リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

年月を重ねた夫婦ってこんなもの?

2017年12月31日 | 日々の風の吹くまま
12月30日(土曜日)。曇り時々晴れ。やっぱり日が差すと暖かい。きのうはすごく冷たい雨
が降っていたけど、遠い郊外ではfreezing rain(雨氷)の嵐で停電や交通事故が多発して、
フレーザーバレーをもじってフリーザーバレーだって。雨氷は降った雨があらゆるものに凍
りついて、木の枝や電線に着いた氷の重みで電線が切れたり、変電装置をショートさせたり
して停電を起こすから始末が悪い。北米大陸のほぼ全体を覆ってナイアガラの滝まで凍ら
せた猛烈寒気団が西まで広がったせいだけど、マイナス20度とか30度よりはまだマシじゃ
ないかと言われたら、う~ん、どっちもどっちな感じで、やぁだ・・・。

日が差すと床の汚れがやたらと目立ってしまうので、ここんところ何となくサボっていた掃除。
ダスターでほこりを払って、ていねいに床を掃いて、掃除機でごみを取ってから、ごしごしと
モップかけ。終わる頃には額に汗がにじみ出て来て、せいせいした気分。土曜日だしと言う
ことで、カレシも休み、休みながらもバスルームのトイレとカウンターの掃除をして、ごみ捨
ても軽いリサイクル品のバケツを持ってくれた。自宅療養のガイド本のどれも「運動」は食事
とストレス管理と並んで三本の柱で、動け、動けとうるさいくらい。カレシは運動には意欲的
で、体力はもうかなり付いているけど、メンタルの方がまだ追いついていないもので、つい
腰が重くなってしまうんだそうな。まあ、まだ1ヵ月だもんね。

ランチの後は差し込む日を浴びながらおしゃべりでリラックス。今は時間がたっぷりあるせ
いか、取りとめのないおしゃべりが増えた。カレシが「愚痴ばっかりで聞き飽きたろ?」という
ので、なぁに、42年も聞いていて耳にたこができてるから大丈夫。私たちの「2人の人生」も
来年で43年。ということは、7年後の2025年には50周年。ねえねえ、あと7年で私たちは
50年も一緒に暮らして来たことになるんだよ。たったの7年なんてあっという間じゃないか
なあ。世界一周クルーズにでも行く?

夜はシャワーをしたカレシが足の爪を切って欲しいと言うので、爪切りとやすりを持って来て、
ソファでペディキュアサロンを開業。脊椎に先天性の異常があって体が硬いカレシ、入院前
に自分で切った足の爪はぎざぎざだったりしてめちゃくちゃ。出血し易いので皮膚を傷つけ
ないように気をつけながらそぉっと切ってはやすりかけ。これが年月を重ねた夫婦の風景な
のかな。

マンションの暖房の問題

2017年12月30日 | 日々の風の吹くまま
12月29日(金曜日)。荒れ模様。朝起きたらまるっきり何にも見えない五里霧中。カレシは
足が痛くて2時間くらい眠れずに悶々としていたせいでもやもや。それでもフォローアッププ
ログラムのあるコミュニティセンターまでは車でほんの5分だからと、朝ご飯を食べて出かけ
る支度を始めたら、「何だか疲れた気分で動きたくない」。うん、この天気じゃ来れない人も
多そうだし、今日は無理しないで休んだ方がいいかもしれない。案内状にもセッションを抜
かしたら次のに来なさいって書いてあるしね。

午前中が空いたので、カレシが足の下に入れていた古枕を外すついでにシーツ類の洗濯
を始めて、明日のランチにするつもりだったアイリッシュシチューを鍋に仕込んで、ふと思い
ついて(これがいつも鬼門なんだけど)、オフィスの窓の下半分にアクリルガラスのシートを
取り付ける仕事。何しろ2面が天井から床までガラスの壁で、どんなに窓ガラスは樹脂系の
枠でしっかり断熱してあっても、この二重窓を保持する(どうも空洞らしい)構造材が金属な
ので、冬の間はもろに冷たくなる。不活性ガスを封入した二重窓も面積が半端じゃないから、
結局は室内側の空気が冷やされて床の方へ下がって来るもので、座っていると何となく膝
のあたりが冷や冷や・・・。

たまたま20年以上も前に旧居の窓の内側に取り付けるためにカットしてもらって使わない
ままだったアクリルガラスのシート大小20枚くらいを処分せずに持って来てあったので、だ
いたいサイズの合うものを並べて窓の下半分にテープで取り付けて「何ちゃって三重窓」に
してみたら、おお、足元の冷え冷え感がなくなった。思いつきが成功したと喜んでいたら、管
理人のシェリーからメールが来て、「暖房が効かないと言って来た人たちがいるので、お宅
の新しいサーモスタットと電気工事店の情報をお願い」。他にも較正外れのサーモスタット
があるってことかな。とりあえず型式番号や連絡先を送って、階下の暖房で上昇する暖か
い空気が上階の暖房に寄与するので、階下が帰省などで暖房を切って留守にしているせ
いで上の部屋が暖まらないでいる可能性もあるよと書いておいた。

マンションって、詰まるところは大量生産の「箱」を重ねたようなものだから、スタイル重視、
ブランド重視でクルマを選んで買うのとあんまり変わらないような感じで、クルマと違うのは
中だけでも改装(改良)できるところくらいか・・・。

医者に来てと言われるとドキッとするけど

2017年12月29日 | 日々の風の吹くまま
12月28日(木曜日)。雨。何かすごい降りよう。ルーフデッキに残っていた雪はざらめ状態
で、ちょっと冷え込んだらシャーベットになってしまいそう。厚手の保温ソックスを履いて寝た
カレシはこむら返りもなく良く眠れたらしい。夜中に何度もトイレに起きてしまうのは降圧剤
の利尿効果のせいだからしょうがないけど、それでもゆうべは「2回で済んだ」。ほら、日中
に水を補給しておくだけでも違うでしょ。

そんなことを言っていたら、ファミリードクターのオフィスから電話があって「来てください」。
最初は午後と言っていたけど、すぐ近くに住んでいるとわかって「じゃあ、11時20分に」。カ
レシは何か異常が見つかったのかと不安そうだったけど、時間に行ったら、クリスマスの夜
に行った救急センターからのレポートのフォローアップ。心臓手術をした患者が不摂生して
病院に戻って来てしまったらリゾースがパンクしかねないということなのか、サポート体制の
手厚さは半端じゃない。話を聞いたスラニナ先生は「回復は順調のようだから、また鼻血が
止まりにくいことがあったら、ベビーアスピリンを週3回に減らしなさい」。(ベビーアスピリン
は抗血小板剤として使われる低用量のアスピリン。)

カレシの鼻血は今に始まったことじゃなくて、子供の頃から。鼻の中の毛細血管が普通より
も皮膚に近いところにあるんだそうで、強く鼻をかんだだけで出血することがあるのに、鼻
血が出ると丸めたティッシュをぐいっと鼻に突っ込むからからよけいに粘膜が傷ついて血が
止まらなくなってしまう。カレシにしてみれば、鼻から洟や血が流れ出して来る感覚が嫌なも
ので、外まで出て来る前に先を越して取り除いてしまおうと言うことらしいけど、血栓ができ
ないように抗血小板薬を飲んでいる今、それをやると血が止まらなくなってしまう。せっかく
貧血が解消したというのに。ほら、病院でも「けがをしないように気をつけて」って、言われて
来たでしょ?

予定外の外歩きだったけど、カレシはクリニックのあるモールまで「普通」のペースで足を止
めることなくすたすた。10日前にはほぼ半ブロックごとに休みながらがやっとだったことを
考えるとすごい回復ぶり。この調子で行くと、速すぎると文句を言っていたワタシの足に追
いつく日も遠からずかな。春になったら毎日ウォーキングで運動しようね。もしかしてワタシ
の方が速過ぎるよぉ~と文句を言うようになるかも。

サンタのリトルエルフをやっていたような

2017年12月28日 | 日々の風の吹くまま
12月27日(水曜日)。雪。クリスマスの連休明けは荒れ模様の天気。でも、3日で年越しの
三連休だから、クリスマスの食べ過ぎや飲み過ぎの休養にと休暇を取っている人がかなり
いそうで、道路は車の数もすかすか。ロッキーの向こうは東の端まで猛烈寒波で、厳冬で
知られるウィニペグでは北極や南極よりも寒く、首都オタワでは体感温度がマイナス35度。
ずっと南のトロントでさえ世界最北端の居住地であるアラート基地も寒く、カナダの国土面
積約1千万平方キロのうちで氷点下でないのは何と0.00003パーセント!まあ、明日も
雪の予報だけど、気温は上がって夜には雨になるらしい。金曜日にはカレシをコミュニティ
センターでのフォローアッププログラムに連れて行くんだから、雪なんかやだよ~。

今日は朝一番に東京のN君からのメールで27日第2子(次男)誕生の知らせ。予定日前日
の未明に陣痛が始まって、それほど時間をかけずにささっと生まれて来たとか。長男坊とは
21ヵ月違いの年子。カレシは「オレは弟と13ヵ月しか違わなかったけど問題なかったから
大丈夫」とアドバイスになっていないようなアドバイス。太平洋の向こうとこっちのロッキーの
向こうで1週間違いの予定日だった赤ちゃんが2人とも元気で無事に生まれて、やれやれ
ひと安心。はて、ワタシの60年代最後の1年は何とまあいろんなことがあって、何だか波乱
万丈だったなあという気がするな。ま、大晦日までぼちぼちと振り返ってみることにするか。

カレシが、朝方にこむら返りが起こって、(まだ禁じられている)手を突いて上体を起こしたら
胸骨の辺りがガキっと痛んだと言うので、こむら返りの原因と防止策をちょっと調べてみた
ら、多様な原因に脱水や足の冷えがあったので、どうも処方された降圧薬のβブロッカーと
関係がありそう。とりあえずの対策として、カレシに日中にもっと水分を取るように言ったら、
「喉が渇かない」。あのね、ただでさえ加齢現象で喉の渇きを感じにくくなるのに、降圧剤の
影響で頻繁にトイレに行っていたらもろに脱水状態になっちゃうでしょうが。まあ、こむら返り
を防ぐには足を温めるのも効果があるようなので、ウォルマートに走って保温ソックスを買っ
て来て、これを履いて寝てみたら?

何だか、カレシが青天の霹靂で心筋梗塞を起こして以来、12月中ずっとサンタのリトルエ
ルフをやって走り回っていたような気がするなあ・・・。

家族みんなが体に傷を持つ身

2017年12月27日 | 日々の風の吹くまま
12月26日(火曜日)。曇り。今日はボクシングデイで連休最終日。イギリス発祥の休日な
ので、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでも伝統を受け継いで休日。夜の間に雪が
ちらついたようだけど、気温は上昇中。ゆうべはちょっとヒヤリとしたけど、事なきを得てよく
眠ったカレシは「毎日元気になってるのがわかるよ」。うん、歩くペースもほぼ普通になった
し、まだ止められていること以外できないことはなくなったし、ちょっと見には3週間前に心臓
手術をした人とは思えないな。そう来なくちゃ。

車で30分ほどのメープルリッジから弟や家族が4人来ると知らせて来たので、ウクライナデ
リにひとっ走り。ぜひ食べさせたかったボルシチの2リットルバケツを2個とライ麦パンを買
って来て、スープは大鍋にあけてことこと温めておいた。ときどき小雪がちらついたりしてい
るけど、積もりそうに見えないから、郊外の道路も大丈夫かな。路駐スペースが頼りだった
バンクーバーでの頃と違って、マンションには住人用駐車場のゲートの外に30台収容の客
用駐車場と1時間100円と格安の一般駐車場があるから、どこに車を止められるかといっ
た心配はゼロ。ちなみに、客用駐車場を利用するには区分所有区画番号を表示した専用
パスが必要で、住人が自分の車を止めると管理組合から罰金を取られる。

1時半ごろい駐車場から着いたと知らせがあって、すぐにパスを持って地下1階へ。みんな
に会うのは久しぶりだな。パスを車に表示して、わいわいと部屋に上がって、まだぎゅっとハ
グされると困るカレシとそっとハグ。にぎやかな家族だから、テーブルに着いてランチをしな
がらさっそく手術や入院の「武勇伝」の披露合戦。弟のジムは30年以上前に睾丸がんの手
術、そのパートナーのドナは何年か前に心筋梗塞になりかけてステント治療、マリルー(ジ
ムの元妻)は娘のセーラの出産で帝王切開、そのパートナーのロバートはおととしだったか
膀胱がんの手術、かく言うワタシも25年前に子宮全摘手術と、何と全員がカラダや心臓に
「傷を持つ身」だからすごいと言うか何と言うか・・・。

考えたら、トロントのデイヴィッドとジュディも何やかやと手術をしているから、人間、一生を
無傷のままで生きられる方が珍しいんじゃないかと思ってしまったな。4人が帰った後、カレ
シはさしたる疲れも見せずに「元気が出て来た」とご機嫌。そ、人との楽しい交流は良薬!

救急センターでのクリスマスの夜

2017年12月26日 | 日々の風の吹くまま
12月25日(月曜日)。曇り。夜の間にほんの1センチくらいだけど雪が降って、ホワイトクリ
スマス!もしかしたらなかったかもしれないクリスマスだと思うとついじぃ~んとしてしまう。
朝一番にクリスマスツリーのライトを点けて、熱々のオートミールを作って、いつものように
向かい合って朝ご飯。カレシはバイパス手術をしてから今日でちょうど3週間(明日で退院
から2週間)。まだ3週間なのか、もう3週間なのかはそのときの調子しだいだけど、間違い
なく3週間経ったということだし、2人一緒の生活も2週間になるわけで、今年は何よりもす
ばらしいクリスマスプレゼントをもらった気分。

ランチはツナサンドイッチとにんじんジュース。ツナサンドは病院のランチに何度か出たので、
オリーブ油のマヨネーズを使えば問題なしと判断。カレシの入院中は(時にはお弁当持参で)
ほぼ1日中行っていたので、運ばれて来るランチと夕食のメニューカードを見たのが参考に
なっている。中身は見ただけで食欲減退しそうなものが多くて、カレシが一番閉口したのは
冷凍品を茹で過ぎたようなびしょびしょのミックスベジタブルというやつ。でも、ツナサンドは
良かったらしい。簡単だから、これからときどき作るね。

ランチが終わったら、クリスマスディナーの準備。ヘルシーなごちそうを作ろうと、洗って、よ
く洗って、皮をむいて、むいて、切って、切って、混ぜたり、焼いたり、カレシがリクエストした
デザートのアップルソースは大きなりんご4個をざくっと切って、シナモンスティックと一緒に
似て、ハンドミキサーをかけたり、と約2時間半の大奮闘。とっときのカリフォルニアのプティ
ートシラーのコルクを抜いて、今年もメリークリスマス。「来年もその次もな」とカレシ・・・。
   
   
   
ディナーの後片付けが終わって、さて2人でゆっくりと言うときにカレシが「鼻血が止まらな
い」。どっと出るんじゃなくて鼻をかむと出てくるので、鼻の中でじわじわと出血しているらし
い。2種類飲んでいる抗血小板薬の副作用だと思うけど、念のため救急センターへ。待合
室は座るところもないくらいの込みようだったけど、1時間半待って、鼻血の止め方を教わっ
て、洗濯ばさみみたいな道具をもらって帰宅。思い出に残るクリスマスになっちゃったけど、
血液検査は異常なしはそれだけで行った甲斐があったというもの。さて、カレシの寝酒代わ
りのココアを作ってあげようっと。

ナトリウムと言ってもいろいろとあって

2017年12月25日 | 日々の風の吹くまま
12月24日(日曜日)。曇り。クリスマスイヴ。朝の気温は氷点下。雪、降るかな。おとといの
夜、トロントの姪のローラに元気な男の子が誕生。名前はローガン・トーマス・サンスラス(マ
ケドニア系の苗字)。元旦が予定日だったので、新年のベビー第1号を目指せなんて言って
いたら、クリスマスも待たずに早々とデビュー。一方で、東京のN君の次男坊は予定日まで
あと4日なのにアクションを起こす気配がないとか。年末の忙しいときだけど、こればっかり
は赤ちゃんしだい。ワタシのように3週間だかもだらだらした挙句にあいさつ(産声)なしで生
まれて来た例もあるし・・・。

グラノーラにバナナとイチゴをてんこ盛りにした朝ご飯の後は、まずフリーザーの整理。明
日のご馳走に使えるものを冷蔵庫と冷凍庫に移して、使い残しなどで忘れられて冷凍焼け
したものやこの先食べることはなさそうなものは解けないうちにごみルームの有機ごみの容
器に廃棄処分。これでかなりすっきりして、年明けに注文する1年分のスモークサーモンを
詰め込むスペースができた。ひと仕事終わったところで、今日は早めに閉める店が多いし、
クリスマスの明日はさすがにどこもほとんど休みになるので、少なくとも2日分の食料を買
い込んでおこうと、早めにどさっと買い物。ああ、肩が痛い・・・。

ランチは大きな白菜を丸ごとざくざくと刻んで少量のバターでしんなりさせてから、水を使わ
ずに蒸し煮して作るポタージュ。塩をぐんと控えめにしても白菜独特の味でおいしく食べら
れて、体の芯からほっこりする掘り出し物のレシピ。夕ご飯は自家製のリゾットと手の平サ
イズのポークチョップにきのこ入りトマトソース。カレシが作ったサラダにはレモンを絞って、
ミニ試験管のような計量チューブに入れたオリーブ油をたらして、粗い燻製海塩をぱらぱら。
スーパーに並ぶ食品の栄養成分表を見ていてはたと気づいた。ナトリウム摂取量を減らす
鍵は「ホームクッキング」にあり、と・・・。

普通に「塩」と言えば食塩などの塩化ナトリウムだけど、市販のパッケージ食品には食品添
加物としての「何とか酸ナトリウム」がてんこ盛りになっている。栄養成分表のナトリウムは
そういうものをひっくるめての含有量なので、添加物を使わない手料理ならそれだけでナト
リウムの摂取量を減らせると思うから、味付けとしての塩の使用量にあまり神経質にならな
くてもいいような気がするんだけど・・・。

おいしく楽しんで食べられることも栄養のうち

2017年12月24日 | 日々の風の吹くまま
12月23日(土曜日)。晴れ。クリスマスが月曜日で火曜日はボクシングデイなので、この週
末は4連休(で、その後3日挟んで今度はお正月の三連休)。雲ひとつない晴天だけど、あ
したのクリスマスイヴの夜から雪になって、翌日はホワイトクリスマスという予報。郊外では
かなり積もりそうなことを言っているけど、ニューウェストの予報はちらほら程度で、どっちに
転ぶのかな。

今日の朝ご飯は減脂肪で減塩のバックベーコンと卵2個に卵白液と刻んだピーマンを加え
たスクランブルエッグ。我が家では前から甘いものはあまり食べないし、料理に砂糖は使わ
ないし、油もエクストラヴァージンオリーブ油が中心だったので、献立を考える上での最重
要項目はコレステロールとナトリウム。病院や栄養士から聞いたことや自分で調べたことを
あれこれ考え合わせて、注意するのはコレステロールの摂取量を最優先、二次的にナトリ
ウムの量ということしたけど、処方薬に抗コレステロール薬のスタチンと血圧降下薬が入っ
ているので、成分表の数字に神経質に拘らなくても、80/20のルールで十分かな。

このルール、食べるもの全体の80%が健康食であれば、残る20%は好きなものを食べて
いいということで、いわば健康な食生活への心がけに対するご褒美みたいなものだけど、
デザートや間食、スナック食品の多くはこの20%に入ってしまう。中でもスナック食品は塩
味のものが多くて、いくら三食でナトリウムを減らしても、「口寂しさ」に負けて手を出してい
たら、知らないうちにあっさり1日の摂取量を超えてしまうから始末が悪い。カレシの定番ス
ナックであるピクルスは、酢そのものは体に良くても、ナトリウムはきゅうりのピクルス1本で
1日の摂取量の半分なんてのもあって、「20%」に含めるのをためらう量だし、多量の砂糖
を使っているものもあるからよけいに始末が悪い。

ということで、スナックは無塩のナッツ類や砂糖無添加のドライフルーツを手の届くところに
置いておくことにして、その他のスナック的なものはできるだけ三食のメニューの中に取り込
むように考えることにした。ワタシのとんでもない思いつき料理がカレシにウケることが多い
ので、何だかおもしろくなりそうな気がするな。毎日の食事は食欲をそそってくれて、おいし
く楽しんで食べられることも「栄養」のうちだと思うから、はてさてどんなものが飛び出すか、
それはこれからのお楽しみ。

心臓手術後の養生は家族チームで

2017年12月23日 | 日々の風の吹くまま
12月22日(金曜日)。曇りのち晴れ。目が覚めたら7時半過ぎ。カレシは夜中に4回もトイ
レに起きたと寝足りないような顔つきで起きて着替え。退院10日で自分でソックスを履ける
ようになったし、おとといから朝ごはんのテーブルのセッティングとコーヒーの準備をするよ
うになったし、きのうは夕ご飯のサラダも作った。最初の1週間はそろそろと歩いていたのも
今はほぼ普通に近い足取りだし、体を動かせなくてできなかったことがあれこれできるよう
になったのは順調に回復している証拠という感じ。

朝ご飯が済んでひと息ついたら、心臓病患者のフォローアッププログラムのあるコミュニティ
センターへ「外出」。カレシは病院で手術後4週間は車を運転しないように言われているの
で、車なら5分ほどのところなので遠出には当たらないけど運転手はワタシ。大きな手術の
後は集中力やとっさの判断力が低下していて事故を起こす危険が高いし、急ブレーキなど
でハンドルに胸をぶつける恐れもあるからなんだそうで、「4週間」というのは州の自動車保
険公社(ICBC)設定したものらしく、この期間に車を運転していて事故を起こしたら保険はカ
バーしないよってことらしい。

プログラムは週1回90分、5週間のセッションで、第1回の今日は名前と医療保険番号の
登録と心臓病や治療、食事などの大枠の話と質疑応答。出席者はカレシ(とワタシ)と1ヵ月
前にステントを挿入したという人。バルーンカテーテルやステント、心臓の模型を見ながら何
がどうなってこうなってと言うメカニズムや処方される薬の役割、食事やライフスタイルの説
明をいろいろと聞いて、これから将来どういうことが起こり得るのかとか、どれだけ運動した
らやり過ぎなのかとか、どのくらいなら酒を飲んでも大丈夫なのかなど、患者側からいろい
ろ質問して更なる説明を聞いて、けっこう中身の濃いセッションだった。この先4回は「心臓
のリハビリ」として、食事、薬、運動、ストレス管理のセッションがある予定。

病院でもらって来た紹介状に家族を連れて来て良いと書いてあるのは、心臓疾患の治療や
手術後の回復やリハビリには家族の協力が不可欠と言うことだろうな。退院した後は家族
が病院の心臓科チームの体制を引き継ぐようなものなので、2人だけのカレシとワタシはま
さに二人三脚。どっちかの足がもつれて2人ともこけてしまわないように、息の合ったチーム
ワークで行こうじゃないの。

コミュニティの役に立てば何より

2017年12月22日 | 日々の風の吹くまま
12月21日(木曜日)。晴れときどき曇り。今日は冬至。まだ雪が降る話をしていて、もしか
したらホワイトクリスマスだって。ま、2人してのんびりと銀世界を眺めるのもいいな。家族が
遠い郊外に移ってからはずっとクリスマスは2人だけだったけど、今年はその2人だけに特
別の意味がある感じ。カレシもささいなことで自分から何年か遠ざかっていた2人の友だち
が見舞いに病院に来てくれたり、電話して来てくれたりして、友だちの態度はちっとも変わっ
ていないことに気づいたようで、これから人間観や人生観がポジティブな方に向かって行け
ば、災い転じて何とかになるかな。

今日はカレシの急な入院で棚上げになっていた会議室のドアの応急的断熱処理。1階の会
議室には庭に出るドアがあって、これが何と枠のない1枚ガラス。上下左右ぐるりと隙間が
あって開けっ放しと同じだから、2階まで吹き抜けの天井にある吹出し口からの温風がドア
の辺りまで降りて来たとしても暖房の意味をなさなくなってしまう。何種類かの断熱テープを
持って、常時アクセスできるカレシのフォブで会議室に入ったら、うわ、寒っ。隙間から入っ
て来る空気は手をかざしたらあっという間にかじかんで来るくらいの冷たさで、ほんとに開
発業者も設計事務所も何を考えてたんだか。

非常口じゃないので開けられないようにしてあるのが勿怪の幸いで、とりあえずこの冬を乗
り切るための応急処置。何とか隙間を塞げるテープを選んで貼り付けて、一番大きな隙間
にはテープの上にさらに別のテープ。どうやら隙間風はほとんど感じなくなって、あまり暖か
くはならないだろうけど、オーバーを脱げないほどの寒さにもならないと思う。クリスマスや
大晦日にはパーティの予約が入っているから、寒波の予報の中で集まった人たちが凍えな
くて済みそうだな。終わる頃に管理人のシェリーが入って来たので、こういうテープでこうい
う風に処置したのと説明して、どこの店がテープの種類が一番多いか教えてあげた。

ついでに配達人が置いて行く小包や不在通知の盗難問題で、郵便局(無料)や宅配代理店
(有料)に受取代行サービスがあることをみんなに知らせたらどうかと提案。ロビーの奥に
ある郵便箱に不在通知を貼るならまだしも、玄関の外に貼って行かれると通りがかりの誰
にでも盗めるので、どっちみち取りに行かなければならないなら、メールで到着通知が来る
代行サービスの方が安全だと思うけど。

入院と手術で自己負担ゼロはありがたい

2017年12月21日 | 日々の風の吹くまま
12月20日(水曜日)。晴れ。きのう降った雪が解ける前に寒波が来てしまった感じで、屋根
の白いものはこのままクリスマスまで居残るらしい。まあ、特に遠くへ出かけることはないか
らいいけど。少したんぱく質もしっかり取らなきゃということで、今日はポークのリブエンド
(バックリブの端っこ)のマウイソース煮。スロークッカーにたまねぎや残り物の梨やメロンと
一緒に放り込んでマウイソースをひとビンどぼどぼ。瓶詰めで売っているマウイソースのラ
ベルにはコレステロール「0mg」と書いてあるし、この手のソースとしては意外と塩分が少な
いし、豚肉は栄養価が高いし・・・。

朝ごはんの後は、そう言えばと思い出して床掃除。前回はシーラがバスルームの掃除に来
てくれた先週の木曜日だから、何と1週間ぶり。雨の日は汚れているようには見えないけど、
晴れた日は太陽が低いので床の埃がもろに目立ってしまう。箒で掃いている間にリビング
のソファに陣取っていたカレシが何かと話しかけて来るもので、そのたびに手を止めてカレ
シのところへ行って、なぁに?他愛のないことがほとんどだけど、「エクササイズプログラム
に行きたいけど、どこに問い合わせたらいいのかな」。あ、退院したときのパッケージの中に
紹介状があるよ。さっそくフォルダを持って来て、病院の心臓外科チームに電話。

毎週金曜日の朝に車で5分ほどのコミュニティセンターで登録すると、週1回ずつ5週間、看
護師、理学療法士、栄養士が今後の運動や食事、生活全般について指導してくれるらしい。
無料なのは病院がやっているから治療の一環と言うことで、保険でカバーされているのか
な。カナダの医療は各州の管轄なので、医療保険制度も州単位。私たちは2人家族で毎月
1万5千円払っているけど、自己負担がないから、今回のカレシの入院は2種類の手術を
含めて全額が保険でカバーされる。保険がなければ何百万円もかかるだろうけど、これが
もしもアメリカだったら軽く2千万円は行ったかもしれないな。トリアージによって手術の順番
待ちが長くなるという難点はあるけど、いったん流れに乗ったら自己負担ゼロで手厚い治療
を受けられるんだから、ありがたく思わなくちゃ。

ワタシも入院と手術の経験があるでの、カレシ曰く、「2人で保険料の元を取ってたっぷりお
釣りが来たようなもんだな」。まあ、健康すぎてもったいないなんて言ってたカレシだけど、そ
ういう見方もできるね。

心細くなかったのはマンションのご近所さんたちのおかげ

2017年12月20日 | 日々の風の吹くまま
12月19日(火曜日)。雨のち雪。8時を過ぎてゆっくり起きて、ゆっくり朝ごはん。グラノーラ
に1本残ったのを半分こにしたバナナ。そう言えば日本で「朝バナナダイエット」とか言うの
が流行ってバナナが品薄になったとかならなかったとか聞いたことがあったけど、みんなま
だやってるのかな。バナナは栄養満点だけど、特に熟れ過ぎたのを食べ過ぎると栄養素過
剰になって健康に害があるんだそうな。いくら健康食だからと言ってもたくさん食べればい
いってもんじゃないわけで、何でもほどほどにってことだけど。

並んでソファに座って、雨が降りしきる風景を眺めながら徒然なるままのおしゃべりをしてい
たら、11時ごろから雪に変わって、ぼたぼたと降り出したと思ったらあっという間に白銀の
世界。マンション1階のアメニティルームの外にある中庭をぐるぐる歩いて運動するつもりで
いたカレシはちょっとがっかり。でも、今日はきのうまで着ていたドレッシングガウンをやめて
普通のフランネルのシャツに着替えたので、それだけできのうよりずっと元気に見えるし、
毎日前の日よりも少し元気良くなればいいわけで、焦ることないじゃないの。まだ3週間目
に入ったばかりなんだから。

あまり雪が積もらないうちにと早めに買い物に出たら、ロビーでドリスが「どうなの?」とカレ
シの様子伺い。通りかかった管理人のシェリーも「きのう見かけたけど、回復が早くてびっく
りしたわ」。いろんなところから話が伝わっていて、顔なじみになったマンションのご近所さん
たちが顔を合わせるたびにカレシの様子を聞いてくれて、お見舞いの言葉をかけてくれて、
心配してくれて、励ましてくれて、それぞれの神様にお祈りしてくれて、カレシの入院中に心
細くならずに済んだのはほんとに幸運だった。ロビーやエレベーターで会って世間話をする
だけの付き合いでも、立派なコミュニティができているってことだもの。

ドリスが「ベルが忙しそうだから、2月から私たちがコーヒークラブをやらない?」と言うので、
コミュニティにお返しするいい機会だと思ってその場でオッケー。ドリスは「うん、私たちって
二銃士よね」。あはは、『三銃士』の仲良し三人組に因んで「二銃士」かあ。そうなの、生ま
れも育ちもイギリスの88歳のドリスとは初めから妙に馬が合って、今ではまるで漫才コンビ
みたい。ずっこけ二銃士で知恵を絞ってコーヒークラブを大いに盛り上げてやろうね。

ドクターのお手伝いをしちゃった

2017年12月19日 | 日々の風の吹くまま
12月18日(月曜日)。曇り。寒波が接近中で、明日は雪が降ると言う予報。クリスマスの週
末には晴れてマイナスに冷え込み、大晦日に向けて雪が降って、元旦には寒波が去って雨
が降るとか。雨じゃあ初日の出は見られないけど、ま、去年のように雪がどんどん降って積
み上がるよりはいいかな。何しろ去年の冬は散々だったからなあ。

今日は午後にカレシがドクターに行くので、午前中はのんびり。クリスマスまであと1週間だ
から、ご馳走メニューを考えなくちゃと思うんだけど、ワタシもここに来てちょっぴり疲れた気
分になするのでスローダウン。カレシはよく眠れているようだけど、ワタシはなぜか首や肩
がコチコチで目が覚めるて、よく眠れた感じがしない。緊張して眠っているのかな。それとも
ずっと毎日のように重いものを詰めたトートバッグを担いで歩いていたせいかな。そう言え
ば方から二の腕にかけての筋肉もコチコチのような・・・。

ドクターのオフィスへは普通なら徒歩3分だけど、カレシはまだ普通のペースで歩けないの
で、余裕をみて10分前に出てそろりそろり。カレシにとっては外を歩くのは実に3週間ぶり。
途中で止まっては休みながらモールの2階にあるクリニックへ。診察室に入って、経緯と経
過を説明して、処方薬のリストのコピーとステープルを外すキットを渡してから診察。血中酸
素濃度は「グッド」。血圧も「ベリーグッド」。先週の血液検査の結果も手術の影響で貧血気
味である以外はすべて「正常」。カレシが貧血の対策を質問したら、「食べなさい」。開業前
はカナダ軍の軍医でNATO軍にも派遣されただけあって、素っ気ないくらいの応答はカレ
シが好きなタイプの先生。

次は胸と左脚のステープルを1個ずつパチンと外してはゴミ箱にポイ。ざっと70個近くあっ
たかな。最後にチューブの穴の後の抜糸をして、立って見ていたワタシに「そこの2番目の
引き出しを開けたら消毒用アルコールのパックがあるから、それを取って」。引き出しを開け
て、えっとぉと見渡して、あ、あった、あった。はいっと何個か渡したら、先生は当たり前みた
いに受け取って、カレシの傷跡をていねいに拭いて「家でもこうしなさい」。はいっ。「じゃ、次
は1月に来なさい」。はいっ。それにしても患者に付き添って来た人に手伝わせるなんてと
後で大笑いしたけど、カレシは「できるやつだと見抜いたのさ」。スラニナ先生、ワタシも大い
に気に入っちゃったよ。

これからは食生活も新しい冒険

2017年12月18日 | 日々の風の吹くまま
12月17日(日曜日)。雨。7時半に目が覚めて、「こんなにぐっすり良く眠ったのは2週間ぶ
りだよ」とカレシ。ゆうべ少し高めにしてある枕を低くしたり、脚が来る部分のシーツの下に
薄くなった古枕を入れたりしてみたのが功を奏したようで、良かった。退院して来て以来、食
事のメニューや日常的な活動を含めて、毎日あれこれいじってみては試行錯誤で快適な健
康作りを追求しているけど、2人がコラボでやればちょっとした工夫ゲームの感覚になって、
新しい冒険もまた楽しからずやと言ったところかな。

今日の朝ごはんはオートミール。雨が降ってどよぉんとした朝は温かな朝ごはんがいいね。
ランチにはマリガトーニスープのキットがあるので、鶏の胸肉と野菜を切って、パッケージに
入っていた米や豆類とスパイス、3リットルの水と一緒にスロークッカーに仕込み。カレーの
香りがいいね。ランチタイムにはまだすっかり出来上がっていなかったので、鍋に2人前を
取り出して、りんごがないので冷蔵庫にあった白ぶどうを半分に切って入れて仕上げ。冷凍
の鶏の手羽とかポークやえびの揚げ物の類は忙しいときに手軽でいいけど、これからはコ
レステロールとナトリウムの取り過ぎに注意が必要なので、とりあえずランチメニューから
「削除」して、代わりに手軽に作れる野菜たっぷりのスープ。

基本はたまねぎ、セロリ、にんじんで、これにスープによってじゃがいもやトマト。たんぱく源
としては鶏の胸肉や脂身のない牛肉、あさり、ラムなど。スープストックはスープ用に売って
いる骨を買って来てスロークッカーで作れば一番なんだけど、市販のストックは量を控えて、
減塩の物足りなさはこしょうやハーブで補足すればいい。たいていのスープは30分もあれ
ばできるけど、肉を特に柔らかくしたいときはスロークッカーの出番。2人分なら1.5リット
ルの小型のもので、朝一番に仕込んでHighでセットしておけばだいたいランチタイムに間
に合うので便利。2人前のスープは鍋ひとつでちょこちょこっとした感覚で作れるから楽だし、
野菜をたっぷり使うから体にもいいし。

ラーメンやそば、うどんもスープを飲まないことを前提にすればたまにはいいかな。健康維
持も大事だけど、あまり神経質になっては逆効果じゃないのかな。食事はおいしく楽しんで
食べられるものじゃないと生きているのがおもしろくないもの。ということで、食生活でも2人
の新しい冒険が始まるね。

長期戦の回復は凸あり凹あり

2017年12月17日 | 日々の風の吹くまま
12月16日(土曜日)。曇りのち雨。まだ暗い7時に、カレシが胸が痛い。首が痛い。悪い夢
を見た。あらら。起きてカレシの側に回って、胸の痛みは発作のときの痛みと同じ?「似てる
けど、ちょっと違うかな。よくわからない」。息苦しくない?「ない」。深呼吸できる?「できる」。
呼吸すると痛い?「痛くない」。(看護師さんが聞いていたのを思い出して)痛みは1から10
のスケールでどれくらい?「4くらい」。発作の時はどれくらい?「9くらい」。どんな感じの痛
み?「痛みと疼く感じが一緒かな。うまく説明できないよ」。

何か尋問しているみたいだけど、救急車を呼ぶときは予め症状を詳細に説明できた方が救
急隊員がそれなりの準備をして来れるでしょ?起き上がれる?「うん」とよっこらしょ。痛み
の範囲は?「横に広がる感じ」。どこから?「真ん中から左右」。カレシの口に体温計を突っ
込んで、胸骨と脚の縫合部分をつぶさに観察して、平熱なので化膿している心配はないと
判断。一番痛いのはどこ?「この辺り、押すと痛い」と押さえたのは鎖骨の下の肋骨部分。
それなら心臓ではなさそうで、ここで救急車を呼ぶ緊急性はぐんと下がった感じ。

起き出してガウンを羽織って、家の長辺を2往復歩いたら「少し楽になった」。じゃ、心臓じゃ
ないな。朝ごはん食べられる?「うん」。ということで、まずは朝の薬を飲ませて、普通に朝
ごはん。食べ終わる頃には「痛みが止まった」。はて、薬の中に鎮痛剤が入っているから、
効いて来たせいかな。とにかく、顔色もいいし、言葉ははっきりしているし、普通に歩けてい
るから、緊急性はないと判断。ランチの頃には「もう何ともない」というので、もしかしたら胸
を開いたときに肋骨を傷めたのかもしれないという話になった。悪夢を見て、目が覚めて胸
が痛かったので、ちょっとしたパニックに陥ったらしい。

午後はハート体操とウォーキングをして、昼寝をしていたらかなり元気になった。突然に強
烈な痛みが起きたときにすべてが想定外の結果になって危機一髪で命拾いしたことで、自
分の判断力にちょっと自信を無くしているのかもしれないけど、ガイドブックにはそういう精
神状態になることがあると書いてあるから、今日は凸凹な回復過程のうちの「凹」の日だっ
たということかな。この先は長期戦なんだから、毎日一喜一憂していたら疲れるだけ。ここ
はゆっくりと凸凹の波に乗って行こうよ、二人三脚で。