これはランドクルーザー60を所有する者の特権かも知れないが、ランクルに積んで一番嬉しい物は何?って聞かれたら、間違いなくクリスマスツリーの生木です。と答える。そいつは7フィート(2メートル)程の長さがある針葉樹であり、小さなちくちくする葉がみっちりと詰まっている。生木の積み込みと降ろしの時には特に小さなちくちくした葉がぼろぼろと車内の至る所に激しく散らばってしまう。
毎年サンクスギビングデイの次の日(ブラックフライディ)に特定のお店にクリスマスツリーを買いに行く。今年は仕事が入っていたのでお店に入ったのは夜の9時を周った時間であった。お客は我一人だけ、レジで支払いを済ませると若いあんちゃんがクリスマスツリーを担いで一緒にランクルまで来てくれた。後ろのヒッチを開けると丁寧にツリーをランクルに収めてくれた。Happy Holiday's ! と言ってチップを渡す。ちなみにこのクリスマスツリーの値段ですが、ブラックフライディのディスカウントもあり20ドルでした。
おそらく、どんな車内香水や消臭系の香りよりも生木の針葉樹の香りは豊かだ。それはヤニの臭いでもはあるが、ヒジョーに癒される気分になる。僕はこれをミトラスの香りと呼んでいる。太陽の日光時間が短いこの時期に生命力のある生木から元気を頂く。ランクルの車内で森林浴ですな。
一年に一度だけのクリスマスツリーの生木をランクルに載せて帰宅する僅か20分程の快至な時間を楽しんだ。今朝は針葉樹の小さな葉が散乱したシートを手で適当に掃除しながら、古いランクルの外観や内観の傷や汚れをいちいち気にする事無く使い続ける事の有り難さを感じた。ランクルは重いクルマなのだが使う人の気分は軽いかも。ロクマルには数値なんかでは表現する事が出来ない、使ってみて楽しいな、とか豊かだな、って感じる良さがあるね、それらを引き出してやるのが ”ロクマルに乗る” っていう事なのだろうな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます