「冬の薔薇」を大町公園に撮りに行った。
楓の紅葉もほぼ終わり、
鑑賞植物園の草が枯れ、落葉樹はすっかり葉を落としていた。
葉が無くなると目立ってくるのは小鳥達で、
あちこちでシジュウカラやコゲラなどを目にした。
じっと立って観察していると、
意外なほどに近くまで寄ってきて、
枯れ草に付いた草のみをついばんでいるようだった。
バラ園の薔薇は枯れているのも多くなったが、
まだ生き生きと花を咲かせているのもあり、
「生花」を撮るか「枯花」を撮るかの選択肢に迷いつつ撮った。
冬薔薇を撮り終えて帰宅途中だった15時少し前、
空模様が急変してきた。
中層の雲がお椀状に巻き上げられ、
西からは黒雲が現れてきた。
気がつくと雲に隠れた太陽の上部に虹が現れていた(巻頭の写真)。
凍りついた雲が乱反射して現れる、
「上部タンジェントアーク」と言う気象光学現象である。
やがて冷たい風も出てきて、それまで暖かく穏やかだったのが嘘のように冷え込んできた。
千葉県の一部では15度近くまで気温が上昇したようだが、
今夜からは寒波襲来のようである。