リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

情報ウィルスのパンデミックとやらが・・・

2020年03月07日 | 日々の風の吹くまま
3月6日(金曜日)。☀☀☀。朝起きたら、地上は濃霧で、上は青空に白い雲がいっぱい。たぶん下を見て悲観的になる人と上を見て楽観的になる人とがいて、何だか今の世の中みたいな風景だけど、上はいつも青空だし、霧だってそのうち晴れるんだから・・・。
 

ほら、午後には晴れ上がった大空をハクトウワシが悠々超然と旋回・・・ 
 
朝目が覚めていの一番にカレシが「クルーズがキャンセルになるといいな」。うん、Silverseaがクルーズをキャンセルしてくれるのが、私たちにはたぶん最善の展開だと思う。バルセロナで船を下りてから1週間ほどクルーズ会社とは関係のない旅行を予定していて、こっちは行けなくても払戻しはなさそうだから、クルーズがキャンセルになったらPlan B(次善の策)を発動して、直接バルセロナに行って、埠頭で迎えてもらうはずだった運転手兼ガイドに空港で拾ってもらって初日のフランス側のカルカソンヌに連れて行ってもらえるように、ジェフに旅程を変更してもらえばいいよね。

なんて言っていたら、スマホでニュースをチェックしていたカレシが「マルタが前の航海で感染者が乗っていた船の入港を拒否したってさ」。おやおや。何でも2000人以上の乗客を乗せている大型船で、ギリシャで検査を受けて問題ないという証明をもらっていたけど、マルタの医療関係者の組合が入港を許すならストをすると騒ぎ出して、どうやらお引取り願ったらしい。ま、マルタはちっちゃな国だから、そんな大きなクルーズ船から大勢の患者が出たら対応できないだろうとは想像が付くけど、これで私たちのクルーズも中止が現実味を帯びて来た感じ。だって、出発点のローマを含めて10ヵ所の入港地のうち、イタリアだけで6ヵ所なので、これにマルタのヴァレッタとゴゾ島を加えたら、スペインのマヨルカ島と終点のバルセロナしか残らないもの。

コロナウィルスに関連して玉石混交の情報が溢れかえっていて、WHOから「インフォデミック」なる新語が出て来る始末。たしかに、未知の怖いウィルスよりも真偽不明の情報の方が比べものにならない爆発的な伝染力があるから、こっちの方がよっぽど怖いと思うんだけど、何だか「コロナ、怖い」で猫も杓子も思考停止しちゃっているんじゃないかな。人の言うことを聞こうとしないようだし、かと言って自分で考えることに自信があるわけじゃないし、他人を信用しない文化では根本的に自分自身も信用していない(あるいはその逆で、自分自身を信用しないから他人が信用できない)から、SNSのような情報地獄に落ち込むとどうしようもなくなるのかもしれない。つまり、インフォデミックというのは、人間が思考と言う遺伝子を操作して作り出した正体不明の情報ウィルスのパンデミックのことか。特効薬がないから怖いよね、ほんと。