アメリカでは信頼出来るサービスを提供する整備工場を見付けるのは至難の業である。
仕事ぶりとか作業性を言っているのではない。別の表現をするならば価値基準やキズカイと言って目に見えなかったり数字で表せないものかも知れない。本当に信頼出来る店やメカニックと関係を持つ事は古いクルマを維持する上では必要条件となるが、多くの工場はそれ以上に効率や経済性を求めている。金儲けが悪いわけではない、しっかりとした仕事をこなすならば料金は多少高くても気持ち良く支払う事が出来るのが顧客の心理だ。
良い整備工場(整備人)に巡りあう為には多少努力が必要となる、大きくて有名だったり専門店であっても妥協は禁物だ、実際に預けたクルマに触るのはそこの作業員であり、その作業員の内面が結果となるからだ。
以下、参考になればと思う
1、 クルマ好きな友達に工場やメカニックの評判を聞く、情報を集める。
2、 実際に工場を訪れて作業中のクルマを見たり、見積もりを依頼して働く人の人間性を見る。
3、 小さな仕事を依頼してみる、その作業性を評価した上でもう少し金のかかる大きな仕事を依頼する。
これらが最小限のプロセスだと思う、アメリカの場合だと③で躊躇してしまう、良い評価を出来る工場は意外と少ない。
未処理のUボルトの先端
フロント、ランクル60にオールドマンエミーウ(ダカール)の新しいリジッドサスペンションをその道の専門店で組み上げた。U字ボルトの末端が長いまま処理されていない、しかたないと言ってしまえばそれまでだが...これでは障害物を乗り越える時にボルトの末端がつぶれる可能性がある。
リア、この処理は問題外、見た目も悪く確実に岩などに当たれば折れ曲がる。
風で飛んできたビニール袋はここで拾う(笑)事が出来るが...。
これがアメリカの専門店での仕事ぶりだ。
怒る気にもなれない、彼らにしてみれば普通の事なのだ、逆に苦情を言うお客の心理は理解出来ないのが現実。(悲)
結果、車が傾く
左右のリアのタイヤハウスの空間。写真では解り難いが3センチほど左右の高さが異なる、即ち新しいサスペンションをアメリカの専門店で導入したらクルマが傾いてきた(その時は気付かなかった)という結論。
後に$400.程の別の出費で、別の店で再組して左右の傾きを直す。そのメカニックいわく、おそらくいい加減に組んでいたのだろう(涙)。
現在アメリカを走っている車高を揚げた4WDは結構傾いているのかも知れない。(笑)
そしてドライバーも気にしていないのかも?日本人は繊細なのかも知れないが、傾いたランクルに愉しくは乗れないし危ない。私が求めているのは当たりまえの事がきちっと出来る、そういった作業の出来る工場がアメリカには少ないと言う事だ。各個人がDIYで自宅でクルマを直したりする文化が発達してきた背後の理由が理解出来ないでもない。
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