リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

音楽は時間薬と並ぶ心の薬だと思う

2018年10月31日 | 日々の風の吹くまま
10月30日(火曜日)。曇り。起床は8時。だらだらしながらもごく普通の日常という感じで、やっと2人とも本調子になったかな。うん、3週間半はやっぱりちょっと長かったかなあ。何よりも、どこへ行っても怒涛のような人波とひっきりなしのアナウンスの渦で、おまけに新宿界隈は日本語に輪をかけた大音声の中国語の嵐だったから、私たちの五感にはちょっときつかった。年のせいだとしても、駅でも街頭でも店頭でもどこでも、何であんな大音量になるんだろうと思うくらい騒々しい。ホテルの部屋でテレビをつければ、これまたリポーターだかアナウンサーだか何だか知らないけど若い女性が朝っぱらから頭の後ろから出て来るようなキィキィ声でしゃべっていて、いい大人だろうに子供みたいな声音でかっこ悪くないのかと思ってしまった。あの人たち、おうちに帰ってもあんな風にしゃべっているわけじゃないよね。

今日は来週のコーヒークラブのポスターを作って管理人のヴァレンティナに送って、ついでに土曜日の午後のエレベーターの1件を報告して、毛布をフリースに替えたので、秋のブランケットを洗濯。ついでに乾燥機に入っていたものも洗濯。雨の合間を狙って買い物に行って来て、普通に晩ご飯を済ませたら、コロンビアストリートにあるアンヴィルセンターへ。Arts Clubが前々シーズンで初演してすごく感動的だった『The Piano Teacher』が郊外都市を巡演中で、今夜はニューウェストでの公演。アンヴィルセンターは市が自慢する多目的施設で、駅前の向かいだから歩いて20分もかからなくて便利。3階の劇場にはご近所さんもちらほら。このあたりもトカイナカのいいところかな。

最愛の夫と息子を亡くしてピアノを弾けなくなったコンサートピアニストと重度の関節炎のためにピアニストへの夢を絶たれたピアノ教師の交流が縦糸で、初演のときにかなり泣いたけど、今度はもっと泣いてしまったくらい心に響くドラマ。(ワタシ、泣き虫・・・。)音楽は時間薬と並んで効き目のある心の薬なのだ。雨に濡れての帰り道、ワタシの中にある原始的な音楽感が頭をもたげて来て、何だかまた楽器をいじりたくなって来てしまった。ピアノは引越しのときに施設に寄付して来たけど、50歳の誕生日にカレシに買ってもらったバイオリンがあるから、レッスンをしてちょっとだけでも弾けるようになってみようかな。この先はほぼ完全にリタイアすることにしてるんだし・・・。

どっちに行っても、行きは下り、帰りは上り

2018年10月30日 | 日々の風の吹くまま
10月29日(月曜日)。曇りのち雨。ゆうべは猛烈な雨が降ったそうで、バンクーバー市内ではあちこちで道路が冠水する騒ぎ。落ち葉で塞がれた排水溝が主な原因だとか。今の季節は街中の並木がどんどん葉を落として、雨が降るたびに排水溝の上に溜まって行くから、ひとたびどしゃ降りになったら雨水は排水溝に流れ込むことができなくて道路を流れてしまう。旧居ではよくカレシと隣のパットが熊手でせっせと排水溝を塞いでいる落ち葉をどけていたっけ。今どきはもうそういう市民は少なくなったのかな。「市役所の仕事でしょ?」ってね。まあ、たしかにそうなんだけど・・・。

今日はエレベーターが2台とも動いているので、安心して散歩がてらブードルスのジンとワタシのレミを買いに8番アベニューとマクブライド通りのモールにある公営の酒屋まで小雨の中をてくてく。徒歩でだいたい25分の距離。反対の方向のコロンビアストリートの端にあるモールにも公営の酒屋があって20分で行けるんだけど、こっちは帰りの上り坂がサンフランシスコ並み。我が家はニューウェストミンスター市の中心の一番高いところ(海抜100m)にあるから、東西南北どっちに行っても帰り道はどれも上り坂になる。それでも細長い地形の長辺にあたる東西方向はおおむね緩やかで、傾斜を感じないところも多いけど、短辺の南北方向は南側がかなり急で、反対の北方向は市の境界である10番アベニューまで緩やかに下って、バーナビー市に入ってまた上り坂に転じている。どっちの方向も徒歩で下りは20分弱・・・。

帰って来て、カレシはソファで昼寝、ワタシはのんびりクロスワード。日本で会った人たちにお礼のメールを書かなければならないんだけど、今はちょっとダレ気味。今日の分が済んだら、アーカイブにある過去の月曜日のパズル。1993年11月の分から始めて今2001年1月。ニューヨークタイムズのクロスワードは月曜日が一番やさしくて、所要時間は平均して9分前後だけど、最短記録は今のところ6分54秒。月曜パズルを全部やったら次は火曜パズルをまた1993年に遡ってやるつもりでいるけど、だんだん難しくなりながら週7日欠かさず掲載されるから、相当に息の長い話。やりながらふと思った。あ、仕事はもうやらなくてもいいんだ、と。いつも頭の隅にある「いつ仕事が入るかわからない」と言うスタンバイ気分を払拭するのにどれくらいかかるかなあ・・・。

エレベーターをホールドしないでよっ

2018年10月29日 | 日々の風の吹くまま
10月28日(日曜日)。曇りときどき晴れ間。目が覚めたらもう9時近く。ヘンな夢をいっぱい見ていたようで、目覚めの瞬間に「起こさないで」の札をドアの外にかけておくのを忘れていたっとあわてたけど、あっ、我が家なんだと気づいて、ほっ。そうだよね。3週間半も日常を離れていて、しかも視覚的にも情報過多の状態だったんだから、脳内も情報過多でわやわやになっているんだろうな。で、ここらでデフラグしないと処理しきれなくなりそうだから、へんてこな夢がぐるぐるってことか。東京はとにかくどこへ行っても視覚的、聴覚的な情報が常に怒涛のように渦巻いていて、旅行者には刺激が強すぎる感じもする。まあ、それが東京の魅力でもあるんだろうけど。

ゆうべは夜になってから降り出した雨がすごい嵐になって、起きてみたら(東)南向きのバルコニーに空の鉢がごろごろ。ゼラニウムの小さい方の鉢も2、3個ひっくり返っていたけど、(北)東向きのルーフデッキは風が4階分の建物に遮られたようで被害はゼロ。(バルコニーとルーフデッキでは「気候条件」がかなり違っているところがおもしろい。)雨期の嵐第1号というところだけど、バルコニーのプランターにぶら下がっていた最後のトマト2個(完熟!)をきのうのうちに収穫しておいて良かったね。

今日も日がな1日のんびりとクロスワードをやったりして休養。午後になっていつもの買い物に出るのに、エレベーターの不具合を考えてカレシは留守番。きのうから(よく故障する)1号機がまた停止中なんだけど、坂道ウォークから帰って来たら、2号機がビジターの駐車場があるP1に止まったままで、笑い声やドタン、ガシャンという音は聞こえて来るのにさっぱり動く気配がない。で、いつの間にか今度は行列ができているロビー階(G)を素通りしてパーティルームのある1階に行って停止。そのうち突然「故障」の表示が出て万事休すと思ったけど、1分ほどで消えて今度はまたP1へ。やっとロビー階でドアが開いたのは待つこと20分以上経ってからで、みんなイライラの頂点。

音響機器などを持ち込んでの盛大なハロウィーンパーティらしかったけど、運び込むのに手間取ったりして、エレベーターのドア「開」ボタンを長い間押したままでいると、故障が起きるんだよねえ。(だから、積み込みに時間を要する引越しや家具などの配達は予め日時を予約してエレベーターをロックしてもらわなければならないわけ。)今日も1号機は止まったままだけど、2号機は動いているから、まっ、いいか。でも、部屋を売りに出している人たちには迷惑な話だろうなあ。

旅行中の体調の維持は三重花丸!

2018年10月27日 | 日々の風の吹くまま
10月27日(土曜日)。晴れたり曇ったりでのち雨。ちょっぴり時差ボケしているらしいカレシは6時半に「もう眠くないから」と起床。ワタシはあっそうと眠りに戻って、7時過ぎまでもうひと寝入り。まあ、実際に時差ボケなのか、または単なる寝不足なのかはわからないけど、カレシは朝ご飯の後でもう昼寝。日光を浴びると解消が早いと言われるけど、太陽が燦々と輝いてくれなければどうしようもない。西から東への移動の方が時差ボケしやすいそうで、実際に東京に着いてからは時差ボケらしい感覚はまったくなかった。ワタシがどっち方向でも時差ボケを感じないのは、フリーランス稼業になって以来、日常の中でかっちりと時計に従わなくてもよくて、ときたま徹夜はしたけど、仕事のあるときとないときで心理的にもかなりフレキシブルな生活リズムだったことと関係があるのかな。はて、実際はどうなんだか興味津々。

昔は仕事が多すぎて、納期という「期限」には追いまくられていても、9時5時のオフィス勤めと違って、日常ではあまり時計を意識しない生活だったような気がする。特に、カレシがリタイアして2人揃って24時間在宅になってからは、朝起きるのも、ランチを食べるのも、晩ご飯を作るのも、PCを落とすのも、寝酒をするのも、寝るしたくを始めるのも、ぜぇ~んぶ「だいたい○○時~○○時ごろ」。それを16、7時間の時差を越えてそのまま現地時間の「だいたい○○時~○○時ごろ」でやるだけで、生活習慣の大枠の中ではけっこう「規則的」だから、その心理的なプレッシャーを感じさせない「何となく規則的」なリズムも体内時計の自然なリセットに役立っているのかもしれない。

そもそも1日3食の外食ではカロリーをとりすぎて太ってしまいやすいので、今回は2人とウェスト周りとカレシの体調を考えて、「朝はしっかり、昼はランチに代えて軽いおやつ、夜は塩分やコレステロールに配慮した食事」を実践したおかげか、高カロリーのベーカリーのパンやスィーツのデザートが普段より多かったにもかかわらず、2人とも体重をまったく増やさないで帰って来られた。まあ、1日1時間、2時間と歩き回ったのも大いに貢献したんだろうと思う。今日はさっそく日課の坂道ウォークに戻ったけど、カレシはいつものように「変化がなくて退屈だよ」。わずか6ヵ月前にはまだ上り坂でちょっと息を切らしていたカレシだけど、今度は三重花丸をあげるね!

どうやら時差ボケをまぬかれたようで・・・

2018年10月27日 | 日々の風の吹くまま
10月26日(金曜日)。曇り。目が覚めたら8時50分。ゆうべは10時に寝て、2人とも途中で目が覚めたけど、結局は11時間近く眠った勘定。ま、いくら座席が快適でも座ったままの長いフライトはけっこう疲れるし、午後にママの遺言書の検認請求の書類にサインするのに弁護士事務所まで車を飛ばして来たから疲れが倍増しても不思議はないか。それにしてもカレシのスタミナは驚くばかり。階段を踏み外して腕に大きな痣を作ったり、筑波山で足を滑らせてあわやという場面もあったけど、ご本人は「背筋が鈍ってバランスを崩しやすくなっているだけ」。そう言えば、持って行った運動用のバンジーコードは一度も使わなかったよね。クルーズ中はまじめに運動しないとダメよ。

今日は2度の買い物。シーラが牛乳とジュースを買っておいてくれたので、すぐに必要なのは野菜と今夜の晩ご飯の食材だけど、他に明日あさってのランチと晩ご飯の材料や朝ご飯の「鳥の餌」、テーブルナプキンやティッシュを調達するとひとりでは一度に運べないから、2度目はサラダ用の野菜を買うカレシも一緒。自分で料理をするなんてほんとにほぼ4週間ぶりで、40年以上奥さん業をやってるからこの程度で腕が鈍りはしないけど、長いバケーションから帰って来たばっかりだとちょっとめんどうだなあという気もするな。

来週はつくばのお客さんのスタッフが来ることになっていて、ホッケーのチケットが取れるかどうか聞かれたので、手に入るようだったら買っておいてあげると言ったら大喜び。何と3泊だけの超ド格安パッケージというから、竜巻みたいな旅行に見えるけど、今はちょうどいわば端境期だから超安いんだろうな。仕事ではよくうまが合うし、仕事を離れたら友だちみたいなものだから、それくらいはお安いご用。幸いというか、バンクーバーカナックスは大ベテランの双子のセディン兄弟が引退した後を埋める若手が育っていなくて、今のところの成績はあんまり芳しくないようだから、1週間前でもチケットは簡単に手に入った。買ったチケットはすぐ渡せるように即印刷。

夜になってからちょっぴりあくびが出たけど、さしたる時差ボケもなく日常に戻れそうで何より。また3週間後にはアジアに飛ぶんだから、しっかり休養と運動をしておかないと・・・。

1日を2度生きると巻き戻し効果がある?

2018年10月26日 | 日々の風の吹くまま
10月25日(木曜日)。晴れ。最高気温は23度だって、10月も終わりに近いのに何だか暑いね。今日はいよいよおうちに帰る日。きのうのうちに荷造りはほぼ終わったので、朝使ったものをしまうだけ。朝ご飯はホテルのバフェでしっかり腹ごしらえ。朝食付きのプランもあるけど、2、3泊ならまだしも、2週間半もいたら飽きてしまう。自分の家で毎日同じものを食べていても平気なのにね。ホテルから成田までのリムジンバスの切符を買って、しばらくは部屋でぶらぶら。ゆうべは「まだちょっと遊び足りない」なんて言っていたカレシが「そろそろ帰ってもいいかなって気になった」。あはは。そうそう、ずっとまっとうに働いてまっとうな人生を築いて来た庶民は、働かなくたっていい身分になっても365日遊んで暮らすってことはできないみたい。

忘れ物がないか最後のチェックをして、10時半ごろに「住み慣れた」部屋を後にしてチェックアウト。リムジンはホテルが始発のようで、ほぼ道路向かいのホテルに立ち寄って、新宿駅西口の乗り場に立ち寄って、都庁ビルの近くを通って、見慣れたところを走っていると思ったら、ホテルから目と鼻の先の新宿バスターミナルのてっぺん。ホテル発は11時10分発でバスタ発は11時40分だから、新宿駅の回りを30分も走っていたってことじゃないの。やれやれ。ま、その後は成田までまっしぐら。途中で回りに何もないようところに「ホテル」の看板のある設計コンテスト作品みたいな小さな建物がぽこぽこ登場するけど、何なんだろうね。もしかしてラブホテルだったりして。それにしては数が多すぎる気がするなあ。

空港に着いたら、いの一番にチェックインしてスーツケースを預けて身軽になって、1階の到着ロビーに降りてスマホのSIMカードを返却してから出発ロビーに戻って、さっさと手荷物検査を通って出国管理。ずっとずっと端っこのANAのラウンジで腰を落ち着けて、ビールと軽いランチ(カレシはサンドイッチ、ワタシはおにぎり)。ここまで来るといつも、ああ、おうちに帰るんだなあという気分になる。搭乗開始まで約2時間、のんびりしようっと。

☆☆☆☆☆

10月25日(木曜日)。バンクーバーは雨。16時50分に日本を離れて、カナダに帰って来たら朝の9時半。成田を出発したのがちょうどバンクーバーの真夜中過ぎあたりだから、何だかビデオテープを巻き戻ししたような気がしないでもない。でも、座席がフラットになるおかげで2人とも3時間くらいは眠れたのかな。ワタシは横向きになってゆるく握ったげんこつを口元に当てて寝ると夜中に咳き込まないで済むことが多いので、足を伸ばせるだけじゃなくて横寝もできるフルフラットの座席はうれしい。

☆☆☆☆☆

10月25日(木曜日)。バンクーバーは雨。16時50分に日本を離れて、カナダに帰って来たら朝の9時半。成田を出発したのがちょうどバンクーバーの真夜中過ぎあたりだから、何だかビデオテープを巻き戻ししたような気がしないでもない。でも、座席がフラットになるおかげで2人とも3時間くらいは眠れたのかな。ワタシは横向きになってゆるく握ったげんこつを口元に当てて寝ると夜中に咳き込まないで済むことが多いので、足を伸ばせるだけじゃなくて横寝もできるフルフラットの座席はうれしい.。
   
   ZZZZ
   
   満月の夜のフライト

もうすぐバンクーバーに着くのにいつものように税関の用紙が配られないのはどうしてだろうと思っていたら、「手続きを簡素化するために紙の書類が不要になりました」。ええ、そんなことってありえる?自国に出入りする人たちを管理する手続きなんだから、簡素化しちゃったら篩いの目を大きくするようなもので、国家のセキュリティにも関わって来ないのかな。飛行機を降りて、入国管理のフロアに行ったら、うわっ、「キオスク」と呼ばれる機械がずらり。いったい何台あるんだろう。空いているのを選んで、タッチスクリーンで「言語」(英語)、「居住地」(カナダ)、「出発地」(その他直行)、一行の「人数」(2人)を選んで、パスポートをスキャン。免税枠超過の有無などの質問にピッポッパッと答えて、顔写真を撮ったら、写真を印刷した紙がビィ~ッと出て来た。それを外にいる係の人がパスポートの顔写真と比べて「OK」。後は荷物を受け取って出口に向かう途中で待ち構えている税関の係にキオスクから出て来た紙を渡しておしまい。はっやぁ~い!

ときどきいる気難しい移民官のぶっきらぼうな質問に答える必要もなくなって、いつもすごく混雑している東京でもこうだったらいいのにと思うけど、ま、あっちでは無理だろうな。免税枠は超えていなかったけど、今までのように「酒類は何本?」の質問もなくなっていたから、知っていたらもう1本持って来れたのになあ。

旅の空から~おうちに帰ろう

2018年10月24日 | 日々の風の吹くまま
10月24日(水曜日)。晴れ。また暖かくなった感じ。妹の家をにお弁当を持って行こうと、デパ地下目指してジャケットを着て出かけたら、うはっ、暑い!お弁当5つの大きな袋を持ったカレシをホテルのロビーに待たせて、急遽部屋に戻って、ジャケットを脱ぎ捨てて、七分袖のTシャツ1枚になって、ああ、すっきり。改めて出かけて、代々木駅から新小岩駅まで各駅。どうやら都心の鉄道網がだいぶわかって来たかなと思ったら、もうサヨナラか。年だから、この次東京に来るまで覚えていられるかなあ。何しろ(電車の路線が3本しかないところから来た私たちには)複雑怪奇で蜘蛛の巣の迷路のようなところだもの。でも、Suicaでピッと電車を乗り継いでどこにでも行けてしまう東京はやっぱりすごいなあ。

今回も遊び呆けて結局はまたまた旅の最初と最後に現れる糸の切れた凧のようなお姉ちゃんのままだったけど、ランチを食べて、しばらく話し込んで、3時過ぎに駅まで車で送ってもらっておいとま。この年になるとお互いこの先いつ何があるかわからないなあと思うけど、ま、地球が小さくなった今は元気でいさえすればいつだってまた会えるんだから、水盃は不要。健康を保って、元気でいようね。初めはこれが日本に来るのは最後かなと思って計画を始めたのに銀行に貯まっていたお金がずいぶん残ってしまったし、つくばのお客さんのところは予備役ということになって結局リタイアし損ねちゃったから、また来るね。来年のケアンズでの翻訳会議にかこつけて東京に立ち寄るとか、それともキッチンの改装工事が始まったら東京に避難するとか、まあ、いろいろと動機付けはできるもんね。

午後5時半。東の空に大きなお月さんが昇って来た。満月の前夜の月は何と言うんだっけ?満月は十五夜だから十四夜かな?ちょっとズームして、スカイツリーを視野に入れてパチリ。この次に来たらまたこのホテルに泊まるかな。う~ん、たぶん。東京ステーションホテルは話の種に1泊すれば十分なところだけど、ここ(センチュリーサザンタワー)は便利が良すぎて、居心地もすごぶるいい。もっとも、数年前に比べると上の部屋の足音や物音の響きがうるさくなったなあという感じはしたけども、中国人のじじばばから子供たちまで一家そろった観光客が増えているせいかもしれない。(人数だけじゃなくてスーツケースの数も半端じゃないから・・・。)

さて、そろそろ荷造り。いつの間にかこまごまとしたものが増えて、友だちが集めてくれた演劇資料もけっこうな量だし、全部ちゃんと収まるのかなあ。知らないよぉ・・・。

旅の空から~筑波山に登って来た

2018年10月23日 | 日々の風の吹くまま
10月23日(火曜日)。つくばは雨模様。きのうはエクスプレスで昼前につくばに着いて、(お客であると同時に)親しい友だちの夫妻とランチの後、筑波山へドライブ。ケーブルカーで山に登って、そこから男体山に「登山」。階段のようになっているけど、なかなか急で歩きにくい。それでも4人であと5分で山頂に着くというところまで登って、最後のケーブルカーに乗り遅れるといけないので回れ右。筑波神社まで戻って来たころには夕暮れになって、満月に近いお月さんが昇って来ていた。カレシも元気に歩き通してご満悦。奥さんの手料理で夕食の後、ジャズを聴きながらスコッチを傾けていて、とうとう11時過ぎまで話し込んで、お休みなさい。田んぼに囲まれたところなので静かすぎるくらいの静けさ。

けさは7時過ぎに起きて、朝ご飯の後で、笠間にある古い酒蔵に連れて行ってもらった。平安時代(記録の上では1141年)に創業したという古い、古い酒蔵で、お寺のような門構え。庭?にある井戸は800年前からのものだそうで、無濾過、火入れなしの生酒で世界のワインコンクールで賞をもらっている名酒。6銘柄ほどを試飲したけど、どれも半径5キロ以内で栽培された米を使っているというのに、味と香りが微妙に違っていておもしろかった。麹と水によって違いが出るらしい。ろ過しないでグラスを傾けると照明の光できらきらするくらい透明なのが不思議だったけど、ろ過すると好ましくない部分と一緒に良いところも無くなって、仕上がったお酒に曇りが出るんだそうな。日本酒についていろいろと勉強させてもらって、ついでにちょいとお酒が回って来て、帰りは眠くなってしまったけど、いい1日だった。

つくばで持って帰るプリマスジンとカルヴァドスを買って、荷物が重くなったので、エクスプレスで秋葉原に着いたらタクシー。お酒のせいか2人ともおなかが空かないので、デパ地下でサラダ、沢村でクッキーとコーヒーを買って晩ご飯の代わり。日本の秋のバケーションも残すところあした1日になって、あさってはいよいよ帰国の途。ちょっと遊び過ぎたかな。でも、楽しかった。生まれ故郷で旧交を温め、台風の到来で足止めを食いそうになったり、渋谷、原宿では迷子になったり、隅田川の川べりをそぞろ歩きして、湯島天神に神田明神に増上寺に行き、旧芝離宮庭園に浜離宮庭園に小石川植物園に行って、スカイツリーにも上ったし、うん、ほんとによく遊んだね。日本は「帰りたい」という気持になったことはないけど、遊びに来るのは楽しいし、何よりも食べ物がおいしい。日本という国がいろんな問題を抱えながらも政情不安も社会不安も起きず、いたって平和なのは、みんな毎日おいしいものを食べてハッピーだからなんだろうと思うね。


旅の空から~きのうは浜離宮、今日は小石川植物園

2018年10月21日 | 日々の風の吹くまま
10月21日(日曜日)。晴れ。今日も予想最高気温は23度と、私たちには夏の陽気。朝のNHKで「今日は行楽日和です」と言っていたから、どこへ行ってもすごい人出だろうな。きのうの午後は浜離宮庭園。おととい来るつもりで電車に乗ったけど、地図を見て近そうだと思った浜松町で降りたら、なぜか「旧芝離宮恩賜庭園」というところに行きついてしまった。あまり人のいない静かな庭園で、シニア料金が70円。石橋を渡っていたら鯉が大きな口を開けて押すな押すなだったので思わず大笑い。もっとも、近くのビル工事の音がガンガンとものすごくて、日本庭園に期待する「和の静寂」のような風情はまったくなかったけど、それでもなかなか趣のある庭園だったな。
   
   

それできのうは出直しというとことで、ちゃんと浜離宮庭園への道筋を調べて出発。新橋で降りたら、人の流れが同じ目的地に向かっているらしかったので、後について行って今度は道路工事の迷路でも迷わずに到着。土曜日だから混んでいるかなと思っていたけど、ピクニックをしている人たちに交じって着物を着た人たちがぞろぞろ。「大茶会」なるイベントであちこちに茶席や野点の席ができていて、さらに団体旅行の外国人たちもぞろぞろ。まあ、広いところだからいいけど、そうでなかったら混雑していただろうな。でも、周囲を超高層ビルに囲まれた日本庭園は、日が当たってきらきらさざ波が立っている水面に映った茶室と高層ビルがおもしろい絵になっていた。昔の水門から水上バスの乗り場を経て、レインボーブリッジを眺めて、水に映る東京タワーを写真に収めてと、2時間ほど歩き回ったら2人とも足がくたくたの細かい砂利を敷いた道って足にあまりやさしくないね。
   
   

何だか空模様が怪しくなって来たころに帰って来てひと休み。窓から見ると北の方の空が真っ黒で、おっ、稲光り。朝の予報で雷雨があるかもと言っていた通り。5時過ぎ、おなかが空いたのでデパ地下に晩ご飯を買いに行こうと下に降りてみたら、うわっ、どしゃぶり。サザンテラスでは手作り品を売るテントが並んでいたけど、集まった人たちは建物の中で雨宿り。私たちも回れ右して部屋に戻って、スーツケースに入れっぱなしだった傘を引っ張り出して出直し。東京に腰を落ち着けて2週間で初めての本格的な雨はかなりの雨脚で、サンダル履きのワタシの足は庭園の砂利道を歩いて来た汚れを洗い落としてもらってさっぱり。

そして今日は小石川植物園。乗り換え不要の地下鉄丸の内線で行くことにして、新宿駅でホームを探すのにひと苦労して、ぐるっと遠回りして茗荷谷駅に着いたらあとはけっこう簡単。ところが、切符を買って中へ50メートルも歩かないうちに(スカートだったので)むき出しだった足にチクッ、チクッ。あ、あ、あ、虫刺されだっ!足を見下ろしたら、小さな黒い虫がいたので払いのけたけど、あっという間にひざやふくらはぎに10個くらいの赤い点々。芝生に入らずにできるだけ通り道の中心を歩いていたけど、しまいにはちょっと広がった腫れが20個くらいできて、かゆい、かゆい。誰も見ていない時を見計らっては手のひらいっぱいに唾をつけて刺されたところに擦り込んでその場をしのいだけど、カレシはいつものように被害ゼロなもので、もうよけいにかゆいぃ~っ!

ものすごい人混みの池袋で山手線に乗り継いで帰って来て、カレシが昼寝をしている間にかゆみ止めを買いにドラッグストアへひとっ走り。液体の薬を足に塗りまくってひと息ついたけど、頭に来たからホテルのレストランで豪勢にコースディナーをご馳走を食べて、今夜は早寝しようっと。あしたはつくばへ1泊旅行。ホテルには帰って来ていなくても心配しないでと言ってあるし・・・。

旅の空から~遠方より押しかけて来たる友あり

2018年10月20日 | 日々の風の吹くまま
10月19日(金曜日)。曇りがち。予想最高気温は18度だそうで、風もあって肌寒いんだそうな。私たちにはちょうどいい陽気だけど、蒸し暑い夏を過ごした人たちにはちょっぴり寒いのかも。日本での長逗留も残り1週間を切って、ホームストレッチ。わりとのんびり過ごして来たけど、今日は昼と夜の予定があってちょっと忙しい。昼はカナダの演劇作品の日本語訳第一人者であるY先生。今回は釧路で寿子が集めてくれた『アイヌ逓送人吉良平治郎』の脚本や資料集をお見せしながら、日本とカナダの先住民の演劇を通じての文化交流という構想を聞いていただいてもらうつもり。夜は中学1年からの親友に会いにさいたまへ遠出。

☆☆☆☆☆

10月20日(土曜日)。晴れ。いやぁ、きのうは楽しいことが盛りだくさんで興奮しっぱなしだった感じ。Y先生とのランチでは、ビルの引退と新芸術監督アシュリーのことやArts Clubの近況を報告してから、文化交流構想をかいつまんでお話したら、さっそく賛同してくださって、台本や資料をご覧になりながら「ぜひおやりなさい」。そしてこういう形式にすれば政府や企業からの助成金を獲得しやすいよ、具体的になって来たら日本側からの支援をするよと、観客席からぽっと出て来てとんでもない大ぶろしきを広げているワタシの背中をずんずんと押してくださって大感激。これはもう本気でリタイアして、意を決して深みに飛び込まないと申し訳が立たないよね。でも、釧路で脚本家と会い、阿寒湖畔のイコロシアターでアイヌ人の古代舞踊と歌声に自然に心が共鳴するのを感じて、ワタシなりに自分のルーツとアイデンティティを確信して来たこともあって、Y先生の後押しでこのプロジェクトは何としてでも実現したいっと決意も新た(どこまで行けるかわからないけど)。がんばります!

今日はさいたまの与野に住む仲良しのおりょうのところへ。新宿駅で埼京線の(正しい)ホームを見つけるのに手間取って「ヘルプ!」の電話をする一幕があったけど、無事に赤羽で京浜東北線に乗り換えて与野駅に到着。政治家を出した家柄のお嬢さまだけど気っ風のいい性格なもので中学の頃から「おりょう」と呼んで来た良子がご主人と一緒に駅で迎えてくれた。ご主人が貿易関係の仕事をしてきた人なので英語が堪能だし、おりょうもずっと英語教室に通っているので、会話は4人の時は英語、ご主人とワタシも大半は英語で、おりょうとワタシだけの時は日本語。演劇交流の話から、小学校のクラスにはアイヌ人の子が何人かいたけど、誰も特に意識してなかったねという話になって、テレビが入り込んでくる前の最果ての地の私たちにとって津軽海峡以南は教科書に出て来る世界で、ひたすら子供らしく無心に遊びほうけていた幸せな時代だったねえという話になって、埼玉の旧家の生まれ育ちのご主人は「北海道はオレには異文化だなあ」。はて、単一民族を誇る日本にだって北海道に行けば独自の言語と文化を持った先住民がいるという事実をその異民族がいる「北海道は異文化圏」的な感覚に置き換えているんじゃないかという気がするけど。

おりょうのおいしい手料理を楽しみながらいろんな話が弾みに弾んで、そろそろお暇をと腰を上げたのは10時過ぎ。京浜東北線で秋葉原まで行って、終電近くの総武線快速のぎゅうぎゅう詰めラッシュにもまれながら帰って来たらもう11時過ぎで、そのまま2人ともそのままバッタン、グー。かの孔子さまは「友あり、遠方より来たる、また楽しからずや」とのたまわったそうだけど、こうやって遠方より押しかけて来て、楽しいひと時を過ごせる友がいるというのはまことに幸せならずや。

旅の空から~ホテルのロビーの人間模様

2018年10月18日 | 日々の風の吹くまま
10月18日(木曜日)ーその2。夜には雨になる予報だけど、台風25号でひと騒ぎした後はいたって平穏な天気で、傘がいるほどの雨に降られていないのはラッキー。ホテルはこれで11泊。これだけ長く腰を据えていると、あわただしく1、2泊する場合とは違って、いろんなことを観察できておもしろい。外国から年に3千万人近い観光客が訪れるというだけあって、数年前は日本人客が中心だった私たちのホテルも、今では外国人客が圧倒的という印象。三連休のころは国慶節の休みを利用した中国人でロビーが溢れかえっていたけど、今は白人が多くなっている。

よく観察してみると、アジア人は家族連れが多いのに対して、白人は若いカップルか年配のカップルがほとんどえ家族連れはほとんどみかけない。日本人の初期の海外旅行もハワイやグアムなどわりと近いところが人気だったように、文化的にも親近感がありそうな日本はアジアの人にとっても海外旅行デビューにはもってこいの「近場」なのかもしれない。一方で年配の欧米人が多いのは、距離的に日本から遠くて費用もかかるだろうから3泊4日のような短い旅行には向かないしので、近場の定番のバケーションスポットに行きつくした人たちが年を取ってお金と時間に余裕ができたところでエキゾチックな日本に目を向けたというところじゃないのかな。もっとも北米では若い人たちの関心も高いけど、こっちはたぶんゲームやアニメの影響がありそう。今年は若い知り合いが3人日本旅行を決行したけど、いずれもボーイフレンドの発案だった。

それにしても、客筋が変わったせいもあってか、このホテルも少々騒がしくなった感じがするな。4年前に泊まったときは静かだったんだけど、今回はしょっちゅう上からドタドタ、ドッタン。昼間は掃除のスタッフが立てるんだろうけど、早朝と夜のドタドタはかかと歩きの大人の足音でドッタンはたぶん子供。我が家の上階で子供が走り回っていた時よりも響きが大きいのは建物の構造の違いなのかな。まあ、家族そろっての旅行となると子供だって興奮して羽目を外すだろうとは察しが付くけど、どちらかというとアジア人は場の公私に関係なく自分の子供の行動を制御しないところがあるのも確か。それでも、ホテルだから「ご近所さん」はくるくる変わるのでさほど気にはならない。(こういうときこそ公の場での行動規範を身につける絶好の機会じゃないかとは思うけど。)

ま、人類には「狩猟採集人種」と「農耕人種」の明確に違う遺伝子があって、どっちが優勢かによって自分の周囲の状況に対する認識度(注意度)とこれに対する反応習性に根本的な違いが現れると考えるけど、これはワタシの観察。でも、のんきな旅の空でホテルのロビーはピープルウォッチングの絶好の穴場・・・。

旅の空から~日本の平和は食べ物のおかげ?

2018年10月18日 | 日々の風の吹くまま
10月18日(木曜日)。晴れ時々曇りまたは曇り時々晴れ。東京の予想最高気温は21度だそうで、テレビでは寒いようなことを言っているけど、私たちに快適至極。おとといスカイツリーで目いっぱい遊んだ反動で、きのうは終日だらけ模様。ドアの外に「お休み中」の札を下げて、カレシのスカイプレッスンを横耳で聞きながら、写真の整理。日本に来て2週間半。持って来たカメラはワタシは手軽なIXYとPowerShot G5Xの2個、カレシはLumixデジタルSLRが1台で、2人の間でもうどれだけ写真を撮ったやら。帰ってからの整理がタイヘンだ。

昼過ぎにドアの札を「掃除おねがい」に変えて、ランチ代わりのおやつを買いに高島屋の地階へ。東京はこの「デパ地下」がめっちゃ楽しい。北米では老舗のシアーズが倒産したり、マンハッタンにでんと本店を構えるメイシーズも含めて伝統的なデパートが存続に悪戦苦闘しているけど、バブル以来今いちパッとしない日本でこれだけのデパートが成り立っているのは鉄道の主要駅周辺に立地しているということもあるけど、一番の要因はこのデパ地下じゃないかと思うね。エスカレーターで地階に降りたとたんに「すごぉ~い」としか言いようがないくらい圧倒されてしまう。とにかく見渡す限りの食べ物、食べ物、食べ物で、見て回るだけで1キロはあっさり太ってしまいそう。できるだけ甘くなさそうなものをとうろうろした挙句、これと決めたのは鹿鳴館という店のフルーツクッキー。スタバのコーヒーをテイクアウトして、出ている間に掃除が住んだ部屋でおやつ。10枚入りを買って来たら、カレシが一気に5枚も食べてしまった。おいおい、知らないよぉ。

夕暮れが迫るころ、カレシが有楽町駅ガード下の飲食店街を見に行きたいというので、ラッシュで混み始めた山手線で有楽町へ。着いた時にはちょうど暗くなって、高架線路の下に沿って煌々と明かりをつけた食べ物屋や飲み物屋がずらり。轟音を立てて行き来する電車の下でうるさくないのかな。通り抜けになっているところでは、hole in the wall(壁の穴)のような小さな小さな焼き鳥屋があって、スーツ姿のおじさんたちが仕事帰りの一杯。ぐるっと歩いて代々木駅へ。あまりにもぎゅうぎゅうのすし詰めな上にドアの傍でスマホに夢中のお兄ちゃんたちに阻まれて、押しのけかき分けつきのけして何とかホームに転がり出たワタシ。気遣いが自慢の国なんだったらちょっとは年寄りに配慮しなよっとむかっ腹を立てたけど、おにいちゃんたちは心そこにあらず・・・。

晩ご飯はおやつを買ったときに目をつけいてた紀伊国屋の「刺身パック」。まだ食べたことのないカツオのたたきも買って、外の総菜屋でサラダ2種類、ワタシ用に松茸おこわの小さいパック。ホテルのコンビニで冷えたビールを買って、瞬く夜景を見ながらグルメご飯。いいもんだねえ・・・。
   

旅の空から~東京スカイツリーで

2018年10月17日 | 日々の風の吹くまま
10月17日(水曜日)。晴れたり曇ったり。目が覚めたら7時半。きのうは10時半ごろに寝てしまったから、9時間も眠った勘定だけど、2年ぶりに会った親しい友だちとスカイツリーで目いっぱい遊んで来てバッテリが低下したので、たっぷり充電したという感じがする。今日の朝ご飯はちょっと目先を変えて甲州街道を渡ったところにあるHokuo。ジュースと飲むヨーグルトと(カレシはサラダと)メロンパン。コーヒーはないのでスタバで買って、家でいつも聞いているバンクーバーのFM局をスマホで聞きながら朝ご飯。メロンパンは日本では人気の定番と聞いていたけど、菓子パンという印象で買ったことがなかった。食べてみると思ったほど甘くなくておいしかったけど、やっぱり「菓子パン」の味で、毎日の朝ご飯には向いてない感じだな。でも、何ごともモノは試しっていうから。

スカイツリーではまずソラマチのフードコードで(銀だこという店の)たこ焼きとコーヒーのおやつ。ヘンな取り合わせだけど、まん丸で大きなたこ焼きはおいしかった。特に刻みネギと大根おろしと天つゆの「ねぎだこ」は絶品だったな。おなかがいっぱいになったら、チケットをもらってまずは350mの展望台。すっきり晴れていないので遠くまでは見えないけど、見渡せる限り巨大、大小、狭小の建物がびぃ~っしり。これがカナダの全人口が住む大東京なわけで、その中を数々の橋をくぐって悠々と流れる隅田川は魅力的。世界のどこでも、都市を流れる川には自然の中とはまったく違うスピリットがある。
   
ぐるっと回ったらさらに上の展望回廊に上ってぐるり。最後に340mのフロアにある「ガラスの床」。床の一部に小さなガラス窓があるという感じで、上を歩き回ってもちっとも怖くはないけど、下の建物を真上から見下ろすのは刺激的。調子に乗って「記念写真」を撮ってもらって、ついでに自分のカメラで「無料」の写真も撮ってもらって来た。   
   

   
   チーズ!
   

午後いっぱいスカイツリーで遊んで、ディズニーランドの観覧車がライトアップされた頃に降りて来たらもう夕闇。新宿駅に戻って、デパートの上のレストランで3人でおしゃれな和食の夕食。帰り道、カレシが疲れて見えたので大丈夫かと聞いたら、「おばさん2人がおしゃべりに夢中で退屈しただけさ」。あ、ごめん、ごめん。おばさん同士が久しぶりに顔を合わせるとそうなっちゃうのよねえ。「でも楽しかったよ」。うん。

旅の空から~東京の川にかかる橋の数は?

2018年10月16日 | 日々の風の吹くまま
10月16日(火曜日)曇り時々晴れ。きのうは晩ご飯に行った帰り道でしょぼしょぼと雨が降っていたけど、今のところ雨と言えるほどの雨には遭っていないのは幸運至極。物見遊山には雨は邪魔ものでしかないもの。きのうは地図を広げて神田の辺りを眺めて、あ、「神田明神」って時代劇によく出て来る江戸の庶民の神社。御茶ノ水お茶の水で電車を降りてちょっと歩けば簡単に見つかりそうだから行ってみるかな。というろけで、JRの御茶ノ水駅で降りたら何とも古ぼけた駅。エスカレーターとエレベーターを設置する工事中という看板があって、えっ、今までエレベーターもがなかったの?もっとも、大学や専門学校、予備校などがひしめく学生街みたいなところという印象だったけど。

明神さんでは境内に祭礼に使うという白馬の馬車があって、乗って写真を撮ってもいいと書いてあったので、女王様になった気分で優雅?に手を振ってパチリ。本殿の横の目立たないところに資料館というのがあって、入場料300円を払って入って見たら、これがまたおもしろい。神田祭のパレードの様子を再現したジオラマは人形の表情がそれぞれに豊かで、見ている方まで楽しくなって来る。神田明神は秋葉原に近いことでアニメっぽいデザインの絵馬がたくさんあったり、IT情報のお守りがあったりで、コンピュータのお祓いもしてくれるらしい。ワタシもIT情報のお守りステッカーを買って来て、さっそくラップトップの底にぺたっ。これで、邪悪なハッカーもウィルスも撃退・・・ということになるかどうかは知らないけど、帰ったら話の種にはなるよね。

さて、今日は埼玉県の仲良しと会う日なので、カレシのレッスンが終わるころにロビーへ。少し待っていたら大汗をかいてやってきた彼女。あ、2年前に会った時とちっとも変わってない。今日は3人連れだってスカイツリーの見学。ホテルの部屋のカーテンを開けると真正面の遠くにきっと立っているのが見えている、あれがスカイツリー。毎日眺めているだけではもったいないので、混んでいないようだったら一度上の展望台まで上ってみようということになって、彼女がチケットの予約を手配してくれていた。都営下鉄新宿線のホームを探してちょっとうろうろして、無事に九段下で半蔵門線(別名「スカイツリー線」に乗り換えて押上駅に到着。彼女も埼玉県住まいで、都営地下鉄は不慣れだからしょうがない、何しろ東京の交通機関の路線は地図を見ただけて目がくらくら。

押上駅を出たところで、にょきっと立っているスカイツリーを見上げたら、目はくらくら、首はコリコリ。よし、上まで行くぞぉ。今日はそんなに込み合っていないようで、ほぼ待たずに展望台デッキへ。曇り空で遠くまでは見えないけど、隅田川がすてき。はて、東京都を流れる大小の川にかかる橋の数はいったい何本?

旅の空から~東京の街角の匂いは昔お醤油、今揚げ油

2018年10月15日 | 日々の風の吹くまま
10月15日(月曜日)。曇りがち。予想最高気温は21度で、これで低めなんだそうな。そういえば、歩いている人は何となく寒そうにしている。釧路の友だちが「雪虫が飛んだよぉ」と言って来たけど、日本も北の地はもうそういう季節ってことだね。そういえば、昨日の日曜日は我が家のあるマンションの(歩道に埋設されている)変電設備の大清掃で朝の9時から夕方5時まで(非常用発電機で動かすエレベーター1基と非常灯以外は)全館停電になったはずだけど、無事に終わって電気が戻ったのかな。オフィスの機器はみんな電源を切って来たから問題はないと思うけど、シーラにメールを飛ばして聞いてみなくちゃ。

先週は毎日よく良く歩き回ったので、今日はちょっと休養日。カレシは2人で撮りまくった写真の整理に余念がない。グループでのツアーだったらこういう融通は利かないだろうな。昔「If it’s Tuesday, this must be Belgium」(『火曜日ならベルギーよ』)というコメディ映画があったけど、「今日が火曜日なんだったら、ここはベルギーに違いない」という意味で、洋の東西を問わず団体旅行の本質をついている感じ。団体で海外旅行をした経験がない私たちには何だかあんまり楽しくなさそうという印象になってしまうんだけど、実際はどうなのかな。来月に予定しているクルーズは団体旅行の一種と言えるところがあるから、どんなものなのか体験できるかもしれないね。

勝手気ままな旅はちょっと入って見た小路や観光地図にない「名所」での発見や遭遇が何よりも楽しい。東京でつんと澄ましたような大通りを歩いていると、いたるところに小路が口を開けていて、ネオンや看板雑然と折り重なるようにどこまでも続いていて、細道がさらにあちこちで枝分かれしているのが見えるもので、つい入ってみたい誘惑に駆られてしまう。これが欧米の大都市だったらそういうところには入り込まないのが旅の常識だけど、東京ならいたって安全。車と人が入り乱れる狭い道路に沿って食べ物やがあり、赤ちょうちんがあり、自動販売機が所狭しと並び、その間に表札のかかった玄関があり、おもいがけないところに時間制の「ホテル」があったりして、夏だったらステテコ姿のおっちゃんがタバコを吸っていたり、腰の曲がったおばあちゃんやこてこてに普段着のお嬢さんが歩いていたりする。そう、こういう小路の迷路にこそ「普段着」の東京があるという感じかな。

でも、今日はこっち、明日はあっちと東京の普段着の街を歩き回っていて、ふと「醤油の匂い」があまりしないことに気が付いた。昔はどこを歩いていても醤油の匂いが漂っていて、今はその代わりに漂ってくるのはかなり強烈な揚げものの油の匂い。それも北米の街角に流れるフレンチフライの匂いじゃなくて、魚や肉を揚げている油の匂い。そういえば鶏のから揚げ、とんかつ、カキフライにエビフライの看板が多いし、日本人の食生活が大きく変わったということなのかな。うん、観光客には街角を漂う匂いも異国情緒のうちなのよね。