札幌行きのバスに大粒の雨が叩きつける。水たまりに突っ込むタイヤから、窓まで水しぶきが飛んでくる。岩内からの帰り、まだ「画家になった漁師」のことを考えている。有島武郎は「芸術は実生活の上に玉座を占むべきもの」と書くが、今ここに、一家の生活がある漁師・木田金次郎には、そんなことでは解決できない悩みが「生まれ出づる」のである。芸術を玉座だと特別視してはいけない。漁とも農とも同じ列に並ぶ、人間の生き様の一つに過ぎない。
. . . 本文を読む
カレンダー
カテゴリー
最新記事
最新コメント
- 出雲街道ツーリングX/887 安木(島根県)出雲族鋼鍛いて安来節
- yoshiki/539 八ッ場(群馬県)沈み行く美田を最後に見下ろして
- 池田 剛/391 名舟(石川県)おそろしや御陣乗太鼓が響く海
- ETCマンツーマン英会話/416 バルセロナ =6=(スペイン)
- iina/432 六本木(東京都)バブル弾け蜘蛛がはびこるヒルズかな
- 佐藤/383 武蔵境(東京都)自転車は専用レーンをスーイスイ
- 給料計算の手帳/307 神代(東京都)・・・園内の女性はみんな花の精
- sarasoba12/294 大王崎(三重県)・・・水軍も絵かきの町で太平洋
- machi-1/294 大王崎(三重県)・・・水軍も絵かきの町で太平洋
- sarasoba12/294 大王崎(三重県)・・・水軍も絵かきの町で太平洋