リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

縁の切れ目が金の切れ目ってこともある

2014年11月30日 | 日々の風の吹くまま
今日は午後になってやっとプラス1度まで上がった。寒波の直前に七分袖の「冬」のTシャツ
に入れ替えておいて良かった。それでも薄いのを素肌にぺらっと1枚で、足元は素足のまま。
暖房の温度は一定にセットしてあっても、天井からの輻射熱方式なのでデスクの下の足は
ちょいと冷たい。この年でまだこんな格好してていいのかと思わないでもないけど、まあ、特
に寒いと感じないし、厚着は好きじゃないし・・・。

今日はバンクーバーでカナダのプロフットボールリーグの決勝戦。地元のBCライオンズは
惨憺たる成績だったので、東西決戦は他都市のチーム同士ということで、チケットの売れ行
きが悪くて何千枚も売れ残ったとか(ばっか高いし)。アイスホッケーの方で、バンクーバー
カナックスが新監督の下で昨シーズンの汚名挽回にがんばっているので、関心がそっちの
方に移ってしまったみたい。Fair weather fanと言って、地元チームが勝っている時は盛り
上がるけど、負けてばかりだとあっさりそっぽを向くのがバンクーバーっ子で・・・。

新聞サイトに、ジョンソン・ロンドン市長がロンドンの自宅を売ったらアメリカ内国歳入局から
「キャピタルゲイン税」を要求されたという話があった。アメリカがイギリス人のロンドン市長
に税金を要求するのは、生まれたのがニューヨークだったから。アメリカは(カナダも)領土
内で生まれた人に自動的に国籍を与える。それで臨月のおなかを抱えて来る人たちが後を
絶たないんだけど、アメリカは「市民権」を課税基準にしている珍しい国で、アメリカ国籍が
ある限りはアメリカへの納税義務が世界の果てまでついて回る。(カナダは「居住地」が基
準だからそんなことしないけど。)

特にお手元不如意の最近は「隠れアメリカ人」を狙い撃ちしていて、たまたまアメリカ生まれ
で二重国籍のジョンソン市長も引っかかったわけ。日本にも親がアメリカにいるときに生ま
れてアメリカ国籍を得た人が相当いると思うけど、気をつけないといつか税金を要求された
り、脱税罪に問われたりするかもしれないよ。まあ、最近はアメリカ国籍を返上しに世界各
地の大使館や領事館に出向く多重国籍のアメリカ人が急増しているそうだから、ジョンソン
市長もそうするんじゃないのかな。何しろ税額が何千万円という話だし。俗に金の切れ目が
縁の切れ目と言うけど、こっちは縁の切れ目が金の切れ目。やっぱりお金ってことなのかな、
愛も忠誠も。何だかfair weather citizenだな・・・。

寒い中をちょっとドライブ

2014年11月29日 | 日々の風の吹くまま
雪、車の屋根に2センチくらい。最低気温はマイナス8度だったそうで、今日は日が照ってい
るのにマイナス1度までしか上がらなかった。ロッキー山脈の向こうは東の果てまで寒波。
「極寒警報」が出ていて、真ん中のサスカチュワン州では体感温度がマイナス40度なんて
ところがあるし、カルガリー空港では除氷液が足りなくなって飛べない便が続出。冬でも温
暖なはずのバンクーバーが冷え込んでいるのは、Arctic outflowと言って、その寒気がノー
スショアに聳える山脈を越えて溢れ出して来るから。まあ、この寒波も水曜日くらいにはま
た本来の雨、雨、雨に戻るらしいけど。

だいぶ前からトラックのバッテリが上がらないようにしないとねとカレシの耳に吹き込んでお
いたら、今日やっと「バッテリが上がらないようにトラックをひと走りさせるから、Hマートに行
く?」 カレシらしく自分で思いついたような提案だけど、待ってました。心配したエンジンは
すんなりかかったけど、走り出してからフードから飛んで来る雪を除けようとしてもワイパー
が凍り付いて動かない。ヒーターをガンガンかけていたら何とかゴリゴリと動き出したけど、
エンジンを暖めている間に雪を除けておけば良かったのに。

久しぶりにガソリンスタンドに寄ったら、ポンプが新しくなっていた。クレジットカードを入れた
カレシ、「PINがいるって」。あなたのPINを入れればいいじゃないの。「あ、そっか」と、PIN
を入れて、画面の指図通りにカードを抜いて、画面の隅の「次へ」を押して首をかしげるカレ
シ。(タッチ式じゃないんだってば!)画面横のボタン気づいて押して、次に進んで、給油開
始。レシートを出すのに画面の指示に迷って、正しいボタンを押して、「前のシステムは簡単
だった!」とおかんむり。62リットル、7500円。ずいぶん安くなった。でも、バンクーバーの
ガソリン代は半分がいろんな税金だから、まだどこよりも高い。

道路は空いていたし、Hマートも閑散としていて、珍しく店の前に止められたし、買い物もす
いすい。この際だから乾麺の類はいつもの倍。薄切りの牛肉と豚肉も大量買い。まだあっ
た松茸(これがほんとに最後)。「アメリカ人参」はかっかと熱くならないし、疲労回復や抗ス
トレス作用、肝臓の保護、中性脂肪やコレステロール値の低下といった効能があるそうなの
がいい。帰りもハイウェイをすいすいと飛ばして、これでバッテリは当分OK。明日もまだ寒
いみたい・・・。

初雪だ!

2014年11月29日 | 日々の風の吹くまま
真夜中のランチのしたくをしていたら、カレシが「雪が降ってるっ」。窓の外を見たら、屋根が
ほんのりと白。街灯の明かりの中では頼りなげな雪ひらがちらほら。初雪だっ!

     

     

午前零時。気温は0度。明け方の最低気温マイナス3度。メトロバンクーバーに降雪注意報
発令。予想積雪量は市内1センチ、郊外3~5センチ。朝の最高気温はマイナス1度。

たった1センチの降雪で注意報には笑っちゃうけど、道路がちょっと白くなっただけで交通が
混乱するところだから・・・。

遊びモードのシェフとクッキーモンスター

2014年11月28日 | 日々の風の吹くまま
正午の気温が6度。きのうは14度もあって、68年ぶりに記録を更新したと言うのに、今日
はいきなり初冬の陽気って、それも地面が白くなる程度に雪が降りそうなんて、何だかなあ。
週末だからまあいいんだけど。アメリカの感謝祭が終わって、今日はブラックフライディと呼
ばれるバーゲンハントの日。今やイギリスやヨーロッパでも大騒ぎをやるらしい。欲しかった
ものを安く買えるから行くというよりは、「早い者勝ち」ゲームに参加することに意義がある
みたいな感じ。アホか・・・。

ワタシは今日も楽しい雑事。BCワインフェアのサイレントオークションで落とした『メリー・ポ
ピンズ』のチケット4枚。スタンリー劇場でのホリデイスペシャルで、来月10日のオープニン
グナイト。誰を連れて行こうか考えていたら、前シーズンには興味ないからと言って行かな
かったカレシが急に行くと言い出して、連れて行けるのは2人。『Avenue Q』にパルミーダを
誘ったらすごく喜んでくれたので、今度はイベントの予約やチケットの手配でいつも世話に
なっているジジとモーガンの若い2人組を誘ってみよう。ということで、お~い、12月だよ、
ホリデイシーズンだよ、楽しもうよ!と誘いをかけたら、さっそく「行く、行くっ!」との返事で
決まり。楽しみぃ~。

夕食はこの頃はまっているStuffed chicken。鶏の片側の胸肉を上下2枚に切って、間にそ
のときに思いついたものを挟んで、パン粉をまぶしてフライパン焼き。今日はフリーザーに
残っていた鶏の胸ひき肉に刻んだリークとえのきだけとイタリアンハーブを混ぜて挟んでみ
た。付け合せはほうれん草とマッシュルームのリゾットに蒸したゴールデンビーツ。鶏は焦
げないようにゆっくり焼いたのでちょっと乾いたから、次はホイル焼きにしてみようか。

     

     
夕食後、かねてからカレシがやろうと言っていたクッキー作り(と言ってもワタシが作るんだ
けど)。難しいのかと聞くから、いえいえ、いたって簡単至極。生地のレシピを探し出して、多
すぎるから半分の量を作って、チョコレートをざくざく刻んでチップにして、カレシにクルミを
刻ませて、混ぜたものを丸くまとめてシートに並べて、オーブンで約20分。種が大きすぎた
もので、膨らんでくっついて、丸いクッキーが四角になってしまった。でもまあ、四角くても丸
くてもクッキーの味は同じ。クッキーモンスターがうろうろしているから、すぐになくなってしま
いそうな気配・・・。

さっさとツケを払って後は楽しく

2014年11月27日 | 日々の風の吹くまま
午前11時半目覚まし。暖かいんだけど、天気予報を見たら明日から急に気温が下がって
夜はマイナス。土曜日は最高気温もマイナス。もしかしたら初雪が降るかもしれない。ただ
し週明けにはまた普通の12月の気温に戻るらしい。ロッキー山脈の向こうでは去年すっか
りおなじみになった「Polar vortex(極渦)」がまたじわっと南下し始めたらしい。広い範囲に
居座ったら、2億人に大雪や大寒波の影響があるそうで、ブルルッ。

カレシを送り出して、大特急でやり残した仕事の仕上げ。ゆうべは遊んじゃったから、そのツ
ケを払うってことかな。でも、お役所文学だけどあまり込み入ってない内容だったので、見直
しもほとんど手を入れないで済んで、午後4時の期限の7分前にセーフ。やれやれ。今年度
は先月で「売上げ目標」を超えちゃったから、もう仕事はいらないんだけどな。目標を超えす
ぎると連邦物品サービス税(GST)の登録抹消もやりにくくなるし、12月に入ったら(って来
週の話!)、早いうちに「仕事納め」を宣言してしまおうか。

夕食後にランチにするチキンガンボスープを小さいスロークッカーに仕込んでおいて、あと
はのんびりと楽しい雑事。「ガンボ」というのはオクラのことで、ルイジアナ料理でとろみをつ
けるのに使われる。鶏ももに玉ねぎ、セロリ、ピーマン、トマト、オクラ、米。ベイリーフを入れ
て、後は塩と胡椒だけ。普通の長粒米は長く煮ると崩れてしまうので、ジャスミン米の玄米
を入れてみたら、米の形が残っていて、おまけにスープに微妙にいい香りがついて、上品な
味わいになった。これはめっけもの。これだから思いつき料理はやめられないの。

楽しい雑事の手始めはパルミーダと食事をしていて決めたArts Clubが制作中のミュージ
カルの資金の追加寄付。1500ドル寄付するとドラマターグ(英語だとドラマタージ)のレイ
チェルとのランチがおまけについて来る。レイチェルは劇団の文芸部長で、才能が足りなく
て永遠に劇作家志望のワタシには神々しい存在(実際はとってもすてきな女神様)。初めに
この額にしようと思ってちょっとビビッたんだけど気が変わって、差し向かいで話をしてみた
くなった。1年先の話だから、その間にしっかり勉強しておこうっと。マヌケなことを聞いたら
恥ずかしいもんね。「DONATE」ボタンをクリック。もう後には引けない・・・。

女同士で食事と観劇の夜遊び

2014年11月26日 | 日々の風の吹くまま
今日も雨の予報。でも、気温は10度を超えているのに、なぜかあさってから急降下して、最
高気温がマイナスになるという予報。うはっ。もしかして初雪、降るかな?ちょこっと白くなる
程度で済まして欲しいもんだけど。

日本の連休明けに入って来た仕事を半分くらい済ませて、今夜はひとりでおでかけ。州内
を巡演していたArts Clubのミュージカル『Avenue Q』がホリデイスペシャルとして戻って来
て、今日がオープニングナイト。秋のBCワインフェアのサイレントオークションでチケットを
2枚を競り落としたので、パルミーダと2人でGirls’ night out(女子会)。劇場のすぐそばの
レストランで落ち合うことになっていたけど、10分も余裕を見てタクシーを呼んだのに来な
い。普通なら10分くらいで来るのに20分経っても来ない。30分待っても来ないので、カレ
シが車でグランヴィルアイランドまで送ってくれたけど、待ち合わせに10分遅刻・・・。

今夜のパルミーダはArts Clubの人じゃなくてお友だち。食事をしながらおしゃべりに夢中
になっているうちに、気がついたら開演の15分前で隣の劇場まで猛ダッシュ。席は4列目
の中央。劇団の社員は天井桟敷しか座らせてくれないんだそうで、「こんなに近くで見るの
は初めて」とパルミーダ。セサミストリートを思いっきりブラックなユーモアで包んで、パペット
同士のセックスシーンまであって、爆笑に次ぐ爆笑。「誰だってちょっとはレイシストさ」はな
かなか奥が深い。そう、人種の違いに気づかない人はいないし、先入観だってある。みんな
ちょっとはレイシストなんだから、それをお互いさまじゃん!と認め合ったらもっと仲良くでき
そうじゃない?という主張。些細な言葉尻を捉えては差別だっ!と目くじら立てるPolitically
Correct(PC)族に聞かせたいね。


去年見たときもそうだったけど、とにかくおなかがよじれるくらいの笑いすぎで、パルミーダ
も「顎が痛くなっちゃった」。帰る方向が同じなので、劇場前で客待ちのタクシーを拾って、ま
ずはパルミーダをほぼ途中の住まいに送り届けてから、家まで直行。おしゃべりして、笑っ
て、笑って、ああ、ほんっとに楽しかった。女性同士の夜遊びもいいもんだな。

使い切れないくらいお金があったら?

2014年11月25日 | 日々の風の吹くまま
起床は午後1時近く。だんだん遅くなる感じ。でも、考えたら寝るのがだんだん遅くなって来
ているんだと思う。だいたい午前3時前にオフィスを閉めているからそんなに遅くないけど、
その後で寝酒をやりながらのクオリティタイムが長い。きのうはやっと愛しのレミと再会した
勢いでスニフター2杯。リヨナーハムに、ワタシは緑色のダフィノワ(外側をハーブとガーリッ
クで覆った白カビチーズ)、カレシはサンドライトマト入りハヴァティ。これだから体重が減ら
ないんだなあ・・・。

カレシの週末の英語レッスンの教材が「お金は人をケチにするか?」と言う話。はて、元々
からあり余っている人はケチケチしないんじゃないかな。でも、ある実験では、低所得層の
人が見ず知らずの人にあげたお金の額が高所得層の額より44%も多くて、あるゲームで
は小額の賞金を取ろうとインチキをやるのは金持の方が多くて、運転する車の値段が高い
ほど交通違反をする割合が高かったんだって。ケチだから金持になるのかと思ったけど、
金持になるほどケチケチして性格が悪くなるってことかな。人間て、ほんっとにおもしろい。

「リッチになりたいと思う?」とカレシ。うん、ワタシは今でも十分にリッチだと思ってるけど、
使い切れないくらいあったらそれもいいなと思う。ワタシは基本的にお金が好き。稼ぐのも
好きだし、使うのも好き。Arts Clubに奨学基金を作って未来の劇作家を育ててもらうとか、
好きなことに自由に使えるお金がたくさんあるのって楽しいと思うな。でも、いくらお金や財
産があってもリッチな気持になれない人もいるし、小さなことでもリッチな気分になる人もい
るわけで、「リッチ」をどう定義するか、つまり数字で計るか、幸せ感で計るかによって答が
違って来るんじゃないかな。

「オレはリッチになったら旅行だな。どこへもファーストクラスでさ」とカレシ。うん、それもいい
ね。どこへ行く?「まずはパリとニューヨーク。それからアイルランドだな」とカレシ。「で、バ
ケーションはバミューダ。マルタもいいな」。なんだ、みんな前に行ったところばっかり。でも、
パリは行きたい。やり直しのハネムーンに行ったパリで25年目の結婚記念日を迎えたよね。
(それからはワタシがカナダに来た日が「2人」の記念日になったけど。)あのときに撮った
写真、なつかしい・・・。

     

     

雨の日は平穏な2人暮らしがいい

2014年11月24日 | 日々の風の吹くまま
雨。きのうやっと食べるものをどっさり買い込んで安心したのか、ぐっすり眠れた気分。現金
なもんだなあ。後は酒屋。カレシ、忘れてないといいけど、朝からまたまたまた眼鏡が見つ
からないと家の中をうろうろ。うん、どうみてもこの人は90%くらいの確率で注意欠陥多動
性障害(ADHD)を持っていそうだなあ。

でも、カレシが子供だった頃は「発達障害」なんて概念さえなかったから、ADHDの子は単
に「落ち着きがなくて、そそっかしくて、忘れっぽくて、不器用な子」だったんだろうな。どんな
子供だってみんなやがて大人になるわけで、発達障害は子供の問題だと思われがちだけ
ど、脳の配線がそうなってるんだから、ADHDを持ったまま大人になっても不思議はない。
北米では大人100人に4人くらいの割でいるそうだから、もしもカレシがADHDと診断され
ても、なるほどそうだったのかと納得して、ちっとも驚かないと思う。だって、カレシの「ん?」
なところと40年も毎日付き合って来たんだから、今さらどうってことないもの。

そのカレシが温室から小さなブロッコリを収穫して来た↓

     

小さいけど、いっちょう前にブロッコリの形。(接写したら実際よりも大きく見える。)採れたて
の新鮮なブロッコリなんてそうそうお目にかかれるもんじゃないから、ダイヤモンドの原石を
切るときのように、あっちの角度、こっちの角度とじっくり観察。ちょうど良さそうなところを見
つけて、慎重に縦に2つ切り。

     

今日の夕食はホッキョクイワナのペリペリソース焼き、にんじん入り八穀米ご飯、きのこ3種
(しめじ、クリミニ、しいたけ)の山羊のバター炒め。きれいに蒸しあがったブロッコリの緑で
彩り。イワナにはマイクログリーンをぱらぱら。マイクロと言うだけあって、やっと双葉を卒業
したあたりの摘み菜で、双葉も混じっている。有機栽培業者が間引きしたものをミックスして
パッケージしてるんだと思う。こんな小さなものを摘んで商品にするには手作業しかないだ
ろうから、高いのはしょうがないな。まあ、ちょっとおしゃれな贅沢品と言うところ。ブロッコリ
は特有の青臭さがなくて、すごくおいしかった。「もう1本採れるかもしれないけど、外だから
どうかなあ」とカレシ。来年があるじゃないの、来年が。


冬ごもりじゃないけど食料品を備蓄

2014年11月23日 | 日々の風の吹くまま
何だかまだボケッとした感じで、頭、大丈夫かと心配になったり・・・はしないけど。がりがり
仕事をしながら、仕事と関係のないことをあれやこれやと考えるから、脳がくたびれるのか
な。でも、脳の疲れって、身体的な疲労なのか、精神的な疲労なのか、どっちなんだろうな。

今日もグラノーラがないので、朝食はRed River Cereal。レッドリバーは古い西部劇によく
出て来た川の名前だけど、実際に発祥の地マニトバ州を流れている。小麦とライ麦と亜麻
仁のポリッジは、昔ホームステイ先で食べた日本人留学生が「鳥の餌を出された」と憤慨し
たという話があるらしい。アメリカで作るようになってから昔の亜麻仁の「種っぽい」味がなく
なってしまったけど、もちもちふわふわ好きの日本人の口には合わないかもしれないな。そ
れでもお粥に違いないんだけど、よく見たら「粥」の漢字には「米」が入っているから、やっぱ
り米にあらずんばというところか。ワタシは白い米よりも「○麦」の方が好き(ララ物資の小麦
粉で育ったもので・・・)。

仕事モードから抜けるとちょっと料理に手をかけたくなる。きのうはつみれを応用してイワシ
ハンバーグ。ポルトガル産の大きなイワシ4尾を、ほぼ透明なうろこをそっと落として、頭と
はらわたを取って、尻尾の方から手で開いて骨をとって、薄い皮を剥いで、マドラーでごしご
しと潰して、しょうがやにんじんやねぎを混ぜて、ハンバーグ4個。大根おろしとポン酢を添
えたらおいしかった。今日は久しぶりの餃子。小分けして冷凍してあった豚肉をチョッパーで
挽き肉にして、キャベツとにんにくとごま油を入れてガガァ~ッとやって、最後に切ったニラ
を入れてちょっとガガ~ッ。餃子作り器でさくっと今日は18個できた。タレはAjinomotoの
Gyoza dipping sauce。あれ、タレには芥子を入れるんだったかな?

シリアルの他にも常備食材は品切れだらけ。カレシがぐうたらこいて先延ばししたがるから
そうなるんだけど、ワタシひとりで行くとそのままパターンになりかねないから行かないの。
でも、「作る人」のワタシには迷惑だし、食べるものがないと気分が落ち着かない。(ワタシ
の備蓄癖は母ゆずりかな。)ま、今日は何度も買い物に行く予定を確認したから大丈夫そう。
またドタチェンしたら怒るからねっ!

(買出し、スーパーを2つ回って完了。冷蔵庫もフリーザーもパントリーも満杯で気分はほか
ほか。後はお酒の買出しを残すのみ・・・。)

自作自演の即興芝居

2014年11月22日 | 日々の風の吹くまま
土曜日。きのうが土曜日だと思ってた。仕事が続くと17時間先の日本時間で考えることが
多くて、頭が混乱して来る。今日の朝食はオートミール。スコットランド式の朝粥。ゆうべは
昆布だしとしょうゆでしいたけと大根のリゾットを作ったけど、リゾットはイタリアのおかゆか
な。東京から帰って来る機内で朝食のカートを押して来た男性CAが「オカーユはどうです
か」と言った抑揚がほっこりとおいしそうに聞こえた。三つ葉とえのきだけのオカーユはほん
とにおいしかったなあ。おかゆ、リゾット、オートミール、雑炊、カーシャ。みんなオカーユで、
みんな大好き。

仕事で脳みそを絞った反動で今日もだらだら。でれ~んと座り込んで、BLOGOSを読む。
最近見つけたサイトで、サラリーマン記者が書いた「大本営発表」みたいな記事ばかりの大
手新聞よりも、よほど日本の現状が透けて見える。個々の記事がブログだから、どんな人
が書いているのかわかるし、政治カラーも右から左まで幅広くて、読み比べてみるとおもし
ろいし、半分が翻訳モノの日本版ハフポよりもずっと内容が濃い。いろいろと読んでいると、
日本の新聞メディアがいかに何も伝えていないかがわかって来る。

後はぶらぶら小町横町を散策。何日も「レスレス」(ゼロ)なのにアクセスランキングが上位
だったり、「お気に入り登録」がかなりの数だったりするトピックがあるからおもしろい。思う
に、「びっくり」とか「エールを送る」とか言う「ポチ投票」とやらができてから、書き込みゼロが
増えたような気がするんだけどな。とりあえず「お気に入り」に登録しておいて、どういうレス
があるか模様眺めしているのか、それともアドバイスはないけど、(Facebookの「いいね」
のように)カチッと投票して参加した気分になるのか。どんdなおもしろい心理が隠されてい
るんだろうな。

それにしても相も変わらず悩める人の多いこと。人間関係、家族関係、職場関係、恋愛関
係に国際関係、敵対関係に愛憎関係、常識やらマナーやら。そして、お金。人間には「取扱
説明書」ってものがないし、ハウツー本は不測事態への対応を教えてくれないし、人生って、
まるで即興演劇の舞台みたい。台本がないから他人が主役の人生は演出できない。自分
の人生劇を自分が主役になって自分で演出するなら、play it by earで想像力と機転をフル
に回さないと会心の作にはならないし・・・人生は悲喜劇って、ほんと。

心してのんべんだらりと

2014年11月21日 | 日々の風の吹くまま
雨と風でどろ~んと暗い。気温は10度近く。先週の寒波が嘘みたい。まあ、白いものよりは
ずっとましだけど、スキー場の雪が解けてしまいそう。3日間に2メートル以上の雪が積もっ
たニューヨーク州のバファロー周辺では、今度は気温が急上昇して雪解け洪水の心配。週
末は15、6度になって雨が降ると言う予報で、すでに30棟以上の屋根が雪の重みで潰れ
たそうだけど、屋根の雪が雨を吸ったらますます重くなって、えらいことになる。一難去って
また一難だな。

今日はノー仕事デイ。日本の金曜日の午後6時に当たる午前1時までに仕事が入らなけれ
ば仕事なしの週末、と期待していたらその通りになって、ひゃっほぉ~。おまけに日本はま
たまた三連休らしい。何の祝日か忘れたけど、ついこの間三連休があったばかりなのに、
ほんとに祝日が多いね。でもまあ、ヘンな夢を見ながら脳みそをデフラグして、よく眠った気
がする。来る日も来る日も10時間くらいキーを叩いていたのは昔の話。ワーカホリックはも
うもうこりごりだし、シニアになった今ではそんな馬力はないから、ときどき仕事をして遊び
資金を稼いで、後はのんべんだらりが一番いい。

で、ちょっと暇になると気づくのが右肩下の痛み。モールの外で転んで右ひじと肩を擦りむ
いたのは3ヵ月前だけど、どうもあれからずっと調子がヘン。四十肩や五十肩はあるけど、
六十肩なんてのはないよなあ。実際、ワタシの四十肩はひどかった。肩回旋筋腱板損傷と
言うやつで、20年くらい前の話。弾みで動かすと涙が溢れ出るくらい痛くて、半年もしたら
肩ががちがちに凍りついて、右腕は二の腕を体の横に縛り付けたような感じで、肘から先し
か動かなくなった。整形外科医に手術しかないかもなんて言われて慌てたけど、理学療法
で1年以上かけて解凍した。あの不自由を繰り返すのは嫌だから、運動しなきゃね。

そういえば、東京で派手に転落して以来、左の股関節や膝の調子も何となくヘン。あのとき
は運よく頭を打たずに済んで、手首の捻挫と、腰から腿、膝、足首までの打撲傷と挫傷。そ
のまま遊び回って帰って来たけど、ずっと体全体のバランスが何か微妙におかしい感じが
する。もしかしたらふいに転んだのもそれと関係があるのかな。人間、年を取って来ると転
倒事故が一番怖いそうだから、これからは心してリラックスして、のんべんだらりと・・・。

たかが原稿用紙、されど原稿用紙

2014年11月20日 | 日々の風の吹くまま
午前11時30分に目覚まし起き。今日はブラック、グリーン、ブルーのトリプル収集日。目が
覚めなかったのはまだ来てないってことか。バンクーバーのごみ収集はけっこうややこしく
て、グリーンごみ(堆肥にする野菜くずや食べ残しで容器のふたが緑色)とブルーボックス
(リサイクル品)は週1回、ブラックごみ(普通の家庭ごみで容器のふたが黒)は隔週で、祝
日があると曜日がずれる。うちはブルーボックス以外はせいぜい月に1回しか出さないので、
取り残しは困るんだけど、うちのあたりはレーンがH字型で経路がややこしいのか、たまに
すっぽかされる。まあ、2時過ぎには3台のトラックが次々と通ったので、ひと安心。

きのうはガシガシと仕事して、ねじ込み仕事を無事に納品。今日もカレシを教室に送り出し
て仕上げ仕事。期限は午後8時。ほんっとにWordの使い方を知らないのか、普通に打て
ばいいのにわざわざテキストボックスを置いたり、自動と手動をごっちゃにしたり。呪い半分
でやっていたら、最後はExcelで作ったごちゃごちゃした帳票。はっきり言ってへったくそ。
Excelって表「計算」ソフトなんだけど、どうやら表「作成」ソフトだと思っているらしい。昔、社
内文書からビジネスレターまで全部Excelで作っていた会社があって、原稿用紙のマスを
埋める快感が未だ捨てがたしってことかと思った。

そう言えば、日本の人は「P明朝」とか「Pゴシック」と言ったプロポーショナルフォントをあま
り使わないような気もするな。Wordのファイルでも縦横の文字数を設定しているものが多
いけど、上の行と下の行で文字の位置がきっちりと揃っていないと気分が落ち着かないの
かな。これも原稿用紙の感覚なのかもしれない。あの縦20文字×横20文字の400字詰
め原稿用紙こそが日本人の思考様式なんじゃないかという気がする。今ごろはもうとっくに
遺伝子のレベルになっていたりして。

今どきはビジネスでも学校でも何でも、「Think outside the box」というのがキーワードみた
いになっていて、「箱の外で考える」、つまり既存の枠組みから外に出て考えようということ
なんだけど、原稿用紙はその逆の「Think inside the box」の思考だと思う。はて、子供の頃
に「日本人は順応性の高い国民」と教えられたけど、あれは箱の中に納まるのが上手だと
いうことだったのか・・・。

早く羽を伸ばして遊びたいっ!

2014年11月19日 | 日々の風の吹くまま
曇り空。芽が出そうなくらいに暖かい。それにしてもニューヨーク州西部は豪雪なんて言っ
てられるレベルじゃない。国境のすぐ南側のバファロー周辺ではたった2日で2メートル近く
も降り積もって、これからまだ降るんだって。うへ。夏の高温期に水温がかなり上がった五
大湖の上空に冷たい気団が流れ込んで来ると、水蒸気があっという間に豪雪になって降っ
て来て、これがいわゆるLake effect snowなんだけど、まあ、日本海側に豪雪が降るのと
メカニズムは同じ。それにしても、あっという間に2メートルも積もっちゃうのはちょっと行き過
ぎって感じがするけど。

今日は鉢巻デイ。「今日中に何とか」というファイルをねじ込まれたもので、鉢巻は2本くらい。
オフィスの掃除が済んでそれっと「出勤」して、午後はわき目も振らずに仕事、仕事、仕事。
大小の書式がぞろぞろあるけど、日本の事務方の人たちってどうしてWordの書式設定の
下手な人が多いんだろうね。行を揃えるのにタブを使わないで、ご丁寧にスペースを数えス
ペースバーをちょんちょんちょん。美感にうるさい国の人たちだから、見た目良ければすべ
て良しなのかもしれないけど、崩れる書式を直しながら翻訳を上書きするのは手間がかか
るんだから、もちっと頭を使って仕事してくれないかなあ。

忙しいから夕食は手っ取り早くグリル。フリーザーをかき回して出して来たのはアルバコア
まぐろのかけら、ししゃも、大きな殻付きエビ。まぐろはポン酢に漬け、エビはレモン半分を
絞って一味唐辛子と一緒にマリネート。ししゃも用に大根おろしをちょこっと作って、後はしし
とうと松茸を一緒に焼けば、簡単、簡単・・・。

     

さて、また仕事、仕事。一時も早く羽を伸ばして遊びたい気分。でも、明日の夜に全部納品
してしまうまではガマン、ガマン。今年はもう仕事はいらないんだけど・・・。

寒波は去ったけど

2014年11月18日 | 日々の風の吹くまま
雲が広がって来た。けさはまだマイナスだったらしいけど、この先は確実にプラス。その代
わり雨雲が接近中。でも、雪や氷よりは扱いが楽だから、この際文句はいわないことにしよ
う。バンクーバーの冬は、空っ風が吹かないだけの違いで、東京並みじゃないかと思うんだ
けどな。

まあ、北極の寒気団が東に移動して、西のバンクーバーはやれやれだけど、東の方はえら
いことになっている。ニューヨーク州はいきなりのどか雪で、ひと晩に1メートルも積もったと
ころもあるらしい。持っている除雪車の半分が雪に埋まってしまった市があったり、100台
以上も車が立ち往生したハイウェイがあったりで、アメリカのメディアは大賑わい。今夜は全
50州で最低気温がマイナスになるところがあるそうだし、アラスカ州のアンカレッジでは南
国フロリダのタラハッシーよりも数度暖かくなるという予報だし、何か地球の天気はヘン・・・。

BC州の北にあるユーコン準州では、発酵したナナカマドの実を食べた鳥たちの酩酊飛行
に頭を悩ませているという話。ナナカマドの赤い実は発酵するとエタノールができるんだそう
で、小鳥たちはその実を食べて酔っ払っては(「千鳥足」風に)ふらふら飛んで建物の壁や
窓にゴツン。特にBohemian waxwingという大型のレンジャクの肝臓は他の鳥類よりもア
ルコール処理能力が高いけど、食べ過ぎると処理が間に合わなくなって、結局は酔ってしま
うらしい。見かねた鳥獣保護局が墜落してケガをした酔いどれ鳥たちを集めて来て、drunk
tank(いわゆる「トラ箱」)と呼んでいるハムスター用ケージで酔いが醒めるまで保護してい
るとか。

BC州では、晩秋の内陸地方でよく果樹園に侵入して、熟した果物をたらふく食べた熊が
泥酔して、ふらふら歩いていたり、いびきをかいて寝込んでいたりしているところを捕獲され
るけど、鳥たちも酔っ払って保護されるんだな。でも、雪が積もる季節になると小鳥たちが
短いくちばしで啄ばめるような餌がぐんと減るから、冬を越すためにはみんな必死なんだと
思うね。まあ、小さな鳥たちなら人間の「大トラ」みたいに喚いたり、暴れたりせずにしらふに
なるまでおとなしく寝てくれるんじゃないかなと思うけど。

今日はスロークッカーで丸ごと煮込んだサムゲタンに、ニラの卵焼き、もやしのナムル、麦
入り玄米ご飯。なつめ代わりにクコをたっぷり入れて、ああ、体がぽっかぽか。眠い・・・。

     

インフルエンザの予防注射をして来た

2014年11月17日 | 日々の風の吹くまま
ここのところ連日起床は正午過ぎ。カレシは風邪が治って回復中、ワタシは「心のすきま風」
が去って充電中、というところ。居座っていた北極の高気圧がやっと東の方へ移動して、南
からの暖かな低気圧が入り込めそうな気圧配置。ずっとマイナスだった最低気温の予報も
プラス。ジェット気流がカナダの上で大きく蛇行するせいで、ロッキー山脈の西が暖かいと
東部の方では寒波、東部が暖かいと西岸が寒波になって、その間のまっ平らなプレーリー
はガチガチの厳寒。まあ、国土の面積が998万平方キロもあって、5千キロ近く広がってい
るもので、気圧配置もかなり大雑把。

今日はカレシの風邪で延期していたインフルエンザの予防注射をしにモールまで。薬局で
注射の資格を持つ薬剤師にしてもらえるようになって便利。クリップボードに挟んで積んで
ある問診票に名前と住所、生年月日、医療保険番号を書いて、体調やアレルギー等の項
目にチェックを入れて、お願いしまぁ~す。今年の担当は目の覚めるような超美人の若い薬
剤師さん。シニアの私達は無料(有料なら2、3千円かな)で、1人ずつ、指先で位置を確か
めて、すっと刺して、すっと抜いて、「オッケー」。真っ赤なバンドエイドを貼って、「15分ほど
店内にいてくださいね」。外へ出てからショックや副作用でぶっ倒れたらタイヘンだものね。

その15分ほどを買い物で過ごす。4リットル入りの牛乳、冷凍濃縮オレンジジュース、量り
売りのひまわりの種とアーモンドスライスは朝食用。チーズやソーセージは寝酒のおつまみ
用。野菜を少々と、サムゲタンにするチキンを丸ごと1羽(1.5キロ)。毎年のように体調に
は変化がないから、そのままチェックアウト。車の方へ歩いていたら、救急車がけたたましく
サイレンを鳴らして駐車場に入って来た。「誰か、注射した後でぶっ倒れたのかな」とカレシ。
いや、ラジオで急に冷え込んだときは心筋梗塞が増えると言ってたよ。そこへ、救急車の後
を追うように消防車も到着。きっと心臓発作だ・・・。

インフルエンザは今年もA型のH3N2が主流だという話だけど、予防注射の効果が出るま
での約2週間、ウィルスに遭遇しませんように。あしたは高麗人参をたっぷり使ったサムゲ
タンで防御体制を増強しておこう。冬の朝には残ったスープと鶏肉にねぎをたくさん入れた
ほっかほかの「オカーユ」もいいよね。