リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

外出自粛と言われて初めて出不精だとわかった

2020年03月23日 | 日々の風の吹くまま
3月22日(日曜日)。その2。飲食業界に次いでサロンや床屋、スパなどが州政府の命令で休業。マクドナルドはテイクアウトも休止。ビーチや公園の駐車場も閉鎖。バンクーバー市では、群れるなという「要請」を無視してビーチなんかに集まって遊んでいる若者たちの「うるせぇなぁ」という態度に業を煮やした市長が「もう丁寧にお願いしている場合ではなくなった」。さらに休業命令を無視して営業を続けていたら500万円の罰金。大勢で集まったり、他人と間隔を空ける努力をしなかったりする個人にも罰金を課すことを検討中とか。連邦政府の保健大臣も「非常事態措置法」(旧戦時措置法)を発動するようなことを言い出す始末。自己中ミレニアル族はコロナウィルスよりも厄介・・・。

ニューウェストミンスター市でも、レストランもパブもファストフード店も図書館も屋外のレクリエーション施設もみんな閉まっているけど、まだバンクーバーのようなカリカリした雰囲気はないな。外出するなと言っても家に閉じこもっていなさいというわけじゃなくて、適切な間隔(2メートル)を保ちながら戸外の空気を吸って運動をしなさいということなので、ウォーキングに出ると同じように歩いている人たちに出会うけど、ほとんどがにっこりしながら互いにちょっとよけてすれ違う行儀の良さ。

それでも、「不要な外出」は控えるべしと言うことなので、まじめに実行したらどんな不便があるのか、2人の日常を点検してみた。結論を先に言ってしまうと、なぁ~んだ、さして変わらないじゃないの。出不精な人間のことをhomebodyというけど、ワタシもカレシもまさにそれで、まとまった旅行以外は特にどこかに遊びに行きたいと言う願望がないから、外に出るのは日課のウォーキングと日々の買い物くらい。必要な買い物がなければモールにショッピングに繰り出そうなんて思わないし、ニューウェストに引っ越してからは外食も(めんどうで)稀になったから、Arts Clubの芝居やイベントがなかったら、へたをすると来る日も来る日も2人で巣ごもりということになるだろうな。

今になって2人とも元からふらふらと外を出歩くタイプじゃないんだってことを改めて認識したようなもので、もし外出禁止令が出されても、ウォーキングと必需品の買い物はできるだろうから、不便らしい不便はほとんどなさそうで、のどかな毎日であることに変わりはないみたい。毎日、カレシはスカイプでの英語レッスンが楽しそうだし、ワタシはミニチュアやらお絵かきやら創作やらで忙しいし、それでも2人の時間もちゃんとある。カレシがリタイアしてから20年も1日中顔を付き合わせて暮らして来て、精神的な個々のスペースと共有スペースがちょうどいい具合にバランスを取れるようになったんだと思う。ま、だてに45年も夫婦をやって来たんじゃないんだよね。


日常生活を制限してもコロナ感染が増え続けるのはどうして?

2020年03月23日 | 日々の風の吹くまま
3月22日(日曜日)。☁☁。静かな、静かな日曜日。下の6番ストリートを走る車の数もめっちゃ少ない感じ。そうだよね、行けるところがないんだから。スターバックスもティムホートンもマクドナルドも食べ物屋もみんな着席禁止になって、テイクアウトか出前だけ。外に出てもsocial distancing(社会的距離)を保ちなさいと言うことで、固まっておしゃべりをするのも「自粛モード」。おかげでマンション前の道路の端にあるティムホの外に毎日ポンコツ車で来ては歩道を塞いでたむろしていたおっちゃんたちも見かけなくなったから、何が幸いするかわからない。

世論調査によると、ミレニアル族の3割が今だに友だちとカフェなどで会ったり、10人くらいなら集まっても問題はないと思っているんだそうで、初期の頃に若い人は感染しても無症状か軽症で済む(傾向がある)と言っていたのを若い「自分」は大丈夫だから好きにしていいんだと解釈したのかもしれないけど、大勢が集まるイベントを中止しても、クルーズや旅行に行くなと警告しても、レストランやバーを営業停止にしても、知らずに感染しているかもしれない若者たちがのんきに群れ遊んでウィルスを撒き散らしているんじゃ、どうしようもないな。ニューヨーク州なんか感染者の半分以上が18歳から49歳の年齢層だそうだし、自分は大丈夫でも周りの人にはそうじゃないかもと想像することができないらしい。次々と失業しているのもこの年齢層に多いとすれば、結局は自分たちで生計の手段を潰しているようなもんじゃないのかな。ま、人生の経験値を積んでいないから、何を言われても理解できないのかもしれないけど。

毎日定時記者会見をしている州保健衛生官のボニー先生が「テレビや新聞の情報が若い人たちに伝わっていないかもしれないので、緊急時のテキストメッセージシステム(SMS)を使うことも考えている」と言っていたので、世代的なライフスタイルの違いも大きいかもしれないな。これ、津波などの災害が発生したときにモバイル装置に一斉にテキストメッセージを送信するシステムで、おととしあたりから導入されているもの。うん、やってみて損はないと思うね。どうもミレニアル世代は独自のコミュニケーション言語を持っているらしいから、絵文字を活用するとか、メッセージをこの世代が読んで理解できるような文体に「翻訳」して発信したら効果が上がるかもね。

メディアのニュースを見ていたら、メトロバンクーバーの市町村が、青少年がコロナ対策の柱になっているソーシャルディスタンシングを無視しているとして、子供公園やテニスやスケートボードなどの屋外のスポーツ施設を閉鎖しているもよう。何だか、これだけ市民の日常生活に制限をかけているにもかかわらず、なぜ感染拡大が止まらないのか、お役所にも薄々わかって来たのかなあという感じもするけど、どうなんだろう。学校も保育所も全面閉鎖になっている今、遊び盛りの子供たちの行き場がなくなるのは気の毒だとは思うけど、親にとっては家庭で親にしかできない徳育に力を入れるいい機会になり得るんじゃないかな。ま、親の世代を見ていると、あまり期待はできないかなあという気がするけどね。