リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

世も末というか何と言うか

2020年03月18日 | 日々の風の吹くまま
3月17日(火曜日)。☀☁☀。最低気温が上がったので、週末からレクルームに避寒していたゼラニウムとフクシャをバルコニーのミニ温室に移動。ルーフデッキではプランターでクロッカスが咲いて、ずっと鉢植えのままの桜につぼみらしい丸いふくらみが2つ。この桜は昔札幌にあった実家の庭の桜の種を持って来て育てたもので、引越しで持って来られた最後の1本。去年はなぜか花が咲かなかったけど、今年は咲いてくれそうかな。ウォーキングに行ったら、今日はもう1本のモクレンもわっと開花していて、花がでっかいから青空に映えてみごとなもの。

 

 

コロナ対策でビジネスやイベントで集まってもいい人数が圧縮されて来て、とうとう50人になっちゃった。おかげでArts Clubも3つの劇場すべてを閉鎖して、上演中の作品を直ちに中止。今シーズン残りの作品のうち4月に開演するものを延期して、今日から30日まで制作部門は自宅待機、裏方の事務部門はテレワーク。すでに買ってあるチケットはを寄付すれば税額控除用のレシートを発行すると言うので、延期になったカリフォルニアワインフェアと作品2つのチケットを寄付することにした。開演時期が決まったら新しいチケットと交換してもらえるんだけど、いったん寄付して、いつも1シーズン分まとめ買いするバウチャーがかなり残っているので、再開後に改めてチケットを買おうというわけ。どっちみちシーズンの終わりに残ったバウチャーを寄付するので、今ワタシにできる緊急時の支援。劇場の灯を消すわけにはいかないもの。

内陸のケローナという都市のスーパーで、中年のカップルが肉売り場に並んでいた肉のパックやソーセージなどをあるだけ全部2台のカートに積んで買い占めるという事件があって、レジでほくそ笑んでいるビデオがネットで拡散して非難轟々。こっちのスーパーのカートはでっかいから、そのカート2台いっぱいの肉類の値段はすごい金額になったと思うね。そんなに買い込んでどうするつもりなんだろう。短いビデオだけど女性の顔がはっきりわかるから、そのうち身元が知れわたるんじゃないかと思うけど、何かのパフォーマンスじゃないだろうな。レジ係はマネジャーに相談することもしないで黙々と勘定をしたみたいで、後で店のマネジャーがメディアに「今後はこういうことがないようにする」とコメントしていたけど、ほんとにもう・・・。

国境を閉鎖することになったカナダとアメリカの間で互いに不要不急の往来を禁止する話がまとまりつつあるらしい。物資の往来は続くと言うことだけど、また短絡思考の人たちが勘違いして買いだめに走るんだろうな。もうメディアやSNSに溢れる情報の最初のひと言ふた言しか聞いてないし、読んでないんだと思う。その情報だって投稿者がただ他の誰かの投稿を「シェア」しているだけが多いし、まさにWHOの誰かが指摘した「インフォデミック」がコロナのパンデミックを凌駕しているという感じ。悪いけどやっぱり海の中を右往左往する小魚の大群のイメージが浮かんで来てしまうね。それが今どきの風潮なんだろうけど、自分がきちんと読んでもいない情報を「シェア」の名で撒き散らしては怖い、怖い。ちょっと毒蝮三太夫のブログを読んでみたらいいよ。おもしろいから。


下がれば上がるし、右に振れれば左に振れるし

2020年03月17日 | 日々の風の吹くまま
3月16日(月曜日)。☀☀☀。春。きのうはモールの道路向かいに3本あるモクレンのうち南端の1本が開花し始めていた。プリンセスのお帽子になりそうなくらい大きな濃いピンクの花が咲くので、いつもこの時期には買い物のときに下を通るのが楽しみなの。うん、春は確実に来るんだから。

そう、コロナだって経済危機だって株式の暴落だって確実に過去のものになるのよね。どどんと下がった株価だってまた上がってくるのよね。人類の営みも含めて、マザーネイチャーはそうやってある種の淘汰を連綿と繰り返して来たんだと思うけど、人間は誰か/何かが「やってくれる」、「答を与えてくれる」便利さに慣れすぎて、自分の脳みそを使って考えるのがめんどうになってしまったのかもしれない。だから、情報や知識がどれだけ豊富に手に入っても、コンテキストに沿った有効な使い方ができなかったり、分析や観察、想像、判断といった要素が思考から抜け落ちてしまっていたら、反応するしかないんだなあという気がするけどね。まあ、人間本来の思考ってのはアナログなプロセスなんで、FOMOウィルスが蔓延するナノ秒のデジタル情報社会では自分の頭で考えている暇がなくなっちゃって、めんどうなアナログ思考はお呼びじゃないのかもね。

今日は首相の重要な発表があるということで、メディアは朝からそわそわ。何のことはない、カナダも鎖国しまぁ~すというもので、国際便の発着を国内4ヵ所に限定して検査を厳格化し、カナダに入国できるのはカナダ国民か永住者(とその家族)かアメリカ国民で、後は外交官、航空関係者、輸送関係者だけ対象外。ただし、カナダ国民/永住者でも海外で体調を崩している人は「帰って来ないで」。海外にいる国民/永住者は移動の手段がある間に「迅速に帰国すべし」。輸送関係者と言うのは物資を運んで来るトラックの運転手や貨物列車の乗務員かな。この人たちを締め出してしまったら、物資が不足してそれこそ手のつけられないパニック買いが起きるもんね。

発表される感染者数が急増しているのは検査した数が急増したせいでもあるはずで、感染しても8割が軽症か無症状ということなので、ウィルスはとっくに巷で風邪や普通のインフルエンザのウィルスと肩を並べてるんじゃないかと思うけど、パニックで真っ白になった頭には「数字」しか見えないから不安が募るばかり。あのさぁ、中世には黒死病があったし、前世紀にはスペイン風邪があったし、ワタシが子供の頃にはポリオや赤痢やコレラが流行したし、最近は新型インフルエンザやSARSがあったし、常にノロウィルスや風疹やはしかやおたふく風邪や何やらと、とっかえひっかえで流行したけど、人類はちゃんと生き延びて来たじゃないの。ねえ、右に振れた振り子は左に振れるし、すとんと下がったヨーヨーはぴょんと跳ね上がるんだってば。


とうとう買いだめ族が侵略して来た

2020年03月16日 | 日々の風の吹くまま
3月15日(日曜日)。☀☀☀。今日はIdes of March。古代ローマ暦ではidesは月の中日で、3月は15日だった。シェイクスピアの『ジュリアスシーザー』では、シーザーが「Beware of Ides of March(3月15日に気をつけよ)」と言う予言者の警告を聞き入れなかったために、ブルータスの裏切りに遭って殺されてしまったので、何か悪いことが起こるかもしれないから気をつけた方がいいよと言う日になったらしい。シーザー暗殺の日が3月15日だったのは史実だそうな。

コロナ騒動、EUではデンマークに次いでドイツも国境閉鎖を決めたらしい。ほんとに鎖国じゃないの。国境なき共同体のEUもそこまで来ちゃったか。もしかしたら、グローバル化のかけ声に乗って猫も杓子も地球上を自在に縦横に駆け回るという時代は終わりに近づきつつあるのかもしれないな。そうなったら、思いがけずも環境汚染や気候変動の防止に貢献できるかもしれないし、世界各地で問題になっている「オーバーツーリズム」の緩和にもつながるかもしれない。でも、それでは「できる人」と「できない人」が出て来るわけで、今どきは自分が欲しいもの、他人が持っているもの、「マストハブアイテム」と宣伝されるものが「格安」で手に入るのが当たり前という風潮があるから、それを生得権と思っているらしいミレニアル世代には受け入れ難いことかもしれない。

この「安く、安く、もっと安く」という消費者のデフレマインドをワタシは勝手に「ウォルマート化」と呼んでいるけど、物質的なデフレは精神的なデフレを招いているんじゃないかという感じがする。人間の世界では何であれ「コスト」というものがあって、材料などの目に見える要素と作る人のような見えない要素が組み合わさって「適正価格」(あるいは適正価値)と言えるものが決まると思うんだけど、どれだけ安く手に入れたかをbadge of honor(勲章)みたいに振り回す人もいるから、心までデフレに陥ってしまうとそれが見えなくなるのかもしれない。今日スーパーでこんなものまで買い溜めするのと言うようなものをどっさりカートに積んでいたのはふだん見かけないタイプの人たちで、何かにつけてシェア、シェアと念仏のように唱えているけど共有共生は建前で本音は自己中の似非社会派世代。まあ、転売サイトで「シェア」するつもりなのかもしれないけど。

同年代ぽいおばちゃんが空のトイレットペーパーの棚の方を指して「狂気の沙汰よねえ」と話しかけて来たので、うん、買いだめして足の踏み場もないんじゃないかなあと言ったら、「トイレットペーパーに囲まれてご飯を食べるなんて嫌よぉ」。ベッドに積んでその上で寝るのかもよ、ソフトだから。「人間はどうかしちゃってるわ。飲みたくなったわよ」とおばちゃん。あ、酒屋の棚はまだいっぱいだったけど、お酒の買い溜めが始まったら世界の終わりを心配した方がいいかも。「そうねえ、とりあえず今夜はワインを飲むわ」とおばちゃん。明らかな常連さんとしばしの会話で気分が軽くなったところで、互いに楽しかったわと言ってお別れ。やぁなご時勢だけど、ニューウェストの「6丁目商店街」はまだまだ捨てたもんじゃないね。


スーパーでの爆買い現象を観察してみた

2020年03月15日 | 日々の風の吹くまま
3月14日(土曜日)。☀☀☀。すっごく寒いっ。おまけにすっごい風。夜の間に停電したところもけっこうあるらしい。でも、抜けるような青空を見上げていると気持いいよね。世界中が実質的に鎖国状態に進んでいる感じだから、ここはグローバルに自主隔離とまでは行かなくても一斉にバカンスということにして、ほんのちょっと立ち止まってみるのも悪くはないような気がするし、あんがい早く感染拡大が沈静化するんじゃないかなという気もする。

いつもの時間にスーパーに行ったら、まずキャスター付きのレジかごがない。立っていたセキュリティガードのお姉さんが申し訳なさそうに「今日はものすごく混んでいるので」。へえ。そういえば、カートを押している人がいつもより多いし、子連れ家族も目立つ。今日の買い物は重いものがないからと普通のレジかごを持って、いつもの調子で店の中を回っていたら、おっ、缶詰スープの棚が歯が抜けたような感じで、チキンヌードルスープの列は空っぽ。学校が春休みに入ったものの、相次ぐイベントの中止で子供を連れて行くところがなくて、自宅でランチを食べさせなければならないってことかな。子供がそっぽを向きそうなのはちゃんと棚に並んでいるから、備蓄と言うほどでもないのかな。

トイレットペーパーの棚はきのうに続いてみごとに空っぽ。(となりのペーパータオルやティッシュは普通に並んでいた。)棚に「1人1パック」という紙が貼ってあって、「トイレットペーパーは午後4時入荷」と言う立て看板。でも、その下に「早まるかもしれないし、遅れるかもしれない」と書いてあって、思わず吹き出してしまった。並びたかったら並んで待っててもいいよってことかな。そのときは3時を過ぎたばかりで棚の前で待ってる人はいなかったけど、4時になってどうなったかは不明。何だかなあと思いながら肉の売り場に回ったら、あら、牛挽き肉のあるところが空っぽ。ステーキ肉も鶏肉も豚肉も魚も普通にいつもの量が並んでいるのに、挽き肉だけ売り切れ。

何が売り切れ/品薄で何が普通にあるかを観察しながら店の中を歩いていて、ふとある特徴のようなものがあることに気づいた。つまり、メディアでパニック買いが報じられるのはCostco、Superstore、No Frillsといった激安量販店ばかりだし、Save-On-Foodsで棚から消えているのも安めのをさらに値引きセールしているストアブランドのものがほとんどで、空のスペースの隣には一般ブランド品が普通に並んでいたりする。解釈はいろいろとできそうだし、転売目的の買占めも横行しているのは事実だけど、ほんとにパニックで買いだめしている人たちには良くも悪くもいくつか共通する特徴があるように思う。異常な事態の時ほど人間のいろんな面が表に出てくるものらしい。


まるで21世紀の鎖国みたい

2020年03月14日 | 日々の風の吹くまま
3月13日(金曜日)。☁☀。あら、今日は13日の金曜日。ワタシとしてはなぜかこの「13日の金曜日」は何となくラッキーだなあと思うことが多い日。まあ、世の中ではここんところずっと良くないことばかりだったから、今日だけでも逆に幸運だらけの日になってくれないかなあ。

のんきにクロスワードパズルをやりながら、ちょこっとメディアのサイトをのぞいたら、速報の赤いラインにトランプ大統領が国家非常事態宣言を出したというニュース。あは、とうとうやったね。あちこちの州で次々と緊急事態宣言が出ていたし、EUからの渡航をまとめて制限したところで、いずれ来るなとは思っていたけど、きのう史上最大の下落幅でひと騒ぎしたダウが今度は史上最大の上げ幅で引けたそうで、アホか。右往左往する小魚の大群を連想しちゃうじゃないの。コロナウィルス騒動での人間の反応って、似てなくもないなあ、ほんと。

カナダ側でも首相その人が女房殿がイギリスから感染して帰って来たもので自主隔離してテレワークだって。ただし、自分は症状がないから検査はしないと言っているらしい。(トランプは近く受けると言ってたけど。)公邸にこもってのテレワークでにこにこと写真撮影する機会がなくなって仕事に集中できるようになったのか、渡航者の検査を厳格化するために国際便の発着地を主要空港に限定し、海外からの渡航者全員に14日間の自主隔離を求め、乗員乗客500人以上のクルーズ船の寄港を夏まで禁止し、国民には不要不急の国外旅行を控えなさいと言い、まあ、忙しいこと。アメリカとの国境を閉鎖することも考えているそうで、「お日様ニコニコ」政治が売り物のジャスティン君もさすがに何とかしなきゃと腹を括ったんだろうな。

世界中が渡航制限だの国境閉鎖だのとグローバル化の逆を行っている感じで、ワタシとしては前から(誰もまじめに聞いてはいないと承知の上で)グローバル化はいずれ行き詰ると言っていたんだけど、何だかまるで21世紀の鎖国ブームみたいな様相になって来たように見える。まあ、ここ何十年かの人間世界の変化はめまぐるし過ぎたし、デジタル化が進んで思考にコンテキストがなくなったようにも見えるから、ここらで国家も企業も巷の人間もちょっと足を止めて深呼吸して、それぞれに政治やビジネスや人生の「棚卸し」をしてみるいい機会じゃないかな。騒ぎが収束してみんなが落ち着きを取り戻したときにどんな世界になっているか。はて、何かが変わるのか、それとも何にも変わらないのか・・・。


コロナ、コロナで状況がコロコロと変わって

2020年03月13日 | 日々の風の吹くまま
3月12日(木曜日)。☀☀☁。ちょうど日が昇って来るときに目が覚めたけど、遮光パネルをかけておいたので直撃されずに済んだ。週末には最低気温が氷点下に下がると言ってるけど、みぞれの予報はただの曇りに変わったので、ま、いいか。まあ、それにしても、コロナ、コロナ、コロナの世の中、情報やら発表やら巷の反応やらが24時間単位でコロコロ、コロコロ。この何日か電話がいつもの2、3ヵ月分のペースで鳴っていた感じがするな。

今日は朝一番にエージェントのジェフから「まだキャンセルしない方がいいよ」。あ、きのうSilverseaから「今すぐアクション!」みたいなメッセージが来てた。「あれはキャンセルして欲しくて急かしてるんだよ」。なぁるほど。客が自主的にキャンセルすれば将来のクルーズのクレジットを出す程度で済むわけで、プリンセスクルーズに追随して1、2ヵ月は全面的にクルーズを中止する可能性があるってことか。「そう。期限までには余裕があるから、ここは様子見するのが一番」。はぁい、了解。「あ、飛行機のアップグレード料金も対象にしてもらったからね」。おお、これでクルーズに関しては最悪戻って来ないのはローマのホテル料金だけ。ありがとっ。

株式市場は連日急な坂道をコロコロ、コロコロ。ワタシの老後の虎の子も4%近く減っちゃったけど、生活には必要ないお金なので、成り行き任せで毎日の↑↓↓を目を回しながら眺めているだけ。いくら儲かりそうでも、無くすわけに行かないお金は投資しない方が賢明だと思うし、いくら知識や知恵があっても投資は賭けであることに変わりないから、損が続くときもあれば儲かってウハウハのときもあると腹を括っていないとおもしろみがない。さて、パンデミックが収束したときにまずどんなものの需要が高まるかな。人間の心理として、だらだらと自粛が続いて気持が鬱々として来ると、ぱぁ~っとガス抜きをしたくなるだろうから、そのときに積もりに積もったエネルギーがどこに向かうか、ちょっと考えてみようかな。

さて、今日は大規模なイベントの中止、延期の発表が続々。バスケのNBAに続いてホッケーのNHLも終盤だったシーズンを一時中止。マイナーホッケーも中止で、サッカーも野球も開幕延期。政府から250人以上が集まるイベントを中止するよう勧告が出て、恒例の10キロマラソンSun Runも中止。サレーに50万人が集まるシーク教徒のヴァイサキパレードも中止。マリファナ吸引フェスの「4/20」までが中止に。TEDコンファレンスは夏まで延期、Arts Clubが提携しているカリフォルニアワインフェアも秋まで延期で、前日のディナーパーティのチケットは6月のパーティに振り替え。ひょっとしたら250人以上入るスタンリーやグランヴィルアイランドでの芝居も上演中止になってしまうのかなあ。タイヘンだ、それ・・・。


コロナウィルスの怖さを別の角度から見ると

2020年03月12日 | 日々の風の吹くまま
3月11日(水曜日)。☀☀☀。朝日が2枚のブラインドの間から差し込んで来てまぶしい。春分が近いから、真冬には南東だった日の出のポイントがどんどん東に移動して来て、寝室に朝日が差し込むようになったせい。あわてて冬の間しまってあった遮光パネルとカーテンロッドを出して来て、これで明日の朝は大丈夫。

連日どこもかしこもコロナ、コロナ、コロナだったけど、WHOが「パンデミック」と認定したことで、まあピークを迎えたというところかな。人口3500万人のカナダでは、コロナウィルスの感染が確認されたのは103人で死者は1人。一方で今流行中のインフルエンザの感染者数は3万5356人、毎年3500人くらいの死者で、人口が10倍のお隣のアメリカでは死者の数は毎年数万人。世界的には恐ろしい数の人がインフルエンザで死んでいて、さらに、WHOの統計によると毎年125万人が交通事故死(1日当たり3287人)。これだけの人が死んでも交通事故はパンデミックと言わないし、数字の上ではインフルエンザの方が危険なパンデミック。でも、コロナウィルスもパンデミックということは、町を歩けばインフルエンザかコロナウィルスのどっちかにかかる危険があって、運が悪ければ両方にやられるってことかな。ま、その前に交通事故で死んじゃうかもしれないけど。

今日発表された最近の世論調査によると、コロナウィルスが心配と言うカナダ人は53%で前月の39%から大幅増。自分が感染することを心配する人は前月から10%増えて40%になり、55歳以上の人たちが特に心配しているのに対して、若い人たちはあまり脅威を感じていないそうな。でも、連邦政府の対応について49%がよくやっていると評価していて、今のところ唯一の死者が出たBC州では62%が州政府の対応を高く評価。政府からクルーズは避けろとか、高齢者や持病のある人は不要不急の旅行はするなという勧告が出ている中で、旅行に出かけると答えたのは72%で、キャンセルしないと答えたのは18歳から34歳の年齢層で一番多く、キャンセルすると答えたのは女性の方が男性より多かった。

こうやって数字を見ていると、結局のところこの騒ぎはいったい何なんだと思えてくるけど、そろそろみんなコロナ疲れして来たようで、メディアがばか騒ぎをし過ぎるからだという声も聞こえ始めているから、パンデミック認定は正気に戻るきっかけになれるかもしれないな。ほんと、集団ヒステリーの怖さはウィルスの怖さの比じゃないもの。そろそろ理性を取り戻さないと・・・。


日用必需品の極楽とんぼ流在庫管理法

2020年03月11日 | 日々の風の吹くまま
3月10日(火曜日)。☂☁☂。寒っ。バルコニーの朝の気温は3.7度で、おまけにきのうと打って変わって、いかにも寒々とした雨。やぁ~だぁ。天気予報サイトを見たら、週末あたりにまた冷え込むようで、もう、やだぁ~。雨乞いのダンスと言うのはあるけど、春乞いのダンスと言うのはないのかなあ。

バンクーバー島ナナイモ郊外パークスヴィルに住む友だちがカートにトイレットペーパーのパックを山積みした人たちの行列の写真をFBに載せていて、シアトルでもそう、ビクトリアもでそうというコメントが続々。いやもうほんとに世界的な「集団ヒステリー」としか言いようがない感じで、だいじょうぶか、人類。友だちが行ったのはCostcoという商品を山積みして安売りする倉庫のような店で、開店の5分前に行ったら、ものすごい行列ができていて仰天。トイレットペーパーをカートにどさどさ積んでいるのを見てまた仰天して「いったいどぉなってんのぉ」。でも、メディアが取り上げるのはほぼ決まってCostcoや激安スーパーのSuperstoreだから不思議。だって、ワタシの行きつけのSave-On-Foodsにはトイレットペーパーがたくさんあって、セールなんかやってるんだもの、逆にどぉ~なってんのという感じ。

つい最近まで断捨離に浮かれていた人たちも今度は備蓄に奔走しているとしたら、断捨離してときめいていたのもただの流行に過ぎなかったわけで、ウィルス感染とあまり違わないような感じ。ワタシは、日常の必需品の「買い置き」はしても「備蓄」と言えるほどの量は置かないで、最後の1個を使い始めたら補充するだけだし、熱心な節約家ではないので、コーヒーなどの毎日消費するものがセールのときは、値引きが10%以下なら無視して1個、10%以上なら2個、それ以上なら3個買い、荷物が多いときはセールのタグの下に小さい字で書いてある「セールの期限」をチェックして、後日買い物の量が少ない日に買うのが基本方針。

このあたりが極楽とんぼ流の家庭在庫管理法というところで、もしも店頭からいろんなものが消えてしまったら、まあ、そのときはそのとき。マンション暮らしで収納スペースが限られるようになったと言うこともあるし、スーパーが歩いて3分のところにあって小まめに買い物ができるせいで常に必需品の在庫をチェックするようになったので、大量のまとめ買いと備蓄が必要だった戸建てでの現役時代に比べるとムダがほとんどなくなった。おかげで、けっこうノンシャランに贅沢をしているつもりでも家計の収支は家計簿なしでも安定しているので、たまには「ひと目惚れ」したものに散財しても後悔しないでいられるのは幸せ(と、自分の背中をぽんぽん)。


今日は予定が全部予定通りにうまく行った

2020年03月10日 | 日々の風の吹くまま
3月9日(月曜日)。☀☀☀。時計を1時間進めたせいで交通事故や心臓発作が一時的に急増すると言われる月曜日。弥生3月も早くも中旬に差しかかって、何だかいろいろと慌しい気分。特に今日はカレンダーに予定のフラグがぺたぺた。そんなときに右の親指が動かすたびにジンジン。きのう土曜日のマーケットで買ったセイヨウイラクサをなべに入れようとしてうっかり握ってチクッ。ずっと郊外の農場や藪の中にはイラクサが繁殖していて、カレシは「オレなんかおばあちゃんの農場に行って、長靴履けと言われたのを忘れて外に出ては足首が水ぶくれだらけになって、痒かったよ」。うひゃ。でも、イラクサって、茹でるとほうれん草のようで、冷やしてサラダに入れたらおいしかったよね。次のマーケットでもきのこ屋のマット君が持って来たら、懲りずにどっさり買うことにしよっと。

昼前にジェフから予告通りの電話で「今電話を切ったところだけど、カルカソンヌのツアーを延期させてもらったから、今回はいったん全部キャンセルした方がいいと思う」。バルセロナで下船した後に予定していたツアーはクルーズとは別にジェフの手配で全額払い込んであって払戻し不可だったんだけど、ジェフがツアー会社に「延期」を交渉してくれたらしい。ジェフはさすが。格安旅行代理店だったら絶対に不可能だっただろうな。クルーズの方はイタリアがすごいことになって事実上中止で、払い込んである全額が将来のクルーズに充てられるクレジットがもらえるので、クレジットの有効期間内ならクルーズ+ツアーか別々のどっちにもできるから、私たちには最善のオファーかな。代わりのクルーズ、夏か初秋、あるいは来年の春以降にと考えているけど、どこがいいかなあ。

午後2時、Culliganのテクニシャンが予定通りに浄水装置のフィルターを取替えに来てくれた。キッチンのシンクの下に取り付けてある5段階逆浸透ろ過装置の3本のフィルターのうち、2本は2年と言われる寿命を半年以上過ぎていて、もう1本はちょうど寿命の5年なので、今回は逆浸透膜も交換。これが1万4千円と一番高いんだけど、バンクーバーの水は極端な軟水だし、きちんとメインテナンスをすれば3年以上持つと言う話なので、1年あたりにすると大したことないかな。ま、フィルターが新しくなったので、これで氷を作ったらマティニの味がアップするかな。せっかく往復徒歩40分の州営の酒屋まで行ってブードルズのジンを買って来たから、新しい氷を作っておこうっと。

残るフラグは通販品の配達で、1日空けての2つの注文が同時に発送されたので、FedExの追跡サイトを見たら同時に2時30分に配達済み。1人では運べないからカレシを動員して受取代行オフィスへ。今日はオーナーのマーナがいて、「メールを送るところだったの」と、衣料品の小さい箱は「軽いから」とワタシに、ミニチュアキット7個の大きな箱は「重くないけど腕の長い人に」とカレシに。揃って箱を抱えて帰って来て、今日は予定が3件とも予定通りに片付いていい気分。いつもこうだといいのになあ。


時計の針を動かすのはこれっきりにして欲しい

2020年03月09日 | 日々の風の吹くまま
3月8日(日曜日)。☀☀。まぶしい朝。今日から「夏時間」。寝る前に時計の針を1時間進めておいたので、日の出が1時間遅れ。まあ、太陽にしてみれば自然のスケジュールに従ってるだけで、人間さまの都合なんぞ知るかいなというところ。でも、あらゆるキカイに付いて来た20個以上の時計をリセットして回っていた昔に比べたら、IT時代は自動的に変わるものがほとんどで、実際に針を動かすのは7、8個だから、わりと楽ではあるけど、めんどくさいことには変わりはないな。

BC州ではこれが時計の針を動かす「最後」になるはずなんだけど、同時実施する予定だったアメリカの太平洋岸3州がトランプ弾劾やら大統領選やらで審議そっちのけの連邦議会から実施に必要な承認を得られないでいるもので、ホーガン州首相が11月初めにまた「標準時間」に戻さざるを得ないかもという発言。でも、単独で廃止に踏み切って「お隣さんたちに追いついてもらう」ことも考えているということで、なかなか行動力があるじゃないのと思ったら、翌日に同調していたはずの北隣のユーコン準州が今回限りで時間の切り替えを廃止すると発表したもので、なぁんだ。おまけに東隣のアルバータ州でも調査をしたら回答者の90%が廃止に賛成と言う結果が出たそうだから、州の調査で回答者22万人の93%が廃止に賛成したBCで「アメリカがぁ~」と言って廃止を先延ばししたら、支持率が一挙に下がるんじゃないかな。諸般の情勢は緑の党の支持でやっと1議席の過半数を維持しているホーガン政権に厳しくなるばかりだからねえ。

その諸般の情勢のひとつが今世界を席巻しているコロナウィルスで、新しい感染者がわかると州の保健大臣と保健衛生官が記者会見で発表するんだけど、この州保健衛生官のボニー・ヘンリー博士が実にすばらしい。ブリティシュコロンビア大学医学部の準教授で、公衆衛生と予防医学の専門家としてWHOやユニセフなどを含めてカナダや海外の最前線でSARSやエボラ熱、ポリオ、新型インフルエンザなどの対応を経験した大ベテラン。と聞くと、何だか取っ付きにくそうな印象だけど、メディアで見ると「やさしいボニーおばさん」という感じで、介護ホームで感染者が出たこときは発表しながら涙ぐんで、「感染での危険が一番大きい高齢者を守るために、両親や祖父母に会うのを控えなければならなくても、できる限りのことをしてください」とアピール。その口調の真摯さが信頼できると言うイメージを一気に広めた感じがするな。行政の代表者に信頼感を持てなければ不安は募るばかりだから。

ま、そのうちにウィルスの心配よりも経済や生活という現実を優先しなければと思うようになるだろうけど、ワタシが不思議に思うのは、ウィルスが食用に売買される野生動物から発生したのに、PETAのような過激な動物愛護団体がなぜか黙っていることと、アジア人に対する偏見や差別などが懸念されても、日ごろ共生社会や人権保護を叫んでデモや集会に忙しいリベラル活動家たちがなぜか声を上げないこと。何でかなあ・・・。

 ムーンボールで遊ぶ雲たち


とうとう市中感染に発展

2020年03月08日 | 日々の風の吹くまま
3月7日(土曜日)。☁❅☂☁☀☁。なぜか2人とも9時まで寝てしまった。夜の間に雨が降ったらしく、ルーフデッキが濡れていて、気温は低め。遅い朝ごはんを食べながら、予報は午後から晴れだしぃなんて言っていたら、窓の外にいきなり白いものがうわぁ~っ。コンタクトを入れてないから目がどうかしたのかと思ったら、何と雪。もっとも数分で止んだ後はしばらく雨になったけど、コロコロと変わってヘンに荒れるねえ。

バンクーバー圏で初めて旅行歴も感染者との接触もない人のコロナウィルス感染がわかって、初めての「市中感染」が発表されたと思ったら、今度はノースバンクーバーの介護ホームで入所者2人が感染し、市中感染第1号になった人がそこで勤務していたということで「集団発生」という発表に発展。いずれはそういうケースが出るだろうとは思っていたけど、ちょっと風雲急を告げるような感じになって来たな。現時点ではその職員が入所者の感染源かどうかは不明ということで、入所者とスタッフ、その家族の全員について調べることになったけど、200人以上の入所者の中には認知症の人たちもいて対処が難しいと言う話。

BC州ではこれで感染者が1日で6人増えて27人になったわけで、介護ホームの2人の他の4人のうち、2人はイランに行っていた人とその家族で共に50代、残る2人は今サンフランシスコ沖に留め置かれているクルーズ船に2月中旬に乗った60代。クルーズ船内の環境の特殊性がわかったわけで、特に何千人もの人間が狭い空間をシェアする大型船は集団感染の温床になるし、いざ感染が広がってもそんな大人数の患者に対応できるような寄港地はないだろうな。ダイヤモンドプリンセスには船の中心部に窓のない小さな船室がずらりと並んでいるそうで、そこに閉じ込められていた人たちの精神状態はひどいものだったらしい。

バンクーバー圏に最初に武漢からウィルスを持ち込んだ中国人コミュニティで市中感染に発展していないのは、自主的に中国語メディアを通じて大人数の会食やパーティの自粛を呼びかけたおかげらしい。イランから帰って来た人たちの感染が目立つようになって、イスラム教のモスクが礼拝などの集会を中止したのは、それに倣ったのかもしれないな。イラン系コミュニティではボランティアが自宅隔離の人たちに食料品を届けているそうだし、同胞コミュニティのまとまりの強さが感じられるな。ま、コロナウィルス騒動が市中感染と言う新たなフェーズに入って、この先どい展開するかわからないけど、早く終焉して欲しいもんだな。そのためには我が家も慌てずに、まず手洗い、手洗い。


情報ウィルスのパンデミックとやらが・・・

2020年03月07日 | 日々の風の吹くまま
3月6日(金曜日)。☀☀☀。朝起きたら、地上は濃霧で、上は青空に白い雲がいっぱい。たぶん下を見て悲観的になる人と上を見て楽観的になる人とがいて、何だか今の世の中みたいな風景だけど、上はいつも青空だし、霧だってそのうち晴れるんだから・・・。
 

ほら、午後には晴れ上がった大空をハクトウワシが悠々超然と旋回・・・ 
 
朝目が覚めていの一番にカレシが「クルーズがキャンセルになるといいな」。うん、Silverseaがクルーズをキャンセルしてくれるのが、私たちにはたぶん最善の展開だと思う。バルセロナで船を下りてから1週間ほどクルーズ会社とは関係のない旅行を予定していて、こっちは行けなくても払戻しはなさそうだから、クルーズがキャンセルになったらPlan B(次善の策)を発動して、直接バルセロナに行って、埠頭で迎えてもらうはずだった運転手兼ガイドに空港で拾ってもらって初日のフランス側のカルカソンヌに連れて行ってもらえるように、ジェフに旅程を変更してもらえばいいよね。

なんて言っていたら、スマホでニュースをチェックしていたカレシが「マルタが前の航海で感染者が乗っていた船の入港を拒否したってさ」。おやおや。何でも2000人以上の乗客を乗せている大型船で、ギリシャで検査を受けて問題ないという証明をもらっていたけど、マルタの医療関係者の組合が入港を許すならストをすると騒ぎ出して、どうやらお引取り願ったらしい。ま、マルタはちっちゃな国だから、そんな大きなクルーズ船から大勢の患者が出たら対応できないだろうとは想像が付くけど、これで私たちのクルーズも中止が現実味を帯びて来た感じ。だって、出発点のローマを含めて10ヵ所の入港地のうち、イタリアだけで6ヵ所なので、これにマルタのヴァレッタとゴゾ島を加えたら、スペインのマヨルカ島と終点のバルセロナしか残らないもの。

コロナウィルスに関連して玉石混交の情報が溢れかえっていて、WHOから「インフォデミック」なる新語が出て来る始末。たしかに、未知の怖いウィルスよりも真偽不明の情報の方が比べものにならない爆発的な伝染力があるから、こっちの方がよっぽど怖いと思うんだけど、何だか「コロナ、怖い」で猫も杓子も思考停止しちゃっているんじゃないかな。人の言うことを聞こうとしないようだし、かと言って自分で考えることに自信があるわけじゃないし、他人を信用しない文化では根本的に自分自身も信用していない(あるいはその逆で、自分自身を信用しないから他人が信用できない)から、SNSのような情報地獄に落ち込むとどうしようもなくなるのかもしれない。つまり、インフォデミックというのは、人間が思考と言う遺伝子を操作して作り出した正体不明の情報ウィルスのパンデミックのことか。特効薬がないから怖いよね、ほんと。


コロナで金の卵を産むガチョウをつぶした習さん

2020年03月06日 | 日々の風の吹くまま
3月5日(木曜日)。☁☂☂。また寒くなっちゃった。まさに、「はるぅはなのみぃのぉ~かぜぇのさむさよ~」って感じ。これ、小学校唱歌だったらしいけど、学校で歌ったことあったかなあ。だって、今はどうか知らないけど、北海道の3月の今頃は名のみの春も何もあったもんじゃくて、まだもろに冬のままだったもん。

世の中は相も変わらずコロナ、コロナ。季節性のインフルエンザは、アメリカだけでもすでに1500万人が罹って、14万人が入院を必要として、8000人以上が死んでいるのに、華々しく登場した新参のコロナのおかげですっかり影が薄くなってしまったな。危険なことには変わりないのにね。いくらインフルエンザにはワクチンがあると言っても、受けていない人の方が多いだろうと思うし、そのワクチンだって想定外のタイプが流行したらあまり役に立たないのに、コロナは新しいってだけで世界中がひっくり返る騒ぎで、メディアサーカス(マスコミの過熱)もいいところ。英語に神経質とか、臆病とか、興奮しやすいと言う意味のskittishと言う言葉があるけど、まさにそれ。思考停止みたいな状態で、株価も↓に↑で見ているだけで目が回りそうだし、日本が韓国からの入国を制限すると韓国は対抗措置を取ると言い出すし、もう何となくどたばた喜劇の様相を帯びて来たような感じ。

おかげで世界中で国の経済が大混乱になって、大不況になりそうな感じだけど、中国の習近平にしてみれば、世界を中国の掌中にという目論見はこっぱ微塵になって、面目丸つぶれというところだろうな。だって、ゲテモノ食いを野放しにしていたせいで、世界経済という金の卵を産むガチョウの首を絞めちゃったようなもんだもの。だからカメラの前に出て来なくなったんだろうな。まあ、世界もグローバル化の旗の下で中国を煽てに煽て上げて自分の懐を潤わせようとしていたわけだけど、コロナ騒動のおかげで「卵を全部ひとつのバスケットに入れる」のがいかに危険かと言うことに気がついたんじゃないかな。共産主義もそうだったように、経済のグローバル化も人類の壮大な実験の失敗例ということになるのかもしれない。人間のやることって、ほんとにパラドックスだらけ。

夜になってジェフから電話で「Silverseaがイタリアをルートから外すことにしたと言って来た」との知らせ。なぁ~んかそうなるんじゃないかという予感がしていたけど、やっぱりねえ。ルートを変更して実施するのか、クルーズそのものを中止するのかは今のところ未定だそうで、「情報が入ったらすぐに電話するから、ニュースなんかで見ても慌てないでね」。うん、私たちとしてはSilverseaに下駄を預けることにしていたので、ここはのんびり構えていようっと。それにしても、習さん、ほんっとにやってくれたもんだねえ。

フリーランスは一匹狼ビジネスだから

2020年03月05日 | 日々の風の吹くまま
3月4日(水曜日)。☀☀☀。うはっ、まるで春爛漫みたいないい天気っ。うれしいっ。何たってワタシは春の生まれなんだもん。ワタシの季節が来たと言う感じ。でも、きのうは何かやたらと忙しかったので、今日は頭の休養日。ジェフに南米クルーズの料金の残りとキャンセル保険料の振込みをしてもらって、やったぁ、来年1月のクルーズが確定。もしかしたら鬼が大笑いし過ぎて卒倒しちゃってるかも。でも、ちょっと遠過ぎるかなと言うくらいの先に楽しみにすることがあれば日ごろの健康維持にも気合が入るってもんで、まさに一石二鳥。

頭の休養日のつもりでも、やっぱり考えることが多すぎて、ちっとも休養にならないから困る。3月に入ったら4月末が期限の所得税申告の準備。申告に必要なレシートや年金の支払い証明などを入れておくフォルダーを出して来て点検していて、ふと、リタイア初年度の去年はほんとに仕事がゼロだったから、もう帳簿を付けて決算して事業所得を弾き出す手間がなくなったんだと実感。でも、収入は2人とも各種年金と利子だけで簡単だけど、控除の対象になるレシートの類が多い。数が一番多くて合計額も大きいのはArts Clubへの寄付で、次に多いのが旅行保険とカレシの処方薬。旅行に行くときにかける保険は、いたって健康なワタシのはそう高くはないけど、心臓手術をしてからのカレシの保険料はちょっと長めの旅行だとワタシの数倍の額になるから、医療費として税額控除できるのはありがたい。

日本ではコロナウィルス対策でイベントやら何やらの自粛が盛んで、企業に属していないフリーランサーや個人事業主が仕事がなくなって悲鳴を上げているらしい。ワタシもフリーランスの個人事業主を30年近くやったからわかるんだけど、仕事が干上がればあごも干上がるからタイヘン。フリーになりたてだった1990年に湾岸戦争が勃発したときは国際ビジネスの出張や会議の中止が続出して、入っていた通訳の仕事はキャンセルになり、翻訳の依頼もばったり途絶えて、この先どうなるのかと愕然としたっけ。今のコロナウィルス騒動でも同じような状況なんだろうけど、日本では政府が社会活動を自粛しろと言うと徹底して自粛してしまうところがあるから怖い。すでに「同調圧力」とやらも蔓延っているらしくて、こっちはよけいに怖い。

でも、フリーランスと言えば何か自由でかっこいいというイメージがあるのかもしれないけど、個人事業というのはそれこそ一匹狼ビジネス。だから、企業の社員のレベルじゃなくて、貪欲な経営者の視線で考えながらやって行かなければ、いつの世でも生き残るのは難しいんだよねえ。


コロナウィルスでクルーズ業界も大変だなあ

2020年03月04日 | 日々の風の吹くまま
3月3日(火曜日)。☂☁☁。ひな祭りかぁ。内裏雛に三人官女に五人囃子に随臣に仕丁に菱餅やら道具やらを飾ったひな壇が狭い社宅のリビングにでぇ~んとあって、そのひな壇の前でお揃いの羽織付きの着物を着せてもらって、妹と写真を撮ったのはいくつの頃だったかなぁ。あはは、60年以上も前の話・・・。

朝ご飯を済ませてコーヒーを飲んでいたら、トラベルエージェントのジェフが来月のクルーズのパッケージを届けに、予告より早い時間に到着。銀色の箱に入っているのは2人の名前とキャビンの番号が入っている「トラベルジャーナル」とSilverseaの手荷物用タグとキャリーオンバッグに下げる名入りの札。往復の飛行機のチケットは2週間くらい先らしい。コロナウィルスの影響で旅行会社の商売はどうなのか聞いたら、ジェフは「いや、秋から先の予約の依頼で忙しいの何のって、週末もずっとコンピュータの前に座りっぱなしだったよ」。へえ、キャンセルの電話が鳴りっぱなしなのかと思ってたけどな。ま、キャンセル保険をかけていたら別だけど、そうでなかったら、料金が料金だからあっさりキャンセルする人はいないのかもね。「いや、Silverseaの客はクルーズ慣れしているし、小さい船は異常事態でもコントロールしやすいから、誰も慌ててないよ」。へえ・・・。

たしかに、クルーズがSilverseaの判断でキャンセルされたら全額払戻しになるだろうから、私たちもあたふたするよりは会社にお任せといった感じで、あっさり来年の南米クルーズの保険の話に移動。何千人も乗せる大きな船ではどうなっているのか知らないけど、数百人程度のオールインクルーシブのクルーズはうんと早くから予約して全額払い込んでしまうので、エージェントは万が一に供えてキャンセル保険をかけることを勧めなければならないんだそうで、ジェフもいつも必ず「行けなかったら全額ふいになるけど、どうする?」と聞いて来る。で、私たちの答はいつも「行けなかったらお金が返って来ないと思うと健康維持の動機付けになるから、いらなぁ~い」。でも、南米クルーズは22日間と長いので、料金も万が一ふいになったら悔やみ切れなさそうな金額になるから、保険料そのものも料金の10%くらいと高いんだけど、今回はジェフの勧めに従うことにしたわけ。

夜になって、ジェフからSilverseaから来たと言うお知らせが転送されて来た。すでに予約済みの客の不安を払拭するためにキャンセルの規定をしばらく緩めて、本日から5月31日までのクルーズについて別の航路への変更を認め、あるいは将来のクルーズのクレジットを発行し、6月1日以降年末までの予約は出発30日前までのキャンセルを認めて(手数料がかかるけど)払い戻しをするので、客に安心してもらってくれと言うメッセージ。おととしから楽しみにしていた地中海クルーズをキャンセルする気はないけど、やっぱりちょっと安心・・・。