リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

クルーズの寄港地変更で函館にも行ける!

2024年06月21日 | 日々の風の吹くまま
6月20日(木曜日)。☀。夏至。日の出は5時5分。今ごろの季節は朝日がもろに寝室に差し込むので、ブラインドを下げていても明るくなり過ぎて目が覚めてしまう。でもまあ、これ以上日の出が早くなることはないからいいけど。いよいよ今日から夏。朝から快晴で暑くなりそう。(昨日の最高気温は25度。)青空には山並みに沿って白い雲がぷかぷかと行列。動物が見え、人間の顔が見え、おもしろい形が見えて、ついつい見とれて写真を撮りまくってしまうんだけど、そうやって刻々と姿かたちが変わるのに見とれていたら、1日があっという間に過ぎてしまいそう。でも、いつも夕方になると山並みの上の雲がみんなどこかに行ってしまうのが不思議。


雲の子供たちの遠足?

ウォーキングの帰りに地下2階の収納ロッカーからダイソンのタワーファンを出して来て、きのうまでエアコンが入るまでのつなぎで使っていた気化式ポータブルクーラーと入れ替え。タンクに水を入れたり、オンにする前にフィルターを濡らさなければならないのがめんどうなもので、首振りをしなくなったのを幸いにお払い箱。スイッチを入れたら、うん、やっぱりダイソンの方が効くような気がするな。のんきにランチを食べていたらSilverseaから「重要なお知らせ」。何じゃいなと思って開けたら、9月の太平洋横断クルーズの日程変更。アラスカの最後の寄港地だったダッチハーバーを(接岸できる設備がないので)上陸の手段に限りがあるということで外して、代わりに釧路寄港を予定していた日を函館寄港に振り替えるというもの。振り替えるって、ええっ?でも、新しいスケジュールを見たら、なぁ~んだ、ダッチハーバーに行かない分1日早く釧路に着くので、その分函館を追加したということか。どきっとしちゃったじゃないの、もう。


日付変更線を越えるので9月24日がない(矢印)

考えたら、第2次大戦の史跡と漁業基地くらいしかない人口4千人ほどのダッチハーバーよりは、歴史的な観光スポットがいくつもある都会の函館の方が魅力的に決まってるから、ワタシもカレシも変更には大大賛成。私たちが函館に行ったのは青函トンネルがまだ掘削中で貫通する数年前のこと。青森から連絡船で渡ったんだけど、道産子のワタシが青函連絡船に乗ったのは後にも先にもあのときだけ。未だに2人ともよく覚えているのは、船に載り込んだとたんに男性客がどどどぉっ~とビールの販売機に押し寄せて、あれよあれよという間にビールが品切れになったこと。思い出話になるたびに笑ってしまう。その後の航行中の津軽海峡の景色や船の中の様子は全然思い出せないから、それだけ強烈な印象だったんだろうな。停泊中の市内観光は函館山の頂上まで行きたいね。函館山と五稜郭ならもっといいかな。

午後にCulliganから電話が来て、逆浸透膜(RO)浄水器のフィルター交換の予約の相談。忙しいのか人手不足なのか知らないけど、「7月末になりますがよろしいですか」だって。取り替える時期をかなり過ぎてしまっているんだけど、特に急ぐこともないからオッケー。「見積もりですが、かなり上がっているんですけど・・・」と言うので、今のご時世は何だってそうじゃんと返したら、「まあ、そうですねえ」とケラケラ。フィルター3本の交換で3万5千円とのことで、うん、50%近く上がったかな。ま、取り替えるのは2、3年おきだし、RO浄水器は旧居の頃から使っているものだし、カレシ自慢のマティニはろ過水の氷が秘密の材料だし、ワタシもマンションの配管を通って来る水道水はちょっと何だと思って、いつもろ過した水をボトルに入れて(ミネラル補給のために塩味を感じない程度の海塩を加えて)デスクに常備しているから、今さら手放す気はないのでオッケー。結局、予約は7月29日の正午から4時の間ということで決まり。きのうからの「予約しなきゃリスト」の項目が消えたので、それではファーマーズマーケットに行って来ようっと。暑いし、帰りは上り坂だけど・・・


ケイラの農場のスタンド~ファーマーズマーケット

日没(9時20分)の夕焼け空に昇った大きな月~明日の満月はストロベリームーン



免許更新も廃品回収もオンラインで予約

2024年06月21日 | 日々の風の吹くまま
6月19日(水曜日)。☀。起きてみたらもう14度で、今日の予想最高気温は23度。公式に夏になる夏至の明日は26度、金曜日も26度、土曜日は25度。おお、思いっきり夏の陽気じゃないのと喜んだら、日曜日にはすとんと19度に下がって、その先は7月に入っても21度、22度だって。でも考えて見ると、ワタシが来たばかりの頃はこれが普通の気温で、真夏でも30度になることはなかったっけ。だからその頃のバンクーバーではエアコンのある家が珍しかったわけで、あっても窓にはめ込む(外から見るといかにもブサイクな)クーラーがせいぜい。まあ40年、50年前の話だけど、特に世紀が変わってからは30度なんてけっこうありきたりになったような気がするな。まさに地球温暖化の記録と言うのか・・・。



水曜日は「こぶの日」、つまり週中のこの日を越えるとあとは花の金曜日へまっしぐらの下り坂ということで、山場というか峠のような日。でも、いつも平日も週末もないリタイア組の私たちはなぜか忙しい週末へまっしぐらの日。最も忙しいのは金曜日と土曜日に英語レッスンが集中するカレシの方で、ワタシがほんとに忙しいのは掃除その他の家事をまとめてやる日曜日くらい。リタイアしたと言っても仕事に縛られなくなっただけの話で、土曜日は休みの日ということにしているけど、依然として毎日細々とした「やらなきゃリスト」があってフツーに忙しいのがワタシの1週間。ドイツからエスターが遊びに来るまで1週間半になったので、今日は何件かオンラインで予約。まずはカレシの運転免許更新。壁に貼ってあるカレシの予定表を見て月曜日が一番と判断して、エスターが帰った後の月曜日の午後に予約。免許が切れる誕生日は8月なのでたっぷり3週間の余裕。場所はワタシが行ったメトロタウンのセンターで、手っ取り早くウーバーで行って、帰りにアジア食品スーパーのT&Tで買い物して来よう。ウーバーで運転免許を更新しに行くってのは何だかヘンだけど・・・。

次はキッチンの逆浸透膜浄水器のフィルター交換のリクエスト。これはリクエストだけで、日にちは向こうから知らせて来る。それが済んだら今度は廃品回収業者に予約。レクルーム兼ミニチュア工房にごちゃごちゃと溜まっているがらくたを片付けないことには「ゲストルーム」のしたくができない。部屋を占拠しているのは壊れた小型家電の類、エクレトロニクス製品、コードやリモートの類、大きなごみ袋2つに溜まったレーザープリンタのトナーカートリッジ、穴が開いて着られなくなった衣類等々どれも要リサイクルのもの。回収業者はフリーダイアルの番号をそのままビジネスネームにした「1-800-GOTJUNK」(Got junk?=ガラクタあるかい?)。(高校中退ながらなぜかうまく大学にもぐり込んだ)大学生が学費稼ぎのためにバンクーバーで創業した商売が大成功して(大学も中退)、今ではカナダ全国、アメリカ、遠くはオーストラリアでもフランチャイズを展開する500億円企業。

ガラクタ回収の予約は来週の火曜日の午後1時から3時の間。トラックが来て、廃品の量を見て料金(最低はトラック1台の8分の1相当)を提示して、その場でOKすれば即運び出しにかかって、完了したらその場で支払いという仕組み。私たちが今のマンションに住み替えたときは、3回も呼んで30年分のガラクタを始末してもらって、その手際の良さに感心したもんだった。あしたから家中を点検してガラクタを集めて、地下の収納ロッカーにも捨てるものがあるかどうかチェックして、レクルームにまとめておこうっと。マンション暮らしも9年ともなれば、けっこうな量になるだろうな。特にモノを捨てられない人がいるとね、あはは。さてどんな宝物が出て来るか、けっこうおもしろい週末になりそう。


手始めに・・・



サプリなんか必要ないと思っていたけど

2024年06月20日 | 日々の風の吹くまま
6月18日(火曜日)。🌥🌤。予告通りに「夏」の陽気が接近中。けさは暖房も入っていないし、オフィスなんか日が差し込むと暑いくらい。今週中は夏らしい天気が続くという予報で、マンションの窓拭きが始まるので、いいタイミングかな。けさは疼いていた足の指もすっかり回復して、何か爽やかな目覚め。不調気味だった自律神経も落ち着いたのか、身体が軽くなったような感じがする。もしかして土曜日から飲み始めたマルチビタミンのサプリがもう効果を表して来たのかな。

ビタミン12が自律神経を安定させるということで、3週間くらい前までサプリを飲んでいたんだけど、なくなったまま買うのを忘れていたら、10日ほど前にいきなり血圧が跳ね上がるし、めまいはするし。血圧が元に戻っても何となく身体がだらけた感じだったので、もしかしたらサプリを切らしてそのままにしていたせいかもしれないと思って、行きつけのスーパーの薬局へ。そこで見つけたのが「Multi Women 50+」(50代以上の女性のための総合ビタミン剤?)というサプリで、成分を年寄りのニーズに合わせて配合してあるらしい。隣には「Multi Men 50+」というのがあったけど、女と男ではニーズが違うのかな。ビタミン12も入っているので、物は試しとこっちに鞍替えして、こんなの喉につっかえないのかと思うような大きな錠剤を毎朝1錠、今日で4日目。効き目が出るのはまだ早いような気もするけど、気のせいだとしても調子が良くなったと感じられるのはうれしいね。

マルチビタミンと言うからにはどんなものが入っているのかとラベルを見たら、うは、小さな文字で成分がずらり。効能を調べてやろうと、ざっと書き出してみたら、ビタミン類はビタミンA、ベータカロチン、チアミン(B1)、リボフラビン(B2)、二アシンアミド(B3)、パントテン酸(B5)、ピリドキシン(B6)、ビオチン(B7)、葉酸(B9)、コバラミン(B12)、ビタミンC (アスコルビン酸)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、トコフェロール(ビタミンE)、フィロキノン(ビタミンK1)。ミネラル類はカルシウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛、鉄、銅、ヨウ素、クロミウム、セレン、モリブデン。さらにルテインとリコペンを配合。効能はいろいろだけど、年を取るほどにビタミンやミネラルの吸収力が低下するそうだから、神経系統や脳の機能、エネルギー代謝を改善してくれて、ルテインは目の健康維持に役立って、血の巡りも向上するとなれば、年齢的にサプリを利用するのが理に適っているのかもしれないな。



と言うことで、元気が出たところで、午後にトロリーを引っ張って買い物。帰りにヴィクターの店に寄って、肉の仕入れ。夏休みで7月2日から1週間夏休みで店を閉めるので、エスターが来ている間に食べる肉の注文リストを出して、来週27日に受取りの予約。今日はお母さんも店に出ていて、次のお客さん来るまでヴィクターもお父さんも加わってぺちゃくちゃと賑やかに世間話。初孫のエドワード君も元気に育って、今ではハイハイもつかまり立ちもできるようになったので、家族3世代そろっての夏休みは遠出をしないステイケーション(stay+vacation)のプランが満載だそうな。我が家の今日の晩ご飯はメキシコ風マリネのポークチョップ。店でマリネートしているので、柔らかくてはまってしまうおいしさ。夕暮れ時は久々の夕焼けで、ピンクに染まったベーカー山を背景に夕日を受けて金色に輝く高層ビルの夕暮れ風景は束の間の目の保養。明日からはちょっとの間暑くなりそう。



大陸の東は猛暑で西は低温、地中海は灼熱なんて不公平じゃない?

2024年06月18日 | 日々の風の吹くまま
6月17日(月曜日)。☁。ずっと寒々とした日がだらだらと続いていて、そろそろうんざりした気分。何よりもメンタルに良くないな。きのうの最高気温は13度、最低気温は9度で、1日中暖房が入っていた。それでも今週末にかけてはちょっぴり「夏」を味わえるらしいけど、夏が始まる「夏至」だから特別にってことのようで、やぁ~だっ。

おかげでせっかく植え替えたシソもプランターで芽を出したシソもさっぱり大きくなってくれない。カレシのトマトも花が増えないし、買ったときに咲いていた花には2本合わせて4個の青い実ができたけど、こっちもさっぱり大きくなる気配がなくて、かわいそうにバルコニーで寒そうに枝にぶら下がっている。個別のポットで大きくなるのを待っているレタスもさっぱり大きくならないもので、まだプランターの上に並んだまま。やたらと元気がいいのは植えた覚えのないキンギョソウと外に出したら俄然満開になったゼラニウムくらいのものかな。いつの間にか生えて来たキンギョソウはこれで3年目かな。初めの年にルーフデッキからバルコニーの大きいプランターにまとめて植え替えたんだけど、毎年あちこちに種を飛ばすらしくて、春になるとあっちでもこっちでもキンギョソウ。ぼっちゃりとしたきれいな花を咲かせるから、野菜の邪魔にならなければ好きなようにさせているので雑然としたバルコニーの彩になっている。


トマト三兄弟がかわいそう

州内いたるところで6月としては最高気温が記録的な低さで、まさにJune-uary(1月のジャニュアリーを6月のジューンにかけて「ジューニュアリー」)。猛烈なヒートドームに覆われていた3年前の6月29日にカナダ史上最高の49.6度を記録(翌日に山火事で焼失)したリットンでは15度という最低の最高気温を記録。内陸では120年ぶりに低温記録を更新したところもあって、地球温暖化なんてどこの話かいな。東部のトロントでは高温高湿で熱中症の注意報が出ているし、アメリカの中西部も猛暑で、シカゴもニューヨークも35度とか言う暑さ。行きつけのスーパーにもうアメリカ産のトウモロコシが出ていて、ちょっと皮を剥いてみると先っぽまでしっかり身が入っているのは、その暑さのせいかな。同じアメリカ大陸でも西の端は寒過ぎて、郊外の奥の農業地帯フレーザーバレーでは作物の生育が数週間の遅れとか。

もっとも、ドイツも寒いみたいで、エスターが住むウェストファリア州のライネでは暖房がいるくらい寒いそうだし、ハンブルクにいる友だちも雨がちで気温は低めだと言っているなあ。ところが南の地中海周辺では40度とかいう猛暑で、ギリシャではすでに数人の観光客が熱中症で死んだというから、夏の観光シーズンにはどうなることやら。行列ができる遺跡は軒並み閉鎖されたらしい。おい、戦争なんかやってないで、空の高いところから大気をわさわさとかき混ぜて暑さ寒さをうまく配分する巨大な自動運転しゃもじか何かを作る技術でも開発したらどうなんだ。宇宙船だ、飛行機だ、ミサイルだといろんなものを飛ばせてるんだから、できないはずはないと思うけどな。地球の自然を司るマザーネイチャーには公平になんて考えはないんだから。

父親に肯定されて育った女の子は自分の手で幸せを掴める

2024年06月18日 | 日々の風の吹くまま
6月16日(日曜日)。🌧☁。なぜか起床9時。今日は(少なくとも予報では)雨、雨、雨。朝から暖房が入っているし、きのうの最高気温は14度だったそうで、もしかしたら地球がひっくり返ってしまったんじゃいないかと思ってしまうくらいの低温。何でも長期予報によると、カナダ南西部の沿岸地方では40%から60%の確率で「平年以下」の夏になるらしい。やれやれ、この調子だったらエアコン設置を急ぐ必要はないじゃないの、もう。

今日は父の日。ワタシの父がまだ生きていたら今年109歳。世を去ったのは77歳になる年で、札幌から東京の病院に転院して、そのまま帰らぬ人になった。その年ワタシは44歳で、(母の時と同様)何とか臨終に間に合って、葬儀は東京では珍しい大雪の日。東京生まれの東京育ちながら、戦争中に召集されて旭川の第7師団に将校として配属され、そこで母と見合い結婚。通信部隊だったので常に前線の後方にいて、実際に戦闘を体験したことはなかったらしい。満州に行ったり、茨城県の八ツ俣送信所に配属されたり、カムチャツカの孤島に送られたりしているうちに、九州の指宿で終戦を迎え、母が待っていた北海道の釧路に直行してそのまま住み着いて、ワタシは9歳か10歳になるまで父が東京出身とは知らなかったくらい「北海道人」になり切っていた人。

母が先立ってからは札幌の家で1人暮らし10年。ワープロが登場すると、孤島に駐屯していた時に詠んだ短歌を『島守抄』としてまとめ、さらには自叙伝を書いて、印刷したものを2人の娘に残してくれた。孤島では1人で島の中を歩き回ったらしく、山の風景をスケッチした鉛筆画がある。芸術的な才能のある人だったんだと思う。若い頃は世界に雄飛する夢を抱いていたらしい。ワタシが生まれたのは結婚7年目のこと。母との間になかなか子供ができず、闇市で手に入れた排卵誘発剤を注射するという、今なら医療法違反で逮捕されそうな不妊治療をしてやっとワタシができたそうな。当時の日本はまだ連合軍の占領下にあって、闇市では何でも手に入ったそうで、買った薬はおそらくアメリカ軍からの横流し物資だったんだろうな。そこまでしてやっとできたのに、大幅に予定日を過ぎて難産の末に生まれてみたらへその緒を巻いて仮死状態。翌日には伊豆へ引っ越すという産科の先生と敬虔なクリスチャンの助産婦さんの必死の蘇生術でやっとふにゃぁ~と産声を上げたときは男泣きしたそうな。



さんざん苦労してやっと生まれたのは縮れっ毛の女の子で、小さい時は病気ばかりするし、おまけに左利き(父自身が生まれつき左利きだったらしい)。父は相当なイクメンだったようで、幼い頃には遊んでいるワタシの後ろでクラシック音楽を流していたし、校長に「女の子が知能が高すぎるのは将来困るからあまり本を読ませないように」と言われて来た母に「何でも読みたい本を読ませてやれ」と言ったそうだし(5年生の夏休みに『チャタレー夫人の恋人』を読んで、宿題の読後感想文に「よくわかりませんでした」と書いたワタシ・・・)、休日には「父と息子」がやるようなことを一緒にやったし、興味を示したものは何でも「やってみろ」。とにかく中学以降は(いじめられたから)学校嫌いで、男の子と取っ組み合いのけんかをしたり、高校では英語以外はいつも赤点すれすれで教師に「できるのになぜやらないんだ」と叱られてばかりという、規格外れもはなはだしいワタシのつっかい棒になってくれたのが父だった。もしかしたら父も規格外れの人だったのかもしれないな。その父が77歳を前にして逝ってからもう32年。来年ワタシは77歳・・・。



自立の精神もいいけれど/目まぐるしい空模様

2024年06月17日 | 日々の風の吹くまま
6月15日(土曜日)。🌧⛅☁🌧☁⛅🌧☁🌥。今日はとにかく朝からくるくると天気が変わって、風雲急とでも言えそうな空模様。夏の始まりである夏至がもう目の前だというのに、昼になってもまだ暖房が入っていて、ほんっとにJune-uaryという感じの寒さ。バルコニーの赤ちゃんトマトが泣いてるよ。

今日は朝から右足の指がしくしくと痛くて、歩くのは困らないのに歩いていない時の方が痛いから厄介。そう言えば、きのう買い物の最中に痛くなり出したんだっけ。記憶を探ってみたら、あはっ。キッコーマンのごま油の小瓶が棚の一番上のずっと奥の方にしかなくて、背伸びしたくらいでは手が届かない。そんなときには一番下の棚に足の先をかけて、上の方の棚につかまってよじ登って商品を掴むんだけど、きのうも誰も見ていないと思ってそれをやろうとしたら、いきなり「そんなことしちゃだめだよ」という声がしたもので、慌てて降りた時に足の指先が床に当たったらしい。声の主は背が高くてえらくハンサムなお兄ちゃんで、「ぼくが取ってあげるよ。どれ?」と棚に手を伸ばしたので、お言葉に甘えてごま油を2本取って感謝の雨あられ。おかげで足の痛みに気付いたのは買い物が半分済んだ頃。ワタシとしたことが何に浮かれていたやら・・・。

十何年も前に踏み台代わりに上った椅子から後ろ向きに降りようとして、バレリーナじゃあるまいし爪先からもろにどんっと床に落ちて、その時に傷めた指をまた傷めたみたい。あのときは仕事が忙し過ぎて医者に行く暇がなかったもので、放置していたら指から足の甲、果ては足首まで次々と炎症が広がって、完治まで6ヵ月。傷めた指は外側に傾いたまま。まあ、今度は強くは打たなかったから、大したこともなく治りそう。何よりも、いい年こいてスーパーの棚によじ登るなんて芸当はやめた方がいいよね。独立独歩の自立の精神もいいけど、もうおばあちゃんなんだから、その場で何でも自分でやっちゃおうとするのはもうやめて、困ったときは手助けしてもらうようにしないとね。

とにかく、足の指は痛いことは痛いけど歩くことには支障がなかったので、平常通りにウォーキング。行ったときは晴れ間が見えたのに、帰りは雨がぽつぽつ。晴れたり曇ったり雨が降ったりで、しまいには窓いっぱいの雨粒の向こうに青空が見えたりして、目まぐるしいの何のって。


午前9時30分

午前11時30分

午前11時40分~北の空

午前11時40分~南の空

午後3時

午後6時30分

午後6時45分

午後9時5分

午後9時15分


食料品の買い物は夫婦一緒でない方が楽なんだけど

2024年06月15日 | 日々の風の吹くまま
6月14日(金曜日)。🌧☁⛅🌤。起きてみたら雨模様。でも、予報では朝のうちだけらしい。きのうは最高気温が22度で、初夏っぽい陽気だったけど、けさはまたサーモスタットに炎マーク1本。内陸のハイウェイには標高の高い峠を中心に雪の予報。あと1週間したら公式に「夏」なんだけどなあ。でも、30度、40度なんて言う猛暑を思い出したら文句は言えないかな。エアコンの設置も急ぐことないじゃないのという気分・・・。

今日のカレシは朝の9時半からユウ君、次いで10時半からハナちゃんの英語レッスンがあるので、ウォーキングは一応午後ということにしたけど、ちょっと待って。午後にはスーパーに買い物に行かなくちゃ。それに、カレシがモールの中にある青果店Kin’sに行って野菜を買いたいと言っていて、ウォーキングの時間との兼ね合いが問題。ランチを食べてすぐにというわけにも行かないから、1時過ぎに出るとしても、ウォーキングから帰って来てすぐに買い物ってことになって、同じモールにあってもKin’sとスーパーの2ヵ所を回るとなると終わる頃には4時近くになっていそう。ということで、11時半にレッスンが終わったところで、今からすぐにウォーキングに行って4周すれば、ランチはちょっと遅くなるけど、午後は買い物だけになって楽じゃない?と提案したら、即座に「いいよ」。

帰って来てすぐにランチを作りにかかって、今日はベーコンときのこ3種類とケールのオムレツ。ヴィクターの店で買うダブルスモーク・ベーコンはほんとに煙でしっかり2度燻製してあるので、スーパーで売っている「燻液」で味をつけた水っぽいベーコンとは大違い。細切れにして炒めると煙っぽい香りが何とも言えなくて、そこに刻んだきのことケールを加えて炒めて、塩は控えめ。フライパンの中で2つに分けてから卵3個を溶いてかけ回して、トーストの大きさになるようにまとめたら出来上がり。焼きたてのトーストにワタシのは(アボカド油の)マヨネーズを塗ってオムレツを載せて、カレシのはチリソースと一緒にテーブルへ。きのこと煙の野生的な味が何とも言えないご馳走ランチ。

午後は曇りがちの空模様。カレシが野菜を買う気満々なので、まずはモール1階のKin’sへ。中国人が始めた店だから普通のスーパーではめったにお目にかからないアジア系の野菜を売っているのがいいし、近郊の農家から仕入れて来るから、野菜類は流通体系が複雑で時間がかかるスーパーよりもずっと新鮮。買い物のときに両方に行きたいと思うんだけど、Kin’sで買った野菜を持ってスーパーに入るのは考えものだし、でも坂道に沿って細長いモールなのでKin’sは1階、スーパーは道路に面していても地下2階に相当するから、先にスーパーに行くと重くなったトロリーを引いてエレベーターで移動しなければならないので、掛け持ちは不便過ぎ。でも今日はカレシが一緒なので、まずはKin’sで野菜をどっさり買って、エコバッグに詰めて持ち帰ってもらって、ワタシはひとりで空のトロリーを持ってスーパーへ。いつものようにずっしり重いトロリーを引っ張って、にわか雨に濡れながら帰って来たらまだ3時半。カレシが持ち帰った野菜はエコバッグに入ったままカウンターの上にでんと鎮座していた。この次からは、野菜の買い物はエコバッグとクレカをポケットに入れてウォーキングに行って、帰りにKin’sに寄って来るようにした方が(ワタシには)効率的だなあ・・・。


地産地消の要はコミュニティ精神

2024年06月15日 | 日々の風の吹くまま
6月13日(木曜日)。☀🌤。 あれ、いい天気になりそうな気配。いろんなことが脳内でごちゃごちゃしているせいか、なぜか5時ちょっと前に目が覚めてしまって、起き出して外を見たら、ちょうどゴールデンイアーズとジャッジ・ハウェイ山の間あたりで日の出の気配。けさは暖房が入っていなかったけど、最低気温8度はどうなったの?きのうの最高気温は18度で、今日の予報は21度。ふん、暖まったり冷えたり、マザーネイチャーもいっそがしいこっちゃ。


午前4時50分

午前5時20分

ふと思いついてファインダーが付いているPowerShotを持ち出して来て、朝日の写真を撮ろうとしたら、「Memory Card Error」と出て来るじゃないの。SDカードを入れ直してみたけどやっぱりエラー。しょうがないから、いつものIxyで山の上に顔を出した朝日の写真を撮って(窓の汚れも写った!)、ベッドに戻ってそのままぐっすり眠って、8時過ぎ起床。朝ご飯が済んで直ちにSDカードの問題に対処。常用しているIxyに入れてもやっぱり「エラー」と出るから問題はカードか。でも、PCのカードリーダーに入れてみたら、え?去年の地中海クルーズの写真がずらり。なぁ~んだ、まだ生きてるじゃんとカメラに入れたら、え?やっぱり「エラー」。何なんだ、これとカードを徹底的にチェックして、あっはぁ、見ぃつけたっ。隅の方の端子の根元に小さな埃。小指の爪の先でピッと弾いて、眼鏡拭きで端子を拭いて、カメラのスロットの中も綿棒でそぉ~っと掃除して、カードを戻したら、はい、復旧。目に付かない小さな埃が邪魔ものだったなんて、あぁ~あ。

ウォーキングから帰って来て、バルコニーで汗を冷やすついでにシソに水遣り。シソは土いじりが嫌いなワタシの唯一の「庭」で、撒き直した種がたくさん芽を出して豊作の兆し。(ヨーグルトにペーストになるくらい細かく刻んだシソを混ぜると魚料理によく合って美味。)今年も植えた覚えのないキンギョソウがあちこちのプランターで花咲かせ、他にもいたるところに正体不明の植物が育っているのがカレシの「庭」。ずっと寒そうにしていたトマトの鉢には緑色の赤ちゃんトマトが2個。花も5、6個咲いているけど、高層階にはめったに蜂が飛んで来ないから、ワタシがキューピッド役になって、指先で雄しべと雌しべをやさしくこちょこちょ。これがタワマン・ガーデニングの極意と言うところかな。

木曜日はファーマーズマーケットの日で、先週FBにニューウェストミンスターのマーケットに出店再開と投稿していたケイラが、けさ今日の野菜のリストをメールしてくれたので、ワタシもマーケット行きを再開。いの一番にケイラのテントに行ったら、赤ちゃんをおんぶしたケイラがいて、お久しぶりぃ~。去年の11月に生まれた赤ちゃんは男の子で名前はデイヴィッド。まん丸い顔に目がくりくりしていて、とってもかわいくて、指先で握手して、よろしくねぇ。ケイラには十代の一男一女がいて、マーケットでは花き栽培を目指す娘ちゃんがいつも一緒。べビービーツとブロッコリーニとケールを買ったら、次はきのこ屋のポールのテントで栽培きのこのミックス(シイタケ、ヒラタケ、ヤマブシタケなど)を買い、最後にベーカリーのテントへ。お兄ちゃんがワタシを覚えていてくれて、「来ないからどうしちゃったのかと思ってたよ」と大好物のブリオシュローフを出してくれた。重くなったトートバッグを担いで坂道を上がって来て、ヴィクターの店に寄り道。他に客がいないときは肉をさばいているお父さんも交えてひとしきり世間話。地産地消を体現するファーマーズマーケットもヴィクターの店も、食生活を豊かにしてくれるだけじゃなくて、人と人のぬくもりのある交流が心を豊かにしてくれるから、言うなれば昔ながらのコミュニティ精神も地産地消の要なんだろうな。


あしたから朝のトーストはふかふかのブリオシュ・ローフ

小説家の苦労、劇作家の苦労、二股をかける翻訳家の苦労

2024年06月14日 | 日々の風の吹くまま
6月12日(水曜日)。☁⛅🌤☀。天気は回復傾向だけど、けさも起きた時にどのサーモスタットにも炎マークが1本。きのうの最高気温は19度、最低気温は10度。明日の朝方なんか8度なんて言っていて、やぁ~ねぇ、もう。おかげでせっかくしまった半毛布が再登場。日本では猛暑みたいだけど、その暑さ、ちょっとだけこっちの方に送ってくれないかなあ。

きのう脚本の第1稿にThe Endと打ったもので、今日は気が抜けた感じで朝から何となくだらけ気味。創作に没頭しているといつもそうなるんだけど、芝居の脚本となるとものすごい量の精神的エネルギーを消費するみたい。小説や短編は印刷された「文章」がストーリーを伝えるので、読む人は自分のペースで好きなようにページをめくれるし、映画でも録画すれば本のページのように巻き戻すことができるけど、ライブの芝居は生の人間がリアルタイムでストーリーを語るものだから、観ている人はせりふを聞き逃してもそのまま進行するしかない。芝居に取りつかれてから少なくとも160本は観て来た経験上、どんなに舞台に神経を集中して観ていても、役者たちの口から出て来るせりふを本を読むような感覚で100%聞き取ることはまずめったにないだろうと思う。(普通の会話だって互いに相手の言葉を100%聞き取っているのかどうか怪しいもんだと思う。)

そこで、ストーリーの要点だけは確実に聞き取ってもらえるようなせりふを考えなければと思うんだけど、芝居は生身の人間の普段着の「話し言葉」だけでストーリーを展開するものだから、ちゃかちゃかとキーを叩いて画面に「書いた」せりふを目で追って読むのとは大違い。実際に自分の頭の中で「話して」みて、言わんとすることが自然の抑揚やトーンやテンポで耳に入って来るかどうか「聞いて」みないと、舞台という空間で見ている人にどう伝わるかがわからない。英語の場合は寝ても覚めても耳に入って来るし、もう50年も第一言語なのであまり困らないけど、日本語となるともう何年もしゃべっていない(聞いていない)から、なかなかスムーズに行かないし、おまけに、訳す段階で男言葉と女言葉があって、さらに(英語にも微妙な違いはあるけど)明確な敬語、ていねい語、ため口の違いがあって、ますます悶々としてしまうわけ。

こんなんだから、THE ENDと大文字で打ち込んでやったぁという気分にはなっても、満足の行くところまでこれから2度、3度と見直しをするので、まだまだ「いばらの道」は続くんだよね。ときには小説を書く方が楽じゃないかなあなんて思うことがあるけど、小説には小説を書く上で難題がいろいろとあるわけで、そこがクリエイティブライティングの心髄なんだろうな。要は、小説家には小説家の苦労、劇作家には劇作家の苦労があるってことで、どっちも翻訳するとなると、そこに異言語、異文化のフィルターがかかって来るから、常に二股をかけている翻訳家は原作者以上に苦労することになるのかな。でも、みんなそれを承知でやりたいからやっているわけで、願わくば「好きこそものの上手」で少しでも苦労が報われるといいな。だって、「下手の横好き」じゃ、ぎゅうぎゅうに絞られてごちゃごちゃになっているワタシの脳みそがかわいそうだもん。


いつの間にか小切手やお札、小銭を使わなくなっていた

2024年06月13日 | 日々の風の吹くまま
6月11日(火曜日)。🌧☁⛅🌤。きのうの最高気温は20度で、最低気温は11度。半毛布を取ったせいか、目が覚めてなぁ~んとなく寒く感じて、起きてダイニング/リビングのサーモスタットを見たら、炎マークが1本、オフィスのにも1本。暖房の設定温度はそれぞれ23.5度、24度なので、朝方にそれ以下に下がったってことだけど、来週あたり市から(2ヵ月分の)電気料金の請求が来るから、去年同期と消費量を比べて見るとおもしろいかも。それにしても、もう6月も中旬で、10日後の夏至には公式に「夏」が始まるってのに、もしかして今年はエアコンなんていらないとか?

朝ご飯が終わる頃には雨も上がって、南の空の雲が明るくなって来た。普通にモール5周のウォーキングに行って来て、とんぼ返りですっかり忘れていた州の保険公社からの小切手と銀行のアクセスカードを持って出て、今度は道路向かいの銀行へ。州内の自動車保険を独占している公社(ICBC)が請求したわけでもないのに送って来た1万1千円という半端な金額の小切手は、去年の保険金請求額が予想より少なかったことによる「リベート」(保険料の一部払い戻し?)らしい。近年俗にambulance chaser(救急車追っかけ屋)と呼ばれる人身事故専門の弁護士たちが、交通事故の「被害者」に賠償金の他に「慰謝料」も取ろうとけしかけてやたらと訴訟を起こすようになり、それが保険公社の財政を圧迫して保険料が上がる一方だったんだけど、慰謝料の訴訟を禁止して強欲弁護士を締め出し、医師の診断と治療計画に基づいてその費用を治癒するまで払う仕組みに変えたら保険料が急降下。つまり、そのお裾分けってことね。

銀行のATMで何でもオンラインの時代で見かけなくなって久しい小切手を入金して、次にきのうワルデマーから照明器具の付け替えに「3万4千円」(手間賃3万円+材料費4千円)の請求メールが来ていたので、現金を4万円ほど引き出して駆け足で帰宅。仲間と2人で約2時間半の作業だったからかなり安い感じだけど、もしかして「友だち料金」なのかな。ワルデマーに払う分を封筒に入れて「ビール代の用意ができたよぉ」とメール。残りの少額紙幣は財布に少し、後は小銭が入っているケースに入れて、クレジットカードで払うのが憚られるような小さい買い物や街頭募金なんかの寄付の資金。午後に車の運動がてら駅に近いショッピングセンターにある州営の酒屋に行ったついでに牛乳とオレンジジュースとバナナを買うのに同じセンターにあるSave-on-Foodsに寄って、ジュースと牛乳はポイントで払ったら、バナナ3本の代金は103円。さっそくお札を出したらレジのおばさんが「あら珍しい」。お釣りは3種類のコインを2度も確認して渡してくれたので、ほんとに現金を使わなくなってるんだなあと実感。何でも「クレカでピッ」とやって済むんだもんね。

ウェストバンクーバーでの仕事の帰りに立ち寄ったワルデマーに「ビール代」を渡して、外に立ったまま寒いねえと言いながら世間話。来年の夏にクルーズでグダンスクに立ち寄る話をしたら、「観光の見どころを教えてあげる」。そう、グダンスクの船員養成所の出身だもんね。「それに、ぼくの奥さんはグダンスクの生まれ育ちで、街の隅々まで知ってるからね」。あ、そうなんだ。奥さんのクリスティーナはクラシックのピアニストでバンクーバー音楽院の教授。アーティストならではの取っときのスポットを教えてくれるかな。楽しみだなあ。気持がワクワクして来た勢いに乗って、晩ご飯の後は書き直し脚本の仕上げに没頭。午後10時過ぎにThe Endと打ち込んで、やったぁ~、第1稿が完成。肩の力を抜いてちょっとひと息入れたら、釧路の友だちと東京の先生に報告しなくちゃ。




あぁ~あ、あたふたの日々はまだ終わらない

2024年06月11日 | 日々の風の吹くまま
6月10日(月曜日)。☁⛅🌤。起きた時は曇り空で、天気が変わるのかと思ったけど、だんだん晴れ間。でも何だか寒いなあ。きのうの最高気温は22度だったそうで、前の日の27度からまさに急降下。今日はきっともっと低いんだろうな。これ、秋が早く来ちゃったのか、春が未だにぐずぐずしているのか。ま、どっちにしても夏は影が薄い存在で、あと3週間で学校が長い夏休みに入るというのに、どうしちゃたのかな。それでも、今年は去年の今ごろに比べると山火事が200件以上も少ないそうだから、探せば良いこともあるってことで、それがバランスってもんなんだろうな。

今日は普通にウォーキングに行ってモールを5周。細長いモールは中心街の6番アベニューに沿って2ブロックにまたがっていて、ヘルスケア系のオフィスが並ぶ2階の真ん中の吹き抜けの周りを1周するとだいたい400メートルなので、5周すると2キロになり、マンションからの行き帰り400メートルほどを加えると2キロ半のウォーキング。距離を増やしたばかりの頃は運動量が増えたという実感があったけど、慣れてしまうと4周の頃と全然変わらない感じだからおもしろい。年齢1歳から5歳までの幼児教育を謳う大きな保育園があって、10時ごろに行くと散歩から帰って来る子供たちに遭遇する。少し奥の銀行のオフィスがあったところで内装が進んでいて、床に動物や花のカラフルな絵が描かれているところを見るとどうやら別の保育施設が入るような印象。バンクーバーは家賃が高騰しているだけじゃなくて、保育所のスペースが絶対的に不足しているそうだから、共働きの子育て世代には住みにくいところになったから、家賃はバンクーバーより低くて通勤の便もいいニューウェストミンスターに引っ越して来ているんだろうな。だから、私たちが移って来た9年前は6万5千人だった人口が今では9万人を突破して、10万都市になるのは時間の問題・・・。

えび天そばでランチをしてから、ドロシーのメールに返事を書き始めて、長々と近況とこれからのプランを書き連ねるのに1時間。芝居脚本の日本語訳と英語訳の2つのプロジェクトが合流するような様相になって来たので、メールで説明しながら、自分の頭の中も整理。ドロシーはたぶんもうアラスカ行きの船の上だろうから、潮風に吹かれながらゆっくり読んでもらえば御の字。本職が作曲家のドロシーと初めて会ったのは彼女の『The Piano Teacher』のオープニングレセプションで、彼女のやさしい人柄に魅了されて、その場でいつか日本語に訳して日本に紹介したいと言って以来のおつきあい。だから、ワタシにとって日本語訳は「友だちとの約束」だし、英語訳の方も原作者との仲立ちをしてくれた小学校1年からの親友との約束だから、ひたすらがんばって来て、今やっと突破口が見えて来ているわけ。年のわりには何か息の長い話なんだけど・・・。

メール書きが終わっても、途切れることのないワタシの「やらなきゃリスト」には脚本の仕上げの他に、水の濾過器のフィルター交換、カレシの運転免許証更新の予約、スペアの寝室のガラクタ撤去。エスターが来るまであと3週間で、私たちのクルーズがアラスカに向けて出港するまであと3ヵ月。アマゾンからは注文したキッチン用品の発送の通知があって、道路向かいの郵便局への配達は木曜日。さらに追いかけるように「こんなのはいかが」メールが来て、クリックしたら、ハウザーの新しいアルバム(Classic II)。大好きな『アルビノーニのアダージョ』で始まって、モーツァルトの『ピアノ協奏曲第23番』、ベートーベンの『熱情』、ドヴォルザークにバッハに・・・この人はクラシックからロックからラテンからジャズまで、どんな曲でもチェロに歌わせることができる、まるでチェロを弾くために生まれてきたような天才。あっ、欲しいっと即行でカートに入れて注文をクリック。配達は20日。はあ・・・。



目の前に開けつつあるドアに体当たりしない手はない

2024年06月11日 | 日々の風の吹くまま
6月9日(日曜日)。⛅🌤。きのうの最高気温はニューウェストミンスターで27度だったそうで、うん、たしかに暑かった。今日はきのうほどにはならないようで、天気サイトを見たら、平均的な気温から週末にはまた少し低めになるという予報。このサイトのは外れる方が多いから、これも外れだといいんだけど、このところマザーネイチャーもほんっとに落ち着きがないね。

金曜日にウォーキングを休んだ分、休むことになっている今日行くのかと思ったら、「後でガーデニングで運動するから今日は休み」とカレシ。日曜日の掃除と洗濯を急がなくてもいいから賛成。もう夜間の気温も上がったことだし、今日は冬の間一番上にかけていた半毛布を外して収納。冬用の温かいフランネルのシーツを夏用の肌に涼しいパーケールのに取り替えるのはまだちょっと早いかな。今週末はまたぞろ最低気温がひと桁なんて予報が出ているから、次の週末あたりかな。その後はドイツからエスターが遊びに来るまで1週間だから、レクルームを客室に変えて、客用の寝具を出しておかないとね。ガラクタを集めて回収業者に来てもらわないとならないし、また忙しくなりそう。今日は両手の甲が何となくしびれているようなヘンな感じだけど、自律神経のカリカリは収まって来たようで、きのうあった口の渇きもなくなって気分は軽快。つらつら考えたら、この自律神経失調症(の疑い)はだいぶ昔からあったような気がする。ま、家事の日の日曜日はいつものように洗濯と掃除に勤しむとしましょ。

少しゆっくり念を入れて掃除をして、終わったら11時。ウォーキングがないのをいいことに、のんびりメールをチェックしていたら、あら、久しぶりにドロシーからメール。ドロシーは去年カナダの文化賞の最高峰である総督文学賞(戯曲部門)を獲得してからあちこちで上演されている『The Piano Teacher』の作者。ワタシが日本語訳して(ワタシが付けた日本題は『ピアノ教師』)、日本で上演するチャンスを探っていて、東京の先生の健康回復を待っているところ。ドロシーはこれからアラスカクルーズに行くんだそうで、去年コロナにかかってから年が明けるまで後遺症に悩まされていたのが、旅行できるまで回復したのはうれしいね。今はバンクーバー市内で彼女が書いた青少年向けのミュージカル『When We Were Singing』が上演中で、9月には『The Piano Teacher』がバンクーバー島のシュメイナスというちょっと有名な芸術の町で上演されるんだって。オープニングは9月27日。あは、ワタシが乗るクルーズ船がアラスカを回った後で日付変更線を超えて、生まれ故郷の釧路に入港する日じゃないの。これも何かのご縁と言うべきかなあ。

ドロシーに返事を書かなくちゃと思いつつ、午後は英語訳した脚本の書き直しに没頭。幕間をつぶして一幕ものに仕立て直して、原作の第2幕を前半に置き換えたので、後半に入ってからはワタシが書き足す場が多くなって、それだけ悶々としながらの作業の連続。原作は主人公に起こった悲劇の記憶を風化させないために書かれたドラマだから、事件の調査報告書のようになってしまうのはごく自然な成り行きだと思うけど、そもそも「記憶」が存在しない外国ではまったくアピールしないのが難点(劇作ワークショップでの指摘)。でも、社会的環境を背景にして主人公の人となりや思いを前面に出すことで、文化や民族の壁を超える人間としての共感を呼ぶことができると思うし、組み立て直すことでその方向性が見えて来たから、あともう一歩のがんばりというところ。でも、今の「まったくの無名」のままではどうにもならないから、指導してくれた人たちに紹介された団体やドラマとつながりのあるイベントをカナダでの突破口にして、そっち方面から働きかければ日本でも何らかの「話題性」を加えることができて、ドロシーの作品を上演する道が開けるんじゃないかな。うん、ドロシーに長いメールを書かなくちゃ。

突然の血圧上昇は自律神経が狂ったせい

2024年06月09日 | 日々の風の吹くまま
6月8日(土曜日)。🌤⛅🌤。朝からいい天気だけど、寝る前に朝日に直撃されるオフィスとダイニング、リビングの窓のブラインドを下げておいたので、室内はまあまあの気温。きのうの最高気温は25度だったそうで、6月上旬としてはちょっと高過ぎかな。今日は26度とか言っているけど、あんがいもっと暑くなったりしてね。念のため、蒸発式のポータブルクーラーをオフィスに持って来てスタンバイ。

ゆうべは晩ご飯の後で何だか急に頭がくらくらして来て、横になったらそのまま2時間くらい眠ってしまった。カレシに起こされたらもう9時過ぎで、慌ててキッチンに走って食器を食洗機に入れたけど、どうもまだ調子が良くない。めまいは収まったけど、何となく胸焼けっぽい感じもするし、頭はモヤっとしているし、身体が重く感じられて、やだなぁ、何なんだろう。そんなときにふと一時的な低血圧かなあと思って血圧を測ってみたら、うはっ、上が150を超えて、下も90。念のため3度計ったけど変わらないし、血中飽和酸素も95%といつもより低い。普段は上が120前後、下が80前後だから、いきなりそんな跳ね上がるなんてただごとじゃない感じ。心筋梗塞でも起こすんじゃないかと思ったけど、経験者のカレシが「心臓発作だったらもっといろんな症状が出るよ」。そう言えば脈拍は普通みたいだから、とりあえず寝酒をせずに早寝しようっと。

というわけで、2時間も眠ったのにまた朝までぐっすり眠って、目が覚めたらわりと普通。朝ご飯を食べて、きのうスキップしたウォーキングに行ってモールを5周して来て、何だかゆうべの身体のだるさが嘘みたい。シャワーをした後でまた血圧を測ってみたら、上が123、下が78。キツネにつままれたような気分でもう一度計ったら120と69で、しつこくもう一度計ったら123と79。あんまり何度も測っていたら血圧が上がってしまいそうだと思ってそれ以上はやめたけど、まったくの(ワタシの)平常値だし、血中飽和酸素なんか99%。口の中が乾いた感じがする以外はピンピンしているからいったい何だったんだろうと、ちょっとググってみたら出て来た。自律神経失調症。もう何年も頭の中で常にヒーンと言う耳鳴りがしているし、横隔膜がヒクヒクすることがあるし、ときどき咳の発作が起きるから、自律神経や迷走神経に難ありかなと思っていたので、なるほどそうかも。寒かったり暑くなったりしていて調子が狂ったのかな。それに先月もけっこう忙しかったりしたから、ストレスが溜まっていたのかもしれない。いい年なんだから、とにかくリラックス、リラックス・・・。

きのうの「プチ改装」から一夜明けて、改めてオフィスを見まわしたら、大き過ぎたシーリングファンがなくなって少し開放的になった感じがする。新しいライトは3600ルーメンで、ファンについていたもの(1700ルーメン)よりもずっと明るいし、色温度もちょうど良くて、いかにもオフィスという感じがいいね。一方で寝室は部屋全体がオフィスよりも広いので、大きなシーリングファンは場違いに見えないし、ライトは撤去したもの(LED電球3個)ほどは明るくないけど、色温度が温かでリラックスした雰囲気になったし、目を覚まして真っ先に見えるのがだだっ広い白い天井でなくなったのは何より。入れ替えを思いついてほんとに良かった。空に広がるポップコーン雲がワタシの脳みそみたいに見える。やぁだ。リラックスして行こう。






照明を取り替えるのにアマゾンに注文した器具が届かなくて

2024年06月09日 | 日々の風の吹くまま
6月7日(金曜日)。⛅🌤☀。今日は朝から初夏の陽気。朝ご飯が済んだらカレシは9時半からまずユウ君のレッスン、続いて10時半からハナちゃんのレッスン。このカップル、ユウ君の自主研修に行っていたヨーロッパから2日前に帰って来たばかりで、もう時差ぼけから抜けたと言うから、若いのっていいよねえ。私たちの年になるとヨーロッパからでも日本からでも1週間はかかってしまうもの。(行きはそれほどじゃないから、帰りは遊び疲れも入っているんだと思うけど。)

今日は午前中にぶっ通し2時間のレッスンがあるし、午後にはワルデマーが来て、オフィスと寝室の照明の入れ替えをやってくれることになっているので、金曜日の午後のウォーキングは休み。ワルデマーが3カ月かけてキッチンとバスルームの大改装をしてくれてたのはもう3年前で、初対面で意気投合。ソ連時代のポーランドから出たくて航海士になり、バンクーバーで貨物船から(仲間10人と)脱走して亡命した経歴の持ち主で、相変わらず改装請負業と船舶エージェント業の二足のわらじで大忙しらしい。電気工、配管工、大工の資格を取っていて、とにかくよく働く。一緒に仕事をするのも同胞のポーランド人がほとんどだから、作業中はポーランド語が飛び交って、周りをうろうろしているワタシもついひと言、ふた言のポーランド語を覚えてしまった。

そのワルデマーが仕事の合間に来てくれると言うので、アマゾンに新しい照明器具を注文しておいたんだけど、きのう向かいの郵便局に配達されるはずが、なかなか知らせが来ない。カナダポストの追跡情報では午前中に配達車に積まれて「午後8時までに配達予定」。ふむ、郵便局は平日は6時に閉まるんだけど、間に合うのかなあ。結局は間に合わなくて、アマゾンの追跡情報は「遅れています」、カナダポストは「明日中に配達予定」。それで今日は朝から30分おきくらいに追跡。どっちも「本日中」になっているので来ることは間違いないけど、問題はワルデマーが来るまでに間に合うかどうか。じりじり、イライラしているうちに、正午直前にやっとアマゾンは「配達済」になり、カナダポストから「取りに来い」というメールが来て、携帯を握ってそれっと郵便局へ。あぁ~あ、間に合ったぁ。



改装現場での今日の作業が終わって、ワルデマーが仲間のウェスと一緒に道具を積んだカートと脚立を携えて到着したのは2時半。すぐに2人がかりでシーリングファンを取り外しにかかって、寝室ではベッドの上に毛布と合板をかけ渡して足場を作って、前のオーナーが残して行ったちゃちな照明を取り外してファンを取付る作業。オフィスに戻って新しい照明器具を取り付けて、色温度を5段階の真ん中(4200K)に設定。壁のスイッチは明るさを調節できるディマースイッチに替えて、ついでにその隣のテープで固定してあった(室内の電源をオフにする)スイッチからワイヤを外して使えなくしてくれて、作業完了。このマンションにはどの部屋にもこの手のスイッチがあって、照明と電気器具をスイッチひとつで全部オフにできる「便利さ」を備えたつもりなんだろうけど、カレシみたいに真っ先に目が行ったスイッチを何気なく押してしまう人には危険極まりない「魔物」。まあ、押しても反応しなくなったらなったで「おかしい、壊れてる」と言うかもしれないけど、PCの前でキーを叩いている最中にいきなり「停電」してすべてが水の泡になる悲劇は起こり得なくなったから、ワルデマーに感謝。これで後は管理組合の理事会がエアコン設置の許可を出すのを待つばかり。明日は暑くなるらしいけど・・・。

サロンパスは効き目抜群世界一!

2024年06月08日 | 日々の風の吹くまま
6月6日(木曜日)。🌤⛅☀。朝からちょっと生暖かい感じ。やっとJune-uaryが終わったってことかな。今度はアメリカの南の方からの熱気が北上して来るという話で、まあ、ヒートドーム現象とまでは行かないだろうけど、週末にかけてちょっと暑くなるらしい。バルコニーのトマトが大喜びしそう。リンゴやナシ、桃、スモモやアンズ、ネクタリンなどの大産地である内陸オカナガン地方では、1月の大寒波で動き始めていた花芽が凍ったために今年の作柄は去年の10パーセント程度という予報。ワインの産地でもあるけど、ぶどうにもかなり大きな被害があったそうで、今年は果物不足、ワイン不足・・・?

今日は朝から右肩がしくしく痛い。関節のあたりが痛いんだけど、昔やった「凍結肩」ってのになるといやだな。俗に四十肩とか五十肩と呼ばれる肩関節周囲炎はひどかったな。あるとき右手で下げて歩いていたビニール袋のハンドルが切れて重い中身が落ちた反動で腕が跳ね上がって、それまでは疼く程度で済んでいた肩に息もできないくらいの激痛。次の日には二の腕が脇腹にがっちり糊付けされたみたいになっていて、指先で耳たぶに触れない。あれにはまいったな。仕事には影響しなかったけど、マニュアル車のギアシフト(カナダでは車が右側通行なのでシフトも右手)ができないし、モノを高いところに持ち上げることもできないしで、ほんっとにまいった。一時は手術するしかないという話になったけど、根気よく理学療法とマッサージ療法をして95%くらいまで解凍するのにほぼ2年。今のところは痛みだけで腕も肩もわりと普通に動いているからいいけど、またあんな風になったらいやだなあ。だって「七十肩」なんて聞いたことないもん。

今日の買い物リストは重い液体が多いので、カレシが「レジに並ぶときに電話すれば迎えに行くよ」と言ってくれたので、レッスンの時間の前に帰って来れるように早めにおでかけ。スーパーの奥の薬局の前の医薬品・化粧品の棚でサロンパス探し。日本が誇るサロンパスは今ではカナダのスーパーでも定番。(売上げの80%が海外なんだって!)大き目でストレッチする新しいジェルタイプのを使ってみたんだけど、これが曲者。しなしな、へなへなして、肩のような場所に片手でうまく伸ばして貼るのは至難の業だし、ぶきっちょなカレシは両手でも四苦八苦。日本からの輸入品なので、最近は少し安くなったようではあっても、ひと箱6枚入りで1400円前後するから、くっつきあってぐしゃぐしゃになったら涙もの。それでいつも使っていた少し大きめの5枚入りバージョンに戻って、今日は2箱ゲット。貼ったまま寝ても剥がれないし、何よりも効き目は抜群、サロンパス。



レジに並ぶ直前に家の固定電話を3回鳴らしてカレシに合図。ちょうど買い物をトロリーに詰め終わったところでカレシが現れて、ワタシはごく軽いキッチンペーパー3ロールを抱えて、ヴィクターの店に寄って肉を買って帰館。先に帰っていたカレシ、「重いだけじゃなくて、けっこう扱い難いんだね」。道路を斜め横断するのに車道に下ろすときと歩道に引き上げるときに片方の車輪だけが歩道に上がったために、傾いたトロリーに手首をひねられそうになったんだそうな。そう、2つの車輪が同時に地面につくように両手でコントロールしないと、最悪の場合には横倒しになっちゃうの。何をするにしても状況を考えて動かなくちゃ。ま、今回は捻挫しなかったからサロンパスは必要なくて済んだけど・・・。