昔カリフォル二ア州に住んでいた頃、同年代の仲間達と一緒に(かなり)怪しい画商をやって生き延びていた時代がある。その時に扱っていた一枚の絵がこれだ。
FOOTPRINTS
フットプリント “足跡” という意味である。
絵がどうのこうのではなく、この作者不明の詩(メッセージ)には実に深い意味が存在している。アメリカ人はこの詩を読むと息をゆっくりと吐いて、しばらく沈黙した後にポケットから現金を取り出して購入してくれた。もしも持ち合わせの現金がない場合には Thank you! と優しく言ってそっとその場を離れて行った。
2013年の初頭においてこの絵の事が気になりここに紹介しているが、紹介しようと思ったのはあれから十年以上の歳月が過ぎて、それなりに苦楽を経験した?故に以前に増してこの詩が語っている意味がチクチクと心に沁みてきたからである。
Footprints
One night a man had a dream.
He dreamed he was walking along the beach with the LORD.
Across the sky flashed scenes from his life.
For each scene, he noticed two sets of footprints in the sand:
one belonging to him, and the other to the LORD.
When the last scene of his life flashed before him
he looked back, at the footprints in the sand.
He noticed that many times along the path of his life
there was only one set of footprints.
He also noticed that it happened at the very lowest and saddest times of his life.
This really bothered him and he questioned the LORD about it:
"LORD, you said that once I decided to follow you,
you'd walk with me all the way.
But I have noticed that during the most troublesome times in my life
there is only one set of footprints.
I don't understand why when I needed you most you would leave me."
The LORD replied:
"My son, My precious child, I love you and I would never leave you,
During your times of trial and suffering,
when you see only one set of footprints, it was then that I carried you.
Author unknown
二つの足跡
訳、by おやじ
ある夜、男はこんな夢を観たのだ。
人生の最後の瞬間に自分が生きてきた生涯の足跡を振り返って見ると、過去の様々な思い出を垣間見る事が出来た。そこには長ーい二人の足跡が刻まれており一つは自分自身の足跡、そしてもう一つは神様の足跡である。しかし、足跡をたどってみると人生で最も辛かった時期、苦痛に打ちのめされている時にはなぜか一人分の足跡しかない...。
なぜだ?
ああー、やっぱあの時は神様に見捨てられていたのだ...、
だから辛かったんだなぁ...
泣
おい、くそ坊主!
は?
ちみはまちがっとるよ!
はあ?なんで?
あん時はなあー、
わしがお前をおんぶしとったんじゃぞっ!
泣
まるで噛めば噛む程味を感じる硬いスルメの様に意味の深い詩なのである。
ところで、今の我がフィットプリントは、一人?或いはお二人?
...
マッドタレーンの轍(わだち)が残るのみ。
... だったりして(汗)