ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

ランクル60のティスト

2021年03月11日 | ロクマル日記

 普段の日常の足として35年落のランドクルーザーを活用していると、最近の新しい新車を運転した時にその乗り味を比較してしまう。近年アメリカで売られている新車は、安全性と快適性を小さなエコカーに至るまで充実させている。自分自身の車癖を冷静に尚且つ客観的に見てみると、新しい車に乗れば乗る程1985年のランドクルーザーの乗り味に対する良さが深まるという現象である。それは純粋な感情であり、機能うんぬん、価値がうんぬん、等では比較しがたい。快適性も安全性も比較にならないが、今の車が持っていない野性的な感覚がある。この感覚を表現すると、魂が宿っていると言える。駆る度に魂の鼓動を感じるのだ。

 クルマを駆る時の居心地の良さの正体とはなんなのであろうか?僕はそれはフリーダム(自由で開放的な気持ちを感じる幸福感)だと思っている。そして、このフリーダムな感覚を感じ得る為には、クルマに対して野生的な乗り味が求められる。つまり、設計思想。これこそが、車を駆る者達が求めているティストであり、車を楽しむ事の本質的な要素なのだと思う。歳を得たランドクルーザーは意図せずに、劣化や老朽化という使い込む事による自然現象によりこのティストを持ちえる様になったのである。これは工場では創出出来ないティストなのである。

 


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2021-03-13 06:09:24
私の車は60ほどは古くないですが、最新の車に乗っても
感動を感じる事がないんですよね。
自分なりに考えた結果、空調、振動、燃費なんかは進化を感じますが、車本来の走る曲がる止まるにいたっては
それほどの進化を感じれず、感動はないので今の車を
使い込もうと思っています。
逆に20年経ったセルシオなどの高級セダンなんかに乗った時には、現代の車より快適とすら感じますw
日本では新しい物を所有する事に美学を唱える人が多いように感じますが、私はこの先も古い愛車をきちんと整備して、向き合って乗っていこうと思います。
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縛られない境遇  (砂漠のおじさん)
2021-03-15 12:16:08
 クルマを駆るという事は、車をコントロールするという事でもあります。それはクルマと言う機械の運転を主軸としたコントロールは勿論ですが、もう一つのコントロールがコインサイドの様に存在すると見ています。それは、少し考察すれば分る事ですがファイナンシャルです。それは所有者を束縛します。つまり、そのファイナンシャルの側面をもコントロールする事、或いはコントロール出来る境地が訪れてこそ、所有するクルマの活用に対してフリーダムを感じる事が出来るのではないかと観ています。個人の懐事情は皆違いますので一概には言い切れませんが、僕の場合、オンボロのランクルを楽しく乗っているのは金銭的に縛られない自由があっての事(今のところ)だと感じています。
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