ランドクルーザー60系は最高のグランツーリスモ(GT)カーだと僕は思う。
最高だと表現したのは機能面や、燃費、乗り心地の事ではない、もっと動物的で野生的な感性の刺激、この感性は普段は人の中に深く眠っているが、ある条件を与えられると眠りから覚めるようにフツフツと湧いてくるものだ、この刺激的感覚を一度味わうと最後、覚醒される感覚の虜になってしまうのだ、
すなわちロクマルは危険な覚醒車でもある。
ランドクルーザーFJ62
長距離を走るに適した長いホイールベース、中からも外側からも視界は良い(笑) ベーシックなトラックの飾りがないその存在が逆に存在感を感じさせるのはなぜだ? ん、そう感じるのは一握りの人々だけか...。
18輪の長距離トラックを運転していた友達がいる、普段メルセデスのセダンを乗用している彼が言うには、本当の長距離を走るにはベンツのセダンよりも大型トラックの方が楽なんだぞ、車高が高いから疲れにくいんだよ... なるほど。
セダンとSUVトラックならその車高の違いは人が座っている、立っているの視線の違いだがこの僅かの高さの違いが長距離ドライブにおいての疲労度に影響を及ぼすのだろう。この疲労度の軽減が広いアメリカにおいて長距離を運転せざるをえない環境では大きな要素である、アメリカの人々が意識するしないにかかわらず、今日のアメリカにおいてピックアップトラックや大型SUVが好まれ売れ続ける現実の背景には、この車高の高さの違いから来る疲労の影響が関係しているのではないかと感じている。