木陰に咲いているシャガの一輪に木漏れ日が射した。
木漏れ日がなければさほど注目するような花でもないが、
薄暗さの中で一輪だけ輝くとやはり「写真的」には面白い。
光が当たっている花に露出を合わせると、
写真のように、周囲の邪魔者は写らないので、
写真を見る際には花そのものの美しさに集中することが出来る。
絵画は見れば見るほど様々なものが見えてくる。
それと同じように何気なく見ていた花も、
撮って眺めていると、花の精緻さや美しさに驚くのである。
シャガは三倍体のため実を結ばないという。
あちこちに見られるシャガは「人の手で」植えられていたのである。
なので
山奥には咲かないし、
もし咲いていたとすれば、そこにはかって民家があったということになる。