リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

閉じこもりストレス症候群とでもいうのかな

2020年03月31日 | 日々の風の吹くまま
3月30日(月曜日)。☀☁☂☁。夜中にものすごい大風。まるで大型トラックが外を走っているような轟音で、4時半くらいに目が覚めてしまった。起き出してデッキの方をのぞいてみたけど暗くてよくわからない。バルコニーの方へ行って、目を凝らして見たらドアの外のマットがちゃんとあったので、あっ、風じゃないんだと合点して、ごそごそとベッドに戻ってひと眠り。目が覚めたら、雨のはずなのにまぶしい朝日。もうっ。バルコニーのものは無事だったけど、ルーフデッキではヒバの鉢が3つもごろごろ・・・。

おかげで何かとろんとした気分。州の非常事態宣言が出て2週間近くなるのかな。ここんところ今日は何曜日だっけなんて考えたりして、ちょっとばかりボケが出て来たかなあと案じてみたり。まあ、普通に生活しているつもりでもどこかでちょっと調子が狂っているのかもしれないから、一過性の「ロックダウンボケ」と言うことにしておこうっと。トラベルエージェントのジェフが「カルカソンヌのツアーの日程をどうする?」と聞いて来て、10月に入れていいと言ったら、「それだとバンクーバーからの飛行機代がムダになるよ」。そっか、払込み済みのパッケージではバンクーバー→ニューヨークで払戻し不可なのが、ツアーを頭に持って来るとバンクーバー→スペイン(バルセロナ)→ニューヨークの便をクルーズとは別に買わなければならないわけか。まあ、10月のニューヨークがどんな状態か予測できないから、ここはクルーズとは切り離した方が得策と判断して、ジェフの提案に従って暫定的に来年の4月下旬ということにした。どうしても行きたいんだもん。

自宅で仕事をしていることが多いジェフなのに「ずっと閉じこもっていて、うんざりして来たよ」。あはは、私たちみたいに出不精じゃなければ、「キャビンフィーバー」(閉じこもりストレス症候群とでも言うのかな)にもなるよね。それに、元々出不精だったらトラベルエージェントにはなっていなかっただろうな。はて、あんがい「ロックダウンボケ」も一種のキャビンフィーバーなのかな。平素から外へ出るのは必需品の買い物とウォーキングくらいだから、Arts Clubのイベントで友だちとわいわいやれなくなっただけで、毎日の生活そのものに不便はないんだけど、何かが欠けているような気分になってしまう。ある意味で、買い物とウォーキング「しか」外出の選択肢がないということが何となくストレスになっているのかな。

まあ、ヨーロッパ各地の厳しいロックダウンと違って、実際には他人と間隔を開けて行動すれば他の目的で出かけてもいいわけなんだけど、その「他の目的」が軒並み休業なので、結果的に行きたくても行けない、行くところがないということになってしまう。そうだ、所得税申告の書類をそろえて、明日にでもダウンタウンまでひとっ走りしたら気晴らしになるかも。


ロックダウンで桜の季節の風景に異変

2020年03月30日 | 日々の風の吹くまま
3月29日(日曜日)。☀☀☁。目が覚めたら、うっ、まぶしいっ。今日は朝から雨のはずだったんじゃないかな。まあ、日が差して青空が広がっているのに越したことはないけど。ロックダウンの状態でも私たちの生活のリズムには変化はないし、買い物に行っても必要なものや欲しいものに不自由してないし、よく眠れているはずなのに、何だか知らないけど何となく疲れたような気分。自分でも気づかないうちにストレスになっているなんてことがあるんだろうか。でも、イライラすることはないし、くよくよすることもないし、腹が立つこともないし、我慢していることがあるようでもないんだけどな。たしかに、周囲の細かい物事にそのつもりがなくても目を留めてしまう方なんだけど、だいたいはへぇ~と能天気に反応するだけで、あとは記憶の隅っこに留め置くくらいのもの。これじゃあストレスになりようがないと思うんだけど。

窓から外を眺めていると、あちこちで木々の間にふんわかとしたピンクの塊が見えるので、ちょっとした高みのお花見。日の当たるルーフデッキの我が家の桜の木も開花。去年はひとつも花が咲かなかったのでどうしたのかと心配だったけど、今年はつぼみが過去最高の5つ。ずっと昔、札幌の実家の庭にあった桜の種を(大きな声では言えないけど)持ち帰ってカレシが育てたもので、鉢植えのままだったおかげで転居のときに持って来れた最後の1本。大雪で主枝が折れてしまって背が伸びなくなったけど、とっくになくなった実家の唯一の思い出となった桜が、春が来るたびにこうしてほんの数個でも健気に花を咲かせてくれるのが愛しい。きっといつかは新しい若枝を伸ばして桜の木らしい形になると思う。

 

 

コロナウィルス対策で不要不急の外出をしないようにとのお達しで、下の6番ストリートは週末なのに閑散とした風景。並んでいるファストフード店もコーヒーショップも着席禁止になって閑散。地元で人気のギリシャ料理屋も閉店。あっち側にスターバックス、こっち側にティムホがあるので「Coffee Crossing」というあだ名があるレンガの横断歩道も人っ子1人いないし、ティムホの外のミニ公園もテープで封鎖。非常事態下の命令で床屋も歯科も眼科も補聴器のクリニックも行きつけのサロンもぜぇ~んぶ閉店になって、ニューウェストの「中心街」はほんっとにひっそり。

 

巣作りで忙しかったはずの鳩がなぜか姿を消してしまったのは何とも不思議。夕方になると道路向かいのマンションの屋根に何十羽も集まって椅子取りゲームをしていた鳩の群れも今は1羽も来ない。カラスの数もめっきり減ったから、、食べ物屋が全部閉まったせいで食べ残しのポイ捨てがなくなったり、公園で鳩にえさをやる人がいなくなったりして、どこか他へ食べ物探しに行ってしまったのかもしれないな。そういえば、歩きながら飲み食いする人が減ったせいで、歩道のポイ捨てゴミもほとんどなくなっている。このロックダウンの風景はいつまで続くやら。


ローカルのきのこと山菜にばんざい

2020年03月29日 | 日々の風の吹くまま
3月28日(土曜日)。☂☂☁。雨がしとしと降って、何だか寒々としているけど、かえって「不要不急の外出自粛」にはいいかもしれないな。東京でも季節外れの雪が降っているそうで、外出自粛のお願いを無視して秋葉原あたりをうろうろしていたコロナバカもさすがに今日はおとなしく巣ごもりするのかな。あれ、ほんっとにまったく危機感がないんだなあと言う印象。もしかして、国語力が低下し過ぎて「不要不急」の意味がわからないのかな。もしかして「遊びに行く」は外出じゃないと思っているのかな。それとも、漢字の四字熟語だから長過ぎて息切れするのかな。カタカナ文字2つとか3つの略語か、あるいはいっそのこと絵文字にしたらわかるのかな。もっとも、デパートの開店を待っている年寄りの群れなんかを見ると、もしかしたら年齢は関係ないのかなという気もするけど。

今日はダスターでほこりを払って掃除機をかけたら、雨の中をウォーキングをかねてティペラリー公園へ。冬のファーマーズマーケットが中止になってがっかりしていたら、きのこ屋のマット君がFBを通じて「マーケットボックス」なるきのこと山菜の詰め合わせの注文を募っていたので、2500円のところシイタケを500円分追加してもらって注文。他にもニューウェストの客の注文があったからと、市役所となりの公園の駐車場まで持って来てくれることになっていた。家業はきのこ栽培だけど、マット君は袋詰めの乾燥きのこなどの加工製品と一緒に自分で山に入って採集して来たきのこや山菜をマーケットで売っている。(塩味のあるサンゴ草と松茸の粉末調味料は出汁の味を引き立てる逸品。)
 

今日の詰め合わせは、巨大なマッシュルームにヒラタケ、シイタケ、セイヨウイラクサ(ビニール袋入り)、false solomon’s seal(アスパラガス科のアマドコロの近縁種で北米原産)の若芽(手前)、そしてリンゴ(フジ)。マット君とこのシイタケはスーパーでときどき売っている小さくて萎びたようなのと違って、大きくてふっくらした厚みがあって食べ応えがある。イラクサは「ネトル茶」の原料で、前回おっかなびっくりで(指をチクリとやられながら)試して気に入ったもの。刺毛の毒を抜くのにさっと茹でるとほうれん草のような匂いがする。アマドコロの近縁種の名前は「偽ソロモンの封印」という意味で、アスパラガスのように食べられる(アスパラガス科だからあたりまえか)。この時期はいつもこごみはいつ採れるのかと催促するんだけど、「今週はまだやっと出て来たところだったから、来週かな」。メープルブロッサム(ヒロハカエデの花)ももうすぐらしい。楽しみっ。

いつもは4月に始まる夏のファーマーズマーケットは、ニューウェストミンスター市役所や保健機関と相談した結果、出品を食料品だけに限ってネットで予め注文を取るなど、「物理的距離」の要件を満たせる方法を打ち出して許可が下りたので、来週の木曜日から開始。すっかりなじみになったケイラさんも来るかな。農場のあるチリワックでやっている会員制の「野菜ボックス」の販売をマーケットでもやってくれるか、聞いてみようかな。南米でもメキシコでもアメリカでもない、郊外フレーザーバレーのローカル野菜を食べられる季節がやっと来た。うれしいっ。



非常事態にも希望の光が見えてきたらしい

2020年03月28日 | 日々の風の吹くまま
3月27日(金曜日)。☂☁☂。もう3月最後の週末。ライオンのごとくやってくると言われる3月だけど、月初めにはまだクルーズに行くつもりで準備をしていたし、ついでに来年の南米クルーズに予約を入れたし、ドイツでトイレットペーパーやスパゲッティの買いだめが起きていると聞いて、Save-On-Foodsのトイレットペーパーがぎっしりの棚を見てはへぇ、何でぇ~とのんびりしていたっけ。それが突然、トイレットペーパーが消え、いろんな食品が消え、初めて市中感染が報じられ、social distancingという耳慣れない言葉が飛び交うようになり、劇場の灯が消え、パブやバーがドアを閉じ、レストランが持ち帰りと出前だけになり、地中海クルーズはキャンセルになり、州政府が非常事態を宣言して、外出や人の集まりの自粛要請が出され、それが命令による行動制限になり・・・と、あっという間に怒涛のような展開で、ほんとに暴れまわるライオンのごとし・・・。

でも、きのうは、感染の拡大と必要になる病床数を予測するモデリングを震源地の湖北省、韓国、イタリアと比較したところ、BC州の感染拡大カーブが韓国のそれに似ているということで、イタリアのような大惨事には至らずに済みそうだと言うニュースがあって、今日は感染の増加率が予想された24%から12%に下がって、物理的距離を確保するための様々なルールが効果を現し始めている兆しがあるというニュース。それでも、州政府は最悪のシナリオにも備えているので、希望の光が見えてきても、ここは気を緩めずにみんなでもうひと踏ん張りしよう、とボニー先生が言うと、よっしゃぁ~という気になるから不思議。

食料品の買い物は「不要不急の外出」には当たらないし、別に自粛しようというわけでもないんだけど、今週からいつも毎日だった買い物をできるだけ1日おきに行くようにしてみた。というのも、冷蔵庫もフリーザーも貯蔵用の冷凍庫も満杯で買いだめのしようがないことに気が付いたから。どうしてだろうと考えて思い当たったのが、トートバッグをやめてショッピングカートに切り替え、店内でもキャスター付きのレジかごを使うようになったこと。どっちも引っ張って歩けて楽だし、運べる量が増えたので、ついついセールにつられたりして余分な買い物をしていたらしい。おかげで冷凍庫には半額セールで買い込んだ骨付きラムや鴨の足、脂身が少なく2人分に分けやすいリブアイステーキ、大西洋サケのロックスなどが溢れているから、我ながら呆れるな。

カレシに冷凍庫がいっぱいで買いだめできないと言ったら、「どんどん食べればいいじゃないか」。でも、ご馳走作りを思い立ったときに使うつもりだったので、何だかぜいたくな感じがするなあ。冷凍庫の隣に旧居のキッチンの古いキャビネットを積んで作った食品戸棚にも、あらら、いつも予備を買い置きしている食品でいっぱい。というわけで、よし、これから当面は買いだめの逆を行って「買い控え」。思いがけず自分の買い物の習慣を見直すことができたのはロックダウンのおかげかな。


今はコロナ戦争に勝つための戦時体制なのだ

2020年03月27日 | 日々の風の吹くまま
3月26日(木曜日)。☁☁☂。これから1週間は雨がちとの予報。雨がじゃぶじゃぶ降ってウィルスをきれいに洗い流してくれるといいのに。でも、用もないのに外へ出る人は減るかもしれないな。だとしたら、マザーネイチャー様のご協力に感謝。ま、しょぼしょぼのうちはあまり暗くないからそれほど鬱陶しくなくていいけど、毎日どよぉ~んとなるとちょっとねえ。

今日はのんきに朝ご飯を食べていたら、ラジオからBC州のホーガン首相が記者会見して追加のコロナ対策を発表するというニュース。州全域に非常事態宣言が出てから、経済的影響を受ける州民への補助制度や感染抑制策が次々と打ち出されて来たけど、今日は州が供給系統調整班を設置して生活必需品の物流の円滑化を図り、同時に買い占めのターゲットになっている食料品、医療品、マスクなどの防護用品、清掃用品などの転売を禁じるというもの。命令によって小売業者には在庫量の報告と一定商品の販売数量制限が義務付けられ、同時に仕入れ商品の搬入時間を(騒音対策などで)制限している市町村の条例は停止される。また、他人との間に物理的距離を保つことを求め、50人以上の集まりを禁止したヘンリー州保健衛生長官の命令について、違反者摘発の任務が各市町村の条例取締担当官に委ねられることになった。

何だか戦時体制みたいな感じになって来たけど、州政府がそれだけ真剣に取り組んでいるってことで、ヘンリー長官も「希望の光が見えている」から州民が気を緩めることなく一致団結して対策を実行して行こうと呼びかけているし、公共安全大臣も「ヘンリー博士の命令は提言でもアドバイスでもない、命令なんだということをはっきりさせておきたい」。うん、外へ出ると州民も真剣になって来ている雰囲気が感じられるよ。道路ですれ違うときは互いにちょっとよけ合ってスマイルだし、マンション前のミニ公園にたむろしているおじちゃんたちもベンチでちゃんと間隔を空けて座っていたし、きのう行きつけのスーパーに行ったら、レジ前のスペースをロープで仕切って、いったん一列に並んでから順に空いたレジに向かうシステムになっていた。店員が行列を整理しながら、レジが空くたびに「○番へどうぞ」と客を誘導していて、けっこう効率的。床には2メートルの間隔を示す赤いテープがあちこちに貼ってあって、レジに進んだら、係が殺菌シートでレジ台を拭いてから買い物を載せるしくみ。レジ係を感染から守るために持参のエコバッグ使用を禁止して、これまで有料だったレジ袋を無料にしている。

公共交通機関でも、バスは運転手を感染から守るために「前乗り/後ろ降り」を「後ろ乗り/後ろ降り」にして、料金を徴収できないからと何と「全線無料」。今日からは、乗客同士の「物理的距離」を確保するために、バスも電車も座っていい座席を指定して、さらに立っていることを禁止したと言うニュース。ほんと、第2次大戦のときもこんなんだったのかなと思ってしまうくらいの規制で、自分の生活にはさほどの変化や不便がなくても、自然に緊張感が沸いて来る。うん、これはコロナ戦争なんだ。道路向かいのLondon Drugsではその「最前線従事者」(病院/診療所/介護ホームスタッフ、救急救命士、警察官、消防隊員、現役軍人、薬剤師)が激務の後で生活必需品の確保に奔走しなくてもいいようにと、閉店直前の1時間を専用タイムにしたし、世界中で最前線で戦っている医療関係者への感謝と激励の拍手を送る動きが広まっていて、バンクーバーでは午後7時がその時刻。みんなでがんばっているんだよね。おい、そこのコロナバカ、聞いてるのっ?


物理的な距離を置くことで、疎遠にすることじゃないの

2020年03月26日 | 日々の風の吹くまま
3月25日(水曜日)。☀☀☀。日が差しているとやっぱり気分がいいなあ。実質的に「ロックダウン」の状態なので、下の道路の車の数は少なくなったけど、歩いている人はけっこういるし、まだ全面的な外出禁止にはなっていないから、道路脇やオフィスの駐車場にもけっこう車が止まっていて、何だかのんびりした風景。ここのところどっちを向いても「ソーシャルディスタンス!」とうるさかったけど、「ソーシャル」の意味合いを理解できずに「疎遠にする」みたいなニュアンスに取る人もいるらしくて、代わりに「フィジカルディスタンス」と言う言葉が使われ始めている。まさに「物理的な距離」のことで、これなら具体的で誰にもわかりそう。カナダではいろんなレベルの英語が飛び交っているんだから、要請でも勧告でも命令でも効果を上げるにはそのあたりも考慮に入れないとね。

 

その「ソーシャルディスタンス」の解釈について問い合わせが殺到したのか、今日はマンションの管理会社からイラスト入りのお知らせ。前日のお知らせにあった「不要不急(non-essential)の訪問者を入れないように」が「社交目的(social)の訪問者をできるだけ入れないようにすること」になっているのは具体的でわかりやすい。「配達や出前」については、具体的にUber、Doordash、Skip the Dishesのような食事の配達サービスのアクセスを制限するとして、「ロビーか外の路上で受け取るようにすること」にしたのもわかりやすくていいな。エレベーター内では互いに2メートル離れること、(同居家族以外は)3人以上乗らないようにとの勧告。イラスト入りなので英語が不自由な人でもわかりそう。ちょっとびっくりしたのは、下に「不安やストレス、抑うつを感じていたら」と、カウンセリングサービスのURLと電話番号が書かれていたこと。ひとり暮らしの高齢者が多いし、若い人だって群れることを禁じられたら欝っぽくもなるよなあ。だから、フィジカルに距離を置いて、スカイプやズーム、フェイスタイムでソーシャルの接触を保ちなさいって言ってるのね。

オリンピックの延期が決まったところで、東京で市中感染者が増え出したようで、知事がロックダウンの可能性を示唆するところまで来たらしい。まあ、誰もがそうなると思っていたんじゃないかな。ロンドン、ニューヨーク、パリと世界の大都市が次々とロックダウンされる中で、東京のような巨大都市でのいかにもbusiness as usual(平常通り)の人混み風景は、外から見るとちょっと異様だったもの。マスクをしているから大丈夫と思っていたのかな。とりあえず知事が週末の外出の自粛をお願いしたら、さっそくパニックになって食料品の買いだめが始まったらしい。次いで、隣接する3県の住民に東京都内への不要不急の移動を自粛するようにお願いするらしい。何だか国境封鎖みたいで、こりゃタイヘン。だって、千葉、神奈川、埼玉は首都圏で働く人たちのベッドダウンなんだから、大混乱にならないといいけどね。

アメリカでは220兆円ものコロナ対策にトランプ大っ嫌いの民主党が合意して、すぐにでも発動できるような成り行き。危急のときにわっと団結して事に当たれるアメリカ人の底力を見せつけられた気がする。トランプ家を初めとする政権首脳の家族や親戚、姻戚が関わる企業や団体は経済措置の対象外にすることと企業の自社株買いを禁じることで、交渉がまとまったという話で、トランプの支持率は民主党支持者や無党派層まで引き込んで急上昇。さすがアメリカってところかな。さて、日本の安倍クンはどうするのかな。


タワーマンションのコロナ対策は

2020年03月25日 | 日々の風の吹くまま
3月24日(火曜日)。その2。夕方になって晴れて来た。でも、みぞれの予報が出ているみたいで、外してあったミニ温室の保温マットをまたオン。やぁ~ね。リタイア生活のリズム自体には今のところさしたる変化はないんだけど、お知らせやら何やらと外からのコミュニケーションが多くなって、何となく毎日が忙しく過ぎるような感じ。おかげで落ち着いて趣味に没頭できる状態じゃないような気がして、気が付いたらPCの前に座っている時間が増えて、1日2回もブログ記事を書いて投稿しているから、もう我ながら笑っちゃうね。別に暇なわけじゃないんだけど、何しろ元々自分の日常を記録するのが目的だから、いろんな情報が溢れてくると、ついこれも書いておこうという気分になってしまうみたい。

きのう、今日はマンションの管理会社から2日連続でコロナ対策に関するお知らせ。ざっと見渡すと・・・

1. 1階の管理人室は立ち入り禁止。
   *用件は電話かメールで。エレベーター故障などの報告は管理会社の緊急番号へ。
2. エレベーターに乗れる人数を制限。
   *同時に乗れる人数は、同居者と一緒の場合を除いて最大2人まで。
   *すでに誰かが乗っていたら、同乗の同意を得るか、次のエレベーターを待つように。
   *同じフロアで同時にエレベーターを待つ場合は1~2メートルの間隔を空けて立つこと。
3. エレベーターのボタンは肘で押すことを推奨。
   *肘で顔に触れることはできないから、指よりも安全。
4. 紙容器やプラスチック容器はどんなに小さなものでも潰して捨てること。
   *在宅者が増えることによるゴミの量を抑えるため。
5. 建物の出入りや郵便ルームでは前後の人と1~2メートルの間隔を空けること。
6. 配達や出前はロビーに下りて正面玄関で受け取るようにすること。
7. 不要不急の訪問者を建物の中に入れないこと。
   *上2つは建物内での非居住者との接触を最低限にし、各ユニットでの集まりを防ぐため。
8. できるだけ自室で過ごすようにすること。
   *誰かと電話で話をするのになぜかわざわざロビーに下りて行く人がけっこういる。
8. コロナ関連の失業などで管理費の支払いが困難になった場合は管理組合に相談を。
   *4月1日は引き上げ分の1月~3月分を上乗せして徴収されるので金額が大きい。
   *5月1日は特別賦課金の納付期限。
   *コロナ関連であることを裏付けるものがあれば支払猶予を考慮する。

今日現在で、BC州で確認された感染者数は617人。この2、3日にうなぎ上りで増えているけど、検査体制の拡充で1日あたり3500人と、検査数がうなぎ上りに増えたことも要因のひとつで、これまでに26,681人が検査を受けた。入院中の患者は59人で、そのうち23人が集中治療室で治療を受けていて、死者13人はほとんどが介護ホームの高齢者。でも、これまでに3分の1近い173人が完全に回復したというから、この先2、3週間は胸突き八丁でも、みんなが真剣にソーシャルディスタンシングと手洗いを励行すれば良い方に転じる可能性は大いにあるかな。

カナダ全体では、感染者は2751人で、死者は27人。人口がカナダの10倍の隣のアメリカでの感染者数は20倍の約が5万3千人強で、その28%がニューヨーク市内に集中しているとか。アメリカの医療制度がカナダのとは大違いと言うこともあるだろうけど、厳しいロックダウン体制を敷いてもこの結果というのは、そこのけ、そこのけで我が道を行っちゃうようなニューヨーカーの性格も大いに関係がありそうな気がするな。日本では東京での感染者数が増えているそうで、オリンピックの延期が決まって気が緩んだのかな。もしもその東京で感染が爆発的に広がって、知事がほのめかしたようにロックダウンなんてことになったら、どうなるんだろう。日本のマンションは1棟の戸数がものすごく多いようだけど・・・。


コロナバカという新しい感染症が蔓延しているらしい

2020年03月25日 | 日々の風の吹くまま
3月24日(火曜日)。☁☂☁。また寒くなっちゃった。しょぼしょぼ雨が振ったり止んだり、ちょこっとだけ晴れてみたり。マザーネイチャーも「用もないのにふらふら出かけるんじゃないのっ」と言ってるのかもしれないな。外出禁止と言っても、運動のためのウォーキングやジョギング、サイクリングは、「他人との距離を保つ」と言う条件で逆に奨励されているので、私たちはいつものように今日はどっちに行こうか。ルートがだいたい4つあるんだけど、今の時期はクィーンズバーク地区の住宅地が一番。桜、モクレン、レンギョウがそろそろ満開だし、コブシもツツジも蕾が膨らんでいるし、目を楽しませてくれるものが多い。

ネット上でcovidiot(コロナバカ)という新語が飛び交っている。新型コロナウィルスの名称であるCovid-19と「アホ」を意味するidiotをかけたもので、初めはトイレットペーパーなどの爆買いに走る人たちを指していたらしいけど、どうやら自分には関係ないと能天気に群れて遊ぶ若者たちがその最たる見本になっているらしい。アメリカではすごい数の大学生たちが春休みにフロリダ州のマイアミやセントピータースバーグに集まって乱痴気パーティをやる風習があって、アメリカで感染が急増しているにもかかわらず、今年も全国から男女学生がどっと押し寄せてノンストップで飲めや歌えやマリファナ吸えや。そのひとりがテレビ局のインタビューに実名で「感染したら感染したってことさ。だからってパーティの邪魔をさせる気はないよ」と得々と答えている映像がネットで拡散して、一気に「コロナバカ」が流行語になった感じで、アメリカに新語大賞があったら大差で1位は確実だろうな。

アメリカで急激に感染例が拡大し始めたことで多くの人たちが、どんなに日常の社会生活を制限して感染を食い止めようとしても増え続けるのは「コロナバカ」のせいではないかと気づき始めたのか、各国各地の行政のトップがコロナ対策の記者会見でそういう輩を叱り飛ばし始めている。我が国の首相殿も「いい加減にしろ。家に帰って、外に出るな」。コロナ惨禍としか言いようのイタリアでは、どこかの町の市長が外出禁止令を無視して集まる若者にぶっちぎれて「警察に火炎放射器を持たせて出動させるぞ」。バンクーバー市でも市長が「お願いしているときじゃなくなった」と、多人数で集まったら最高10万円の罰金という市条例を電子会議で可決。この「コロナバカ」をきわめて感染力の強い新しい感染症になぞらえた人がいて、「異様な自惚れ、総じて低めの知能指数などの症状があり、効果的な治療法はまだ試験されていない」と。ま、昔からバカに付ける薬はないと言われて来てるから、バカのウィルスは太古の昔からパンデミックだったのかもしれないけど。

ちなみにこの青年はネットは元より世界中のメディアにも取り上げられて一躍有名(悪名)になってしまって、謝罪したという話。でも、ネット上で名前と顔と出身校などがこれだけ拡散したらある意味で「消せない過去」ができたようなもので、若さを奢ったゆえの無知と無謀の結末だとしても、大学を終えていざ就職というときに代償を払うことにならないといいけどね。


買い占め騒動でシニア専用の優先ショッピングタイム

2020年03月24日 | 日々の風の吹くまま
3月23日(月曜日)。☁☀☁☂。世の中、静かになっちゃったもんだ。下の6番ストリートを走る車の数もいつもの月曜日よりもぐんと少ない。歩道の人影は1人か2人連ればかりで、それもちらほら。ニューウェスターは一般におっとりしているから、その社会感覚は(グローバルでオサレな都市を標榜する)バンクーバーの人たちのそれとはかなり違うってことかな。だからこそ同じように増えているフィリピン人やエチオピア人はかなりうまく溶け込んでいるのに、既得権意識の塊みたいなキツラノなどのバンクーバーの裕福な地域で育ちながら止む無く(よりによって)ニューウェストミンスターに「都落ち」せざるを得なかったみたいな中流ミレニアル族が浮いて見えるのは何となくつんけんしているからかもしれないな。

朝のウォーキングから帰って来たら、顔見知りのおばあちゃんと正面玄関でばったり。英語がかなり不自由で、足元もおぼつかないけど、いつも老人用の補助歩行器をゆっくり押して朝のコーヒーを買いに出かけている。でも、今日は歩行器の上にいつものコーヒーの代わりに何とトイレットペーパーのパック。よく見たら道路向かいのLondon Drugsのレジ袋で、そこは開店時間の8時から9時までの1時間をシニアと障碍者の専用タイムにしたばかり。ということは、トイレットペーパーが必要になったら、ちょっと早起きして駆け込めば買えるということで、まさに「朝めし前」。でも、いつも残り2、3個になると12個入りを買って来ていたので、トイレのタンクの上に2個ずつ置いてあるのを含めて在庫は11個だから、あと1ヵ月半は大丈夫かな。

行きつけのスーパーSave-On-Foodsの他に、我が家から徒歩3分以内の範囲に大型ドラッグストアが2件(Shoppers Drug MartとLondon Drugs)があって、買いだめ、買い占め騒ぎがあった後で次々と開店後あるいは開店前の1時間をシニアと障碍者だけのショッピングタイムにすると発表し、スーパーの真上にあるウォルマートも仲間入り。シニアの場合はだいたい60歳か65歳以上という線引きで、買い物客で込み合う前に生活必需品を買えるようにという計らい。ニューウェストの「6丁目商店街」は小都市の中心にあって、ショッピングモールを囲むように高層マンションが数棟、徒歩10分ほどの範囲には3階建ての古いアパートが何棟も並んでいて、シニアの人口がかなり多い。買い物はモールまで歩いて行くから、そこへバンクーバーやバーナビーから車で来た買占め族が4つの店で必需品を買い占めてしまうとお手上げ。

今はどこでもいろんな商品に数量制限がかかっているし、徒歩で来るシニアは自力で運べる量だけ買うので、朝一番に専用タイムを設けても棚が空になることはないと思う。カナダはほんとに高齢者にやさしい国だなあと実感することが多いけど、ニューウェストではもっとやさしい。まだバンクーバーの住宅地の戸建に住んでいたら、買い物なんか徒歩圏外で大変だったと思うから、5年前に思い立ったときにさっと転居したのは正解だったね。


外出自粛と言われて初めて出不精だとわかった

2020年03月23日 | 日々の風の吹くまま
3月22日(日曜日)。その2。飲食業界に次いでサロンや床屋、スパなどが州政府の命令で休業。マクドナルドはテイクアウトも休止。ビーチや公園の駐車場も閉鎖。バンクーバー市では、群れるなという「要請」を無視してビーチなんかに集まって遊んでいる若者たちの「うるせぇなぁ」という態度に業を煮やした市長が「もう丁寧にお願いしている場合ではなくなった」。さらに休業命令を無視して営業を続けていたら500万円の罰金。大勢で集まったり、他人と間隔を空ける努力をしなかったりする個人にも罰金を課すことを検討中とか。連邦政府の保健大臣も「非常事態措置法」(旧戦時措置法)を発動するようなことを言い出す始末。自己中ミレニアル族はコロナウィルスよりも厄介・・・。

ニューウェストミンスター市でも、レストランもパブもファストフード店も図書館も屋外のレクリエーション施設もみんな閉まっているけど、まだバンクーバーのようなカリカリした雰囲気はないな。外出するなと言っても家に閉じこもっていなさいというわけじゃなくて、適切な間隔(2メートル)を保ちながら戸外の空気を吸って運動をしなさいということなので、ウォーキングに出ると同じように歩いている人たちに出会うけど、ほとんどがにっこりしながら互いにちょっとよけてすれ違う行儀の良さ。

それでも、「不要な外出」は控えるべしと言うことなので、まじめに実行したらどんな不便があるのか、2人の日常を点検してみた。結論を先に言ってしまうと、なぁ~んだ、さして変わらないじゃないの。出不精な人間のことをhomebodyというけど、ワタシもカレシもまさにそれで、まとまった旅行以外は特にどこかに遊びに行きたいと言う願望がないから、外に出るのは日課のウォーキングと日々の買い物くらい。必要な買い物がなければモールにショッピングに繰り出そうなんて思わないし、ニューウェストに引っ越してからは外食も(めんどうで)稀になったから、Arts Clubの芝居やイベントがなかったら、へたをすると来る日も来る日も2人で巣ごもりということになるだろうな。

今になって2人とも元からふらふらと外を出歩くタイプじゃないんだってことを改めて認識したようなもので、もし外出禁止令が出されても、ウォーキングと必需品の買い物はできるだろうから、不便らしい不便はほとんどなさそうで、のどかな毎日であることに変わりはないみたい。毎日、カレシはスカイプでの英語レッスンが楽しそうだし、ワタシはミニチュアやらお絵かきやら創作やらで忙しいし、それでも2人の時間もちゃんとある。カレシがリタイアしてから20年も1日中顔を付き合わせて暮らして来て、精神的な個々のスペースと共有スペースがちょうどいい具合にバランスを取れるようになったんだと思う。ま、だてに45年も夫婦をやって来たんじゃないんだよね。


日常生活を制限してもコロナ感染が増え続けるのはどうして?

2020年03月23日 | 日々の風の吹くまま
3月22日(日曜日)。☁☁。静かな、静かな日曜日。下の6番ストリートを走る車の数もめっちゃ少ない感じ。そうだよね、行けるところがないんだから。スターバックスもティムホートンもマクドナルドも食べ物屋もみんな着席禁止になって、テイクアウトか出前だけ。外に出てもsocial distancing(社会的距離)を保ちなさいと言うことで、固まっておしゃべりをするのも「自粛モード」。おかげでマンション前の道路の端にあるティムホの外に毎日ポンコツ車で来ては歩道を塞いでたむろしていたおっちゃんたちも見かけなくなったから、何が幸いするかわからない。

世論調査によると、ミレニアル族の3割が今だに友だちとカフェなどで会ったり、10人くらいなら集まっても問題はないと思っているんだそうで、初期の頃に若い人は感染しても無症状か軽症で済む(傾向がある)と言っていたのを若い「自分」は大丈夫だから好きにしていいんだと解釈したのかもしれないけど、大勢が集まるイベントを中止しても、クルーズや旅行に行くなと警告しても、レストランやバーを営業停止にしても、知らずに感染しているかもしれない若者たちがのんきに群れ遊んでウィルスを撒き散らしているんじゃ、どうしようもないな。ニューヨーク州なんか感染者の半分以上が18歳から49歳の年齢層だそうだし、自分は大丈夫でも周りの人にはそうじゃないかもと想像することができないらしい。次々と失業しているのもこの年齢層に多いとすれば、結局は自分たちで生計の手段を潰しているようなもんじゃないのかな。ま、人生の経験値を積んでいないから、何を言われても理解できないのかもしれないけど。

毎日定時記者会見をしている州保健衛生官のボニー先生が「テレビや新聞の情報が若い人たちに伝わっていないかもしれないので、緊急時のテキストメッセージシステム(SMS)を使うことも考えている」と言っていたので、世代的なライフスタイルの違いも大きいかもしれないな。これ、津波などの災害が発生したときにモバイル装置に一斉にテキストメッセージを送信するシステムで、おととしあたりから導入されているもの。うん、やってみて損はないと思うね。どうもミレニアル世代は独自のコミュニケーション言語を持っているらしいから、絵文字を活用するとか、メッセージをこの世代が読んで理解できるような文体に「翻訳」して発信したら効果が上がるかもね。

メディアのニュースを見ていたら、メトロバンクーバーの市町村が、青少年がコロナ対策の柱になっているソーシャルディスタンシングを無視しているとして、子供公園やテニスやスケートボードなどの屋外のスポーツ施設を閉鎖しているもよう。何だか、これだけ市民の日常生活に制限をかけているにもかかわらず、なぜ感染拡大が止まらないのか、お役所にも薄々わかって来たのかなあという感じもするけど、どうなんだろう。学校も保育所も全面閉鎖になっている今、遊び盛りの子供たちの行き場がなくなるのは気の毒だとは思うけど、親にとっては家庭で親にしかできない徳育に力を入れるいい機会になり得るんじゃないかな。ま、親の世代を見ていると、あまり期待はできないかなあという気がするけどね。


タワーマンションってクルーズ船を縦にしたみたい

2020年03月22日 | 日々の風の吹くまま
3月21日(土曜日)。☀☀☀。今日もいい天気。普通に起きて、普通に朝ご飯を食べて、普通に土曜日のまじめ掃除。箒は壁際のゴミを掃き出すだけにして、後は掃除機。越して来て以来ハンドクリーナーにハンドルを付けて掃除機として使えるやつで掃除して来たけど、ハンドルはゆるゆる、ヘッドは吸い込み不良で、先々週やっと今度は同じブランド(Shark)の小さめだけど普通の掃除機を買って来た。重くて少々嵩張るので扱いに慣れるのにちょっと時間がかかりそうだけど、そもそもパワーが違うなあ、やっぱり。

コロナウィルスで非常事態宣言が出てから、マンションの管理会社から次々とお知らせや注意書きが配られるようになった。まずは当面の間1階のフィットネスジムとパーティルーム、会議室を使用禁止。さらに体調のすぐれない人の訪問を受けないようにすること。次にトイレットペーパー不足の折から代用したティッシュやペーパータオルをトイレに流さないこと。去年は下水管が3階で詰まったための大きな水漏れ事故があって、先月の総会の後で再発防止の注意書きが配られたけど、「絶対に」トイレに流してはいけないものとして「猫砂、生理用品、ウェットティッシュ、ペーパータオル、デンタルフロス、綿棒、化粧用コットン、油脂類、髪の毛、錠剤、紙おむつ、コンドーム」があって、これにティッシュが加わったという感じ。水洗トイレがないから何でも気軽にトイレに捨てられるところから来た無知な人たちもいるけど、まあ、たいがいはぐうたらでいい加減な人間だろうな。

今日来たのは、外出の自粛とレストランでの飲食禁止で自宅で食事をする人が増えたため、有機ごみの容器に入れるべき野菜くずや食べ残しなどを分別しないで普通ごみと一緒に捨てるケースが増えているので、できる限り分別を心がけるようにという注意書き。普通ごみに有機ごみが多く混じっていると回収会社から管理組合に追加料金の請求が来るので、これは問題だな。要は高層マンションでの生活には戸建とは違った常識があるってことなんだけど、こういう事態になると常識やルールを弁えない人間がいかに多いかということが見えて来るね。

バルコニー越しに道路向かいのマンションを眺めていて、ふとタワーマンションって何だかクルーズ船に似ていなくもないなと思った。クルーズ船を縦にしたような感じかな。もしもマンション内で感染者が出たらどうなるんだろう。住人全員が外出禁止になって隔離されてしまうのかな。管理人と清掃係の2人がかり1日何回となくドアの取っ手やエレベーターのボタンを消毒してくれているし、まだマンションで集団感染が発生したと言う話は聞いていないけど、予防にはクルーズ船の例を参考にした方がいいかもね。とりあえずはソーシャルディスタンシング・・・。

じゃなくて・・・

こんな風に・・・
 

非常事態と言うけれど

2020年03月21日 | 日々の風の吹くまま
3月20日(金曜日)。☀☀☀。いやぁ、暖かい。最低気温もあまり下がらなくなったから、バルコニーのミニ温室の保温マットのタイマーをオフ。バルコニーは昼間の日差しでコンクリートの床が温まって、夜になっても気温が地面レベルよりもずっと高めなので、春が何歩か先を行っている感じ。気持がいいから、地下の収納ロッカーに置いてある折りたたみ椅子とテーブルを出して来ようかな。

今日もコロナニュースが続々。今週になって感染者の数がうなぎ上りに増えていて、パブやバーを閉めたのに続いて、レストランは店内での飲食が禁止になって、テイクアウトか出前のみ。従わない店は市条例で罰金。おやおや、これじゃあ再来週に予定していた女子会ランチは延期だな。外出禁止令は出していないけど、人の集まるところへの不要不急の外出は控えるようにと「自粛」のお願い。日用品や食料の買い物や散歩はOK。ただし、店内などでは他の人との間に適切なスペースを保つこと。自粛要請が禁止にエスカレートしているのは、勧告を無視する輩(特に若い世代)が多過ぎるためで、他人と間近に接触するのを避けるべしというお達しを徹底させるために、春休みの子供が集まっていた公園も軒並み閉鎖。「高齢者や持病のある人たちを感染から守るため」だって。

というわけで、コストコのような大型量販店などは人と人の間のスペースを確保するために店内の客の数を制限しているし、買いだめした商品は返品不可。チェーンのドラッグストアやスーパーも品出しと消毒の時間を確保するために営業時間を短縮した上で、開店からの1時間をシニアと障碍者の専用タイムにして「弱者」が必要品を買えるようにしたり、買占め、買いだめで品薄になりがちな商品は1人1個などの数量制限をしたり。おかげでスーパーでは午後3時過ぎに行ってもワタシがいつも買うものはわりと残っていて、少し落ち着きが戻った感じ。朝は行列ができるそうだから、まだ早く行かないと売り切れてしまうっというパニック感は強いみたい。アメリカとの国境を閉鎖してもトラック輸送は対象外なんだけどね。

こういう異常な時は人間が多かれ少なかれ被っているカバーを否応なしに引っ剥がしてくれるんだと今さら学んだ気がするけど、そうそう、ケローナで肉売り場の商品を総ざらえしたカップル。地元の人なので、殺害予告の電話がかかって来るようになって正気に戻ったらしい。謝罪のつもりでフードバンクに10万円を寄付して、買い占めた肉類は転売しないと約束したそうな。コロナウィルスが怖くてパニックになって、家族のための食料を確保しようという焦りで頭がいっぱいだったと言っているそうだけど、買い占めた肉は返品も寄付もしないつもりとか。ふぅ~ん。


スーパーでの数量制限が効果を表したみたい

2020年03月20日 | 日々の風の吹くまま
3月19日(木曜日)。☀☀☀。春分の日。普通なら20日か21日だけど、今年はうるう年や夏時間によって19日。細かな節気というものがない西洋暦では春分の日から公式に春なので、124年ぶりの「早い春の訪れ」だって。たしかに外は春の日差しが燦々。陽気につられて住活中の鳩がルーフデッキやバルコニーにやって来て、巣作りの材料にすらしいヒバの枝をむしり取ろうとするので、そのたびに追い払うのに大忙し。それでも春はうれしい。

コロナ、コロナもちょっと食傷気味になって来たけど、州の非常事態宣言を受けて、メトロバンクーバーの市町村が独自に非常事態宣言を出していて、ニューウェストミンスター市も仲間入り。消防署本部長が指揮官になって、必要に応じて市が迅速に取れる措置の範囲が広がると言うことで、効力は1週間だけど、状況によって延長できるらしい。一般市民には「ソーシャルディスタンス」の実践を励行。人の集まるところでは互いに少なくとも1メートルの距離を保ちましょうということで、大型量販店では一度に店に入れる人数を制限し始めていて、スーパーにもレジの行列のスペースを広げるようにという張り紙。パブやバー、ナイトクラブは客同士の距離が近過ぎるとして閉鎖になって、角の酒屋は支払いはカードのみで、空き瓶や空き缶の返却は受付中止。並びで酒屋が経営する人気スポットのパブは「休業」。

いつもの時間にスーパーに行ったら、ペーパー類の棚は相変わらず空っぽだったけど、きのうはすっからかんだった小麦粉や肉類、冷凍食品などは数量制限の効果があったのか、けっこう商品が残っていて、肉類は1パックずつ1日か2日分しか買わないワタシは楽々。それにパンもバナナも野菜も今日はたっぷりあったので、いつもと変わりない買い物。終わりに近い頃、あたりがざわついたと思ったら、入荷したばかりのトイレットペーパーの箱を山と積んだ台車が登場して、足を止めた客が畏敬の目で見上げる中をしずしずと売り場へ。そのうち何人かが売り場まで付いて行って粛々と1パックずつ受け取って立ち去るところは、何かスローモーションの映像でも見ているような、フェリーニの映画にでも出て来そうな不思議な光景だった。

野菜売り場で品出しをしていたなじみのフェニルと(適度の距離を置いて)世間話。肉なんかあんなに大量に買占めてどうするのかなあと言ったら、「Home Depotで働いているルームメイトが週末に冷凍庫がバカ売れしたって言ってたよ」。はあ?「だって冷蔵庫のフリーザーには入り切らないよ」。そっかぁ、要冷蔵のものをたくさん買い過ぎて、あわてて冷凍庫を買いに走ったのか。アホかいな。そのうち電気料金の請求書を見て青くなったりしなければいいけどね。思考が停止したという非常事態宣言が必要かも。


非常事態宣言下、買占め族を阻止するには

2020年03月19日 | 日々の風の吹くまま
3月18日(水曜日)。☀☀☀。ほんっとに気分が高揚するようないい天気。州の非常事態宣言が出るという話だけど、Arts Clubのオフィスまでひとっ走り。フリース裏のパーカは暑そうなので、フード付きのカーディガンジャケット。駅までは日の光をたっぷり浴びての15分ほど。あちこちで桜やモクレンが花を咲かせ、婚活シーズンまっただ中の小鳥たちの声がにぎやか。小さい鳥ほど甲高い声が遠くまで届くからおもしろい。ニューウェストミンスター駅で電車に乗ったら、あら、すごいがら空き。ワタシの車両は5人だけで、互いに安全な距離を取って座れるのがいいね。途中みんな降りてしまってワタシだけになったときは、誰にも心おきなく咳をして喉をクリア。

メインストリート駅で降りて、フォルスクリークの岸に沿ってBMOセンターまで15分。道路を渡って遊歩道に出たら、うわぁ~っ。水面がまるで磨きたての鏡のようで、ダウンタウンのタワマン群がみどとに逆さに映っているから、思わずスマホのカメラで写真を撮りまくり。うんと早朝なら驚くこともないかもしれないけど、時間は午前10時半。いやぁ、こんな絵に描いたような風景を見たのは初めてだなあ。もう思いっきりシュール。

 

 

BMOセンターの玄関先でArts Clubへの配達を受け取るために出勤していたエイミーがロビーで待っていてくれて、互いに「エルボウバンプ」であいさつ。ほんのちょっとだけおしゃべりしてから、小切手と寄付するチケットを入れた封筒を渡して、(厳しい状況だけど)「Hang in there(がんばろうね)」とまた肘と肘をトン。コロナ感染の危険を避けるためのアイデアだけど、曲げた肘をトンッと軽くぶつけ合う楽しい「肘鉄グリーティング」。帰り道で大勢の人が触る歩行者信号のタッチスイッチにポンッとエルボウバンプをやったら、ビリッ。うは、もろに肘先のfunny boneに当たっちゃった。でも、大勢の手が触れる手すりやボタンにはできるだけ触らないようにするのが手洗いと並んで感染防止の重要戦略。

いつもの時間に買い物に行ったら、入口に「明日から閉店時間を午後11時から8時に早め、さらに開店時間の午前7時から8時までの1時間をシニアと障碍者の専用タイムにして、一般客は午前8時から」というお知らせが貼ってあって、今日も空っぽのペーパー類や、小麦粉、缶詰スープ、挽き肉、チキン、豚肉、牛ステーキの棚には1人1個とか2個までという数量制限の紙が下がっていた。魚売り場のセリナが空の肉売り場を指して「いつものお客さんたちじゃないのよ」。うん、そうなのよね。Save-On-Foodsの客は徒歩圏内に住んでいる高齢者が多くて、毎日その日の必要品を買って行くし、スタッフとも顔なじみだから、「よそ者」はけっこう目立つのよね。でも、同じモールのドラッグストアも開店から1時間はシニア専用時間にしたし、買占め族の撃退にも効果があるかな。