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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



毎週練習しているテニス仲間と一緒に、伊賀上野まで土日の2日間テニス合宿に行って来た。

昭和になって建設された天守



到着した土曜日は雨であったが、伊賀上野城を見て、お城から程近い豆腐田楽の専門店「田楽座わかや」を探して昼食を摂る事にした。

高さ30mもある高い石垣



この「わかや」は、伊賀上野の近くに住んでいる会社の同僚に教えてもらったのであるが、安くてヘルシー、地元でも評判の良い店という。



雨の昼時、合宿のメンバー17名が一度に入ったのであるが、幸い店の客席が多かったせいか10分くらいで席に案内してもらう事が出来た。

香ばしい匂いが食欲をそそる店では、秘伝の田楽味噌を塗った豆腐が炭火に架けられ、この道一筋数十年というご主人が熟練の技で田楽豆腐を炙っている。



伊賀上野では、田楽豆腐を炙った料理が名物であるが、この「わかや」はなんと創業200年という老舗であった。

1380円の豆腐田楽Aセットを注文してみたら、16本の串に挿した豆腐田楽が1箱、ご飯、野菜の炊合せ、おから、お吸い物、香の物が出てきた。



地元の人は、840円とリーズナブルな豆腐田楽Bセット(豆腐田楽が1箱、ご飯、お吸い物)を注文し、豆腐田楽だけを楽しむ人が多いようである。



ご主人によって丁寧に炙られた豆腐田楽は、外側が朱塗りの箱に入っておごそかに出てくるのがミソで、料理を箱に入れて出すという演出は、200年前からの伝統であろうか。



この豆腐田楽の味噌だれには、隠し味として柚子が使われているようで、かすかな柚子の香りを楽しみながら、伝統の味を賞味したのであるが、これほど美味い豆腐田楽を食べたのは始めてである。

豆腐田楽は、豆腐に田楽味噌を塗り炭火で焼いただけのシンプルな料理であるが、それが200年も続いているのは材料、仕込み、焼きのプロセスに窺い知れない秘伝の技術が盛り込まれているのであろう。



これほど美味い田楽料理店は、大阪、東京にはなかなか無いと思うが、ヘルシーな豆腐田楽は、伊賀上野が誇る世界に通用する料理であろう。


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