リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

チャリティストアで売れなかったミニチュアキットも完成品になれば売れるかな

2022年07月31日 | 日々の風の吹くまま
7月30日(土曜日)。☀☀。連休初日。今日も晴天だけど、朝から暑いような、そうでもないような、何かが変わるのかなと言う感じ。地平線はぐるっと青っぽいもやがかかっていて、大気の質の健康への影響度を示すAQHIは「中リスク」の域に一歩入って「4」。ずっと風がほとんど吹いていないような状態が続いたから、空気が汚れているんだろうな。オフィスは朝からもう(入口付近で測って)30度で、ワタシのデスクの上に置いておいた温度計付きの時計では33度。湿度が低いから助かるけど、どうりでボトルの水がぬるま湯になってしまうはずだな。何だったら、沸かしてコーヒーでも入れてくれるといいのになあ、なんてね。でも、コーヒーは熱いからけっこう。

今日は断食の日なので、暑くならないうちにということでウォーキングは9時。日陰の歩道はすごく涼しくて快適。帰ってきたら、まずティムホのレモン系ハーブ入り緑茶とチャイとルイボスティーの3種類の飲み物を作って冷蔵庫で冷却。カレシにはまめに水分を摂らないとレーズンになっちゃうよぉと言っているけど、同じゼロカロリーなら味のついている方が飲みたいなと思いやすいかも。土曜日は洗濯日なので、家中の汚れ物を集めて来て、すでに(洗濯籠代わりの)乾燥機に入っていたのと一緒に、洗濯開始。朝ご飯の食器を食洗機に入れて、ついでにガスレンジの五徳3個も一緒に入れてオン。断食の日のルーティーンになった感じだけど、時間がたっぷりあるから急ぐこともなかろうとちんたらちんたら。さすがにオフィスは暑過ぎるので、午前中は少しは涼しいレクルームで過ごすことにして、先月ジムとドナが来たときにドナが持って来たドールハウスのキッチン家具の組み立て。ボランティアをしているチャリティーストア(スリフトショップ)で売れないでいたものだそうで、2枚の板から外すだけの戸棚3個と冷蔵庫とレンジのパーツの他は何も付いて来ないキットで、スケールはドールハウス標準の12分の1。

ワタシが作るミニチュアは24分の1のスケールだし、後ろの部分は塞いでいないので、中途半端な家具だけ作ってもなあと思案していたんだけど、あるときポッと浮かんだアイデアが、どこかで床と壁になる板を探して来て、「キッチン」に仕立ててドナのチャリティストアに「寄付」しちゃおうと言うもの。キットでは売れなくても完成品なら注目されるだろうし、最近は「スリフティング」と言って、掘り出し物を探してスリフトショップ巡りをするのが人気だそうなので、「あ、これほしぃ~」と手が出そうな「完成品」だったら、かなりいい値段で売れるんじゃないかと思うけどね。ということでパーツを組み立て始めたら、メーカーはミニチュア材料の大老舗のGreenleafなんだけど、材料の品質がとんでもない低さ。ワタシがスケールが半分のキットに慣れているせいかもしれないし、ドールハウスはヨーロッパでは大人の趣味でも北米では子供の工作のように思われているせいかもしれないけど、まずは紙やすりが何枚もいりそう。それからカウンターをカウンターらしく、戸棚を戸棚らしく、シンクはシンクらしく、冷蔵庫は冷蔵庫らしく、レンジはレンジらしくするだけでも、想像力をフルに働かせないとね。戸棚のドアの取っ手やレンジのコンロは針金がいるし、鍋とか皿やカップのような小道具がいるし、それを全部「創作」するとなると、うはぁ・・・。



さっそくドナにメールして、完成品なら売れると思うかどうか聞いてみたら、すぐに「売れると思うわ」という返事。よぉ~し、いい値段で売れそうな出来栄えにして、ちょっぴりチャリティに役立とうっと。それに、次のキットを選んでフレームを塗ったのに、オリジナルのセッティングが気に入らなくて、ワタシ流にしようと決めたままなぜかずっとさぼっていたミニチュア作りに戻るのに、いいきっかけになりそう。うん、腕まくりするか。夕方になって風が出て来たら、家中のサーモスタットの表示が30度以下になったので、居座っていた猛暑もどうやら退散時かな。天気サイトを見たら、明日の予想最高気温は29度で、連休最終日の月曜日には24度、火曜日は22度、雨の予報の水曜日は、うはっ、何と19度。8月は7月初めのような涼しめの天候に戻るそうだから、はてさて、今年の「夏」はこれを以て終了といたしますってことかな。猛暑には辟易するけど、いくら雨でも8月に19度はないよねえ・・・。


とにかく暑いけど、今日が猛暑のピークかも

2022年07月30日 | 日々の風の吹くまま
7月29日(金曜日)。☀🔥🔥☀。暑いっ。とにかく暑いっ。天気サイトを見ると、どうやら今日あたりがピークらしいけど、ほんっとにあっつぅ~いぃ~っ。オフィスなんか、ひと晩中シーリングファンを回していたのに、起きたときにはもう30度。暑過ぎ。ほんっとに暑過ぎ。それでも、これ以上暑くならないうちにと、10時にウォーキング。あは、ドアが開いたエレベーターは5ヵ月間止まっていた1号機。おお、完全に復旧したんだぁ。でも、乗るときに一瞬だけど躊躇しちゃったし、途中で乗って来た人たちも「ん?」と言う顔をするから笑っちゃう。ま、無事にロビーに着いて、いつものルートでウォーキング。木陰を通る時は肌に当たる風が気持がいい。でも、これが午後になる頃にはカンカン照りの日光の熱を吸収した歩道や道路のコンクリートが目玉焼きを作れるくらい熱くなって、照り返しで気温がぐんぐん上がってしまうんだろうな。今日の所要時間は17分18秒。やっぱり、これだけ暑いとペースも自然に落ちるんだろうな。

それほどへたれずに帰って来て、まずは水をがぶ飲み。オフィスの中は31度。小さな部屋の隅っこの窓は15センチかそこらしか開かないから、とにかく空気の通りが悪くて、せっかくのシーリングファンも熱気をかき回すだけで、下に座っている分にはけっこう涼しいけど、乾燥による「隠れ脱水」と「ドライアイ」が問題。何とかできないかと思案しながら、午後になって日が陰ったルーフデッキにバケツいっぱいの水をざっと流して、そうだっ、蒸発式クーラーだっ。窓の位置や作りからして、排熱や凝縮水をダクトで外へ出すタイプのポータブルエアコンは使えないけど、水が気化するときの冷気をファンで部屋の中に送るタイプなら、旧居から持って来て使わないでいたものがあるじゃないの。さっそく寝室のクローゼットの棚から降ろして来て、水を入れたタンクをセットして、スイッチを入れたら、うん、何となく涼しげな風が出て来る。蒸発式だから、空気が乾燥し過ぎがちのオフィスにはいいかもしれない。ただ、10年以上も前に買った旧式のものだし、テスクの隅の近いところに置いて使うサイズなので置き場所も問題だけど、猛暑の時以外は要らないと思うから、「とりあえず」的にいいか。

それでも、毎年こんな猛暑が来るようなら、新しいのを買った方がいいかとということで、ググってみて、昔よくラッチフックのカーペットキットを買ったオンタリオの通販会社のサイトで見つけた蒸発式のタワー型のポータブルエアコンを注文。この猛暑が過ぎた後はまた気温が低めに戻るそうなので、この夏はもう使う機会がないかもしれないけど、それほど高いものではないから、備えあれば何とかということで十分。でも、今日は熱いので、午後のほとんどを我が家のクーリングルームになっているレクルームで、ソファを占拠しているカレシを横目に、きのう始めたお遊びアートの仕上げ。ワタシの誕生日にディナーに行ったTojo’sで、握り寿司の下に敷いてあったのを記念にとお願いしてもらって来たロブスターの形に切った笹の葉。重しをかけておいてしっかり乾かしたのを、絵の具の箱を出して来て、ちょこちょこ。カンバスボードに貼って、さらに絵の具で仕上げて、ずっと昔に買った釉を厚く塗ってバルコニーの日なたで乾かし、また厚く塗って乾かしてを3回やって水面のような感じにしてみたら、まあ何とか様になったかな。





8月の第1月曜日はBCデイというよくわからない祝日なので、明日から三連休。そうなんだ、7月もあと2日だけで、もう8月になってしまうのかあ。Arts Clubの短縮シーズンも日曜日が『Kinky Boots』の最終公演で終わり。今年も中核の後援者を集めてのシーズン打ち上げのクロケーパーティがあり、8月末にはファンドレイジングのディナーパーティがあって、その間に『Made in Italy』の特別再演のチケットを買ってあって、暑いからとヘタレている場合じゃないなあ。夜になって、お湯がやたらと熱くなって来たところをみると、三連休でどこかへ遊びに行ってしまった人が多いようだけど、この猛暑じゃあ、どこに行っても暑いだろうに。ま、明日はまた断食の日。暑さとの兼ね合いに注意して、脱水しないように気を付けなくちゃ。


年金が上がって、クレジットカードの限度額が上がって・・・

2022年07月29日 | 日々の風の吹くまま
7月28日(木曜日)。☀☀☀。今日も朝から暑いけど、少し風が出て来たようで、予想最高気温はまだ30度を超えていても、きのう、おとといほどの暑苦しさはないから、猛暑はピークアウトしつつあるのかな。でも、きのうの今日で、暑い中を出かけなければならないから、熱疲労や熱中症にならないように気を付けなくちゃね。まずは熱くならないうちにと、9時過ぎにきのう一時行方不明になった通販のパッケージを引き取りに受取代行オフィスへ。オフィスにはオーナーのマーナがいて、他に誰もいなかったのでしばしおしゃべり。UPSの配達を受け取らないってどういうことかと聞いたら、「ここからUPSで発送できないだけよ」。なぁ~んだ、UPSが取扱代理店を他のところに作ったので、荷物を取りに来なくなったけど、オフィスが宛先になっているものは今まで通り配達して来るということだったのか。

帰り道は風が快適だったので、カレシにウォーキング再開を提案して、そのまま回れ右。クィーンズパーク地区は大木の並木が多いから、歩道のかなりの部分が日陰になっていて歩きやすい。所要時間は17分8秒といつもよりかなり遅かったけど、2日もさぼっていたから、しょうがないな。でも、ご機嫌になって帰って来たら、銀行からメールが来ていて、ワタシ名義のクレジットカードの限度額引き上げを事前承認したので、同意する場合は口座のサイトにログインして手続きをしなさいとのこと。コロナの間は大きなチャージがなかったから限度額を上げて来なかったけど、最近は来年のクルーズの予約金やArts Clubへの大きめの寄付などでけっこうな支払いがあったので、マークされたのかな。

銀行のクレジットカードの限度額は銀行が勝手に引き上げられない決まりになっているようで、持ち主の方から引き上げを申し込むか、銀行が事前に承認した引き上げ額に同意するかしなければならないんだけど、こっちから申し込むと(今はかなり緩くなっているらしいけど)クレジットスコアや銀行にある口座の残高や過去の記録を調べて承認するのに時間がかかるのでめんどうだけど、うんと大きい買い物をして請求があったときにポンと払うと、銀行の方が気を利かせて(?)これだけ引き上げたい(事前承認した)けどどうすかぁ~と聞いて来て、いいよぉ~と同意すると2日くらいで自動的に新しい限度額になるから便利。銀行としては、限度額が増えたからと調子に乗って使い過ぎて、月々の請求額を払えなくなったら高利貸し並みの利子を取ろうと言う魂胆だろうけど、どっこいその手には乗らないの。ワタシ名義のカードは生活費以外の出費に使うので、限度額は多ければ多いほどよろしいということで、さっそく「申し込み」して、ついでに年金が振り込まれる当座預金の口座をのぞいたら、あは、予告通りにカレシの老齢年金(OAS)が増えている。よく見るとワタシのもちょっぴり増えているじゃないの。年に一度物価調整がある国民年金(CPP)と違って、OASは四半期ごとに物価指数に照らして見直しするので、今回はインフレのおかげで全体が嵩上げされて、カレシのはそれがさらに10%増えたということ。来年はワタシのも10%増えるので、ありがたいけど、下手をすると所得税が増えてしまいそう。

午後になってまた30度を超えたけど、今日はファーマーズマーケットの日。始まるのが午後3時からで、一番暑くなる時間帯だけど、ケイラが採れたてのにんにくを持って来ると言うし、朝ご飯の定番のブリオシュローフが要るし、ブルーベリーは食べ切ってしまったしで、たっぷり水を飲んで、いざ。欲しいものを全部買って、日陰の多い道を選びながら、上り坂をとろとろと歩いて無事に帰って来たら、あら、エレベーター1号機が動いているみたい。ずっと貼ってあった「故障中」の貼り紙がなくなっていて、表示が7階、8階と上がって行くじゃないの。朝でかけたときにエレベーター会社の帽子をかぶった人と乗り合わせて、みんなに「いつ?」と聞かれて「今日か明日。願わくは今日中」という返事だったので、もしかしてほんとに修理が終わって「開通」したのかな。故障してから丸5ヵ月。長かったようで、慣れてしまってそうでもなかったようで、でも、やっぱり引越しが多い月末や月初めは不便だったかな。はあ、盛大に開通式でもやればいいのに・・・。


猛暑の中で油断していたら熱疲労でダウン

2022年07月28日 | 日々の風の吹くまま
7月27日(水曜日)。☀☀☀。あぁ~あ、今日もあっつぅ~いっ。出っ放しの高温警報も土曜日までだったはずがいつの間にか日曜日までになっているから、あぁ~あ。とにかく暑すぎるから、今日もウォーキングは中止。地表のオゾン濃度が上がっているとかで、こっちも注意報が出ているみたい。やぁ~だぁ。まあ、今年は春から低温が続いたおかげで山林火災があまり燃え盛っていないようなので、大気の質を示す指数(AQI)はまだ「低リスク」の最高値の「3」だから、この猛暑が過ぎればだいたい普通の「2」に戻るか、海風が出てくればリスク最低の「1」になるかもしれないな。そう、ちょっと心地よい風が欲しいところだなあ。

オンラインで注文してあったものがおととい配達されたということなので、暑い中を受取り代行のオフィスに行ったら、頼りなさそうな若い女の子が「UPSの配達は受け取らないんです」。でも、UPSの追跡ページではここのアドレスに配達済になっていると言ったら、しぶしぶオフィス中に積んであるパッケージの宛名を見て探したけど、「ありません。UPSに確認してください」。何じゃいなそれと思ったけど、後ろに行列ができていたので、とりあえず退却。かんかん照りで暑い中を手ぶらで帰って来て、UPSの追跡ページを調べたら「配達証明」があって、「女性」が受け取ったと書いてあるじゃないの。んっとに何やってたんだろう。すぐに電話したら、ボイスメールが「満杯」でメッセージを残せない。いい加減だなあと呆れながら、メールで配達証明を送ったら、午後になって「見つけました。明日取りに来てください」とのんきな返事。はあ、人手不足で「とりあえず誰か」を雇うしかなかったのかな。

午後、買い物に行くしたくをしていたら、急にラジオが沈黙。このFM局はときどき沈黙するので、また電気料金を払い忘れてプラグを抜かれたみたいねと言っていたら、あれ、電子レンジの時計が消えているし、リビングもオフィスもシーリングファンが止まっているじゃないの。つまり停電。エレベーターは非常用電源で動くので、様子見をかねて買い物に行くことにして、廊下で延々とエレベーター待ち。修理の人たちの話声が聞こえるので、停電の原因は彼らかもしれないと思いつつ、やっと来たエレベーターに乗ったら、ロビーに着くまでほぼ各駅停車。ドアが開くたびに待っていた人が「停電してる?」と聞くだけで、消えてるよぉと言うと「あ、そう」と乗って来ないから、いったい何を考えているやら。やっとロビーに着いたら、玄関前に消防車が止まるところ。外に出たら、道路向かいに並んだ店も暗かったので、すわ広域の停電かと思ったけど、どうやら道路の両側での限定的なものらしい。この暑いのに停電なんかしたら、扇風機もクーラーも冷蔵庫もフリーザーも止まってタイヘン。

スーパーで買い物をしてヴィクターの店の方に回ったら、「営業中」のサインが点いていたので、ほっ。肉やソーセージを買ってマンションに戻ったら、ロビーは何事もなかったような明るさ。短時間の停電で何よりだけど、何だったんだろうなあ。午後4時、外の気温は32度。オフィスの中も30度で、デスクに置いてあったウォーターボトルの水はぬるま湯。スロークッカーに仕込んでおいた晩ご飯を食べて、まだ暑いオフィスでひと息ついていたら、あれ、何だか頭がくらくら、心臓がばくばくして、いくら深呼吸しても酸素が足りない感じ。リビングのソファに横になっていたら、様子を見に来たカレシが「大丈夫?顔が熱いよ」。ああ、きっと熱疲労だ。熱中症の一歩手前じゃないの。今日は暑い中を2度も外に出て、さらに暑いオフィスでシーリングファンの下にいたから、一応は「高齢者」でもあるし、知らないうちに隠れ脱水みたいなことになっていたのかな。カレシが持って来てくれたウォーターボトルの水を、大きな息をつきながらほとんど全部飲み干したら、どうやら気分が良くなったけど、ワタシとしたことが何たる油断。危ない、危ない。明日も暑くなるから、気を付けなくちゃ。


ドラァグショーはパフォーミングアートのジャンルのひとつ

2022年07月27日 | 日々の風の吹くまま
7月26日(火曜日)。☀☀☀。あつ、あつ、あつ、暑っ。今日の予想最高気温は31度だけど、もっと内陸の郊外では40度と言っているから、その「内陸」の玄関口にあるニューウェストではどこまで行くかな。オフィスなんか前の夜からブラインドを下ろしていてもすでに29度だしねえ。今日は何回かコンクリートタイル敷きのルーフデッキにバケツで水を流してみたけど、気分的には何となく涼しくなってもすぐに乾いてしまって、文字通りの焼け石に水(うっかり裸足で出たら即やけど。)それでも、正午になると北東側(寝室、オフィス、ダイニング、角のリビングの一部)が日陰になるし、南東側はバルコニーの半分までしか日が当たらないし、一番暑い南西から西の日差しがまったく入らないので、エアコンがなくても何とかしのげるのはありがたいけど、やっぱり汗がだくだく。

今日はとにかく暑いから、体調を考えて運動ウォーキングは休み。せっせと水を飲みながら、ゆうべのドラァグショーで撮った写真の整理。無料のコミュニティサービスということで、司会の「ローズ」が(ノーフラッシュで)「どんどん写真を撮ってソーシャルメディアに投稿してね」というので、ワタシもスマホで撮りまくったけど、ちょっとズームするとヘンにボケちゃうし、舞台照明の下で動きの速いパフォーマーにフォーカスして撮るのは至難の業で、やっと何枚か見られるのが撮れたかな。それにしても、キャバレー形式のショーと言うことで、ステージの下にはいくつかテーブルが置いてあって、座っているのはキャバレーやナイトクラブのドラァグショーに慣れているらしい若い人たち(たぶんほとんどがLGBTQ+コミュニティの人たちかな)。張り出したステージの隅には大きなトップハットが置いてあって、ドラァグショーでのルールを説明していたローズが「チップをお忘れなく。パフォーマーに届かないときはこの帽子に入れてね。座席の人はチップをひらひらさせてね。スタッフが伺いますよ」。どうやらキャバレーはそういう仕組みになっているようで、「でも、パフォーマーに触ってはいけませんよ」。


司会役のローズ

ショーは休憩を挟んで2時間。客席から歓声、嬌声が飛ぶは、チップのお札が飛び交うは、ステージに駆けよってチップを握らせるは、客席が一丸になってウェーブするはで、ステージのパフォーマーのものすごいパワーも全開だから、もう熱気むんむんと言う雰囲気。圧倒されっぱなしだったけど、楽しかった。カレシはなぜかドラァグショーはアマチュアがやっていると思っていたようで、いや、プロのパフォーマーだよと言ったら、「Arts Clubはただでやってるんだろ」。それは教育部門がコミュニティサービスとしてやっているからで、パフォーマーはチップの稼ぎがメインかもしれないけど、Arts Clubからもそれなりのギャラをもらっていると思うよ。ラウンジやバーにいるピアノ弾きや歌手と同じだと思う。パフォーマンスを見れば、アマチュアの隠し芸のレベルなんかじゃないのがわかるし、『Kinky Boots』でドラァグクィーンのローラ役をやった俳優は大学の演劇科でドラァグを勉強をしたそうだもの、プロだからこそ、今パフォーミングアートのジャンルのひとつとして関心が高まっているわけ。









ドラァグキングもいる

司会役のローズが「ドラァグはゲイやレスビアンのコミュニティから生まれたものだけど、互いに相手のジェンダーを演じ合うジェンダーフリーのアートだから、アーティストが異性を表現するパフォーマンスとして見て楽しんでね」と言ったように、今は女が男を演じるドラァグキングもいて、今回のショーでは最初はスーパーマン、次はエルヴィスのような衣装で出て来たし、ドラァグクィーンは派手派手のメイクと衣装で「妖艶な美女」に変身。エネルギー溢れるパワフルなパフォーマンスに引き込まれたら、もう男か女かという意識はどこかへ吹っ飛んでしまう。ワタシは子供の時に男の子になりたいとか、自分は男の子じゃないかと思ったときがあったせいか、LGBTQに対する違和感がない(異人種にもそうだけど)ので、偏見の本質は今いちよくわからないけど、「2SLGBTQQIA」なんて長ったらしいものも含めて、自分を含めて人間をラベル分けしないと他人に対する位置がわからなくて、その不安感や不快感の責任を「自分自身の存在感を脅かす」ものに転嫁しているのもしれないな。でも、人間としての何かを芸術として表現できるのは人間だけで、そこではジェンダーのラベル分けは無用だと思うんだけどね。



ホームレスを狙った銃撃事件

2022年07月26日 | 日々の風の吹くまま
7月25日(月曜日)。☀☀☀。うは、朝からあっつぅ~いっ。今日は30度くらい行きそうだなあ。ということで、ミニで露出度アップのサンドレスで「武装」して、朝ご飯を食べながらスマホをオンにしたら、いきなり「Emergency Alert」がパッ。政府が全国ネットとして立ち上げた緊急速報システムで、自然災害の発生とか子供の連れ去りといった緊急事案があると、ネットやラジオ、テレビと言ったメディアの他に対象地域の携帯番号にも速報を出して注意や協力を呼びかけるもの。同じメッセージを見たカレシは「何でオレの番号に送って来るんだ」と文句を言ったけど、それ、携帯会社のデータにある番号一斉発信したんで、特にアナタ宛に送って来たんじゃないのよ。天気サイトにも発令中の警報や注意報を知らせるバナーにPublic Safety Alert(治安速報)として高温警報と一緒に流れていたから、よほどの重大事件なんだろうね。

この辺りでは山林火災や河川の氾濫といった災害の危険性は聞いていないので、何かの大事件かなと思って天気サイトの速報を開いてみたら、あら、警察から注意を呼びかけるメッセージ。重要度「高」となっていて、読んでみると、ニューウェストミンスターから25キロくらい先の郊外のラングレー市の中心部で複数の銃撃事件があって、安全のために市の中心部では外に出ないで、警察の指示と制限に従うようにという内容。容疑者の風貌や服装が大文字で書かれていて、見つけても決して近付かずに、緊急電話(911)に通報するようにとのお達し。最近はギャング同士の銃撃事件が増えているんだけど、こうやって公共の緊急速報システムに警告を載せたところを見ると、これは何だかアメリカで多発している無差別銃撃事件のような感じがするな。コロナの制限が解除されて、人の動きが自由になったとたんに、次々と一般道路などでの無差別襲撃事件が起き始めて、何とも物騒な世の中になったもんだと思っていたけど、だいたいが何かむしゃくしゃしていたような人間が、ひとつの事件のニュースを見て「じゃあオレも」と言うように通りすがりに近くの人を突き飛ばしたり、いきなり殴ったりというもので、銃を使った襲撃は初耳。

速報はメトロバンクーバーを対象としたものだそうで、その後のアップデートでは「危険は去ったが、引き続き要警戒」になり、午後には新聞メディアに一斉に「容疑者を含む死者3名、重傷者2名」の速報。実際に最初の銃撃があったのは午前3時だったそうで、6時過ぎには警察が容疑者を発見し、一斉に速報が流れた6時半頃には容疑者は警官に射殺されていたらしい。複数の場所で被害者が発見されたので、単独犯ではない可能性も考慮して、「十分な注意」のために単独犯であると断定されるまで速報を流していたと言う話。その後少しずつ詳細が報じられるにつれて、事件は夜中頃に始まり、周辺の商業施設にも銃弾が撃ち込まれていたこと、被害者が駐車場やバス停など寝ていたホームレスの人たちだったことがわかって来て、ため息が出るばかり。コロナでの経済混乱に次ぐインフレで、郊外のラングレーでもホームレスの人たちが増えているそうだけど、ニューウェストには前からあちこちにいるし、このところ特にダウンタウン地区では物騒な事件が続いているんだから、社会主義者を標榜するんだったら、ほら、おしゃれな街づくりなんかにうつつを抜かしていないで、市民が貧富に関係なく安心して暮らせる安全な街づくりを考えなよっての。

何だかなあとという世の中だけど、箍の外れた連中は横に置いといて、今夜はArts Clubが『Kinky Boots』の上演とプライドウィークに合わせてコミュニティサービスとしてやるドラァグショー。無料なのであっという間に満席になって諦めていたところ、ピクニックでカレシからその話を聞いたキーヴァンが「無料のイベントはいつもかなりキャンセルが出るから、空席待ちのトップに入れとくよ」と言ってくれて、翌日に席が空いたと確認が来ていたもの。キャバレーやナイトクラブなどでは昔からあったエンターテインメントだけど、ジェンダー差別の排除と共にドラァグクィーン(キングもいる)がパフォーミングアートのジャンルのひとつとして認められつつあるのは素晴らしいことだと思う。地元のアーティスト4人とKinky Bootsのキャストの4人の特別出演で、手拍子を取ったりヤジを飛ばしたりの客席と一体になっての賑やかなショーはすごいパワーに圧倒されてしまった。ブラヴォー。


夕暮れのフォルスクリーク(サイエンスセンター)


マイホームを買えないからアパート不足で家賃が上がって・・・

2022年07月25日 | 日々の風の吹くまま
7月24日(日曜日)。☀☀🌤。朝から暑くなる気配。いよいよヒートウェーブの到来かな。去年のヒートドームとどこがどれだけ違うのかよくわからないけど、今回は今日27度、明日29度、火曜日32度、水曜日31度、木曜日31度、金曜日28度、土曜日26度、日曜日24度と言う具合に、1週間の最高気温の変化が波のうねりのようなパターンになるから、ヒートウェーブ(熱波)の方だろうな。ヒートドームの方は熱い鍋に入れられて蓋(ドーム)をされたような状態なんだと思う。他にも暑い大気の塊が通って局地的に猛暑になる「ヒートボム」(爆弾猛暑かな?)というのもあるらしい。どれも暑いことには変わりはないんだけどね。それにしても、我が家の風通しの良さと来たら、きのうなんかリビング/ダイニングのサーモスタットの表示を見て、あと1度下がったらヒーターが入っちゃうぅ~と慌ててパティオドアを閉めて回る始末で、何ともずっこけた話。

掃除が終わったらすぐにウォーキングに出かけて、今日は16分51秒。湿度はそう高くないので気持はいいけど、日が照って暑いときはやっぱり歩調も鈍るらしい。クィーンズパーク地区でわりと大きな家の前に出ていた「売家」の看板に「売約済」のステッカーが付いていた。最近は金利の引き上げが続いたせいで戸建ての売れ行きが悪くなっているそうで、この家も最初は2億3千万の売値をつけていたけど、1億9千万に下げてやっと売れた感じ。最終的にいくらで売れたのか知らないけど、バンクーバーだったら倍の価格で売れたのかなあと言いながら通り過ぎて、カレシがふと「マンションの前に妙にしゃれたコミュニティスペースなんかできたら、査定額が上がるのかなあ」。ふぅ~ん、どうだろうねえ。固定資産税のベースになる査定は7月1日現在の評価額だから、今年の査定は上がるか下がるかの微妙なタイミング。でも、査定機関がそういう計画があることを知っていたら、その影響を勘案するのか、それとも実際に完成するまでは考慮しないのか、何とも言えないなあ。まあ、単位面積あたりの相場でだったら、ニューウェストのマンションとしては高過ぎて売りたくても売れないんじゃないかと思うけど。

ある銀行の試算によると、バンクーバーでは年収が3千万円近くないと頭金を20%出しても標準的な戸建てが買えるローンを組むことができないんだそうな。去年は2500万円と言っていたから、1年で300万円以上も増えた勘定で、それじゃあ家を買いたくても買えない人ばかりになって、売りたい人は売ろうにも売れないってことになるんだろうな。何とか3千万円を超える収入があって、利上げ前に家を買えた世帯でもローンの返済で月収の84%が吹っ飛ぶと言うから、おっそろしい。不動産のデータを収集分析しているとあるデータサイトによれば、マンション、戸建てを問わず、今バンクーバーで「マイホーム」を買おうとすると年収が2200万円以上必要なんだそうで、バンクーバーの税引き後の世帯収入の中央値は790万円だそうだから、中流の上の上でも無理、無理。売値が下がったと言っても、ローンの金利が上がってしまえば、値下がりしていないのと同じだし。

今一番大きな問題になっているのは賃貸アパートの家賃高騰と空室不足。マイホームを買いたくても買えなくなった世帯が出て行かないので、空きが出ないせいで極端なアパート不足になって、バンクーバー市内では1LDKの家賃が平均25万円と、最低賃金の業界で働いている独身者の給料が全部吹っ飛ぶレベルだし、若い子育て世代が探しそうな2LDKは35万円、3LDKになると45万円(安めのニューウェストでも31万円)。ぼろ家を買って払うローンよりも高いんだから、いっそのことマイホームを買ってしまえばいいと思うかもしれないけど、こんな家賃を払っていたら頭金を貯金するどころじゃないよね。つまり、バンクーバーの隣の隣のトカイナカの中心街の広めの3LDKのマンションは売るに売れず、貸すにも貸せずで、いくら前の道路をおしゃれっぽくしてみても、評価額が上がるとは考えにくいってことかな。まあ、今のところは動く必要がないから、売れなくても貸せなくてもどこ吹く風でいられるけど。

明日はもっと暑くなりそう・・・



独断専行の市議会が市民の存在に気付いたということ?

2022年07月24日 | 日々の風の吹くまま
7月23日(土曜日)。⛅☀。猛暑週間の始まりのはずだけど、何だか涼しいなあ。朝ご飯を食べたら、断食の始まり。もうすっかり慣れたもので、カレシが英語レッスンをしている間に、劇作家集団(PTC)の年会費を払って、マクロソフト365の更新時期なのでクレジットカードの有効期限をアップデート。きのこ屋のマットから「ちょっと端境期で今日あるのはモレルくらいだけど」というテキストメールが来て、今日の午後はマンションの前の道路が駐車禁止になるのでちょうど良かったよぉと返事。カレシのレッスンが終わるのを待ってウォーキングに行って、普通にすたすたと歩いて来て、カレシは午後1時からのレッスンの準備で、ワタシは洗濯とキッチンシンクの掃除。料理をしなくていい分キッチンと時間が空くから、いつもやらない掃除を集中的に実行。断食にはこんな想定外のメリットもあるからおもしろい。

マンション前の道路(ベルモントストリート)が臨時に駐車禁止になるのはきのうの買い物の帰りに標識を見て知ったんだけど、何でもこの道路をコミュニティスペースに作り変える計画があって、市民の意見や提案を求めようと言う青空公聴会みたいなことをやるらしい。だいぶ前にベルモントストリートと6番アベニューの間の6番ストリートをブロックしてコミュニティスペースに改造する計画を聞いたことがあったけど、立ち消えになったのかと思ったら、6番ストリートと7番ストリートを結ぶせいぜい100メートルしかないベルモントストリートに鞍替えして、6番ストリートは歩道を広げて片道1車線になるらしい。利用者の多いバス路線になっている中心街の道路の一部をつぶして「市民の憩いの場」にすると言う発想からして理解に苦しむけど、今の市議会はイベントが大好きな上に、いわゆる「インスタ映え」するおしゃれな街づくりに夢中で、市役所の本来の仕事であるインフラの修理や保全はそっちのけ。それがどうして急に予想図まで作って「青空公聴会」をやろうという気になったのか。答は10月の市政選挙で、引き金になったのは新年早々に市長が突然不出馬を宣言したことと新しい会派が登場して候補者を立て始めたこと、と言うのがワタシの見立て。

前回の選挙では市長と市議会議員6人全員を同じグループ(左派)が独占して、その後しだいに独断専行が目立つようになっていたんだけど、その過程で生まれも育ちも土地っ子で市民に人気があったコーテ市長と何らかの軋轢が出て来て、市長が不出馬を表明することで議会と手を切ろうとしたんじゃないかと思う。もうやってられないからどうでも好きにしなよということかな。その後市政の刷新を目指す新会派(右寄り)が候補者を立てて注目を集め出し、選挙に出馬する市議は新会派に対抗する新会派を結成(「コミュニティファースト」なんていかにも自称世直し活動家が考えそうな名前)。今月に入って選挙運動がもうすぐ解禁になるというときに、市長が市の別称「ロイヤルシティ」と王冠の市章は時代の流れに合わないので変えようと青天の霹靂の提案をぶち上げ、市の伝統を否定する重大な提案なのに、市議会は即座に満場一致で変更を決めてしまったもので、市民から変更反対の声が上がり、古参の議員が「市長は選挙を前にして手りゅう弾を投げ込んだ」と発言し、当の市長は提案しておいて後はだんまり。ここまでの経緯だけでも市長と市議会の間に何かあったことは想像に難くない。

で、今日の(正式な公聴会じゃないからたいして意味のない)青空公聴会には、市の伝統ある別称と市章の変更を独断で決めたことに対する市民の反発に驚いた現職議員会派の選挙で負けるのではと言う危機感が漂っているような気がして、あんたたち、ここは民主主義の国なんだってことがやっとわかって来たんかいと言いたくなったな。まあ、マンションの外の木に取り付けてあった予想図を見る限りでは、今一方通行で6番ストリートに出る(右折のみ)部分をすでにあるミニ公園を拡張する形でブロックして、両側にあるマンションには7番ストリートからの袋小路でアクセスするという計画のようで、マンション前への車両(引越しや配達のトラック、タクシー、救急車や消防車など)のアクセスはおそらく法律で規定されているだろうから、道路全体から車を排除して「市民の憩いの場」にすることはできないわけで、かなりの(たぶん苦渋の)妥協が入っている感じだな。植木やテーブルを並べたりしてインスタ映えするような風景にはなるだろうけど、どれだけの市民が憩いを求めて集まって来るかはまったく別の話・・・。

こんな広い道路じゃないんだけどなあ・・・


お役所から来た手紙3通はどれもお金の話

2022年07月23日 | 日々の風の吹くまま
7月22日(金曜日)。☁☁⛅。今日はちょっと涼しいけど、明日から1週間は暑くなるという予想。嵐の前の何とかみたい。今日は動いているエレベーターが10時から1時まで引越し予約が入っているので、ウォーキングに出るのに動いていなければ午後と言うことにして、とりあえず下りボタンをポン。思いがけずすぐに来たので、引越しはまだなんだぁとロビーに降りたら、修理中の1号機の上に「停止中 25」という表示。おお、電源スイッチが入ったんだ。ちょうど引越しの監督に来た管理人のカリードに良かったねと言ったら、「うん、長かったよな」。何となくスローな17分のウォーキングから帰って来たら、ロビーは引っ越し荷物の山で、3、4人がエレベーター待ち。エレベーターの前に行ったら、1号機のドアが開いていて、立入禁止の柵。そっか、25階から降りて来れたんだ。後ろの壁にはもうとっくに解除になったマスク着用義務の貼り紙がまだ残っていた。降りて来た引越し荷物を運び出して空になったエレベーターでカリードが待っていた住人を各階に送り届けて、最後の私たちも無事に帰宅。

引越しが終わった午後にワタシは買い物。レジの人にテープで持ち手を付けてもらったメガサイズのトイレットロール12個パックと予備の袋に入れたティッシュの6個パックを下げて、重たいトロリーを引っ張って帰って来て郵便を出していたら、またカリードが現れて、今度は玄関の外にいる女性を中に入れてエレベーターへ。何階なのか聞かれた女性が9階と答えたので、フォブで9階を押して「また電話しないでね。運転中だから無視するよ」と言って下りて行ったので、ワタシも女性もくすくす。何でもごみルームで鍵をなくして入れなくなったんだそうで、部屋にはどうやって入るのか聞いたら、「ドアにはいつも鍵をかけないから大丈夫」。へえ、自分の部屋のドアに鍵をかけないで出かけるなんて、泥棒の心配をしないのかな。我が家なんか在宅でも内側から鍵をかけているけどね。エレベーターが9階で止まって、降りた女性は向かいの部屋のドアを開けてすっと入って行ったので、ほんとに鍵をかけていなかったんだと感心。マンションにはいろんな人がいるもんだなあ。

郵便箱に入っていた封書3通は、1通は連邦政府から、2通は州営の保険公社(ICBC)からで、ICBCの1通は自動車保険の更新通知なのは一目瞭然だけど、もう1通は何だろう。お役所から一度に3通も封書が来るのってあんまりいい気持がしないなあ。買い物を整理した後で、まずは連邦政府からの封筒を開けて、入っていたレターを広げたら、あは、老齢年金(OAS)の増額のお知らせ。7月1日より75歳以上の受給額が10%引き上げになって、すでに75歳を過ぎているカレシの月々の受給額が7万円ちょっとになり、物価指数の上昇で調整があればそれより多くなることがあると書いてある。ワタシはまだ74歳だから増額は来年の4月までお預けだけど、いやぁ、トルドー君たら気前いいねえ。どれどれと通知を読んだカレシは「引き上げの決定に同意しないなら再考を請求しろと書いてあるぞ。オレはくれるというからもらっとくけど、いらないなんて言うヤツがいるのかな」。はて、年金が受給額が増えるのに反対する人なんていないと思うけど、通知にはちゃんとそう書いてあって、おまけに受け取った日から90日以内に請求しなさい(でないと嫌でも増額するよってこと?)と太字で書いてあるじゃないの。

自動車保険の更新は、内容に変更がなければ基本の保険料が17万8千円のところ、高齢者割引と低走行距離の割引の合計が11万円で、オプションの料金を加算して最終的に9万4千円。この「低走行距離の割引」というのは、保険期間の1年間の走行距離が5千キロ以下だと保険料が10%割引になるというもので、更新する直前のタイムスタンプ付きの走行距離計の写真を見せなければならないけど、10%割引はちょっと大きいよね。去年の更新時の走行距離は2万8千キロと書いてあって、きのう見た時は2万8800キロだったから、あはは、我が家のエコー君、1年間にたった800キロしか走らなかったのか。ま、17年落ちならエコー君も高齢者だし、ドライバーも高齢者だからそんなものかな。こんなにも走らないんだから、環境にも優しいし、事故のリスクも低いってことで、もっと割引してくれないかなあ。50%とかね。もう1通の謎の封筒を開けたら、ややっ、小切手が入っている。額面を見たら1万1千円。あ、3月だったか4月だったか、ガソリン価格が急上昇し始めたときに州政府が「リベート」と称して自動車保険の加入者全員に支給すると言ったアレね。すっかり忘れていたけど、考えてみたら、最近ガソリン価格がぐっと下がったから、ピークのときなら40リットルしか買えなかったけど、今なら55リットルは買えるな。今日のお役所からの手紙はなぜかどれも「くれる」話ばかりで、あはは、何だか儲かっちゃったような気分。



何十年ぶりかのピクニックはポットラックパーティ

2022年07月22日 | 日々の風の吹くまま
7月21日(木曜日)。☀☀。朝から暑くなりそうな空模様。天気サイトを見たら、まだ注意報の類は出ていないけど、来週は30度前後の予報。先月はラニーニャが居座っているにもかかわらず世界的に異常高温だったそうで、一般に「冷たい」ラニーニャ現象の中でこの炎暑ということは、ラニーニャが消滅したらどうなるんだろうな。もしかして、「暖かい」エルニーニョが現れてもっと暑くなるなんてことはないだろうなあ。やぁ~だっ。

でも、この天気はまさに絶好のピクニック日和。アウトドアにはほぼ無縁の私たちには実に何十年ぶりかのピクニックで、バンクーバーの湖(と言うか大きな池)のある公園で、Arts Clubがコミュニティ活動としてやっている演劇ワークショップの「卒業生」が集まってのいわば同窓会。食べ物と飲み物は持ち寄りのポットラックパーティなので、ランチの後で、まずはスーパーに行って使い捨ての紙皿やコップ、ジュース2種類を買って、ついでに明日の朝必要な牛乳とバナナも買って、その足でヴィクターの店に行ってピクニック用にスライスするだけでいいソーセージのおススメを何種類かとサワークラウト、ついでにミックスオリーブとカレシが大好きなウクライナ支援のクッキー。

ロビーの郵便箱から届いていた郵便を出して、どさっと入っているチラシの類は専用に置いてある大きなごみ箱にどさっと捨てて、今日の「おつかい」は完了。ピクニックの準備は、大きな紙皿にアルミホイルを敷いて、ヴィクターがおまけにくれたブラックフォレストハムの切り落としを置いて、「ゴーダ爆弾」(ゴーダチーズを練り込んだソーセージ)はいくつもつながっているので、ばらしたのを斜めに2つに切って、後はウクライナ風豚バラ肉ソーセージと硬めのドライチョリソをそれぞれ細長くなるようにスライスして並べるだけで、いたって簡単。参加者は20人近いけど、それぞれが持ち寄った食べ物を各自で好きなように取り分けるし、豚肉は食べない人やベジタリアンもいるので、山盛りにして持って行っても残ってしまうことが多いから、この程度でだいたい十分。きっちりとラップを被せて、出かける時間まで冷蔵庫。


ゴーダ爆弾


会場の公園はカレシが十代から大学卒業まで住んでいた実家からそう遠くなくて、冬にトラウト湖(池)が凍った時にはスケートをしたそうだけど、今ではコミュニティセンターやスポーツ施設が並び、駐車場もできて、大規模なレクリエーションセンターに整備されているから、「えらい変わりようだなあ」。(実家の方はカレシの州税監査時代からの親友が買って以来、ちょっとだけ改装して未だに住んでいて、そこで生まれた息子は今年29歳。)木陰に陣取った会場は、年配の世代にはキャンプチェアが用意されていて、若い人たちはてんでに芝生に座り、広げた大きなシートに早々と集まったメンバーが持ち寄った食べ物が並び、ワークショップが違って出会わなかった同士もてんでに自己紹介し合って、遅れて来た人たち(と持って来た食べ物)が次々と加わって、にぎやかなピクニック。Arts Clubの「教育・コミュニティ活動部」部長のキーヴァンとじっくり話をする機会もあって、とってもいい日だった。


楽しいピクニックはまず腹ごしらえから


クレジットカードがあれば持っていないお金を使えるわけね

2022年07月21日 | 日々の風の吹くまま
7月20日(水曜日)。☀☀☀。今日も遠くの地平線はもやぁ~っとしているけど、予想最高気温は25度。明日あさっては23度くらいだから、暑いのは今日だけのことかと思ったら、猛暑は日曜日からで、今度は1週間くらい続くらしい。でも、灼熱地獄のヨーロッパやイギリスの人たちにしてみたら、30度なんてもう暑いうちに入らないと言われるかな。冬の寒波の反対の熱波(ヒートウェーブ)と言うヤツで、週中には30度を超えるそうだから、バルコニーのトマトが喜びそう。去年のヒートドーム現象による酷暑で数百人の死者を出したのに懲りてか、州政府も自治体も熱中症の予防対策を呼びかけているけど、我が家は去年ニューウェストで40度を超えた時も、風通し最高の間取りを利用して、窓の開閉とブラインドの上げ下げを基本に後はちょっとした工夫で、快適とは行かなても冷房なしでしのげたから、2ヵ所のシーリングファンをフル稼働できる今年はしのぎやすいかな。逆に風通しが良過ぎて室温が暖房の設定温度近くまで下がってしまうのが悩ましいところ。

今日のカナダ統計局の発表によると、6月の消費者物価指数は年率8.1%の上昇で、予想をやや下回ったものの、食料品は前年比8.8%。ひとしきり騒がれていたガソリンの価格は何と前年比で54.6%アップで、インフレの最大要因だったそうだけど、このところは下がり気味(窓から見えるスタンドではリットル199円)なので、インフレがピークアウトした可能性もあるらしい。その通りに行けば、40年前のような2桁インフレにはならないってことで、過激な利上げも不要になるのかな。でも、40年前の2桁インフレは、過激な利上げで2桁の失業率と深刻な不況を作り出すことで収めたんだけど、今は失業率が記録的な低水準の4.9%で、極端な人手不足を反映して賃金が上がっているから、ガソリンの値下がりや小手先の利上げでインフレ圧力を弱められると考えるのは時期尚早じゃないのかな。

ウォーキングをしながら、最近のインフレで若い世代が不意の出費があったら即破産という苦境にあるそうだけど、40年前の2桁インフレ(BC州では14%まで行ったかな)の頃の私たちはそんな危機感がなかったよねという話。あの頃の私たちも30代の(子なしだけど)ごく普通の共働きの夫婦だったけど、生活が苦しかったという記憶がないから不思議。平均的な収入で、古臭い石油ボイラーの温水暖房のぼろっちいマイホームを買ったばかりで、数年落ちのホンダシビックで一緒に通勤していて、週1回ワタシが夜に車で1週間分の買い出しに行って、ごく普通に食事をして、晩ご飯の後は2人してテレビを見てという日々で、冬の暖房用の石油代はきつかったけど、月々ちゃんとローンを返済できていたし、ローンの更新時に一部を繰り上げ返済できるだけの貯金もできていたし、安物でも通勤用の衣服を買えたし、生活費を切り詰めたと言う記憶がまったくない。結婚したてでまだカレシ一馬力だった頃の貧乏暮らしは今でもよく覚えているのにね。

今と40年前と何が違うんだろうと考えて、はたと思い当たったのがクレジットカードの有無。あの頃は銀行が今のように積極的じゃなかったから、私たちの世代の庶民がクレジットカートを持つのはかなり難しくて、日々の買い物も公共料金の支払いもみんな現金か小切手だった。つまり、現金なら財布の中にあるお札の額、小切手なら銀行の口座にある残高以上のお金は使えなかったわけで、いやでも身の丈の暮らしをせざるを得なかったんだと思う。今どきは銀行がせっせとクレジットカードを発行するから、プラスチックのカード1枚で「持っていないお金」を使えるようになり、コンピュータ化が進んでいつでもどこでもピッとやるだけで何でも買える便利な世の中になり、さらには月々最低限(千円)払えばカードを維持できる(請求書にはこの残高を完済するのに〇十年、〇百年かかると書いてあるけど)ようになって、欲しいものがあれば買わなきゃ損みたいな感じ。でも、持っていないお金は結局のところは持っていないお金でしかなくて、クレジットカードはいわば「借用証」。それを便利さのおかげで「持っているお金」だと錯覚するから、つい破産の崖っぷちということになってしまうんだと思う。危ない、危ない。


寄付募集活動へのコロナの行動制限の影響

2022年07月20日 | 日々の風の吹くまま
7月19日(火曜日)。☀☀。空は何となくもやっているけど、暑すぎなくてからっとした快適な夏の日。朝ご飯の後でのんびりして、10時に熱くならないうちにウォーキングに出かけるのに、エレベーターのコールボタンを何度押してもすぐに消えてしまう。すわ故障かと思ったけど、あ、そっか。今日は9時から正午まで引越しのためにエレベーターが断続的に止まるんだった。カレンダーにメモしておいたのにチェックするのを忘れちゃった。まあ、朝方にどこからかガリガリ、カンカンと言う音が響いて来ていたので、修理作業はちゃんと続いているようだから、あと何日かの我慢だけど、ウォーキングは午後一番に延期。

と言うわけで、先になったランチはヴィクターの店で買って来たウクライナのソーセージでホットドッグ。店でお父さんが豚肉を挽いてケーシングに詰めているもので、前にヴィクターが「お試し」にくれたのを食べてすっかりはまってしまった。何しろ太くてジューシーでマイルドな味で、とにかくめっちゃくちゃおいしくて、フライパンでしっかり焼いたのに、ヴィクターのお母さんが作っている優しい味のサワークラウトを合わせたら誰でも病みつきになると思うな。今日はルーフデッキで育ち過ぎて困っているカレシのメスクランの葉っぱを摘んで来て、さらにブロッコリのひょろひょろもやしも少し入れたら、大きめのホットドッグバンがパンクしてしまったので、分解しないように爪楊枝を差して、ご馳走ランチ。そう言えば、フランスでディジョンマスタードが品不足になってひと騒ぎになっていると言う記事があったけど、いつも使っているのはそのフランスのマイユの粒々マスタード。フランス人はディジョンマスタードなしでは夜も日も明けないそうなのに、原料の辛子の多くをカナダからの輸入に頼っていて、去年の干ばつと異常高温で辛子が極端な不作だったことが品不足の一因らしい。てことはカナダ産のディジョンマスタードも品不足になるのかな。それは困るから、次の買い物のときに大きい瓶を買って来なくちゃ。



おいしいランチでいい気分になって、午後1時にウォーキング。引越しの間外出を控えていた人たちが一斉に出て来たと見えて、下りのエレベーターは各駅停車なみだけど、みんなもう慣れっこになっているから、機嫌よくジョークをかまし合って、ひとりが連れていたワンちゃんを猫かわいがりして和気藹々。涼しめのそよ風で快適なウォーキングから帰って来たら、あら、エリナーからメール。何と今日を以てリタイアしますだって。フェイスブックでエリナーを見つけてメッセージを送ったら、昔のようなエネルギーがなくなったので、先月末でリタイアするつもりだったけど、きのうのキャンペーンビデオの撮影を済ませるまで延ばしていたという返事。ワタシよりずっと若いはずだけどなあ。そっか、きのうのビデオ撮りが最後の仕事だったのか。でも、撮影の前の世間話の中でエリナーがニューウェストミンスターのショッピングモールの後ろのアパートに住んでいることがわかって、おお、ご近所さんじゃないの。我が家から歩いてわずか5分程度の距離だし、アップタウンにはコーヒーショップがいくつもあるから、これからはときどきコーヒーを飲みながらおしゃべりしようよとメール。小町横丁などでよく見聞きする「お友だちとお茶する」ってやつね。

エリナーは慈善事業や非営利法人のファンドレイジングのキャンペーンなどを企画するプロで、コロナ対策の行動制限が続いたこの2年はキャンペーンのやり方にも大きな制限がかかって、かなりフラストレーションの溜まる状況だっただろうから、その制約が解けたところでどっと疲れが出て来たのかもしれないな。それにまじめで派手さのない人だから、社会奉仕団体や医療機関のような「地道な」活動を本領とする環境と違って、Arts Clubのような文化、芸術といった必然的に表立っての「派手な」活動が要求される環境では、コロナによる制約で本来の活動そのものが休止したままの状況でファンドレイジングをするというのは大変なことだっただろうと思う。特にコロナで高齢者がバタバタと亡くなっているときに、演劇への寄付を遺言してほしいと呼びかけるのは何となく憚られるような雰囲気もあっただろうし、精神的にもきつかっただろうと思う。ほんとにごくろうさまでした。


寄付集めのキャンペーンガールになった日

2022年07月19日 | 日々の風の吹くまま
7月18日(月曜日)。☂☁⛅☀。月曜日、だよね。何となく雨っぽい朝だけど、今日は正午にスタンリー劇場に行って、「レガシーサークル」の秋のキャンペーンのビデオ撮りをするので、元気に起きて、元気に朝ご飯。何しろ今年のいわば「キャンペーンガール」なもので、出かける前にインタビューの質問をざっと頭に入れておこうと、エリナーからもらった質問表をながめて、つらつらと答を考えていたら、頭の上でガリガリガリガリ。あ、もしかしてエレベーターの修理工事かな。まさかドイツの工場みたいな仕事はしないと思うから、予定通りに今週いっぱいで終わるかな。故障して止まってからもう5ヵ月だもんね。

バンクーバーのお屋敷町ショーネシーに路上駐車して、ウォーキングの代わりに劇場まで下り坂をてくてく。劇場ではエリナーと学生インターンのアメリアがロビーで待っていて、さっそくステージの上でインタビューの準備。まだ『Kinky Boots』の上演中なので、靴工場のセットがそのままになっていて、その前に椅子が3つとカメラ。アメリアから渡されたマイクのレシーバーをポケットに入れて、マイクを着ていたチュニックの下を通して、アメリアに襟元に固定してもらって準備完了。なるほど、こうするとビデオには胸元の小さなマイクしか映らないよね。マイクがオンになっているのをサウンドテクニシャンのトレヴァーが確認して、私たちはカメラの外に座ったエリナーと向き合って、2つ並んだ椅子に座って、インタビュー開始。カメラを操作しているアメリアにカメラの方は見ないように言われているので、リラックスした感じでエリナーとの「対談」。

キャンペーンの主旨は「未来への贈り物」だから、インタビューの焦点も「Arts Clubへの遺贈を決めたきっかけは?」という質問。すべて互いが自動的に相続する設定にしてあったし、子供もいないからと遺言書を作らずにいた私たちが初めて遺言書を作ったのは戸建てからマンションに住み替えた7年前。売買と登記の手続きをしてくれたのが個人資産の管理を専門にしていて、Arts Clubで親しくなった弁護士のリチャード。移転登記が済んだところで「遺言書は作ってあるの?」と持ち掛けられて、ないと言ったら「2人ともいなくなった後はどうするの」。まあ、後は野となれ山となれ的に考えていたんだけど、遺言書がないと検認裁判所が相続人を決めることになって、手数料をごっそり取られるということで、じゃあ、遺言書を作ろうか。そこでまた2人ともいなくなった後の遺産相続をどうするかを決める段になって、ワタシが思いついてArts Clubにしようと言い、カレシが「うん、そうしよう」。ということで、リチャードが主宰する法律事務所を遺言執行人に指名して、ワタシには家族に等しいArts Clubを唯一の相続人とする遺言書ができあがったという行き当たりばったりの経緯なんだけど、(永遠の)劇作家志望のワタシの頭にあったのは、たとえ奇跡的にでも上演する価値のある作品を残せたとしても、舞台演劇の灯が消えていたらすべての努力がむだになるじゃないかということ。

コロナのおかげで劇場が閉鎖されて、多くの若い才能ある演劇人が活動の場を奪われていたこの2年間はまさにその懸念を具現化したようなもので、キャンペーンでワタシが伝えたかったメッセージは「演劇ファンの中には子供や孫、ひ孫が演劇の道に進もうとしている人たちもたくさんいて、親として祖父母としてサポートするだろうけど、せっかく開拓した才能の花を開かせる舞台がなければどんな努力も報われないわけで、未来の世代のために劇場の灯を私たちの世代が守らなければならない」。それがレガシーサークルの存在意義なわけだもの。インタビューの後は、ワタシとカレシはセットの中を歩きながら小道具を手に取ったり、(板でできている)レンガの壁に触ったり、ボクシンググラブでスパーリングのまねをしたり、しまいにはワタシはブーツを手に取ってちょこっとおふざけをしてみたりと大いに楽しんで、最後はカメラに向かって(かっこよく)お辞儀をして、手を振って、ビデオ撮りが終了。帰りがけに劇場の外でチケット売り場横の『Kinky Boots』のポスターの前でポーズして写真を撮ってもらって、キャンペーンガールの大役(?)を完遂。パチパチパチ。後はアメリアが音声とビデオのいいところ取りをして短いキャンペーンビデオにまとめるそうだけど、どんな風に出来上がるか楽しみだな。


Kinky Bootsの舞台。観客には見えないところまで実に細かくデザインされている


便利なブルートゥースも便利さか健康かということになると

2022年07月18日 | 日々の風の吹くまま
7月17日(日曜日)。☁☂☁。断食明けの日曜日。ゆうべはいつもより1時間ほど早く寝てしまったけど、朝方に転んで擦りむいた膝の傷の周りがかゆくて目が覚めて、カチカチになったかさぶたを剥がさないように気を付けながらガリガリ引っ掻いて、やっと眠りに戻ると言うところで今度は膝下の脛が疼いて、しばらく眠れなかったせいでそれほどの早起きにはならなかった。膝下の靭帯を傷めていたのかもしれないな。でも、けがをした次の日から全く支障なく速足ウォーキングができていたから、治って来たせいで痛かったり、痒かったりするんだろうな。ふくらはぎなんか深いところでの内出血が踝の下や足の甲まで下りて来て、まるでねん挫したみたいでみっともないけど、これも治る過程のひとつか。それにしてもあれだけ派手に転んだのに、この年でこの程度のけがで済んだのは我ながら感心。

朝ご飯のミューズリにブルーベリーをどっさり入れて、24時間ぶりの食事。断食にはすっかり慣れたけど、夜にはけっこう早くに疲れた気分になって大あくびの連発。昼も夜も水だけで何も食べていないんだから当たり前かも。それでも、朝は元気いっぱいで、さっさと日曜日のまじめ掃除をして、10時半にはウォーキング。このところはだいたい16分30秒前後なんだけど、おしゃべりしながら歩くとそれより20秒くらい遅くなるから不思議。どうしてかな。帰って来て、ランチの算段を始めたら、カレシがオフィスでガタガタ、バタンとあちこちの引き出しを開けては中をかき回して閉めて、何かを探している様子。カレシは何となくADDの傾向がありそうで、何でも適当なところにポンと置く癖があるから、メガネや携帯を探し回るのはしょっちゅう。なぜか目に見える範囲しか探さないので、探し物の上にものを置いてしまっていたら、その下まで見ないから目の前にあっても見つからない。そこで「○○がどこにあるか知らない?」ということになるわけ。

おかげでワタシはカレシの探し物を見つける名人になって、その上にふと目にしたものを覚えている癖があるから、カレシがとんでもないところにチョイ置きしたものをそれはあそこの本棚、それはあっちのキャビネットの上と言う具合に指差し。それでカレシが「なんでこんなところにあるんだ」と言って、ワタシがアナタが置いたところだからでしょと返して、2人しておかしがって笑うから、ヘンなところで夫婦円満に役立っていると言えそう。でも、今日は難儀しているようなので何を探しているのか聞いたら、「どこかにイヤフォンがないかと思って」。ヘッドフォンがあるのに何でイヤフォンなのかと思ったら、「ブルートゥースは体に良くないらしいから」。何でも、このひと月くらい頭痛がしたり、軽いめまいがするようになっていて、気になって調べていたら、ブルートゥースのヘッドフォンを長時間使うと脳の機能に悪い影響があるという情報に行き当たったんだそうな。頭痛やめまい、疲労感、抑うつ感などがその兆候なんだそうで、英語レッスンや音楽を聴くのにかなりの時間ワイヤレスヘッドフォンを使っていたから、試しに有線のイヤフォンを使ってみようと言うことになったらしい。

カレシのデスクの周りにはイヤフォンはないようなので、ワタシのデスクやレクルームの本棚の引き出しから携帯やCDプレーヤーに付いて来たイヤフォンを出して来てあげて、まずはランチ。その後でワタシもちょっとリサーチしてみて、「電子レンジに頭を突っ込んでいるようなもの」というのに、なるほどねえ。まあ、普通のヘッドフォンでも音楽を長時間大音量で聴いていたら難聴になるという話だけど、電磁波は浴びているという意識がないから厄介。夜になって、最後のレッスンを終えたカレシが「頭痛がしないし、集中力も上がって、気分がいい」と報告して来たので、やっぱりブルートゥースのせいだったのかな。何よりも頭の中のもやもや感が消えたそうなので、これからはコンピュータの前に座っている時や携帯を手に持っている時は、ワイヤレスは使わないことにしたそうな。そ、ワタシはブルートゥースを使うのはドングルひとつのキーボードとマウスだけで、カレシのと同じブランドのヘッドフォンはいつも有線で使っていて不便してないよ。ブルートゥースを設定していないから、コードを外してノイズキャンセリングをオンにすると「デバイスが見つからない」とうるさいけどね。テクノロジーの進歩も、行き過ぎれば便利さを取るか健康を取るかという「不便」が出て来るってことだよね。


コミュニティのためのイベントだって先立つものがないと

2022年07月17日 | 日々の風の吹くまま
7月16日(土曜日)。☁☂☁⛅。何とも静かな朝だこと。予報では午前中に小雨、午後に晴れ間、予想最高気温21度。7月半ばとしてはやや低い感じだけど、今日は我が家の外でUptown Liveという騒々しいライブイベントがあるので、窓を全部閉めておけるから助かるな。我が家のあるアップタウン地区はショッピングモールや商店街がある「ダウンタウン」なんだけど、草分け時代から長く市の中心地だった坂下の一帯の名前が今でもダウンタウン地区なので、実質的にダウンタウンでも「ダウンタウン」と呼べないから、坂の上ということでアップタウン。ちなみに、ダウンタウン地区も高層マンションが建ち並んでいて、電車の駅や市の多目的ホールがあり、結婚式に関するものは花婿以外は何でも揃うWedding Rowという一角もあるから、寂れたわけじゃなくて、単に日常的なショッピングエリアでなくなっただけの話。

イベントはパンデミックで2年休止していたもので、そのアップタウンの商業組合が主催者。南は我が家の窓の下の5番アベニューから北は7番アベニューまで、東は6番アベニューを5番ストリートから西の7番ストリートまで通行止めにして、目抜き通りの6番ストリートを中心に、正午から延々と午後9時までずんどこずんどこ。主催者と(イベント好きの)市議会は「コミュニティのため」と言うけど、商店街に並んでいるのは床屋、歯医者、ネイルサロン、銀行、コンビニ、ファストフード店などで、他市から何万人集めてもファストフード店以外の商売が潤うとは思えないし、隣接するマンションや賃貸アパートの住人には迷惑でしかないし、騒音を避けるのにどっかに1日出かければ不要な出費になるわけで、結局は誰のためなのかわからない。

そういうわけで、私たちもArts Clubのディナーパーティのオークションで落としたバンクーバー島トフィーノ行きのパッケージを利用して避難するつもりでいたんだけど、いつも我が家のリビングの窓の下(5番アベニュー)にできていた第2ステージが今年は6番ストリートの反対の端(7番アベニュー)に移って、窓の下はトラック屋台と露店と家族向けのゲーム設備だけということがわかって、騒音を遮るものがなくて床が振動するほどだったリビングとキッチンもステージがなければわりと静かだろうし、北の方はルーフデッキのパラペットが遮音壁の役目をしてくれるということで、トフィーノ行きはもうひとつの騒音イベントがある9月に延期。今日その日になって正午過ぎ、テントが並んだ道路の側のオフィスにいて聞こえて来たのは、騒音というほででもない遠いこもった低音で、マンションの窓は遮音性が高いから、閉め切っておけばそれほど気にならないレベル。断食の日でもあるし、音が気になり出したら、音源の反対側にあってまったく聞こえないレクルームにラップトップを持ち込んで1日籠りっ放しでもいいかな。

でも、ローカルのバンドによるライブを目玉にしているイベントなのに、3つのステージを会場の端に移して、トラック屋台と露店を中心部に並べるというのは異例じゃないかな。郵便箱に入っていた広報によると、トラック屋台が25台、露店が50店参加するそうで、イベントの焦点が本来のライブコンサートからマーケットにシフトした感じ。察するに、ステージに出るバンドには出演料が払われるのに対して、ベンダーと呼ばれる露店は参加料(ショバ代)を払ってテント屋台を出すので、2年連続の中止で懐が寂しくなっている主催者側としては、ステージを隅に押しのけてでも参加料を払うベンダーを増やすことを優先したんだろうな。来年もこうだとうれしいけど、コミュニティのためなんて気取ってみても、主催者にしてみれば(非営利でも)ビジネスなわけで、収入を確保しないことには、へたをすると来年、再来年がなくなってしまいかねないものね。始まってから6時間後、ルーフデッキに出てみたら、音量はすごいけど拍手はまばらだし、第2ステージ側のトラック屋台が並んだ辺りはわりと人がいるけど、縁日みたいに両側に露店が並んだ窓下の道路は気の毒なくらいで、ちっとも賑わっていないじゃないの。ダウンタウン地区でやるトラック屋台フェスティバルなんか道路いっぱいに人がぎっしりで歩くのもままならないけどね。まあ、9時の日暮れまで続くから、これから三々五々人が集まって来るのかもしれないけど・・・。

メインステージの辺り
第2ステージの前

トラック屋台が並んでいる辺り
露店が並ぶ我が家の窓の下