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オリジナル ツール

2017年09月16日 | ロクマル日記

 

 ブルーのランドクルーザーを地元のカーペンターから購入する時に TOYOTA のオリジナルバックに入ったツールも渡してくれた。ランクルロクマルが新車で販売当時の1980年台は車にはツールが付属していたのである。今の時代新車を購入してもツールが付いてくる車種は少ないのであろうと思われる。

 

 付属ツールというのはただ単に車に付いてくるオマケではない。ツールが付属しているという事はそのツールを使用する機会がその車にはあるという事を意味しており、それは人とクルマという機械が部分的に触れ合う事を意味している。付属ツールが無いという事はクルマという機械に対してオーナーの干入を否定しているのか、或いは最近のクルマは出来が宜しいのでドライバーやプライヤーの使用は不要であるとするのかは分らないが、クルマとオーナーの接点となるツールの存在が無視されるのは寂しい事なのではないだろうか。

 

 ツールというのは何か物が壊れた時に修理に使用する道具だと捕らえがちだが、手元にツールがあるとネジの緩み具合を確認したり、クルマの細所を覗いてどの様に、或いはどういったスクリューで絞められているのか等の関心を持つことが出来る。近代の自動車を2種類に分けるとしたらツールの付属しているクルマとツールの付属していないクルマ。或いはクルマにツールの付属していた時代と付属のツールが無くなった時代。という分け方もあるのではないだろうか。それは人とクルマとの接点が多少あった時代とそれが無くなってしまった時代であるとも言える。

 

 旧車が好きだとかランドクルーザーが好きだという区切った理解ではなくて、オーナーと機械であるクルマとの接点が多少ある方が道具として使っていて楽しいと感じる。自分にとっていい車の条件というのは幾つかあるが、その中の一つがツールを通じて多少クルマという機械に対して干渉出来るという接点を持ちえている事であり、これこそが魅力なのである。

 

コメント
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