ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

地平線に沈む太陽を追いかける

2019年12月25日 | 日記

 テキサスのサンアントニオの街中から90号線をほぼ真西に3時間半程車を飛ばすと、メキシコとの国境に位置するデルリオという小さな街がある。サンアントニオを出発したのが夕方の4時、空は好く晴れている、そこから進路を西に取って制限時速75マイル(時速120キロ)の標識の続く90号線をやや制限時速オーバーで走り続けデルリオを目指した。道はとことん地平線の直線で、その先には沈み行く太陽が眩く光っており、その後赤く燃えて地平線の彼方に隠れてしまい、デルリオの街に到着する時は辺りは既に深い闇におおわれた。今回、この3時間程の走りがおもしろかったのは、西に沈みゆく夕陽を西に向かって時速130キロのスピードで追いかけ続けると、美しい夕陽を少し長く体験出来る機会を得たという事である。

 

 サンアントニオの街を抜けると直ぐに広く広大な光景が展開します。

 

車両の数を数える事がおっくうな大陸横断鉄道の貨物列車とすれ違います。

 

いよいよ本日のメインイベントである、太陽追っ駆けが始まりました。

 

途中中継の町Uvaldeで軽い帰宅ラッシュに捕まります。

 

時間は6時前、地理的に南緯である事もあり自分が住んでいる北緯と比べて日照時間は長い。

 

渋滞を抜けました、太陽を追え!

 

スピードメーターを見ると時速140キロです。少しスローダウン、安全第一。

 

車線の数がシングルとなりましたが、それでも制限速度75マイル(120キロ)です。

 

陽が沈み空が徐々に青くなります。

 

美しい光景です、地球を感じますね、ラジオはオフです。

 

大地に闇が訪れる頃、空は一瞬蒼く美しく染まります。

 

地球の鼓動を感じました。

 

空の蒼さは萎み、闇が訪れます。今日の日(陽)よ、さようなら。

 

 やがて、闇の向こうにデルリオの街の灯りが見えてきました。

 

時間は夕方の7時半を廻った所、運に任せてそのままレストランに足を運びます。

 

 メキシコの国境とはいえテキサスです。ステーキが安くて美味しいです。

 

 今年の冬至開けの朝の日の出をニュージャージー州にあるリバティ空港のロビーで迎えた。沢山の人が流れていたが今日が太陽の誕生日である事を理解している人は居なかった様に感じた。冬を迎えたこの季節、アメリカではサンクスギビングとクリスマスの大きなイベントがある。どちらも一年を通じて重要な行事であるが、どちらが大切か?と尋ねられると僕自身はクリスマスと答える様にしている。なぜならはそれは冬至明け(太陽の誕生日であり区切り)であるからだ。全てはこの天上を回る太陽から始まっているのである。今日、クリスマスの日に夕陽と朝日をテーマにしたのは空気の様に当たり前過ぎる太陽の存在を一年に一度、認識する為であった。

 

コメント
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