リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

あさってから非常事態宣言もマスク義務も解除だって

2021年06月30日 | 日々の風の吹くまま
6月29日(火曜日)。☀☀☀☀。前の夜に続いて「ダイソン+氷」作戦で寝たら、またもや効果てきめん。寝苦しくて眠れないまま一晩中寝返りを打っていたということがなかったのは不幸中の幸いで、ナイトガウンは肩や胸が汗で濡れていたけど、しっかり眠れた気分。天気アプリをチェックしたら、おっ、風向きが変わっている。猛烈に暑くなってからきのうまでずっと「西」だったのが、今日は「南東」。西風は建物の反対側から来るので、我が家の方はそよともしないから、よけいに暑い。でも、今日はブラインドをちょっとだけ上げて、窓やパティオドアを開けてみたら、うん、まちがいなく風が入って来る。うはぁ、助かったぁ。うれしぃ~。

朝ご飯を食べながら、カレシが「今日で2週間だぞ」。そうそう、ワクチン2回目接種から2週間。たっぷり抗体ができた頃だね。ファイザーなら予防効果95%、モデルナもそのくらいだそうだけど、ミックスした場合はどうなのか。まあ、どっちもmRNAワクチンだから、同じ95%なら、2つ足して2で割ったらやっぱり95%か。ま、羽目を外して不運な5%に遭遇しないように気をつけようっと。でも、日本ではファイザーとモデルナをミックスして接種すると「ミス」ということになって、実際に受けた人に「重篤な副反応が起きないか」経過観察の上で、数週間後に抗体検査をするというから、何だかものものしい反応にびっくり。カナダではアストラゼネカだったケースも含めて、1回目のブランドに関わらず2回目は「ファイザーまたはモデルナ」でどんどん接種してるけど、同じのを接種したとき以上の「重篤な副反応」が起きたという話は聞かないな。作用機序の違うアストラゼネカとファイザーまたはモデルナをミックスするとできる抗体の量が増えるというデータもあるし、受ける人にはミックスでもいいか、同じのにするかの選択肢があるので、どっちでもいい人の方が圧倒的だと思う。

とにかくワクチン接種完了から2週間で、肩の荷がすっかり降りて身軽になった気分。ちょうどタイミング良く、BC州では7月1日からコロナ規制解除のステップ3に移行。同時に、去年の3月にホーガン首相が出してから出ずっぱりだった「非常事態宣言」も解除。ステップ3の一番の目玉は屋内の公共の場でのマスクが「義務」から「推奨」に変わることで、まだワクチン接種を完了していない人には「ぜひマスク着用を続けてください」。ある調査では「義務が解除されても、当面はマスクをする」という人が半数近かったそうだし、着用義務のない道路でさえまだ8割くらいの人がマスクをして歩いているから、週末の街頭風景がどんなことになるか興味津々。じゃあ、ワタシはどうする気かと聞かれると、道路ではもうしないな。でも、店に入るときは、う~ん、店内が混んでいるか空いているかで決めるかなあ。マンション内でもマスクが要らなくなるわけだけど、こっちはしばらく様子見してようか・・・。

ニューウェストの最高気温は、きのうは想像を絶する42度で、今日は32度と急転直下。バルコニー側にあたる南東の風がたっぷり吹いて来て、窓を開けっ放していたら、風通しが良過ぎてちょっと涼し過ぎの感。6月最終日の明日の予想最高気温はもっと下がって、普通ならちょっと暑いなという感じの27度だけど、あんがい寒いっと感じてしまうかも・・・。


カナダの猛暑が日本の新聞記事になった

2021年06月29日 | 日々の風の吹くまま
6月28日(月曜日)。☀炎炎炎☀。目が覚めたら来ていたナイトガウンの胸のあたりがぐっしょりで、喉の下あたりの首が何となくかゆいというかひりひりするというか。肩もブラジャーのストラップが当たるところがひりひり。首から肩にかけてが1日中汗で濡れているので、汗でかぶれてしまったのかな。それでも、2人ともかなりよく眠れたのは、水をいっぱいに入れてがっちり凍らせておいたボウルをダイソンの扇風機の前に置いておいたのが良かったようで、ボウルの水はもちろんすっかり解けて、すでに生ぬるくなっていた。ま、この狂気じみた猛暑も今日あたりがピークらしいので、今日は窓を開けないでおいて、扇風機で巣ごもりと行くか・・・。

それでも、日陰に入ったところからブラインドを上げて行って、ルーフデッキが日陰になったら、バケツに水を入れて、重いのを運んで行って、寝室からオフィスにかけての壁に沿ったコンクリートタイルめがけてどばぁ~っ・・・と、けっこう忙しくて、大汗のかきっぱなし。まあ、「打ち水」といえば何となく風情があるけど、こうやってタイルを冷やしてやらないと、いつまでも熱気に包まれたままになってしまうから、1回にバケツ3杯の水を午後のうちに3回くらいぶちまけてやる。地表オゾンが発生しているそうで、大気汚染の注意報発令中。東の郊外の方は地平線が青みがかっていて、ルーフデッキに出ると何となく生臭いような、いやぁ~な臭いが漂っている。やれやれ。
 
リビングのシーリングファンの下でぶらぶらしながらスマホを見ていたら、わっ、朝日新聞に「カナダで観測史上最高47.5度を記録」という見出し。へえ、日本でもニュースになっているんだ。たしかに、カナダは「寒い国」という先入観を持っている人が多いようだから、47度なんて聞いたら、即大見出しになっちゃうんだろうな。同じ記事によると、南隣のワシントン州はシアトルでも40度、その南のオレゴン州ポートランドでは44度という猛暑だそうな。オレゴン州の南隣のカリフォルニア州はなぜか「低温気味」なんだそうで、もしかしたら、地球がどんでん返しでもやって、南北がひっくり返ってしまった・・・はないだろうけど、とにかく異常なことはたしか。

   
   
午後4時半。ほんとに40度。蒸し暑い感じはしないけど、湿度が低くなかったら、体感温度はどうなっていたことやら。カレシが作ってくれたマティニが水っぽかったのは、ステンレス製のシェーカーが温まり過ぎて、振っている間にいつも以上に氷が解けたせいらしい。グラスは常に冷凍庫に入れてあるんだけど、シェーカーを冷やすことは思いつかなかったな。未曾有の熱波だからこそ、今まで知らないでいたことがぞろぞろ。いつかまた猛烈な猛暑が来たときに役に立つように、せいぜい今回の猛暑で学んだ(ちょっと科学的な)対策法を記憶にとどめておこうね。備えあれば何とかというでしょうが。



猛暑でも酷暑でも何でもいいけど未曾有の危険な暑さだって

2021年06月28日 | 日々の風の吹くまま
6月27日(日曜日)。☀炎☀炎☀炎☀。前例のない「ヒートドーム現象」で、きのうはBC州各地で6月27日の最高気温が新記録を樹立!と、メディアはまるでオリンピック全種目で金メタルを勝ち取ったみたいな騒ぎ。たしかに暑かったけど、せっかくの新記録もほとんどが1日ぽっきりの超がつく短命で、今日は「軒並み更新!」という見出しが並びそうな暑さ。我が家の辺りでも、外は40度近いかもしれないな。わずか2、3週間前には朝方に暖房が入っていたのに・・・。

メディアには毎日のように「猛暑を乗り切るヒント」とかいう記事があって、トップはどれを見ても「十分な水分補給」。おにいちゃんたちが「ビール飲み放題」と勘違いしないようにという配慮なのか、はっきりノンアルコール飲料と書いてあるけど、あの人たちは文字ばっかりのニュースなんか読まないと思うよ。他には「脂っこい食事を避け、大食いしない」とか、「天然繊維の軽くて緩い衣服を着る」とか、「カーテンやブラインドで直射日光を遮る」とか、「外の空気が熱いときは窓やドアを閉めておく」とか、まめにシャワーを浴びる」とか、「料理には電子レンジやオーブントースターのような小型の家電を使う」とか。日が差しているときはカーテン/ブラインドを閉めるだけで熱を65%くらい遮断できるというので、今日は日陰に入るまで窓もドアも開けずにブラインドを下ろしたままにしておいたら、ちょっとした違いが肌で感じられたので、やったぁ。ゆうべはバルコニー沿いの2つのパティオドアを一晩中開けておいて、朝起きたときに閉めてみたら、ここでもちょっと違いが実感できて、やったぁ。電子レンジのようなおあまり熱を出さない家電を使うというのは、家の中で熱を出してためないということでは理にかなったヒント。つまり、暑いんだから、盛大に手抜きしちゃってもいいよ、オーブンで冷凍ピッツァやローストビーフを焼くのは気温が平年並みに戻ってからにしようねってことだね。

同じメディアの見出しをスクロールしていて目に留まったのが、「エアコンが飛ぶように売れている」という記事。もちろん飛ぶように売れているのはポータブルエアコンとか扇風機なんだけど、真っ先に浮かんだイメージが、大雪が降った日に雪かきシャベルを買いに走る人たち。めったに雪が降らないバンクーバーの風物詩みたいなもんだけど、大雪にしても猛暑にしても、いつもある程度早くから予報と注意報が出ているのにねえ。例えば、天気ニュースで「週末に○センチほどの積雪が予想されます」と聞いて、うち、シャベルはあったかな?ない?じゃあ買っておいた方がいいねと考える人なら、「記録的な猛暑になりそうです」と聞いて、暑いのは苦手だから、手っ取り早くポータブルのエアコンかダイソンを買って来ておこうかと考えるかもしれない。でも、「大雪、タイヘンだっ」とあわてる人は「ええっ、猛暑なのぉ?やだぁ」で思考停止してしまって、実際に茹で蛙状態になるまで何にもしないのかもしれないな。で、そういう人たちがたくさんいると、実際の大雪や猛暑のときにそれっと慌ててシャベルなり扇風機なりを買いに走るから、どこでも売り切れ。ある意味、非日常とか危機に対応する人間の心理って、ほんっとにおもしろいね。

バンクーバーの北東、車で3時間ほど内陸のフレーザー川とトンプソン川が合流するところにリットンという小さな村があって、観光スローガンが「カナダのホットスポット」というだけあって、夏はとにかくめっちゃくちゃ暑い。そのリットンで今日午後3時現在で46.1度を記録して、カナダの真ん中のサスカチュワン州の町が1937年以来保持して来た「カナダ国内における観測史上最高気温」の記録を書き換えて、押しも押されもせぬ正真正銘の「カナダのホットスポット」。何か急にどっと汗が吹き出して来ちゃったけど、ニューウェストの明日の予想最高気温は気が遠くなりそうな42度で、市内の学校は臨時休校。はぁ、あっつぅ~いったら、もう。

   
   午後8時37分・・・


観測史上最強で最悪の猛暑が来た!

2021年06月27日 | 日々の風の吹くまま
6月26日(土曜日)。☀猛暑☀炎暑☀酷暑☀。朝からもう、あっつぅ~いなんてもんじゃない暑さ。オフィスのサーモスタットの表示温度は、ブラインドを下ろしてあるのにあっさり30度。先が思いやられるなあ。まあ、朝ご飯の前にまずは外のプランターの水遣り。ルーフデッキは素足で出たらやけどをしそうなくらい熱くなっていて、熱気がもわっ。水遣りの如雨露の代わりにしている2.6リットル入りのオレンジジュースのの空きボトルをキッチンのシンクに並べて水を入れるのはなぜかワタシの仕事。よく見たら何だかおもしろい構図・・・。


家中が30度になるのに時間がかからなかったけど、土曜日の朝はとにかく床掃除。ダスターをかけて、箒で掃いて、掃除機をかけるまではそうでもなかったけど、モップをかけ始めたとたんに額から汗がぽたぽた。コンタクトをしている目に入ってしまうとヒリヒリするので、汗を拭う方が忙しくなって、モップかけはキッチンとバスルームのタイルの床だけにして、はい、おしまい。とにかく、とにかく暑すぎっ。

さぼりながらちんたらとやっていた仕事は、今日中にDropboxにアップロードしておかなければならないので、暑かろうが寒かろうが待ったなし。でも、朝一番からがんがん扇風機をかけていたオフィスは、ランチが終わった頃には日陰に入ったにも関わらず、サーモスタットの表示は32度。カレシは先週買って上げた携帯用のまほうびんに冷たい炭酸水を入れて頻繁に水分補給。炭酸水を入れておいても長時間気が抜けない優れもので、飲み口の蓋を開けると威勢よくポンッ。いちいちコップを持って行って冷蔵庫のボトルから注がなくてもいいので、カレシはいたってご満悦。金魚蜂のワタシはラップトップとマウスとマウスパッドとファイルをコピーしたサムドライブを持って、1日中日陰のミニチュア工房に避難。作りかけのログキャビンや材料や道具をどけて、とにかく仕事モード。ラップトップのキーボードは打ち難くて、バックスペースキーを叩いている方が多かったような感じだけど、晩ご飯のしたくの時間までに何とか完了。さっさとアップロードして、カレシと冷たいマティニでひと息。ああ、天国・・・。

地元のニュースサイトは2009年以来の記録的猛暑の話で持ち切り。あの猛暑、よく覚えてるな。めったに30度を超えないバンクーバーで33度の新記録を樹立して騒いでいたら、翌日には34度になってあっさりと記録更新。あれは海風が通って涼しい空港の観測所での公式記録だから、ちょっと内陸なので公式記録より3度から5度は高いニューウェストのあたりは軽く38度くらい行ったんじゃないかな。夕方のバルコニーでの気温は34度。天気予報サイトで、ニューウェストの明日とそれ以降の予報を見たら、うはぁ・・・。

     


猛暑の日の冷房なしガラス張りタワマン

2021年06月26日 | 日々の風の吹くまま
6月25日(金曜日)。☀☀☀☀。盛大に晴れて、もう朝からあっつぅ~い。記録的な猛暑が火曜日くらいまで続くとのことで、メディアは熱中症対策の記事が満載。電力会社によると、ガラス張りのタワマンは断熱性に乏しく、全館集中冷房ならまだしも、特にポータブルクーラーはエネルギー効率が最も低く、昔からある窓にはめ込むタイプのものよりコスト高で、電気料金は1台だけでも夏の間3ヵ月で8千円。これに対して、扇風機を夏中1日9時間回したときの電気料金は700円。我が家はまさにその冷房なしのガラス張りタワマンなんだけど、東角なので片側は午後には日陰、もう一方はリビング以外は奥行きの深いバルコニーのおかげで1日中日陰で、リビングにはリフォームでシーリングファンを取り付けたばかり。

一番暑いのは2人でシェアしているオフィスで、奥の寝室と並んでルーフデッキに張り出した角なので、壁2面が天井から床までガラス張り。いつも冗談に「金魚鉢」と呼んでいるけど、小さな部屋にデスクトップが3台(とラップトップ2台)あって、壁際の小さな窓は15センチしか開かない上にルーフデッキの照り返しの熱が入って来るから、だいたいいつもは窓を開けずに、ダイソンのタワーを1日中回して対処。午後は部屋全体が日陰に入って、少しはしのぎやすくなるんだけど、猛暑のときはブラインドを下ろしていても、午前中に30度近くになってしまう。それでも、2人ともほぼ1日汗を拭いながらPCの前に座っているんだから何をかいわんや。天井を見上げては「ここもシーリングファンをつけたら良かったのになあ」と言うカレシ。リフォームのときにオフィスはオフリミットと宣言したのはどこの誰だったっけなぁ~。

午後1時。このあたりから、窓の開け閉めが肌で感じられるくらいの冷房効果を発揮する。ルーフデッキに面していてもろに朝日が差し込む寝室は、日が高くならないうちにブラインドを上げると直射日光がベッドに当たるので、パティオドアも半分くらい開けて日光による滅菌。今日のような日は枕をバルコニーに持って行って日向ぼっこをさせるので、ベッドに日を当てるのは、まあ、布団を干しのようなものかな。どれほど効果があるかは知らないけど、寝るときのシーツの肌触りは心なしかさっぱりして快適。次にバルコニー側のキッチン/園芸ルームとその隣のミニチュア工房のパティオドアを開けて日陰の風を通し、朝ご飯の後はダイニングのブラインドを上げて、パティオドアを開け(カレシが水遣りに出入り)、その後は太陽が東角を回ったらリビングのルーフデッキ側のブラインドを上げて窓を開け、太陽が高くなって直射日光が当たるのがリビングの窓の敷居だけになったら、そっちのブラインドを上げて2つある窓をいっぱいに(と言っても15センチ押し出せるだけ)開け、最後に朝一番から開いているバルコニー側のパティオドアをもっと大きく開ける。

このときの開け閉めのコツは、窓もパティオドアも開けたら手のひらをかざして、外の空気が室内より熱ければ閉め、涼しければ風向きによって開け幅を手加減することかな。特にパティオドアは大きく開け放してしまうと、空気の塊がゆっくり入って来るだけなので、手のひらに凉しいめの空気の動きが感じられる程度に開けて、空気が通って行く先のドアは幅広に開けるようにすると、半ば強制的に「風通し」ができる。まあ、リタイアして1日中在宅だからできることだけど、こまめに調節してやれば、冷房なしでもけっこう過ごしやすくなるわけで、いうなれば太陽の位置と風向き(と'強さ)と窓/ドアの位置を掛け合わせた(何となく)科学的な方法・・・。


暑い日のランチは冷たいざるそば


先駆けの不運と出遅れの幸運

2021年06月25日 | 日々の風の吹くまま
6月24日(木曜日)。☀☀☀。気持のいい日。でも、本気で猛暑になりそうな気配が濃厚という感じ。6月も残すところあと1週間。早ければ7月1日からコロナの規制解除ステップ3に進めそうだけど、すべては感染状況とワクチンの接種率しだい。最近の数字を見る限りではいい線を行っているようで、ワクチン1回接種済みは成人の78%、接種対象の12歳以上を含めると76%で、2回完了は成人の26%。新規感染者数はこのところ連日2桁。とにかくワクチン接種を急いでいて、フレーザー保健局は、先週のサレー市であった夜通しの接種イベントの成功を受けて、今度はスケートボードパークに移動クリニックを派遣して、集まっているティーンにワクチンを接種するんだとか。中高校生が自主的に予約してクリニックに出向くのは難しいだろうから、こっちから行きますよってことか。

ニューヨークタイムズに、ワクチンの接種率が高いのに感染が急拡大している国があるのはなぜかという記事があって、答は「中国製ワクチン」。要は、こうした国々(多くが発展途上国)で使われていた2種類の中国製ワクチンはどっちもあまり効果がないということらしい。(カレシと英語レッスンをやっている2人の中国人はどちらも「中国製は絶対に嫌よ」。)感染が拡大しているのに中国からワクチンのオファーがあっても「いりません」という国もあるらしい。ロシアでは国産ワクチンの「スプートニクV」が国民にえらい不人気で、感染拡大に業を煮やした政府が義務化するとかしないとか。日本入りして検査で陽性だったオリンピック選手は出発前にワクチンの接種を済ませていたということだけど、まさか中国製だったわけじゃないだろうな。(アストラゼネカだったという話だけど。)

どのワクチンでも100%の効果があるわけじゃないけど、ワクチン競争に政治が絡んでえらいこっちゃ。でも、世界に先駆けて大規模接種を始めたのに、変異株の登場でまた感染が増えてしまったイギリスの場合は、ちょっと事情が違うかな。コロナ第1波が猛威を振るったイギリスで接種が始まった頃は、重症化しやすい高齢者が優先されて、製薬会社が指示した間隔で2回接種を実施していたので、変異株が登場したときには若い世代はまだ1回目すら接種していなかったらしい。その頃はまだ2回目の間隔を伸ばしても安全だというデータがなかったんだからしかたがないけど、いうなれば先駆者の不運。国内でワクチンを製造していないカナダはアメリカやヨーロッパに供給を頼るしかなかったせいで、当初は不安定な供給量に悩まされだけど、蓄積されつつあった他国での接種データを参考にすることができて、BC州では2回目をぎりぎりの16週間後まで伸ばして、とりあえずできるだけ多くの人に1回目を接種する方法を取れたんだと思う。その間にワクチンの供給が潤沢になると、間隔は12週間になり、今は8週間に短縮。あんがい出遅れたのがかえって良かったのかもしれないな。

そんなことを考えながら、今日はちょっとまじめに仕事。法律やビジネスの翻訳は退屈でつまらないけど、自然科学の論文はどんな分野でもおもしろい。それでも、ちょっとはサボって「ログキャビン」の丸太作り。猛暑が襲来したら、森の中の木陰のキャビンで、ポーチのぶらんこベンチを揺すりながら鳥のさえずりに耳を傾ける・・・なんて空想にふけってしまうかも。



飛び込んで来た仕事を放り出して遊びモード

2021年06月24日 | 日々の風の吹くまま
6月23日(水曜日)。☀☀。うん、いい風が吹いていて、ちょっと涼しくなったかな。朝起きてすぐにミニチュア工房の脇のパティオドアを開けておいたら、風通しが良過ぎたようで、サーモスタットの温度が設定以下になって暖房が入っていたからびっくり仰天。この部屋は夏は家中で一番涼しいところなんだけど、おいおい、冗談じゃないよ、もう。でも、金曜日から週明けまでは注意報じゃなくて「警報」が出ているくらい猛暑だって。ニューウェストミンスター(観測点はサレー?)の予想最高気温は、金曜日30度、土曜日33度、日曜日36度、月曜日35度。火曜日に27度に下がったら、思わず涼しいっと言ってしまいそう。

メールをチェックしていら、あら、仕事の話。現在進行形のプロジェクトとは別の「至急」の突っ込み仕事で、期限は土曜日午後。そんなに大きなファイルじゃないし、前にもやった内容だし、何よりも社長がワタシなら「ノー」と言わないと踏んで声をかけて来たんだと思うから、まっ、いいか。オッケーの返事をしておいて、指定のDropboxからファイルをダウンロードして、よし、1日か2日だけリタイア暮らしを中断。と思いつつ、「仕事モード」にギアを入れるのは明日にしよう。現役時代はそんなことをしたら後がつかえて、クリアするのに徹夜になりかねなかったな。リタイアしてからは、社長一家と家族ぐるみの付き合いになった誼で、こうしてごくたまに「おい、リタイアから出て来い」と声がかかったときだけ「仕事モード」。

6月のプロジェクトにするはずだった「ログキャビン」は、あれこれイメージを考えるばかりで、遅々として進まないでいたけど、ここへ来てなぜか急に弾みがついて来て、この2、3日で、ポーチの床板と丸太にするBBQ用の長い串にポリウレタン樹脂を塗ってバルコニーの日向で乾かし、ドアと窓に透明シートを貼ってカーテンをつけてから、ログキャビンの外壁に貼り付けて・・・と、ちょこちょこながらも確実に進展。一番の難物はぶらんこベンチを下げるポーチの屋根の構造かな。ほぼ100%自分流となると、それなりにあっちこっちで「どぉ~しよう」という難問が出て来るもので、まあ、それが自分流のおもしろいところ、楽しいところでもある。



仕事をそっちのけで「遊びモード」に浸っていたら、旅行エージェントのジェフから「2023年Arts Clubグループツアー」の予告。おいおい、2023年てのは再来年じゃないの。でも、今年のはクルーズ会社にキャンセルされちゃったし、来年のは予約済みの北ヨーロッパのクルーズと日程が重なって行けないので、再来年はぜひということで、添付のファイルを開いたら、おお、春のチューリップの季節にオランダとベルギーを回る16日間のリバークルーズ。表紙を見ただけで行くっ。詳細は追って発表ということだったけど、アムステルダムからニーメゲン、マーストリヒト、ナミュール、リエージュ、アントワープ、ブリュッセル、ヘント、ロッテルダムと、ヨーロッパの歴史が満載。一度はヨーロッパの川を小さな船で両岸の風景を眺めながらのんびり旅してみたかった。再来年はカレシ80歳だから、最後のチャンスかも。うん、行く、行く、行くっ。


年を取っても自分の2本の足ですいすいと歩けることの幸せ

2021年06月23日 | 日々の風の吹くまま
6月22日(火曜日)。☀☀☀。まだ少し暑いけど、ちょっと風があって、快適。猛暑は「短命」だと言っていたから、やれやれ助かったぁと思ったら、こっちも短命。週末にはまたもやかんかん照りの猛暑になって、予想最高気温は何と32度だって。それではたまらんと、朝ご飯の後真っ先にベッドのシーツを保温性が良過ぎるフランネルから肌触りが涼しいパーケールに取替えて、シーツ類とアクリルの毛布の洗濯。

今日は午後に眼科で検眼と網膜の検査の予約が入っているので、朝のうちに買い物。いつも午後2時半ごろが買い物に出かける時間で、午前中に行くことはめったにないから、店内が高齢者ばかりで、しかもおじいちゃんたちが多いのにびっくり。去年春のパンデミックの始まりに買いだめ騒動が起きたときに、スーパーやドラッグストアが開店から1時間くらいを「シニアタイム」にしたわけがわかった。みんなどうしても動きが遅いもので、自分もシニアであることを忘れて、ちょっぴりイラッ、ちょっぴりムカッ。ごめんねえ。

網膜の検査では瞳孔を開くので、半日は宇宙人の目。晩ご飯のメニューはチリと決めて、手探り状態でも困らないようにと、入れる野菜だけ全部刻んでおいて、必要な調味料をカウンターに出しておいて、いざ、出発。バクラ先生のオフィスはモールの裏。何となく視力が下がったような気がしていたけど、コンタクトレンズの処方には変化がないと聞いて安心。瞳孔が開ききるのを待って、次はディエプ先生の検査の番。先生はとっても陽気なベトナム人で、網膜の状態を隅から隅まで調べて、「ちっとも変わってませんね」。でも、白内障はほんの少し進行したようで、「あと4年くらいで手術が必要になるかもしれませんね」。はあ。それはいつかは必要と覚悟してるんだけど、角膜の表面がでこぼこなせいで強い乱視があって、コンタクトででこぼこをスムーズにしているのに、水晶体の中にレンズを入れたらまた乱視になるのかが心配。でも、先生は「水晶体の内側から角膜を押して滑らかにするので大丈夫ですよ」。へえ、そんなことができるんだぁと感心して、こっちもひと安心。

案の定、すっかり瞳孔が開いた目には日光が眩し過ぎて、目を開けているだけでもタイヘンなのに、走っている車も目の前の信号もよく見えないから、帰りはおっかなびっくり。それでも、徒歩5分足らずのところなので、カレシに迎えに来てもらうほどの距離じゃないんだけど、交差点では周囲の人の動きに合わせて渡ったり、人通りが多いところでは歩くペースを落として正面衝突と追突の防止。ニューウェストの中心街はかなりの高齢者や障碍者が電動車椅子で広くもない歩道をすいすいと走り回るので、ヒヤリとすることもあるけど、ワタシだって10年もしたらああなるかもしれないと思って、後ろから来るモーターの音を研ぎ澄ました耳レーダーで検知してはさっと避けて、お先にどうぞ。無事にマンションの玄関に入って、まだ自分の2本の足ですいすいと歩けることを神さまに感謝。


カナダでは親父体型の方が女性にもてるらしい

2021年06月22日 | 日々の風の吹くまま
6月21日(月曜日)。☀☀☀。あぁっつぅ~いぃ~っ。最高気温30度なんて言ってるけど、まだ6月なんだから、冗談であって欲しいなあ。でも、朝からそれくらい行っちゃいそうな暑さ。いっそのこと暑さでコロナがへたってくれないかな。

土曜日から日曜日にかけて、川向こうのサレー市でやっていた「ワクチン接種マラソン」は大盛況で、このイベントのために用意した7000回分のワクチンをすべて接種したんだって。シフト制で働いていて、接種センターが開いている日中にワクチンを受けに行けないでいた人たちが大勢来たそうだし、おお、やるじゃないの。日曜日のきのうは父の日だったから、子供を連れたパパたちも多かったそうで、「親父ジョーク」がテーマのオープンマイクでは、1日中親父と息子のペアが入れ替わり立ち代りで内輪のジョークをかまし合って楽しんだという話。

父の日に因んだのか、ニュースサイトに「カナダ人はdad bodを魅力的と考える」という記事があって、いかにもおやじ体型のおっさんが海辺でちょっぴりセクシーなポーズを取っている写真付き。この「dad bod」と言うのは「dad body」(親父体型)から派生したスラングなんだそうで、SNSの影響で英語もやたらと短縮語が増えた感じ。記事を読んでみると、ある(何と!)フィットネスクラブを経営する企業が依託したオンライン調査で、対象はカナダ人男女1500人。そのうちの71%が「親父体型」は自分自身の見た目に自信を持っている現われで、57%が「幸せな家庭を持っている」と考えていたとか。また、女性の60%以上が「筋肉質で腹筋の発達した」男性よりも「理想的な親父体型」の男性と一緒にいたい(安心感があるから?)と答え、65%が「親父体型」は魅力的だと答えたとか。

アメリカでも2、3年前に同じ企業が調査をやっていて、今回のカナダでの調査結果はアメリカのとほぼ同じだったそうな。日本的にはdad bodはおなかぽっちゃりのいわゆる「メタボ体型」のことだろうと思うけど、見た目へのこだわりが強い日本で同じ調査をやったら、いったいどんな結果が出て来るかな。特に女性の反応はどうなんだろう。おもしろいのは、調査を依託したのはフィットネスクラブを経営する企業だったということ。ジムに加入する会員を増やすために、「親父体型は女性にもてない」という調査結果を期待していたんだったら、すごい大はずれ。これに懲りて、今度は「おばちゃん体型」が魅力的かどうかなんて調査をやろうなんて考えない方がいいと思うよ。あんがい、世の殿方たちも少々ぽっちゃりのおばちゃん体型の方が魅力的だと思っているかもしれないから。


公式の夏の始まりの夏至は猛暑で父の日で

2021年06月21日 | 日々の風の吹くまま
6月20日(日曜日)。☀☀☀。夏至。8時に起きたら、うはっ、もう暑いっ。異常高温注意報発令中。予想最高気温は今日28度、月曜日は29度で、湿度は高めらしい。やだっ。からっと暑いのは何とかなるけど、蒸し暑いのは大の苦手だから、やだなあ。でも、この暑さは「短命」だそうだから、ちょっとのがまん。ルーフデッキやパルコニーに出るパティオドアが4ヵ所もある(窓より多い)ので、太陽の動きに合わせて開け閉めを調節するだけで、効率的に風が通って冷房いらずなのが角部屋の我が家のいいところ。ミニチュア工房があるスペアの寝室なんか、南東向きなのに涼し過ぎると感じるときがある。ま、今年はリフォームのときにリビングの役立たずの照明をシーリングファン付きのLEDに取替えたから、さらに快適になればしめたもの。

父の日だけど、我が家は2人とも祝いに行く父親はいないし、祝いに来てくれる子供もいないから、いたって普通の日。考えたら、母の日も子供の日もぜんぜん関係ないんだなあ。まあ、気候変動だの環境保護だのテロだの人種差別だのジェンダー差別だの、とにかく何かと騒がしいばかりの世界を見ていると、子孫を残さないのはかえって良かったなという気がしないでもない。子供がいないのは私たちが決めたことじゃないから、そう言えるのかもしれないけど、子供や孫がいたら、心配の種が尽きなくて、気の休まるときがなかったかもしれないし、こうして悠々自適で過ごせる老後はなかったかもしれないから、そこは神さまの思し召しだったと思って、世のお父さんたちに、ハッピーファザーズデイ!

カナダでは各州でコロナ規制の段階的な解除が始まっていて、レストランも店内での飲食ができるようになって開店準備に大わらわ。ところが、いざ再開というときになって、スタッフを募集してもなかなか集まらない上に、全国的にコロナの前と比べて食材の価格が大幅に値上がりしていて、そうでなくても薄利なのにコロナで大打撃を受けたレストラン業界は仕入れ価格の高騰に悲鳴を上げている様子。アメリカとの国境での入国制限や、生産工場や流通センターの閉鎖、人手不足、流通システムの混乱、消費者の嗜好の変化といった要素が大きいそうだけど、食料品の値上がりの波をもろにかぶっているのはレストラン業界だけじゃなくて、一般家庭でも同じ。肉や野菜類を中心に食費が数パーセント値上がりして、ごく標準的な家庭では年間数万円の出費増になるという試算がある。もろにインフレだなあ。ま、年金は物価指数に連動しているから、インフレになれば年金も上がるんだけど、それでもねえ。

太平洋夏時間(PDT)午後8時32分に「夏至」。ちょうどみごとな夕焼け空にカメラを向けていたので、夏至に到達した瞬間を撮った感じ。西洋暦では夏至が公式の「夏の始まり」ということになっているので、真夏日の気温になったのは絶妙のタイミング。日の出は午前5時6分、日の入りは午後9時20分で、昼の長さは16時間14分と、冬至の2倍。でも、これから日の出の時刻が少しずつ遅くなるんだよなあ。夏来たりなば秋遠からじってことか。それでも、やっと夏。2021年の夏は楽しいことぎっしりの夏になるといいね。






ごほうびがもらえるならワクチンをするという心理

2021年06月20日 | 日々の風の吹くまま
6月19日(土曜日)。☁☀☀。ぱっとしない天気だけど、日曜日と月曜日に異常高温注意報が出ているところを見ると、ちょっとした嵐の前の何とかなのかな。きのうの夜寝る頃からワクチンをしたあたりが熱っぽくなって来て、何となく赤くなっていたんだけど、けさ起きたときは手のひら大にまだ少し赤みが残っていたけど、熱っぽさはほとんどなくて、ちょっと痒いかなという程度。たぶん同じ副反応なんだろうけど、出るまで2日半と1回目より早かったし、「ちょっと」という程度なのは、2回目がファイザーだったからかな。それとも、1週間後に本格的に出て来るのかな。

フレーザー保健局が、コロナの感染率がダントツに高かった川向こうのサレー市で、今日午前11時から明日の午後7時まで36時間ぶっ通しのVax-a-thon(ワクチンマラソン)をやるそうで、まだ1回目を受けていない人を対象に7000回分のワクチンを用意していて、そのうち今日は650回分、明日も650回分を当日予約なしで来る人のために確保しているそうな。ライブの音楽演奏で楽しませ、来場者には寄付で集めた賞品が当たる抽選券が配られ、午後8時からは夜通しで「マスクファッションのコンテスト」があり、日曜日はトラック屋台も来て、さらに父の日に因んだイベントもやるというから、もうワクチン祭ってところ。フレーザー保健局管内にいる人なら、医療保険番号がなくても、実際に管内内に住所がない人でも大歓迎というサービスぶり。

カナダでは、どの州も高齢者から年齢順にワクチンの接種を始めて、2回目の間隔を伸ばして1回目の接種数を増やすことに集中して来て、今はほとんどの州で対象年齢が12歳以上まで拡大したおかげで、1回目の接種率は全国で75%まで上昇。でも、ワクチンの供給増で2回目接種までの間隔を半分に短縮して、また年齢順に大規模な接種を始めたせい(2回目を済ませた人の割合は対象人口の20%まで上昇)もあって、ここへ来て急に頭打ちになって、政府がまだ1回目をしていない25%(様子見派と絶対拒否派が多い)に何とか受けてもらおうとあの手この手のPR作戦で躍起になっているところ。ワクチンの接種率が他の州に遅れを取っている隣のアルバータ州でも賞金1億円とか、航空会社に寄付させたらしい無料の航空券とか各種の旅行優待券とか、とにかくあの手この手。アメリカでも接種率が頭打ちという状況は同じらしく、接種したら抽選で1億円(未成年者は大学の4年分の学費)が当たるとか、ニューヨークヤンキースの試合のチケットが当たるとか、はてはビールがただとか、レストランの割引券とか、いろんな記事を読んでいて、つい笑ってしまうくらいの大盛況。

でも、そういうルアーフィッシングみたいな手法で効果があるのかなと首を傾げていたら、カナダでのある世論調査で「報奨があるなら接種を考えてもいい」という回答が50%を超えたという記事を読んで、何となく納得。高齢者から始めたから、まだ1回目をしていないのはほとんどが若いミレニアル世代じゃないのかな。消費者市場に氾濫している「ポイントカード」には必ずどこかに「reward(褒美)」という言葉が使われているくらい、子供の頃から何かを「達成」したらご褒美がもらえるのがあたりまえの世代。何となくあの有名な「パブロフの犬」を連想してしまうんだけど、はて、そういうカードと提携して、「ワクチンをしてポイントを100倍ゲット」なんて作戦をやってみたらどうかな。「大切な人のために」なんてアピールするよりも効き目があるかも。


今日はわくわくすることがいっぱい

2021年06月19日 | 日々の風の吹くまま
6月18日(金曜日)。☀☀。これから1週間くらいは真夏を味わえるらしい。月曜日あたりなんか、ニューウェストミンスターあたりの最高気温は29度なんて言っていて、夏らしくなるのはいいけど、ちょっと急ぎ過ぎじゃないかという気もする。でも、州内の旅行の制限が解除されてから最初の週末なので、バンクーバー島へのフェリーは大盛況らしい。みんな、待ってましたぁって気分なんだろうな。うん、わかる、わかる、その気持。

メールをチェックしていたら、Arts Clubのサマーシーズンのチケットが来たので、さっそく印刷。第1弾の『I, Claudia』はオリンピックヴィレッジにあるNewmont Stage(前のスポンサーのGoldcorpを買収した会社の名前に変更)。最後に行ったのは去年の秋だったな。コロナの規制が強化され始めた頃で、レギュラーシーズンをキャンセルして、一人芝居のミニシリーズに切り替えた第1作だった。第2弾の『Beneath Springhill』はグランヴィルアイランドの劇場で、最後に行ったのは10月。こっちも一人芝居だったけど、最終日を待たずに11月に入って劇場そのものが閉鎖されてしまった。第1弾のオープニングまではまだ1ヵ月ちょっとあるけど、チケットを手にするとやっぱりわくわくして来る。ストリーミングもデジタル版も楽しめることは楽しめるけど、やっぱりライブの演劇は劇場の椅子で周りの客の生の息づかいやざわつきがないと物足りない。



チケットを眺めて幸せな気分に浸っていたら、Arts Clubのキャシーから電話。7月末までの予定で、サマーシーズンの制作資金を作るためのマッチング付の大きな寄付キャンペーンをやっていて、キャンセルになった南半球クルーズのデポジットの払戻しをそっくり回すと約束してあったんだけど、肝心のクリスタルクルーズがぐずぐずしていて、払戻しはまだ。でも、キャシーの電話の用件は、その寄付金を演劇における人種や文化の多様性を促進するための「デニスシンプソン基金」の方に入れてもらえないかというもの。もちろんオッケー。でも、リフォームで貯金を使ってしまったので、払戻しが入るまでもうちょっと待ってもらうことにして(銀行のトニーに私たちの投資口座から運用益の一部を預金口座に移してもらってもいいかな)、しばらくリフォームの話。そして最後にキャシーが「午後に案内が行くけど、7月7日にファンドレイジングのディナーがあるのよ」。えええっ、ほんとぉ?うれしぃっ。

午後にディナーの案内メールが来て、去年の夏に最後のディナーがあったレストランで、コロナの規制に従ってテーブルごとに6人、最高30人までの小ぢんまりした集まり。速攻で2人分を確保。ほどなくしてケイトから「行く?」というメール。もっちろんっと返事をしたら、「じゃあキャシーに頼んで同じテーブルにしてもらうわね」。うわっ、うれしい。今日はわくわくと興奮することがたくさんのいい日。買い物に行ったら、まだ3時前だというのに、6番ストリートは西方面が珍しいくらいのすごい渋滞。早々と仕事を切り上げて、遊びに行くところなのかな。みんな、動き出したんだなあ。北国の短い夏、巣ごもりなんてしてられないもんね。


オリンピックなんかやって大丈夫なの?

2021年06月18日 | 日々の風の吹くまま
6月17日(木曜日)。☀☀☀。ほんっとにぐっすり眠って、8時近くになって目が覚めて、きのうワクチンを注射した腕を動かしてみたら、おお、ぜぇ~んぜん何ともない。バンドエイドを貼ったままのところを指先で押すと、痛いというほどじゃないけど違和感があって、周りがなぁ~んとなく熱っぽいような感じがしないではないけど、別に赤くなってはいないから、普通のインフルエンザのワクチンを打ったときとあんまり変わりないかな。聞くところでは、年寄りは若い世代よりも副反応が少ないそうだから、そうなのかも。ま、今日はのんびりと行こう。

といいながら、まずは眼科の検査の予約。目だけは大事にしないといけないから、毎年3月か4月にしっかり検査をしてもらって、2年に一度はコンタクトレンズを新調するよういしていたんだけど、今年は4月にコロナの感染が急増したもので、行きそびれてそのまま。でも、ワクチン2回目の接種が済んだことだし、そろそろと思ったところで、きのう眼科からのリマインダーが来て、いいタイミング。さっそくメールのリンクから予約のリクエストを送ったら、午後一番に「火曜日午後2時」というメール。バクラ先生の検眼に続いて網膜の専門医のディエプ先生が検査をしてくれるので大助かり。加齢現象に加えて、生まれつき乱視と近視と遠視を併せ持っている目を長いこと酷使して来たもので、かなりの飛蚊症(フローター)があって、邪魔くさいといえば邪魔くさい。まあ、慣れてしまえば気にならないもんだけど、右目の大きなのはもう30年以上も焦点のど真ん中でふわふわ。いや、年を取るにつれていろんな故障が起きて来るけど、目だけは死ぬまで大事にしておかないとね。

日本(というか日本政府)はどうやら何度目だかの緊急事態宣言を解除して、オリンピックを強行するつもりのようで、しかも観客を1万人も入れるなんて言ってるけど、いいのかなあ。いくら「直行直帰で」なんて言っても、1万人もの人たちが同じところに行って、同じところから帰るわけで、多くの人は電車に乗るんじゃないかと思うんだけどね。何千人もの人を競技開始に遅れないように、しかも全員の「安心安全」を確保して、どうやって会場まで運ぶのかな。コロナの感染拡大を防ぐためには、満員電車に詰め込むわけには行かないと思うんだけど。それに、「時差来場を呼びかける」そうだけど、呼びかけるだけなんだったら、観客が自主的に実行するということで、1万人ものつながりのない人たちがどうやって「時差来場」するんだろうな。何か、スガさんて、人任せもいいところだねえ。おまけに「不要不急の外出は控えて」なんて、オリンピックを見に行かない人は(邪魔だから)家に篭ってなさいって言っているように聞こえるよ。大丈夫なのかなあ、ほんと。

まあ、21世紀のオリンピックなんてのは、初めの高尚な理想なんかとうの昔に雲散霧消して、とっくに賞味期限の切れた娯楽イベントみたいなものじゃないかと思う。ばか高いチケットを買わせて、何とかスタジアムいっぱいに人を詰め込んで、「俺たち、すげぇ~」とほくそ笑んでいるロックバンドのコンサートとあんまり変わりないように見えるな。ブレイクダンスにスケボーにサーフィンと、メダルを争うのであれば立派な「競技」なんだろうけど、たしかに伝統的なオリンピック種目のほとんどは若い世代には退屈でしかないのはわかるし、色あせた(税)金食い虫のイベントに若い人たちを呼び込んで盛り上げて、国威発揚を誇りたいのもわかる。でもねえ・・・。


本日のその他のニュース?

2021年06月17日 | 日々の風の吹くまま
6月16日(その2)。やっと2回目のワクチン接種が終わって、ほっ。接種センターでの時間は30分以下。帰り道は、コロンビアストリートからロイヤルアベニューまでは勾配10%の急な上り坂なので、2人とも大汗をかいて、途中で誰もいなければマスクを外して深呼吸。帰り着いた頃には、カレシは「すごく疲れた気分だけど、副反応かなあ」。前回はエネルギーが沸いて来たと言っていたくらいだから、まさかと思うけど、たぶん久しぶりに急な坂を歩いたせいじゃないのかな。今回はワタシの方が、肩に乗っかっていた大きなお荷物がどこかへすっ飛んで行った感じで、エネルギーがもりもり。今度はファイザーだったので、1週間後に1回目と同じ副反応が出るか出ないか、興味津々。

で、「本日のその他のニュース」じゃないけど、ワクチン以外の話をば・・・。朝から何となくそわそわした気分でいたら、9時過ぎにルーフデッキにいきなりロープがどさどさと落ちて来て、とぐろを巻いた上にさらにどさどさ。外壁の圧力洗浄が予定より早く終わったので、今はひび割れやコーキングの不具合などの修理をやっている段階。北東側は、22階から下の階で作業するには、建物の構造上いったん我が家のルーフデッキに降りなければならない。何本ものローブに次いで、スパイダーマンが着陸して、さらに道具の入ったバケツがどんっ。今日はデッキの外に出て、下の階のバルコニーの屋根との継ぎ目の補修のようで、ロープを手すりの上から外に垂らして、えいっと手すりを乗り越えてから、バケツを自分のロープにつないで、窓から見ているワタシにちらっと手を振って、するするする。それにしても、窓の清掃や排気口の点検でも屋上からロープを下ろして来るけど、一度にこんなにたくさんのロープが下りて来たのは初めてだな。こんなのにとぐろを巻かれたら、出るに出られないんだけど。





午後は買い物。接種センターでもらって来た「Vaccinated!」ステッカーをショッピングトロリーに貼って、何かほんとに元気もりもりといった感じで、トロリーを引っ張って歩く足取りも我ながら感心するくらい軽々。どういうことなんだろうなあ。センターで配られる「ワクチン接種後のケア」に書いてある副反応のリストには「元気もりもり」なんてのはないもんね。それでも、たぶんにある種の「心理的副反応」なんだろうけど。スーパーではまだ(1万円以上で)「ポイント20倍」をやっていたので(今日が最終日)、ふだんから常備しているものをいくつか買い足し。レジでおなじみのポールが目ざとくステッカーを見つけて、「おっ、2回目やったんだ。いいなあ。オレなんかまだ先の話だぜ」。そりゃそうでしょ、キミはまだ若いんだから。「そう、若過ぎるのも考えもんだよな」。あはは、年なんてすぐに取っちゃうんだから、大丈夫よ。じゃあ、またねぇ。

晩ご飯の後のレッスンがひとつ終わった頃には、カレシもすっかり元気回復。ほら、やっぱり元凶はあの急な坂上りだったのよ。ワタシもちょっぴり膝が痛くて、がくがくしてるから、もうちょっと運動した方がいいかもしれないな。あと2週間したら7月。ワクチン接種から数えて2週間・・・。


コロナワクチン2回目の接種で感心したり、びっくりしたり

2021年06月17日 | 日々の風の吹くまま
6月16日(水曜日)。☀☀☀。起床8時。いい天気。今日はいよいよワクチン2回目接種の日。1回目のときは安堵感が大きかったけど、今回は期待感みたいな、ちょっとわくわくするような気分。あれこれと騒がれる副反応については、1回目で何も起きなかったら2回目もないらしいので、針が刺さったことも気づかなかったカレシはまず大丈夫。モデルナで1週間後に副反応が起きたワタシは、今回はファイザーかもしれないんだけど、モデルナもファイザーも「どっちも同じ」ということなので、どうなるかな。

ウォーキングを兼ねて歩いて行くことにしたので、時間を見計らって10時半に出発。アンヴィルセンターは急な坂の下のコロンビアストリートにあって、8番ストリートを隔ててニューウェスト駅の並び。広いホールや展示場、(ちょっと上等な)レストランが1階にあり、2階は劇場や会議場、ギャラリー、そして上層階はオフィスになっていて、ニューウェスト市自慢の多目的施設。(名前のAnvilはもちろん「かなとこ砲」に因んだもの。)坂を下り切って、センターの前に出たら、行列はパラパラで、最後尾についたら、ハンドサニタイザーを持った人が来て、「2回目ですか」と聞きながら、2人の手にシュッとやって、質問票とペンを挟んだボードを配っているおじさんが来たら「こちらは2回目です」。おじさんは「お2人とも1回目はファイザーでしたか?」と聞いて、ファイザーだったカレシとモデルナだったワタシに色の違う質問票。(名前などの記入欄がなくて、健康状態や副反応の質問がいくつかあったのは、種類ごとのデータを集めているのかな。)

列がどんどん進むので、質問票に答え終わらないうちに受付。残りは全部「ノー」なのでちゃっちゃとチェックして、はい。そこでボードを外した質問票をもらって長いテーブルへ。陽気に「いい天気ですね。ビタミンDがたっぷりですよ」というお兄さんに質問票と一緒に前回もらった接種記録カードと裏に医療保険番号がある運転免許証を出して、(予約の)確認が済んだら、「はい、右へ進んでください」。接種会場入り口ではにこやかなおじさんが「お出でをお待ちしておりました。VIP席にご案内しますので、あの水色のカードについて行ってくださいね」。怖い病気のワクチンを受けに来たのに、何かずっと笑いっぱなし。水色のカードを持ったお姉さんについて行って、「はい、ここでお待ちください」と示された椅子に着席。全部前を向いて並んでいる椅子席が6、7列あって、どれも番号が付いていて、前後はプラスチックのシールド。予約の時刻は来場者を整理するだけのものなので、適当にカレシと前後して着席。


フレーザー保健局の広報写真から

右隣の列を見ていたら、まず医者らしい人が来て、席の順番に問診をして、少ししてラップトップと注射道具を載せたカートと一緒にスタッフが2人来て、ひとりが接種カードと保健番号のデータを入力している間に、胸の名札に「臨床薬剤師」と書いてあるおばさんがささっと注射。この間、ワクチンを受けに来た人は立つ必要なし。接種用のテーブルや接種前と接種後の待機用の椅子を別々に用意する必要がないので、それだけ多くの人数に対処できて、しかも着席したら終わって出るまで座ったままなので、移動によるリスクもない。いやぁ、よくできてるなあと感心。ほどなくして後ろの方から名札に「医師」と書いてあるおばさんが来て、「今日は体調はどうですか」。はい、元気でぇ~す。そこでモデルナでの1週間遅れの副反応のことを説明したら、「それは心配ないですよ。今日はモデルナがなくて、ファイザーなんですが、それでもいいですか」。はぁい

先生はワタシの前のカレシの席に移動して、しばらくして反対側からワクチンのカート。ラップトップを操作しているお姉さんに接種記録カードと免許証を渡して、「薬剤師」さんに、これこれしかじかだったけど、どっちの腕がいいですか。「あら、左利きですか。それでは、2回目は注射後の痛みが強い傾向があるので、利き腕は避けて同じ腕にしましょう」。ということで、椅子をぐるっと回して、(後ろの席のおばちゃまとにっこり手を振り合って)右腕にピッと注射。小さな丸いバンドエイドを貼ってもらって、ラップトップのお姉さんが「Vaccinated!」(ワクチンしたよ!)のステッカーと一緒にカードと免許証を返してくれて、「11時25分」(帰ってもいい時刻)と書いたポストイットを前のシールドにぺたっ。次はカレシの番。

ふと左隣の列を見たら、スタッフのお姉さんが座っている女性の手を握って、やさしくさすりながら話しかけていて。注射のカートが来たときは、その人のスマホを指差しながらステッカーを見せて、(おそらく)注意をそらしている間にさっと注射。その後、ステッカーを手に持たせて、スマホで写真をパチリ。その女性(30代か40代?)は顔いっぱいに笑顔。きっとパニック障害か何かを持っていて、それでもワクチンを打ちたかったんだろうな。見ていたワタシまですっかりほのぼのしちゃった。そこで思い出したのが、あちこちに接種センターを設定するに当たって、州政府が人手不足や混雑を防ぐために「コロナのために失業中の接客業の人」を臨時採用することにしたというニュース。そっか、常ににこやかでやさしくて、時には軽いジョークをかましたりして、来場者の緊張をほぐしているお姉さん、お兄さんたちはそういう接客業の人たちなんだな。いやぁ、妙案だわ、これ。すっかり感心しちゃった。

待機時間が終わるのを待ちながらあたりを見回していると、ひっきりなしの人の列が入って来て、それが滞ることなく流れているから、またまた感心。カレシの前の「11時28分」になるのを待って、席を立って出口に向かったら、そこでも若いお姉さんが「はい、どうぞ」とまたステッカーを1枚。「自撮りしますか。それともお二人お揃いで撮りましょうか」と聞かれて、一瞬、はあ。何と(たぶんインスタに投稿するための)自撮り用の大きな看板が立っていて、クルーズ船のデッキからと思われるフィヨルドを背景に「ワクチンしたから、さあ、夢に見た○○」と書いてあるじゃないの。ふぅ~ん。BC州の接種率がカナダでトップになった裏にはこんなこともあったんだろうな。でもさぁ、ワクチン奨励、サービスがちょっと良すぎるんじゃないのかなあとも思うんだけど・・・。


接種記録カードとステッカー