五木寛之氏のエッセイ(1999年)の中から
フランスのガイドの話では、日本人の客は「あれは何ていう名前の木?」「あれは何ていう名前の昆虫?」という質問をよく受けるという。こうしたことは他の外国ではないという話です。
五木氏もホテルで「あの赤い実を付けた木の名前花いいていうの?」といった内容の質問をしたところ、不思議そうに思われたそうです。
虫の音色も、日本、ギリシャ以外っでは雑音でしかなく、それを聴き分けられる日本人は独特の感性があるのだろう。
「神は細部に宿る」という言葉は。近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの名言だそうですが、こうした名言に頼らなくても、日本人には神道の中で自然と身につけているような気がします。
少しづつ失われていっているような気もしますが・・