リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

イケメンの歯科衛生士は麻酔より効き目がある

2019年12月31日 | 日々の風の吹くまま
12月30日(月曜日)。☁☁☂。朝から濃い霧で道路向かいのマンションさえ見えない五里霧中。予報では大晦日は大雨で、年明け新春はちょっぴり寒波が到来だって。でも、東部は相当な荒れ模様になるそうだし、北海道の暴風雪というから、少しぐらい冷え込んでも文句は言えないか。メトロバンクーバーだって「冬」に違いないんだし。

ぎっくり腰状態がほぼ解消してひと安心。リタイア2年目をすっきりと迎えたいのに、イテテ、ぎくしゃくはないもんね。午前中はだらだらして、ランチの後、午後2時ちょっと前に歯科。同じ建物の道路に面した地上階にあるので、エレベーターでロビーに下りて、正面玄関を出て右へ10歩くらい。(ちなみに歯科の隣は今増えているハイテク補聴器のクリニック。)ジー先生から引き継いだゴピ先生とハンサムな歯科衛生士のおにいちゃんとかわいい受付嬢の3人は全員インド系。移民して来た人たちにとって医者よりも歯医者の方が格段になりやすいということもあるのかな。ニューウェストなんか犬も歩けば歯科に当たるってくらい歯医者が多い。

治療台に座って、まず保険の話。歯科はおおむね州の医療保険制度の対象外なので、他に除外されているものと一緒に別に保険をかけて治療費の一部をカバーする。我が家もカレシの公務員組合年金の福利給付としてこの延長保険があるんだけど、基本的なサービスが主で、しかも半分は自己負担。被せものは保険会社の承認が必要と説明していて、ちょっと待ってと席を立って受付嬢に我が家の保険の内容を調べさせた先生が「カバーしていないですねえ」。うん、最近になって保険料を抑えるために保険会社を変えたからさもありなん。カバーしていないんだったら承認も何もないから、じゃ、すぐに始めてください。「15万円くらいかかりますが」。(だいたいそのくらいはかかると想定していたので)ここは壊れた歯を修復するのが最優先。すぐに始めてください。

というわけで、さっそく新しい歯冠の土台作り。ゴピ先生はチビのワタシより背が低いので、ときどき立ち上がっての大奮闘。でも、ハンサムな衛生士のおにいちゃんに見とれていて、歯をガリガリやられるのがちっとも気にならない。もう少しで終わりと言う頃に先生が「上の歯をちょっと削りますね」。どうやら上の奥歯の一角が尖っていて、それが下の歯が壊れる原因になったらしい。1時間半かかったけど、仮の歯冠を被せてもらって、見積もり費用の半額を払って、1週間後の予約をもらって、「大事にしてやって」と言われて帰って来た。ゴピ先生、気に入った(衛生士のお兄ちゃんも)。


歯が壊れて、ぎっくり腰になってリタイア初年度終了

2019年12月30日 | 日々の風の吹くまま
12月29日(日曜日)。☁☁。薄曇というのか、雲が何となく青みがかって今にも晴れそうですきっと晴れない空模様。でも、気温が少し上がったようで、手前の山並みから上から3分の1くらいまであった雪がすっかり消えてなくなっているし、その向こうの雪が積もればやさしい羊の顔になるコクィットラム山も何だかおっかないゴリラの顔。

今日は先おとといから痛んでいる腰を労わって、のんびり、ゆっくり。朝のウォーキングでは下り坂がちょっときつかったけど、きのうよりはずっと良くなっているのは確か。クィーンズパーク地区の家々のクリスマスライトを楽しもうと、クリスマスから連続で夜にウォーキングしていたんだけど、ボクシングデイの夜に暗くて見えなかった歩道の段差でずんっと足を踏み下ろして腰がギクッ。垂直の衝撃で椎間関節をカスタネットよろしくガチンとやるのは前にも何度かあったことなんだけど、下手な動きをするたびにギクッと来るから困る。それでも、車や劇場の座席ではまったく問題なかったし、昼間はデスクの椅子の背に挟んだ温熱パッドで暖めて、夜はサロンパスを貼って寝るだけでギックリ痛がほとんどなくなったので、今回はごく軽症。

今年も後2日になって、奥歯は壊れるし、腰は痛めるしで、いやはや何ともの状態でのリタイア初年度の幕引き。でも、リタイアしたからもう年末の駆け込み仕事とは無縁になったし、何よりもクルーズの最中じゃなかったのはもっけの幸い。タスマン海はけっこう波が荒くて船が揺れたから、ギックリ腰なんかになったらえらいこっちゃだもの。(船には診療室があるけど。)やっぱり極楽とんぼは自然体を心がけていれば幸運が付いて来るのかもしれないな。リタイア2年目の来年もこの調子で行くかな。というよりは、初年度は試運転期間ということにしておいて、2年目からはもうちょっとご隠居さん生活らしいゆったりしたリズムを確立したいもんだな。クルーズを2つも計画して、その間に日本行きをねじ込んでおいて、ゆったりも何もないもんだとは思うけど。

背中の温熱パッドの心地がよすぎて、日がな1日クロスワードパズル。帰って来てすぐにアーカイブのパズルにアクセスできなくなって、ニューヨークタイムズに問い合わせたら、すぐに「ブラウザの設定ページでキャッシュを削除してみて」と削除方法の説明へのリンク付きで返事。ふむふむChromeはこういう風にやるのねと説明を読んで、さっそく削除の作業をはじめたら、まあ時間のかかること。それでも終わったところで(ログインし直して)アーカイブのパズルをクリックしたら見事に開いて、ほっ。ということで、のんびりとパズルとにらめっこの1日・・・。


ホリデイシーズンの終わりはアンチクライマックス

2019年12月29日 | 日々の風の吹くまま
12月28日(土曜日)。☁☂☁。2019年の最後の週末で、リタイア初年度も残すところ4日。あっという間に太陽の周りをひと回りってことで、時間なんてほんとに短いもんなんだな。子供の頃は長くて、長くてと言う感じだったけど、年を取るにつれて短くて、短くて。ほんとは逆だといいのに。

きのうは車も無事に一発でエンジンがかかって、あまり混んでいない道路をぶっ飛ばして、まずは公営の酒屋があるオークリッジへ。私たちにとっては35年住み慣れた古巣のような地域だけど、最初に住んだタウンハウスのあったところはタワマンが2棟建っていて、地下鉄駅の周辺もマンション建設ラッシュ、オークリッジのモールもタワマン10棟とか言う大規模な再開発が始まっていて、5年の間に見たこともない知らない街になってしまった観がある。酒屋では切らしていたブードルズ2本とカレシがときどき嗜むアヴェルナ1本とワタシのムッシュヘネシーVSOP2本。日本酒は「獺祭」が販促の目玉のようで、他にも何とか大吟醸とか言う銘酒が何種類もどっさり。そういえば我が家にもだいぶ前に買った獺祭があるから元旦にでも開けようか。

劇場にはちょうどドアが開くときに着いたので、幕開きまでラウンジでワインを飲みながらフォルスクリークの夜景を眺めてひと息。さりげなくフェミニズムの主張を織り込んだ芝居は、リディア役以外は去年と同じキャストで演出も同じだし、舞台セットも去年のままだったけど、ちょっぴりジョルジュ・フェドー風なテンポの速いコメディになっていて、幕間に裏方さんたちが召使の衣装でセットを整えていたりして、去年の舞台よりもさらにおもしろかった。まあ、何年もまったく同じままでは客の反応も鈍るだろうから、芝居も進化して行かないとね。そういう変化を見るのも何度も観る楽しみのうちと言えるかも。

で、土曜日の今日は普通に床掃除。クリスマスと翌日のボクシングデイが過ぎてしまうと後は何かアンチクライマックスという感じで、)年末大掃除なんて話は聞かないし、大晦日にパーティで新年の秒読みをやってひと騒ぎしたら、元旦は休養日でクリスマスから続いたホリデイシーズンが終わり。最近はアメリカのブラックフライデイに合わせてひと足先に狂騒セールをやるようになったので、ボクシングデイは昔ほどの賑わいがないように見えるけど、木曜日には空港すぐそばの(空港が出資している)アウトレットモールに押し寄せる車と空港ターミナルに向かう車が1本しかない道路でかち合ってお盆並みの渋滞だったらしい。野次馬の目で見ると「何でもいいから安く買うことに意義がある」的なイベントという感じだけど、1月の第3月曜日はブルーマンデイと呼ばれていて、ホリデイ疲れとクレカの請求書の到来で1年で最も憂鬱な日なんだそうな。何か笑うに笑えない話・・・。

今日も何かと・・・

2019年12月29日 | 日々の風の吹くまま
12月27日(金曜日)。☁☁☁。霧なんだか小雨なんだか、どんよりと湿っぽい朝。でも、ちょっとだけ気温が上がったようで、雪の降った形跡はないから、ほっ。まあ、祝日と週末に挟まった今日は休みの人が多いだろうから、ちょっとくらいの雪なら混乱はないだろうけど。

左側だけで噛むように気をつけながら朝ご飯。鳥の餌は硬い種が多いから、そうでなくても食べるのが遅いワタシはよけいにのろのろ。急がなくてもいい身分でラッキーだな。終わったところで、壊れた歯を持って、エレベーターで地上階の歯科へ直行。今までのジー先生は隣町コクィットラムに持っている本拠に集中することにしたそうで、クリニックを引き継いだゴピ先生が出て来て挨拶。ま、ジー先生はときどきしか来てなかったから、権利を売ったんだろうな。コクィットラムは韓国系が多いけど、ニューウェストはそれほどじゃないもの。週6日営業だそうで、ゴピ先生はインド系で物腰の柔らかな人。きのうの経緯を説明して、どんな治療になるか聞いて、一番早い月曜日に予約をもらって帰って来た。

早めに買い物に行って来て郵便箱を空けたら、小包ロッカーの大きな鍵。開けてみたらずっしりと重い光ファイバーの予備バッテリ。来週と言っていたけど、早く着いて大助かり。アラームを止めるのにとりあえず陰極だけ外してあったので、取替えは紙1枚の説明書をざっと読んだだけで楽々。リサイクルする古いバッテリの返送用ラベルが入っていたので、送られて来た箱に入れて、テープで閉じてラベルをぺたっ。明日道路向かいの郵便局に持って行くだけで済むから、ほんとに楽々。FedExもこれくらいてきぱきだったらいいのになあ。メールのやり取りはまだ続いていて、きのうは何となくチョンボを認めたような低姿勢の返事が来てたけど、アマゾンのようなEコマースとその基盤のグローバルロジスティクスは、規模が大きくなり過ぎてコンピュータとマニュアルに依存せざるを得ないのか、全体として業務の質が低下しつつあるような感じがするね。デジタル思考が人類滅亡の道だったりして。

さて、今夜は久しぶりに芝居(『Miss Bennet:Christmas at Pemberley』 )を観にグランヴィルアイランド劇場へ。ジェーン・オーステンの『高慢と偏見』の続編としてコメディ仕立てで書かれたもので、5人姉妹の1人で探究心旺盛で本の虫で生涯未婚が確実視されるメアリが主人公。去年観てすごく楽しかったので、クリスマススペシャルとして再演される今年もと春先にクリスマス前の日のチケットを買ってあったんだけど、クルーズから帰って来る日と重なってしまって、チケットを今日に変更してもらったといういわく付き。1ヵ月以上も地下の駐車場に放置していた車、ちゃんとエンジンがかかるといいけど・・・。


奥歯が壊れてしまった!

2019年12月27日 | 日々の風の吹くまま

   

12月26日(木曜日)。☁☁☂。ちょっと冷えて来たな。8時過ぎに起きて来たら、川霧の向こうのサレーの街並みの向こうに連なるカスケード山脈の山並みと厚く垂れ込めた雲の間の細い隙間から金色の朝の光。朝焼けは雨と言うし、天気予報も夜には雨になると言ってるし、メトロバンクーバーの高台や郊外では夜半に雪になると言っているし、はて、我が家は高い台に当たるのかどうか・・・。

朝ご飯のクロワッサンを食べていたら、いきなり口の中でジャリッ。クロワッサンなのに何だぁ?と思って摘み出して見たら、うはっ、歯だ。それも大きな塊で、指先で口の中を探ってみたら、イテテ。歯根にひびが入って10ヵ月前に抜いた右下の第1大臼歯の隣の歯(つまり第2大臼歯)が半分くらいなくなって、残っている半分は縁がまるでナイフみたいになっていて、舌が触るたびにすぱっと切れそうな感じ。あぁ~あ、奥歯が壊れちゃった。しぃ~らない。今日はボクシングデイの祝日だから、ジー先生の歯科は休診だし、明日まで待っても緊急で診てもらえるかどうか。すぅ~っと息を吸うとちょっとしみる程度で痛くはないんだけど、困ったなあ。

でも、ここはニューウェストミンスターの中心街アップタウン。なぜか並んでいるビルとマンションごとに歯科があるようなところなので、どっか開いているだろうと「緊急」でググッてみたら、徒歩3分のモールの中と6番ストリートの道路向かいの2ヵ所で緊急患者を受け付けていて、道路向かいのピッツァ屋とサブウェイの間にある歯科なら今日は夜8時まで開いていて、徒歩1分。さっそく壊れた歯の破片を持って駆け込んだら、待っている人はいなくて、すぐに受付。中東系の先生がプローブのようなもので写真を撮ってモニターに映しながら、経年劣化した詰め物の下の方腐食が進んでいたところへ隣の大臼歯を抜いたので、加重が増えて壊れたようだと説明。腐食を治療してからクラウンで修復するのが最善ということで、今日は舌が傷つかないように鋭い縁を削って、レジンで仮歯を作る応急手当。治療費は保険会社に請求できる分を含めて1万7千円。でも、舌が引っかからなくなっただけで気分はさっぱり。

できるだけ力をかけないようにして、2、3日中にジー先生に診てもらいなさいと言うことで、ランチは柔らかく煮た野菜うどんを左側だけでもぐもぐ。午後にマリルーとロバートが遊びに来て、クルーズで撮った写真を見せながら、壊れた歯のことなんかすっかり忘れておしゃべり。痛くないからよけいに気をつけないと、何気なく噛みしめてしまいそう。夜になって何となくみぞれっぽい雨。でも、ジー先生の歯科はマンションの地上階で、玄関を出てすぐ横だから雨でも何でも心配なし。明日いの一番に駆け込まなくちゃね。


何となくダイエット中のクリスマスのディナー

2019年12月26日 | 日々の風の吹くまま
12月25日(水曜日)。☁☀。静かなクリスマス。起床8時半。クリスマスモーニングはオヴォアヴォトースト。トーストにスライスしたアボカドを並べて、その上にポーチドエッグを載せただけのシンプルなものだけど、けっこうおしゃれに見える。

   

ランチはマッシュルームのスープを作って簡単に済ませて、クリスマスディナーの下ごしらえ。我が家の定番は鴨の足のコンフィ。鴨を食べたときに残った皮を集めて煮出して精製して冷凍してあった脂を耐熱鍋に溶かして、鴨の足をどっぷり沈めて、ガーゼに包んだタイムとにんにくも沈めて、熱湯を半分くらいまで入れたスロークッカーに入れて、高温で5時間。フォークで身を骨から外せるくらい柔らかくなるまでことこと。

次は前菜の算段。毎年夏と暮れに日本にお中元とお歳暮を送ってもらっている業者さんから、ご愛顧のお礼とリタイアのお祝いを兼ねてと、この秋に仕込んだイクラをプレゼントしてくれたので、前菜はシーフードかな。フリーザーの中の「半端もの」のバスケットをかき回して、ヒラメのえんがわを少しと大粒のホタテを2個。三品セットが決まったところで、さて、どうしようかな。前菜はいつも残り物や半端ものを使っての思いつきメニュー。結局、ヒラメは薄く、細くスライスしたにんじんと玉ねぎと一緒にポン酢にカラマンシーのジュースを何滴か落として「ひと口セビーチェ」、ホタテはアボカド油を吹き付けたフライパンで焼き色をつけて海草入り海塩と刻みねぎで仕上げ(付け合せはこごみ)、イクラはロメインレタスのボート。

   

次にメインに付け合せるポテトとアシアゴチーズのミルフィーユを丸い型に詰めて、パン粉をぱらぱらと降って、アボカド油を軽く拭きつけてオーブン。焼いている間にマティニと前菜でメリークリスマスの乾杯。スロークッカーのタイマーが上がる頃に渦巻きビートをスライスして蒸して、クリスマスディナーができあがり。

   

今年もクリスマスのご馳走はけっこう上出来。後はコーヒーとイタリアンクッキー1枚ずつ。これなら秤に乗ってもびっくりしないで済むかな。


クリスマスイヴはみんな早じまい

2019年12月25日 | 日々の風の吹くまま
12月24日(火曜日)。☁☁☂。クリスマスイヴ。目が覚めたらもう9時になっていて、ええっという感じ。いろんな人が集まっているところでバスがどうの電車がどうのと言う夢を見ていて、アイルランドかスコットランド(あるいはニュージーランド)の小さな町が舞台だったみたい。こてこてにスコットランド的だったダニーディンかなあ。とってもチャーミングで、2人ともすっかり気に入って、いつかまた行きたいねと言っていたところ。

さて、今日は早じまいするところが多いので、こっちも早め、早め。貯蔵フリーザーから鴨の足を2個出しておいて、きのうレジかごが重くなりすぎて買い損ねたものを買いにスーパーへ。ここは午後6時閉店。次に角の酒屋で運悪く切らしてしまったジンを1本。ここは我が家のマティニの定番ブードルスを置いていないので、とりあえずタンカレイの中瓶をレジに持って行ったら、後ろの棚の一番上の一番隅っこにワタシのムッシュヘネシーが鎮座してるじゃないの。さっそく梯子をかけて下ろしてもらって、ああ、1ヵ月ぶりのご対面。一気にクリスマス気分が倍増した感じ。誰かが閉店時間を聞いたら、「午後11時。クリスマスも正月も変わらず午後11時まで」。公営の酒屋じゃあこうは行かないな。盛んにセールのコマーシャル流しているけど、今日は早じまい、明日は休みだもん。

最後は道路向かいの郵便局に寄って、きのう郵便箱に入っていた不在(じゃなくても入れて行く)通知を出して小包の引き取り。ここは午後2時に営業終了。心当たりがなかったので誰からかなあと思っていたら、日本の旧友からの「差し入れ」。カレシが大好きなスープ春雨に茅乃舎の出汁パックの袋に溶かずにまぶすだけの唐揚げ粉。うわ、うれしいなあ。大晦日と元旦は「何ちゃって和風」の習慣みたいなものができているので、さっそく極楽とんぼ亭特製の「何ちゃっておせち」で活躍してもらおうっと。完了金曜日に帰って来てから、我が家の定番「鳥の餌」の朝ご飯と野菜中心のランチとエアフライヤーを駆使しての晩ご飯で、クルーズからお持ち帰りした体重も2人と下降線になって来たので、ピンッと上向きにならないように、クリスマスディナーもちょっと工夫してみなくちゃ。

クリスマスの準備が終わってほっとしたところへ、FedExから「追跡番号が無効だった」というメール。何言ってんだろ。2時間前にその番号で今日もまだケルンにあることを確認したのに。カスタマーサービスにメールをコピーして送ったら、今度は「発送品は通関されていませんでした。受取人にその旨を連絡します。現在通関状況をモニターしております」という返事。今の時期に仕事をしているのは新米の下っ端なんだろうけど、読解力がないのか、メールにずらっと表示されているこれまでの経緯をまったく理解していないらしい。ここまで来たら呆れるしかないね。今夜はクリスマスイヴ。はて、夜通し営業のサンタに配達を頼んだ方が良かったのかなあ。


電話会社とFedExを追い回す師走風景

2019年12月24日 | 日々の風の吹くまま
12月23日(月曜日)。☁☀☁。いやぁ、何ともひっそり。マンションには若い家族もけっこういるし、中国にいる親が持っている部屋に住んでいる人も多いから、みんなそれっと帰省しちゃったのかな。明日のクリスマスイヴは早じまいする職場が多いし、あさって、しあさってはクリスマスとボクシングデイの2連休なので、1週間丸々休みを取る人が多いし、大晦日も(パーティなんかで)早じまいや早帰りが多いので、めんどうだから2週間まとめて休む人というもたくさんいそう。だって、有休を7日取れば21日から何と16連休になるんだもの。

今日はいの一番にクレジットカードの支払いをしてから、帰って来てからずっと定期的にピーっと鳴っている光ファイバー配線パネルの予備バッテリの取替えについて、パネルに書いてある電話会社の番号に電話。カバーを開けてみたらバッテリのアイコンに赤いランプが点いていてぇ、で、何たらかんたら。「予備バッテリが切れたんですね。すぐにお送りします」。えっと、ワイヤだの何だのがぎっしりでどれがバッテリなのかわからなかったんですけど、自分でやれるんですかぁ。「できます。説明書がついていますから」。あっ、そ。「郵送で来週中に届きます」。はあ、そうでっかぁ。ま、うるさいってわけじゃないし、停電したら電話が使えないだけだから、新品が届くまで放っておこ。

      

午後一番の仕事は、ドイツのエスターに迷子になっているプレゼントの行方についてアップデート。出発前にFedExで発送したミニチュアキャンピングカーが配達予定日を過ぎても着かなかったので、ドイツのFedExに問い合わせたら、「関税の問題があってアメリカ向けに返送された」という返事。あらら。その後関税の請求書が届いたので、また電話して払うと言ったら、「すでに返送になっているので、関税の支払いを拒否しなさい」という返事。おいおい、ちょっと、ちょっと。FedExのサイトで追跡番号を入力して見たら、20日現在まだケルンの処理センターに留め置かれている様子。そこでFedExのカナダとドイツのカスタマーサービスに苦情メール。カナダFedExの説明は「メンフィスの処理センターを出る前にアメリカの税関をクリアすべきだったところ、完了しないうちにドイツに送られてしまったので、アメリカの法律でメンフィスに返送しなければならなくなった」。ドイツFedExの説明は「受取人が関税の支払いと荷物の受け取りを拒否したので発送人に返送した」。おいおい、言ってることがまったく違うじゃないの。

要はアメリカのFedExが通関手続きでチョンボしたってことらしいけど、ドイツの(たぶんあて先のライネに近いミュンスターの)FedExはケルンからの指示で即座に返送しておきながら、エスターにはドイツの関税の請求書を送りつけて、払ってもらっても届ける荷物がないので、支払いを拒否しろと言ったんだろうな。それなら返送理由の説明が簡単になるけど、元々のチョンボはアメリカのFedExなのに、何だかなあ。ま、カナダFedExが追跡してくれているので、ここは報告待ち。リタイアしたら週末も祝日も有休も関係ないのに、やっぱりクリスマスとお正月ひっくるめたホリデイシーズンはけっこう慌しい。やれやれ・・・。


あしたはもう遊び気分から抜けないと

2019年12月23日 | 日々の風の吹くまま
12月22日(日曜日)。☁☀。冬至。今日から公式に冬。南半球では「夏至」で夏。と言うことは、もし帰国の便が今日だったら、夏至の日にニュージーランドを発って、冬至の日にバンクーバーに着くわけで、夏と冬の始まりを同じ日に経験できたってことだなあ。うん、何だか損をしたような、でもどうでもいいような、不思議な気分。冬至の日の日の出は午前8時4分、日の入りは午後4時16分で、1日の長さはたったの8時間ちょっと。ずっと昔2人揃って車で通勤していたときは、架け替え前の古ぼけたキャンビー橋を渡っている頃に朝日が昇って来たっけ。夏時間を恒久的に標準時間にしたら、冬至の日の出は午前9時4分になるわけで、真っ暗だと仕事に行くのが億劫になりそう。

朝の運動ウォーキングを済ませたら、カレシはさっそく英語レッスンのスケジュールの組み直しで大忙し。きのうは「帰ってますかぁ」というメールが次々と来ていたそうで、生徒さんたちが1ヵ月休みにしてもちゃんと待っていてくれたと感激気味。また忙しくなるね。ワタシはというと、はて、何しようかな。船の上で遊びすぎて、持って行ったプロジェクトはほとんど何も手を付けないままだったから、このあたりで緩んだやる気を引き締めて、ぽちぽち気合を入れて行こうかな。でも、旅の写真が2400枚、もらって来た資料がどっさり。クリスマスを祝って新年を迎えるダブル行事があるし、請求書の支払いもあるし・・・。

秋に退職貯蓄制度で貯めたワタシの老後の「虎の子」5千万円を個人年金基金に切り替えたときに、投資顧問のトニーに運用を丸投げしたら、3ヵ月ほどで50万円、年間ペースだと4%近くも増えたからびっくり。証券会社に現金で預けっ放しにしていたらすずめの涙にも及ばない微々たる利子しか付かなかったのに。もっと早くに「おまかせコース」にしていたら、いったいどれくらいになってたやら。まあ、今さら欲張ってもしょうがないけど、亡きママがよく「お金はお金を呼ぶのよ」と言っていたのを思い出した。

さて、明日は月曜日。洗濯ルームの壁にはまっている光ファイバーのコントロールパネルで帰ってきて以来ずっと一定感覚でピーっと鳴っているので開けてみたら、停電の時に備える予備バッテリがアウトという表示。あらら。築5年を過ぎると何かと故障やら取り替えが増えるみたい。自分で取り替えられるものかどうかよくわからないので、電話会社に聞いてみなくちゃ。えっと他にまだ何かやるべき「事務処理」があるような気がするけど、うん、あした、あした。今日はみごとな夕焼け。今夜はちょっと冷え込むかな。

   


豪華クルーズの売りはつかの間のセレブ気分

2019年12月23日 | 日々の風の吹くまま
12月21日(土曜日)。☂☂。揃って猛烈に爆睡して元気いっぱい。おかげでカレシも体のゆらゆら感がなくなって正常復帰。船や飛行機を下りてもまだ乗っているような感覚なのを「陸酔い」と言うらしい。平衡感覚が敏感なのか鈍感なのか、どっちなんだろうな。ワタシは船の揺れるリズムに、バランスボールに座っているかダンスでもしているような調子でけっこう体を合わせている感じだから、船酔いしないのかもしれない。でも、遊園地の特にぐるぐる回るような乗り物にはどうしようもなく酔ってしまうから、平衡感覚が特別いいってわけでもなさそうだけど。

留守番の間にシーラが家中を掃除してくれたので、今日はいつもの土曜日のまじめ掃除は不要ということで、休養日。朝ごはんはいつもの「鳥の餌」。ランチは冷蔵庫にあるだけ野菜で春巻き。いつもの買い物の時間に、今日はサラダの野菜が必要なカレシと連れ立ってスーパーへ。しばらくはわりと軽めの食事にするとダイエットになるかな。クルーズ船のレストランはどれも「豪華」が売り物だから、前菜なんか、フォアグラだとかキャビアだとか、大金持だってたまにしか食べないようなものがてんこ盛り。メインコースのメニューもいかにもカロリーが高そうなものがずらり。その上、デザートはもうリッチに尽きるし、さらにはバフェでもこれまたついお皿に山盛りしてしまうようなものがいっぱいで、気をつけていてもあっという間にカロリー過剰になってしまう。まあ、そういうのが売りなんだから文句を言ってもしょうがないけど。

豪華クルーズはテレビや雑誌で見るセレブのリッチで優雅な暮らしの気分をちょっぴり味わってもらおうと言うことのようで、庶民にとってはいっときの甘い暮らしで済むからいいけど、本物の大金持がみんな日常的にこんな食生活をしていたら、メディアの訃報のページが大賑わいになること請け合いだと思うね。まあ、日常を離れてのゆったりしたバケーションで気持を切り替える上では、上げ膳据え膳のおとぎ話的な世界を楽しむのは大いに効果的で、悪いもんじゃない。特に女性は家事と名のつくものは一切やらなくてもいいんだもの。そのせいかな、船の上では「奥さん主導」型の夫婦がけっこう多かったのは。(クルーズで人間観察をするのも暇つぶしのひとつってことで。)

今日はのんびりして、明日からは100%「日常」。クリスマスのご馳走、どうしようかな。あちこちからチョコレートの箱が届くし、もう・・・。


目が覚めたらまた同じ日付

2019年12月22日 | 日々の風の吹くまま
12月20日(金曜日)。☂☂。ニュージーランド航空24便は午後8時にオークランドを離陸。夕食が済んだらすぐにシートをベッドにしてもらって、おやすみなさい。赤道を越えて13時間近い飛行時間の大半を眠って過ごして、朝食を済ませた後、正午にバンクーバー国際空港に到着。何だか時差をあまり感じないけど、日付はオークランドで過ごした20日のまま。そっか、シドニーに行ったときにすっぽりなくなった12月3日の穴埋めってことか。人生が1日短くなったわけじゃないんだ。飛行機を降りたら、搭乗ブリッジの先端で采配を振るっていたダグが「お帰り」とハグで迎えてくれた。「快適だった?」 うん、さすが世界一のニュージーランド航空、すごぉく快適だった。

ずらぁ~っと並んだキオスクでパスポートをスキャンして、税関申告の質問にピッポッパッと答えて、写真を取られて、出て来た紙を持って、荷物を引き取って、出口で税関の人に紙を渡して出口へ。クリスマス休暇の時期なので、オークランドでもそうだったけど、バンクーバーもかなり混雑している。外は雨。ずっとこんな天気だったらしい。ま、それがバンクーバーの12月だからねぇと言いながら、タクシーで我が家へ。午後1時半、ほぼ3週間ぶりに我が家に帰着。久しぶりの我が家。いつもドアを開けると何となく不思議な匂いがするなあ。シーラがライトを点けておいてくれたクリスマスツリーに迎えられて、ただいまぁ~。

さっそく荷解きをして、持って行った衣類を洗濯機に放り込んで、冷凍庫のスープを解凍して軽くランチ。カレシはまだ体が揺れていると言ってソファにごろり。2週間も波に揺られていた後で乱気流の多い空を飛んで来たせいかな。乗り物酔いはしても船酔いだけはしたことがないワタシは、片付けるものを片付けて、スーツケースを空っぽにして、洗濯物を乾燥機に入れて次の洗濯と大忙し。あはは、一気に「日常」に戻っちゃった。晩ご飯は冷凍のラザーニャと出来合いのサラダを買って来て、久々にカレシ特製のマティニで乾杯して、久々のおうちご飯。でも、体重を量ったら、カレシは2キロ、ワタシは1キロのおみやげ付き。でも、楽しかったね。次のクルーズまで4ヵ月あるから、ま、いつもの食生活に戻って、運動をして、体力と英気を養っておこうね。

午後11時。久しぶりに揺れないベッドにもぐり込んで、おやすみぃ~。


船の旅の終点~オークランド

2019年12月22日 | 日々の風の吹くまま
12月20日(金曜日)。☁☁。午前6時40分にセットしてあった目覚ましがピーコ、ピーコ。がぱっと起きて、さっと着替え。船はしずしずと終点のオークランド港へ向かっているところ。クルーズの終わりは何ともあわただしい。入港が午前8時で、8時半には船室を出なければならないので、まずは手荷物をまとめる作業。7時過ぎにヴィクラムが朝ご飯を持って来て、テーブルを設えてくれて、船の上での最後の食事。何しろばたばたするから、下船する朝は荷造りと並行できるルームサービスの方が楽。バトラーのヴィクラムはこれから3ヵ月間シドニーとオークランドの間を往復するんだそうで、シドニーは40度だってよぉと言ったら、「船内は涼しいですから」。あ、そうか。週7日勤務で契約が終了するまで休日がないんだよね。

8時過ぎに最後の忘れ物チェックをして、2週間「我が家」だった646号室を出て、集合場所の5階のラウンジへ。下船後の行く先などに応じて荷物につけるタグの色が違っていて、色ごとに下船の呼び出しがかかるしくみ。私たちの白いタグは「市内観光+空港送迎」。出発前に予約してあったんだけど、なぜか1人分だけ優待扱いにしてくれた。もしかしたらブティックでSilverseaのロゴ入りのジョギングシャツを買ったからかなあ。ただ想定外に寒かったからなんだけど、着心地があまりにに快適なもので後で同じのをもう1枚買ったからかな。けっこう高かったし、いつ通ってもブティックは閑古鳥が鳴いてたし。

埠頭のターミナルで何か簡単な入国手続きをして、大型観光バスに荷物を積んでもらって、まずはオークランドの市内観光。目覚しい人口増加で、市内はどこも交通渋滞なんだそうで、バスものろのろ。それでも丘の上にある博物館へ。第1次/第2次大戦の記念博物館と自然/民族/歴史博物館が同居していて、私たちが見て回ったのは主にゴンドワナ大陸から分離して以来のニュージーランドの自然や生物、マオリ族の歴史。

   

早くに大海に孤立したために、コウモリ以外には陸生哺乳動物がいなかったので、飛ばなくても良くなって翼が退化してしまった鳥たち。国鳥でニュージーランド固有種のキーウィはで5種類いて、鋭い嗅覚とセンサーみたいなひげがあって、体温などの生理的な特徴は哺乳類に近いらしい。ウォンバットもかわいいけど、キーウイもかわいいね。とっくに絶滅したモアという鳥は、身長が3メートル以上あってダチョウの親戚。オスはメスの半分以下の大きさだったそうで、巨大なメスに見下ろされたオスの心境はいかに・・・。

      

そうそう、戦争記念博物館には無傷のゼロ戦が展示されていてびっくり。ラバウルでの修理が遅れているうちに戦争がおわってしまったとか。

   

市内観光の2つ目はスカイタワー。高さ328メートルというからスカイツリーの半分だけど、186メートルの展望台にはガラスの床がところどころにあるし、194メートルからのスカイジャンプと1メートル足らずの手すりのないプラットホームを歩くスカイウォークがあって、展望台ではたくさんの人がジャンプした人が窓の外を落ちて行くのを待っているようだった。

   

   

市内観光が終わったらそのまま空港へ。荷物を持ってニュージーランド航空の「プレミアムチェックイン」で楽々チェックイン。セキュリティもエクスプレスであっさり通過して、2階のラウンジで数時間ぶらぶら。ああ、旅の終わりって、さびしいような、ほっとするような・・・。


タウランガ~船旅の終わり

2019年12月19日 | 日々の風の吹くまま
12月19日(木曜日)。☀☀。青空、いいねえ。船の中で行き交う人たちもスマイル満開。午前7時半、最後の寄港地タウランガに入港(実際に接岸したのは数キロ離れた郊外のマウントマウンガヌイ)。気温も20度を超えるという予報で、やっと夏を見つけたという感じ。今日あたりから、この2週間の食べ放題飲み放題をスケールダウン。というのも、何かやたらと胸やけがするようになって、寝ていて咳が出るとよけいにひどくなる始末。食べる量が急に増えたもので胃袋が消化のための需要増に応じて胃酸の生産量を大幅アップしたのかもしれない。でも、ジーンズがきつくなった感じはないので気にするほど太ったとは思わない(思いたくない)けど、食べる量を減らして、日常の食生活にすんなりと戻れるようにしようというわけ。

タウランガは先週だったか噴火した火山島があるプレンティ湾に沿ってビーチが延々と続いて、人気スポーツはサーフィンやセーリング。ニュージーランド人の国内旅行先のトップであり、同時に発展著しい貿易港で、さらに同時にキウィフルーツの大生産地/出荷港。今日のツアーはまず19世紀半ばに最初にこの地にできた宣教所の見学。ヨーロッパ人とマオリ人の関わり合いは北海道開拓の歴史やマオリ人とアイヌ人の関わり合いに共通するものがあったりして、興味よりも先に何となく親しみを感じてしまうから不思議。ちなみにマオリ語は英語、ニュージーランド語手話と並ぶニュージーランドの公用語で、最近はマオリ族のルーツがなくても積極的にマオリ語を学ぶ人が急増しているとか。

宣教所の後はキウィフルーツ農場。かってゴールドキウィが病害で壊滅的な被害を受けた苦い経験から、厳しい管理体制を敷いていて、バスの降り口に消毒マット。案内役は元オールブラックスの選手だったというグレアムさんで、ものすごい数のキウィフルーツがぶら下がっている棚の下で栽培過程の説明はすごく興味深かった。何よりも品質管理を徹底するためにまさに人海戦術と言える労働力を要するそうで、東南アジア、インド、ポリネシア諸島から季節労働者を呼んで賄っているけど、栽培面積の急増で「この先はどうなることやら」とグレアムさん。(この時期には働き口が有り余っているからと失業保険は出ないそう。)何百万という短命の雌花をこれまた短命の雄花の花粉で授精させるのは主にミツバチの仕事。ニュージーランド特産のマヌカ(ティーツリー)ハニーを作る養蜂業者から巣箱単位で蜂を借りて、(キウィフルーツの花には蜜がないので)糖蜜を与えながら受粉に励んでもらうんだとか。

   

   

ゴールドキウィの生産の一端を担っているマヌカハニーのメーカーに立ち寄ってから帰船。出ている間にヴィクラムがクローゼットからスーツケースを出して、きれいに拭いてすぐ荷造りできるようにしておいてくれた。ワタシのスーツケースにはSilverseaの銀色のリボンが結んであったのはナイスタッチ。午後11時半までに廊下に出しておくことになっているので、さて、荷造りにかからないとね。うん、旅の終わりはもう秒読み・・・。

   

   失恋自殺をし損ねたマウンガヌイ山

お気楽な船の旅ももうすぐ終わり

2019年12月18日 | 日々の風の吹くまま
12月18日(水曜日)。☂☁☂。ミューズ号はニュージーランド北島の北側のタウランガを目指して北上中。ゆうべは外海に出てから波のうねりが大きくなって、船の横揺れも大きくなった。廊下に出るとこっちでぎしぃ~っ、あっちでぎぃ~っ。歩いている方は左にゆらぁ~、右によろぉ~。ジャズバーで優雅に寝酒をやっていたら、切り上げて船室に戻る人たちがよろよろ、おっとっと。船の揺れのせいか酔いのせいかは知る由もないけど、幅も厚みもワタシの2倍はありそうなご婦人がよろけて私たちのテーブルに倒れかかって来たときはあわや。吹っ飛んで来かけたコニャックのグラスを間一髪でキャッチして事なきを得たけど、いやぁ、危ない、危ない。すっかりなじみになったウェイターさんが「かっこよかったすよぉ」と、レミを注ぎ足し。おいおい、この揺れだとワタシまで千鳥足になっちゃうじゃないの。

今日は最後のDay at Sea。寝ている間はあまり揺れていなかったけど、ランチが済んだころには白い波頭が無数に立っていて、ときどき三角波も見える。せりあがって砕ける白波から風に吹かれた水煙が吹っ飛んで行く。見えている三角波は小さいからいいけど、大きなのだったら怖いな。私たちの船室は一番揺れが少ないと言われる船体中央部で、設えはまったく同じでも料金の違う4クラスの一番上。でも、クルーズ船にはスタビライザーが付いているから、この程度のしけなら怖いことはないけど、スタビライザーがなかったらどんな揺れ方をするのかな。ミューズ号は4万総トン(乗客596人)だけど、例えば2千人も乗せる8万トンの船だとどんな感じかな。

トラベルエージェントのジェフから、ニュージーランド航空のダグのヘルプで帰国便の座席(A列最後とK列先頭)をA列の4と5に変更したとのメール。ばんざぁい。この2席は予備席になっているようで、出発の一定時間前までに必要にならなければリリースされるらしい。まあ、対角の隅に離れ離れでもさして不便はないし、ニュージーランド航空のビジネスはテーブルが大きくて、カップルが望めば差し向かいで食事できるようになっているんだけど、やっぱり近いに越したことはない。ダグのパートナーのピーターからもメールが来たので、ありがとうねえ!船内ではバトラーのヴィクラムがニュージーランドの入国管理の書類を届けてくれて、午後には今回のクルーズの評価の質問票を持って来た。あぁ~あ、14日間の航海もそろそろ終わりに近づいているってことか。

去年のクルーズでビューですっかりはまってしまって、今回のクルーズでさらに深みにはまってしまった2人。来年はすでに2つ予定しているから、「次はどこへ行こうか」は再来年で、第一候補は北欧。もしArts Clubがまたライン川のクルーズを企画したらほいほい参加しちゃうかも。カレシは「長いほどいいなあ」。うん、世界一周は無理でも、体力と気力と資力(とシーラの留守番サービス)があるうちに「大航海時代」を楽しもうね。さて、帰国したらすぐにクリスマス。船内もいつの間にかクリスマス飾りでホリデイ気分全開・・・。

   

   



ニュージーランドのワインはやっぱりソヴィニョンブラン

2019年12月17日 | 日々の風の吹くまま
12月17日(続き)。☁☂。最初のワイナリーはソヴィニョンブランに魅せられたオーストラリア人が拓いたCloudy Bay Winery。ちょっと晴れ間が出たけど、私たちが付く15分前まで土砂降りだったんだそうな。これも運転手兼ガイドのブルースの魔法かな。このワイナリーのブドウは完全な有機栽培で、ブドウの畝の間に害虫を除け、枯れて土を肥やす植物を植えてある。試飲したのは5種類で、ワタシ的には2番目のソヴィニョンブラン(2019年)が一番口に合った。

   

   

次はWither Hill Winery。入口にはワイン用ブドウのサンプル25、6種類がずらりと植えてあって、ひとつひとつに名前と色、原産地を書いた標識が立っていた。横に張り渡したワイヤに支えられたブドウの木はどれも同じに見えたけど、ずいぶんたくさんあるもんだなあ。ここでの試飲は4種類で、軽食付き。ソースの絡んだラムが一番の人気で、イカの足のから揚げに手を出す人がほとんどいなかったので、ワタシはあっちこっちと手を伸ばして一人でむしゃむしゃ。おいしかったの何のって、ごちそうさま。肝心のワインは最後のゲヴァルツトラミナーがまあまあと言う感じだったかな。

   

   

どっちのワイナリーでも赤(ピノノワール)はまだ発展途上という感じだったけど、世界のワイン産地と比べてどっちかというと気候冷涼らしい土地柄かもしれないな。

帰りのバスでは船をこぐおじいちゃんが続出。昼前から9種類もワインを飲んでしまったんじゃしょうがいないか。試飲なんだから、注がれたのを全部飲まなくてもいいのに、グイっと飲み干してお替りしてた御仁もいたからすごい。ピクトンの町の船が見えるところでブルースの計らいでバスを降りたのは私たちともう1人。「歩道の青い線を辿って歩くと迷子にならないよ」。どうやらクルーズ船やフェリーでやって来る人たちを誘導するためのようで、船と反対方向に歩いて行ったら、そこは観光案内センター。本降りになって来た雨の中を船の方へ青い線を辿って行って、最初のゲートで船のカードキーと写真入りの身分証明を提示して、帰船。

      

午後6時、ピクトンを出港。少々荒れ模様と言う予報だけど、北島へ向かう明日はまた1日中船の上。