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" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

DATSUN 510

2017年09月03日 | VINTAGE CARS

 ワシントンDCからの仕事の帰り道、メリーランド州の駐車場で DATSUN 510 を見つけた。西海岸では今でも時々見る事が出来るが東海岸では特に希少である。この510は人気の2ドアセダンであり1967年から1973年に掛けてアメリカに輸出されてきた車体であり、オリジナルの510ならばL型1600CCエンジンを積んでいる。今の車には見られなくなった角ばったスタイルに目が惹きつけられる。おおよそ生産されてから半世紀を迎え、美しく手入れされた車体は下回りに多少錆が確認出来る事からガレージに座っている車体ではなくて実用的に使用されている様に感じた。

 

 DATSUN 510 には故、片山豊氏が重なる。片山氏には510に対する思い出が沢山あり、当時この型の510を駆ってカリフォルニア中を行くところ道がないぐらいに走り廻ったというエピソードがある。ここでこのDATSUN 510 を頭の中に置いて、もう一度片山豊氏が生前に語った(フエアレィZ40周年を前にして)自動車に対する見解を伝えて置きたい。

 自動車ってものは馬なんだよ、馬に乗った時の爽快な気持ちを感じさせてくれる。そして自動車は自分で走らせるものだって事を忘れちゃいけない。いつの間にか自動車は物を運んだり、人を運んだりするだけの箱車になってしまった。本当の意味での自動車は人間が動かすから『ニンベン』を付けて『自働車』って書かなきゃいけないんだ、それが今の車はラクチンになりすぎて、人間が動かさなくてもいいもんだから『ニンベン』がとれて『自動車』になっちゃんたんだ。動かすという気持ちがあれば安全に運転出来るはず。そうすれば、ほとんどの車が使う事のない安全装置を山ほど付ける必要もなくなるんだから。そういう意味でZは馬でなくててはならないと思うね。 ... 片山豊

 

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