リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

することがないなら何もしなくてもいいじゃないの

2021年05月31日 | 日々の風の吹くまま
5月30日(日曜日)。☁☁☀。ぱっとしない天気だけど、寒くない(暑くもない)のは大いにけっこう。何にもしなくてもいい日はほんとに何にもしなくてもいいんだよねと自分に言い聞かせて、それが我が家の「普通の日常」なんだと自分で納得。リフォーム中の3ヵ月半はあっという間だったような気がするけど、長かったなあという気もして、コロナの1年のおかげで、時間の流れの感覚がすっかりあやふやになってしまっているような感じ。ワタシとしては刺激的で楽しかった「思い出」の時間ということになりそうだけどね。

きのう(義)弟のデイヴィッドと3人で電話でおしゃべりしていて、先々週生まれた孫にまだ対面できていないという話から、デイヴィッドが「1年という貴重な時間を無くしたような気がする」と言って、そうそう、ワタシもそう感じていたの。人生の残り時間が砂時計のように減って行くシニア世代にとっては、社会人の第1線を退いて、これからは自分の時間を楽しもうというときに、コロナで外食に行けず、旅行に行けず、家族に会いに行くこともできない、望まない巣ごもりを1年以上も強いられて来たわけで、終点が見えている人生から貴重な時間を奪われたようなものだと思う。時間は前にしか進まないから、失われた時間は取り戻す術もない人生の空白。古希を過ぎれば、それまでいろいろな制約でしたくてもできなかったことを楽しめる時間があとどれだけ残っているのか考えざるを得ないのに、あと10年、20年とだとしたら、コロナが残した「1年の空白」はまさに「奪われた時間」。

コロナ下での行動規制が徐々に解かれる見通しが立って来たところで、この1年にできなかったことがだんだんできるようになるわけで、あれもこれもやりたくて前のめりになってしまうのが人間というものなんだろうな。でも、それはたぶん空白の時間が残して行った「心の空白」が見えているうちだけじゃないのかな。何もすることがないから何もやらないとか、することはあるけど敢えてやらない、あるいはやりたくないからやらないというのは、「普通の日常」という時間がそういう選択肢を与えてくれているからできることで、「やらせてもらえない」とできないことをとにかくやりたくてたまらなくなり、やるかやらないかの選択肢が与えられれば、今度はついつい自分にとって一番楽な選択に流れてしまうのも、これまた人間というものなんだと思う。

まあ、「やるべきこと」がたくさんあるのと、「やりたいこと」がたくさんあるのとでは、選択上の判断にも大きな違いがあるだろうし、当然「やれること」と「やれないこと」の仕分けという厄介なプロセスもあるし、大きなはしけを引いてフレーザー川を下っていく小さなタグボートを眺めながら、はてさて・・・。



少しだけ普通の日常が戻って来た土曜日

2021年05月30日 | 日々の風の吹くまま
5月29日(土曜日)。☀☀☀。うわっ、目が覚めたとたんからうれしくなってしまうようないい天気。いつもの掃除デイなので、枕カバーは洗濯機に、枕はバルコニーの椅子に並べて紫外線殺菌の日向ぼっこ。ダスターで埃を払ったら、寝室の掃除はカレシがバスルームの掃除を終えるのを待って、たまにはルンバ君にお任せ。リフォーム中には家具の上にかなりの埃が溜まったけど、もうそれもなくなったし、窓を開け放す季節でも外からの埃はあまり入って来ないので、掃除機に吸い込まれる塵も少なくなって、土曜日の床掃除はぐんと楽になった感じがする。ついでにシーリングファンの回転方向を切り替えて、夏を迎える準備。

ランチの後でウォーキングに出かけたら、うっ、暑い。バルコニーの温度が17度だったので、半袖のTシャツ1枚では涼しいかもしれないと思って薄いジャケットを着て出たんだけど、角を曲がらないうちにもうあっつぅ~い。商店街の6番ストリートはけっこう人出があるので、今日のルートはクィーンズパーク地区の住宅地。いつもより少し先の4番アベニューを歩いたけど、ときたま私たちと同様に散歩中らしい人たちとすれ違う程度なので、暑苦しいマスクを外して歩けていい。途中に塀の上から藤が歩道にはみ出している家があって、びっしり垂れ下がった花はもうみごととしか言いようがない。庭仕事をしていた人にすごいですねえと声をかけたら、「親の代からあるんですよ」と言う返事。いたるところに築100年超の家があるクィーンズバークは草分け時代からニューウェストの「屋敷町」で、親から子へと何代も受け継がれて来た家も多くて、代々丹精込めて育てられた庭の花木が満開のときはつい足を止めて見とれてしまう。

ウォーキングから帰ったらとんぼ返りで買い物。なぜか年配の男性客が目に付いたのは、バーベキューの材料を買いに来ているのかな。裏庭でのバーベキューはだいたいその家の男主人の持ち場になっていて、男の料理の腕の見せどころ。規制解除のステップ1で家での家族や友だちとの集まりが解禁になったので、それっと腕まくりして買い物に走ったと言うことか。でも、いつもやっていないことをやるから、店中をうろうろ。まだ「2メートル間隔」は解除されていないのに、幅広でメタボ腹のオヤジたちはそんなの知らんがなと言う感じで、棚の前に仁王立ちで品選び。中にはラベルを読みながらスマホで(たぶん奥さんに)買うべきかどいうか相談しているオヤジさんもいて、スペースが空くのを離れて待っているワタシはさすがにちょっとイラッ。

晩ご飯の支度をしていたら、トロントのデイヴィッドからご機嫌伺いの電話。スピーカーに切り替えた受話器をカウンターに置いて3人の会話。先週の木曜日の亡きママの誕生日に帝王切開で生まれたはずの次女のローラの赤ちゃんは男の子か女の子か聞いたら、「男の子」という返事。そっかぁ、ローガンに弟ができたんだ。オンタリオ州はまだ外出自粛中なので、デイヴィッドもジュディも2人目の孫の顔をまだ見ていないそうだけど、私たちには5人目の甥孫で、亡きママにとっては7人目のひ孫。きっと天国で喜んでいるだろうな。おめでとう。


3ヵ月半のリフォームを振り返ってみたら

2021年05月29日 | 日々の風の吹くまま
5月28日(金曜日)。☁☀☀。目が覚めたら、何と8時半。やだっ、5月も終わりだってのにまぁだ暖房が入ってるじゃないの。あぁ~あ。今日は9時半ごろにワルデマーが来るので、ちょっと慌てて起きて朝ご飯。リフォームプロジェクトの最後の支払いを封筒に入れて、キッチンを見回して、決行してほんっとに良かったなあ。最後の作業が終わってから、どこかに「違ったやり方の方が良かったかなあ」というところがないかと考えていたんだけど、全然思いつかないんだなあ、これが。何もかもが快適。

ワルデマーがコーヒーを手みやげに現れたのは10時半過ぎ。リフォームの請負業と平行してどこかの国の船会社の船舶代理人もやっていて、どっちが本職なんだか。急に船主から750キロ北のプリンスルパートに寄港する船の世話を仰せつかって、車を飛ばすこと17時間。休む暇もなく入港した船に積み込む食料や資材の手配をして、出港の準備を整えて、また17時間のドライブ。夜に帰り着いてすぐ「9時半に行くよ」とメールしたけど、けさは寝坊。先週のマットといい、今週のワルデマーといい、仕事熱心なのはいいけど、大丈夫かなあ。ご当人は「ビジネスだから」とあっさりしたものだけど、おかげで施工中のプロジェクトの日程が3日遅れたそうで、幸い制限のない戸建てなので、土曜日も日曜日も1日中仕事なんだって。それでもカレシが英語レッスンをやっている間、バルコニーで30分ほどあれこれと世間話。心からのありがとうと一緒に用意してあった封筒を渡して、がっちりとハグ。「さようならは言わないからね」とワルデマー。じゃあまたね、とワタシ。(カレシもレッスンに入る前に「たまには寄って行ってくれよ」。)

これでキッチンとバスルーム2つの同時リフォームと言う大型イベントに完全にピリオド。コロナの巣ごもりが長引いて、ちょうど冬だったこともあって何となく塞ぎがちになっていたのが、エキサイティングな毎日に救われた感じ。去年の11月に初めて「現場」を見に来たワルデマーとばっちり意気投合したのが始まりで、いつも傍をうろうろしては修理やメインテナンスのテクニックをいろいろと教えてもらったし、ちょっぴりだけどポーランド語も覚えたし、何よりも細かなデザインの相談でもぴったり息の合った最強のチーム。お互いに生まれ育った国を離れて、新天地に根を下ろしての人生を歩いて来た同士と言うこともあったのかもしれないけど、最後にはもうずっと、ずっと昔からの友だちのような感じだった。

それにしても、「工事現場」での生活が3ヵ月半も続いたおかげで、いくつか新しい「好ましい」習慣が身についたのは大きな収穫。一番大きいのは、使った食器をキッチンのシンクに放置せずに、そのつど食洗機に入れるようになったことかな。初めは作業の邪魔にならないようにという理由だったのが、途中でキッチンが使えなくなって、汚れた食器をバスルームで洗ったりしているうちに新しい習慣ができたらしい。元のシンクは2槽式だったので、汚れた食器を放置しても、もうひとつ別のシンクがあったから良かったんだけど、新しいシンクはシングル。深い上にワルデマーが大き過ぎないかと心配したくらい大きいので、隅にまとめておけばさして邪魔にはならないんだけど、「新しいキッチンをきれいにしておきたい」という気持が働くらしい。けっこうぐうたらなワタシだけど、これは習慣として続きそうな予感・・・。


ダメと言われれば不満で、良いと言われると不安だという心理

2021年05月28日 | 日々の風の吹くまま
5月27日(木曜日)。☁☀☁☂☁。夜の間に雨が降っていた気がするけど予報の大雨は早々と通り過ぎちゃったのかな。風も和らいで、今度は大雨注意報に代わって、今日はにわか雨と「ところにより雷雨」。ときどき明るくなって、あちこちに青空がのぞくところを見ると、大気がめちゃくちゃに不安定なんだろうな。ということで、朝からバルコニーの手すりの外にスパイダーマンが登場して、幅がだいたい6メートルのバルコニーの残り半分を洗浄。汚れた水しぶきを3日間にわたって浴びていた窓やパティオドアがずいぶん汚くなってしまったけど、窓拭きはいつ頃の予定になっているのかなあ。

何だかもう5月だぁとため息をついたのはついきのうのような気がするけど、ああ、もう5月の終わりだぁ。でもまあ、火曜日から脱コロナのステップ1に入ったせいか、ちょっとばかり気持がはしゃぐようなことが増えて来た。BC政府の活動再開プランのステップ1の目玉はレストラン内での食事と屋内での友だちや家族との少人数の集まりの解禁。6月半ばを目標とするステップ2ではその人数が増えるし、映画館や劇場が再開して観客を50人まで入れることができる。もっともそう言われて2週間で芝居を上演できるわけがないから、Arts Clubにとっては秋のシーズンに向けての準備期間ということかな。実際はもうすでに新シーズンのプログラム作りが始まっていて、スタッフの採用を進め、再開の資金を集めるためのキャンペーンを展開中。7月初め予定のステップ3では友達や家族との交流はほぼ普通に戻り、劇場の観客数の制限がさらに緩和される見通しで、この段階でマスク着用義務が解かれるらしい。

ところがマスクの着用義務がなくなってからも外さないと言う人がかなりいるという調査結果があって、ななじみのないことに(カレシも含めて)最初はかなり抵抗していたから、慣れるってのは恐ろしいもんだ。9月初めには日常生活の制限がほぼ全廃されるらしいけど、これまた回答者の半分くらいがコロナ前の「平常」に戻ることに不安を感じているという調査結果。ちょうど1年前は日常の激変がメンタル的にきついと愚痴っていたのが、いざ自由を取り戻せるとなったら、今度は出て行くのが不安で、不安で。何かいかにもミレニアル的だなあという感じがするけど、巣ごもりに慣れ過ぎて、それが心地よくなってしまったのか、それとも孤独感や不自由への不満に変わりはないけど、せっかく慣れた環境がまた変わるのが嫌だと言うことなのか。この心理、今ひとつよくわからない。

今日のうれしいニュースの一番は、ワクチン2回目の接種までの間隔が16週間から8週間に短縮されて、今日から1回目と同様に高齢者(70歳以上)と高リスクグループを対象に2回目接種の通知を送り始めるという話。カレシはすでに8週間を過ぎているし、ワタシはちょうど8週間。1回目の予約のときに確認メール用のアドレスを登録したから、あしたから通知が来ているかどうかしっかり目を光らせていなくちゃ。アメリカからの供給が不安定なモデルナのワクチンを注射した人は、場合によってはファイザーのを接種することもあるそうだけど、6月半ばまでには200万回分が到着するそうだから、大丈夫なんじゃないのかな。何か気持がわくわく・・・。


マンションの外壁と地下駐車場を同時に高圧洗浄

2021年05月27日 | 日々の風の吹くまま
5月26日(水曜日)。☁☁。のんびりと8時近くになって起きて、あ、今日は駐車場の清掃の日だったんだっ。毎年2日かけて、高圧洗浄機でマンション住人専用の駐車場(250台収容)を掃除するので、管理会社から午前9時までに車を外へ出すようにとのお達しが来る。(置きっぱなしにしておいて、車に傷がついても責任は持たない、との警告付き。)我が家のスポットは地下2階の出入口ランプから3番目と4番目なのでいつも初日。出勤する人たちが出払うのを待って、9時10分前に地下2階へ。駐車場はすでにがらんとしていて、おちびの愛車エコーは2本の柱の間の2台分のスポットの真ん中でぽつねんとしていた。外に出て、カレシの発案でクィーンズ公園の近くに止めて、帰り道は今日のウォーキングの半分。大雨の予報が出ている明日でなくて良かったね。

帰って来たら、きのうから我が家の外で始まっていた外壁の高圧洗浄の続き。予定は2週間半だけど、効率を最優先して、どっち側で作業をするかは天候と風向きしだい。屋上からロープとホースを下げて、上から少しずつ降りながらパワーノズルでどばどば、ばしゃばしゃ。我が家の階に来たら、ロープを広いルーフデッキの上を手すりまで引っ張って、外に垂らしてさらに下へ降りて行く。きのうは北東側の壁と手すりの外側、さらに隣との境のコンクリートの手すり(下は2階までずっとバルコニー)の内と外。この手すり(というか壁)の内側はなぜかきったない緑色の汚れがついて、掃除しなきゃと思っていたところで、デッキに降り立ったお兄ちゃんがパワーノズルを向けたらあっという間にきれいになって大感動。







今日は北東から南東側に回る予定のようで、まずはデッキの端からリビングの外にある下の階のバルコニーの屋根に出て、盛大な水しぶきで雨風が運んでくる土砂なんかの汚れを吹っ飛ばして、きれいさっぱり。南東側では別のお兄ちゃんがロープで降りて来て、東角とバルコニーの端の間のリビングの窓と(あまりないけど)壁をどばどばっ。屋上で誰かがロープをコントロールしているらしく、バルコニーの東半分の縁と手すりの外側を掃除。高層マンションの外壁の清掃や修理が専門の会社なので、若きスパイダーマンたちはロープにぶら下がっての作業も慣れたもの。野次馬気分で中から見ていたら、目の前にぶら下がったお兄ちゃんが手を振ったので、こちらも手を振ってごあいさつ。何年か前に怖くないのか聞いてみたら、「いや、2日か3日もやれば慣れて平気になるよ」。へえ、そんなもんかなあ。

駐車場の洗浄はいつも午前中に終わっているので、ランチの後で残り半分のウォーキングで車を取りに行って来て、きれいになったスポット2つの真ん中に駐車して、ひと仕事が完了。外壁の洗浄は、地上まで降りて1区画の作業が終わると、屋上からロープやホースを引き上げるんだけど、ローブはいいとしても、ルーフデッキの手すりをクリアしたホースの先の金具がスイングして5メートル近く離れたパティオドアにガンッと当たるので、ガラスが割れないかと冷や冷や。まあ、コンクリートの高層建築だから、普通の住宅の窓ガラスとは違ってちょっとやそっとの衝撃では壊れないんだろうけど、何しろ猛烈な勢いでぶつかって、すごい音を立てるので、つい飛び上がってしまう。まったく心臓に良くないと思うから、この点は(先端の金具にお兄ちゃんの穴あきソックスでも被せるとか)何か対策を考えてもらった方がいいかな。というわけで、今日の作業はバルコニーの東半分までで、外に何本も下がっていたロープを全部引き上げておしまい。あしたは荒れもようの予報だから、たぶん休みだな。勇敢なスパイダーマンも強風だけは怖いと言っていたもの。


普通の暮らしに戻るロードマップが発表された

2021年05月26日 | 日々の風の吹くまま
5月25日(火曜日)。☁☀☁。予報外れのいい天気で喜んだら、明日の夜からあさってにかけて大雨注意報だって。あらまあ。夜中過ぎにはスーパームーンの皆既月食があるそうだけど、予報は曇り。月の位置が我が家の後ろなので、バルコニーに出て身を乗り出しても見えそうにないな。まあ、月食のピークは日の出の1時間前だから、どっちみち夜明けの空が明る過ぎて見えないんじゃないかと思う。皆既月食は何度も見たから、今回は朝のメディアにあふれる写真を見ればいいか。

今日はBC’州政府がコロナの規制を解いて、平常に戻るための「ロードマップ」を発表する日。朝から何が再開して、何がどことまで認められるのかという憶測が飛び交って、期待の大きさがわかる。ボニー先生が「少しずつ、少しずつ」と言って来ている通り、いきなりドアを大きく開け放すとは誰も思っていないけど、再開に一番大きな期待がかかっているのがレストラン内での食事、スポーツ、映画館/劇場かな。特にレストランは中での食事が禁止されていて、座れるのは屋外のパティオのテーブルのみ。パティオのない店には歩道脇の駐車用車線に2席とか3席のパティオを特設するのが認められて、ところどころにステージのようなパティオができているけど、すぐ脇を車が走っているので、排気ガスを吸いながらの食事になるだろうし、何よりも寒いっ。(すし屋の前を通ったら、寒そうに背中を丸めて寿司を食べている人がいた。)

午後、買い物に行くのにエレベーターで一緒になったお隣さんのジャネットが、開口一番に「レストランに行けるし、家にお客を呼んでもいいんだって」。おお、そっか。うれしいね。帰って来て新聞サイトをチェックしたら、4段階に分けて規制を解いて行って、9月にはほぼ「普通」に戻すという計画。今日から始まる第1段階では、1席6人までの条件付きながら、レストランの内外で食事ができる他、家の中では最高5人の客または一家族、戸外なら10人まで集まってもよくなる。着席する集会は感染防止策を条件に、屋内では10人まで、屋外では50人まで。ただし、マスク着用義務とソーシャルディスタンスは継続で、レクリエーション目的の旅行は移動が認められている居住地域内に限定でOK(バンクーバーからウィスラーに行ってもいい)。第2段階は6月半ば、第3段階は7月初め(早ければ建国記念日の1日)で、緊急事態宣言を解除、そして最後の第4段階は9月初めで、ほぼ普通の社会生活ができるようになる。第2段階で劇場公演を再開できるのはうれしいニュース。

計画通りに進むかどうかは、ワクチン接種の進捗状況しだいということだけど、BC州では若い世代の接種も順調なようで、2度の接種で変異種に対する予防効果が高まると言うデータを受けて、これまで16週間開けていた2回目接種の時期を12週、さらには50日に短縮するそうだから、私たちも6月の末か7月の初めには2回目接種の順番が回ってくるかもしれないな。まあ、みんなが羽目を外さずに粛々とロードマップに従って行けばの話だけど、長い,長い、長い「冬」が終わりに近づいているってことで、道行く人たちは心なしがみんな明るい表情をしているように見えた。もうあと少しの辛抱、ね。

スーパームーン


伝統の21発のかなとこ砲はコロナの夜が明ける知らせかな

2021年05月25日 | 日々の風の吹くまま
5月24日(月曜日)。☂☂☁。三連休最終日。予報どおりの雨。それにしてもこの低温、何とかならないのかな。来週はもう6月だってのに、午後になっても13度とか14度とか、ちょっと低過ぎ。でも、よくよく考えてみると、ワタシが来たばかりの昔の5月は、たまに異常高温のときがあった程度で、だいたいはこんなもんだったような気がする。7月、8月だって、太陽ががんがん照っていてもめったに25度を超える日がなくて、いやぁ快適だぁ~と喜んでいたっけ。最高気温が30度を超えるなんて、ほんとに何十年に一度の、それこそ新聞のトップニュースになるくらいの珍しい現象だった。あっさり30度まで行くような夏は世紀が変わってからのことじゃないかな。うん、やっぱり気候変動のせいってことか。じゃあ、この「近年にない」低温の5月は何かコロナと関係があるのかなあ。

朝ご飯の食べ終わりでスマホをオンにして、ローカルの新聞サイトをのぞいたら、うはっ、ニューウェストミンスター市のダウンタウンで未明に火事。現場は坂の下のコロンビアストリートとチャーチストリートとの角の築100年を越える建物。てことは、電車のコロンビア駅のあるブロックで、チャーチストリートを隔ててNWPD(ニューウェストミンスター警察)の本部の裏。もっとも、「ダウンタウン」とは言っても、草分け時代は商業やビジネスの中心地だったのが、今は「都心」が市の一番高い地点(アップタウン)に移動して、坂の下の川沿いの地区を指す名前だけのダウンタウン。バンクーバーで言うなら観光客にも知られたガスタウン地区のような感じかな。そのダウンタウンでも西端のニューウェストミンスター駅の周辺はタワマンが建ち並んで、わりと明るい感じだけど、東に行くにつれてうらぶれた雰囲気になり、ビルの地下に作られたコロンビア駅なんかまるでニューヨークの地下鉄を思わせる雰囲気。午前3時過ぎに出火したそうで、我が家から歩いてせいぜい15分のところだから、起きている時間なら火の手が見えたはずだし、隣町からも応援を呼んだと言うからサイレンが聞こえただろうけど、まったく目が覚めなかった。起きる頃には鎮火していたけど、まだ熱い焼け跡に降った雨が蒸発して発生したらしい湯気が午後になっても川べりからもうもうと立ち上っていた。

昼近くになってのんびりとランチの支度をしていたら、外でいきなりドカンッ。あ、今日はビクトリアデイなんだ。1845年にビクトリア女王の誕生日を祝って始まって、女王が崩御した1901年に正式にカナダ連邦の祝日に制定され、それ以来5月の25日より前の月曜日がその日。クラムチャウダーの鍋をかき回していたら、またドカンッ。そう、特にビクトリア女王と縁が深いニューウェストミンスター市にはビクトリアデイの正午に「21発のかなとこ砲」で祝う行事が1880年代から続いているんだった。植民地の合併でブリティシュコロンビアになったときに、女王が直々に命名したニューウェストミンスターがバンクーバー島のビクトリアに首都の地位を奪われ、同時に大砲まで持って行かれて祝砲を撃てなくなったので、逆さまに置いた大きなかなとこの上に火薬を載せ、その上にもうひとつかなとこを置いて、熱した鉄棒を突っ込んで爆発させる「かなとこ砲」で代用したのが始まり。クィーンズ公園の南端にあるクィーンズパークスタジアムで、正午から重いかなとこを2人がかりでセットしてドカンッとやってはセットし直してまたドカンッと全部で21回。引っ越して来てから2度見に行ったけど、大きなかなとこが煙とともに空中に吹っ飛ぶさまは豪快のひと言に尽きる。入場は無料だけど、今年はコロナのおかげで残念ながら「無観客」だろうな。

午後3時の州の定例記者会見で、金曜日から日曜日までの3日間の新規感染者数が6ヵ月ぶりの低水準になり、日曜日には300人を割り込んで、一時は1万人をはるかに超えていた闘病中の患者の数も4000人を切ったと発表。さらに、変異株の拡散については、新規感染の85%が変異株ではあるけど、インド型だけを見るとまだわずか2%。インドとパキスタンからの直行便の着陸を禁止したのが功を奏したんだろうな。(禁止は6月下旬まで延長。)また、この連休中は平時の連休に比べて事故などでの救急車の出動が少なかったそうだし、みんなけっこうまじめに遠出を自粛したらしい。サーキットブレーカー措置は予定通りに今夜の真夜中で解除になる見通しで、あしたはホーガン州首相が経済活動再開のロードマップを発表する日。だんだんと目の前が明るくなって来た感じだな。


土曜日によく働いたら、日曜日はぐうたら三昧

2021年05月24日 | 日々の風の吹くまま
5月23日(日曜日)。☁☁。三連休の中日。きのうの五月晴れから一転して寒々とした曇り空。家の中に要る分には鬱陶しいけど、ビーチや公園、山などにはどっと人が出ないんじゃないかと思うから、コロナ退治にとっては恵みの空もようかもしれないな。

土曜日には掃除だ何だとかなり動き回るので、日曜日はいつも何となくだらぁ~ん。まあ、年なんだと言えば年なんだけど、ミニチュア工房に行っては、自分流に作り変えるつもりの「バルコニー」のキットを眺めて、はてさて・・・。そのうち、バスルーム2のインテリア装飾は「海」がテーマで、それに合わせて「ビーチハウス」を作ったので、寝室にあるバスルーム1にはすでに自作の「森の中の古城」の絵をかけてあることだし、森の中の小さなログキャビンを作ろうかという気分になって、さて、どのキットを使おうか。「バルコニー」は枠の壁の形がログキャビンらしくないのでボツ。積み上げてあるいろんなキットの説明書の写真を見比べて、どれがいいかなあ。キャビンのポーチと言う設定にして、ベンチ型のブランコを吊り下げたらおもしろそう。でも、そうなると、どのキットも壁に上がアーチ型の大きな窓が開いているから、ぜんぜんログキャビンらしくない。

どうしよう、どうしようと思案投げ首で工房の棚を眺めていて、あった。残っていた「スポーツバー」のキット。中国から苦労して取り寄せた3つのキットのうち、ひとつはArts Clubの「ロビーのワインバー」になり、ひとつは路地裏のうらぶれた「ジャズバーJackal’s」になって我が家のバーに鎮座し、2つにパーツを取られたりして余りモノ扱いになっていたキット。窓がないから、工夫次第で素朴な丸太小屋のポーチに変身できそう。バスルーム2の「ビーチハウス」もキットのパーツはベースと壁2面と2、3個のアクセサリーだけの95%自分流。バーのキットを丸太小屋のポーチに作り変えるのに使えるのはベースと後ろの壁だけだから、まさに99%自分流というところで、かなりのチャレンジになりそう。ま、ミニチュア作りもでき合いのキットばかりやっていては飽きるから、自分流に作り変えるのは、空想、夢想、妄想を取り混ぜての想像力満開の過程が楽しいチャレンジ。よし、第18作「森のログキャビン」が6月のプロジェクトに決まり。

ランチの前から小さいスロークッカーに小ぶりの牛肉の塊を仕込んで、晩ご飯はポットロースト。オーブンでローストするときは脂身が必要になるけど、ブイヨンのストックを使うポットローストの場合は脂身は不要なので、切り落としてしまう。胡椒をすり込んでから少量のストックと一緒にポットに入れて、タイマーがないから時間を見計らって「高温」にセットしたら、後はおまかせ。電子レンジでふかしてつぶしたジャガイモにはアッケシソウを刻んで塩味、フリーザーにあったマッシュルームのグレヴィーを解凍して底のストックを少々加えて電子レンジでチン。付け合せはモレルきのことユキザサのソテー。いやぁ、ぐうたらシェフの晩ご飯にしては何だか豪華な感じ・・・。

   


いよいよコロナの規制解除が始まるのかな

2021年05月23日 | 日々の風の吹くまま
5月22日(土曜日)。☀☀☀。三連休初日。まだあちこちに繰り出してはいけないんだけど、おとなしく巣ごもりしているにはちょっとばかり天気が良過ぎるなあ。コロナがなくたって外に出て手足を伸ばしたくなる天気だもの。新聞サイトには、連休明けに感染が急増する可能性があると「専門家」が警鐘を鳴らしている見出し。メディアには「専門家」があふれ返っているという感じで、まあ、特定分野で一家言を持つ人にはコロナみたいな大事件はまたとないチャンスなのはわかるけど、「何とかかんとか、と専門家」というのが多過ぎて、巷の人間にはちょっと食傷気味。

そのコロナ。アメリカでは新規感染者数が去年の6月以来(つまり1年ぶり)の低水準になったそうで、もうマスクが要らなくなったんだそうな。夏が近づいて暑くなって来たから、マスクが要らなくなったのはいいタイミング。冬の間は喉の保湿効果で風邪の予防にもなったけど、暑くなるとマスクの中に熱がこもって息苦しくなるし、強い日差しの下にいたら、顔の露出している上半分が真っ黒に焼けて、マスクをした下半分は地のままなんて、レッサーパンダみたいにならないか心配になって来る。屋内の公共の場でのマスク着用が義務になってからは、義務のない道路でもマスクをしている人がほとんどで、私たちもそうだったんだけど、ワクチン(1回目)をしてからは、人のいないところでは外して歩くことが多くなった。こもった熱で息苦しいのは健康に良くないんじゃないかと思うし。

ワクチンの接種の方でも、少なくとも1回接種した人の数がカナダの総人口の50%を突破したそうで、いいぞ、行け行けという気分。BC州では、日本の労働基準監督局にあたるWorkSafeがこの週末に重点的にレストランやパブの立入り検査をするという記事があって、おお、サーキットブレーカーが解除になる連休明けの火曜日から屋内で食事ができるようになる前触れかな。もちろん、テーブルの間隔やひとつのテーブルに座れる人数の制限などの要件を満たした上でのこと。(違反があればWorkSafeが業務停止を命令する権限を持っている。)それでも、こういうニュースに接するとやっぱり目の前がちょっと明るくなった気分になる。ホーガン州首相が緊急事態宣言を出してからもう1年と2ヵ月。緊急事態そのものが解除される日も近いのかな。ちなみに、インフルエンザの季節が終わってみたら、人口500万人ちょっとのBC州で確認されたインフルエンザ患者はたったの1人。唯一のインフルエンザ患者になるって、不運だったのか、コロナじゃなくて幸運だったのか・・・。

午後4時半、ファーマーズマーケットから帰る途中のマットが注文品を届けに来てくれた。今週はアメリカのオレゴン州からアイダホ州まで遠征して、アミガサタケ(モレル)をたくさん採って来たそうだけど、帰って来るのに30時間も眠らなかったというのはいただけないなあ。(ワタシも1度だけ40時間くらいストレートで仕事をしたことがあったけど。)でも、大ぶりになってきたコゴミと病み付きになったユキザサの他に今回はワタシが大好きなアッケシソウ(sea asparagus)をどっさり。秋に北海道のサロマ湖や能取湖を真っ赤にするあれで、自然の海塩味のアッケシソウはさっとゆでるだけが一番おいしい。さっそく晩ご飯の付け合せにしようっと。おいしいものを新鮮なうちに食べられるのがローカルの醍醐味なんで、グローバルではこうは行かないよね。いただきまぁ~す。



五月晴れの日はのんびりと遊びモード

2021年05月22日 | 日々の風の吹くまま
5月21日(金曜日)。☀☀☀。朝からこれぞ5月っという天気。月曜日はビクトリアデイの祝日だから、今日は三連休の前日というわけで、普通なら昼過ぎから午後のラッシュが始まる日。でも、今回は不要不急の遠出は自粛せよと言うことで、バンクーバー島へ行くフェリーは増便なしでRVの乗船も拒否。ハイウェイでは州保健局の臨時規制区域の境界で警察が「検問」して、正当な理由がなければ即回れ右かへたすると違反切符。ビーチに大勢で集まったら警察のヘリコプターに蹴散らされそう。でも、連休明けの火曜日午前0時にサーキットブレーカーが解除になって、少しずつ規制が緩和されるそうだから、次の週末に期待をかけて、この連休は家族だけの裏庭バーベキューでがまんするしかないね。いいじゃん、夏はこれからなんだから。

きのうはがっちり6時間くらい仕事をしたけど、けさはあんまりもやっとしていなくて、わりとすんなり「遊びモード」にスイッチ。それほど寝坊しなかったので、何日か前に焼いた特厚ベーコンとポーチドエッグとバナナ半分で朝ご飯。卵は2個で、いつもは専用のシリコーンカップ4つに1個ずつ入れて作るのに、今日はなぜか2個ともカップひとつに割り込んでしまったもので、半熟のをトーストの上に滑らせて出せなくて、えいやっとカップをひっくり返して対処。カレシがプランターから摘んで来たパセリでちょこっと彩り。



午後はまずウォーキング。ちょっと目先を変えて、6番アベニューからムーディ公園の外側をぐるっと回るルート。公園の南側は広い緑地で、芝生のあちこちにあるピクニックテーブルはどれも使用中。木陰の芝生にシートを広げてランチを食べている人たちもたくさん。連休は家族連れのピクニックで大賑わいだろうな。公園の西側の10番ストリートに右折して7番アベニューまで歩いて行くと、屋外プールや野球場。小さな球場はニューウェストミンスター出身のメジャーリーグ名一塁手ジャスティン・モーノーの名前が付けられている。さらにソフトボールの球場が大小4つくらいあって、北側は8番アベニューに沿って広々とした芝生になっていて、凧揚げをしている人2人。歩道がないので、フェンスの内側の芝生を歩いて8番ストリートに出ると、低いフェンスで囲ったラクロス場があって、男の子たちがローラーホッケーをやっていた。(すぐそばの高校の生徒かな。)その先はテニスコートやバスケのコート、ローンボーリングクラブ、センチュリーハウス(シニアセンター)、そして子供公園、犬専用の公園。これが1863年に作られたムーディ公園の今。



ウォーキングの後はしばしのんびり。ワタシはニューヨークタイムズのクロスワード。1993年11月からのクイズがアーカイブになっていて、休刊日がないからクロスワードも1年365日で、今やっと2000年1月の分を終えるところ。窓の外のルーフデッキではカレシがせっせと庭仕事。ごちゃごちゃと並べてあるプランターには摘み菜にする野菜がいろいろ。入って来たと思ったら、「土が足りなくなった。買いに行かなきゃ」。プランターは大量の園芸土がいるからねえ。でも、連休は園芸センターが混み合いそうだから、買いに行くのは来週ってことにして、連休は巣ごもりしよう。


仕事でリタイア暮らしにめりはりを付けるって変?

2021年05月21日 | 日々の風の吹くまま
5月20日(木曜日)。☀☀。ふう、いい天気。気温も上がって来て、初夏に戻りそう。もう5月かぁと言ってたのはついきのうのような気がしていたら、いつの間にやらもう5月の下旬。ほんっとに早っ。

今日はカレシママの誕生日。生きていたら104歳。海の彼方の異国からやって来た嫁に、いっさい姑風を吹かせることがなく、もう2人の嫁とも分け隔てなく接してくれた人。嫁というよりは、まるで養女として育ててもらったような気がする。ジムとマリルーが離婚しても2人がママの息子と娘であることに変わりはなく、それぞれの新しいパートナーも家族に加わって、カナダでのワタシには仲のいい兄弟3人と妹3人がいるのと同じ。ママの100歳のお祝いのときに、ワタシにもママでいてくれてありがとうと言ったら、にっこり笑ってうなずいてくれたっけ。つくづく、ワタシってほんっとに運のいい人間だと思う。ママ、ハッピーバースデイ!

今日のワタシは仕事日。お金をもらうほんとの仕事。リタイアしたはずなんだけど、去年の春に、現役時代一番のお得意さんだった会社の社長に「おい、ちょっとリタイアから出て来ないか」と声をかけられて、コロナ第1波の外出自粛で友だちにも家族にも会えないでもやもやしていたときで、翻訳じゃなくて校正と編集だから楽でいいかなと、あっさり引き受けてしまった仕事。秋からいったん棚上げされていたのが、コロナの第2波だか第3波だかの「サーキットブレーカー措置」の発動で行動制限が強化されたときに再開が決まって、今日がその第1弾。はて、サーキットブレーカーは連休明けに解除されるようだけど、仕事の方は8月初めまで数日単位の波状攻撃。まあ、改装工事は完工しちゃったし、実質的なロックダウンの解除が始まっても、7月に予定していた地中海クルーズは10月に変更したので、この夏はどこにも行くところがないから、当面は仕事でメリハリをつけることになるのかな。


ラップトップとデスクトップの画面を行ったり来たりでにらんでの仕事は、老化した目にはやっぱりちょっとばかりきつい。でも、ふと目を上げると画面の上に広がる青空が心地よく夢想を誘ってくれて、しばしの休憩。20年以上も半地下のオフィスで仕事をしていたときは、小さな窓はカレシの側にあって、いつもブラインドが下りていたし、その窓の外は塀だったので、実際は窓のない部屋と同じだったわけだけど、どんな風に休憩していたんだろうな。何も見るものがないから、休憩時間も取らずに仕事をしていたのかな。今になって考えると、そんな環境の中で毎日10時間は仕事をしていたわけで、どうりで燃え尽きちゃったはずだなあ。目の前の青空に癒されながら1日仕事をして、午後8時半過ぎに再開第1弾の校正が完了。ファイルを送ってふとベーカー山の方を見たら、大きな夕焼け雲。あしたはまた遊びモードにスイッチをポン・・・。



コロナのワクチンはやっぱり効き目があるってこと

2021年05月20日 | 日々の風の吹くまま
5月19日(水曜日)。☀☁☀。今どきとしてはちょっと寒いけど、青空に白い雲がぷかぷか。朝起きて、さて今日は何をしようかなあとのんきに考える暮らしっていいもんだと思う。朝ご飯の後は、コーヒーを飲みながら、それぞれスマホをいじりながらのひととき。カレシが唐突に「super spreaderって書いたTシャツを着ていたら、みんなが離れてくれるかな」と何とも変てこな疑問。胸の辺りに駄洒落やジョークを書いたTシャツはいつもごまんとあるけど、コロナの最中にそれは冗談がきつ過ぎ。でも、胸じゃなくて太鼓腹の上にでかでかと書いたら受けるかもしれないよと言ったら、カレシは大爆笑。でも、中年男のメタボ腹をmiddle-age spreadと言うから、特大サイズのメタボ腹はsuper spreader、つまりスーパーメタボってところで、このスーパーメタボがやたらと目に付くのがニューウェストの街角風景・・・。

ニュースサイトよると、カナダでは「ワクチンの供給量が大幅に増えて、各州で接種の対象を12歳以上に拡大する動きがある他、高齢者や高リスクの人たちへの2回目の接種の時期も早められそう」。うん、これは朗報だな。今のところ、80歳以上の高齢者で1回目の接種を済ませた人はどの州もおおむね90%前後だけど、2回目は人口の多い州ではまだひと桁の率。人口が多いから、できるだけ多くの州民に1回目を接種するのを優先させると、それだけ2回目に回せる量が少なくなっても不思議はない。BC州の間隔はぎりぎりの16週間だから、カレシの場合は7月末、ワタシの場合は8月始めということになるけど、これが1週間でも早められるのなら、ありがたいな。

アメリカでは国内でワクチンを製造していることもあって、大規模にワクチン接種を進めたおかげで若い人たちでも2回目を済ませているそうで、ニューヨークでブロードウェイの興行を再開できるほどにコロナが収まって来ている。それはそれで大いに喜ぶべきだけど、安心してしまったのか、特に若い世代で1回目だけで2回目を省略したり、もうワクチンはいらないという人たちが増えてしまって、いくらアピールしてもさっぱり効果が上がらないらしい。そこで、ニューヨークでは「予約不要、いつでも待たずにさっとワクチン」みたいなキャンペーンをやっているとか。オハイオ州では、ワクチンを接種した人に賞金1億円、宝くじを買えない年代の人には大学4年分の奨学金が当たる宝くじを発行すると発表したら、希望者がどっと増えたそうで、さすがreward(ご褒美)を期待することに慣れているミレニアル世代の面目躍如というところ。

BC州だって、今のところ州の成人の半分が少なくとも1回目の接種を済ませて、拒否する人の割合も急減。新規の感染数も7日平均が下降線を辿っているから、ワクチンはコロナ抑制に効果があるということで、早くから大規模なワクチン接種を進めて来たイギリスのデータもそれを裏付けていると思う。このままで行けば、三連休が明けたら、少しは今の厳しい規制が緩和されて、レストランに行けるかもしれないし、友達や家族と交流できるようになるかもしれない。下を見下ろせばそこにあるのはどん底だけど、上を見上げればそこには空が無限に広がっている。ほんとにワクチン2回目の時期が1週間でもいいから繰り上がるといいな。


夕焼け空にかわいいスマイル・・・


タワマンの窓から見る雲は・・・

2021年05月19日 | 日々の風の吹くまま
5月18日(火曜日)。☁☀☀。雨の予報だったのに、目が覚めたらけっこういい天気。ゆうべは夜遅く寝酒の最中に何度か北の方に稲妻が見え、しばらくして雷鳴のような音が聞こえたけど、いわば遠雷。ところが朝になって、メトロバンクーバーの一部地域で横なぐりの雨や激しい雷雨があって、落雷で停電したところがあったというニュースにびっくり。どうりでルーフデッキは穏やかだったのに、朝になったらバルコニーに並べてあったトマトやピーマンの鉢が転がっていたはず。花を付け始めたところだったので、カレシが温室ボックスに避難させたけど、高層マンションでのガーデニングは何と言っても風が大敵。

今日も特に何もしないでもいい日なので、空いっぱいの雲を眺めてのんびり。台風ならぬ雷雨一過で大気が不安定なのか、今日の空模様は真っ白な雲、真っ黒な雲、灰色の雲、巨大な雲、小さな雲が入り乱れて、全体が目まぐるしく変身。同じ雲の競演でも、道路から見るのと高層階から見るのとでは見え方がまったく違うからおもしろい。たかだか23階なんだけど、高台のてっぺんにあって、角部屋で外壁のほとんどが天井から床までの窓だからか、見渡す限りの空という感じで、そのやたらと広い空に浮かぶ雲もやたらと大きく見えて、しかも手が届きそうな錯覚がわいて来る。そのせいか、刻々と姿を変える雲を見ていると、誕生日に妹が送ってくれた自作のカードの「青空を漂う真っ白な雲に乗ってスマイルで夢想しているねずみちゃん」を地で行っている気分になるから楽しい。

ちっともじっとしていない雲を眺めていると、そのうちにいろんなイメージが見えて来る。人の顔らしく見えたり、動物のように見えたり、舞台で演じる物語に見えたりするから、ついストーリーが浮かんで来る。青空を背景にした雲にぽっかり「穴」が開くと、そこを通り抜けたら何が見えるんだろうと夢想し、ふっかふかの白い雲がむくむくと膨らんで来れば、その中に鼻を突っ込んでみたくなり、あっちに動物、こっちに人の顔といろんなものが見えて来る。ずっと昔々の子供の頃からそうなので、子供にありがちな空想力、想像力が旺盛なままで大人になってしまって、そのまま年を取ったというところかな。

空の雲が次々と姿や形を変えながら流れて行くのを見ていると、いつもデスクに置いてあるカメラに自然に手が伸びて、雲に乗って飛び回れない分、あっちの雲、こっちの雲とズームイン。引っ越して来てから5年半の間に、撮りまくった「雲」の写真はたぶん3000枚を超えているんじゃないかな。だって、同じ姿は2度と見られないんだもの。それにしても、今日の雲の移り変わりはちょっとクレイジー。はて、何が見えるかな。











コロナのパンデミック風景を点描すると

2021年05月18日 | 日々の風の吹くまま
5月17日(月曜日)。☁☁☂。初夏はちょっとひと休みの天気。月曜日なんだ(というのは関係ないかもしれない)けど、8時を過ぎてから目を覚ましたりして、何だかやる気が起きない日。リタイアしてから生理的、精神的なリズムが安定して、やる気を感じるまでに4ヵ月以上(もしかしたら半年くらい)かかったから、このだらだらはリフォームの3ヵ月半の非日常からリタイア暮らしの日常に戻る過渡期と思えばいいのかもしれない。ま、のんびり行こう。

のんびりするには、運動がてら家の中を歩き回りながらスマホで新聞をチェックするのもけっこう効果的。こういうのは外では危ないからやらないけど、ずっと前に日本の新聞で読んだ「歩きスマホ」ってやつかな。英語ではsmartphone zombieというらしい。はて、ゾンビとはなかなかうまい表現だな。心はスマホの中の幻の世界にあってここにあらずで、スマホを持って歩いているのはただの「個体」。何だかみんなこぞってADDみたいな感じで、本物のADDで日々苦労している人たちにとっては迷惑かもしれないな。よけいなお世話的なことをぼやっと考えながら、ローカルメディアのニュースの見出しをざっと読み。ふむ、コロナによるリモートワークで、雇用主側に常時接続をあたりまえとする風潮が生まれた結果、長時間労働が増え、仕事とプライベートの時間の区別があいまいになって、心身共に悪影響が出ているので、リモートワーカーに「ログアウトする法的な権利を」。長年の在宅自営業の経験から言えるのは、仕事場と私生活の場が同じだとどうしてもそうなっちゃうということ。

そのコロナだけど、カナダでは2週間平均の新規感染者数の増加率がマイナス24%。つまりかなりの減少が続いていて、その主な要因はワクチンの接種が急ピッチで進んでいること。BC州では高齢者から順次年齢を下げて予約を受け付けていたのが、予定より早く成人枠の最低年齢の18歳に到達。つまり成人は希望すれば誰でもワクチンの接種が受けられるわけで、ほんとに2回目の接種の予定が繰り上げになるかもしれないとのこと。ワクチンの供給が不安定だったときに、できるだけ多くの人に1回目の接種をするために、2回目は16週間先ということにしていたんだけど、ものすごい量のワクチンが届き始めて余裕ができたということだな。ワクチン接種が増えるにつれて、不安で様子見をしていた人たちも気が変わったらしく、「受けたくない・絶対に受けない」という人の割合は1月の半分以下のわずか10%ほど。その傾向にワクチン反対派が影響力低下の危機感を抱いたのか、笑うしかないような荒唐無稽な「有害説」を振りまいているらしい。

次の週末はビクトリアデイの三連休で連休明けに今の行動規制の期限が切れるけど、好天だった週末は2日連続でイングリッシュベイのビーチに大勢が集まって騒いで、警察が投光器を装備したヘリコプターを飛ばして解散させたそうで、あと1週間でちょっとは自由になれるかもしれないのを待てない人が多いってこと。だって、ワクチンを接種したらバンクーバーから飛行機でパリに遊びに行けるのに、車でウィスラーに遊びに行くのはダメで、へたをすると罰金というのは、笑うに笑えないヘンな話だもの。ま、新規の感染数とワクチン接種の進捗からして希望の光が差して来ているようだから、あと1週間、ひたすら自制、自粛で行って欲しいもんだ。


女性の心筋梗塞は男性のよりも危険

2021年05月17日 | 日々の風の吹くまま
5月16日(日曜日)。☀☀。今日もいい天気だけど、空が心なしかかすんでいて、何となくちょっと下り坂に向かいそうな感じ。きのうの朝は青空が東から南にかけてもやぁ~っとかすんでいて、天気が変わるのかなと思ってバルコニーに出たら、まだ森林火災の季節でもないし、そんなニュースも聞いてないけど、鼻の奥で何となく煙っぽいような、きな臭いような。後で川向こうのサレーで4階建てアパートが全焼する火事があって、道路向こうのマンションの陰になって煙は見えなかったけど、空がもやっていたのはその煙。でも、けさのもやもやは火事の煙ではなさそう。

のんびりと朝ご飯を食べていたら、テーブルにおいていたスマホがズズズッ。電話もテキストメールも着信すると振動するだけで鳴らないようにしてあるけど、どっちもスパムコール以外はあまり来ない。でも、けさのは(義)妹のマリルーからで、木曜日に心筋梗塞でロイヤルコロンビアン病院に搬送されてステントを2本入れたという、青天の霹靂のショッキングなメール。何でも1週間前の土曜日から具合が悪かったのが木曜日になって急変して、連れ合いのロバートが救急車を呼んだという話。地元メープルリッジの病院じゃなくて、カナダでもトップクラスの心臓循環器科のあるニューウェストミンスターのロイヤルコロンビアンに直行で搬送されたのは救急隊員が即座に心臓発作と判断したからで、そこですぐにステントを挿入したということは、カレシのときと同じようにいつ心停止するかわからない危機的な状態だったということか。

ステントを挿入後にメープルリッジ病院に運ばれて、きのう退院したというから、入院は2日。順調に回復ということで、ほっと胸をなで下ろしたけど、ワタシの心臓まで喉から飛び出して来そうになっちゃった。それにしても、何で心臓発作が起きるまで1週間近くも何もしなかったのかと思ってしまうけど、男性の心臓発作と違って、女性の場合は女性特有の症状があるそうだし、男性については常識になっている胸痛などの症状がはっきりしないことが多いそうだから、ワタシより1つ年下のマリルーも単に「具合が悪い」という認識で、心臓に異変が起きているとは疑ってもみなかったんだろうな。女は概して男より我慢強い傾向があるのも裏目に出ているんだろうと思う。でも、カレシのように、応急のステント(2本)挿入では足りなくて、緊急のバイパス(3本)手術が必要だったような状態には至らなかったのは不幸中の幸い。ステント挿入だけなら1週間もかからずに普通の生活に戻れるからね。

それでも、挿入したステントが冠動脈の組織に取り込まれるまでの1年ほどは、血栓ができてステントに引っかからないように血液を薄める抗血小板薬を飲むことになるので、その間は出血するような怪我をすると、ちょっとした傷でも出血が止まらなくて危険な状態になることがあるから要注意。ショッキングなニュースで1日何となくそわそわしちゃったけど、ふと気がついたら、今や同世代の家族のうちで薬を飲むのが日課にならずにすんでいるのはワタシだけ。「コロナが落ち着いたら、今度こそスラニナ先生に健康チェックをしてもらえよ。毎年やるんだぞ」とカレシ。ほんとに元気いっぱいの気分なんだけど、そうだねえ・・・。