リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

先延ばしするからこうなるの

2015年07月31日 | 日々の風の吹くまま
新しいマットレスでかなり良く眠れた気分。もっともごみ収集トラックの音にちょっと目を覚ま
されたけど、これが最後だと思うとどうでもいい気持でまた眠りに落ちたみたい。要するに、
環境音というのは気にするからよけいに気になるってことで、「あ、ごみ集めか」と思えば眠
れるけど、「ああ、うるさいったらない」と思えば神経が興奮して眠れなくなる。気になる音が
気になるわけで、概して音そのものよりは発生源に対して何らかの嫌悪感や反感を持って
いたり、ストレスを感じていたりすることが多いような気がする。

三連休の週末は本気で暑くなるという予報。来週の今頃は新居で荷解きに汗をかいている
だろうな。きのうも暑かったけど、夜に行ったときは閉め切っていたのに特に「暑い」という感
じがしなかった。ブラインドを下ろしていたせいもあるけど、午後の一番暑い時間帯に直射
日光に当たらないのが幸いかもしれない。おもしろいことに、建物の中で今売りに出ている
7戸のうち5戸が南西向きから西向き。エアコンがないし、日本のようにバルコニーに室外
機を置くわけには行かないから、いくら窓ガラスの断熱性能が高くても暑いだろうな。

今日は自動車保険の住所変更の手続きに行って、ついでに8月下旬に切れるエコーの保
険を更新。レートの区域が変わるそうで、エコーは3ドル、トラックは1ドル、それぞれアップ。
クレジットカードで払うのも何だからと1ドル硬貨を出したら、小さな封筒に入れて書類に添
付。帰って来た後はカレシはケーブル放送の口座切り替えの相談。「引っ越した夜は映画
をどうぞ」みたいなキャッチだけど、引っ越した夜はまだテレビがない。おまけにデジタルボ
ックスが3つあって、ひとつはVCRを経由してカレシのPCに繋がっているのでややこしい。
ああだこうだと長電話の末、「11日に来るから、それまでにテレビ(2台)を買わなければな
らない」。だからずっと前から買っておこうと言ってたでしょうが・・・。

電話会社もそうだけど、ケーブル会社もテレビと電話とネットのサービスを一社に統合すれ
ば1年間は特別格安料金になる、とセールス攻勢がすごい。競争が激しいのはわかるけど、
「お安くなります」の一点張りは何だかなあ。「そうでなくたって引越しはタイヘンなのに、今
はそんな話をしているときじゃない」とカレシ。ま、相手はマニュアル通りにやってるんだから、
そういうところはわからないだろうねえ・・・。

新しいマットレスは時差ボケに効く?

2015年07月30日 | 日々の風の吹くまま
今日は落ち着くまで目まぐるしく変わった日程が3件。まず午前8時に電話。で、マットレス
を買ったところから配達は午前9時と正午の間と確認連絡。目覚ましは9時なのでひと眠り。
マットレスが届いたのは9時10分。二階に運び上げて古いマットレスを撤去してもらうのに
15分。続いて午前10時の予定の不動産鑑定士が早々と登場。新オーナーがローン借り
換えのために評価を依頼したらしい。私たちは出かける予定だったのでシーラに留守番を
依頼したけど、家具の検収とその後の予定が土曜日に延びたので、キャンセルして「ゆっく
り寝ていてね」。

不動産鑑定士とほぼ入れ違いに新オーナー夫妻が生後6ヵ月の次男坊を連れて「挨拶」に
参上。ああ、ああ、めっちゃくちゃかわいい!打ち解けたところで新居の構想を聞いたら、賃
貸収入用のレーンウェイハウスもベースメントの貸室も作らないというのでびっくり。今どき
それでローンを払える人はあまりいないと思うけど、この家を建てるときの開発・建築許可
の手続きが自作の図面と3週間ほどの審査期間と数万円の許可手数料で事足りたのが、
27年後の今では環境意識の高まりで審査に数ヵ月、工事開始までの総コストが数百万円
というから、ますますおっそろしい話。

予定の来訪者が次々と来て、次々と帰ってもまだ午前10時半。キッチンの朝日がまぶしい。
中断されっぱなしだった朝食が終わってもまだ11時前。いつもならまだ寝ている時間にもう
1日の日程が全部終わってしまったので拍子抜け。でも、朝が早過ぎたので新しいマットレ
スのベッドでちょっと寝直し。驚いたことに新しいマットレスは古い方の2倍の厚さなのにワ
タシが片手で動かせる軽さ。あまりにも分厚い上に、フレームを外さずに載せたから、ワタ
シにはヨイショっとよじ登るくらいの高さになった。寝ぼけて転げ落ちたら危ないかな。でも、
寝心地はいいなあ、やっぱり。

夜はワタシの運転の練習を兼ねて、冷蔵庫に入れる食料品を持って新居にひとっ走り。ま
だがらんとした部屋に入って、初めて見る夜景に、おおっ!悪くないなあ、これ。港湾施設
の煌々とした照明が川に沿ってつながっていて、さすがのカレシも見とれていた。それでバ
ルコニー側の部屋は閉め切っていても遠くに背景雑音が聞こえるけど、ルーフデッキ側に
ある主寝室は耳を澄ましても静か。心地のよい新しいベッドと静かな環境でよく眠れそうな
予感・・・。

ああ、持つべきものは

2015年07月29日 | 日々の風の吹くまま
今日も目覚ましの設定は10時30分。でも起床は9時半。と言うのも、久しぶりにキツツキ
が来て、屋根のちょうど寝室の上にあたるところをトントン、トトトン。とっくに昔に寿命を過ぎ
たアスファルトの屋根板はぼこぼこになって、北側には苔が生えているから、週末の雨のせ
いで虫が息を吹き返したのかな。そういうと都会の中にいて自然が身近でいいなあと言う人
もいるけど、キツツキはドラミングで安眠を妨げるなんて序の口で、外壁のモルタルを壊し
て中に巣を作ったりするので油断は禁物。

今日は最後の掃除の日だったけど、シーラが体調を崩してキャンセル。おりしもシーラの誕
生日で、カレシと同い年だから72歳。生活のためとはいえ働きすぎた人生。最近は留守番
サービスを主にやっているもので、めったに自宅で寝ることがないとか。新居の方では月に
1度くらいの割で食事がてら掃除の「手伝い/監督」に来てもらおうと思っているけど、お金
を払っていてもいつまでも頼るわけにも行かないから、カレシに掃除を頑張ってもらうことに
しようかな。「オレ、掃除くらいできるから、遊び資金を稼ぐ程度に仕事を続けるといいよ」と
言ったのはカレシ。う~ん、がんがん仕事をしちゃおうかなあ・・・。

そのカレシは隣のパットの手を借りて、ジムが欲しいと言った巨大な防水シートと池の底に
敷くライナーを畳んでトラックに積む作業。防水シートは八角塔外壁の化粧漆喰を修理した
ときに塔全体を覆っていたものだから、裏のレーン一杯に広げて2人がかりでえっちらおっ
ちら何とか畳める大きさ。厚いゴム製の池のライナーも2人がかりでやっと持ち上げられる
重さ。どっちも長い間2つのガレージの間に放置してあったから相当に手こずったようで、お
じいちゃん2人は泥んこ。作業完遂のお祝い?にキッチンのテーブルで四方山話をしながら
ワインを1本半。

思いつきギリシャ風ポテトグラタンの夕食の後は、パットの隣の隣のアントンとカヨが残った
園芸道具やホースを引き取りに来た。このブロックでは私たちが一番古くて、次にパット、次
にアントン&カヨの順。越して来た時は幼稚園児だった1人息子はもう大学生。園芸マニア
のアントンは買ったまま放置してあった造園用の玄武岩の板にまるで宝物を見つけた子供
のように興奮。カヨに呆れられながらも、いかにもうれしそうに全部持って行ってくれた。あ
あ、持つべきものは良き家族、良き友、良きご近所さん・・・。

早起きしすぎると時差ボケになる

2015年07月28日 | 日々の風の吹くまま
また暑くなって来た。引越しの日に猛暑にならないといいけど、予報を見たら25度、26度。
その程度なら、まあいいかな。メトロバンクーバーは地形が複雑なもので、局地気象といっ
て、場所によって天気がまったく違ったりする。バンクーバーのこの辺りとニューウェストの
新居の辺りでは気温にも2度くらいの差があって、こっちが高かったり、あっちが高かったり。
昼間はどちらかというと向こうの方がやや高め。バンクーバーから7千キロ以上離れた大西
洋岸のニューファウンドランド州は記録的な冷夏だそうで、木曜日の最高気温はひと桁の
予報だから、ちょっと極端すぎ。まあ、できることならもうあんまり暑くならないで欲しいな。

午後にマイクが古いキッチンの戸棚を外しに来た。末息子のアンドルーを助手に、スライド
蝶番を引っ張ってドアを外し、キャビネットを壁に固定している奥のねじをじゃじゃっと外して、
あっという間に幅は違うけど奥行きが同じ白い戸棚3つが壁を離れた。安っぽいパーティク
ルボード製だけど、これを積み重ねれば即席の食料庫になるという胸算用。幸いペンキ屋
のジョンが休暇から帰って来たばかりで予定が入っていなかったので、すぐにペンキを調達
して始めてくれることになった。天井を白のまま残すので、2日程度の作業。その後は腕利
きの電気屋ロウルが照明器具を取り替えてくれる。この週末は三連休なので時間的にタイ
トだけど、「大丈夫、大丈夫」とマイク。うん、バスルームの改装に待ったがかかったのが結
果的に勿怪の幸いだったか。

今日は午前10時半の目覚ましで起きしたので、早々とおなかが空いてしまった。アルバコ
アまぐろでポケ丼を作ることにしたら、「じゃあ、大根とわかめのサラダを作る」とカレシ。とこ
ろが、きのうせっせと自分の料理道具を段ボール箱に詰めたもので、肝心の道具がないと
ひと慌て。軽量カップやスライサーを探して、あの箱、この箱と開けてごそごそ。ワタシはま
だキッチンには手をつけていないから、貸してあげると言ってるのに「自分のがいい」。はい
はい。引越しの当日までは食べるものを食べなくてはならないから、このあたりが引越しの
梱包作業の難しいところ。

あさってから先は早起きの連続になるからと、食後は2人ともちょっとへたれモードになって
鋭気を養うことにした。といって、テレビの前で爆睡したら元の木阿弥になっちゃいそうだけ
ど、ふはぁぁ、時差ボケ・・・。

時は商品なりと見つけたり

2015年07月27日 | 日々の風の吹くまま
週末にちょっとまとまった雨が降ったおかげで、埃で白っぽくなっていたトラックも車もちょっ
ときれいになった。きのうは夕方にGot-Junkのトラックが来て、前日とその日の朝に2人が
ほぼ1日がかりでガレージに集めたガラクタを30分ほどで積み込んで持って行ってくれた。
すごい山だと思っていたけど、「トラック6分の1で、最低料金をちょっと超えた量」なんだそう
な。カレシ曰く、「こんなんだったら初めから頼むんだったなあ」。まあ、何にしてもプロに頼
む話になると反射的に「自分でやる!」と言ってしまうのがカレシ・・・。

でも、秒読みの段階になって来て、カレシもやっと時間と自分のエネルギーに限りがあるこ
とがわかったようで、「ああ、気が楽になった」。うん、自分でやりたがる気持もわからなくは
ないんだけど、ここは「引越し」という大プロジェクトを完遂するための手順をいかに効率的
に組むかという課題を最優先しなければならないので、自分の力を試している場合じゃない
のよね。ワタシのビジネスでも、「自分でやれるのに他人に金を払う必要なんかない」と手を
つけたものの結局は外注せざるを得なくなったケースによく遭遇するから、わりと普通の人
間的な心理なんだろうとは思うけど、根底には人を信じられないための不安感があるのか
もしれないな。

そういうことで、きのうの夜は行方不明のビジター用駐車場パス探しはポールに頼み、入居
準備の作業のうち、主寝室のバスルームの改装は管理組合の許可が必要とわかったので
オンラインで申請を出し、マイクにはペンキ塗りと照明器具の取り替えから始めてもらうこと
にして、Bekinsのベニーには8月4日に梱包チーム予約の依頼。寝て起きた頃には、ポー
ルからは「ピーターに問い合わせ中」、マイクからは「了解。あしたの午後にキーフォブと照
明器具を取りに行って、ついでに持って行くキャビネットを取り外す」、ベニーからは「梱包係
2人とトラック1台を予約。料金は1時間1万3千円で最低4時間」とメールが来ていた。

時間は人間の精神的な余裕や自由を生み出す源泉だと思うけど、前世紀にはまだ誰にも
あったのが、今世紀になってからなぜかそれが稀少になって、価値ある「商品」になったと
いうことかな。まあ、ワタシだって時間を売ってお金を稼いで、そのお金で時間を買っている
わけだから、つまり、サービス経済というのは「時間」という商品が流通する経済のことなの
かな・・・?

とりあえずとそのうちにはもういらない

2015年07月25日 | 日々の風の吹くまま
雨模様の週末のはずだけど、雨、降らないなあ。今だったら誰も文句は言わないのに。ま
ずはきのう仕上た仕事をさっさと納品して、また引越しの段取り。管理人のシェリーさんと連
絡がついて、マイクにキー・フォブを貸していいことを確認。ビジター用の駐車場パスがない
のはキム夫妻の引越し荷物に紛れてしまったのかもしれないから、再発行料がかかるので、
連絡がつくなら問い合わせてみるようにとのことで、これはポールの仕事だな。とりあえず
部屋番号を書いた紙をダッシュボードに置くことで済ませる、と。

カレシがガラクタ撤去の第1弾にGot-Junkを呼ぶというので、ガラクタの調理器具を整理。
戸棚の上なんかになぜか壊れたものまでが埃を被って鎮座しているから、我ながら呆れる。
カレシがガラクタをガレージに集めている間、ワタシは壁にかけてある絵を外して梱包する
作業。自分のへぼ絵もプロの絵も一緒。ガラスの壁が多くて、こんなにたくさん飾れる壁が
あるのかな。ま、この段階に至ってはとりあえず「何とかなるか」で行くしかないんだけど。あ
と10日で引越し荷物をまとめられるのかどうか心配になって来て、結局はBekinsの荷造
りのプロに来てもらうことにした。追加の費用が発生するけど、餅は餅屋と言うし。

壁ががらんとして来ると、だんだん「我が家」という感じが薄れて来る気がする。二階とキッ
チンと一階のバスルーム以外、壁はどこも新築当初にとりあえず塗った白で、27年経った
今では薄汚れた白。こうして見ると、生活のいろんなところを「とりあえず」で済ませて来たん
だなあとつくづく思う。本来ぐうたらなせいもあるけど、自営業の仕事が忙しくなりすぎたせ
いもあるし、カレシの協力が得られなかったせいもある。ま、言い訳はいくらでも出てくるけ
ど、「とりあえず」で40年来てしまったってこと。この先の人生は何でも「そのうちに」で済ま
せていられるほど長くないことは確かだから、もう「とりあえず」の暮らしは卒業しよう。

新しい椅子は、シートは堅さを自分の好みに調整して、やや前のめりに設定。肘掛はマウ
スを使う左側を右側より高めにしたら、座り心地は100点満点。6万円の椅子と7千円の椅
子を比べてもしかたがないけど、ほんとに比べものにならない・・・とフットレストをぎこぎこと
漕ぎながら、これからの人生には「とりあえず」と「そのうちに」は不要と決めて、ワタシの辞
書から削除することにした。

ヘブンリーなベッドと椅子とフットレスト

2015年07月24日 | 日々の風の吹くまま
屋根をバタバタと叩くような音で目が覚めたら、雨だ、雨!かなりの降りなのはうれしい。水
不足が解消されるどころか、貯水率が危険域に近づきつつある貯水池にはまったく影響な
しだそうだけど、一滴も降らないよりは絶対にいい。水源管理の担当者が150ミリ以上降ら
ないと目に見える効果はないと言っていた。そんな雨、バンクーバーじゃ降りっこないだろう
なあ。

雨の中を注文してあったワタシのオフィス椅子を取りに行った。壊れるまで22年間使った椅
子を買ったのはChair Worksという小さな店だったけど、よく似た椅子を見つけた店の名
前がChairlines。見積もりを頼んだときにどんな関係か聞いてみたら、「Chairlinesは昔
Chair Worksと言う名前でした」という返事。新しい椅子もergoCentricと言う同じメーカー
のものだった。うれしい!シートや背もたれ、肘掛の高さを調節できて、背もたれとシートは
傾斜も調節できて、さらにシートの奥行きも調節できて、壊れたのもそうだったけどシートの
下は調節レバーが何本もある。でも、新しいのは並んでいる3つのハンドルの形を丸、三角、
四角と変えてあるので間違わなくていいな。椅子のキャスターをフローリング用のに変えて
もらっている間、ショールームの隅で見つけて衝動買いしたのがフットレスト。足の裏をくす
ぐるいぼいぼがついていて、下は曲線なので、座っていてぎっこんばったんと足の運動がで
きるなかなかの優れもの↓

     

椅子をトラックに積んだまま、今度はマットレスを買いに大きな寝具店へ。カレシが派手に
寝返りを打っても目を覚まされないタイプのが欲しいと言ったら、セールスマン氏、「奥さま
方の苦情のトップですね」とにやり。並んでいるベッドに寝転がって堅さをチェック。寝返りを
打ってみて寝心地をチェック。選んだのはウェスティンホテルで寝たことのある「ヘブンリー
ベッド」。うちはダブルとキングの中間のクィーンサイズだからわりと高いけど、たまたま上と
下を別々に売るセールをやっていて、マットレスだけをセール価格で買うことができた。ベッ
ドの買い替えは実は35年ぶり。配達は木曜日で、ついでに古いマットレスを撤去してもらう
ことにした。これだと引っ越す前にゆったり眠って鋭気を養えそうだな。

今日はこれだけで十分に疲れてしまったけど、臨時休業の前にと飛び込んで来た小さな仕
事をやっつけなければならない。いつもの校長先生の朝礼の訓示みたいで退屈極まりない
おエライさんの檄だから、簡単、簡単・・・。

手続きってのは何かとめんどう

2015年07月23日 | 日々の風の吹くまま
2日続けての早起きでがっくり疲れた2人だけど、今日も午前11時半に目覚まし置き。でも、
寝酒をせずに(わりと)早寝したので、かなり安眠できた感じ。今日はカレシが引越しのため
に英語教室を休みにする前の最後の授業。ワタシは新居の管理会社のウェブサイトに登
録して、引越しの日にエレベーターを確保する仕事。まず引越し本番の6日に「入居」として、
別に前日の5日に「家具の配達」として、それぞれ正午から午後4時までを予約。夕方に管
理人から「予約確認」のメールが来て、ほっ。

その間にこの家を解体する業者から「有害物質」の検査をする人が来て、家のあちこちの
天井や壁からサンプルを採取。うんと古い家なら石膏ボードにアスベストが混じっているこ
とがあるそうで、ま、築27年なら問題はないそう。それでも解体許可申請の手続きの要求
事項になっているから、サンプルを検査して報告を添付しなければならないんだとか。家を
1軒潰すのにもずいぶん手間がかかるようになったもんだと思うけど、有害物質を無造作に
ごみ埋立地に投棄するわけには行かないし、何よりも解体作業をする人の健康と安全を守
るための条件だから、バックホー1台で無造作に潰した昔がのんきだったということだけど。

検査の人が帰った後はモールへひとっ走り。郵便局に行って転居通知の用紙をもらって、
最大何ヵ月まで転送してくれるのか聞いたら、「1年間ですが、今キャンペーンで1ヵ月無料
で延長していますので、13ヵ月です」。は、泣く子も黙るカナダポストが販促キャンペーン?
昔はごり押しの賃上げ要求で1ヵ月以上もストをやって、メールがなかった頃に国中が迷惑
したもんだけどな。ま、民営化したらしたで、儲からないと戸別配達を廃止することにして、
相変わらずの憎まれっ子。それでも1回の通知でクリスマスの時期をカバーできるからいい
か。スーパーで買い物をしてカレシと落ち合い、一緒に裏のKin’sに回ったら、おお、初物
の地物のとうもろこし!時期的にずいぶん早いけど、猛暑のせいで熟すのが早すぎて、収
穫しても需要が追いつかないらしい。

     

でも、すごく太くて、ずっしり重くて、大きな粒が先っぽまでび~っしり。鍋に4本は入らない
ので、2本を茹でて、後の2本は蒸して、熱々のうちに定番のハムと一緒に食卓へ。蒸した
方が甘さが残っていておいしかったけど、茹でたてのとうもろこしをふうふう言って食べると、
故国北海道の味・・・。

曇った日には陰鬱な白一色

2015年07月22日 | 日々の風の吹くまま
午前9時半に目覚まし起床。ちょっときついなあ、やっぱり。きのうは寝酒もせずに早々と寝
てしまったけど、ある意味で2人とも何となく「どっと疲れた」という気分。今日は11時にマイ
クと新居で会うのに、カレシにワタシ1人でも行けるから寝ていてもいいよと言ったけど、カ
レシは「どうせ眠れないから行く」。疲れているならワタシが運転するよと言ったけど、「いや、
オレが運転する」。もう何度も通った道順だから大丈夫だよと言ったら、「キミは大丈夫でも
他のドライバーがあてにならないから危ない」。ふぅ~ん・・・。

新居の駐車場は地下1階が一般の有料駐車場で、地下2階と3階がコンドミニアム専用。
私たちの駐車スポットは地下2階で、キーフォブで開閉するゲートから近くて、車を降りて角
を回ればすぐエレベーターホールというところにある。広いユニットから優先的に便利なス
ポットを割り当てているという印象で、たぶん売値にもそれが反映されているんだろうな。ロ
ビーに出たらマイクが待っていて、さっそく部屋に上がって作業の内容を確認。取り替える
照明を確認していたら、あら、デンに下がっていたシャンデリアがなくなっている。キム夫妻
が前の住居から持って来たものを新居で使うのにまた持って行ったんだろうな。どうやって
処分しようかと思案していたから、いやぁ大助かり。

作業リストを確認して帰って来たら、今度はあちこちにメール。戸建てと違って、コンドミニア
ムには何をするにも管理会社に話をつけないとならないからタイヘン。その間カレシはくた
びれて昼寝。あなたも年だねえとからかってやろうと思ったけど、精神的な疲労の方が大き
そうだからやめた。目が覚めてもむっつりして、ため息、ため息。まあ、そっとしておいたら、
夜になって元気が出たのか、自分の細々としたものの整理。「こんなものが出て来た」と宝
探しを楽しんでいるような口調になって、けっこう冗談も出てくるようになったからちょっと安
心した。

夜中のランチを作っているそばでカレシ曰く、「今日はあっちですごく気が滅入ってしまって
ね。がら~んとしてるし、どこもかしこも病院か施設みたいな白一色でさ」。そうか、今日は
曇っていたから、あのくすんだ白がよけいに陰鬱に感じられたんだ。たしかにそうだな。ま、
きれいにペンキを塗って、家具を入れれば、ちゃんと日常生活の温もりが出るんだから、そ
れまでもうひと踏ん張りしよ・・・。

まだ我が家の実感がないけど

2015年07月21日 | 日々の風の吹くまま
午前10時半の早起き。いかにも雨が降りそうな空だったけど、いそいで朝食を済ませて、
一路ニューウェストミンスターへ。新居の引渡し時刻が正午。正面にトラックが2台止まって
いて引越しの最中。ポールと売主側のエージェントのピーターがロビーで待っていて「荷物
の運び出しが遅れているんだよ。法的には正午が退去期限なのに」。ま、高齢者だし、引越
しトラックの到着が遅れたのかもしれないし、ガラクタを残さずに明け渡してくれたらそれで
いいと思うけど。

ロビーで話をしながら待つこと30分。娘を伴ってキム夫妻が降りて来た。「終わりました」と
2本の鍵がついたキー・フォブ2個。この認証用キー・フォブがないと玄関の中に入れないし、
エレベーターで上がれないし、住人専用の駐車場にも入れない。めんどうでもあるけど、出
かけるのにいちいち防犯アラームをセットして60秒以内に外へ出て、帰って来たら30秒以
内に解除して、という手間に比べたら楽なもの。これが「マンションは鍵ひとつで出かけられ
る」という利点なんだろうな。まずは駐車場への入り方を覚えて、決められたところ(2台分)
に止めて、「自転車置き場」と書いたドアを開けて(自転車はない)、中にある専用ロッカー
に持って来たスチール棚を入れた。ケージのようなロッカーは各戸にひとつずつあって、私
たちのはかなり大きいから便利そう。

次はエレベーターでの使い方を覚えて(ピッと当てるだけだけど)、いざ23階へ。ポールに
促されてカレシが鍵を開けた。ドアを開けたら、がら~ん。お願いした通りにすっかり空にし
てくれていた。もちろん床にはごみが落ちているけど、そこは引越しの前に掃除すればいい
こと。でも、キムさんは「掃除の費用を払うので請求してください」と言い残して言ったという
から、アジア人の律儀さなのかもしれないな。コンセント等の位置や要所の寸法を間取り図
にマークして、写真を撮る作業に1時間ほどかかったけど、家具も何もなくてがらんとしてい
るせいで、話し声や窓の外の音が室内に反響するから、まだ「我が家」と言う実感はわいて
来ない。でもまあ、これから5年、10年とかけて「我が家」にして行けばいいよね。

帰って来てちょっと疲れた気分だけど、明日は午前11時にマイクと「我が家」で会う予定で、
しばらくは早起き。でも、そのまま習慣になればいいね、せっかくオフィスから空を見られる
ようになるんだから。

     

     

☆長い道のりだったけど、もうすぐ引越し

2015年07月21日 | 日々の風の吹くまま
 7月20日。新居の購入契約が確定したのが5月の半ば。でも、売主が7月明け渡しを希望して、こっちも売れた家にガラクタ整理の目的で8月半ばまで居座っているので、最終決済は7月20日、明け渡しは翌日21日ということになって、その日がとうとうやって来た。金曜日のうちに、購入金額(ざっと8900万円)に移転登記税160万円、明渡し後の164日分の固定資産税と7月の管理費の11日分を加算して、不動産会社の信託口座に預けてあった頭金を差し引いて、弁護士事務所の手数料を加算した合計額を銀行手形にして、弁護士のリチャードのところに持って行き、書類にサインをして準備は整っていた。5月初めに家の売却の方を決済して即席ミリオネアになった私たちだけど、銀行の残高はみごとに桁がひとつ減っていて、「ミリオネア」はあっさり2ヵ月半で終わり。(実感する暇は全然なかったな。)

そして今日午後3時過ぎ、決済と移転登記の手続きを担当したパラリーガルのキンバリーから「すべて完了しました」のメール。やっと新居の決済と所有権の移転登記の手続きが済んだわけで、これで私たちの「家なき子」状態にもやっとピリオドを打って、めでたく「ニューウェストミンスター市のアップタウン地区にあるタワーの23階、床面積137平方メートル+バルコニーとルーフデッキ合わせて約70平方メートルのコンドミニアム」が我が家になった。明け渡しは明日の正午。激流に押し流されて来たような5ヵ月半だった。カレシは想定外のことに直面して「できない」と思った瞬間に轍にはまってしまって、誰の言葉も耳に入らなくなるところがあって、カレシがペースの速さについて行けなくて不安障害のようになった時期もあったし、このまま15年前の地獄に戻るのではないかとワタシまでが情緒不安定になったときもあったし、ワタシとカレシの40年があっけなく空中分解してしまうのではないかという一触即発の場面もあった。ワタシが引っ越したいと言い出したきっかけが15前に私たちを苦しめた事件のフラッシュバックだったのがカレシにはショックだったようだけど、大げんかを繰り返すうちに少しずつそれぞれの気持に向き合うことができたから何とか2人でここまでたどり着けたんだと思う。

カレシもワタシが窓のないベースメントの仕事場で25年も働いて来て、空が見える生活がしたくなった気持をわかってくれたらしい。今はカレシの気持が揺らぐたびに「キミのために引っ越すんだからね。キミにハッピーでいてもらいたいからなんだよ。キミがハッピーにならなかったら引越しは失敗ってことになるんだからね」とまるで呪文を唱えるようなことを言っている。掃除くらいは引き受けるから、楽しいことをする資金を稼ぐくらいのペースで仕事を続けたらいいとまで言ってくれて、心境の変化の大きさに多少の戸惑いを感じないでもないけど、これからの生活に前向きになってくれたのはすごくうれしい。新居に落ち着いたら、仕事はほどほどにして、カレシのために毎日新鮮な食材を買って来て、おいしい料理を作ってあげよう。義理の姪のサンドラが「新しい出発ね」と言ったけど、まさに私たち夫婦の「新たな出発」・・・。

モノを「捨てられない人」のカレシも、セルフストレージを借りたことで、納まり切れないモノも手放さなくてもいいのだとわかって安心したのか、前向きに引越し準備にとりかかるようになった。庭はなくなるけど広い北東から南東向きのルーフデッキがあるし、南東から南に伸びる広いバルコニーもあって、日当たりは十分。ルーフデッキにはプランターをいくつも置いてこれまでとはちょっと違ったガーデニングに挑戦すればいい。そう決めて、ガレージにずっと放置してあった材木を使ってプランターを作り始め、試行錯誤の末にけっこうしゃれたプランターができあがった。[写真]

ワタシは電動ドリルの使い方を指南しただけだから、不器用で手仕事が苦手なカレシとしてはすごい快挙だし、おかげでかなり自信がついたようでもある。このプランターで摘み菜にする野菜を育て、屋内のキッチンのすぐ外に置く園芸スタンドではマイクログリーンを育ててくれるという話。いろんなことが変わるということだなあ。ごく普通の老後生活に一歩近づくのかもしれない。ここまで来るのに私たちは40年かかったということだけど、引越しを10年先まで待たなくて良かったとつくづく思う。

新居が決まって最初に気づいたのが、持って行ける家具がないと言うことだった。ワタシが自分で設計した家だから、作り付けのものが多くて、引越しするからといって外すわけには行かない。なぜ何もかも作り付けにしてしまったのかは記憶が飛んでしまって覚えていないけど、考えてみると私たちはまともな家具を持ったことがなかった。結婚してアパートからタウンハウスに引っ越したときは、食器戸棚やコーヒーテーブル、ナイトスタンド、ワタシのデスクをすべて自分で作ったものだった。普通の勤め人だった頃の私たちには上等な家具を揃えるお金がなかった。不細工な家具でも作って使い始めてしまったら、新しいのを買うのがめんどうで結局はまともな家具を買わないまま、新築ついでに作り付けにしてしまったのかもしれない。デザインを選んで寸法や仕上げを指定できる家具店が郊外にあって、カスタム家具の製作について問い合わせたら、オーナーから「ご相談に乗ります。電話してください」との返事だったので、ここで新居の家具をまとめて新調することにした。個人経営の小さな会社だけど、湿度の高いアジアからの輸入品を冬は暖房で乾燥する環境で使っていたら、椅子など数年でぐらついてしまったから、BC州やカナダ東部産のカエデやオークの無垢材を使って地元で製作しているところが魅力。家具の全面新調なんてこれが最初で最後だと思えば、ン百万円の出費も大いに価値があるというもの。

私たちが住むことになるニューウェストミンスター市はバンクーバーの隣の隣の小さな町。カナダ西部で最初に市制を敷いたところで、1866年にバンクーバー島植民地と合併した際に首都の地位をビクトリアに取られたり、カナダ横断鉄道の終点がバラード半島北側に行ってしまったりの不運?に遭ったけど、20世紀の初めにバンクーバー市に抜かれるまで現在のメトロバンクーバーで最大の都市だった「由緒ある」ところ。現在の人口は7万人足らずで、面積は15.3平方キロ。隣のバーナビー市との境界からフレーザー川の岸までは直線距離で3キロもなくて、何となく周りの大きな都市の発展で取り残されて、ひっそりと母なるフレーザー川の懐に抱かれて眠っているという感じもする。だからこそ昔の面影が色濃く残っていて、市政も市民に密着しているように見える。私たちの新居があるアップタウン地区の東はクィーンズパーク地区、西はブラウオブザヒル地区で、どちらも住民参加で「歴史遺産」の保護に熱心だし、高齢者や障碍者に優しい都市作りに積極的なようだし、芸術や文化活動にも熱心だし、どうりで住んでいる人たち、住んだことのある人たちが口を揃えて「好きだ」と言うはずで。ワタシも住んでみたらきっと好きになると言う予感・・・。

明け渡しが済んだら、コントラクターのマイクにペンキ塗りなどの内装工事をしてもらって、8月6日に引越し決行。あと2週間とちょっと、本腰を入れて「荷造り」をしないと・・・。


あったけどなかったそんなつもり?

2015年07月20日 | 日々の風の吹くまま
週末はあんなに暑かったのに、いきなり平年並み。まだ朝から暑いだろうと思って一晩中エ
アコンを低速でかけておいたら、もう少しで寝冷えするところだった。気温は下がっても雨不
足の水不足には変わりはなくて、メトロバンクーバーの水の使用制限は今日からステージ3。
芝生の散水は禁止(如雨露を使ってなら花壇や菜園の水遣りは可)で、自宅での洗車も禁
止。ろ過装置をつける前に買っていた20リットルのボトルが何本か残っていたので、それで
埃だらけになった車を引越し前に洗ってやろうと思ってたんだけど、ダメか・・・。

テレビをつけたら、トロントに本拠がある不倫サイトのAshley Madisonがハッカー被害に
あって、何千万人もの会員の個人情報を盗まれたというニュースで持ち切り。ハッカー集団
はサイトを閉鎖しなければ客の実名やヌード画像を公開すると脅しているらしい。今ごろは
世界のあちこちに真っ青な人たちがいるだろうな。ま、「人生は短い。浮気しよう」なんて何と
も不届きなタグラインに浮かれて乗っちゃったおバカさんたちだろうから、自業自得と言えな
いこともないか。日本はこんなサイトにお金を使わなくたって、その気になれば浮気のひと
つやふたつ簡単にできてしまう国だから、あまり需要はないんじゃないかと思ったけど、どう
なんだろうな。ま、そんなつもりはなかったのに、と大いに後悔してね。

東芝の不適切会計事件はいかにも日本的。おエライさん曰く「圧力をかけたことはない」。こ
れを通訳すると、「こっちはそのつもりはなかったのに、圧力がかかっていると感じた方がお
かしい」。つまり、「下々が圧力をかけられていると勝手に感じて、勝手に気を利かしてやっ
たことである」。なるほど、東芝には空気を読む達人がたくさんいたってことか。でも、空気
が濁っていたんでは読み間違いが起こって、「以心伝心」がとんでもない方にすれ違うこと
もあるわな。そんなつもりはなかったと言ってみたところで、下には「そんなつもり」と伝わっ
ていたのは事実なんだから、下っ端に責任を押し付けるって経営トップとしてどうなの?ま、
よそのことだから・・・。

午後3時過ぎ、パラリーガルのキンバリーから「すべて完了しました」のメール。新居の決済
と移転登記の手続きが済んだわけで、私たちの「家なき子」状態にやっとピリオド。この先は
短い間にやらなければならないことがどっさりだけど、早く落ち着いて暮らしたいね。

ドッペルゲンガーはどんな人かな

2015年07月19日 | 日々の風の吹くまま
あつぅ~い。軽く30度。何度も言うけど、これは普通のバンクーバーの夏じゃない。そんな
中を(義)妹のマリルーとパートナーのロバートがメープルリッジの端からトラックを飛ばして
来てくれて、電気工のロバートが新居に持って行く照明器具を外して代替品を取り付けてく
れた。ロバートはカレシと同い年で、長いこと月の半分をアルバータ州北部のタールサンド
採掘現場に行って巨大なトラックの電気工事や修理をしていたけど、去年の春に膀胱がん
が見つかって、治療のために引退を余儀なくされた。(タールサンド採掘現場周辺ではガン
の発生率が高いと言われる。)

マリルーにはカレシの園芸道具の他にミートスライサーや電動アイスクリームメーカー、各
種のキッチン用品、ワイングラスやゴブレット、料理本をもらってもらって、照明具を取り替え
てもらった「料金」は極楽とんぼ亭自慢のローストチキンのディナーとしばしのおしゃべり。こ
れまでは物理的な距離が一番遠かったからめったに会えなかったのが、車での時間がぐん
と短縮されて気軽に行き来できるようになるのがうれしい。認知症を予防するには積極的に
人と交流することがきわめて重要なんだそうで、人付き合いをめんどうくさがるカレシもさす
がに年を取るほどにその意義がわかって来たらしい。

人間はみんな十人十色の千差万別だから、相手の背景も価値観も性格も生き方も、とにか
く何から何まで自分とは違っていて不思議はない。それを前提にしていれば、社交がストレ
スになるということはあまりないんだけど、小町横町辺りで些細な違いや期待とのずれが気
になって苦手だの何だのと言っている人たちは、相手も「自分と同じ(だろう/であるはず)」
と言ういたって受動態な前提で他人を見ているんだろうな。何だか自分のドッペルゲンガー
を探し求めているようにも見えるけど、どれだけ相性がぴったりでも誰も自分とまったく同じ
じゃないのが現実。もっとも相手がみんなドッペルゲンガーだったら何でもツーカーだろうか
ら、あまり脳を働かせなくても良くて、ちょっと見には楽そう・・・。

でも、自分とはいろんな点で違ったり、予想や期待に副わない人たちとうまく付き合って行く
には脳みそを働かせ(能動態で)なければならなくて、ストレスで疲れる。でも、疲れるからと
言って人との交流を避けていると認知症のリスクが高まるんだそうで、それも怖い。はて、
どうしたら・・・?

猛暑の中でガーデンパーティ

2015年07月18日 | 日々の風の吹くまま
とは言えない温度。今日は最後の息抜きの日で、イベントはガーデンパーティ。これじゃあ
暑すぎ。それでも、朝食後にそれっとリサイクル用の紙類をエコーに積んで、リサイクルデ
ポまでひとっ走り。暑いから空いているかと思いきや、家族連れがいたりしてけっこう込んで
いた。土曜日だもんな。大きな段ボールの束を抱えたパパの後を小さな女の子が小さな紙
の束を抱えてとことこ。パパに抱き上げてもらって紙の束をコンテナに落とした後の満足そ
うな笑顔が何ともかわいいっ!

ひと休みして、シャワーを浴びて、背中丸出しの猛暑ドレスに着替えておでかけ。Arts Club
の「ADC(芸術監督サークル)」のシーズン打ち上げパーティの会場は由緒ある高級住宅地
ショーネーシーのお屋敷の前庭。そこでチームを組んでクロッケーをやるんだけど、ワタシ
は暑すぎるからパス。芸術監督のビルが「イギリスではクロッケーは乱闘騒ぎも起きる熱血
スポーツです。気合を入れてプレーしてください」と開会の辞。噴水もある広い庭の2ヵ所で
プレーが進行している間、ワタシとカレシは日陰でワインとサンドイッチ。親しくなった人が増
えておしゃべりが楽しい。テスラの電気自動車で1滴もガソリンを使わずにアメリカのアリゾ
ナまで往復して来た人の話は興味津々。この人、ふだんは電気スクーターを乗り回してい
るそうな。

今年は6つのチームがレストランのギフト券の賞品を競ったけど、ビルが「各チームが勝手
なルールでプレーしていたのでスコアが当てにならないから抽選にする」と宣言して、スコア
カードをカウボーイハットに入れてごしゃごしゃ。お屋敷の女主人が取り出した「優勝チーム」
は4組だった。これで2014/15年の劇団支援のシーズンが終わって、「みなさん、どうぞ
すばらしい夏を」と乾杯。9月半ばのワインフェアまで夏休みで、その翌週には新シーズン
第1作のオープニングナイト。バンクーバーの夏は短い。

おしゃべりしながらサンドイッチを4個くらい食べたもので、夕食はランチ用に買ってあった
冷凍ピッツァ。引越しまで後3週間を切ったというのに、2人ともへたれてひと眠り。年だなあ、
もう。いや、へたれは猛暑のせい・・・。

あるところにあるものは

2015年07月17日 | 日々の風の吹くまま
何となく寝足りないのは、いつも朝の8時過ぎになると目が覚めてしまって、また眠りに落ち
るときもあるけど、そのままうとうとしかできないことが多いからだと思っていたけど、今日も
早々と目が覚めて眠りに戻れないままつらつら考えていたら、やっとわかった。毎日8時過
ぎに出かける隣のパットがエンジンを始動する音で目が覚めるんだ、と。ボランティアに忙し
いパットはいつもうちの車の後ろに路駐していて、それが寝室の窓の外に当たる位置。おま
けに今日はごみの収集日だからよけいに騒々しくて眠りに戻れない。そっか、生活時間が
変則的な人間が地面近くに住んでいるからいけないのか・・・。

午後は新居の最終決済の準備のためにリチャードの弁護士事務所へ。銀行手形を渡して、
まず購入したユニットの位置を確認するイニシャル。次に不動産譲渡税の納付書にサイン。
Property Transfer Taxと言うんだけど、これを払わないと買った不動産の権利を登記でき
ないので、「移転税」と言った方がいいかな。初めてマイホームを買った人たちには軽減制
度があるけど、私たちにはないからしめて160万円。最後に計算書の説明を受けてサイン
をして、あっさり10分。後はパラリーガルが月曜日に代金振込みや名義の移転手続きをし
てくれる。

リチャードの事務所は不動産売買の法務ではバンクーバーで最大級。今年はずっとてんて
こまいで、「みんな疲れて来ている」。そうか、それでArts Clubのレセプションで会わないこ
とが多かったのか。普通は春が一番活発な住宅市場が未だに毎月記録を更新し続けてい
て、いつもなら落ち着くはずの7月も6月を超える勢いなんだそうな。頭金や決済などで事
務所の預かり口座を通ったお金は何と某国の首都に派手な競技場を建ててあげられそう
な額らしいからすごい。

引越しの準備は進んでいるかと聞くので、まあモノが多くてとにかくタイヘンだったという話
をしたら、「うちは娘のためにガレージを壊してレーンウェイハウスを建てることになって、中
にあるものを他に移している最中なんだけど、すごい量なんだよねえ」とリチャード。あらら、
ここにもガレージを物置にしていた人がいる。(今どきガレージに車を入れる人っているんだ
ろうかと思ってしまうな。)新シーズンに会いましょうと挨拶を交わして帰って来たけど、何だ
かどっと疲れが出たような気分で、2人とも昼寝で爆睡。2月に突然始まったこの引っ越し
大作戦、ゴールはもう目の前・・・。