ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

Escape from Miami 1

2017年09月11日 | 日記

 9月5日の午後、ニューヨーク発のアメリカンエアライン738は東海岸を南下し3時間後には目下にエメラルドグリーンの海岸が続くマイアミビーチの上空を横切って目的地であるフロリダのマイアミ空港に到着した。マイアミはカリブと中南米、そして北米を繋ぐハブでもあり、その魅力的な土地は世界中から人々を引き寄せている。飛行機から降りてロビーに向かう通路では湿気の高い熱気でおおわれ、マイアミの夏はメモリアルディが過ぎてもまだ継続している様子だ。今回もまた仕事でこの地にやって来た。週末には無事に仕事を終えて再び飛行機でニューヨークへ還る予定だが一つだけ懸念材料があった。大西洋の真ん中で発生した巨大ハリケーンイルマ(IRMA) が勢力を維持しながら、ここサウスフロリダを目指して北西に移動している事であった。

 

  ハリケーンの到来予測でガソリンスタンドには長い行列が出来て多くのガソリンが売り切れ状態。スーパーに入れば水は売り切れ食料品が不足しており需要に対して供給が追いつかない状態。マイアミの人々はハリケーン慣れしているのだろうか行動が早い。ハリケーン到来のニュースと街の緊迫感の御陰で気持ちが落ち着かない。

 

 ホテルの部屋の窓から眺めるマイアミの街は穏やかで、良い天気が続いた。6日の夜に一枚の手紙が各部屋に配られた。ハリケーンの到来時においての注意事項である。窓から離れて身を置く事、所持品はバスルームの中に入れる事、停電になる可能性がある事、エレベーターが使えなくなる事、ホテルにある食料品には限りがある事、そして近くにある避難所の住所のリストある。

 

  マイアミビーチでは全ての住人に非難命令が宣布された。ハリケーン到来時には3メートル以上の波がこの美しい海岸の街を飲み込んでしまうとの事。ハリケーン到来時に911に連絡しても助けに行く事は出来ないぞ!と断言された。

 

  週末までの時間を要する仕事を2日で成し終えた。行き付けのラテンレストランの前で見つけたのはライトブルーのランドクルーザーFJ62、For Sale のサインが窓に見えた。近くによって確認したかったが仕事関係者達と同行していたので個人的な行動は控えた。ハリケーンを無事に乗り越えて欲しいと思った。

 

 飛行機の予約を繰り上げ、マイアミ最後の夜を楽しんだ。マイアミ最後の夕食はペルーの海鮮料理 Ceviche (セビーチェ)で乾杯。明日は早朝の飛行機でマイアミを発ってニューヨークに向かう。ハリケーン到来からの避難スケジュールが出来た事から安堵感もありゆっくりと食事を楽しむ事が出来た。今日もマイアミは穏やかで好い天気だった。

...続、

 

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