リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

雨の日曜日は内も外も退屈なくらい静か

2022年01月31日 | 日々の風の吹くまま
1月30日(日曜日)。🌧🌧☁。大雨警報発令中だけど、「大雨」は夜のうちに過ぎたらしい。窓の外は灰色で、同じ視界ゼロでも明るさがあった霧の日々が恋しくなって来る。アメリカ東部では、ニューヨークもボストンも悪名高い「ノーイースター」で暴風雪になっているそうで、いつだったかボストンで遭遇したノーイースターを思い出した。

もうずいぶん昔になったけど、アメリカの翻訳協会の会議があって、トロントの弟夫婦と一緒の家族旅行を兼ねてボストンに行ったんだけど、会議が閉会したその夜から雪が降り始めて、あっという間に吹雪になり、朝起きてみたらドカ雪。その日は午後1番でトロント市内の小さなビリー・ビショップ空港を本拠にしているポーター航空の便に乗ることになっていて、ボンバルディア製のプロペラ機しか飛ばしていないので、慌てたのなんのって。幸い空港が開いていて、飛行機に乗って離陸を待っていたら「デアイシングをするので出発が遅れます」とアナウンス。あ、ほんとに飛べるんだなとほっとしていたら、いきなり窓一面にピンク色の液体がどばぁ~っと来てびっくり仰天。そうして無事にトロントに帰れたわけだけど、忘れられない経験。ちなみにポーター航空は小粒ながら何とかいう感じで、マスコットはMr. Porterというマンガちっくにメタボな「アライグマ」。サービスも良くて気に入ったんだけど、今のところはカナダとアメリカの東部一帯しか飛んでいない。来年あたりにトロント・ピアソン空港からジェット機を飛ばせるようになったら、ぜひバンクーバーまで翼を広げて欲しいなあ。

 Mr. Porter

カレシは先週から英語レッスンを休んでいる生徒が何人かいて、ちょっと暇を持て余し気味。中国では旧正月の長い休みで、南京の大学で教えているチオンは四川省の成都に帰省中。上海のセレナは帰れなくなるといけないからと、帰省しないで友だちと遊び歩き。テトのベトナムでは病院の救急センターでインターン中の女医さんも久しぶりの休みで、タイの学校の先生とはレッスンを休んでのどかな会話。そして東京のN君はコロナの疑い。それでも、毎日「今日の単語」をアップしている無料英語学習サイトを通じてメッセージがひっきりなし。毎日ひとつ英語の名詞か形容詞を選んで、定義と発音と例文を付けてアップして、その単語を使った文章を送って来れば添削するというもので、かなりヒットしたようで、バイブレーションに設定してあるスマホがしょっちゅうズズッ、ズズッ。同じサイトを通じて「英語教えて」メールも毎日世界のあちこちから来るらしくて、最近は東南アジアの小中学校の「英語の先生」からのリクエストが増えたそうで、素人先生のカレシは「どうなってんだろう」と目を白黒。

今日は雨が止みそうにないのでウォーキングの代わりに軽く筋トレ体操をやると言っていたカレシ、午後になって気が変わって「やっぱり行く」。そう、外の空気を吸うのはいいことだよね。しっかり雨の装備をして、6番ストリートの商店街の庇の下を8番アベニューまで行って回れ右する最短コース。雨の日曜日は人通りも少なくて、いたって静か。うん、明日1日で1月も終わりかあ・・・。


家族や友だちのコロナ感染は気を緩めるなと言う警鐘

2022年01月30日 | 日々の風の吹くまま
1月29(土曜日)。⛅☁🌧。ゆうべはナイトキャップを傾けながらわりと中身のあるおしゃべりをしていたもので、寝るのが遅くなって1時。なのに2人ともなぜか早くに目が覚めてしまって、起きたのは8時そこそこ。ほぼ1週間居座った濃霧は退散して、雲の間から日が弱々しい日が差していたけど、天気は下り坂で、今度は大雨注意報だって。んっとに、もうどうなってんのやら。

ちょっと早起きをしたので、朝ご飯が早く終わって、すぐに掃除と洗濯。カレシが、寒くなってからずっとレクルーム(スペアの寝室)に避寒していたゼラニウムの鉢を園芸ルームに移して、部屋を明け渡してくれたので、今度はワタシがミニチュア作りを再開できるように、まずは大掃除。うんと下げていたサーモスタットの温度を日中の10時から3時まで23度、その他の時間帯は20度に設定し直してから、防水のために敷いてあったビニールシートとその下のゴムマットを片付けて、埃を払い、箒で掃いて、念入りに掃除機をかけ、モップでさらに念入りにごしごし。ソファの上に置いてあったがらくたも片付けて、その前にエリアラグを敷いたらレクルームの原状復帰は完了。でも、カレシの鉢植えやプランターに占拠されている間は箒でさっと掃くだけだったから、まじめに掃除をするところが増えたわけで、いつもの掃除が全部終わったときには顔中が汗だく。ああ、おなか空いたぁ。

いつもなら土曜日はランチの後で1時から英語レッスンがあるんだけど、いつも東京のN君が寝る前に送って来ている教材が来ていなくて、代わりに「目を覚ましたら熱があって、コロナの簡易検査をしたら陽性だったので、今日は休みます」というメール。あらまあ。この2年ほとんどずっと在宅勤務で、ちゃんとワクチンをしたはずなのに、今になって感染するなんて、何ともアンラッキー。半在宅勤務の奥さんは職場でワクチンを接種済みだから、感染源はもしかしたら保育園に入れている2人の子供のどっちかかもしれないな。でも、、簡易検査の結果ではまだ確実とは言えないんじゃないかと思うけど、家族全員が自主隔離してPCR検査を受けることになるのかな。日曜日だから病院は開いているのかな。まあ、熱があるだけで具合はあまり悪くないそうなので、コロナでも風邪でも、とにかく早く回復するといいね。

それにしても、身近にコロナに感染する人が出て来ると、やっぱりちょっと暗澹とした気持になるよね。デルタ株が主流だった時は、重症化する人が増えていて、すごく心配だった。でも、パンデミックというからには、どこから感染したと言うニュースが来ても驚きはしないな。甥夫婦と去年改装を請け負ったワルデマーの一家はワクチン反対派で、感染してから慌てて接種したし、日本でも家族や友だちの間に十分に注意をしていたのに(ワクチン接種が間に合わず)感染してしまった人がいて、幸い重症で入院した人はいないけど、いくら気を付けていてもどこかでウィルスに出会ってしまう可能性が常にあるということで、気を緩めずにマスク、手洗い、密回避を続けなくちゃね。パンデミックの最後の感染者にはなりたくないもの。


コロナ疲れはわかるけど、政治問題にしたって解決しないでしょ

2022年01月29日 | 日々の風の吹くまま
1月28日(金曜日)。🌤。あはっ、霧がかかってないっ。国境のすぐ南のベーカー山の上は朝焼けで、雲の切れ目からみごとな日差し。久しぶりだなあ、こんなの。ぐぃっとズームインしてみたら、ベーカー山(標高3286m)の西側にあるBlack Butte(標高2879m)のとんがった峰がくっきり。昔は「のこぎり岩」と呼ばれていたそうで、その名の通りぎざぎざの峰が連なっている。カリフォルニアから延々と伸びて来たカスケード山脈は、北の方に若い火山と尖った山が多くて、最高峰のレーニア山は4400m、42年前の大噴火で400mも低くなったセントへレンズ山もまだ2550mあるし、ロッキー山脈に劣らない。国境を越えてからはフレーザー川の東側に伸びて、西側のコースト山脈(最高峰4000m)の陰に隠れて我が家からは見えなくなるけど、南から北まで日本アルプス級の2つのとんがり山脈に囲まれて、うん、百万ドルの眺望と言ってもいいな。





アメリカとの国境を往来するのにワクチン接種が義務化されたのに抗議して、バンクーバーから大型輸送トラックを連ねて首都のオタワに向かってデモをかけていた運転手たち。今日明日にもオタワ入りするようだけど、カナダを横断している間に、「ワクチン接種義務反対」のスローガンがいつの間にか「コロナの規制すべて撤廃」に変わり、首都を目前にして「トルドー政権打倒」と、何だかおかしな雲行きになって、オタワは厳戒態勢。トラック輸送業界によれば運転手の80%がワクチン接種済みだそうなので、デモに加わっているのはワクチン嫌いの一匹狼たちなのかな。元々これまで通りの免除を要求するのが目的だったはずなのに、いつの間にか「Qアノン」のような過激なグループに乗っ取られたんじゃないかという感じがする。ワタシだったら、政治利用されるのはまっぴらごめんだと回れ右して帰って来るな。

たしかに、何日もかけて長距離を輸送するのが仕事だから、運転手はトラックの上で暮らしているようなところがあって、行く先々でも大勢の人間との接触はあまりないだろうと思うから、抗原検査なんかを義務付けた方が、そうでなくてもめちゃくちゃになっている物流に与える影響が少なくて済むんじゃないかな。まあ、カナダが免除してもアメリカが免除してくれなければ、どっちみち国境の往来は無理だと思うな。でも、今日の定例会見で、ボニー先生が2月中旬には規制の見直しができそうだと言っていたし、ヨーロッパでは制限の撤廃が始まっているし、BC州は12歳以上のワクチン接種率が2回が92.6%、3回目も50%を超えて、60歳以上は90%にも達しているそうだから、もうちょっとの我慢だと言う気がするんだけど、みんなコロナ疲れしちゃってるんだよね。

午後のうちにPTCのハイディにぜひぜひおしゃべりしたいと返信メール。何か書いているのかと聞いていたから、巣ごもりの間にだらけちゃって、それでも思案に思案を重ねて、カナダの演劇作品の日本語訳と日本の演劇作品の英語訳に専念して、劇作から小説の方に軸足を移したいと思っていて、小説については老犬の目を通して見た人間模様のスケッチ集と言う構想を温めていると書いたら、「翻訳はすばらしいプロジェクトだわ。ペットの犬の目線での人間観察はおもしろそうね。スケッチ集なら、ひとつのエピソードを舞台脚本にするということもできると思うわよ」。うん、劇作家集団の芸術監督と言う立場柄、ハイディは心にもないほめ方や空っぽの奨励はしない人なので、後ろから「ぐずぐすしてないでやりなさいっ」とひと押ししてもらった気分。演劇人はほんとにいい人がたくさんいて、恵まれてるよね、ワタシ。


日の入りの位置が変わると、夕日を浴びて輝く窓も変わって来る


今日は気合を入れていろいろやった気分

2022年01月28日 | 日々の風の吹くまま
1月27日(木曜日)。🌫🌤。まだ霧の中だけど、けさは何となく全体が明るい感じ。日曜日からずっと晴れそうで晴れないでいた豆スープ霧もそろそろ終わりらしい。朝ご飯の頃には太陽が一生懸命に霧から出て来ようとしていて、ランチの頃にやっと青空。うっはぁ、外の世界ってこんなんだったんだぁと、つい感激。午後になっても薄っすらとした霧の名残りがもやもやと地上を這っていたけど、視界に建物の輪郭が見えると、何か地面に足が着いたような気がするから不思議。





北欧のクルーズまであと4ヵ月ちょっとになったけど、Silverseaからコロナ関連のプロトコルを変更したというお知らせ。読んでみると、コロナのブースター接種を実施している国からの客について、ワクチンを2回接種してから規定の期間を経過した場合は、3月1日からは3回目接種の証明も提出しないと船に乗せないというもの。その3回目接種までの間隔が国によって違うし、ブースターを接種する計画のない国も多いから、2回だけで船に乗れる客と3回目なしでは乗れない客に分かれるわけで、なかなか微妙なところだな。でも、ワクチン3回目で抗体が増えるというデータもあるから、船内の安全対策としては妥当かな。私たちの場合は、すでに3回目も接種済であることを証明するカナダ政府発行の証書をアップロードしてあるから、今回はプロトコルを頭に入れておく以外はすることなし。そういえば、BCでは州政府発行の「ワクチンカード」の使用を6月末まで継続すると発表していたな。これ、QRコードをスマホに入れて、レストランや劇場などに入るのに専用のアプリでスキャンして、運転免許証などで本人を確認する仕組みだけど、今のところは3回目接種を含めるつもりはないらしい。

さて、今日はやっと重い腰を上げて、長年ビジネスでお世話になったEメールのアカウントを閉じる手続きを開始。まずは横のデスクにまだ陣取っている旧PCを立ち上げて、これも20何年もお世話になったメールソフトのBeckyを開いて、溜まりに溜まったメールをおろしてからネットの接続を遮断して、新PCからメールやホストしているドメインなどの詳細と共にアカウント解消をISPにリクエスト。請求先のクレジットカードの期限が変わったばかりだから、放っておいても来週にはアップデートしてくれと言って来ると思うけど、そこはそれ、きちんと通知するのがビジネスのマナーってもんだからね。ワタシの名前がそのまま.CAのドメイン名になっているんだけど、ホストがなくなったら家なき子。でも、ビジネスからリタイアしたらもう必要ないし、何よりも10何年もアップデートしてないから、ま、当面は放置しといてもいいか。これで、また「やることリスト」の項目ひとつに線引き。

午後は旧PCを立ち上げたついでに、写真のフォルダの中身を新PCに移したフォルダと比べて、抜けているものがないかをチェック。写真のフォルダは15くらいあって、それぞれすごい数の写真。いったい何万枚あるんだろうな。Windows 7からWindows 10に移すので、外付けHDをつなぐとOSに合わせるためかどうか知らないけど、「修理」したがって、OKするとコピーされないフォルダが出て来るので困る。抜けていたフォルダを新PCに移動したら、最後の最後に旧PCの復旧用の外付けHDからファイルを全部削除してフォーマットして、新PCの写真フォルダをバックアップとしてコピー。おかげで今日はいろいろと仕事をした感じ・・・。


1年で3回目の花を咲かせているカニバサボテン

1本の枝に花が2つも


何でもベビーブーム世代のせいにしてみたところで・・・

2022年01月27日 | 日々の風の吹くまま
1月26日(水曜日)。🌫🌤🌫。霧、さっぱり晴れる気配がないなあ。西の方は明るいし、霧の上には青空が広がってそうなのに、濃霧注意報は今日も出ずっぱり。週末までの我慢らしいけど、何日もこんなに五里霧中だと、さすがにうんざりして来るってもの。

ゆっくりと朝のコーヒーを飲みながら新聞サイトを見ていたら、「住宅市場の供給が逼迫して値上がりが収まらなくて若い世代がマイホームを買えないのは、ベビーブーム世代が居座っているせいだ」みたいな記事があって、おいおい。カナダでは1970年代の終わりに前代未聞の住宅ブームが起きたになったんだけど、その頃のメディアには「一斉に子育て世代に入ったベビーブーマーが爆発的な需要を生んだ」せいだという記事があった。でも、当時の集合住宅は独身者や若い夫婦が住むところで、家族で住むのは貧困層ということになっていて、賃貸アパートなんか軒並み「子供/ペットお断り」。子供が生まれたら家を買うのが社会常識だったからこそ、郊外にどんどん新しい分譲住宅が建ったわけ。おまけに北米のベビーブームは1946年から1964年まで続いたから、当然政治経済社会の隅々まで大きな影響を与えたのは確かだけど、住宅の値上がりの責任まで押し付けられてもねえ・・・。

それでもあの頃のベビーブーム世代は何とかがんばって家を買って子供を産み育てたのに、その子供たちが自分たちが思うような家を買えないのは、親たちがマンションに住み替えたり、介護ホームに入ったりせずにいつまでも戸建てに居座っているせいだと言ってるわけで、何をかいわんや。特に後半のブーマー世代はそういう「もらうのは当然の権利」と信じる世代を育てちゃったのかもしれないけど、似たような記事を見るたびに、ワタシが子供を授からなかったのは神さまの思し召しだったと天を仰ぎたくなる。あのね、その親世代はこの2年の間に自分の親たちが介護ホームで孤独に苛まれたり、コロナに感染してバタバタと死んで行くのを見てしまったので、自分たちはぎりぎりまで住み慣れた家で気楽に暮らそうと思うようになったわけ。甘ったれのミレニアル世代に諸悪の根源のように非難されるベビーブーム世代だけど、数が多過ぎる故の競争、競争の人生を生き抜いて来たおかげで芯までしたたかなんだからね。

さて、きのうガーディアン(The Guardian)に月決めで購読料を「寄付」する手続きをしたので、今日からニューヨークタイムズと読み比べられて、視界の奥行きが深まるような感じにちょっと感動。Arts Clubのワークショップにも参加申し込みをして元気づいたせいか、今日は4月初めのArts Clubの即興芝居ジャムセッションにも参加登録。おかげで2月第1週の水曜日はジャムセッション1回目、第2週から4月半ばまでの10週間は毎週木曜日にズームによるワークショップ、その間に3月には芝居のオープニングが2回、そして4月のジャムセッション2回目。忙しい春になりそうだなあと思っていたら、午後には末席に連なっている劇作家集団PTCの芸術監督のハイディから「どうしてる?電話でおしゃべりしない?」というメールが来て、うはぁ。でも、自分の中で何かがうずうずして来たから、忙しいなりに楽しい春になりそう。団塊の世代のど真ん中のベビーブーマーはとりわけしたたかで、その気になればいつだってやる気を出せるんだよね。その気になれば、ね。


ポイントカードをゲーム感覚で使うと節約できるのかな

2022年01月26日 | 日々の風の吹くまま
1月25日(火曜日)。🌫⛅☁。またすっぽり霧の中で、向かいのマンションすら見えない。出ずっぱりの濃霧注意報は3日目。生まれ故郷の釧路の霧(ガス)は塩気を含んでじっとり重たかったけど、こっちの霧はいたって軽くてどんより感がのが大いに違うところかな。でも、釧路の霧には釧路の霧に特有の風情があって、ワタシの原風景のひとつ。立ち込める霧の中での草野球ではボールがよく見えないこと多くて、フライなんかどこに上がったのか皆目見当がつかないから、キャッチできなくてもエラーにはならず、かと言って普通のヒットにすると故意に打ち上げて打率10割を狙う輩が出かねないと思ったのか、「霧安打」とか「霧ヒット」と呼んで区別していたっけ。霧のおかげのラッキーなヒットであって、キミのバッターとしての腕前じゃないんだよってことかな。遠い、遠い、ほんっとに遠い子供時代の話。

まあ何はともあれ、今日はまずクレジットカードの支払いをして、午後の買い物でどれだけポイントを使えるかの算段。去年から日用品の買い物は2日か3日おきということにしたら、1回の金額が大きくなってポイントが貯まること、貯まること。でも、ポイントで買えるものにはワタシが日常的に買うものがあまりないのが、このポイント集めゲームのネックというところ。でも、特に一定の金額以上を買ったときに付くVIPポイントは木曜日から水曜日までのサイクルなので、ここは一計を案じて、木曜日か金曜日は常に必要なものと週末に使うものをまとめ買いしてポイントを稼ぎ、週明けはポイントで買えるものを予めチェックして行って、必要なものやめったに買わないものを仕入れるようにしてみたわけで、今日は1万7700点使って買いたいものを買って来たから、ゲーム感覚でのショッピング戦略は成功したと言うべきかな。

ポイントカードがあれば、一定のところで一定の買い物をすると一定の価値を持つポイントがもらえるわけだけど、要はオールインクルーシブ方式(実質的に前払い方式)の一種のようなもので、誰かが純然たる厚意で「無償でくれている」と思うなら、それはおめでた過ぎるってもの。だって、自己肯定感にはプラスになるかもしれなくても、くれる方は消費者にポイントを増やすために不要なものまで買わせようという魂胆なんだから、どうしたら前払いした分(獲得したポイント)を目いっぱい取り戻せるかを考えないとね。そこんところは、相手が仕掛けて来たゲームなんだから、こっちもそれを逆手に取ってゲーム感覚で利用すれば、気分はいいし、家計のコスパも良くなるし(と思うけど)の一石二鳥。元々毎回レジでカードを持っているか聞かれるのにうんざりして作ったポイントカードだけど、ものは考えようの使いようしだいってこと。

これも節約術のひとつと言うのならそうなのかもしれないけど、もう30年以上もどんぶり勘定で家計を回して来たもので、あまりピンと来ないかな。新婚時代にはまだ家計簿なんて売っていなかったから、自分で日本式のを作ったもんだったけど、何しろカツカツの貧乏暮らしで買えるものが少なかったせいか、せっせと節約した記憶がないし、共働きの生活が落ち着いた頃には月々の収支を把握する程度になっていて、自営業になってからは仕事で手一杯で銀行の残高をチェックするのがやっとのまったくのどんぶり勘定。幸い忙し過ぎて稼ぎを浪費する暇がなかったんだけど、節約観念を育てる暇もなかったみたい。どう見たって家計管理の担当者としては「失格」だろうと思うけど、それでも悠々自適の老後に辿り着けたんだから、終わり良ければすべて良しってことでいいんじゃないかな。


人生ってのはマニュアルがない組み立て作業みたいなもんだね

2022年01月25日 | 日々の風の吹くまま
1月24日(月曜日)。🌫⛅☁🌫。まだ濃霧注意報発令中で、けさもすっぽりと白い霧の中。でも、霧の色がきのうよりは明るくなっている気がするし、午後には薄っすらと青みが滲んで来たから、天気は回復に向かっているのは確か。気温が下がって来ているのがちょっと気になるところだけど、2月に入ってからどっと寒波と雪が来ることも多いから、これは蓋を開けてみないことにはわからない。でも、この時期は嫌でも春が待ち遠しくてたまらない気持が膨らんで来るんだよねえ、ほんと。

とにもかくにも1年の最初の月1月の最後の週で、ワタシの「やることリスト」には今週中にやっておくことが6つ。リストの半分はワタシの関心事で、極楽とんぼ的に2週間くらいぐずぐずしていたもの。でも、登録期限や少額とは言え費用の支払いがあるから、ここに至っては時間の経つのが早いなあなんてのんきなことは言ってられない。明日やるとしても、何から始めようか。Arts Clubのワークショップかな。コミュニティサービスの一環として企画した、誰でも参加できる週1回、10週間のズームを使っての演技指導で、参加費は1万円ちょっと。なぜかセリフを覚えるのが苦手なせいで、もっぱら即興芝居に首を突っ込んで来たんだけど、ここらで演技に関わる基本的なことを学ぶのは、今年こそはと意気込んでいる短編集を書き進める上でも有用だと思うな。おもしろそうだし、何よりも楽しそうだし。

次はイギリスの有力新聞The Guardianの購読の登録。購読料は「寄付」の形で、月決めでも何でも自分で決めてくれというもの。The Guardianは200年の歴史を誇る新聞で、デジタル版ができてからは(無料で読める分だけではあるけど)よくアクセスしていたけど、新聞としての中立性を守るために、敢えて購読料を取らずに読者からの任意のサポートを求めることにしたというメッセージが来て、長いこと眠っていた思い入れが蘇ってきた次第。というのも、昔、昔、鼻っ柱だけは強かった20代のワタシが、昭和天皇夫妻のヨーロッパ訪問での一般市民の反応について抗議とも苦情ともつかない投書をしたら、編集長から広い視野に立った世界観、歴史観、人間観を持つことの重要さをまるで孫娘に話しかけているように諄々と説いた3ページもの手紙が来て、読んでいるうちに目の前がぱぁ~っと開けたという経緯があるから。アジアの端っこの島国でもやもやしていたワタシのその後の精神的な成長の種を蒔いてくれた編集長へのお礼のつもりで、それなりの購読料を送ろうっと。

ほんっとに人生ってのは、どこでどんなことがあって、それがまたどこでどんな風に関わって来るのかわからない。みんな自分の人生を精一杯手探りで作っているんだろうと思う。言うなれば、マニュアルのない組み立て作業のようなものかな。うん、「精一杯」というのがあんがい先へ先へと扉を開いて行く鍵なのかもしれないな。ぐうたらになりつつある自分のほっぺたをぴしゃっとやって、よし、あしたは・・・。
 

30年ぶりの高インフレでも40年前のとは比べものにならないよ

2022年01月24日 | 日々の風の吹くまま
1月23日(日曜日)。🌫🌫。濃霧注意報発令中で、ほんとに向いの5番アベニューのマンションまでが霞んで見えなくなるくらいの濃い霧。ラジオでは「外はpea soup(豆スープ)だ」と言っていて、確かに70年くらい前に数日で1万人以上の死者を出したロンドンの濃霧を思わせる濃さだけど、今ではあの頃のような大気汚染がないから、霧の色は汚れた黄緑色じゃなくて、厚い雨雲よりもずっと明るいオフホワイトだし、上空が晴れていればまるで花嫁のベールのように見える。でも、けさのような濃霧にすっぽり包まれてしまうと、何だか白い宇宙をあてどもなく漂っているような感じがして、やる気が削がれてしまう気がするな。


バルコニーからの眺め

我が家はどこだ?

リタイアしたのにそうせかせかするこたぁないだろと自分に言い聞かせて、五里霧中の静かな日曜日をのんびりと過ごすことにしよ。でも、霧に包まれた我が家にいて、のんびりとぐうたらをしていられるのは何とも贅沢な身分だなあと思う。新聞サイトを覗くと、カナダでは消費者物価の上昇が年率にして4.8%に達したというニュース。実に30年ぶりのインフレだそうで、値上がりが特に目立つのはガソリン代(40%)、戸建て住宅(20%以上)、食料品(6%)。特にバンクーバー(東部ではトロント)は昔からマイホームも物価も高かったけど、所得が歩調を合わせて伸びていないため、急なインフレに悲鳴を上げて生活費の安い都市へ移住する人が増えているそうな。テレワークの普及で転職せずにそれができるようになったことも、バンクーバーからの「脱出」を後押ししているらしい。

でも、30年ぶりの高インフレということは、経済活動の中心にいるX世代(40歳~50代前半)や後続のミレニアル世代(25歳~39歳)は、1970年代末から1980年代初めにかけてのハイパーインフレ下での生活を経験していないから、慌てるのも無理はないな。あのハイパーインフレは私たちがちょうど今のミレニアル世代と同じ年代だったときで、住宅の値段は2倍、消費者物価も2桁、賃金も2桁の上昇。政府がインフレを抑えるのに躍起になって金利を上げたので、普通預金の利子も2ケタになり、10年物の貯蓄国債の金利は年19%。あまりの狂乱に経済が息切れして、どっと大不況が押し寄せて失業率も2ケタ。住宅の値段も暴落して、ローンの残高を下回るケースが続出。私たちが初めてのマイホームを買ったのは下り坂の半ばくらいで、買値は前の年に売りに出されたときの売値の60%。払い過ぎだと銀行に叱られながら借りたローンの金利は17.5%。翌年にはさらに値下がりしたけど、頭金を40%払っていたおかげでローンの残高割れにはならず、2人して胸をなでおろしたのを覚えている。

今さら30年ぶりのインフレと言われても、1991年の物価上昇率は4%台で、ベビーブーム世代を翻弄したあのハイパーインフレに比べたら大したことないじゃんという気もするけど、当時のベビーブーム世代も先頭半分はもうリタイアして年金生活に入っているわけで、満額近くをもらっているのでなければ、食料品やガソリンの値上がりは生活に響くだろうと思う。幸いなことに、私たちはマイホームローンがないし、老齢年金(OAS)は今年から75歳以上の受給者は10%増額されるし、揃って満額にかなり近い公的年金(CPP)とカレシの公務員組合の年金は物価調整として2.7%増額されるそうだから、今のところはまだまだ余裕があるという気はする。それでも、もしも40年前のようなハイパーインフレになったらそうは言っていられないだろうな。まあ、今のインフレは今年の後半には落ち着くという予想だけど・・・。


どうしてそんなに結婚したがるんだろうね

2022年01月24日 | 日々の風の吹くまま
1月22日(土曜日)。🌤☀🌤。日の出が8時前になって、同時に日が昇る場所が東へ移動して来て、晴れた日には朝日がブラインドの隙間から寝室の隅に差し込んで来るようになった。うん、春近しだなあ。今年も遮光パネルを使うか、それともワルデマーに頼んでブラインドの内側にカーテンを付けるか、考えなくちゃ。そうそう、ワルデマーと言えば、キッチンとバスルーム2つの大改装で工事が始まったのはちょうど去年の今ごろだったから、あっという間にもう1年か。何か信じられないなあ。

いつものように午前中に洗濯と掃除を済ませて、ランチを食べたら、後はのんびりの週末。まずは角の酒屋でムッシュ・ヘネシーとクラーケン(カレシのお気に入りのラム)、マンションの真向かいの肉屋さんで特大のミックス・オリーブとラムのラック。ウクライナ人の夫婦と息子がやっている店で、モダンできれいだけど、中に入るといかにも家族経営の「商店街の肉屋さん」と言う雰囲気。今日は息子のヴィクターは休みで、いかにも職人風のおじさんといつもにこにこして話好きのおばさんが店番。接客の合間の夫婦の会話はウクライナ語で、ワタシにわかるのは英語のgoodに当たる「ドブリ」くらいだけど、夫婦仲の良さが伝わって来る。

きのうの夜、カレシが上海のセリナとのレッスンで(セリナが選んだ)「人はなぜ結婚するのか」というエッセイのディスカッションをやっているのを聞きながら、隣で小町横丁を散策していたワタシは目の前に並ぶ結婚に関する悩みと重ねて、つい結婚って、夫婦って、ほんとに何なんだろうなと考えた。小町は元々女性のための掲示板だから、当然女性目線の相談がほとんど。共働きの家計の分担に関する相談がけっこう多いし、結婚したい相手の収入や貯金の少なさが不安と言う人もいて、詰まるところはどれも問題の根底にあるのはお金という感じで、この人は「ただ結婚(恋愛)というものをしたいのか」、「何のために結婚した(する、したい)のか」、さらには「結婚っていったい何なんだろう」と考えてしまう。そもそも婚活だ何だと「結婚する」ことを焦る心理が今いち理解できないので、ほんとによけいなお世話なんだけど。

じゃあ何でワタシはカレシと結婚したのかと聞かれると、けっこうロングストーリー。結婚願望ゼロで、25歳になってやれやれプレッシャーから解放されたぁとひとりでカナダに遊びに来たのが始まりで、それまで4年文通していたカレシは4千キロ以上離れたオタワにいて会えないはずだったのが、直前に連邦政府の職を辞めて帰って来たために会ってしまったのが、運命の出会いと言うか運の尽きというか、それがもう49年前。結婚してすぐにカレシは仕事を辞めて大学院に行き、その1年間はワタシが持って来た貯金でカツカツの生活で、月に1度のマクドナルドでのランチが楽しみだった。おふたりさまの暮らしが始まって今年で47年になるけど、後悔したことはないし、夫婦の危機やら何やら人並みの紆余曲折はあっても、お金を巡るけんかだけはしたことがない。ちなみに共働きになってからのカレシとワタシの収入比率は5:5(揃って低収入)で始まって、カレシが公務員に転職して6:4になり、ワタシが自営業になって3:7と逆転、カレシが早期退職して組合年金だけだった期間は2:8、年金をもらい始めて(ワタシも仕事を減らして)4:6、ワタシがリタイアして元の5:5と、結婚したときには予想もしなかった展開。まあ、その間2人が稼いだお金は(税法上自由にならないもの以外は)全部「私たちのお金」として共同名義の口座で(カレシの意向で)ワタシが管理して来たのが良かったんだと思う。うん、結婚するというのは、ゴールが定まらないマラソンに二人三脚で走り出すようなものなのかもしれないね。


夕暮れの最後の光芒(どの窓の向こうにも住む人それぞれの生活がある・・・)


オミクロンの波はどうやら峠を越えたらしい

2022年01月22日 | 日々の風の吹くまま
1月21日(金曜日)。☁🌥。雲の下にかかった薄い霧がなかなか晴れなくて、どよぉ~んとした空模様。何か、ああ、また1週間が過ぎちゃったなぁという気分。でもまあ、いいか、と言う気分でもあるかな。まだ冬ごもりだもんね。来週と再来週は歯の治療の予定が入っているから、今のうちにのんびりしておこうっと。

スーパーの大手チェーンのSave-On-Foodsが店舗の面積に応じて一度に店内に入れる客の数を制限すると発表したとメディアが報じていて、そう言えばおととい、行きつけの店の入口に何やら数字を手書きした張り紙があったのを思い出したので、今日よく見たら「374」。へえ、郊外の大型店と比べると広くはないのに、半分に制限して一度に374人までというのは意外だなあ。だって、そんなに大勢入っているのを見たことがないもの。ワタシが行く時間帯(平日午後2時半ごろ)は空いているときなのかもしれないけど、通路で他の客とすれ違うこともそんなにないから、2ケタくらいしか入ってないんじゃないかな。それより少し早い時間に行くともっと客がいるけど、それでも100人もいるかどうか。土曜日ならたしかにいつもより多いなあとは思うけど、それでも混んでいるという感じはしない。密になるのを防いで従業員と客をコロナから守るのが狙いと言うことだけど、あんがい人手不足の対策と品不足で買いだめ騒動が起きるのを防ぐのが狙いじゃないかという感じもするな。まあ、組合も大いに賛成だそうだから、いいじゃない。

きのうあたりから「オミクロン株は全国的にピークアウトしたようだ」とメディアが報じていて、オンタリオ州もアルバータ州も制限を緩める方向にあるらしい。BC州では、ボニー先生が現行の規制を2月半ばまで継続すると言っていたけど、今日のニュースでは、PCR検査で陽性になった人たちの濃厚接触者の追跡をやめることにしたそうな。オミクロン株の潜伏期間が短すぎて、濃厚接触者を追跡する意味がないと判断したんだそうで、誰もがどこかで知らず知らずのうちにウィルスに接触していると考えて、常に自分の体調を観察して、具合が悪ければ回復するまで外に出ないという方向にシフト。PCR検査も対象を高齢者や妊婦、ワクチン未接種者などの高リスクの人たちに絞って、あとは具合が悪くなければ、熱がなければ、元気であれば、手洗い、マスク、密回避の三原則を守った上で、ほぼ普通に行動してよろしいと言うわけで、コロナ感染を防止することから、季節性のインフルエンザや風邪と同じように流行を管理する方へ舵を切ったと言う感じ。ちなみに、今日の新規感染者の14日平均の増加率はマイナス49%(死者の増加率も数字が縮小)。入院数と死者はまだ増え続けているけど、それは感染の急増より常に何歩か遅れるからだそうで、やっとトンネルの出口が見えて来たと言うことかな。

オミクロン株が蔓延するようになってからは、検査が追い付かなくて、無症状の人が多いことと考え合わせると、実際の感染者数は発表される「確認された数」の何倍もいると言われていたから、知らずに感染した人が毎日何万人もいるわけで、ある記事にあった「ウィルスが自らワクチンを接種して回っているようなもの」と言うのは、あんがい当たっているのかもしれない。その上に2回接種した人(5歳以上の81.5%)、3回目を接種した人(同37.4%)、感染した後でワクチンを接種した人も多いし、だからと言ってここでたがを緩めてはいけないけど、春も近いことだし、元気が出て来るニュースだな。


火事のように見えるけど、夕日に金色に輝くタワマン

寝室のブラインドを下ろしに行ったら、夜間撮影の照明が・・・


雲の流れは絶えずして、しかも元の形にあらず

2022年01月21日 | 日々の風の吹くまま
1月20日(木曜日)。☁🌤⛅。起きた時は曇り空だったけど、午前中のウォーキングの頃には晴れ模様になって、気温は8度。久しぶりの青空が春めいて、まぶしい。月が変わるあたりにまた雪の予報が出ているけど、気温は何とかプラスの域だから、春なのか冬の再来なのかあやふや。当たらないのが当たり前みたいな予報が当たらないことを祈っておくとするかな。

起きるのが遅かったので、あっという間にランチタイム。今日は買い物の予定がないし、特にやらなければならないこともないから、午後はのんびり。天候の変わり目なのかどうか知らないけど、北東(地形の関係で道路の方向が東西南北じゃなくて斜めになっているニューウェストの感覚では「東」)の山並みに沿って、白い雲、灰色の雲、黒い雲が目まぐるしく姿かたちを変えるので、見ていて退屈しない。反対側の川の下流から海にかけての空は、いつ見てもそれほど変化がなくて、夕焼け時以外はあまりおもしろくない。どうしてだろう。山と海では上空の気流の動きが違うのかな。

雲の形の変化が速すぎて、ズームインしてフォーカスを待っていたり、いったんオフにしたカメラのスイッチを入れたりしている間に、せっかくのおもしろい造形が型崩れするから、シャッターチャンスを掴むのが難しい。それでも、カメラを持ってあっちの窓でパチパチ、こっちの窓でパチパチ、ルーフデッキに出てパチパチとやっていたら、1時間半ほどの間に撮った写真が50枚。










夕暮れが迫る頃、先週の水曜日からずっと休業していた「おうちバー」を再開して、カレシはいそいそとマティニ作り。ワタシはきのう仕込んでおいたグラヴラックスをスライスしてお皿に並べて、久しぶりにバーのスツールに座って、かんぱぁ~い。ご飯が炊き上がるのを待っている間に、夕暮れ空を行く赤い雲の列をパチリ。晩ご飯が終わってすっかり暗くなった頃、クィーンズパークの家の前がやけに明るいと思ったら、何かの撮影をやっている模様。この地区には築100年とか120年という家がたくさんあって、よく映画などのロケをやっているけど、その中でもコロニアル風の風格があるこの家は人気スポットらしい。明日はもうTGIF・・・。





この私でいいんですか、ほんとに

2022年01月20日 | 日々の風の吹くまま
1月19日(水曜日)。🌫☁🌧。週の真ん中の今日は「こぶの日」。何でも「月曜日、火曜日とがんばって来て、今日を乗り切れば、後は週末まで下り一直線、ばんざぁ~い」と言う意味なんだそうな。で、こぶの日を乗り切って、金曜日にたどり着いたら「TGIF」(Thank God It’s Friday~やれやれ、金曜日だぁ)。つまり、日本語で言うなら「花金」。華やかなりしバブル時代に生まれた言葉だそうだけど、今でも使われているのかな。コロナのおかげで、金曜日だからって夜の街に繰り出すなんてこともできないんじゃないかな。日本では新規感染者が4万人を超える日が続いたそうだけど、カナダでは2週間の移動平均の感染者の増加率がマイナス32%になり、BC州では過去最高を記録してから2週間で半減したから、日本でも月が替わる頃にはそうなってるんじゃないかと思うな。

窓の外では、帯のような霧のかたまりが北の方からクィーンズ公園に沿って流れて来て、4番アベニューの辺りで西に進路を変えてフレーザー川に向かって行くのが見える。東の角にあたるリビングから見ていると、我が家の周りを囲むように流れているような感じで、凝視していると生き物のように動いて行くのがわかる。川向こうのサレーは霧はかかっていないし、アメリカ側はどうやら晴れているもようで、(たぶん国境沿いの)雲の波の向こうに見えるベーカー山がきれい。マンションのセールスポイントのひとつと言われる高層階からの眺望は3日もすれば飽きると言われるけど、それはタワマンがぎっしり林立するダウンタウンの話。ニューウェストミンスター市のど真ん中の一番高い丘のてっぺんに突っ立っている我が家は、視界を遮るものは道路向かいの古いマンションだけなので、住み着いて6年半経ってもまだ毎日見飽きることがない。





午前中に車の運動がてら隣町のモールの酒屋までブードルスを買いに行って、あとはだらだらを決め込んでいたら、Arts Clubの名誉芸術監督のビルからメール。カナダ演劇界のレジェンドであるビルから直々のメールって何なんだと思って読んでいるうちに、oh my God、oh my God、オーマイゴッド。Arts Club傘下のアーティスト助成のための基金の今年度の選考委員に加わらないかというもの。この基金は、ある財団の援助を受けてカナダ有数の演劇学校で学んで、芝居小屋的なグループだったArts Clubをカナダ最大の劇団に育て上げたビルがリタイアしたときに、その恩返しとして創立したもので、演劇界のいろんなアーティスト(俳優、ミュージシャン、デザイナーなど)がテクニックを磨くために様々なワークショップや講座に参加する費用を補助するのが目的。万年劇作家志望で、自称「劇場ねずみ」のワタシが、援助を申請して来たプロのアーティストを選別する委員会に加わるって、いや、ほんとにオーマイゴッド。選考委員の顔ぶれにはビルと跡を継いだ芸術監督のアシュリーが入っていて、いや、ほんと、日ごろは親しいおつきあいでも、やっぱりビビっちゃうじゃないの。

でも、ビルが演劇アーティストのキャリアを支援するのにワタシが役に立てると考えたのなら、これ以上の名誉はないとよくよく考えた末、ぐっとおなかに力を入れて、謹んでお受けします、と返信メール。送信をクリックして、送信完了のメッセージが出たところで、長いコロナの巣ごもりのだらだらから抜け出そうとあがいていたのが、尊敬するビルの誘いでやる気にエンジンがかかった感じで、何だかうきうきと幸せな気分。ほんとにワタシでいいのかなあという思いはまだ抜けないけど、がんばってみようっと、またおなかにぐっと力。やる気むらむらでおなかに力を入れ過ぎたのか、Arts Clubがコミュニティ向けに企画した即興劇のジャムセッションに参加登録してしまったから、ほんとに、もう何をかいわんや。でも、春遠からじなんだから、そろそろ冬眠の穴から出て、思いっきりのびをしたいもん、ほんと。


昔はアドバイスコラム、今は掲示板

2022年01月19日 | 日々の風の吹くまま
1月18日(火曜日)。🌫☁☂🌫。なぜか2人とも7時を過ぎたばかりでぱっと目が覚めて、早過ぎるよぉと寝返りを打って寝直し。目が覚めすぎて眠れそうにないとこぼしていたカレシもすんなり眠りに落ちたようで、次に目が覚めたときにはもう8時45分。あたりは一面の霧で、どこもかしこもじっとりした感じだけど、何となくリラックスな気分。

きのう小町横丁を引き合いに出して、アナログ思考がどうのこうのと書いていたので、いつもは「新着トピ」のページに並ぶタイトルだけを見て、だらだらと執筆中?の(老犬の目線で見た人間模様をスケッチした)短編小説集『Mr. Puddles』のテーマの種を仕入れているんだけど、たまには面白そうなタイトルの中をのぞいてみるのもいいかもと思って、今日はその小町横丁で張り出される「悩み事相談」のトピックをつらつらと読んでみた。掲示板と言うのは昔から「お悩み事相談所」だったわけだけど、個々の社会の習慣や文化という包み紙を剥がして見ると、人間の悩みごとには意外と世界共通と言えそうなところがあるからおもしろい。色や形や言葉が違っても、人間は根本的に「人類」という生物種なんだということだろうと思う。(半世紀近くも多民族環境の中で暮らして来たせいで、色や形の違いに鈍感になったのかもしれないけど。)

昔のアメリカの新聞にはどれにもシンジケートされた「Dear Abby」と「Ann Landers」(ワタシが読んでいた頃は一卵性双生児の姉妹が書いていた)という連載アドバイスコラムがあって、カナダの新聞にも配給されていたので、その頃から人間の悩みって世界のどこでも同じようなものなんだなあと思いつつ読んだもんだった。ワタシ自身はまだ若くて、新しい居場所で自分の足元を固めるのに夢中だった時だから、寄せられる悩み事そのものは他人事という感じだったけど、ストレートに実践的で、時には辛口をユーモアに包んだ回答にいろいろと教えられることが多かったと思う。寄せられる悩み事は基本的に同じでも、掲示板は、アドバイスコラムと違って不特定多数のコメント(アドバイス)を求めるものなので、そのときそのときの世相や思想が反映されているから、また別の角度から社会風景を見ることができて(悩んでいる人には申し訳ないけど)おもしろい。そんな中で特に目に付く相談のパターンが「~された」、「~と言われた」というのと、恋愛なり離婚なりの相談で、選択肢を前に「どっちがいいのか」と決断を丸投げしているようなパターンで、自分で決められない人がなんて多いんだろうという印象。自分のことは最後は自分で決めなければならないのに、人任せにしていいのかな。

そんなこんなで、また極楽とんぼ的な1日が暮れたけど、奥歯の炎症の治療のために処方された抗生物質は今日でおしまいで、念のために明日1日を空けて、あさってはおうちバーを再開できる予定。もう1週間もご無沙汰のカレシのマティニが恋しいな。ちょうどジンが切れたからと禁酒に付き合ってくれたカレシも「ああ、マティニが飲みてぇ」。うん、明日は車を出してジンを4本くらい仕入れて来ようよ。で、グラヴラックスを作っておくから、あさってはラスベガス・サイズのマティニを作って、営業再開を祝おうよ。何だったら、47年の年季の入った我が家の「サンヨー電気釜」を出して来て、炊き込みご飯でも作ってお祝い気分を盛り上げてみるかな。うん、リラックスした気分になれるのは、ささやかなことでも楽しみにすることがあればこそ、だね。

骨董品級・・・


徒然にデジタル社会でのアナログ思考を考えてみた

2022年01月18日 | 日々の風の吹くまま
1月17日(月曜日)。☁☁☂。どんよりした朝。普通に8時過ぎに起床。カレシの提案で「11時就寝/7時起床」を心がけようとしたけど、言い出しっぺのカレシが11時になっても腰を上げないもので、いつの間にか「12時過ぎ就寝/8時過ぎ起床」が定着してしまった感じ。まあ、いつもだいたい同じ時間なら、一応は「規則正しい生活」ってことになるから問題なし、と。

今日は1月の第3月曜日で、「ブルーマンデイ」と言って、1年で一番気分が落ち込む日なんだそうな。どこかの心理学者が提唱したもので、冬だから天気は良くないし、元旦の1年の計はとっくにご破算になってるし、楽しかったクリスマスは過去のものになって、後には請求書ばかりが残って、みんなスランプ状態、ということだそうな。緯度の高い地域はおまかえに夜が長いから、SAD(季節性情動障害)になって、よけいに落ち込んでしまう人も多いらしい。特にバンクーバー圏の冬はもろに「雨期」だから、いつも元気のいい人だってときどき気が滅入ることはあると思うな。クリスマスセールだ、ボクシングデイセールだ、オフ、オフ、激安に釣られて買い物をしまくって、ホリデイ気分から醒めてみたら、クレジットカードの請求書が続々と来て破産寸前なんてケースもあるだろうな。同じクレジットカードを使うのでも、レジで支払いをしてその場で商品を受け取るのと、ショッピングサイトでカード情報を入力して注文して商品が届くのを待つのとでは、買い物の感覚というか、お金を使う感覚がまったく違うもの。

でも、ブルーマンデイでなくたって、この世の人間の悩みの種は尽きないもので、暇にあかせて小町横丁を散策していると、いやはや何と悩める人、愚痴をこぼす人、怒れる人たちが多いことか。男女関係、夫婦関係、親子関係、家族関係、交友関係、近所関係、職場の人間関係、はてはすれ違っただけの人間関係まで、浜の真砂は尽きるとも世に人の悩みは尽きまじって感じ。それが人間ってものなんだろうけど、デジタル時代の人間は、元々アナログな人間社会の中で生きて行くための術を失いつつあるんじゃないかという気がすることもある。哲学者でも何でもないワタシが言うのも何だけど、アナログな世界はデジタル世界を律する「0」と「1」の間にあって、人間はその無限に広がる空間を犬かき式に手足をばたつかせて泳ぎ回っている存在なんだと思う。

だから、人間的な悩みはデジタルなアルゴリズム(あるいはマニュアル)ではうまく解決できないんだと思う。悩みであれ、違和感であれ、何であれ、何なの、どうしてと思ったらまずはその疑問や状況を分析してみるのが第一歩。つまり、立ち止まって考えてみるってことで、生活の中で「考え」るという行為は、まさに分析そのもの(と、ワタシは思う)。どうしたらいいのかというときは、あれはこれで、これはあれで、こうすればああで、ああすればこうで、とごちゃごちゃなカードを整理してみるわけで、何か「ゲーム理論」というやつに通じていて、デジタル的にも見えるんだけど、そこはそれ、人間は感情の動物だから、ひと筋縄では行かないのが常。ほんと、「考える」ってのはけっこう難しい。でも、スマホをちょいちょいといじれば、誰かが(自分が欲しい)答を出してくれるのが今どきのネット社会のようで、マニュアルってのは実に便利なものではあるけど、依存し過ぎると持って生まれた思考力は退化するしかないんじゃないかな。世に便利至極なアプリの種は尽きず・・・。


ありきたりのちょっとぐうたらな1日もいいもんだ

2022年01月17日 | 日々の風の吹くまま
1月16日(日曜日)。🌫⛅☁。夜中にちょっと咳き込んでいたせいか、目が覚めたら何ともう9時。ほぼ同時に目を覚ましたカレシが「日曜日なんだからいいじゃないか」。ワタシはいいけど、アナタは11時にレッスンがあるんじゃなかったっけ。けさも霧の中で、手すりの向こうは何もない乳白色の世界。これがほんとの五里霧中だけど、どんよりと暗い雨雲の中にいるのと違って、霧の中はかなり明るいから気分はいい。

日曜日だから、朝ご飯が終わったらもう10時でもいいんだけど、のっけから何となくダレてしまった気分で、今日はエンジンのかかりが悪い。リタイアした身には土曜日も日曜日も祝日も暮らしのリズムにはまったく関係がなくなって、毎日が「今日1日」でしかないような気がする。土曜日恒例の「まじめ掃除」だけが1週間と言う時間の区切りを意識させてくれるもので、これがなかったら、下手をするとぐうたらのだらだらの酔生夢死の毎日になっているかもしれないな。話し言葉には息継ぎがあるように、文章にはコンマとピリオドがあるように、日常生活にも何らかの句読点が必要ってことだと思う。でも、コロナにその日常をかく乱されること2年あまりで、何となくその句読点の打ちどころがあやふやになって来ているような気もするな。やりたいこと、やろうとしていることがたくさんあるのに、やる気のタンクは満タンのはずなのに、エンジンがかからない。この2年間、パーキングにシフトしっ放し、ブレーキペダルを踏みっ放しだったのになあ。

なんて、だらだらしているうちにすぐにランチタイム。でも、朝ご飯が遅かったので、「おうちバー」で、サラミとプロシュットのパックを開けて、トースト1枚ずつと人参ジュースのランチ。昨今のマンションのキッチンは並列型(ごく小さい部屋なら一列型)のオープン形式で、ペニンシュラ式のカウンターのダイニング側がバーのように張り出しているデザインが多い。忙しい人が簡単に朝ご飯を済ませられる便利なスペースというアイデアなんだろうけど、一般にシンクの中が丸見えの猫の額のようなスペースで使い勝手は今いち。カレシがマティニを作るときにしか使っていなかったけど、改装の時にワルデマーがカウンターを壁の幅いっぱいにしてくれて、さらにそれまでカウンターの下にあった小皿類の戸棚を肘をつける分だけ前に出したので、居心地のいいバーが誕生。晩ご飯の支度を始める前に「おうちバー」のスツールに座って、2人でマティニのグラスを傾けていると、なぜか話が弾むからおもしろい。

というわけで、午後にはゴミ捨てがてらウォーキング。地上階の駐車場の隅に居住者専用のごみルームがあって、フォブで解錠して開けてみたら、うはっ。リサイクル用の容器類、有機ごみ、紙製品の大きなコンテナがどれも満杯で蓋が持ち上がっている。先週もそうだったけど、大雪で収集が止まったままで、まだ再開していないのかな。もしかしたらごみトラックの運転手が大量に病休を取って、スケジュールのやり繰りが付かないでいるのかな。今はどこも同じ理由で人手不足になっているそうだから、しょうがないか。ま、感染者の14日平均の増加率はマイナス2%にまで下がっているから、このままで行けば人手不足はあと少しの辛抱かな。もっとも、何が起きるかわからないご時世だから、期待はほどほどにするのが一番。はて、もしかしたら、その「ほどほど」こそがエンジンがかからない元凶だったりして。でも、エンジンがかからないなりにありふれた1日だったと言う気がする。ベーカー山も変わりなく雲の向こうにそびえていたし・・・。