リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

クロスワードパズルに辞書を使ってもいいじゃないの

2019年05月31日 | 日々の風の吹くまま
5月30日(木曜日)。☁☀。今日も朝からかすんだ空模様。午後には晴れたけど、それでも何かすっきりしないね。夕方には何となくおが屑か何かが燃えてくすぶっているような臭いがしていて、もしかしたらおが屑を山積みして川を往来する艀が燃えているんじゃないかとバルコニーに出てぐるっと見渡したけど、火事の煙らしきものは皆無。大気の質を示す指数も低リスクの「3」でまあ普通だし、何なんだろうね、このヘンな空模様。

けさはえっ?と思うくらい静かで、ちょっと目がさめたけどすぐにうとうと眠りに戻ったら、カレシが背中をドン。不意打ちで目が覚めたおかげで心臓がどきどきしちゃったじゃないの、もう。コノヤロとばかりにカレシの方を見たら、何だか寝ぼけた顔。これじゃあ怒れないなあと、しばしの間カレシの腕枕でうとうと。8時を過ぎて、おなかが空いたぁ~と言ったら、「じゃあ、起きようか」。朝からのろけているみたいだけど、夫婦歴44年ともなるとこんなもんかな。赤い花のそばに「仲良き事は美しき哉」とか言う言葉が書かれている絵を見たことがあって、誰のだったか覚えていないけど、一時は離婚すれすれだったこともある私たち、けんかをしなくなってかなり久しいよねえ。

午後にマーケットがある日なので、午前中はのんびりとニューヨークタイムズのクロスワードパズル。オンラインだから、お手上げになった文字や言葉を教えてくれたり、解答をチェックしてくれる機能があって、それを使うとカレンダーには青いアイコンが表示されるけど、使わないで完全解答を続けると金色のつながったアイコンになる。今のところ「18連勝」で、自己最高記録を更新中というわけで、張り切って今日のパズルに挑戦。ちょっとひねってあったけど、パターンがわかったらけっこう簡単で、27分で完了。Congratulations(おめでとう)という金色の表示が出て、やったぁ、19連勝。もっとも、ときどきオンライン辞書を使うので、この道を極めた人たちには「カンニング」ということになるだろうけど、辞書を使うことについては賛否両論、議論紛々で、ニューヨークタイムズのパズル編集長ショーツ氏の意見は「好きなように解いてよろしい」。うん、知らない言葉や表現を知って、そこからいろんな発見をするのは勉強にもなって楽しいんだから、そんなにしゃっちょこばることないってば。

午後3時のファーマーズマーケットの開店に合わせてウォーキング。先週より野菜を売るテントがひとつ、ふたつ増えたかな。いつものブリオシュローフを買って振り返ったら、主催団体のテントにトートバッグが風にひらひら。すてきなトートバッグに目がないワタシ。来週のマーケットにはこれを持って行こうっと。

   

今日は2人そろってのんびりできた

2019年05月30日 | 日々の風の吹くまま
5月29日(水曜日)。☁☀。朝は曇り、午後からはすっきりしない晴れ。今日も7時半過ぎから上で今までより控えめにコツコツと歩き回っていたけど、カレシはびくともせずに大いびきで、8時にはしぃ~ん。やっぱり週末の騒ぎはone-off(1回限り)だったのかな。ああ、よかった。ワタシは7時前後に目が覚めることが多いので、おっちゃんの足音におっはよぉとつぶやいてそのまま何となくうとうと。(「おっちゃん」なんて言うけど、ほんとはつるつるの坊主頭がすごくイケてるインテリ紳士という感じの人。)ま、2人とも普通に8時半頃に起きたけど、この状態のままだったら御の字というところ。

今日は朝のウォーキングを午後に回して、早々とショッピング。まずはMarket Crossingの公営の酒屋でマティニに欠かせないブードルスジンとベルモット、カレシがときどき嗜むバーボンの他に赤ワイン3本と白ワイン2本。ワインを買うのはほんっとに久しぶりの感じ。旧居ではベースメントのクローゼットに置いたワイン専用棚に常に2、30本ストックしていたけど、転居してからは食事時にあまりワインを飲まなくなって、カレシが心筋梗塞で倒れてからはお酒は食前のマティニに絞ったので、ワインはほんの時たま飲むだけ。おかげでせっかくホームバーに設えたワインラックも18本のスペースに5本残っているだけになっていたのが、最近になって牛肉料理のときに赤ワインを添えるようになって、カレシが「おい、在庫補充しないと」。

お酒を調達したら、その足でそこから一番近い園芸センターに寄って、プランター用の土を調達。50リットル入りの大袋なので、「必要なときに取りに来るから」と、部屋まで運ばずに車のトランクに保管。これで今日の「予定」はおしまいということで、ランチの後はウォーキングにでかけただけで、後はミニチュア作りに専念。4冊の本は、2冊が植物の絵を印刷したリボンのような紙を折りたたんで表紙を付けるしくみだけど、あと2冊は板に表紙を張るだけの簡単なもの。どれも表紙のタイトルが「BOOK」、つまり「本」という題なので笑っちゃった。そして今日最後の傑作は「ほうき」で、なかなかよくできたので意気揚々とカレシに見せたら「それに乗って飛ぶ?」と来た。こらぁ、ハロウィーンにはまだ早いってばっ。

   

ま、今日はけっこう2人ともリラックスして、のんびりした1日だったな。リタイア暮らしはそう来なくちゃね。


騒音は困るけど、引っ越して欲しくないし

2019年05月29日 | 日々の風の吹くまま
5月28日(火曜日)。☁☁☀。晴れているはずだったのに、どよぉ~んとした空模様。でも、午後には晴れて来るらしい。先週の水曜日、日曜日、きのう月曜日と、朝の6時半から上で子供が走り回ったり、飛び跳ねたりして目を覚まされて、日曜日なんか2時間も騒音が続いて眠りに戻れなかったので、まだちょっと寝不足感が抜けなくて、朝からあくび。でも、今朝はいつものうように7時半前後に20分くらいカッツカッツという靴音が聞こえただけで、静かになったとたんにうとうと眠ってしまったので、たぶん日曜日は何か子供が早くから起き出して騒ぐような特別なイベント(誕生日?)があったのかもしれないな。

集合住宅の騒音は世の東西を問わずやっかいな問題。私たちもインド系アメリカ人の迷惑家族のおかげで数ヵ月の間ひどい目に遭って、引っ越して行って2年になるけど、今でもあのときのストレスがカレシの心臓発作に加担したと思っている。(カレシが死んでいたら絶対に訴えたと思う。)今は40代半ばの品の良さそうな男性(地元の大手法律事務所でかなりの地位にある弁護士)がひとりで住んでいて、朝の出勤前の足音以外はいたって静か。バツイチらしくて、いつも週末に5歳くらいの女の子が泊まりに来てちょっとバタバタ走ることがあるけど、日中は出かけて留守のようなので、まっ、いいかで済ませていたから、週末に2年続いた平和を乱されてびっくりするやら、不安が蘇って来るやら。

でも特別な理由があったかもしれないので、管理人のバレンティーナに経緯を説明するメールを送って、今回は苦情は出さないけど、繰り返されるようだったら管理組合と管理会社に正式な苦情を入れるので、とりあえず心に留めておいてね、とお願いしたら、「管理会社のサイトで規約違反の報告を出してください」という返事。でも、正式に苦情を出すと、厳重な注意と「改善されなければ罰金を課す」という正式な「警告書」が行くんだよね。前の迷惑家族と違ってまともそうな人なので、めんどうなことにはならないだろうけど、ご近所さんとけんかするのってすごいストレスになるから嫌なんだよね。売りに出されたりして、また迷惑な住人が住み着いたらもっと嫌だしね。

多少の足音は生活音の範囲だし、上の人は自分の靴音が下に響いているのを知らないんだと思うけど、やっぱり限度というものがあって、度を越せば規約違反の騒音だよなあ、と1日ミニチュア作りをしながら考えた末に、バレンティーナには、次の週末まで待ってみて、また早朝からのドタバタがあったら規約違反の報告を出すことにする、と返事。たぶんそういうことにはならないと思うけど・・・。


今日のスパイダーマンはイケメンだった

2019年05月28日 | 日々の風の吹くまま
5月27日(月曜日)。☀☀。朝からいい天気で、ちょっと暑くなりそう。ま、来週はもう6月だもんね。ということは、1年がもう半分近く経ってしまったってことで、ほんっとに時の経つのははっやぁ~い(といつもぼやいているワタシ)。朝ごはんを食べていたら、デッキの上に太いロープがするする。窓掃除には絶好の天気だもんね。我が家の外にあるルーフデッキは面積が何と50平方メートル近く。もう1戸作れる広さだけど、実際は我が家に専用権があるマンションの共有部分で、建物が22階まで一直線に建ててから23階に4階建ての小さい建物を西側に寄せて乗せて、さらにその上に背の高い2階建ての「機械棟」を乗っけたようなへんてこな形なもので、窓や排気口の清掃など外壁の作業のときはルーフデッキが下の階にアクセスするステージになる。

ランチの時間に近くなってコンコンというノックの音。ドアを開けようとしたら、デッキに出るパティオドアの向こうに若いお兄ちゃん。超がつくくらい丁寧に「通らせていただいてよろしいでしょうか」。はいはい、どうぞ、どうぞ。非常階段を使えば、ロープでいったん地上まで降りてエレベーターで屋根まで上がるより速いもんね。後で戻って来るというので、はい、どうぞ。ランチが終わった頃にドアにノックがあって、巻いたロープやらホースを担いだお兄ちゃん「戻って来ました」。はぁい、どうぞぉ。すごい装備ねえと言ったら、「おかげさまでこれで命が助かっています」だって。ルーフデッキに出て、装備をロープにつないで南側をするする。しばらくしてデッキに上がって来て、またパティオドアをコンコン。「今日の仕事が終わりました。また通らせていただけますか」。どうぞ、どうぞ。「お礼に手すりの内側も清掃してさし上げます」。いやいや、それじゃあせっかく近道してたのに時間の節約にならなくなっちゃうでしょ。「助かりました。ありがとうございます」。いえいえ、こちらこそ。いつもいるのでまたいつでもどうぞ。

イケメンのスパイダーマンを送り出して、ワタシって相当な野次馬だなあとひとり笑い。外壁の作業があるときは、お知らせにプライバシーの保護のためにブラインドを下げておくようにと書いてあるけど、裸で暮らしているわけじゃないから、のぞかれて不都合なことはないので、我が家はいつも上げっ放し。第一に、作業をする人は清掃会社が契約したスケジュールを守らなければならないし、ガラスの汚れを見落としたりするとクレームが入るから、掃除しながら部屋の中をじろじろとのぞいている暇なんかないと思うけどね。

窓の外をロープにぶら下がって下りて来て窓越しにワタシと目が合うと、たいていの人は手を上げて「やあ」というジェスチャーをして、後は普通に手早く作業をして、するすると下の階へ降りて行く。デッキから家の中を通らせてあげるときも、きょろきょろせずにすっと通り抜けて、お礼を言いながらドアを開けて廊下に出て行ってしまう。もしかして野次馬のワタシが足を引っ張ってたりしてね。でも、一期一会だから・・・。


最初はいいんだけど

2019年05月28日 | 日々の風の吹くまま
5月26日(日曜日)。☀。朝からいい天気。やれやれ、今日がきのうだったら良かったのになあ。暑くなくてちょうどいい温度。北海道では特に道東で猛烈な暑さで、鉄道のレールが変形してしまうというから、いったいどんな暑さなんだろう。子供の頃の釧路では20度は夏日で、25度は真夏日ってな感覚だったけど。40度に迫る気温なんて、サハラ砂漠じゃあるまいし、もう「暑い」じゃなくて「熱い」だなあ。でも、それ、北海道の話でしょ?まだ5月なんでしょ?どうして?

今日のウォーキングはクィーンズパーク。今はツツジが真っ盛り。古い地区だから見上げるような大木があちこちにあって、巨大な花がびっしり咲いているのは壮観。他に、トチノキは歩道いっぱいに広げた枝が家々の生垣まで届いて、まるで緑のトンネル。5番アベニューを公園まで行ってUターンして来たら、あちこちに4、5人くらいずつのグループ。どうやら恒例の「ヘリテージハウスツアー」らしい。クィーンズパーク地区はカナダ西部最古の「市」の由緒ある屋敷町なので、築100年を超える家がたくさんあって、まるで大きなドールハウスを見ているような感じで楽しい。それにしても、何か急に「売り家」の看板が目に付くからびっくり。不動産のサイトによると、それほど広くない地区なのに売り家が現在11戸。値段は1億5千万円から2億5千万円だけど、バンクーバー市内だったら似たような家は2倍くらいするだろうから、今がお買いどき・・・なんてね。

きのういつもの土曜日の床掃除を忘れてしまったので、ウォーキングから帰ったらすぐに掃除開始。ついでにバルコニーにタオルを敷いて枕の日光消毒。きのう床掃除を忘れたのは、カレシが木曜日にシーラが掃除してくれたからと担当のバスルームの掃除をサボったせい。ごみ集めもせずにコンピュータの前に座り込んでいたから、ワタシもつい度忘れ。雨の中をウォーキングに行って来たので、玄関に日本のような「たたき」というものがないし、マンションはドアを開けたら即室内だから、床は濡れた靴や雨具から滴った水で汚れ放題。まあ、元々土足文化だった西洋でも最近は玄関で靴を脱ぐ習慣が定着しているけど、「たたき」を作る発想はまだないみたい。(マンションの内廊下はカーペット敷きなので、自分の玄関を入る前に靴の底はきれいになっているけど。)

掃除をして、洗濯をして、ランチをしたら、何だかくたびれた気分。あくびしながら午後いっぱいぼちぼちとミニチュア作り。前回もそうだったけど、説明書はプレカットの部材を糊付けするだけの簡単なものから始まるので最初はすいすいと進んでくれる。そこで簡単じゃん!なんて調子に乗っていると、後半あたりから説明書の写真を何度見てもよくわからない細かなものばかりになって、ひとつ作るのに1時間も2時間もかかるようになる。たぶんこのあたりで「やぁ~めたっ」という人が出て来るんだろうけど、誰にも知られずにこっそりやっているんでもなければ時遅し。これって誰かの陰謀なのかなあ。

   

年に1度のパレードに雨を降らせたのは誰だ

2019年05月26日 | 日々の風の吹くまま
5月25日(土曜日)。☂☂☁。今日はニューウェストのお祭り「ハイアック・フェスティバル」のパレード。Rain on someone’s parade(パレードに雨を降らせる=楽しみを妨害する)という言葉があるけど、ほんとにやな雨。外れが多いくせに、こういうときには当たるのが天気予報。それでもパレードが始まる11時前には、歩道に半分突き出しているオーニングの下にぽつぽつと見物の人の姿が見えて来た。中にはキャンプ用の折りたたみ椅子持参の人もいて、これはもう筋金入りのニューウェスター(ニューウェストミンスター市民)だな。半世紀ほど続いているローカルのパレードなので、絶好のパレード日和でも歩道に人があふれることはないから、見物スポットはいつも選り取り見取り。

カレシが7番ストリートを降りて行って6番ストリートを上がって来れば、パレード見物とウォーキングの一石二鳥になると言うので、しっかり雨の装備でおでかけ。マンションの前の道路には屋台トラックや手芸品などを売るテントがずらりと並んでいて、よく見たら地元選出の連邦議員のテントも。あはあ、今年の10月に連邦議会の総選挙があるからだな。ジャスティン君が率いる自由党政権は地元ケベックが震源地のスキャンダルで低空飛行中だから、万年野党の左派政党の院内総務である議員氏もさぞわくわくしていることだろうな。ま、ワタシは絶対に投票しない政党だけど、ニューウェストでは強固な地盤を持っていて、その流れを汲む若い市長と市議会(全6議席を独占)はけっこうよくやっていると思う。

幹線道路の6番ストリートが通行止めになったせいで、下の方まで数ヵ所の交差点のほとんどがFour-way stop(全方向一旦停止)になっている7番ストリートはちょっとした渋滞。ロイヤルを回って6番ストリートを上がって来たら、3番アベニューで下って来るパレードの先頭に遭遇。ロイヤルウェストミンスター連隊の音楽隊を先頭に軍用車両が何台、続いて士官候補生の音楽隊と隊員。軍隊としてはちょっと頼りない感じだけど、主に予備役で構成される連隊だからいいか。しんがりは(小さい)大砲で、すれ違ったとたんに後ろでズドンッとやられて飛び上がってしまったけど、軍楽隊のリズムに合わせて、イチ、ニ、イチ、ニと手を振ってウォーキング。

帰り着いた後は窓からパレード見物。市民グループの中にはブラスバンドや踊りを含めた子供たちのグループもいて、雨具に動きを邪魔されながらの行進。何日も一生懸命に練習して来たんだろうと思うとちょっとかわいそう。午後には雨がやんで、夕方には日が差して来たから、よけいに恨めしい雨だなあ。でもまあ、また来年があるから・・・。


フリーだから自由だというのは大まちがい

2019年05月25日 | 日々の風の吹くまま
5月24日(金曜日)。☁☂☁。連休が終わったと思ったら、またもう週末。時間の足ってどうしてこう速いんだろう。リタイア暮らしが落ち着くにつれてどんどん速くなるみたい。それでも焦りのような気持がまったくないあたりが、フリーランス現役の頃と違うところかな。カレンダーには今まで通りにポストイットの矢印付箋をべたべた貼って予定を示してあって、赤(今日)、水色(請求書の支払日)、黄色(Arts Club)、青(マンション関連)、紫(来客)、緑色(外出予定)と色分けしているけど、仕事の「納期」を示すピンク色がない。あのピンク色が視野に入って来ないことで焦りを感じなくなったのかな。

時々のぞくBlogosに『フリーランスの理想と現実』という記事があって、いろいろと身につまされる話が満載。よく、職場の人間関係がいやだ、子育てしながら稼ぎたいといった理由でフリーランスを志す人がいるけど、フリーランスは個人事業主なんだから、ビジネス感覚でやらないと挫折するのが現実。フリーランスの「ランス」は中世の騎士の「槍」のことで、どこでも雇ってくれる領主のところへ槍を担いで行ける身軽な身分だったから「フリーランス」。つまり、必ずしも「Free=自由」ということじゃないわけ。誰でも自分の食い扶持を稼がなければならないんだから、ほんとに「自由」な人間なんていないんじゃないかと思うけどね。

それでも、メディアなどはフリーランス稼業を自分の都合に合わせて働けて、時間が自由に使えて、おまけに稼げる、すばらしい商売のように持ち上げるけど、ほんとは時間も何も客の都合に合わせないと商売にならないのが現実。企業組織の中では与えられた「職務」をこなしていればいいけど、フリーランスはおひとり様だから、社長から、経理部長、営業部長、秘書に事務員、現場作業員、受付、顧客サービスその他諸々の職務をぜぇ~んぶ自分でやるわけで、しかも会社なら使えない人をクビにしてできる人を雇うという選択肢があるけど、おひとり様ビジネスでは自分で自分の首を挿げ替えるわけにもいかず、商売をたたむくらいしかない。

昔若い人に育児の合間に仕事するんじゃなくて仕事の合間にオムツを取り替えるくらいじゃないと食べて行けないよと言ったもんだけど、フリーランスは有休も病休もないし、残業手当も諸手当もないし、賃上げもないし、ちょんぼをすれば仕事が来なくなるし、仕事が途絶えたらお金が入って来ないのが現実。ワタシは周囲から手を引っ張られ、背中を押されして足を突っ込んだフリーランス稼業をほぼ29年もやってたわけだけど、何を考えていたのやらと思わないでもない。ま、どんな形であっても食い扶持を稼ぐのは厳しいもんだけど。


子なしの子育て論はお呼びじゃない?

2019年05月24日 | 日々の風の吹くまま
5月23日(木曜日)。☀☀。きのうはカレシの胸痛でドクターや検査で午前中がつぶれたけど、午後はゆっくりして、カレシが大丈夫だと言うので早めに軽い晩ご飯をして、Arts Clubシーズン最後のミュージカル『MATILDA』のオープニングに出かけて、目いっぱい楽しんで来た。ロアルド・ダールの児童文学のミュージカル化なので、舞台には子役がたくさん、客席にも子供がたくさん。主役のマティルダを演じた女の子は11歳で、これがプロデビューだそうだけど、いやあ、将来が楽しみだなあ、この子図書館のおばさんに、想像の話を聞かせるせりふの長い場面では、思わず話に引き込まれるくらいの熱演で大喝采。歌も踊りも演技もうまくて、こりゃすごいとうなってしまった。

ワタシの脚本の先生であるキャシーも9歳の娘のエマを連れて来ていて、この子がまた大人に紹介されると握手しながらはきはきと挨拶。ものおじしないけど、おませなところもなくて、話しかけられると落ち着いて受け答えするから、Arts Clubのスポンサーや後援者を開拓する部門の部長として忙しい中でもキャシー(と夫氏)はこんな賢い子育てをしているんだと、ワタシは感心しっぱなし。今どきは子供に対人マナーや社会のルールをきちんと教えられないで、自己中の野生児のように振る舞っても「子供なんだからしょうがない」と開き直る親が増えている感じだけど、そういう親はきっと自分たち自身がきちんとした社交性を身に着けないで育ってしまったんだなと思わざるを得ない情景だったな。

ワタシは自分で子供を育てた経験がないので、子育てに関して意見を持つ立場にはないかもしれないし、何か言うと思い通りにならない子育てに奮闘しているママさんたちから猛反撃を食らうだろうけど、やっぱり子供は親の後ろ姿を見て育つというのは本当なんだと思う。子育て観には文化的、宗教的な違いもあるだろうけど、育てたように育つというよりも、むしろ親自身が育って来たように育つんじゃないかな。まあ、親が自分の育てられ方に疑問を持って、自分の子供はまったく逆の育て方をすることもあるだろうけど、それを実行するにはものすごい労力と気力と能力が必要だろうな。みんなやたらと忙しい現代では難しい課題かもしれないけど、あんがい人類の子育ては基本的には何十万年も変わっていないのかもしれないと思うところもあるな。

もし子供がいたらどんな子に育ったかなあと、ときたま思ってもみたけど、この年になって自分が歩いて来た人生を振り返ると、子供を授けてもらえなかったのは、神さまがそれがワタシには最善であると思し召してくれたからだという気がする。


医者の診察と2ヵ所の検査所を2時間で

2019年05月23日 | 日々の風の吹くまま
5月22日(水曜日)。☀☀。カレシが朝起きぬけから何となくむっつりしていてヘンだなと思ったら、朝ごはんのテーブルに着くなり「ドクターに行く」。え?「起きたときに胸が痛くて、背中に抜ける感じがしたから、心臓発作の前触れかもしれないと思って・・・」。ええ?「胸が痛いときはすぐに医者に行けって言われたから」。時計を見たら8時半過ぎ。スラニナ先生がいるクリニックは9時に開くので、じゃ、朝ご飯が済んだらすぐに行って、先生が来るのを待っていた方がいいね。待っていれば、予約のある患者の間にねじ込んでくれると思うから。

9時5分前に出かけて行ったカレシ、15分ほどで戻って来て「ドクターは10時に出て来るからって、空き待ちの先頭に入れてくれた」。そっか、良かったね。飲まないで行ったコーヒーを電子レンジで温めて、ぶらぶらしたカレシを再び送り出したのは10時10分前。クリニックはモールの2階。カレシは30分ほどで帰って来て、「血圧がほんの少し上がっていて、日曜日の夜にちょっと高い熱が出たと言ったら、今からすぐに検査に行って来なさいって」と2枚の検査の処方箋。1枚はとなりの医療ビルの検査所で採血と心電図、もう1枚はモール2階のイメージングクリニックでレントゲン。処方箋に「A.A.?」と書いてあるところを見ると動脈瘤を疑っているのか・・・。

すぐに行けば明日結果が分かるということで、まずは隣のビルの検査所。いつも混んでいるので待っている間に読もうと本を持って行ったら、あら、がら空き。すぐに採血して、そのあと少し待って心電図を採って、20分で済んじゃった。その足でモールへ行って、クリニックでレントゲン撮影。こっちも待たずに済んで、ドクターに行ってから検査所を2ヵ所回って帰って来るのに2時間。ほんと、街中は何でも近くにあって大助かり。ランチを食べた後はカレシはレクルームのソファでごろごろ、ワタシは同じ部屋でお絵描き。胸の痛みは消えたそうで、「もしかしたら、けさ上のやつの靴の足音で目が覚めて、7時前だったから頭に来たせいで過剰反応したのかなあ」。はあ、アナタならそれ、あり得るねえ。

上のおっちゃん(けっこう地位のある弁護士だけど)の足音のパターンから想像するに、おそらく起きてすぐ底の固い靴を履くのは法廷に直行する日なんじゃないのかな。いつもは7時半から8時の間に起きるようで、そのときは靴音はほとんどしないもの。で、子供の走る足音(2往復くらい)も聞こえたから、泊まっていた子供を保育所に送って行くのに早起きしたんじゃないかと思う。まあ、いつも15分か20分でピタッと静かになるのでいいんだけど。それにしても、ワタシって、腕利きのスパイになれそう・・・。


シニアにやさしい固定資産税の繰り延べ制度

2019年05月22日 | 日々の風の吹くまま
5月21日(火曜日)。☂☁☀。連休明け(は関係ないか)。起きてみたら予報に反してまだ雨模様。でも、カレシは元気回復して、今日は庭仕事。といっても空のプランターに土を入れて「何を植えようかなあ」。でも、ここんところ道路向かいの雑貨屋にはつい買ってしまうようなものがないよ。春の園芸そのものが盛りを過ぎたと言うところかも。

朝ご飯の後で今日は何をしようかなあと考えて、あ、2枚目の絵を描きかけていたんだった。きのうは背景の「夜空」を下の方をから上の方へ微妙に明るくなるように、ペインズグレーとアリザリンレッドの混ぜ具合を変えながら塗ってみたら、ちょっと微妙すぎ。そこでまた上から下へ赤の量を増やしながら塗り重ねて行って、やっと満足の行く微妙さ。夜空は「暗い」と思われているけど、実は見える星の数や月の満ち欠けの他に地上の明かりや雲の量によって、いつも微妙に「明るい」からおもしろい。空を塗り終わったところで、新しいステンシルを切り方を変えながら6枚ほどチョキチョキ。床中を紙くずだらけにしておもしろがっているうちに、あっという間にランチタイム。

買い物帰りに郵便箱をのぞいたら、市の固定資産税の通知。住民税がないので、不動産の査定評価額に一定率をかけた固定資産税が市の財源基盤。お正月早々に来た査定通知の額が大幅増だったので税金も増えるだろうと覚悟していたけど、ずいぶん上がったなあ。区分所有マンションの我が家の評価額が1億1320万円(冗談だろと言いたいけど)で、基本税額は約44万5千円。内訳は市税が27万7千円で、他に州の学校税(13万3千円)、郡に相当するメトロバンクーバー地方行政区の税金(5千円)、公共交通の賦課金(2万5千円)、他に市のインフラ資本の賦課金その他が約6千円。(上下水道やごみ収集の料金は管理組合が払うので、持分面積に応じて徴収される管理費に含まれている。)学校税は自宅を所有していると交付金で減額される仕組みで、基本額5万7千円のところ、65歳以上の場合は8万5千円。差し引きして我が家の今年度の固定資産税は約36万円。

でも、所有者が55歳以上なら繰り延べできる制度があって、住んでいる間は州が立て替え払い(貸付)して、家を売ったときに返済する仕組み(旧居を売ったときの返済額は360万円)。低金利で、しかも単利だから雪だるま式に借金が増える心配がないので、不動産高騰で固定資産税が増える中で政府が積極的に推奨しているくらい。我が家も引っ越してからまた改めて利用しているから、契約更新の書類にサインして、忘れずに期限までに市役所に送っておかないと。


かなとこを吹っ飛ばすのがビクトリアデイの21発の祝砲

2019年05月21日 | 日々の風の吹くまま
5月20日(月曜日)。☂☂。夏気分だったきのうから一転して寒々とした雨の日。連休の最終日で、ウォーキングに行ったら、ガソリンスタンドの表示が169円で、きのうより3円安くなっていたから、ほんとにげんきんな商売。街中だというのにみんなどこ行っちゃったの?と思ってしまうくらい人影がまばらで、静かなもの。まあ、みんなきのうおとといと遊び過ぎたもので、今日はバッテリが上がってしまっているのかも。

きのうよく遊んだワタシは元気いっぱいだけど、きのうの夜に急に熱を出したカレシは、熱は下がったもののちょっぴりへたれ気味。風邪ではなさそうなので、ワタシが若い頃に急によく39度くらいの熱を出しては次の日にはけろっとしていて、何らかのウィルスへの過剰反応だろうと言われたことがあったので、似たようなものかもと思っていたら、朝ご飯を食べながら「もっとリラックスしなきゃなあ」。ストレスが原因で熱が出ることがあるそうだけど、きのうは1日ひとりで好きなことをしていたはずなのに、何がストレス?ひとりでさびしかったとか?やれやれ。まあ、ちょっと寒いので、ランチはフリーザーから使い残したオヒョウとスナッパーと燻製のギンダラの切れ端を出して来て、しょうがやにんにく、ごま油と一緒に青梗菜やらねぎやらをたっぷり入れた熱々のコンジー。

ふうふう言いながら食べていたら、突然外でドカンっ。おお、ビクトリアデイ恒例のAnvil Salute。新しい植民地の首都としてニューウェストミンスターが開かれた1859年から名付け親のビクトリア女王の誕生日を祝っているそうだけど、祝砲を撃つ大砲がなかったので、一計を案じた自衛消防団(Hyack団)が2つのかなとこの間に挟んだ火薬を熱した長い鉄棒で爆発させて「21発の祝砲」の代わりにしたのが始まり。もう150年ほど続いている伝統行事で、クィーンズパークスタジアムには誰でも無料で入って見物できる。大の男2人がよっこらしょと持ち上げるくらいの大きなかなとこがものすごい轟音とともに宙に吹っ飛ぶのは実に豪快。(市長さんはへっぴり腰だったけど。)スタジアムは我が家から歩いて15分ほどなので、窓を閉めていてもドカン、ドカン。あいにく雨になった今年は音を聞くだけになったけど、来年はまた見に行こうね。

ビクトリアデイで始まる週はニューウェストミンスターではHyack Festival Week。土曜日には恒例のパレードがある。いかにも田舎のお祭りのパレードという感じだけど、その田舎っぽいところに何とも言えない味わいがあるのがニューウェストらしさ。いつもデッキからの高みの見物だけど、今年は道路に出て見ようかなあ。

食べてしゃべっての女子会!

2019年05月20日 | 日々の風の吹くまま
5月19日(日曜日)。☀☀☀。連休の中日。何だか暑くなりそうな予感のする天気。ちょっと早めのウォーキングは目先を変えようと、7番ストリートから6番ストリートを上がってくる逆時計回りにしたら、「何だかきついなあ」とカレシ。そりゃそうよ。ロイヤルアベニューから上(北)は上り坂がほぼ平坦になるまでの距離が8番、7番、6番と言う順に長くなるの。だから、6番から7番と時計回りに行くと上り坂になる帰りが楽なわけ。でも、ロイヤルの下(南)と違って、普通に健康な人が顎を出すほど急じゃないよね。

今日は楽しみにしていた翻訳者・通訳者の女子会ランチ。シニアになった古参に若い人たちが加わって7人。ワタシは旗揚げしてから何年もしないうちに通訳業から足を洗ってしまったので、現役の人たちに会うのは初めて。日本語を話すのは7ヵ月ぶり。これでも日本語会話ご無沙汰は短い方なので、けっこうすんなり出て来てひと安心。Use it or lose itと言うけど、生まれ育った言語だって使わないとさび付いてしまうもので、いつも耳から入って来ていなければ、とっさに理解できなくなるし、いつもしゃべっていなければ言葉が出て来なくなる。別にわざとじゃないんだけどね。こうやって日本語を書くのだって、このごろは頭にある英語をググって対応する日本語を探すことが多くなった。そう言ったら笑われちゃったけど、20年くらいほとんど日本語訳をやらなかったせいで、まさにuse it or lose itを実証しているようなものかな。

久しぶりの中華はとってもおいしくて、おしゃべりも楽しくて、コーヒーとデザートの二次会に加わってまたひとしきりおしゃべり。時間を見て途中でおいとまして、駅に向かいながらカレシに帰りが遅れると電話したら、「そうなるだろうと思ったよ」。ぎゃはは。「マティニのグラスを冷やしておくからね」と言うので、それをお願いするところだったと言ったら、今度はカレシがぎゃはは。

駅から胸突き八丁の坂を上り切ってロイヤルを渡ったところで、今日はスーパーが6時で閉まるのを思い出して、そのまま6番アベニューまで行って、明日の牛乳を買って帰るけど、何かいるかとカレシに御用聞き。「じゃ、トマトとレタス」という返事で、結局はアヒまぐろの塊まで買って、重くなったバッグを担いで4時半に帰って来て、晩ご飯はご飯の代わりにお皿にレタスをどっさり敷いてまぐろのポケを山盛り。大汗をかいて帰って来たので、火を使わない料理は楽で大助かり。それにしても、今日はよく遊んだ気がする。


三連休でもちっとも変わらない土曜日

2019年05月19日 | 日々の風の吹くまま
5月18日(土曜日)。☀☀。目が覚めたら8時半。三連休の初日。バンクーバー島と本土を往来するフェリーはとっくに(有料の)予約枠が埋まっていて、予約なしだと早朝からターミナルに行って何時間も並ぶしかない。連休にはいつものことなんだけど、燃料コストの高騰で割増料金を取られるようになったからタイヘン。燃料コストといえば、朝のウォーキングで通りがかった8番アベニューのスタンドの表示が172円になっていてびっくり。3日くらい前は166円だったから、郊外に出る高速道路に向かう車が多い道路なので三連休の需要を狙ってのぼったくり。まあ、連休にガソリンが値上がりするのもいつものことだけど。

月曜日のビクトリアデイはビクトリア女王の誕生日だけど、イギリス王室を君主とする立憲君主制のカナダでは現君主であるエリザベス女王の公式誕生日を祝う日でもある。もっとも巷では本格的な庭仕事が始まる日、行楽シーズンが始まる日で、要は短い夏の始まりの日。ということで、ランチの後に思い立って、普段着の衣替え。たんすの引き出しのTシャツはLLビーンの通販でまとめ買いしたもので、同じようなものが七分袖から半袖になるだけで、クローゼットのロングのジャンバースカートと木綿のセーターもノースリーブのミニドレスと入れ替わるだけ。季節外れに寒くなったときのために、洗濯機に入っていて置いてけぼりを食った2枚の七分袖を引き出しの奥に突っ込んでおくことにして、冬物をプラスチックの衣装ケース2個にしまったら、はい、衣替えが完了。

今日の晩ご飯は牛ヒレと野菜のグリル。ヒレのステーキはカレシが昔から嫌いな脂身がないし、行きつけのスーパーにあるパックは小さいのが2枚入りなのがいい。高いことはたしかに高いけど、ヘルシーな食生活を維持するにはお金がかかるのは確かで、健康に良いものを選べるのはほんとに恵まれていると思う。今日の野菜はアスパラガスととうもろこし。今の時期に皮のついたとうもろこしは珍しいけど、アメリカ産でひげも乾いていないのが何と最盛期の地物よりも安い1本50円。もしかしたら、貿易摩擦で中国に輸出できなくなって、じゃあカナダに売っちゃえ~ってことになったのかな。皮をむいたらぷっくりした粒々。胡椒とライム味の塩を軽く振ってグリルしたら思ったよりおいしかった。また買って来ようっと。

おいしいものをおいしいと言って食べられるのはほんとに幸せなことだと思う。明らかに良くないとわかっているものだけ避けて、後は好きなものを適量食べるのが私たちの「ヘルシーな」食生活。だって、体に悪いのではと気にしてストレスになったら体に悪いでしょ?


久しぶりに絵を描いた!

2019年05月18日 | 日々の風の吹くまま
5月17日(金曜日)。☁☂☁☀。三連休前の金曜日。上の階の床の工事も終わったようで、今日は至って静か。カレシが去年傷めた足の親指が痛いと言うので、早いうちにちょっと端折ったウォーキング。打ち身で真っ黒になっていた爪を伸びて来る新しい爪が押すのかときどき疼くんだとか。ワタシも去年の秋に東京ステーションホテルでバスルーム内のトイレのドアの下に足を挟んた親指の爪が真っ黒になって疼くことがあるから、わかる、わかる。ワタシのも不恰好な新しい爪が伸びていて、傷んだ爪の残りを切れるまであとひと息。ほらぁ~と足を比べてみたら、あはは、ヘンなペアルック。

午前中はカレシがスカイプのグループレッスンで忙しいので、ワタシはレクルームのプチアトリエでラジオのロックを聞きながらお絵描き。頭の中の何となく漠然としたイメージに合わせてステンシルを作った後、ジェッソを塗って再生した古いカンバスに青のウォッシュをかけて放置してあったけど、おととい眺めていて「絵」が見えたので、青に赤を少しずつ混ぜて背景になる「夜空」を塗っておいて、今日はステンシルでイメージを乗せて行く作業。元々へたの横好きだから写生も実写も苦手で、風景画も静物画も実物そっくりに描けたためしがなくて、どうしてもまったく似ても似つかない絵になってしまう。だから、下書きをしても絶対にその通りにはでき上がらないので、カンバスを眺めているうちに投射されたように見えて来るイメージに絵の具を上塗りするようなやり方しかできないんだけど、それでも最初に見えたイメージとは違った絵ができることが多いかな。まあ、ちょっとカレッジの講座でちょこっと手ほどきを受けた後はまったく自己流の「お絵描き」の趣味だからどうってことはないと思うけど。

小学生のときは絵を描くのが好きで、展覧会に入選したりもしたけど、あるとき夏休みのサマースクールで指導していた先生に「両手を使うのはダメ。右手だけでやりなさい」と言われてから、つむじを曲げて絵を描くのは嫌い。でも、芝居やショートストーリーを書くときもまずイメージありきなので、基本的にワタシは絵が好きなんだと思う。あんがい、ワタシの脳内で浮かんでは飛び交っている「イメージ」がワタシの思考言語なのかもしれないな。長いこと2つの言語の隙間で荒稼ぎして来たわけだけど、ひとつの言語で言っていることをイメージ的に捉えて、それをもうひとつの言語で描写していたんじゃないかという気がする。

思考は人それぞれだと思うし、そんなんでも一人前にやって来れたんだから、極楽とんぼには極楽とんぼ流が一番だったということで、できあがった絵は題して『Nightscape』(「夜景」)。生まれつき角膜がでこぼこなワタシの目に見える夜景ってことで・・・。

   


何かと騒がしいこっちゃ

2019年05月17日 | 日々の風の吹くまま
5月16日(木曜日)。☀☁。今日は朝から何かと騒がしい。まずは乾燥機の排気口の清掃の続き。ルーフデッキにいきなりロープが2本落ちて来て、もう少しでプランターに植えたトマトに当たるところで、あわててカレシと出て行ってプランターの移動。壁からはかなり離して並べてあったんだけど、最上階のバルコニーの屋根がやたらと張り出しているもので、屋上からロープを垂らすとえっ?というような位置に落ちて来る。

あわててプランターを移動してやれやれと思ったら、今度は頭の上でガンガン。デッキに出てみたら真上の部屋とその隣の部屋の窓が開いていて、話し声が聞こえるのは隣の方。どうやら床の張替えらしくて、中にいると真上でやっているように聞こえるけど、2日前に掃除の人が来ていて、床を剥がす前に人を雇って掃除をするとは考えられないので、音源はその隣。コンクリートの建物では衝撃音は床や天井を通っているダクトを伝ってかなり離れたところまで響くからなあ。先月から週末や夕方に断続的にドリルやハンマーの音が聞こえていたから、DIYで改装をやってるんだろうと思っていたけど、床の張り替えは管理組合に床材やアンダーレイのサンプルを送って承認してもらわなければならないので素人では無理。(改装も許可がいるんだけど。)

ウォーキングに出て行ったら、エレベーターが24階でブロックされていて、前の道路には床工事の会社のトラック。どこで何の工事をやっているのかわかれば、うるさいことには変わりない騒音がそれほど気にならなくなるから、人間の心理はおもしろい。外構の保証期間5年が過ぎたので、我が家も夏までにはキッチンとバスルームの改装と床の張り替えをする予定だから、工事の騒音はお互い様だし。そのときはご近所さんに挨拶状を配るつもり。(規約にはそう書いてあるけど・・・。)

ウォーキングに行っている間に掃除の人が降りて来ていて、26階から23階の我が家までの掃除が終わって、スクリーンをねじで留めているところ。去年は固定しないまま帰ってしまって、落ちていたねじを拾っておいたので、今年は忘れないでねとお願いしてあった。デッキに出てみたら、うわぁ、いたるところに大きな綿ぼこりの固まりがふわふわ。「お宅のじゃなくて上の階のだよ」とお兄ちゃん。男のひとり暮らしだから乾燥機のフィルターなんか掃除しないんだろうな。まあ、綿ぼこりを集めてぎゅっと大きな塊にまとめて持って行ってくれて、排気口の掃除はおしまい。さて、来週からは窓ガラスの清掃が始まるから、いつスパイダーマンが下りてくるかわからない。何かと騒がしいこっちゃ。