アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

ゆっくりと

2007年08月28日 | 読書日記 その2
『「ゆっくり」でいいんだよ』  辻信一著 ちくまプリマ-新書
『にぎやかな天地』       宮本輝著    中央公論新社

前者には動物の「ナマケモノ」の話が出てきます。
筋肉は発達せず、省エネで生活し、フンは自分の食べた草の木の下に埋めるそうです。
ふと、何が愉しくて生きているのだろうと思いもするが、それは自分達への問いかけでもある。

引き算するという考え方もススメています。
なくてもよいモノはなくてもよい、そんな考え方です。

後者には、こんなことも後書きに書かれています。
「発酵食品に限っても、いいものを造るには時間がかかる。それなのに、私たちは、失敗や挫折や災難からあまりにも早急に抜け出そうとして心を病んでいく。」

発酵食品の本製作を道具立てにして物語はすすめられていきます。

人間が、がんばるほど自然の時間は搾取され、順応できず動植物は絶滅していく。
人は何をそんなにがんばっているのだろう。

コメント
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