「ヒトの社会の起源は動物たちが知っている(「利他心」の進化論)」(エドワード・O/ウイルソン著)を読む
カブトムシを育成していると、幼虫、さなぎ、成虫と形態も食性もまったく異質(完全変態)なものになっていくのが不思議だったのですが、その理由として生活圏を移動させるたためとありました。
他にアリやハチのことも書かれてありますが、人類が生まれる前からこうした生き物たちは社会性を身に着け種の保存を継承してきました。こうした生態の起源を知ることによって我々の社会にも生かせるのだろう。
ヒトの脳が育まれたのは、アフリカの野営地の焚火からという話があるそうです。きっかけは落雷の野火で焼け死んだ動物の肉やたいまつも持ち帰り、皆でそれらを囲み、その中で協力的、利他的な精神が生まれ、知性が進化しました。
現代は個の時代だと思いますが、その代わり法律というものを進化させてきました。