拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

バガテル(ピレシュのピアノ)

2018-06-11 10:18:14 | 音楽
昨日のN響アワー(とはもう呼ばないが、新しい番組名は身につかない)で、ピレシュがベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を弾いていた。繊細な、やさしーい感じの演奏だった。私はこの曲が昔から好きで、子供の頃最初に買ったベートーヴェンのピアノ協奏曲のレコードは5番(皇帝)ではなく、4番(と2番のカップリング。ピアノはケンプ)であった。この曲を作った当時のベートーヴェンは恋愛真っ最中だったそうで、その「でれでれ感」(幸福感と言えっ)がこの頃の曲によく出ている。昨日、コンチェルトの次に放送された交響曲第4番もその例。第二楽章のクラリネットなど夢を見ているよう。このまま幸せまみれのベートーヴェンだったら「運命」は生まれなかったろう。番組後半はピレシュのドキュメンタリー。ありがたいお言葉の連続。「私は天性のピアニストではない。努力して弾けるようになった」。私には「『なまけもの』は動物だけで十分」とおっしゃてるように聞こえた。「(ピアノの)音は天から降ってこない。頭で考え出すものでもない。自分の体から出すもの」とも。なるほど、だから「体が一人一人違うように音も違う」んだなぁ。同じピアノなのに弾く人によって全然違う音になるもんね。公開レッスンの生徒さんも、始めガシャーンって音だったのがどんどんいい音になっていきました。ところで、私、40年ぶりにクラリネットを吹いてるじゃないですか。で、高い音を出すとき、なんか歌と同じだなって思うことがあるのですよ。息を吐くより吸う感じっていうか。前半のコンサートの話に戻る。ピレシュがアンコールでバガテルを弾いていた。バガテルって「Bagatelle」なのに「バガテレ」じゃないんだなぁ、と思ったら元はフランス語らしい。だからか。ドイツ語では「Kleinigkeit」(ちょっとしたもの、つまらいもの)。オーストリアでは発音しないeがとれたのか「Bagatell」と綴るらしい。「(天才)バカボン」と似てる?……と書いてみたらちっとも似てなかった。いやいや、ベートーヴェンのバガテルは「つまらないもの」では決してございません。

ぐしゃぐちゃになったケーキ

2018-06-11 10:00:15 | 日記
リツくんはスズメとさよならをしたってことはしばらく登場しないのか。イケメン目当ての視聴者はマサトくんに続きリツくんもとなると内心おだやかでないだろう(まれに、亭主はイケメンじゃない方がいい、浮気の心配がないから、という人がいるが、ドラマの出演者はイケメンに限りますよね)。それにしても、先週のスズメとサヤのつかみあいはすごかった。そりゃカーネーションでもつかみあいはあったが、男をめぐっての暴力沙汰って朝ドラ史上初なのではないか。私的には、サヤの「はぁ↑?」がリアルで怖かった。まあ、たしかにね、彼氏の幼なじみってのにうろされるのが嫌だっていうのも分かりますが。そういえば、リツくんの誕生日ケーキが痴話げんかの犠牲になったじゃないですか。カーネーションでも少し前の放送で、お父ちゃん(小林薫)がケーキをちゃぶ台に投げつけてぐしゃぐしゃにしてました(共演者がまじに悲鳴をあげていた。ただし、痴話げんかではない)。その日は、お父ちゃんが本気で糸子にびんたを喰らわせてほっぺに赤い跡が残った日でもあり、見てる方も相当に胸が苦しくなる日であった。が、ぐちゃぐちゃになったケーキを食べようとしてたなぁ。リツくんは、買い直しに行ったけど。ぐちゃぐちゃでも絶対、食べられるよね。食べ物を粗末にしてはいけません。どうでもいいことだが、私の趣味を申し上げますと、スズメとサヤでは断然スズメ……だが、マグマ大使の笛(ピロピロピー)でいちいち呼び出されるのはかったるい。