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Jeep Wrangler と Jeep Gladiator

2019年11月03日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 Wrangler (2420mm、ショートホィールベース、SWB)、Gladiator (3480mm、ロングホィールベース、LWB)ホィールベースの長さの比較である。そのホィールベースの長さの違いはおおよそ1メートルある。ちなみに Wrangler Limited 4DRは2950mmなので、その中間に位置する。この1メートルの違いは起伏の激しいモーグルやショートヒルでのクローリング走行では見ていて明らかに差が有る事が分かる。前輪と後輪の間にある障害物を越える為の許容角度(ランプ ブレィク アングル)がSWBであるラングラーが断然有利なのである。

 

 

 ラングラーのSWBのルビコングレード、足回りがよく伸び地面への食い付きも良くオフロードでの走破性のポテンシャルが高い事が分かる。このホィールベースの長さはランクル43に近い。 ラングラーはこの様な使用をしてこそ、その持っている可能性の価値が発揮出来る。

 

 グラディエィターは後ろのデパーチャーアングルもラングラーに比べると長い。走りを見ているとタイヤの空転が避けられなかったが、デフロックが効いており、走破性は悪くは無くオフでもよく走る。車体の底を殆んど擦らなかったのはおそらくドライバーの腕であろう、そもそも3メートル50センチのLWBのジープトラックにとっては小さな起伏は苦手な環境であるが、この様な走行環境も想定して設計されているのであろう。流石、ラダーフレームを持つJEEP ブランドである。

 

 こちらのラングラーは WILLIS 仕様、やはり走破性のポテンシャルは高い。それには重さも影響すると思う、ラングラー系のジープのルーフと後部のサイドは樹脂性である。ラングラーとグラディエィターの重量の違いはグレードにもよるがだいたい200kg位。

 

 

 起伏のあるモーグル等のオフロードでの走破性のポテンシャルはSWB車が有利であるが、人々はあえてLWBでも走ろうとする姿勢を持つ。自分が手にした車両で挑む、つまり配られたカードで勝負するみたいな所がある。長距離を走るオーバーランドビークルにとってはLWBの持つ直進安定性と人と荷物を積載するポテンシャルは重要になってくる。

 

 観ていて楽しいのは不利なロングホィールで難所を超えようとする行為である。自分のクルマで走って難所を超えるためのコツを理解する、それをテクニックを習得すると言うのであろう。ショートを選ぶもロングを選ぶもその人の目的と嗜好でありそれは構わない。オーバーランダーの基本として "自分のクルマを知る事” が大切な要素であるが、ドライビングテクニックを学ぶという事はつまり自分のクルマを知るという最初の基本を理解する事なのである。そういった意味で、あえてLWBでモーグルやショートヒルをためしに走ってみるという機会は大切な事なのではないかと感じた時間であった。

 


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