拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

来てくれちゃうグルベローヴァ

2018-06-27 08:28:04 | 音楽
今年はクラリネットの修理もあって物入りだから財布のひもを締めよう。去年、おととしと続けて来日したグルベローヴァがもし今年も来ても、チケット購入は控えよう。そりゃぁ、グルベローヴァは空前絶後の大歌手であって私は大ファンである。でも「3年連続」は財布にきびしい。去年「70歳でコロラトゥーラを歌うグルベローヴァ」を聴くことができて一区切りついたし(70歳と71歳では質的な違いはきわめて小さい)。だが、万が一来てくれちゃったとして(なんともバチ当たりな言い方である)、行かずに我慢できるだろうか。北島三郎のファンだって五木ひろしのファンだって森進一のファンだってリサイタルには毎年必ず行くだろうに。行かなければ後ろめたいに決まってる。だったら念じるしかない。来ないでちょうだい。来ないでちょうだい。き、来たー(いえ、来るのは秋ですけど)。しかも「日本最後のリサイタル」だって。完全に心中を見透かされている。もう我慢できない。で、チケットを購入してしまいました。一番安い席はステージの後ろの席。グルベローヴァの声は指向性が強いから(イチローのレーザービーム、はたまた「ロード・オブ・リング」の敵方の目玉のお化けからでるビームの感じ)、いくら安くてもこの席は選ばない。下から2番目の席をゲットしました。因みに、「日本最後」ということだが、このキャッチコピーがなければ今回我慢したかもしれないが、実は数年前にもグルベローヴァは「日本最後」の公演を行っている。公演後の舞台には「さよならエディタさん」の横断幕も現れた。だから「日本最後」は今回で二回目である。二度あることは三度ある?そしたらまるで洋服屋さんの閉店セールだが。今回、復活したのは、同郷の若い才能のヴァレントヴィッチ(ピアニスト、指揮者)を世に出すのが目的だったと私は見ている。だから、また別のお気に入りが現れれば三回目はあるとふんでいる。因みに、かつてグルベローヴァがいれこんでいたハイダーは最近とんとグルベローヴァの近くでは見なくなった。英雄色を好むと言うが、女傑も同じである。ハリウッド女優も男をとっかえひっかえ。そんな中でメリル・ストリープは例外で、最初の結婚がずっと持続しているそうだ。因みに(「因みに」は今日2回目)、おしどり夫婦と言うが、おしどりは1年で相手をとりかえるそうである。