昨日は久しぶりに「21世紀の森と広場」を散歩。
園内を半周ほどしか回れなかったが、
コスモス、稲架け(はさかけ)、赤い実のサンシュユやガマズミ、鬼芝、
野菊、枳殻の実、千駄堀池のカルガモ、野草園の薊や背高泡立草などなど、
さまざまな写真を撮ることができた。
野草園では「並揚羽」が薊にやってきていて吸蜜に勤しんでいた。
生まれて間もない蝶の様で、傷ひとつない美しさがあった。
秋の蝶は季語では「老蝶」とも呼ばれるが、新生の蝶もいるのである。
吸蜜中の並揚羽を真下から撮ることは余りなく、
どうしても下のような写真が多くなる。
今回偶然に撮影できたのが巻頭の写真で、
花にぶら下がるような形で吸蜜していた蝶が、
こちら向きでしかも薄日が当たって、並揚羽の最も美しい姿を捉えることができた。
下の写真も半身ではあるが羽の裏の美しさが現れている。
写真を撮った直後、左上のアブに驚いて別の場所に移動した。
同じような下からの写真でも、光線によってはその美しさを見ることはできない。
閑話休題
ベランダで孵化し順調に育っていた6頭の並揚羽の幼虫は、
孵化の最も遅かった1頭を残し、柑橘の木から消えた。
昨年もそうだったが、蛹になるときには場所選びで結構な距離を移動していた。
どこかで蛹になっているはずなのだが・・・・。
下の写真は元気に育っていた4頭の並揚羽幼虫(赤い矢印)。
「小鳥に食われたのでは」という人もあり、ベランダに小鳥が来ることは皆無に近いのだが、
「もしもの小鳥」から守るため、プランターは風除けネットで囲んでみだ。
今年の春のように柑橘の枝で蛹になり、羽化してほしいものである。