アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

理想の部屋

2008年05月31日 | 読書日記 その4
『いつか読書をする日』という題名の映画だったと思うのですが、題名に惹かれて借りて観たことがあります。
田中裕子扮する独身の女性が長崎という町を舞台に過去の恋愛を忘れることなく暮していくという話です。

部屋一杯に飾られている本の中で「カルマーゾフの兄弟」を読んでいるシーンがありました。
なんらかの意味があると思うのですが、この本を読破していない(挫折)僕には知る由はありません。
最後の台詞が「これからどうするの」にたいして「読書をします」だったろうか。

本に囲まれた部屋の中で程よい時間を過ごしたいなと思います。
安楽椅子があって、BGMは自然の音がよい、本をめくる時に作り出すゆるやかな風がコーヒーの香りを部屋一杯にまき散らす。

その部屋には時計はなく、読み終えたページで時間を知る。
だから本によって時間の進み具合は違うのだ。

いつしか出入り口のドアが本の表紙になって、僕は本の中へと自由に出入りするようにその部屋へと導かれる。
理想の部屋とは、こんな部屋だ。

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