拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

バルトロのフルート

2016-01-28 14:57:51 | グルメ

サンマは毎度塩焼きでは芸がないのでぶつ切りにしてトマト煮。圧力鍋で30分煮たら骨まで食べられた。これはいい。カルシウムをばっちり摂れる(が、内臓はとった。焼くときは内臓も食べる。これがおいしい)。イカスミのスパゲティーは、タマネギとニンニクとトマトを炒めたものにレトルトパックのイカスミを和えてソースを作った。昨夜はスペインワインということで、なんとなく併せたのが以上の料理。このワイン、「La Flauta de Bartolo」(バルトロのフルート)という名でラベルの絵はまさにバルトロ(らしき人)が笛を吹いている様子。バルトロと言えばフィガロの結婚とセヴィリャの理髪師しか思いつかない。そこでのバルトロは若い女性を妻にしようと画策するひひおやじ。だが、ラベルのフルーティストは格好いい。裏ラベルには「rock star」と書いてある。スペインにはバルトロというロック・スターがいるのだろうか(いても不思議はないが)。

ベックメッサーのような審査員

2016-01-28 10:34:39 | 音楽
(承前)そういうわけで、「久保陽子」という名が子供だった私の脳裏に深くインプットされ、その名演奏の思い出は決して忘れたことはないのだが、その後演奏を聴く機会はなく、経歴も全く存じ上げないまま今日まできた。今回、自分のブログに触発され(世話ない)Wiki情報を読む。びっくりぽん。奄美大島のご出身で、貧しかったのでお父上の手作りのヴァイオリンを弾いていたら嵐で偶然島に立ち寄ったヴァイオリニストに見出され「東京に来い」。だが当時沖縄はアメリカ領だったので自由に出国できない。そこでご両親が離婚し、母親の故郷である鹿児島に帰る、という形で出国したんだと。へーえ。五嶋ミドリさんとは逆ルートですね。その後、チャイコフスキー国際コンクールで第3位に入賞、パガニーニ国際コンクールで第2位に入賞等々の輝かしいご経歴。ところで、パガニーニ国際コンクールの際はこんなエピソードがあったそうだ(ただし、Wikiで「検証不足」という注釈が付いてる)。審査員の中に一人日本人がいた。コンクールに挑む人は審査員に教えを請うのが普通なのに久保さんはあえてそれをしなかった。その審査員は怒って辛口の批評をし続けた……まるでベックメッサー(ヴァーグナーのオペラの登場人物)だ。はたまたベックメッサーに擬されて怒ったハンスリック(ヴァーグナーの悪口を書き続けた「高名な」批評家)ってところか……が、外国人の審査員の高評価によって結果的に第2位に入賞されたという。