ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

車は記憶の中で生き続ける存在

2019年12月07日 | LANDCRUISER

 2ヶ月前、ニュージャージー州北部のガソリンスタンドに隣接したリペアショップでランドクルーザーHJ45のトルーピーがサービスを受けていた。ガソリンを汲む間車を離れてそのトルーピーを覗いてみた。オセアニアで使い込まれていた様な雰囲気で屋根は無く、ドアはアフターマーケットのアルミの切り出しでロールバーがごつい。エンジンはノーマルデーゼルであった。建物の中にいるショップのオーナーらしい眼力のあるイカツイおやじと目が合って挨拶をする。そこには2人のカップルがいて雑談中であった。彼らはこのHJのオーナーではなかった。この店のオーナーは洋の東西を問わず旧車をよく知っている様子で、旧車を持ち込む御客も多く8割方はアルファロメオとかフィアットのイタリア車であるとの事であった。ゲストの夫人が口を開いて、あんたどんな車に乗ってるのっ?て聞いてくるから、85年式のトヨタ ランドクルーザーだと答えると。隣にいた男性がひょっとしてブルーのやつか?と聞いてくるので、そうだ!と答えると、笑いながら、我々は知ってるよ、エッジウォーターに住んでるだろっ!僕は驚いたと同時に複雑な気分であった。ブルーのランドクルーザーはやはり目に付くのだな、世の中狭い。特に車に関心のある人、自分だってそうだが、例えば赤いランドクルーザー60とすれ違うと、あれはマウアウという町のあの辺の住宅に停まってたな、黄緑と白のFJ55を見かけると、あれはラムジィという町のあそこにカバーを掛けて保管されていた車体かな、等、関心の有る対象に対しては非常にシャープな記憶力を保持しているものだ。古いランドクルーザーに乗っていると、観られている覚えられていると意識しておくべし、正確には車が覚えられているという事である。僕はこのHJ45トルーピーを忘れないであろう。

 

コメント (3)
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