リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

実話とドラマの兼ね合いが難しい

2024年03月31日 | 日々の風の吹くまま
3月29日(金曜日)。☁⛅🌤☀。グッドフライデイ。キリスト受難の日。復活祭の連休初日。天気は回復基調。喜んで早めにウォーキングに出かけたら、あら、モールの2階はシャッターが閉じたまま。医療保健系のオフィスがほとんどで普通に休みだからかなと思って1階に戻ったら、あら、ここもシャッターが下りたままで、入って来た人たちはみんな怪訝な顔。そりゃそうだ。ドアは開いているし、エスカレーターは普通に動いているし、いつもなら10時前でもフードコートやウォルマートは営業しているからシャッターは開いているし、何たってどこにも「休業」の案内がない。さてはシャッターを開け忘れたのか・・・。

外に出て、昔のようにクィーンズパークを歩いて来ようかと思ったけど、戸外を30分も歩くような装備をしていないので、1日やそこらさぼってもどうってことないやと、ウォーキングは休み。昼前には普通に営業していたみたいだから、祝日と言うことで「日曜時間」(午前11時開店)だったんだな。さすがはトカイナカの六丁目商店街だわい。機先を削がれた気分で帰って来たもので、しばらくだらだらしたけど、ねじを巻き直して翻訳脚本の総見直し。オリジナルの脚本のベースになった研究会の資料集を初めから読み直すことにしたけど、200ページもある本を読み通すのはエライこっちゃ。でも、16ページ目で舞台劇化について触れている座談会の記録があって、ワタシが声が小さ過ぎて通じていないと言っていた「テーマ」を話し合っているじゃないの。そう、それそれ。

でも、でも。座談会では劇化に関わった人が舞台劇としての構想を語っているんだけど、他の2人がこうしたらどうか、こういうところを取り入れたらどうかとあれこれ提案していて、社会的な地位の高い職業を経て来た人たちでもあるせいか、そういう意見をしっかり取り入れた(ようにワタシには見える)オリジナルの脚本は「テーマ」を強調する余裕がなくなってしまったんじゃないかな。それで全体的に「これこれこういうことがあった」という物語になってしまったから「声が小さい」と感じられるのかもしれないお。このあたりが実話を劇化する最大の難点なんだと思う。ステージと言う限られた空間で、何十年も生きて語り切れないほどの経験をしたひとりの人間のストーリーをわずか1時間半、2時間にまとめようとするわけで、その人物の生涯を伝記的に語るのか、あるいはそこから引き出せる「テーマ」にスポットを当てて「何か」を訴えるのか。難しいところだな。悶々としている時に実話をベースにした『Red Velvet』を観ることができたのはほんとに幸運というしかない。

絞るべき焦点が見えて来たところで、カレシが車の「運動」がてら州営の酒屋まで行こうと提案。ワタシがどこかに行こうとか何をしようとか誘えばぐだぐだと抵抗するめんどくさがりのカレシが、ワタシが何か、時にはワークショップのように(カレシが知らない)他人が絡むプロジェクトに没頭している時に限って積極的に誘って来たり、愚痴攻勢をかけて来たりするから困ったもんだ。そのたびに3歳児じゃあるまいしと呆れるけど、ま、気分転換にはなるから付き合ってあげるね。(そのうちワタシの芝居に登場してもらうかも・・・。)というわけで、角の酒屋では扱っていないブードルズと品切れになったままのプリマスジンを2本ずつと、さらにローカルの人気クラフトビールの4本パックをゲット。空には雲たちが戯れていて、気持がいいねえ・・・。





演劇と劇作の核心が見えて来た気がするんだけど

2024年03月30日 | 日々の風の吹くまま
3月27日(水曜日)。🌧☁⛅🌧。今日もパッとしない天気。朝ご飯を食べながら、今日のArts Clubのオープニングの足はどうする?カレシが運転する?それともウーバーを呼ぶ?とあれこれ相談。「スタンリーなら自分で運転して行っても不便はないよ」とカレシ。そう、いつもはお屋敷町ショーネシーの日本総領事公邸の近くに無料で路駐して、劇場まで下り坂を徒歩15分だもんね。でも、帰りは上り坂でちょっと急なところがあるし、天気予報はあんまり良くないし・・・。

今夜の『Red Velvet』は、アメリカで生まれの役者でイギリスに渡って黒人として初めてシェイクスピアのオセロ役でロンドンの檜舞台になったアイラ・オルドリッジの伝記的な物語。時は19世紀の半ば。オルドリッジのことは全く知らなかったので、事前にウィキペディアで調べて予習。彼はシェイクスピアの懐であるロンドンの演劇界で名作『オセロ』の主役を演じることになって、黒人であるが故のいろいろな軋轢や差別や壁にぶち当たるんだけど、オセロはヨーロッパでムーア人と呼ばれていた黒人なのに、それを近代の黒人(アメリカに売られた奴隷の末裔)が演じることに白人が反対するというのは皮肉というのか何というのか。

午後いっぱい曇ったり晴れたり雨がしょぼついたりで、2人して空を見上げてはどうしようか、どうする?と思案した挙句、カレシが「めんどうだからウーバーで行くかな」。そうだよね、こんなふうに楽するために遊び資金があるんだから。(盛大に贅沢しようと意気込んだのはいいけど、さっぱり目に見えて減ってない・・・。)

☆☆ウーバーで行ったら、行きは青空、帰りは土砂降り・・・☆☆

3月28日(木曜日)。🌧☁🌧。復活祭の3(または4)連休の前日。きのうはラッキーだったな。晩ご飯を食べて、住まいからスタンリー劇場までの距離と所要時間をチェックして、6時過ぎにウーバーを手配。とたんにさぁ~っと青空が広がって、あれれ。でも、5分ほどで「迎えの車」が到着して劇場まですいすい。ウーバーだと、カレシは渋滞なんかでイライラ、カリカリしないで済むし、ワタシはカレシのイライラ、カリカリに付き合わずに済んむので、せっかくのおでかけがストレスにならなくていい。

アイラ・オルドリッジについてはウィキペディアから得た知識だけだったので、芝居としてどんな展開になるのか想像がつかなかったけど、なかなか感動的で、休憩を挟んで2幕2時間という長い作品が短く感じられた。何よりも実在した人物が主人公なので、ワタシが実在の人物の悲劇的な死を取り上げた脚本と格闘していることもあって、奴隷解放運動の活動家でもあったオルドリッジの生涯のどの部分をどのように切り取るかにも興味があったんだけど、そっちの方面でも得るところが多かった。それで一番印象に残ったのはやっぱりラストシーン。オルドリッジはイギリスでは冷遇されてもヨーロッパで高く評価されたそうで、劇団を率いてヨーロッパ各地を回っていたのが、ポーランドのウッチというところで60歳で急死。ラストシーンは、若い女性記者が「話題になる仕事はいつも男性記者に行ってしまう」と憤りながら有名人であるオルドリッジの経歴を記事にするために質問攻めにする中で、(死が迫っていることを知らない)オルドリッジがシェイクスピアの『リア王』を演じるために顔を白く塗っているところ。(白人である)リア王に変身して、ゆっくりと立ち上がって「嘘だよ」と呟いたところでライトが落ちる。

さて、芝居の余韻を咀嚼しながらばたばたと1日を過ごして、午後6時、劇作ワークショップ第6回。今夜はブロックAの番で、ワタシも予めオリジナルは「声が小さ過ぎる」と感じるようになった脚本を書き直すための要点やアイデアを募る質問を送ってあったので、ゆうべの芝居から得たことを織り交ぜながら喧々諤々。ネイサンがトロントで制作された『Red Velvet』に出演していたということで、舞台の上の視点から提案してくれたポイントはすごく貴重で感謝感激。トフはいつものように論点、視点を理路整然と提示してくれて、これまた最高。講師のシドニーとアシスタントのアシュリーも共に演出家として、プロデューサーとしての視点から、ワタシの脚本に欠けているものを指摘してくれて、漠然としていたものがだんだんはっきりして来るのを実感できて、はあ、もう言うことなし。

私の番が終わった後は、ネイサンが書き直しすると言って場の輪郭を送って来ていたコメディをああでもないこうでもないと喧々諤々。ネイサンもドラマのテーマがはっきり見えて来たと言って、一同拍手。最後はトフの殺人ミステリーで、核心に迫ろうとする第2幕の2つの場を取り上げて、トフが登場人物の役を振り当てて読み上げ。スコットランドのへき地の島が舞台なので、気難し屋のおばあちゃんのせりふをうろ覚えのスコットランド訛りで読んだもので大笑い。でも、どっちも(ワタシがイメージした)ラストシーンがすごく良くて、ゆうべの芝居のシーンと相まって、そっか、エンディングが肝心要なんだと発見した気分。ワークショップが終わった時には脳みそがスクランブルエッグになってしまっていたけど、これがワタシの学習スタイル。寝酒を傾けながらゆっくりと反芻しなくちゃと思っていたら、トフから個人的にまた長い、長いコメントとサジェスチョンのメール。さすが元編集者というだけあって、すごいスピード。はいっ、がんばります!

コロナの後で注意欠陥によるミスや事故が増えたような

2024年03月28日 | 日々の風の吹くまま
3月26日(火曜日)。☁🌧☁⛅。何かパッとしない朝。朝ご飯のしたくを始めたカレシが冷蔵庫を開けて、「おい、オレンジジュースが足りないぞ」。ええ?きのう買い物に走る前に見た時は2日は持ちそうなくらいあると思ったから買って来なかったんだけど、どれどれと冷蔵庫をのぞいたら、ほんと、1人前あるかないか。しょうがないので、ワタシが残っているオレンジジュース、カレシはアップルジュース(の残り)いうことになって、ウォーキングのついでスーパーに寄って両方買って来ることにした。水曜日はArts Clubの『Red Velvet』のオープニングなので、次の買い出しは木曜日と言うことにしていたけど、目算が狂っちゃった。あはは。(後になって木曜日の朝のバナナがないことに気づいて、あぁ~あ。)

メールチェックでいの一番に目に飛び込んで来たのがニューヨークタイムズの「速報」で、ボルティモア港を出港する大型コンテナ船が橋に衝突して橋が崩壊したというニュース。記事本文で真っ先に出て来た50秒ほどの動画を見ていると、穏やかな深夜の港で橋に近づいて来た貨物船が11秒あたりで橋桁に衝突して、16秒あたりで橋の一端が沈み始め、37秒あたりで完全に崩壊。あっけなくへなへなと崩れたという感じだった。船は長さ300メートル、幅48メートルという大きさで、長さ数メートルのコンテナを1万個も積めて高さは25メートル。イギリスのガーディアン紙によると、2016年にベルギーのアントワープ港で埠頭に衝突する事故を起こした前歴があるそうで、そのときの原因は船長と水先案内人のミスとされたらしい。アメリカの政府筋はテロの形跡はないと言っているけど、陰謀異論者にはおいしい話だろうな。(プッチンなら真っ先にウクライナがやったという言いそうだけど。)

ワタシとしては、コロナの影が薄れて窮屈だった日常から解放されて以来、どうも社会でのうっかりミスや事故が多くなったなあという気がする。道を歩いていても、周りが見えていないか、周りの人間を生身の人間として見ていないんじゃないかと疑いたくなるような人たちがけっこういるという感で、注意力散漫というのか、周囲のことに無関心になったというのか、そのあたりはわからないけど、ボーイングの部品落下事故も、工事現場でのクレーンの倒壊事故もそうだし、BC州で問題になっている(積み過ぎの)貨物トラックが高速の陸橋に衝突する事故の続出もしかり。コロナ感染を恐れて人との間に(物理的な)距離を置けと命令され、親しい同士でさえ否応なく(物理的に)引き離されているうちに心理的、精神的にも現実空間から断絶して、距離感がわからなくなったのかなと思ってしまう。

トラックの衝突事故はここ2年ちょっとに35件もあったそうで、短期間に6件も事故を起こした運送会社が営業許可を取り消され、それを不服として(運転手の生計を守るために)州政府を訴えると言った会社に州のイービー首相が「裁判所に行く途中で橋にぶつからないといいけどね。バスか電車にした方がいいんじゃない?」と皮肉をかます始末。トラックがぶつかるたびに道路は交通止めになるし、橋の修理には多大な税金がかかるんだけど、そのあたりは何とも思っていないんだろうな。業を煮やした州政府が事故を起こして有罪になった会社に課す罰金を1千万円に引き上げて、さらに悪質な違反者には最高18ヵ月の懲役刑を含める方針をぶち上げたけど、それでもきのうはまたスタンリー公園で配達トラックが歩道橋に衝突したかと思うと、24時間も経っていない今日は大型コンテナを積んで高速トンネルに向かっていたトラックが手前で(画像ではコンテナの上に積まれていたとみられる荷物?が)陸橋の下を擦るという事故。最近は船もトラックも輸送の効率化(と収益向上)のためと称してやたらと大型化しているのも事実なんだけど、橋も陸橋も20年も30年も前からそこにあっていつも何気なく通れていたんだから大丈夫というんだったら、やっぱり何かがおかしくなっている気がする。



運転中は空を見上げないでね

人生の花のつぼみが膨らんで来たような・・・

2024年03月27日 | 日々の風の吹くまま
3月25日(月曜日)。☁⛅☁。なぜか8時に目が覚めだけど、ちっとも眠くないのでそのまま起き出してPCを起動。今日はいろいろとやることがあるから、(希望的観測ではあるけど)早く始めたらそれだけ早く終わるかなと期待。奨学金の申請書を読んで候補を選び出し、木曜日のワークショップのためにトフが早々と送って来た殺人コメディの第2幕を読み(犯人を当てたらご褒美があるそうな)、自分の翻訳脚本を書き直す上での助言を求めるメールを書き、改めて資料集を隅から隅まで読み、所得税申告の書類の整理に着手して・・・はあぁ。

あたふたした気分で算段しているうちにカレシが起きて来たので、朝ご飯を食べてから、奨学金の申請者リストのExcelファイルとそれぞれの申請書が入っているPDFのフォルダを開いておいて、まずはウォーキング。修理が終わって2ヵ月ぶりに復旧した下りエスカレーターは今日もすいすいと動いていて、これで上りと下り2本ずつが全部稼働中。学校が春休みのせいか先週1週間休みになっていた2階の保育園が再開して、散歩から帰って来た子供たちと鉢合わせ。CEFAという1歳から5歳までを対象に基礎教育とダンスや絵、音楽の芸術教育をするという私立の保育学校で、いつもウォーキングの最中に賑やかな子供たちに出会うんだけど、まだ歩けない1歳児、2歳児は4人乗りの手押し車(何とシートベルト付き!)、3歳くらいからは8人から10人ほどが保育士が両端を持つロープについている輪に手首を通してぞろぞろ。これがみんな行儀のいい子たちで、年長組に声をかけると元気な挨拶が帰って来るから感心。預けるだけの保育所ではないみたいだから、月々いくらぐらいかかるんだろうな。

帰って来たら、まずはExcelのリストから奨学金の候補を選定。選考会議にかけるのは「トップ12」だからと、テクニカルな人材を中心に、これはと思う人に印をつけて行ったら全部で16人。ひとりずつ申請書を開いて読んで、ちょっとどうかなあと言う人には(準候補として)印を疑問符に変えて、昼までには舞台セットや照明、衣装などのデザイナーを目指す人たちや名門と言われる演劇学校に入学が決まっている人たちを中心に推薦候補12人が勢ぞろい。ああ、やれやれとひと息ついていたら、スティーブンから「選考会議の日取りをきめたいので、リンクのアプリで都合のいい日に投票して」というメール。アプリを開いたら4月第2週の日付が並んでいて、それぞれの時間が表示されていたので、朝早過ぎもせず夜遅すぎもしない時間の10日に投票。何だか4月も忙しいなあ・・・。

午後はトフの脚本を読む番。登場人物がこぞって自分が犯人だと名乗り出て「やらなかったのは誰なんだ」という逆転的発想の殺人ミステリーで、かなり早いピッチで場面が展開して、最後にええ?というどんでん返しがあって、最後の最後にさらなるどんでん返しのほのめかし。このまま舞台に載せられるんじゃないかと思うくらいで、いや、ほんとに舞台で繰り広げられる茶番劇を観たいもんだなあ。しまいに客席に座ってわくわく、はらはらしながら観たような気分になって、立ち上がって拍手したくなっちゃった。よぉしっという勢いで、ワタシの脚本の再構築について木曜日のワークショップでは助言や考えや激励をお願いしまぁ~すとメールを送って、さあ、マティニタイム。飲みながらニュースを見ていたら、あはっ、「バーナビー市と釧路市の姉妹都市提携が来年60周年を迎えるのを記念して100本近い桜とカエデを植えたい」という日系プレース財団の提案を市が受け入れたという記事。釧路はワタシの生まれ故郷で、格闘中の芝居の舞台。記事には現役時代につながりのあった人の名前もある。ふぅ~ん、星占いを信じたくなって来た・・・。

芸術が栄えるのは作品を観る人、聞く人がいるから

2024年03月26日 | 日々の風の吹くまま
3月24日(日曜日)。⛅☀。夜の間の雨も止んで、今日はいい天気になりそう。ルーフデッキのプランタ―の隅に置いてあったカップに少しだけど雨水が溜まっていたので、ボウルに張った水に足してオードリーちゃんの日曜日のお風呂。逆さまにすっぽりと水に浸しておくこと3時間半から4時間くらいで、オードリーちゃんはチューブのように丸めていた葉をすっきりと開いてくれるからかわいい。

イーディスからメールが来ていて、木曜日のランチで作ってくれたデザートのケーキのレシピを送ってくれた。ターメリックとアニスシードを使ったsfouf(スフーフ?)というレバノンのケーキで、とにかくおいしくて褒めちぎっていたもの。舌に甘さを感じさせないのがいいところで、今度暇になったら作ってみようかな。メールに添付して来た写真は牛の脛に差して持って行ったエアプランツ。骨の穴の底にスタイロフォームを詰めて2本のエアプランツを固定したそうで、とってもエレガントで見栄えがするアレンジ。ワタシのオードリーちゃんが見たら焼きもちを焼くかもね。それにしても、骨でブロスを作って骨髄が抜け落ちた後の脛の「ポット」は大ヒット。ケイトお姉ちゃんも「この次ブロスを作ったら、私にも骨をちょうだい」。ヴィクターの店から買って来た骨が3個冷凍庫に入っているから、暇になったらブロスを作ろうかな。飾りにするポットを作るためにブロス作りってのは何だか本末転倒のような気もするけど。



午前中に掃除と洗濯とウォーキングを済ませて、ランチが終わったら後は奨学金の申請書を読みまくり。学歴や役者や演出者としてのテレビや映画、舞台での経歴はきら星のごとくだけど、演劇界で生計を立てるのってほんとに大変なんだな。どの申請書にも「情熱」という言葉が躍っていて、役者から演出に進みたい人、劇作家に進みたい人、舞台装置や照明のデザイナーを目指す人、演技や発声の個人指導を受けたい人、修士課程で学位を取りたい人、演出家やデザイナーの見習いとして現場で学びたい人。奨学金の使途もカレッジや講習会の授業料、個人指導の謝礼、アメリカや海外でのワークショップに参加するための旅費や宿泊費、見習い中の収入の補填といろいろ。それにしても、よく冗談に「教えられる者は教師になり、教えられない者は教師の教師になり、教師に教えられない者は管理職になる」と言うけど、個人指導をする人がずいぶんいるみたいでちょっとびっくり。でも、音楽の世界なら楽器や声楽の先生に師事するわけだから、演劇界でも大学で理論を学ぶよりは手取り足取りで個人指導を受ける方が理にかなっているのかもしれない。いわゆるメンターシップというやつね。

午後いっぱいかかってやっと10件ほど読み終わって、推薦したい「トップ12人」の候補に挙げたのは2人。ワタシは観客席の視点から選定に加わっているので、どうしてもテクニカルの方に目が行くのは当然かな。端から自分は2SLGBTQIA+だとかPOC(有色人種のこと)のアーティストだとか、unceded territory(先住民から譲渡されていない土地)に住んでいるとか最近の社会派的決まり文句で書き出しているのは、(若さゆえかもしれないけど)特異なマイノリティであるがゆえにちやほやされて当然とでも言いたげなのが多くて、働いて得たお金でチケットを買って時間をかけて劇場まで観に来てくれる観客があってこそキャリアが成り立つという視点が抜けているから、これもペケ。リハーサルの見学に通い詰めていたときにベテランの役者に部外者がいて気が散らないかと聞いて返って来た言葉は今でも忘れていない。「ひとりでも観る人がいたら演じてみせたいのが役者魂ってものよ」と。


月の出・・・吠えてみたくならない?

忙しい中でうれしい山菜の季節の便り

2024年03月25日 | 日々の風の吹くまま
3月23日(土曜日)。🌧☁。公式に春になったというのに何だか寒々としてぱっとしない朝。しょぼつく雨の中をウォーキングに行って来て、ランチの時間まで格闘中の脚本のベースになった実在の事件に関する資料集を読み直し。きのうから脚本をデスクに広げて次のワークショップにどの部分を出そうかと、2幕22場をいかに解体して構成し直そうかと、トフが送ってくれたコメントと突き合わせながら思案投げ首。提出期限は月曜日・・・。

ランチの後は脚本を初めから終わりまで読み直して、おとといのワークショップで他の脚本に対してトフが出したコメントを思い出しているうちに、あはあ。全体的に「声」が小さくてテーマが盛り上がって来ないんだ。つまり、遠い過去の解釈は政治的な目的に利用されたものとして、先住民族の伝統と文化に基づいた解釈を提示するのがテーマなのに、何だか淡々と事件の経緯を語っているだけのように感じるからモヤモヤするわけ。もっとも北海道で書かれて上演された作品なので、観客は暗黙のうちに歴史的背景を理解できただろうけど、英語訳して異文化の中で上演するとなれば、たとえ制作を現地の先住民族に託しても、原作では必要なかった要素や遠慮がちな主張を前面に出さなければ(つまり声が大きくなければ)通じない。そのあたりが翻訳の難しいところでもあるわけで、ここはやっぱり思い切って脚色の域に踏み込むしかないか・・・。

午後いっぱい考えあぐねていたら、Arts Clubのスティーブンから「奨学金のショートリストがまとまったので、目を通して4月8日までに順不同で上位12人をリストアップしてほしい」とのメール。奨学基金の申請が今年は去年の倍以上もあって、予定していた選定委員会の日まで全部読み通すのは難しいということになって、ショートリスト作成と言うことになったんだけど、うは、それでも41人。基金は演劇に直結する講習などの費用を補助しようというもので、申請には内容と費用を明記することになっているんだけど、いつも演劇とは無関係だったり、用途を明記していなかったり、アイデアの寄せ集めで計画性がなかったりするものが多くて、今年は特に演劇とは無関係の用途がけっこう多かったみたい。申請条件をちゃんと読んでいないのか、ダメもとで金をくれと言っているのか知らないけど、Arts Clubの基金は後援者の寄付で支えられているんで、政府のお金じゃないのよ。くれるものは何でももらっておこうって、コロナ以来こういう乞食根性が目立つよういなった感じ。そのうちリストに入らなかった申請を読んでみたい気もするな。

やれやれと脚本に戻ろうとしたら、今度はマットから「山菜、いろいろあるけど寄ろうか?」というテキストメール。おお、やっとそう言う季節になったのか。お待ちかねのランプス(行者ニンニクの親戚)があるじゃないの。ランプスはにんにくの香りは強いけど味わいはマイルドでニラの代わりにもなる山菜。他にサラダにするとおいしいマイナーズレタス(冬スベリヒユ)、フォルスソロモンズシール(ユキザサ)、(初収穫の)コゴミ、ヒメリュウキンカ(生で食べてはダメ!)、モクレンのつぼみ、ハナスグリ、イラクサなど。うれしくなってイラクサ以外をみんな注文。バンクーバーでのマーケットが終わってからの立ち寄りで4時過ぎにマンションの前に着いて、ワタシだけのファーマーズマーケットというところ。ヴィクターにお裾分けする分も含めてビニール袋にどっさり詰めて、マットに重さを計ってもらって、全部で9千円。(道路脇での商売はNGなので「配達」という名目だから支払いは部屋に戻ってから送金)さっそくカレシはマイナーズレタスをサラダに入れ、ワタシはコゴミを茹でて付け合わせ。ああ、山菜の季節、ばんざぁ~い!


春の味



春の夕暮れ・・・

お金はあればいいに決まっているけど税金となると・・・

2024年03月24日 | 日々の風の吹くまま
3月22日(金曜日)。☁。よく寝たなあ。夜の間に雨が降ったようで、ルーフデッキが濡れていたので、起き出してまず一番に雨水の採集。野菜などを植えてあったプランターなら、雨の日に土を通って底のトレイに溜まる水にはそれなりの栄養素が入っているだろうと考えてのことで、霧吹きボトルに少しだけ足して育ちざかりみたいに見えるオードリーちゃんにシュッシュッ。いくら土が要らない、ただ飾っておけばいいみたいなことを言っても、植物なんだかられっきとした「生き物」。どう見ても真ん中に新しい葉の塊が伸びて来つつあるから、ちゃんと育つように手をかけてあげなくちゃ。ワタシは小さい頃から土いじりが嫌いだったもので園芸の趣味はないけど、ワタシの世話に素直に反応してくれるものはかわいいもんね。

今日は10時半にハナちゃんのレッスンがあるので、ちょっと早めにウォーキング。ずっと止まったままだった正面の下りエスカレーターの下で何やら作業をしている様子。モール2階を1周して来てみたら、おっ、動いている。上と下の立入禁止の柵はまだそのままだけど、工具を片付けている模様。ぐるっと2周して来たら、あれ、また止まっている。なぁ~んだ、直ってないのかな。致命的な故障だったんだろうねと言いながら3周して来たら、あら、また動いていて、上も下も柵がなくなっているじゃないの。エスカレーターのそばを通過して4周目に入って振り返ったら降りて行く人がいる。そうか、試験運転していたんだろうな。そのままぐるりと回って、細長いモール中央の下りエスカレーターに乗らずに復活したばかりのエスカレーターで下りて久しぶりにまっすぐ外へ。ショッピングモールを通らないので、衣料品店や野菜果物が山積みの青果店の前を「ウィンドウショッピング」しなくなるのはちょっぴり寂しいかも。

帰って来て、デスクに広げた脚本を前に次のワークショップでどの部分を読んでもらうか思案していたら、会計事務所から所得税申告の手続きをする準備ができたというメールが来ていて、うはぁっ、この忙しい時に、もうっ。ここも書類関係はおととしからオンラインでやれるようになっていて、手始めは住所などに変更がないか、所得や経費はどんなものがあるかを確認する初歩的な質問表。所得は2人とも年金と利子と投資益だけで、一般の控除以外に税額控除できる経費は主に医療費と寄付だから、次の段階で書類の内容の質問表に概要を記入して書類をアップするだけ。一見してシンプルなんだけど、それぞれの書類の数がすごくて、しかも寄付はほとんどが連名だから仕分けがタイヘンで、小さな紙きれも多いのを全部スキャンしてアップロードするとなるともう1日仕事。そんなんだから、去年の申告ではかなり高額の寄付のレシートを見落としてしまったわけで、それを遡って控除するのに今年のと一緒に送ったらややこしくならないのか・・・。

ということで、今年も質問表までオンラインでやって、書類は事務所まで出向いて担当パートナーのリズに届けることになるんだけど、ほんとに税金の季節は頭が痛いね。リタイアしたらさくっと済むようになると思ったのに、ワタシの個人所得は会計ソフトで作ったおひとり様ビジネスの決算書だけだった現役時代の方がよっぽど簡単だったなあという気がして来るもの。まあ、2人とも年金生活になった今は世帯所得もピークの60%くらいになって、基礎控除の他に年令控除や医療控除や寄付控除がけっこう大きいし、リズが控除を2人の間でうまく振り分けてくれるので、世帯として取られる税金そのものはピークの10%以下まで減ったから、現役時代のピークにはワタシ個人で400万円以上も取られていたことを考えると、文句は言えないけどね。すごいブラックなおひとり様ビジネスでそれだけバカ稼ぎしていたから今の暮らしがあるんだけど、それでもあの時はさすがにショックだった。クルーズにそれだけ費やすのはちっとも苦にならないのに、ゼイキンとなるとやっぱりねえ・・・。

脳みそをかき回してくたびれたけど充実感は満点

2024年03月23日 | 日々の風の吹くまま
3月21日(木曜日)。☁⛅☁。忙しくなりそうな日。朝ご飯の後でいの一番にトラベルエージェントのジェフに、東京のホテルを確保したこと、羽田からバンクーバーに飛んでいるのはANA なので、Silverseaを通して帰りのフライトが取れたらうれしいことをメール。嫌いなJALは成田の発着だから、都内から空港までの距離を考えたら、たぶんSilverseaはANAに乗せてくれるんじゃないかと思う。ANAは日本国内でしか乗ったことがないから、国際線のビジネスクラスがどんなものか楽しみだな。羽田空港の国際線ラウンジはすごく良かったと誰かが言ってたし、機内食もきっと上等の日本食を食べられるんじゃないかな。ま、ここはベテランエージェントのジェフにおまかせ・・・。

次は来月の誕生日に期限が切れる運転免許証の更新の予約。コロナの間に何でもかんでもオンライン予約になったような観があるけど、運転免許証をオンラインで予約して更新できるのは便利でいい。予約制になるまでは行列して順番待ちで、一番近い電車で10分のメトロタウンのモールの中にあるオフィスはいつも長い行列がオフィスから溢れていたから、前回は一番行列が短いと言われていた電車で30分のダウンタウンのオフィスまで行ったっけ。今回はまず更新するオフィスとしてメトロタウンを選んで、日にちは劇作ワークショップが終了した後で誕生日より前の日ということで4月15日を選んだら10分刻みの予約時間が表示されたので、10分前に来いと書いてあるのを勘案して、午後2時を選んでクリックして予約完了。次回の更新の前年に適性検査が要求される80歳になるので、今回が最後の免許更新になるかもしれないな。何たってウーバーの便利さに味をしめちゃったし・・・。

ウォーキングに行って来て、シャワーをしたら、デイヴィッドとイーディスの家までドライブ。春と共にあちこちで道路工事が始まっていて、平日の昼なのにあっちで渋滞、こっちで渋滞で、15分くらい遅れてしまった。ディナーよりもランチの方がゆっくりおしゃべりができるということで、今日はイーディスがレシピを集めて腕を振るった「中東料理」が目玉。まずはエアプランツを牛の脛に差して丸ごと薄紙でふわっと包んで、束ねた上をリボンで結んだのをイーディスに進呈して、ノースショアの山並みやバンクーバーの高層群が見える窓際のテーブルでロゼのワインと前菜。ラムのシャワルマ風ローストが焼き上がったのでダイニングルームに移動して、今度は赤ワインを開けて、タブーリやトゥミヤで和えたかぼちゃとカリフラワーの付け合わせと一緒に舌鼓を打ちながらまたひとしきりおしゃべり。デザートの甘くないのが絶妙においしいケーキを堪能して、最後はコーヒーを持ってリビングルームに移動してまたひとしきり芝居の話、文化の話、政治の話、世界情勢の話、歴史の話と途切れることなくおしゃべり。おいとました頃には4時を過ぎていて・・・。





帰り道は青空が広がっていて、午後のラッシュながら快適なドライブ。往復50キロ走ったから、車のバッテリもかなりアップしたかな。おいしいランチをたっぷり食べて来たので、今日は晩ご飯をスキップすることにして、ワタシはすぐに6時から始まるワークショップの準備。出かける前に印刷しておいた「宿題」3本にざっと目を通してみたけど、どれも第2場とか3場なので全体像はまだはっきりしないし、午後いっぱいしゃべっていたので、今回は特にトフとネイサンのコメントに耳を傾けることにして、午後6時にZOOMがオン。今日はブロックBの番で、アルフレードの殺人コメディ、ミケイラのロマンチックコメディ、そしてチャリティのインド式婚活コメディ。どれもおもしろそうだけど、何よりも芝居の構成や主要人物の関係性、全体を統一するテーマの折り込み方やプレゼンテーションなど、トフとネイサンのコメントから学ぶことが多くて、おとなしく聞いていたのは正解も正解。ああ、たっぷりと脳みそをかき回してくたびれたけど、充実感満点の1日・・・。

予定外のやることが多すぎるような・・・

2024年03月21日 | 日々の風の吹くまま
3月20日(水曜日)。☁。春の初日はの朝はどんよりした曇り空。寒いし、風もあるしで、あらまあ、何たる変わりよう。今日は午後にカレシと車を動かす目的で園芸センターに行くことになっているので、やることリストを午前中に片付けておかないとまた午後がごちゃごちゃになってしまいそう。

やることリストの一番は東京のホテルの予約。きのうトラベルエージェントのジェフが秋のクルーズの最終インボイスを送って来たので、いつ頃東京のホテルと帰りの便を予約したらいいか聞いたら、「10月だからホテルはできるだけ早くした方がいい」という返事。あ、そうか、ちょうど中国の国慶節と重なる時期だしね。ということで、何年も前から東京での定宿にしているセンチュリーサザンタワーのサイトをのぞいてみたら、うは、(日本語の)予約状況のページは×印(満室)が付いた日がずらり。でも、英語のページで10月1日から9泊で検索したらいくつか出て来たので、いつもの「シーニック」のキングサイズベッドの部屋を朝食なしで選んで、住所氏名、電話番号、メールアドレス、クレジットカードの番号を入力してクリック。サービス料と消費税込みで38万円ちょっと。やったぁ。

前回は6年前だったけど、予約のページは日本語だけだったような気がする。住所氏名が日本語でなかったせいだと思うけど、住所氏名とクレジットカード番号の入力に手こずった記憶がある。実際の勘定は現役時代からある日本の銀行の口座から現金で精算したから問題はなかったし、今回もまだ残っている資金を使うつもりだからカード自体は関係ないんだけど、英語を選択できたおかげで楽々。それにしても、日本語のページと英語のページで宿泊プランや部屋の選択肢が微妙に違っているからおもしろい。英語でググるとダブルとキングがヒットするのに対して日本語でやるとツインがヒットするあたり、カップルがひとつのベッドで寝る文化と布団を並べて寝る文化の違いと言えるのかもしれないな。ま、あしたジェフに報告して、10月10日の帰国便をSilverseaに交渉してもらおうっと。

午後は予定通り車を走らせるついでに園芸センターへ。明日はデイヴィッドとイーディスの家でのランチがあるので、しばらく使っていない車のバッテリをチェックしようということだったけど、駐車場に降りてエンジンをかけようとしたら、あはっ、かからない。いや、もうちょっとのところでかかりそうなんだけど、かからない。だから先週のうちに走らせておけばよかったのに、ついぐうたらするからこうなっちゃうの。しょうがないから部屋に戻って、BCAAのサービス番号に電話して「バッテリが上がってしまいました」とサービスの出動を要請。待つこと40分くらいでトラックが来て、完全に上がっていなかったので一発でエンジンがかかって、めでたくドライブに出発。バンクーバーまで大回りして園芸センターに行って、カレシは園芸土、ワタシは生物学者で園芸好きのイーディスにあげるエアプランツ2本。オードリーちゃんと同じように牛の脛のポットに差し込んで、ああ、きょうはくたびれちゃったから、ワークショップの脚本読みと運転免許証更新の予約は明日の朝ってことにしよ。


オードリーちゃん

オードリーちゃんの妹たち

帰国と言う感覚は居場所の感覚と関係があるのかな

2024年03月21日 | 日々の風の吹くまま
3月19日(火曜日)。☀。初夏の容器は今日が最後になるようで、ラジオのDJ氏は盛んに「今のうちに楽しもう」。何でも太平洋時間帯では今日19日の午後8時6分に「春分点」に達するそうで、日付変更線から始まる時間帯をぐるっと回って来てローカルの時刻なので、(うるう年のせいもあって)128年ぶりに早い日なんだって。(メディアのサイトによっては6分じゃなくて7分になっているところがあるのは、正確に言うと6分30秒とかいうのかもしれない。)グリニッジ標準時では20日の午前3時6分、日本では20日午後12時6分ということで、やっぱりいつもの年よりは1日早いような気がするけど、とにかく公式に「春」。

週末からずっと初夏のような陽気だったので、金曜日にはまだつぼみだったルーフデッキの桜は今日はもう満開。と言ってもひょろひょろの枝にわずか4個なんだけど、これでも30年以上の「老木」だし、小さな鉢に植えられたままなので1月のマイナス2けたの寒波にやられたんじゃないかと心配していたから、4個でも立派なもの。マンションの23階では鉢植えのままにしておくしかないので、今年こそはカレシをせっついてひと回り大きな鉢に植え替えてもらおうと画策しているんだけど実現するかな。何たってワタシの「実家の桜」の最後の1本だから、私たちがここを離れるまでは毎年花を咲かせてほしいもんね。




最近、台湾に旅行した友達が台北の街角の写真をアップしていて、それがワタシがFBでフォローしている写真家のチャップマンさんのブログTokyo Timesに登場する東京の裏町風景によく似ていたので、ちょっと見てぇとURLを送ってあげた。タワマンやおしゃれなビルが並ぶ「国際都市」東京じゃなくて、いかにも古き良き昔の商店街だったり、シャッターと錆びついた自動販売機が並ぶ寂びれた商店街だったり、サラリーマンが仕事帰りに立ち寄る赤ちょうちんが並ぶ横丁だったり、そこで一杯やっているおじさんたちの笑顔だったり、傾きかけた古い住宅街の風景だったりの、いつの間にかブルドーザーが現れて消えて行く、北海道の最果ての地で子供の頃に見た近所の商店街の風景を思い出させる「昭和の日本」の庶民の東京・・・。

チャップマンさんは副業で写真ガイドもしているので、秋の太平洋横断クルーズで東京に入港したら、1日ガイドをお願いしてブログに載せているようなところへ案内してもらおうかと思っているのと言ったら、「帰国するのは何日?」という問いが返って来て、え?帰国?とちょっと面食らったワタシ。長い間ヨーロッパで暮らして来て、子供や孫の生活基盤もあっちで、当面は日本とヨーロッパを行き来して暮らすという彼女でも「帰る」ところはやっぱり日本だったのかな。ワタシは休暇を取って日本に遊びに行って、家族や友だちに会ってカナダに「帰って来る」という感覚でいたから、人生における「居場所」について考えさせられた感じ。でも、彼女は日本国籍のままだから、空港では当然日本語で「おかえりなさい」と書いてある日本人専用のカウンターに並んで日本語で入国手続きをしてパスポートに「帰国」のシールが貼られるだろうけど、カナダのパスポートしか持っていないワタシは(出生地「日本」と書いてあっても)外国人用のカウンターで顔写真と指紋を取られて90日の滞在許可のシールを貼られるので、「帰国」という感慨が湧いて来なくて当然だろうと思うな。


旅の思い出を呼び起こすには冷蔵庫マグネットが役立つらしい

2024年03月20日 | 日々の風の吹くまま
3月18日(月曜日)。☀。何だかヘンテコな夢を見ていて目が覚めた。すぐにどんな夢を見ていたか忘れてしまったので、悪い夢ではなかったらしい。なぜか怖い夢は目が覚めてからもいつまでも記憶に残っているのに、いつまでも覚えていたいすてきな夢は目が覚めたとたんに忘れてしまうから不思議。うつ病と闘っていた20年以上前によく見た怖い夢は、恐怖を感じた瞬間のイメージが今でも鮮明に脳裏に焼き付いているんだけど、あのときの恐怖感はすっかり消えて、美術館の壁にかかっている絵を見ているような感じ。人間の脳ってほんとにおかしなもんだな。生まれつき左利きで大人になってほぼ両手利きのワタシの脳みそなんか、開けてみたらいったいどんなことになっているやら。

目が覚めたついでにトイレに起きたら、川向こうのスコット・ロードからパタロ橋までヘッドライトの列。月曜日の朝、日の出の30分前、午前6時47分の通勤ラッシュ風景。(日暮れが早い冬の午後には帰宅ラッシュの赤いテールライトの列になる。)子供たちは春休みだけど、大人は復活祭の連休まであと2週間。今日も晴れて暑くなりそうな空模様だな。きのうは最高気温がとうとう20度を記録したそうで、スキーのメッカであるウィスラーでも何と18度と、春スキーなんて言ってられないバカ陽気。雪、まだあるのかな。水曜日にはがくんと平年並みに戻って平地では雨模様になるみたいだから、連休までにはまた山に雪が積もるという望みはありそうかな。



イギリスの新聞The Guardianに「冷蔵庫マグネットは休暇の思い出を呼び起こすのにクールな道具になる」という見出しがあって、読んでみたらこれがすごくおもしろかった。イギリスのリバプール大学の研究者が実際に20個以上のマグネットを持っている人たちと面接調査をした結果、観光地などでおみやげ品として売られている小さな冷蔵庫マグネットは、旅の記憶と感情を呼び起こす上で写真よりも効果があることが分かったというもので、中には写真よりも重要なもので、旅先ではほとんど写真を撮らずに冷蔵庫マグネットだけ買って来るという人もいたし、マグネットを買い損ねたことでモヤモヤしてストレスになったという人もいたそうな。買い損ねた人の場合は、研究発表を聞いた後でオンラインでマグネットを注文して現地から送らせたというから、たかが観光みやげ、されど観光みやげというところ。

でも、わかるなあ。その通りなんだよね。ワタシも旅先では(写真は撮りまくるけど)おみやげ屋を見つけたら絵葉書には目もくれずに真っ先にマグネットに突進して、必ずこれはというものを買って来るもの。他にショットグラスやティータオルも買うことがあるけど、マグネットは必須。冷蔵庫の前を通ったりドアを開け閉めするたびに、ずらっと貼ってあるマグネットのどれかに目が行って、そのたびに街角風景やガイドさんから聞いた土地の歴史やちょこっと言葉を交わした人たちのことを思い出して、ああ、また行きたいなあという気分になる。ショットグラスは飾り戸棚に並べてあるからいつも見えているし、ティータオルは食器を拭くのに毎日使うから、マグネットと同じような効能があると思う。つまり、帰って来たらどこかにしまい込まれて忘れられがちな観光みやげや写真と違って、冷蔵庫のドアに貼ってあるマグネットはいつも視界にあるわけで、旅の思い出に視覚的に直結しやすいということらしい。感情につながる記憶を呼び起こすことで、脳の老化防止にも役立つとしたら言うことなしだけど、我が家の冷蔵庫はマグネットでいっぱいになって、古いのや人からもらったまだ行ったことのないところのをフリーザーのドアに移したけど、冗談にもうひとつ冷蔵庫を買おうかと言うくらい旅の思い出がぎっしり・・・。




今日だけはみんなアイリッシュになってスロンチャ

2024年03月18日 | 日々の風の吹くまま
3月17日(日曜日)。☀。高校時代の漢文の教科書に「春眠不覚暁」で始まる詩があったけど、まさに春眠。急に春たけなわのような陽気になったら、まあ何とも眠くて、2人とも8時半くらいまでぐっすり。それでも午後になると眠くなって来たりするから、2人ともあっちでごろり、こっちでころりと昼寝。ほんとに春の陽気のせいなのか、年のせいなのか、そのあたりはあやふやだけど、とにかくよく眠れているのはいい事だと思う。きのうの最高気温は公称19度で、奥の郊外の方では23度を超えたところもあるそうな。それ、もろに初夏の気温・・・。

今日はセント・パトリックス・デイ(パトリックの愛称を使ってセントパットとかセントパディの日とも言う)。元々はカトリック教国のアイルランドの守護聖人を記念する日なんだけど、今は世界中で1日だけアイリッシュになって浮かれる春の祭のようになっている。たぶんジャガイモ飢饉でアイルランド人がどっと北米にやって来たのがそもそもの始まりだろうと思う。エメラルドの島アイルランドに因んでこの日のカラーは「緑色」。いたるところにアイルランドの国花シャムロック(クローバー)が飾られるし、パレードがあればコスチュームも緑色で、この日にはつきもののビールまで明るい緑色に染めて「スロンチャ」。極め付きはアメリカのシカゴ市内を流れるシカゴ川が見事な緑色に染まること。昔シカゴの配管工が水漏れを調べるために使っていた染料で作業服が緑色に染まるのを見て、配管工組合が聖パトリックの日にその染料でシカゴ川を染めることを思いついたんだそうで、今年は69年目。大勢の見物人が川岸の遊歩道を埋める中で、18キロ強の食品グレードの植物性染料が川を明るい緑色に変える。(「Chicago river dyeing」で画像をググると山ほど出て来る。)

掃除の日なので、まずその前にエアプランツのオードリーちゃんのお風呂。大きめのボウルいっぱいに張った水に逆さまに浸けるんだけど、どこかで雨水が一番いいと書いてあったのを思い出して、ルーフデッキのプランタ―のトレイに溜まっている水を小さな瓶ですくって、汚れていないことを確認してからお風呂の水に追加。園芸記事に書いてある間隔で霧を吹きかけたり水に浸したりしているとすぐに葉っぱが丸まって来るので、オフィスが乾燥し過ぎているからだと判断して、今はほぼ毎朝のように霧を吹いて、お風呂は日曜日ごとに約4時間というペース。よく見たら中心の辺りに出ていた新しい葉がどうやら育って来ているらしい。うん、うちのオードリーちゃんはハッピーらしいね。牛の脛の「ポット」を気に入ってくれたのかな。ダスターで埃を払って歩いていると、あら、ちょっとおもしろい雲が2つ。へえ、マザーネイチャーも春の陽気で遊び心が出たってところか。




ルーフデッキの桜はたくさん芽が出ているもので、今年はいくつくらい花が咲くのかと気になっていたら、あは、見つけたっ。濃いピンク色のつぼみが4個。去年は当時留守番をしていたシーラが13個も咲いたと言っていたけど、目を皿のようにして他の「芽」をチェックしたけど、ほとんどが葉が開き始めているように見えるから、花は今のところ4個だけ。もしかしたら、もしかしたらと奇跡に望みをかけてみるけど、4個でも花が咲いてくれれば御の字。カレシが大きい鉢に植え直してくれたら、来年の春はもっと花が咲くかな。盛大に擦りむいたワタシの膝も右はでこぼこでカチカチのかさぶたになったし、左もやっと絆創膏が取れて完治にあと一歩。何といっても道産子は(アイリッシュも)タフなの、花でも人間でも・・・。



徒然なるまま季節外れの陽だまりで・・・

2024年03月18日 | 日々の風の吹くまま
3月16日(土曜日)。☀。いい天気だなあ。きのうはそれほど暑いとは感じなかったけど、最高気温は公式発表では15度。何だか初夏の気候みたい。まあ、来週の半ば頃には平年並みに戻るらしいけど、春休みの初日としては申し分ないかも。

きのうはシェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』に出て来るIdes of March(アイズ・オブ・マーチ;3月15日)だった。預言者が「Beware of Ides of March」(3月15日に気を付けなされ)と警告したのに、シーザーは「バカこけ」とばかりに奥さんが止めるのも振り切って出かけて行って、あえなく暗殺されてしまった。紀元前44年の話。それ以来「Ides of March」は厄日みたいになっていて、今でも冗談めかして忠告するときに日にちに関係なく「Beware of Ides of March」と言うわけ。俺様気取りもほどほどにしなさいってことだな。

けさは早朝6時に911(日本の110番と119番に相当)に不具合が発生したそうで、緊急の場合は諦めて電話を切らずに待つように、緊急でない場合はその専用番号にかけるかオンラインでメッセージを送るようにとの広報が出ていた。原因はサーバーが1台故障したためで、数時間後には完全に復旧したそうだけど、BC州の911は広域の警察、消防、救急をカバーしているからヒヤヒヤどころじゃなかっただろうな。ワタシも2回ほどカレシの具合が悪かったときに911にかけて救急車を呼んだからわかるんだけど、向こうで電話が鳴っているのに誰も出ないと、それがたとえ1分でもとてつもなく長い。火事が燃え盛っていたり、けが人や急病人が目の前にいたり、犯罪現場を目撃して気が動転しているときに慌てないで、落ち着いてと言われても無理、無理。そんな人を相手に冷静に情報を聞き出して状況を判断しなければならないオペレーターにはほんとに頭が下がる思い。いつもごくろうさまです。

今日は(義)妹のマリルーの誕生日。ひとつ違いだから75歳。何年か前には心筋梗塞を起こして郊外のメープルリッジの病院からニューウェストミンスターのロイヤルコロンビアン病院に救急車で搬送され、緊急でステントを挿入してまた救急車でメープルリッジの病院に搬送されて入院し、去年は膝に人工関節を入れる手術と、不調が続いたけど、今はすっかり元気回復して、もう今から去年はできなかった庭仕事のプランを練っているそうな。ハッピーバースデイのメッセージと一緒にバイオニックの膝はどう?とメールしたら、「セーラとロブ(娘夫婦)と一緒に森林公園を7キロ歩いて来てとっても気持が良かったわ」という返事が来た。春たけなわになったらみんなでランチでもしたいね。と、しばし窓際の椅子で思いを馳せていたけど、う~ん、ちょっとばかり暑い・・・。



リタイアしていても休養日が欲しい時がある

2024年03月17日 | 日々の風の吹くまま



3月15日(金曜日)。⛅☀。朝ちょっと目が覚めたら、けっこう雲があるけどちょうど日の出の時間。写真を撮っているうちに、とんがり山の上から朝日の登場。どうやら予報の通り「春爛漫」の天気になりそう。学校は2週間の春休みに入るから今日でおしまい。でも、周りの山はほとんどが雪が消えてしまっているなあ。春休みでスキー三昧を目論んでいた人たちには残念至極な眺め。おまけに旅行ラッシュが予想されているバンクーバー空港では飲食関係のスタッフがストい85%賛成したそうで、72時間の事前通告を出せば週明けにもストに入れる勘定。雇用主は空港でも飛行機会社でもないんだけど、スタッフもクルーもみんなそれぞれの組合があるから、大混乱は必至かな。春は荒れ模様・・・。

カレシのレッスンが終わってウォーキングに出た頃はカーディガンジャケットが暑いくらい。マンション前のミニプラザにもけっこう人が集まって、ピクニックテーブルを囲んでおしゃべりに夢中。だいたいはいつも見慣れている顔ぶれで、市がプラザの真ん中に並べていた6つくらいのピクニックテーブルをてんでに歩道際まで動かしていたのがおもしろい。コンクリートの地面を派手なブルーとピンクに塗り分けたプラザのど真ん中じゃ気分的に落ち着かないだろうし、禁止されているタバコを吸うと目立つものね。プラザでは禁煙なんだけどいつも吸い殻だらけで、市が福祉事業にやらせているらしい清掃も肝心の掃除の人たちが休憩時間にタバコをぷかぷか。まあ、自分たちが描くおしゃれな街を作るのに熱心な(急進左派の)市議会は何をやっても裏目に出ているってことに気づいていないらしい。コミュニティの住民の交流の場とか何とか理想(夢想?)をぶち上げてはやたらと道路を閉鎖してミニプラザを作ってるけど、いつも集まって来るのはコミュニティのご近所さんとはほど遠い人達で、そこに好ましくない連中が寄って来るから厄介。困ったもんだな。

それでも午後には青空が広がって、カレシは何となく園芸。ワタシの買い物について来て、野菜の値段の高さにびっくりしたとかで、今年はラディッシュやレタスと言った育てやすい野菜をメインにするらしい。でも、張り切るのはいいんだけど、すぐに手入れがおろそかになってしまう傾向があるから、ま、種をまいてからのお楽しみってところ。何年か今日は3個、明日は2個みたいに実を付けていたイチゴは1月のマイナス2ケタの寒波で壊滅状態。去年はワタシがプランターに植え替えて大豊作だったシソはもっと暖かくなって水遣りを始めたら自然に落ちた種が芽を出すのかな。一番気になっていたのはルーフデッキの桜で、ずっと昔に札幌の実家の庭から持ち帰った種から育てて、鉢植えのままで最後まで残っていた1本。去年私たちがクルーズに行っている間に13個も花を咲かせたそうだけど、その後は葉を落とすのが遅かったので心配していたところ。それが葉なのか花なのかわからないけど、か細い枝に芽がたくさんできてほっと安心。カレシは毎年のように「大きな鉢に植え替えてやらないとなあ」と言ってはいるけど・・・。



午後いっぱいはリビングの窓際でのんびり。リタイアして窓からの眺めを堪能するために買った椅子になぜか落ち着いて座っている暇がないから笑っちゃうけど、だからこそたまぁ~に座って見ると新鮮な感じがするのかも知れない。新しいパタロ橋の工事も順調に進んでいるようで、今は(かっては川岸の倉庫街だった)フロント・ストリートを3月いっぱい車両通行止めにして橋桁などの大型の部材を搬入しているところ。主塔がずいぶん高くなったあと眺めていて、写真を撮ってみたら上半分に点々と穴が開いている。あそこからケーブルを伸ばすんだろうな。斜張橋は主塔に近いところから両側に同時に1本ずつケーブルを張って橋桁を作っては次のケーブルを張って橋桁を作ってというように組み立てて行くんだそうで、扇子を逆さまにして広げて行くようなイメージか湧いて来るけど、それを窓から見られるなんて何てラッキー。今から楽しみだね。



気温上昇中、脳内も気温上昇中

2024年03月16日 | 日々の風の吹くまま
3月14日(木曜日)。☀。朝日がまぶしい。公式の春の始まりである春分の日を前にして、日の出は7時27分頃で日の入りは7時15分。日曜日にDST(夏時間)に切り替わらなかったら6時27分だったので、今その時間に目を覚ますとまだ暗いから寝ぼけ頭は混乱してしまう。日の入りも同じで、土曜日までは6時過ぎには日が暮れていたのにいきなり7時過ぎまで普通に午後の明るさだから、そのつもりでいるといきなりご飯したくの時間になって慌ててしまう。

カナダでこんなくだらない制度をほぼ60年前にさっさと排してしまったのはど真ん中のサスカチュワン州だけで、その理由が「搾乳の時間が変わると乳牛が混乱して乳の出が悪くなるから」ということだったらしい。郊外のチリワックで養鶏をやっていたカレシのおじいちゃんも「鶏も牛も時計を持ってないから変えられない」と言っていたそうだけど、サスカチュワン州は見渡す限りの大平原の農業地帯だから深刻だよね。要するに午後の日のある時間が長いとレクリエーションに打ってつけだし、エネルギーの節約にもなると言うのはいかにも「都会人」の思考ってことだな。

今日はワークショップの日なので、トフとネイサンとペイジの脚本をテクニカルな視点で読み直し。ワタシは大学で演劇を理論的に勉強していないから、どうしても客席から見た舞台での展開をイメージして理屈抜きに読んでしまうので、本格的な論評というのはけっこう難しい。もっともトフが送ってくれた2ページものコメントを何度も読んでポイントの「押さえどころ」らしいものがわかって来た(気がする)し、チャリティが「観る人からの批評は大事なのよ」と言ってくれたので、ランチと買い物以外は晩ご飯のチリコンカンを作りながらも脚本を読みまくり。

午後6時ちょっと前にレクルームにラップトップを持ちこんで、ZOOMにリンク。準備中の表示が出たので安心してデザートのクッキーをかじっていたら、ミーティングの画面が開いて講師のシドニーが「あら、おいしそう。何のクッキー?」と来て思わずゴクン。えっと、マシュマロのミニエッグクッキー。もうすぐ復活祭ねえと言う話を射ているうちに、仲間が次々と入って来て、ワークショップ開始。ワタシの幕間を無くして1幕ものにするアイデアについて意見をいっぱいもらって、次のトフのしっちゃかめっちゃかな「殺人ミステリ」の読み合わせでは、ひとくせもふたくせもあるばあさんの役をもらってうろ覚えのスコットランド訛りで場をかき混ぜ、ネイサンの荒唐無稽なコメディは後の展開の方向性についてちょっとコメントして、ペイジのまだ無題の脚本は第3場のあらすじに全体のテーマがあるかもとコメント。喧々諤々のうちに2時間が過ぎて行って、吸収することが多いし、これから咀嚼することがどんどん増えて来て、うはぁ・・・。