リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

スーパーでの数量制限が効果を表したみたい

2020年03月20日 | 日々の風の吹くまま
3月19日(木曜日)。☀☀☀。春分の日。普通なら20日か21日だけど、今年はうるう年や夏時間によって19日。細かな節気というものがない西洋暦では春分の日から公式に春なので、124年ぶりの「早い春の訪れ」だって。たしかに外は春の日差しが燦々。陽気につられて住活中の鳩がルーフデッキやバルコニーにやって来て、巣作りの材料にすらしいヒバの枝をむしり取ろうとするので、そのたびに追い払うのに大忙し。それでも春はうれしい。

コロナ、コロナもちょっと食傷気味になって来たけど、州の非常事態宣言を受けて、メトロバンクーバーの市町村が独自に非常事態宣言を出していて、ニューウェストミンスター市も仲間入り。消防署本部長が指揮官になって、必要に応じて市が迅速に取れる措置の範囲が広がると言うことで、効力は1週間だけど、状況によって延長できるらしい。一般市民には「ソーシャルディスタンス」の実践を励行。人の集まるところでは互いに少なくとも1メートルの距離を保ちましょうということで、大型量販店では一度に店に入れる人数を制限し始めていて、スーパーにもレジの行列のスペースを広げるようにという張り紙。パブやバー、ナイトクラブは客同士の距離が近過ぎるとして閉鎖になって、角の酒屋は支払いはカードのみで、空き瓶や空き缶の返却は受付中止。並びで酒屋が経営する人気スポットのパブは「休業」。

いつもの時間にスーパーに行ったら、ペーパー類の棚は相変わらず空っぽだったけど、きのうはすっからかんだった小麦粉や肉類、冷凍食品などは数量制限の効果があったのか、けっこう商品が残っていて、肉類は1パックずつ1日か2日分しか買わないワタシは楽々。それにパンもバナナも野菜も今日はたっぷりあったので、いつもと変わりない買い物。終わりに近い頃、あたりがざわついたと思ったら、入荷したばかりのトイレットペーパーの箱を山と積んだ台車が登場して、足を止めた客が畏敬の目で見上げる中をしずしずと売り場へ。そのうち何人かが売り場まで付いて行って粛々と1パックずつ受け取って立ち去るところは、何かスローモーションの映像でも見ているような、フェリーニの映画にでも出て来そうな不思議な光景だった。

野菜売り場で品出しをしていたなじみのフェニルと(適度の距離を置いて)世間話。肉なんかあんなに大量に買占めてどうするのかなあと言ったら、「Home Depotで働いているルームメイトが週末に冷凍庫がバカ売れしたって言ってたよ」。はあ?「だって冷蔵庫のフリーザーには入り切らないよ」。そっかぁ、要冷蔵のものをたくさん買い過ぎて、あわてて冷凍庫を買いに走ったのか。アホかいな。そのうち電気料金の請求書を見て青くなったりしなければいいけどね。思考が停止したという非常事態宣言が必要かも。