MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

斜光に輝く花と緑

2011年05月21日 | あらかると

先日行なった友人との「『初夏緑風』を撮る」行程の終盤に、
自然のダイナミックな光景に出会った。

最後の訪問地は大町公園だったが、
この大町公園は谷津の湿地に「自然観察路」が作られていて、
春夏秋冬様々な植物や生き物に触れ合うことができるようになっている。

谷津のため直射日光の射している時間は少ない。
この日は、午後3時を過ぎると雑木林からの木漏れ日が斜光となり、
スポットライトのごとく谷津の自然の緑や花を透かす。
透かされた植物や花はあたかも自ずから光を発するかのごとく輝いた。

その美しさは計算し尽くされて作られた平等院鳳凰堂の仏が、
背後からの夕日を浴びて赤々と神々しく輝くように、
谷津の自然界に突如として現れた花と緑と光の叙事詩であった。


開き始めた雑草の花も輝いていた。


雑草の中では、浮塵子(ウンカ)が一日を締めくくるように飛翔し、
飛翔しながら輝いていた。
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