リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

やっと春らしくなったら、蟻は出るし、カメムシは出るし・・・

2023年04月30日 | 日々の風の吹くまま
4月29日(土曜日)。☀☀。朝からちょっと暑い感じで、11時過ぎにはもう20度を超えて、何だか春をすっ飛ばして夏に突入したみたいな陽気。先週、低層階のキッチンの共有排水管の清掃があって、高層階の我が家のキッチンの排水管側のカウンターに蟻んこがうろうろ。(排水管の清掃のたびに蟻が出没する。)去年ほどには大量発生していないけど、キッチンで殺虫剤や駆除剤をスプレーするのは嫌なので、マスキングテープを適度の長さに切って、両端を折った、「秘密兵器」手近に置いといて、見つけるたびに上からペタ、ペタ。思い余っての対策だけど、意外と効果的で、蟻んこがたくさんくっついたら、二つ折りにしてゴミ箱にポイ。

やっと暖かくなって来たと思ったら、ときどき窓の外に去年の秋からやたらと増えたクサギカメムシがペタン。窓を開け放しておいて、これ幸いと侵略されたらたまったもんじゃないので、窓に「点」がないことをしっかり確認してから少しだけ開けないとタイヘン。世紀が変わってから東アジアから入って来た外来種で、カメムシとしては大きな図体は色といい斑紋といい、おえっとなりそうな不細工さ。農業地帯では作物を食い荒らす許されざる害虫で、郊外のフレーザーバレーに広がってから、あっという間にメトロバンクーバーの都市部にも進出して来たわけだけど、蝿や蚊のようにカタログなんかを丸めてバシッとやると、くっさぁ~いのを一発かまされるから厄介。我が家では、台所洗剤とピクルス用の強い酢を混ぜたスプレー液を作っておいて、窓の外に見えたら出て行って、一発かますチャンスを与えずに、盛大にシュパシュパシュパ。窒息してぽろっと落ちてひっくり返ったところで、さらにしつこくシュパシュパシュパ。動かなくなったら、こっちの勝ち。ざぁ~ま見ろ、コノヤロ。

暖かくなって来たので、冬の間フリースのブランケットの上に重ねている純毛の毛布を外すことにして、ついでだからとシーツも全部剥がして洗濯。でも、まだフランネルからパーケールに替えるには早すぎるかな。上にかけるシーツには裾の方に大きな裂け目。ははあ、カレシの足の指の爪が伸び過ぎて、シーツを破ってしまったんだろうな。秋になったら新調しなくちゃならないなあ。でも、最近はグリーン系の色があまり受けないような感じで、我が家の主寝室は壁がわりと鮮やかなグリーンだから、どうなるかな。マットレスに被せるシーツはクィーンサイズ、上にかけるシーツはキングサイズと、色は違ってもいいから別々に買えるといいんだけど、ま、秋風が吹き始めてからの話。それでも、そろそろ衣替えの時期だなあ。このまま暖かければ、夏物と入れ替えてもいいんだけど、家事を管理する上で、はて、風薫る5月は春の続きなのか、夏の先駆けなのか。

午後になって、ベッドメーキングをして、洗濯物を片付けて、さて、ワタシの時間。オフィスの窓からの眺望にはあちこちに桜のピンクの塊に交じって、モクレンの白の塊。草花のある風景は、いろんな色が混じっている方が落ち着きがあるような気がするな。オランダのチューリップ畑は花の色ごとに植えているから、赤、白、黄色の縞模様は見事だけど、ふと、うっかり色の違う花が混じっていたら引っこ抜かれてしまうのかなと思って、それって人間世界の人種差別と同じじゃないかと考えてしまった。商業栽培だからそうなるんだろうし、広々とした土地に何十万本ものチューリップが縞模様を描いているのは確かにスペクタクル。でも、ワタシはアムステルダムのキューケンホフ公園で見た、水仙やチューリップ、ヒヤシンス、クロッカスを混植した花壇の方が、一見雑然としていながらも不思議な調和感があって、すばらしいと思ったな。まあ、花の種や球根を買うときはいつも「ミックス」を選ぶワタシだから、そう感じたのかもしれないけど。架け替え工事中のパタロ橋も春と共にいつの間にか主塔がどんどん伸びて、橋が完成したときのイメージが掴めるようになって来た。試しにいたずら気分でケーブルを描いてみたんだけど、我が家の眺望、価値が高まったりしてね。




確定申告の季節は税金アレルギーでぜいぜい

2023年04月30日 | 日々の風の吹くまま
4月28日(金曜日)。☀☀。何だか暑くなりそうだけど、どうやらこの週末だけの「異常高温」らしい。それでも、いきなり20度超は異常だなあ。山の方では「雪崩警報医」が出ていて、週末にスキーや登山に行く人たちに注意を呼び掛けているけど、今年はもうすでに何人も遭難していると言う話。それでも、行く人は行くんだろうな。自分は大丈夫だと・・・。

せっかく我が国の政府が老齢年金を10%も増やしてくれたので、お裾分けのつもりで、Arts Clubに毎月寄付している金額を10%増額して、5万円を5月分から5万5千円。まあ、Arts Clubは私たちの遺産の相続人だから、言うなれば子供に仕送りするような感覚かな。年金を増額していただくのはいいけど、どっちみち税金で取り返すことになるわけで、果たして喜んでいいのかどうか。今年の個人所得税の確定申告の期限は(30日が日曜日なので)5月1日の月曜日。旅行に出る前に会計事務所に書類を届けておいたんだけど、まだかなあと思っていたら、担当の会計士のリズから「歳入庁の記録をチェックしたら、500万円ほどのキャピタルゲインがあるけど、間違いない?間違いなければ、共同名義?だったら、半々に分けると、キャピタルゲイン税が2人合わせて100万円を超えるけど」というおっそろしい爆弾メール。あわあわあわ。投資はポートフォリオマネジャーのトニーに丸投げなんで、そんなの知らないよ、もう。ショックを払いのけて、とりあえずリズのメールをトニーに転送して、即トニーに電話。

そんなに儲けてくれてたの?と言ったら、トニーは「キャピタルロスもあるんだよ。こっちから会計士に電話するけど、いい?」と、手慣れた返事。おお、して、して、今すぐお願い。今度は即リズにポートフォリオマネジャーから電話が行くのでよろしくとメール。今日は1時20分に歯医者のアポがあるので、ささっとランチを作って、食べながらカレシに状況説明をして、それっとモールの隅にある歯医者へ。歯の清掃の後で、ソニア先生に「右上の奥歯3本の充填がなくなっているから、詰め直しましょう」と言われて、即来週の金曜日にアポを取って、歯科保険の個人負担分を払って、帰って来たら即とんぼ返りで買い物。帰って来たら、すぐにマティニタイムと晩ご飯のしたく。何か今日は「即」が多いなあ。晩ご飯が済んでひと息入れていたら、リズから「確定申告書ができ上ったので、目を通して、書類に電子署名して送り返してちょうだい」。うわ、早っ。トニーが送った書類に基づいて計算したら、繰り越していたキャピタルロスのおかげで、ワタシは5万円ちょっとの還付で、カレシは20万円弱の追加納税。はあ、やったぁ。やっぱりこういう時はプロに任せるに限るな。

ということで、まずはPDF形式で添付されている書類のうちの「署名して返送」の書類を開いて、カレシの追加納付の額を確認して、期限を逃すとペナルティの利子を取られるので、即銀行から支払い。次にそれぞれの申告フォームに電子署名を貼り付けて、即リズに返送。そこでやっと計算書を開いて、42ページ(!)ずつある内容に目を通したけど、2人ともリタイアして収入はほぼ(公的+組合/個人)年金だけなのに、合算すると何だかすごいなあと、感嘆とも悲嘆ともつかないため息。夫婦間で年金所得や医療費や寄付などの税額控除の経費を融通し合って、世帯の税金総額を最小限にできる仕組みがあって、会計事務所の方で自動的にやってくれて、最後のページに「振り分けなしの場合と4通りの振り分けで、これだけ違う」表が付いて来る。私たちは所得にほとんど差がないから、それほど大きなメリットはないけど、ま、税金は少ないに越したことはないというところ。それにしても、春はいつも税金アレルギーの季節。どうりでぜいぜいするはずだね。この世で確実なものは死と税金だけだと言ったのは、アメリカの100ドル札の顔になっているベンジャミン・フランクリンだった。あはは。

全員に奨学金をあげたいのはやまやまだけど

2023年04月28日 | 日々の風の吹くまま
4月27日(木曜日)。☀☀。あら、急に夏が近づいて来つつあるような感じ。まあ、4月もあと片手で数えるだけになったのに、まだ花が散っていない桜の木があちこちにあったりするから、ほんとにそろそろ初夏の陽気になってくれないとねえ。

今日は午後1時からArts Clubの奨学基金の選考委員会があるので、正午には出なければならないんだけど、ルーフデッキのアンカーの年次点検が重なって、1日の予定がてんやわんや。点検の対象になるアンカー(外壁で作業をするときにロープを結ぶリング)があるのは23階の我が家を含む3戸だけなのに、何と午前9時から午後2時の間に来ると言う話。ルーフデッキの手すりの下にあるアンカーが緩んでいないことを確認するだけで、いつも2、3分で済む作業なのに、何で5時間も枠が必要なんだろうなあ。点検が済むまでは留守にできないので、ウォーキングにも行けないじゃないの。ワタシが出かける前に来なければ、カレシが待機することになるんだけど、ヘッドフォンをかけたり、うたた寝をしていたら、ノックが聞こえない可能性が大。そこで一計を案じて、ノックが聞こえないといけないからヘッドフォンをしないようにとカレシに釘を刺して、ドアの外には「強くノックしてください」と書いたポストイットを貼って、行って来まぁす。

ラップトップに申込書や候補リストを入れて持って来るようにと言うことで、トートバッグにラップトップとマウスを入れて行ったけど、これがずしりと重くて肩が痛くなるくらい。旅行以外は持って歩くことがないから気が付かなかったのかな。Arts ClubのオフィスがあるBMOセンターには5分前に着いて、2階の会議室へ。司会をするスティーブンの他に、芸術監督のアシュリー、リタイアして名誉芸術監督になっている基金の生みの親のビル、大学で舞台芸術(舞台装置や照明のデザイン)を教えているアリソン、そしてワタシ。もうひとりの俳優のローギは休演していた『The Legend of Georgia McBride』に急遽代役で出ることになって、1階の稽古場でのリハーサル中と言うことで欠席。台湾系のローギはほのぼのとした味わいのある役者で、舞台を離れても穏やかでとってもいい人。病気のキャストが復帰するまでの予定だそうだけど、急に白羽の矢が立って、セリフをほぼ一夜漬けで覚えたようで、さすがは年季の入ったプロ。

選考の手順は予めそれぞれが候補者を10人から12人選んで提出してあるので、それを得票として数えて5票、4票、3票とグループ別にランク付けして、上から1人ずつ検討するもの。今年は最高限度の額を設定してあったせいで、ほとんどが「ついでに」的な経費を足して限度額いっぱいの申し込みだったから、笑っちゃったけど、支給総額を超えたところで、「当確」の候補者の申し込みの内容を見直して、よけいな経費を切ったり、減額して予算内に収めて、最後的に50数人の申し込みの中から、20人近い演劇人に奨学金を振り分け。ワタシのトップ10リストから選ばれたのは7人で、半数はデザイン系。舞台装置や照明はストーリーテリングの不可欠の要素で、観客としての経験からして、その良し悪しが観客にどれだけストーリーが伝わるかを左右するから、才能を伸ばす機会を後押しすることには大きな意義があるという意見を聞いてもらえて、役目を果たしてほっとした気分。はあ。

今夜の芝居は出演者の病気でキャンセル

2023年04月28日 | 日々の風の吹くまま
4月26日(水曜日)。☁☁。天気はパッとしないけど、気温は上がって来ているらしい。人生100年の4分の3(三四半世紀と言うらしい)の誕生日から一夜明けて、ここから先は残る四半世紀。人は大げさだと思うかもしれないけど、単純に年数で言うと、それだけの年月が過ぎてしまったという、何となくネガティブな気分になりがちで、世紀と言う大きな枠の中で、50年よりも半世紀、75年よりも1世紀の4分の3(三四半世紀)と言った方が、自分が生きて来た人生の歴史の重みのようなものを感じられる気がするのよね。まあ、言葉の綾と言ってしまえばそれまでのことだけど、あんがいそういう見方をしている方が長生きするんじゃないかと言う気もするな。

今夜オープンするミュージカルコメディ(『The Legend of Georgia McBride』)が、出演者が病気になって、日曜日からキャンセル続きで、今日もせっかくのオープニングナイトなのに、昼の部も夜の部もさくっとキャンセル。その他大勢なら、まあ1人くらい欠けてもキャンセルせずに何とかやりくりできるかもしれないけど、主役級でも代役を入れるほどの余裕がないから、そのキャストから病人が出たら上演をキャンセルせざるを得ないわけで、病気になった人は自分のせいでと責任を感じてしまうかもしれないな。でも、人間、いつ何時何が起きるかわからないんだから、誰も責めていないよ。早く病気が治ってくれるといいね。

,午後遅くに、Arts Clubから昼の部と夜の部がキャンセルになったので、チケットをどうするかというメール。払戻しを希望すれば当然払い戻してくれるけど、楽しみにしていた芝居を諦めるのは嫌だから、VIP担当のアリシアに、来月10日か11日にいつもの席に近いところに空きがあれば、振り替えてくださぁ~いとお願いメール。しばらくして、「同じ席はないけど、いつもと同じ列で4席だけ離れた通路側2席が一番近いから、11日にどう?」と返事。おお、カレシは11日が希望だったので、さっそく席を抑えてもらって、Eチケットを送ってもらってひと安心。まあ、地球の反対側から帰って来てまだ10日で、やっと時差ボケが取れて体調が本調子になったところだから、2日連続の観劇はちょっとばかりきついかなと思っていたので、キャンセルになったのは私たちにはかえって良かったのかもしれない。

たくさんの友だちからFBに誕生日おめでとうのメッセージが投稿されていたので、午後はうれしい悲鳴を上げながら、せっせとお礼のメッセージやメール書き。(それにしても、最近のFBは広告やらどこの誰が何のために上げているのかわからない投稿だらけで、肝心の友だちのものが埋もれてしまっている感じだな。人と人の交流というアプリの当初の目的が「金もうけ」にシフトして、本来の機能の賞味期限が切れたんだと思う。)なかなか手短かにできない長い話なもので、1通ごとに時間がかかるんだけど、でも1通ごとに友だちのありがたさが身に染みて、そのたびに心がシュン。オープニングナイトがキャンセルになって、会えるはずだった友だちにも会えなくなっちゃったけど、来月は最近の上演作品の評論をするクラブが集まる予定だし、6月は大口後援者のブランチパーティ、シーズン最後のオープニングレセプション、ファンドレイジングのディナーパーティと目白押しだから、それまでの辛抱。英気を養っておかなくちゃね。うん、温かなメッセージ、ありがとう!




めでたく75歳になったら老齢年金10%引き上げ

2023年04月26日 | 日々の風の吹くまま
4月25日(火曜日)。⛅☀。お、ワタシの誕生日。今日で75歳で、70代のど真ん中。日本では、今日から「後期高齢者」ってことになるんだね。つまり、65歳から74歳の最後の日までの10年は「前期高齢者」で、75歳になったとたんに後期高齢者。じゃあ、今日から10年生きて85歳になったら何て呼ぶんだろうな。もしかして「超高齢者」とか?でも、その時にまだピンピンしていて、さらに95歳まで生きたらどうするのかな。あはは、What’s in the name(名前が何だっての)ってこと。



妹から来たバースディカードは、大海原でクジラの潮に吹き上げられた筏の上で、ZZZと眠りこけているねずみ。あはは、スヌーズボタン、いいねえ。ピッと押して、後は帆柱の上でカモメの水兵さんに見張りをお任せして、クジラの潮吹きに乗って、波の間を風の吹くまま。はあ、何とも気持が良さそうなこと。どんな夢を見ているんだろうな。過ぎた日のこと?ヤシの木が茂る島影?筏に飛び込んで来るグルメの魚?氷山の崖っぷちに群れるペンギン?秋の地中海クルーズがこんな風に行くとといいね。遠い水平線を眺めて、Where the ocean meets the sky I’ll be sailing(ロッド・ステュアート『Rhythm of My Heart』 )と口ずさみながら、ひたすらリラックス。やっぱり、クルーズは海だなあ。

ウォーキングから帰って来て、郵便箱をチェックしたら、ひと目で政府からとわかる茶色い封筒。ひとつは州政府からの固定資産税繰延べの現在の残高明細。一定以上の年齢になって(あるいは特別な条件を満たしていて)申請すれば、持ち家の固定資産税を州政府が市町村に立替払いしてくれる制度で、高齢になって固定資産税が払えなくなってマイホームを追われるのを防ぐのが狙い。所有者であれば、戸建てでもマンションでも立て替えてもらえる。死んだときか売ったときにそれまで立て替えてもらった額をまとめて返済するしくみだけど、低金利でしかも単利。旧居を売ったときにいったん精算して、新居について新たに登録したので、今年3月末日現在の累積残高はざっと250万円、現行の金利は年1.7%。その分を家計費に充てることもできるし、あるいは定期や投資に回せば少なくとも利子の分を相殺できるから、なかなか乙な制度だと思うな。

茶色いお役所の封筒のもうひとつは連邦政府から。「カナダ政府はolder seniorsの生活資金を保障することをコミットしており、75歳以上の受給者には老齢年金(OAS)の支払額を恒久的に10%増額しています。ついては、あなたがこの基準を満たしましたので、2023年5月の受給分より10%の増額になります」というご丁寧なお知らせ。去年新しい措置が実施されてすぐにカレシのOASが10%増えたので、ワタシのも75歳になると同時に増えることは知っていたけど、なるほど、older seniorって、まさに後期高齢者で、お役所の考えることってどこでも同じなんだな。まあ、税金を納めている政府がくれるんだから、文句を言わずにもらっとくけど、世帯所得が上がって所得税が増えることになりそうだから、手放しで喜ぶのも何だかなあ。税額控除を増やすのに、Arts Clubへの寄付を増やそうかな。それにしても、手紙の最後に「もしこの決定に同意しない場合」はどうするかという(税務署の手紙には必ずある)一節があって、払った税金からくれるってものを「要りません」なんて言う人がいるわきゃないだろ、とカレシと大笑い。いないよねえ。後期高齢者なんて言われても、まだまだボケてないんだから。


嵐が過ぎればちゃんと日が照るのよ

2023年04月26日 | 日々の風の吹くまま
4月24日(月曜日)。☁🌥☁。寝つきが悪いまま、朝の6時過ぎにはかっちりと目が覚めてしまったので、ゆうべ終わらなかったことをやってしまおうと、そろりと起き出したら、カレシも起きて来てしまって、寝てていいよと言ったのに、結局7時過ぎには揃って朝ご飯。(おかげで、朝飯前にやろうとしたことは結局やれなかった!)でも、きのうガンガン気持ちを吐露してガス抜きしたせいか、2人ともしんみりした気分で、朝のコーヒーを飲みながら、けんかの要点の整理。カレシはしきりに変えるところを言ってくれれば変えると言うけど、かなりの確率でADDを持っていそうだし、不安障害もなきにしもありで、こういう約束は普通の精神状態に戻ったら覚えていないことが多いからなあ。まあ、ありきたりの言葉でだけど、お互いにまだ好きなことを確認し合って、しっかりハグして一件落着。いつもだいたいこうなるんだけど、48年も懲りずに一緒にいるのは大したもんだよね、私たち?それでも、あぁ~あ、くたびれた・・・。

今日は久しぶりにドイツのエスターと話をすると言うので、10時にウォーキングに行って来て、約束の11時にはビデオも音声もチェックして万全。エスターの夫氏のハインツが急死してから、どれだけ経つのかな。まだそんなに経っていないような気がするけど、話したいと言って来たのは、気持の整理がついたと言うことかな。ハインツはかなり年上で、長年の愛煙家で、大の医者嫌い。そのハインツが体調が優れないと言って、自分で車を運転して医者に行く途中で、心筋梗塞を起こして、車は(ブレーキがかかっていたけど)街灯に衝突。目撃者が救急車を呼んで応急手当をしようとしたけど、間に合わなかったそう。エスターはその3ヵ月くらい前に、生まれ育ったハンガリーに住んでいたお母さんを亡くしたばかりのところに、心の準備がないままでハインツの突然の死。近いところに娘一家と息子がいるから、ひとりぼっちじゃないのがせめてもの救い。これからお母さんの遺言で単独で相続したハンガリーの不動産の処分がある上に、ハインツから相続したドイツのライネの家とハンガリーにある貸別荘の処分の手続きがあるそうで、何かと大変だけど、それで今後の生活には困らないそうだから、ほっ。カレシが「来年の夏にでもバンクーバーに来たらどう?うちに余分の部屋があるから、好きなだけいられるよ」と誘いをかけたら、「カナダには一度行ってみたいと思ってたの」。おお、来てくれたらワタシもうれしいなあ。うん、ぜひ来てちょうだい。

エスターの元気な声を聞いてひと安心したところで、ランチの後できのうジャンプスタートしてもらった車をもう少し走らせようと、それほど遠くない日系センターにある日本食品店に行ってみることにした。オンラインで注文すれば翌日に配達してくれるけど、それだと冷凍食品などは買えないんだよね。車は一発で元気よくエンジンがかかって、いざ出発。幹線道路のキングスウェイを行けばセンターのあるサウスオークスはすぐなのに、カレシは「車が少ないから、こっちの方がいいかな」と、もう後少しと言うところで左折。あのぉ、サウスオークスはセンターの後ろの道路にはつながってないんだけど。結局右折して延々と走って、また右折してキングスウェイに戻って右折(逆土盛り)。ま、車を走らせるのが主目的からいいかもしれないけど、それでもねえ。食品店は思ったより小さな店で、若い日本人が好きそうなお菓子が山ほど。それでもなくなりかけている中華麺とラーメンスープとそうめんをゲット。店の外にあった小ぶりだけどプチっとした大根(メキシコ産)は2本で300円。冷凍食品は紀文のおでんセットやいなり用の油あげや餅入りの巾着。後はチューブ入りの刻み柚子と青じそ、たらこのパスタソースと言ったところで、合計8千円。思ったより安いような感じ。

カレシが車のドアを開けている時にバッグを持っていたら、乾麺のせいでずっしりと重くて、せっかく治りかけていた右肩がまたうずうず。はあ、トロリーに替えるまでは、毎日の買い物でこんな重さのトートバッグを担いで帰って来たもんだけどなあと言ったら、「それ、いつの話?」とカレシ。あはは、やっぱり寄る年波なんだよなあ。でも、コンスタントにじわじわと疼くので、何かのはずみでイテテとなる痛みの方がよっぽど楽だな。まあ、何はさておき、車は元気いっぱいだから、木曜日の奨学金の選考委員会に備えて、ワタシが選んだ候補者の申請書を読み直しておかなきゃ。あ、撮って来た写真の整理も始めなくちゃね。ああ、忙しい、年を食ったと嘆いている暇なんかないよね。でも、その前にちょっと昼寝でもするか・・・。

ストレスのガス抜きに夫婦げんかが効くこともある

2023年04月25日 | 日々の風の吹くまま
4月23日(日曜日)。☁🌧☁。は、帰って来てから、あっという間に1週間経っちゃった。でも、カレシが急病になったのはほんの2週間ちょっと前のことでもあるわけで、未だに何だかシュールだなあという感じ。だって、ほんとにあれよあれよという感じだったから、もし50年若かったらどう反応して、どう対処したら、想像もつかないな。あんがい若さゆえにボロボロになってしまったかも。人間、だてに年を取らないってことなんだけどね。

未だにふと目が覚めて、いろんな思考やイメージがぐるぐると脳内を駆け巡ってしまうんだけど、少なくともワタシ自身には、何がワタシの心の拠り所なのか自分なりにわかったから.やっぱり、あれは人生のいろんな視点をそれとなく変える出来事だったんだと思う。きのうも考えていたんだけど、何か突発的なことがあって、足元から揺らいで、それでも倒れずに何とか態勢を立て直したときに、自分の中で何かが変わるんだと思う。その何かが人生そのものを方向転換してしまうような変化なのか、自分にしかわからない微妙な変化なのかは、時が経ってはっきりとした輪郭が見えて来るまではわからないかもしえないけど、どこかで自分なりに「あっ、そうか」と膝を打つような瞬間を捉えることができれば、それまでのもやもやした時間はむだではなかったということになるのかな。それを学びと言うのか、成長と言うのか、まあ、人間の人生って、根本的にはそんなところじゃないかと思うけどね。

掃除の日なので、ウォーキングは午後と言うことにして、いつもの手順で掃除。留守番のシーラが大掃除をしてくれたようなので、それほど汚れていないから、今日は楽々。シーラは掃除のプロだから、隅に埃が溜まっていたりすると、しなくてもいいと言われても掃除しないではいられないんだよね。ランチの後でカレシが重い腰を上げて、ウォーキングのついでに角の酒屋に寄ってジンとベルモットを買って来て、その足で駐車場に下りて行って、車の状態をチェックするという手順を提案。幸い私たちのお気に入りナンバーワンのプリマスジンが棚に3本残っていたのでぞれを全部と、さらに1本だけ残っていたベルモットのビアンコもゲットして来たので次は車。バッテリが上がっているんじゃないかと心配していたんだけど、カレシは「まだ大丈夫だよ」。出かける前も少し走らせておいた方がいいんじゃないかと言ったんだけど「2週間やそこらなら大丈夫」。でも、出かける前の1ヵ月は駅までの短い距離を2,3回走っただけだったからねえ。で、地下の駐車場に下りて行って、車のエンジンを・・・あちゃ、カリカリカリ、ガリガリガリ。心配した通り、バッテリが上がってるじゃないの。昔の車と違って、今は盗難防止のイモビライザーが電力を使っているから、長いこと放置していると黙っていてもバッテリが上がってしまうの。

ここで、だから言ったじゃないのと言うことになるんだけど、とりあえず、BCAA(自動車協会)にジャンプスターターを持って来てと電話。そこまではまだ良かったんだけど、BCAAのトラックがなかなか来ない。カレシに戻って電話をチャックさせたら、「7番ストリートの路地にいるって」。はあ?一般駐車場にドライブウェイがあるって言ったんだけど。その「路地」は道路向かいのマンションの後ろなんだけど。今度はワタシが戻って、BCAAに行き違いになったみたいと電話したら、「まだ路地にいるようなので探してください」。はあ?大急ぎで下りて行って、路地に向かって駆けだしたら、BCAAのトラックが駐車場の外にいるじゃないの。駆け寄ったら、窓を開けて「車は何ですか」。ブルーのエコー。「ああ、それならエンジンがかかって、ご主人、待ってますよ」。はあ?とドライブウェイの方を見やったら、カレシが運転して出てきて、そのまま飛び乗って「充電ドライブ」。どうやらカレシが捕まえたトラックはBCAAが派遣したのとは別で、サービスに行った先で違うオーダーだったとわかって確認していたところだったらしい。ま、言われた通りに45分ほどドライブして充電して来て、それで事なきを得たと思ったんだけど、カレシの生徒の上海のセレナが「陰性だったと嘘を言えば良かったのに」なんてメッセージを寄こしたもので、関係ない事なんだけど、ワタシの中で何かがプッツンとなって大げんか。でもまあ、2人して非日常で溜めて来たストレスのガス抜きになるべきしてなった感じで収まったけど、ほんとに、もう・・・。


災いを福に転じて良しとしよう

2023年04月24日 | 日々の風の吹くまま
4月22日(土曜日)。☁🌧☁🌧。とんでもないバケーションから何とか無事に帰って来て1週間で、休養期間の終わり。来週は予定がいっぱいで忙しいから、ちゃんと休養の仕上げをしとかなきゃね。何しろ、火曜日はワタシの誕生日で、グランヴィルアイランドでディナーをしてから、旅行中でオープニングを外した『Rubaboo』を観るし、翌日の水曜日はスタンリー劇場で『The Legend of Georgia McBride』のオープニングがあるし、木曜日はワタシが午後にBMOセンターでアーティスト基金の選考委員会に出向いて行かなければならないし、金曜日はワタシが歯医者。その間にマンションのルーフデッキのアンカーの法定点検があるし、所得税の確定申告の期限前の最後の週で、申告書が送られて来たらすぐに電子申告のサインをしなきゃならないし、ほんと、いっそがしいったらないんだから、もう。

毎年Arts Clubのクルーズをオーガナイズするトラベルエージェントのジェフは、いつも打ち合わせのために先に現地入りして、船を降りた後も事後処理を済ませてから、みんなより数日遅れて帰って来る。今回はご難続きで大変だったろうと思って、ご機嫌伺いのメールを送ったら、おととい帰って来たばかりで、具合が悪くて、てっきりコロナに罹ったと思ってたけど、3回検査して3回とも陰性だった、でもツアーのメンバーの中に帰国後に検査したら陽性だった人が何人かいたと言う返事。うは。今ごろ陽性と言うことは、周遊クルーズの後半に感染したと言うことで、前半の終わりから隔離に入っていた私たちとは関係なさそうだけど、前半でも船の中で咳をしていた人がけっこういたな。起点のアムステルダムを出発したばかりの頃の天気は、日中でもひと桁。翌日のナイメーヘンでは何と真冬みたいな1度で、おまけに風が強かった(だから風車がある)から、「中世の街並み」を歩いて観光して船に戻る頃には骨の髄まで冷え切っていたので、みんなが風邪を引いたかもと思っていたみたい。

コロナのオミクロン株は潜伏期間が1日から4日と言われているから、帰国して検査で陽性になった人たちはブリュッセルを出た後に感染したってことだな。ブリュッセルでは1週間のクルーズで乗っていた人たちが下りて、新たにアムステルダムまで1週間のクルーズの人たちが大勢乗って来たから、その中に無症状のままでウィルスを持って来た人たちがいたとしても不思議はないし、みんな毎日観光に出ていたから、もういつどこで誰がコロナを拾って来るかわからない(ジェフもドクターもそう言っていた)わけで、症状が出て検査して陽性と分かった人たちを隔離したところで意味はないと思うんだけどな。ひょっとしたら、もしや?と思っても、クルーズ中に検査すると、陽性だった場合に私たちのように自主隔離ということになって、せっかく大枚の費用をかけたバケーションが台無しになりかねないので、ちょっとくらい鼻水や咳があっても、素知らぬ顔をしていたのかな。で、感染者と同じ船に乗っていて移されなかったかなあと、帰って来てすぐに自分で検査したとかね。

まあ、クルーズ会社のコロナ感染防止策ってのは、集団感染などが起きて、メディアのさらし者になったり、訴訟を起こされたりするのを阻止するためのものなんで、だから、自主隔離している私たちと接触するスタッフは誰もマスクなんかしてなかったし、ドアを開けてマスクなしで応対していたワタシともごく近くで普通に話をしていたんだと思う。要するに、ひたすら感染した客と他の客の接触を遮断することしか頭にないわけ。ジェフもそのところはよくわかっているから、何かにつけ「運が悪かったねえ」と慰めてくれたけど、まさにそうとしか言いようがないな。まあ、キャビンに籠っている間に、いろんなことにじっくりと思いを巡らせることができたし、新しい視点が見えて来たりしたから、それをこの先の人生に活かせたら、災いを転じて何とかってことだな。


今さらマスクを外したくない理由は?

2023年04月23日 | 日々の風の吹くまま
4月21日(金曜日)。☁🌧☁。ゆうべは12時頃に寝て、けさは8時近くに目が覚めたし、生理的なリズムも平常に戻ったから、どうやら時差ぼけは解消。年を取ると、数時間の間に昼と夜が逆転するような旅はやっぱりリセットするのに時間がかかるみたい。昔は2日くらいで本調子になれたのに、今はどうしても4、5日かかってしまう。だから、船出してしまえば、おいしいものを食べて、日がな1日ぶらぶら、のんびりできるクルーズの旅が一番楽だなあと思うわけ。

日本のメディアを見ていて、コロナの第9波が心配されているという記事にびっくり仰天。第9波って、しつこい波状攻撃だよね、もう。人が動き回るゴールデンウィークの後でコロナの感染者が急増すると心配しているのかな。BC州では、4回ぐらい波があったけど、去年の夏からは医療機関や介護ホームでのマスク着用以外は、コロナの制限やルールはほぼ全面的に解除になっていて、それでも感染者が急に増えたと言う話は聞かなかったな。まあ、検査の体制を変えたこともあるけど、冬の間にはインフルエンザとRSウィルスの方が猛威を振るって、コロナは何となく過去のものになった感じで、家族旅行が多い3月の春休みの後でも特に新規の感染者が増えたという報告はなかったらしい。コロナの感染者数や入院患者数の発表も、来月からは月1回になるそうだけど、心情的にはみんな「もう、いいじゃん」というところに来ていたから、まあ、そんなもんかなという感じ。

私たちが出かける前には、医療機関や介護ホームでのマスク着用義務を「直ちに」解除するという発表があって、最後に残ったのはワクチン接種の「推奨」だけ。それも、春のワクチンブースターは一般は80歳以上だけが対象だから、ほんとにコロナは終わりという感じがして来ている。オミクロン株が主流になってからは、カナダの成人人口の42%が知らない間にコロナに感染してウィルス由来の抗体を獲得したと推定されるそうだから、要するに、何回ワクチンをしていても、マスクをして歩いていても、疲労やストレス、寝不足など、何らかの理由で免疫力が落ちた時には、ウィルスに運悪く防衛線の「抜け穴」を見つけられてしまうこともあるってこと。ベルギーでカレシを診てくれたドクターがPCR検査の結果(陽性)を知らせるのに「今はウィルスがどこにでもいて、危険なものじゃなくなっているから心配いらない」と言ったけど、まさにその通り。「あなたは死なないよ」と言ったときは真顔だった。

日本では厚生省がマスク着用と個人の判断に任せると通達したことで、マスクを外すかどうか悶々としている人が大勢いるらしい。そこへして総理大臣が「脱マスク」を押しているようで、個人の判断から逸れて、(みんな揃って)外すか、(みんなそろって)し続けるかの議論になっていると言う印象。厚生省のサイトには「本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、ご配慮を」という一文があって、ええっ?と思っちゃったけど、まあ、「個人の判断」ってのは日本人が一番苦手とすることじゃないかと思うから、いっそのこと着用義務を継続したらいいのに。と思ったら、実は「原則云々」の推奨であって、義務ではなかったとわかってずっこけた。推奨ってのは、おススメするけど判断は個人に任せるよってことだよね。義務化しなかったのは、そんな強圧的な手を使わなくても、同調圧力で事実上義務になると踏んでいたのかな。で、G7サミットで世界のリーダーが集まるのに、バイデンやマクロンにマスクをさせるのも体裁が悪いということで、日本でもマスクを外そうということにしたら、「感染が怖い」とか「素顔を見せたくない」とか、思わぬ抵抗に遭っているってことかな。今どきの人たちは相当な怖がり屋みたいだもんね。カレシに、顔を見られたくないからマスクを外さない人もけっこういるよと言ったら、「銀行強盗がマスクをする理由もそうだな」。あはは。えっと、それとこれとはねえ、でも、う~ん、何か・・・。

思いがけない非日常から日常に戻れる幸せ

2023年04月22日 | 日々の風の吹くまま
4月20日(木曜日)。☁🌧。睡眠のリズムもどうやら平常に戻ったようで、11時半に寝て、目が覚めたのは7時過ぎ。カレシは「いやぁ、よく眠った」とご機嫌。完全に回復と言うことで、きのうはまだゆっくりしていたウォーキングも、今日は普通の速足で3周。この分なら4周のペースに戻れるのも近いかな。外はまだ風が冷たくて、とっても4月とは思えない感じ。でも、夏までにはラニーニャからエルニーニョに切り替わる確率が50%以上だというから、そうなったら暑い夏になるのかな。とりあえず、来週は最高気温が18度とか言ってるけど・・・。

カレシが急に冷蔵庫にあるゆで卵でデビルドエッグを作ると言うので、じゃあ今日のランチはお任せ。卵はそんなにしょっちゅう食べないので、カートンの端っこにスタンプしてある賞味期限(けっこう長い)が近づいたら、まとめて茹でて冷蔵庫に入れておいて、何とか1週間以内に使い切ろうとするんだけど、数が多過ぎるとそれもままならないから困る。帰って来て冷蔵庫を見たら、賞味期限に差し掛かったカートンに卵が10個。いそいですぐにまとめて茹でて、3個は月曜日にエッグサンドにして、シーラに3個持って行ってもらって、火曜日にカレシが1個をサラダに入れて、今日は残り3個。カレシは料理するかと聞かれたら「卵を茹でられるよ」と返事をするくらいで、サラダとドレッシング以外で「料理」に該当するのはこのデビルドエッグがほぼ唯一のレパートリー。ハンバーガー用のブリオシュを冷凍庫から出して解凍しておいてあげたら、剥いた茹で卵を縦に半分に切って、味付けをして練った黄身を白身の真ん中にこんもりと盛り上げて、「バンにどうやって挟むの?」と困惑顔。縦に切ってあるから、トーストしたバンにジグソーパズルみたいに3個を並べて、バンの片割れを被せて、上からぐいっ。ブリオシュの味とよく合っていて、おいしかった。ごちそうさま。



昼過ぎから風が強くなって来て、雨も降って来たので、朝の早い時間にウォーキングに行っておいて良かったな。モールまではほんの1ブロックでも、この風じゃあ寒すぎ。もうどこにも出ないで、1日のんびりしようね、ということで、ワタシはメールを書いたり、戯曲の翻訳を見直したり。カレンダーをちらっと見て、あ、カレシが青天の霹靂のごとく嘔吐して、私たちのコロナ禍が始まったのは2週間前だったんだ。まだ2週間なのか、もう2週間なのか、あの時、ワタシが近くにいて異変(一瞬卒中かと思った)に気付いて、とっさに吐いた勢いでベッドに仰向けに倒れたカレシを必死で抱き起さなかったら、カレシはあのまま窒息死していたと思うと、事態の深刻さに今になってショックを感じるんだけど、でも同時にタイミングの運の良さに救われた気もする。あの時に傷めた肩がまだ疼くから、連想で記憶が蘇って来るのかな。カレシには、「死ぬところだった」なんて言うとパニックを起こすから、何も言わないでおくけど。

そのカレシ、今度は「大根、まだある?」と聞いて来たので、あると言ったら、「大根とワカメのサラダを作りたいんだけど、ワカメ、ある?」と聞くので、あるよ。何かやたらと食べるものを作りたがるねえ。増えるワカメを出して来て、水に漬けてあげたけど、今度は「レシピを入れたバインダーが見つからない」。散々あちこち探し回った挙句、当のバインダーはオフィスの本棚の足元。晩ご飯のしたくの時間になって、ワタシの野菜入れに入っていた大根を出してあげて、サラダ作りを始めたと思ったら、醤油はどこだ、米酢はどこだ、サラダ油はどこだ(ないからアボカド油を使って)と、まとめて聞いてくれればいいのに、使おうとするたびに聞いて来るので、そのたびにワタシはキッチンに行っては(ここにおいてあるんだよと言いながら)出してあげるので、気が散りっ放し。でも、久しぶりの大根ワカメサラダはおいしかったな。うん、カレシがすっかり元のカレシに戻ったってことだから、終わり良ければ何とかってことでいいか。

ソーシャルスキルってどんなスキル?

2023年04月21日 | 日々の風の吹くまま
4月19日(水曜日)。☁🌥☁🌤。目が覚めたのは6時半。カレシも目を覚ましたので、起きる?と聞いたら、むにゃむにゃ。そのまま何となくクルーズの打ち上げ会議みたいな会話をベッドの中でぺちゃくちゃ。カレシ曰く、「感染して真っ先にみんなに避けられると思ったんだけど、みんな心配してくれてたとわかって、友だちのありがたさがよくわかったよ」。ワタシは真っ先に最初の3晩私たちとディナーテーブルを囲んだ仲間に移してしまっていないかと心配だったんだけど、ケイトお姉ちゃんがFBのメッセンジャーで頻繁にコンタクトしてくれて、アップデートしてくれたので気が楽だった。引率のジェフもときどき「調子はどう?」とメールしてくれたし、毎日のように検査に来ていた船室マネジャーのミハイもみんな毎日様子を聞きに来ると言ってたしね。

カレシ曰く、「それだけキミがみんなに好かれてるってことだよ」。ワタシだってみんな好きだから、気持が通じてたのがわかったってことかな。「でもさ、ひとりで参加していたアジア人の女性がいたろ?Arts Clubのイベントで見かけたことない人」。そう言えばいたっけ、40代か50歳そこそこの人ね。「何かつんつんして、完全に浮いてたよな」。うん、すれ違って目が合ってもにこりともしなかったな。でも、人見知りという感じじゃなくて、何となく「話しかけてよぉ~」ってオーラを出していたよね。「でも、あれじゃ話しかけてもらえないよ。ソーシャルスキルがなさ過ぎ。もしかしたらコンカツが目的だったのかもな。で、船に乗っていたのはほとんどがシニアで、ひとり旅はばあちゃんばかりだったから、がっかりしたとかさ」。それはちょっとうがち過ぎだと思うけど、クルーズはわり裕福なおじいちゃん(おばあちゃん)が多いから、そういう発想もありかな。Silverseaなんかシングルの交流の場を設けているしね。

さらにカレシ曰く、「あれに比べて、キミは抜群のソーシャルスキルを持ってるんだってことがわかったよ」。まあ、ワタシはけっこう誰とでも(言葉遣いは選ぶけど)気軽に話すけど、極楽とんぼ的であっても決して能天気なわけじゃないと思うし、ソーシャルスキルなんて意識したことはないから、ないっていわれたこともほめられたこともないもん。単に、人と接するのに自分に「こんな風に見られたい、思われたい」というフィルターをかけないし、相手にも先入観というフィルターをかけずに接するので、いうなれば見ての通り、聞いての通りそのまんまのWYSIWYGだから、打ち解けやすいのかもしれないね。まあ、「来る者は拒まず去る者は追わず」と「一期一会」の精神を基本にしてやってるだけの話。それがソーシャルスキルのうちに入るんだったら言うことなしだな。人生経験から習得するものなのか、講習会なんかで「勉強」して身に付くものなのかは知る由もないけど、ソーシャルスキルはもっと包括的な「ライフスキル」のひとつの要素なんだろうなとは思う。

それにしても、今回のツアーで一番大変だったのはジェフだったと思う。アムステルダムを出る直前にツアーのメンバーがひとり体調を崩して入院するハプニングがあって(そのまま帰国したらしい)、そこに私たちのコロナ感染騒ぎが起きて、さらにArts Clubのレギュラーじゃないけどツアーに参加していたカップルもコロナ陽性になって、それだけでも神経をすり減らしただろうに、下船前日のアムステルダムで郊外の自転車ツアーに参加した女性が転倒して、膝の靭帯断裂で緊急手術を受けて5日間は要入院という、最後までご難続き。リバークルーズは高齢者がほとんどだから、何が起きても驚かないとしても、61人中6人が病気や怪我というのは、30年余りの歴史を持つArts Clubツアーの中で最悪と言うことになるんじゃないのかな。さすがにもうリタイアしたいようなことをぽろっともらしたもの。でも、私たちはそろそろ秋の地中海クルーズの細かい計画を立て始めたいんだけど、ジェフはもう帰って来ているのかな。それよりも、カレシ、そろそろ起きないと、もう8時半だよ。

旅の空から~あとがき(その2)

2023年04月19日 | 日々の風の吹くまま
4月18日(火曜日)。☁🌧☁。寝たのは11時で、目が覚めたのは6時。ほぼ普通のリズムに戻った感じで、年のわりには元気だねえ、ワタシ、と自画自賛。カレシはまだ胃の調子が良くなくて、やる気が出ないと.と言って、ウォーキングの再開は明日に延期。でも、英語レッスンの生徒たちから、いつからレッスンを再開するのかと突き上げられているようなので、そっちの方から日常に戻って元気回復という手もあるか。

旅ともいえない旅のあとがきのその2はAvalonから来たフィードバックを求めるメール。どこでもやっているように、体験を数段階で評価するものだけど、最後のLet’s socializeというセクションにずっこけちゃった。ソーシャルメディアに楽しかったクルーズの写真や思い出を投稿してくださいって、おいおい、ただでAvalonのクルーズを宣伝してくれってのかいな。思わず冗談じゃないよと思ったけど、思い直して、SNSに投稿してくれって言ってるんだから、いっちょ投稿してあげようっと。もちろん、全行程の3分の2を、仲間から切り離されて「引きこもり」で過ごしたんだから、楽しいパーティの写真なんかあるはずがないし、観光地の絵葉書に勝るすばらしい写真があるはずもない(あっても宣伝には使わせない)ので、引きこもりになった顛末を書いて、FBに投稿しようかな。

ということで、まず、体験をひと言で表すと「ABSURD」(茶番劇)。カレシの急病からコロナ感染がわかった経緯を書いて、隔離中はスタッフによくしてもらって、その点では文句ないことを前置きして、ワタシが「茶番劇」と評した本題。Avalon独自のプロトコルでは、抗原検査で2日連続して陰性にならないと隔離を解除しない決まりになっていて、カップルなど2人が同室の場合は、1人が陰性でも(あるいは陽性から陰性になっても)、2人揃って陰性になるまで一緒に隔離することになっている。ここで疑問なのは、陰性の方が一緒に隔離されている間に陽性になったら(つまり感染が分かったら)、そしてもしその人が重症化したら、その責任はどこにあるのかということ。ワタシはまったく無症状のままで陽性ですぐに陰性になったから、カレシと一緒にいても再感染する懸念はほとんどなかっただろうけど、オミクロン株は潜伏期間が短いから、十分にあり得るんじゃないかと思う。

でも、この「茶番劇」の最たるものは、マスク着用と自主隔離のルールがAvalonの船上だけで通用するもので、同様のルールが停泊地ではすでに撤廃されていれば、船内での検査で陽性であっても船外に出て観光や買い物などの自由行動ができるということ。(停泊場所が中心街から遠い時はタクシーを呼んであげるとまで言われた。)つまり、船内では他の船客との接触を禁じられていても、今どきはどこでもコロナ関連の行動制限は取り払われているから、いったん船を降りたら、みんなと同じようにマスクを外して、自由に街中の雑踏と交わることができるわけ。それだけじゃなくて、ミハイが検査のときにマスクをして来る以外は、用があってキャビンに来るフロントのヴァネッサもメルエルもマスクなし、食事を運んでくれるダイニングルームのスタッフもマスクなしで、トレイが重いからと中まで運んでくれようとするし、ワタシもマスクなしで対面で応対していたのに、みんなそのままロビーやラウンジに戻って他の客とあたりまえに接触していたんだから、陽性者は隔離というルールそのものがざる法なわけで、ほんとにもう茶番劇もいいところ。ま、フィードバックにもそう書いてあげたけどね。Avalonの親会社はアメリカに本社を置く旅行会社だから、うがった見方をすれば、クルーズ中にコロナに罹ったのは陽性者がいたのにも関わらず何の措置も取らなかったからだと訴訟を起こされるのを防ぐための企業防衛策に過ぎないわけね。いかにも訴訟社会のアメリカのビジネスらしい発想だなあと苦笑しちゃったよ、もう。

旅の空から~あとがき(その1)

2023年04月18日 | 日々の風の吹くまま


4月17日(月曜日)。☁🌧。ゆうべは晩ご飯をスキップして、10時過ぎには寝てしまって、案の定2人とも5時に目が覚めてしまった。でも、そんな時間に起き出して動き回っても近所迷惑(午後10時から午前7時までは「お静かに」タイム)になるだけなので、ベッドの中であれやこれやとおしゃべり。気温は3度。熱々のオートミールで朝ご飯。風があって、ほんとに4月なのと言う感じで、今年は春が遅いんだなあ。ルーフデッキでたくさんつぼみを付けていた桜は、留守の間に花が終わってしまって、まだ残っていたのはたったひとつだけ。それでも、今年は去年の4倍の数の花を咲かせたわけで、カレシは「ご褒美に礼肥と新しい土を入れてやる」。うん、そうしてちょうだい。



雨の予報なので午前中に買い物に行くことにして、冷蔵庫のカレシの側の野菜入れが空っぽなので、チャンス到来とばかりに、予報通りに雨が降る前に、一緒に買い物。帰って来てすぐに使えるようにと、シーラがいつも牛乳とオレンジジュースを冷蔵庫に入れておいてくれるので、帰って来た翌日の朝ご飯には困らないけど、その後は空っぽの冷蔵庫を埋めないと日常が始まらない。スーパーの入口でバスケットを持たせて、じゃ、あなたは野菜売り場、ワタシはキャスター付きのバスケットを引っ張っていつものルート。帰りは、ワタシがティッシュ6箱パックを持って、満杯のトロリーを引っ張るのはカレシ。交差点での操作にちょっと苦労して、「やたらと重いなあ」。あら、いつもそんなものよ。特に段差のあるところでは気を付けていないと、トロリーが急に角度を変えそうになって、あわてて立て直そうととすると手首をねじられるから危ないの。(と言っても、ちゃんと聞いていないだろうけど。)

来週は立て続けにArts Clubのイベントがあるので、何にも予定のない今週はしっかり骨休め。とんでもない想定外の顛末になったクルーズは、カレシはさっさと忘却の彼方に追い払ってしまいたいそうだけど、ワタシはそれなりに学ぶことはあったと思う。第一に、リバークルーズはワタシには合っていないということで、何よりも常に窓の外を流れて行く河畔の風景が、いつも何かが見えていて楽しいだろうと思っていたのに反して、リラックスできなくて、集中力がどんどん削がれて行く気がしたこと。いつも狭い空間で何かに急かされているような、あの落ち着かない気分そのもので、ワタシにはやっぱり大海原を行くクルーズの方がずっと性に合っているとわかったわけ。果てしない空と果てしない海が出会うところが、ワタシにとっては心から落ち着けて、最も精神的な均衡が取れる風景なんだと思う。

今回の「おみやげ」の傑作は自主隔離中ずっとキャビンのドアの外にぶら下がっていた「Snoring」という札。いびきをかいている、つまり寝ているから起こさないでねってことで、隔離患者がいるから「立入禁止」と言う意味合いでかけたんだろうけど、記念?に持ち帰って寝室のドアにかけておいた。これまではRecharging(充電中)と言う札をかけてあって、これは(カレシのプレゼントで)ワタシの誕生日にシルクドゥソレイユの『KA』を観に行ったラスベガスのMGMホテルから失敬して来たもの。「遊び過ぎてバッテリが上がっちゃった」ので充電中という発想が気に入ったんだけど、「いびきをかいて寝ている」から起こすなというユーモアもおもしろい。ちなみに。裏を返すとExploring(探検中)と書いてあって、つまりでかけているから今のうちに「掃除してください」の意味。おみやげのもう一つのハイライトはKLMがサプライズとして機内で配る陶製の「オランダの家」。中にはオランダ特産のジェネヴァ(ジン)が入っていて、好きなデザインを選ばせてくれるんだけど、今では100種類以上あるらしい。我が家に来たのは9番、10番、37番、46番の4個。何だかまたKLMに乗りたくなっちゃうよね。秋にローマに飛ぶときにKLMアムステルダム経由で行けないかなあ。








旅の空から~帰りなん、いざ

2023年04月18日 | 日々の風の吹くまま
4月16日(日曜日)。アムステルダム/バンクーバー。🌧☁/🌧☁。午前7時起床。普通のバケーションなら、もうちょっと遊んでいたいなあと思うところだけど、今回は早く帰りたいという気持だけ。きのうの夕方にはドアの外の取っ手にずっとぶら下がっていた「起こさないでください」(つまり、「立入禁止」)という札がなくなっていたので、隔離は解除されたんだろうけど、今さらって感じで、あ、そ。けさは、タマシュがチェックアウトは9時だけど、送迎の車が来るまでキャビンにいてもいいというので、指定の時間にスーツケースを廊下に出して、後はのんびり。まだ陽性なら当然ぎりぎりまでキャビンにとどまるように言われるだろうけど、「いてもいい」と言っているのは、その気になればチェックアウトして、みんなと一緒にラウンジで待ってもいいということで、やっぱりきのうの検査で「陰性」と認定されたってことか。もしかしたら、めんどうだからもう陰性にしちゃえということだったのかもしれないけど、こっちはもうどっちでもいいって気分。スーツケースを出していたら、向かいのキャビンのティムとヒラリーが出て行くところで、廊下を挟んでしばしおしゃべりして、じゃあ、(同じフライトだから)空港で会おうね。

フロントからチェックアウトするように言って来たのは10時半頃。いよいよ帰るぞぉと勇んでキャビンを出たら、ロビーへの階段の途中にジェフがいて「良かったね」。タマシュが「呼ぶまでラウンジで待っていてね」。え、降りる人と乗る人でごちゃごちゃしているラウンジに入ってもいいの?へえ、ほんとに「釈放」されたってことか。ラウンジに入って行ったら、ジーンが手を伸ばして「災難だったわね。元気そうで安心したわ」。ケイトお姉ちゃんが「おめでとぉ~」。キャシーが「Arts Clubのオフィスでもみんな心配していたのよ。軽く済んでよかった」。ジェフが入って来て「運が悪かっただけだよ。全員を検査してないんだから、知らずに陽性になっている人がどれだけいるかわかったもんじゃないよ」。あり得るなあ。ワタシだってまったく無症状だったんだもの。まあ、隔離のプロトコルなんか、結局のところはクルーズ会社の自己防衛策なんだから。バーの近くにティムとヒラリーがいたので、しばらくぺちゃくちゃ。一緒に空港に行くウェインとファーンが「車が来てるって」。あ、じゃあね。ロビーに出て、見送りをしているミハイに厚くお礼を言って、船の外へ。私たちの荷物を運ぶ係の人2人の後についてタラップを降りて、待っているバンに乗り込んで、「特別サービスだなあ」。そうね、みんなは大型バスだけど、私たち4人はまるでVIP待遇。

スキポール空港ではバンから降ろされた荷物を持って、4人揃ってまっすぐビジネスクラスのチェックインのカウンターへ。荷物を預けて、搭乗券をもらって、次は荷物の検査場。オランダ人の気質なのか、すごく効率的で、検査場を抜けたら、KLMのラウンジへ直行。ああ、これでまた一歩前進。バーから軽いスナックとビールを取って来て、搭乗まであと2時間、のんびりしよっと。すぐ近くにティムとヒラリーがいるし、ケイトお姉ちゃんが車椅子でやって来て「かっこ悪いけど、長いこと並んで立っているのが辛いのよ」。かっこ悪いことなんかないじゃない、優先搭乗のサービスがあるんだから。そんなこんなしているうちに、ティムが「搭乗口がE05に変わったって。どれだけ遠いかわからないから、そろそろ行った方がいいよ」。そうだね、スキポール空港は気が遠くなるくらい広いもの。それでラウンジを出て、標識を辿って延々と歩いて搭乗口を見つけて、カレシに荷物の番をさせて、ワタシは近くの免税品スタンドにひとっ走り。アムステルダムのおみやげ(マグネットとショットグラス)を買って、大急ぎで戻ったら、ちょうどビジネスクラスの搭乗が始まったところで、そのまますいすいと機内へ。行きはエアバスだった機材がボーイング777に変わっていて、窓際の1の席はエアバスのよりも何となく快適。乗っちゃえば後はひたすら離陸を待つばかりで、おうちがだんだん近くなる・・・。










アイスランドの南からグリーンランド南部の上を飛んで、ハドソン湾、マニトバとサスカチュワンのまた凍てついている大地を見下ろして、アルバータからロッキー山脈を越えて、雨に迎えられてほぼ定刻にバンクーバー空港に到着。入国管理は自分でパスポート(2人一緒)をスキャンして、写真を撮ってもらって、税関申告の質問にイエスかノーをちょんちょんとタッチして、印刷されて出来る写真入りのレシートを取って、パスポートの検査(ちらっと見る程度)を通って、手荷物のカルーセルへ。何か嘘みたいにすいすいと進んで、ああ、帰って来たんだ。私たちの荷物はわりと早く出て来て、空港を出て、タクシー乗り場で後ろの方に並んでいたタクシーを指さされて、お願いしまぁす。というわけで、はぁ~、何とか無事に帰還という感じ。すぐに荷解きをして、洗濯を始めて、家にあったキットでカレシを検査したら、もののみごとに「陰性」。はて、あの9日間はただの悪い夢に過ぎなかったのかな。




旅の空から~終点のアムステルダムでプチ観光

2023年04月16日 | 日々の風の吹くまま
4月15日(土曜日)。(アムステルダム)。☀⛅。ゆうべのうちに終点のアムステルダムに到着。いよいよ帰れるという安心感なのか、何となくだれているだけなのか、どっちにしても2人とも久しぶりにぐっすり眠ったようで、カーテンを開けると、クルーズ船のターミナルなので、観光バスと観光に出る船客の行列がひっきりなし。みんな(シニアがほとんど)まるで真冬のようないでたちで、寒そうに背を丸めて歩いている。まあ、2週間前ほどには寒くないだろうけど、相変わらず風は強そうだな。もしまたアムステルダムに来ることがあったら、アノラックの1着くらい忘れずに荷物に入れなくちゃね。午前中にミハイが検査に来て、今日は「ほぼ」陰性の結果。うぅ~っすらと2本目が見えるので、まだ完全に陰性じゃないんだろうけど、ミハイはちょっと考えて「陰性と言うことでいいでしょう」。でも、明日は下船することだし、今日はこのまま隔離を解かずにおくので、午後にでも2人でゆっくり観光して来るといいよとのこと。窓からゴシック風の教会らしい建物が見えるし、天気もいいことだし、最後の「休日」を楽しんで来ようか。

船が接岸したドックはアムステルダム中央駅のすぐ近くなので、広場に出たとたん人、人、人、自転車、自転車、自転車。道路を渡ろうとしたら、猛スピードで来た自転車のお兄ちゃんに怒鳴られちゃった。ごめんあそばせ、オランダ語わかんないよ。風が強いのでやっぱり寒いね。ドームのある建物はやっぱり教会。カトリックの聖ニコラス大聖堂で、中に入ってすばらしいステンドグラスやパイプオルガンを見学。教会の中で高い天井やドームの中を見上げていると、いつも何となく気持が落ち着くから不思議。教会の周囲は狭い道路が縦横に走る古い町並みで、歓楽街でもあるような感じ。ラーメン屋に出くわしてびっくり。アムステルダム中央駅は昔の宮殿を改造したのか、えらくクラシックな駅舎。高架を列車が走り、外は路面電車が走り、バスが走り、自転車が走り抜けて、何ともすごい活気。写真を撮りながら、30分か40分そぞろ歩いて、ワタシはもう少し先まで行きたかったけど、カレシが冷えて来たというので、船に戻ることにした。




窓をきれいにしたよ











ここにもラーメン屋

ちょっと傾いてない?





アムステルダム中央駅


ちゃんとマスクをして船に戻ったところで、ちょうどロビーにいたジェフやキャシーと「距離」をおいておしゃべり。キャシーは、「みんな心配してたのよ。とんだ災難だったよねえって」。移されないかと心配した向きもあっただろうけど、自主隔離することでそれは避けられたと思うから、そう言われると気が休まるね。デスクにいたタマシュは「陰性になったあなたには申し訳なかったけど、ルールなので」と言うから、こう言っちゃ悪いけど、友だちと楽しむのが主目的なので、それがなくなったとたんにクルーズや観光への興味が失せてしまって、どうでもよくなっちゃってたから、いいの」。なんて言っていたら、ケイトお姉ちゃんが「ひとり観光」から帰って来たので、でっかいエアハグ。「あなた方がいなくてみんな寂しかったわの。ディナーのテーブルが静かで」。ええ?ワタシ、そんなににぎやかだったけ?まあ、バンクーバーに帰ったらまたワイワイやろうよね。

キャビンに戻って、きのうKLMから来ていた「チェックインしてください」メールを開いて、明日のフライトのチェックイン。ほんとにすっきりしたデザインのサイトで、パスポート番号と有効期限を入れるくらいのもの。往復の復路だからか、まずはカレシのからアクセスしたら、2人の情報が統合されていて、あっさりと「チェックインしました」というメッセージが出て、手続きは終了。指定したメールアドレスにQRコードの搭乗券が送られて来て、よし、これで帰れるぞ。あはは、いよいよ帰り支度の始まり。荷物を廊下に出すのは朝の8時半、チェックアウトは9時で、空港へのバスが出るのは11時。空港に着いたら、そこから先は自由の身。とにかく帰ることに気持を集中して、晩ご飯の後は荷造りに勤しもうっと。