アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

千回

2009年03月31日 | 読書日記 その5
「一日一生」  酒井雄哉著 朝日新書

僕のブログは千回程の更新をしています。
特に続けようという意志もなく、たんたんと黙々と続けてきました。

著者は、「千日回峰行」を2度も行っています。
千日回峰行とは、7年間1000日で比叡山中を4万キロを歩き、700日を終えた時点で不動堂に9日間こもり、断食、断水、不眠、不臥(ふが)で不動明王の真言を10万回唱えるという過酷な行です。

「いくらどんな行を何回やっても、何もつかむことがなかったら何の意味もないよな、それだったら一日でもいい。深い所を味わいながら、丁寧に歩いてみる方がいいかもしれない。人が忘れていたことや、大切なことをちゃんと教えてくれるから。人からすごいと思われなくたって、いいんだよ」(本文より)

「すぐに分からなくていい。時間がかかってもいいから、自分の実践してみたことや体験したことも意味を、大切に考え続けてみるといい、「ああ、あれはそういうことなのかもしれない・・」と思ったときに、自分のものになっているのに気づくだろう」(本文より)

「どんなにひどい目にあっても、時間がたてば必ず、いろいろなことがあったなあ、と思える時がくるよ。後になってから意味が分かることもある。
だから、あせることも、自分はだめだと思うこともないよ。目の前のことをただ、一生懸命やることだよ。人生はその時だけじゃないんだって。」(本文より)

こんなことも書かれてあります。
「人間のすることで何が偉くて、何が偉くないということはないんじゃないかな。・・
みんな、背伸びをしたくなるの、ねえ。自分の力以上のことを見せようと思って、ええかっこしようとするじゃない。
だから、ちょっと足元をすくわれただけでもスコーンといっちゃう。
人間から観た偉いとかすごいとかなんて、仏さんから見れば何も変わらないから。」(本文より)

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