リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ライオンのように来て、子羊のように去って行く3月

2016年03月31日 | 日々の風の吹くまま
3月最後の日。今日も穏やかないい天気。「3月はライオンのごとくやって来て、子羊のごと
く去る」という諺にある通り、猛獣のように暴れ込んで来た3月も子羊みたいにしおしおと退
散か。いきなり5月になったような陽気で、ラジオの天気予報は「ローストラムのごとく去って
行くようです」。今日は最高気温が17度だったそうで、ジャケット無しでTシャツ1枚で出かけ
たら、何となくスロークッキングされているような感じがした。

新居の売買契約を結んだのは1年前の今日。なんだかんだ、ああだこうだと大げんかしな
がら新居探しをして、あの夜、ここにたどり着いたのだった。抵抗の限りを尽くしたカレシも
今では新しい環境やライフスタイルが気に入っているようだから、最後にまとまった価格が
高かったのかどうかはもうどうでもいい。視野いっぱいに広がる空や刻々と形や色を変える
雲や延々と連なる山並み、フレーザー川を往来する船やはしけ、夜になるときらきらと一面
に広がる光の海、遠くから聞こえて来る列車の汽笛、そしてすれ違って自然にスマイルを交
わす人の温かみ。どれもワタシにとってはお金では計りきれない価値がある。ほんとに思い
立ったが吉日で引っ越してよかった・・・。

買うものがないと思っていたウォルマートも、見方を変えると「田舎のデパート」そのもので、
カレシが「○○がほしい」と言えばウォルマートにあるよ、という会話がいつのまにか日常的
になって、「田舎暮らし」も板についたというところかな。面積約15平方キロ、人口7万人足
らずではあっても、地理的には総人口250万人のメトロバンクーバーのど真ん中に位置し
ているんだから、「田舎」と呼ぶのはヘンだけど、ファッショナブルな都会を気取ってツンとし
ているバンクーバーに比べるとおっとりして田舎っぽく感じられるだけの話。昔から田舎に
は馴染めないと思っていたけど、いざ住んでみると居心地が良くなって、捨てたもんじゃな
いと思っているワタシ・・・。

今日はトヨタ指定の車体修理工場でトラックの修理。へこみは放っておくことにして、壊れた
テールライトを交換するだけなんだけど、これがすんなりと行かない。どうなることかと思っ
ていたら、修理工のおじさんが少しずつていねいにへこみを伸ばして、きっちりとライトをは
め込んでくれた。「ほら、へこみもあんまり目立たなくなったやろ」と、どや顔のおじさん。これ
で修理費は2万円て・・・。

花より食い気で自家製バーガー

2016年03月29日 | 日々の風の吹くまま
目が覚めた瞬間にブラインドの隙間から昇ったばかりの朝日がビシッ!と差し込んで、うっ、
まぶしいっ。まだ(夏時間で)7時前なので、毛布を頭の上まで引っ張り上げてひと眠り。で
も、ゆうべは11時を過ぎたばかりで寝てしまったので、すぐにかっちり目が覚めてしまった。
雲ひとつない快晴。デッキではクロッカス、アネモネに続いて3つ目の球根の鉢に花。4つ
目のと葉の形とつぼみが似ているので、チューリップか水仙か識別しかねていたけど、開い
た花を見たらどうやら野生種のチューリップ・・・。

     

     

ひと足先に花を開いたアネモネも負けていない。何度もラベルに「ミックスカラー」と書いて
ある球根のパッケージを買って来て旧居の庭に植えたのにいつもパウダーブルーの花しか
咲かなかったのが、初めて赤と濃い青の花が咲いて、白っぽいいつぼみも膨らんで来た。
真ん中はつぼみが伸びて来た4つ目の鉢で、消去法で水仙か。4種類が全部一斉に咲い
たらさぞかし見事だろうと思うけど、それは無理難題かな。クロッカスなんか花の色によって
開花時期が違うんだし・・・。

カレシが英語教室に出かけた後、窓とパティオドアを開けて換気しながら、床の掃き掃除。
最高気温は10度を超えるそうだし、風もないのでとってもいい気持。旧居ではフィルター付
き常時換気装置があったので、ほとんど窓を開けたことがなかったし、半地下のオフィスに
いることが多かったから、外の空気を胸いっぱいに吸うこともあまりなかったな。ルーフデッ
キに出て、お日様をいっぱいに浴びて、う~んと深呼吸して、ああ、いい気持。長い冬眠か
ら覚めて穴ぐらから這い出して来た熊もこんな風に解放された気分になるのかな。(腹ペコ
でそれどころじゃないかも・・・。)

     

花より食い気で、今日の夕ごはんは自家製のハンバーガー。サーロインステーキ1人前を
玉ねぎやにんにく、パセリ、オリーブ油とバターと一緒にチョッパーで粗挽き風に挽いて、つ
なぎにシェリーに教わった小麦の胚芽を入れてみたらパン粉よりも軽い感じ。ほぼミディア
ムに焼けたパティをチーズバンに載せて、ベーコン、炒めた玉ねぎとマッシュルーム(余分
は余ったレタスに載せて)、ロメインレタス。定番のポテトに代えてティファールのフライヤー
で作ったヤムイモのフレンチフライ。きれいなオレンジ色のヤムは今けっこう人気者。これで
ダークなエールがあったらもっと良かったんだけど・・・。

春は演劇三昧で大忙し

2016年03月28日 | 日々の風の吹くまま
イースターマンデイは復活祭の最後の日。法定休日ではないので、休める人と休めない人
がいる。しばらく7時半前後に起きていたのに、春眠何とやらで、ここんところなぜか8時前
後。仕事をストップしてからすっかり「ご隠居さん」が板についてきたと言うことかな。まあ、よ
く眠って目が覚めるから、健康的でいいか。今日は晴れ。やっと春爛漫と言う感じで、心も
軽くなるってもの。天気予報は向こう1週間ずっとピッカピカのお日様マーク。(まるでコピペ
予報・・・。)

朝食後にささっと2015年度の決算をやってしまう。オフィスの陽だまりの中でちゃかちゃか
と電卓を叩いて減価償却費を出しておしまい。後は記帳して、財務諸表と1年分の仕訳帳
を印刷して、会計事務所に持って行くだけ。ひと仕事終わったので、「ランチは冷蔵庫を探
すから大丈夫」というカレシに送り出されて、ひとりでおでかけ。Arts Clubの新作『Onegin』
制作に貢献?したお礼と言うことで、ドラマターグのレイチェルとのランチに理事のボニーと
一緒に招待されていて、先週からずっとワクワクしていた。

演出家でもあるレイチェルとは何度かレセプションで顔を合わせているけど、カナダ西部最
大の劇団のドラマターグとなると「永遠の劇作家志望」のワタシにはもう神々しい存在で、そ
のレイチェルとランチを囲んで話ができるなんて、ちょっぴりビビッてしまいそう。先週プレミ
アした『Onegin』はメディアの批評家のレビューで絶賛されていて、観客からのフィードバッ
クもすごく好評らしい。発想から3年、制作に2年かかった作品の費用が何億円だったかは
知らないけど、隅っこでほんっとに微力も微力ながら関われて、ワタシとしてはこんなにうれ
しいことはない。「愛」は芸術の永遠のテーマだから、世界のどこへでも持って行けると思う
し、ブロードウェイで上演されたら最高。

パルミーダとキャシーも加わって、昔の手紙の時代と今どきのメールの時代のロマンスの
違いを議論した挙句、しまいに最近普及しつつある絵文字(emoji)の時代になったら愛の
語らいはどうなるのか、絵文字で芝居を書いたらどうなるかという話になって、時間が経つ
のも忘れる刺激がいっぱいの楽しい2時間だった。あさってはレイチェルが演出した『Good
People』のオープニングで、2週間後にカナダの劇作家ジョーン・マクラウドの『The Valley』
のオープニング。資金集めのワインフェアや夕食会もあるし、芸術支援に関わるのも忙しい
こっちゃ。

イースターにはごちそうを食べよう

2016年03月27日 | 日々の風の吹くまま
日曜日。復活祭。イースター。十字架の上で死んだイエスが蘇って昇天した日。もともとは
東ヨーロッパあたりの命の「再生」を祝う土俗宗教の春の行事だったのを、宣教師がちゃっ
かり拝借してキリストの「復活」にこじつけたものだそうな。クリスマスの由来にも似たような
ところがある。宣教もいうなればマーケティングで、ハーバードもMBAもなかった時代でも
「営業戦略」の概念はすでにちゃんと存在していたということか。人間は営業する動物なり、
かな?ま、時間がたっぷりある今日は久しぶりにコース料理でご馳走・・・。

     
まずはスモークサーモンとカニのタンバル仕立て。型の中にスモークサーモンを敷きつめて、
ほぐしたカニを塩ヨーグルト、マスタード、コニャックなどと混ぜ合わせて詰めるだけ。型から
出して、塩ヨーグルトをちょいと落として、赤いトビコを載せて、コリアンダーをちょこっと飾っ
て、簡単、簡単。

     
クリスマスのときに使った七面鳥の胸肉が1枚残っていたので、バタフライに開いて、燻製
プロシュットと(セージがないので)カレシ菜園のバジリコと(モッツァレラがないので)ハヴァ
ティチーズを挟んで、パン粉をまぶして焼いた何となくサルティンボッカ風。イタリアンパセリ
を載せて、ヘッジホッグきのことほうれん草のバター炒めを添えて・・・。

     
スモークポークチョップとして売っていたけど、どう見ても厚切りのハム。カレシがきのうサラ
ダ作りがめんどうだからと買って来たキャベツとケールとラディッキオの出来合いのサラダ
からちょっと流用して炒めたのを挟んで、上に焼いた青りんごのスライスを載せて、茹でた
こごみを添えて・・・。

     
メインコースは鴨の足のコンフィ。Save-On-Foodsで真っ白な鴨の精製脂の冷凍パックを
売っていたので、スロークッカーで溶かして、生のタイムとにんにくとインドのテリチェリ胡椒
をガーゼに包んだのと鴨の足を沈めて、肉がフォークだけで骨から外れるほど柔らかくなる
まで4時間ほどことこと。フランスの田舎料理のコンフィは脂の中に肉をすっぽり沈めるのが
秘訣。(そのまま脂を固まらせて保存したんだそうな。)付け合せはサフランとレーズン入り
のクスクスと蒸したアスパラガス。

     
イースターの定番はチョコレートのうさぎとイースターエッグ。おなかがいっぱいになったも
ので、ベビーうさぎの耳を片方だけかじって、後はあした(と言っていつもそのまま忘れるん
だけど・・・)。

連休2日目は衝動買いと思いつき料理

2016年03月26日 | 日々の風の吹くまま
復活祭の連休2日目。朝日が雲の切れ目から出ようにも出られないでいる感じだけど、日
中は晴れの予報は当たるかな。窓から見えるポートマン、パタロ、アレックスフレーザーの3
つの橋はいつも渋滞がちなのに今日はすいすいと流れている。橋の上や川向こうのサレー
の幹線道路を流れる車の列が双眼鏡ではっきり見えるので、ラジオよりも早くリアルタイム
で交通情報を流せるよと冗談を言っているけど、夜は遠くの交通信号だけじゃなくて、事故
があれば緊急車両の点滅する赤いライトや渋滞する車のテールライトやヘッドライトの列が
双眼鏡なしでも見えるから、野次馬っ気がむくむく・・・。

いつものまじめ掃除をして、ごみやリサイクル品を処理した後は、カレシの園芸ショッピング
にお付き合い。今日は旧居からよく出かけて行ったバーナビーの大きなガーデンセンター。
電車の駅のあたりでまずランチをしてからと言う予定だったけど、先にセンターの込んでい
る駐車場に止めてしまったので、先に買い物。カレシがプランターの品定めをしている間、
ワタシはインテリア雑貨の売り場をうろうろしてまた衝動買い。今日は小さいタツノオトシゴ
の置物と縄付きの青いガラスの浮き玉と「Mermaid Crossing」(人魚の横断歩道?)と書か
れた標識。

カレシはプラスチックの大きなプランターや鉢植え用土の大袋を爆買いしてご機嫌。「前に
行ったすし屋でランチしよう」。どこへ行くのかと思ったら、6番ストリートの急な坂のふもとに
あるSushi Yenというカフェ風の小さなすし屋。テーブル席とテイクアウト待ちのスツールを
合わせても20人が座れるくらいで、音消しのテレビはスポーツ、BGMは趣味のいいジャズ。
壁には「和風ホットドッグ」やとんかつ、たこ焼きのメニュー。コリアン系の夫婦がやっている
ようで、レジの後ろの壁には日本の大手調理師学校の卒業証書と大阪の調理師免許証。
スシショップは掃いて捨てるほどあるけど、ここのはおいしい。帰りのきつい上り坂がなけれ
ば毎週食べに行ってもいいくらいのニューウェストで一番おいしいスシ屋だと思う(宣伝して
るわけじゃないけど)。

今日の夕食はつくねにするつもりだった鶏もものひき肉のパックに「スヴラキ」と言うステッ
カーが貼ってあったので、急遽思いついたギリシャ風鶏団子(黒オリーブとケッパーベリー
のソース)とギリシャ風ほうれん草リゾットと蒸したこごみ。復活祭本番の明日のご馳走、ど
うしようかなあ・・・。

連休の初日はまず歩け、歩け

2016年03月25日 | 日々の風の吹くまま
復活祭の連休初日のGood Friday(キリスト受難の聖なる金曜日)。去年より早いせいか、
なぜか忘れていた。振り返ると、このマンションを買うと決めたのが去年の今頃で、旧居を
売りに出したのが4月上旬の復活祭明け。怒涛のような変化の波に呑まれていたあの頃か
らもう1年。早いようで何か遠い過去のようでもある。すごい値段をつけて売れるのかと心
配したらあっさり数日で売れてびっくりしたっけ。今頃は新しい家の建築工事が進んでいる
だろうな。この1年で旧居の土地の相場は2、3千万円は上がったらしいけど、新居に勝る
物件はおめにかからなかったから、タイミングは絶好だったってことで文句なし。

カレシが体重が減らない、運動不足だとこぼすので、川べりの公園まで散歩。天気がいい
から、川に沿って延長2.5キロの遊歩道を川風に吹かれて歩くのは気持がいいな。リバー
マーケットのすぐ外にはこの地に最初に入って植民地の首府建設に当たったイギリスの王
立工兵隊(サッパー)を記念するギネス認定の世界一背の高い(おもちゃの)「ブリキの兵隊」
(高さ9.75メートル)が立っている。中にはニューウェストミンスター市の歴史資料を納めた
タイムカプセルが入っていて、2025年に開けることになっているとか。あら、2025年には
ワタシがカナダに来て満50年。つまり、カレシとワタシが一緒になって半世紀の金婚式まで、
あと9年のカウントダウンってこと。

マーケットの入り口にあるDonald’s Marketで珍しい食品探し。自分はベジタリアンだとか
オーガニックしか買わないとかうれしそうに触れて回る人たちが利用するスーパーと言う印
象だけど、おもしろいものがけっこうあるので衝動買いが楽しい。今日は朝食用のミューズ
リ、ヘッジホッグきのこ(シロカノシタ)、ぺったんこのチポリーニ玉ねぎ、今が旬のチミカン。
ずっしり重くなったトートバッグを袈裟がけにして、8番ストリートの急な上り坂をえっさえっさ。
息を切らしながらロイヤルアベニューに来たところで信号が赤に変わって、ああ、良かった。
大型トラックの幹線ルートなので、長い信号待ちの間にひと休みもふた休みもできる。まあ、
目の前で信号が赤になってうれしいのは坂のある街ならではかな。

汗をかいて運動した後は気分爽快。カレシがふくらはぎが痛いとこぼすので、最近ドラッグ
ストアで見つけて来た昔懐かしい「サロンパス」をぺたっと貼ってあげた。今日はどうもお疲
れさまぁ。

ミュージカル「オネーギン」初演!

2016年03月24日 | 日々の風の吹くまま
きのうの夜は待ちに待った新しい創作ミュージカル『Onegin』のオープニングナイト。初めて
の読み合わせ(というか歌い合わせ)に行ったのがおととしの11月だった。プーシキンの韻
文小説とチャイコフスキーのオペラを下敷きにして、行き違ってしまった愛をモダンなミュー
ジカルにしたもの。去年の12月に新劇場の杮落としとして初演する予定だったのが、タチ
アナ役のメグ・ロウ(オネーギン役のアレサンドロ・ジュリアーニの奥さん)の出産予定(双子)
と重なったために延期して、新劇場でのシーズン「トリ」になった。

雨の中を途中のメトロタウンに車を止めて、電車に乗り換えてレセプションのあるレストラン
へ。二階のパーティルームの長いカウンターにはクラフトビールのタップハンドルがずらっと
並んでいて壮観。久しぶりに顔を合わせたリチャードがビールをおごってくれた。Arts Club
への遺贈を約束したLegacy Circleの旗振り役なので、遺言で財産を寄贈することにして
いる私たちは遠慮なくおごってもらって、新作のプレミアを祝って乾杯。芸術監督のビルが
登場して、制作者のスピーチ、スポンサー企業の代表のスピーチの後、個人スポンサーに
なっているパトロン(ワタシともう1人)にキャストのサイン入りポスター進呈。ロシアっぽくて、
なかなかいいデザインだと思う。(写真は主役の2人)

      

新劇場は舞台や客席を自在に構成できるようになっていて、『Onegin』は客席が円形の低
い舞台をコの字型に囲む配置で、一段高い背景にピアノ、ドラム、チェロの演奏者。作品に
は前衛的なところもあって、レンスキーがロック歌手よろしくマイクをスタンドごとつかんで
「オレはロマンチックなんだ!」と絶唱。パーティの場面では帝政ロシア上流社会の虚栄を
歌い、パーティでオネーギンが友人レンスキーの恋人オリガにちょっかいを出すシーンはタ
ンゴ風のセクシーなダンス。決闘シーンで始まる第2幕は、仕掛けた本人のレンスキーが
「夜明けを見るのもこれが最後か」と歌ってしんみりさせ、旅から帰ったオネーギンがかって
愛を告白されたのにむげに拒絶したタチアナ(公爵夫人になっていた)と再会して、俄然燃
え上がって猛アタックする場面はオペラ風にドラマチック・・・。

最後は涙が出て来て、終わったとたんに客席は歓声を上げての総立ち。拍手しながらArts
Clubが制作に2年かけたこの汗の結晶を昔からロシア文学が親しまれている日本に持っ
て行けたらいいなあと考えていたワタシ・・・。

日本も外国もみんな地球の上

2016年03月23日 | 日々の風の吹くまま
     

大好きなアネモネの花が咲いて春爛漫の気分だったきのうと打って変わって、雨っ!ちょっ
と風もある。雨漏り、するかな、しないかな?何だかヘンなことを楽しみにしているヘンなワ
タシ。ミニのチューリップと水仙もつぼみが見えて来て、春っ気につられてとうとう「臨時休業」
を宣言したもので、カレシの言う「臨時失業」。よぉし、4月までは心おきなく遊びモードで行
こう。(でも、せいぜい1週間か10日かなあ・・・。)

さっそく「だらだら」モードで、のんびり小町横町の散歩。日本永住の美形紅毛碧眼人と結婚
してかわいいハーフの子が欲しいと言うお嬢さん、経験者の助言、忠告には馬耳東風で、
英会話学校に行ってみたけど30代のおじさんばかりだったと文句。あはは。外国に行けば
20代の独身イケメンがごまんといるのに、何で日本永住じゃないとダメなの?自分の生活
環境や言語が変わらなくて楽だから? 日本でなら紅毛碧眼ダンナとハーフの子を連れて
歩けば注目されるから? たしかに雑多な民族が住んでいる国では異人種カップルやハー
フの子があたりまえ過ぎるくらいにいるから、誰も注目してくれない。(私たち、東京でもぜん
ぜん注目されなかったけどなあ。)

海外で5年暮らした元駐妻が、駐在員以外で外国に住んでいる(日本)人は労働ビザを持っ
ているのか、若いうちはまだしも「中年以降になってどうして外国にしがみつくのか」と聞い
て、海外在住組の猛反撃に遭っている。たしかに昔は海外生活を体験した日本女性という
とほとんどが「駐妻」だったかもしれない。でも、あれは大昔と言えるくらい遠くなった昭和の
高度経済成長期の話。今どきはいろんな背景の人がいるから、昭和のエリート意識むき出
しの駐妻はあまり評判がよろしくない。(海外に出たら出たで今度はビザの種類で同胞をヒ
エラルキー化するあたりは日本人らしいかな。)

「どうして外国にしがみついているのか」と聞いているのは、たぶん外国暮らしに馴染めな
かったからだと思うけど、海外在住歴ン十年組は失礼千万!と憤慨。たしかにしがみつい
ている人もいるだろうけど、帰りたくても帰れない人もいるし、帰る気はさらさらない人もいる。
まあ、日本しか目に入らない日本人の目には中年を過ぎても外国で暮らす日本人はそんな
風に見えるかもしれないってことかな。ワタシは国籍のある国で暮らしているから海外在住
じゃないし、他に住みたい外国もないし・・・。

活かされている雨漏りマンション問題の教訓

2016年03月22日 | 日々の風の吹くまま
 
 雲、何に見えるかな?

空にはいろんな雲が浮いているけど、雨は降りそうにない。まあ、午前中は床に日が当たる
から、濡れていたアンダーレイを乾かすのにはうってつけ。カレシを送り出してから、脚立を
持ち出して玄関エリアをちょこっと模様替え。日曜日に買って来た「灯台」を置くのに鏡の位
置を高くして、「むくれたブルーバード」の写真をキーラックの上に移した後に飾りの碇を取
り付けたり。反対側の壁には横浜みやげの碇をかけてあるから、ふむ、「海」をテーマにし
たものをもう少し集めたらおもしろいかな。

銀行に行くのにロビーに下りたら管理人のシェリーがいたので、しばしおしゃべり。日曜日
の雨では水漏れしなかったと報告したら、「ああ、良かった。別の部屋では雨漏りしていた
のよ」。どうやら他にもコーキングの不具合による雨漏りが見つかったらしい。でも、前世紀
の80年代後半から90年代の終わりまでに起こった大規模な雨漏りマンション問題の再発
ではないそうな。あの当時はマンションや戸建ての住宅建設ブームで、アメリカのカリフォル
ニア州や地中海諸国の住居をまねたポストモダン様式が流行っていた。戸建ては「カリフォ
ルニアピンク」という色の家が多かったな。

雨漏り問題の原因のひとつは、夏は冷涼少雨、冬は温暖多雨という温帯雨林地域に太陽
が燦々と輝く乾燥した土地の住居デザインを持ち込んだことで、BC州だけでも木造の低層
マンションを中心に900棟以上の建物に4000億円の被害が出た。修理費を払えずにマイ
ホームを捨てた人たちや破産した人たちも多くて社会問題にまでなり、続々と集団訴訟が
起こされた。その後、政府が設置した調査委員会の報告を元に建築基準法で雨漏りを防ぐ
工法が義務付けられて、フォローアップの調査では効果を挙げていることが確認され、さら
に「2-5-10」(内装2年、外壁5年、構造体10年)と呼ばれる住宅保証制度が義務化されて、
建築業者は保証保険に加入することになった。

今回の雨漏り問題はその5年保証の対象というわけだけど、今は住宅の検査士や建物の
外壁メインテナンスのスペシャリストを認定する制度もできているし、かっての「leaky condo
crisis」(雨漏りマンション危機)から得られた教訓が国の建築基準法から州の建築基準法、
さらには自治体の建築条例にまで取り入れられて活かされた例と言えるかな。横浜の傾斜
マンションの問題も、原因究明から学んだことを制度や法律に活かせるといいけど・・・。

気遣いは人にしてもらうもの?

2016年03月21日 | 日々の風の吹くまま
月曜日。外は雨がちだけど、霧雨のような頼りない降り方で、これじゃあ雨漏りテストになら
ないな。ま、そっちの方は水曜日の予報に期待することにして、ゆうべのうちに仕上げて置
いた仕事2つをさっと見直して、圧縮ファイルにして、さっと納品。これで仕事はぜんぶおし
まい。このまま「遊びモード」に切り替えて、休みたいなあ。まだ魔の3月だけど、数日でい
いからまとまった休みになればいいな。いっそのこと「お休み宣言」しようかなあ・・・。

遊びモードへの切り替えは手っ取り早くネットでだらだら。小町横町のお悩み相談を野次馬
気分でふむふむ。「自宅マンションエレベーターの対応」がストレスだという男性。女性がひ
とりでエレベーターを待っていたら男性は同乗を避けるべきだと思っているようで、何とかや
り過ごそうとするけど、一向に乗ろうとせずに睨む女性もいたりして(ストーカー対策らしい)、
そういう時はやむを得ず外へ出て時間をつぶしている、と。何でそこまでするのかな。エレ
ベーターの中で襲うとか、居住階を知ってストーカーするとか疑われる危険があるから?

「エレベーターに他人と乗り合わせるのがいや」は、マンション購入の是非論で挙げられる
定番のデメリット。見ず知らずの他人は「不安要素」でしかないってことだろうけど、その警
戒心の強さはちょっと異常に見えるし、他人に「私を不安にさせないように気を遣うのがマ
ナー」と暗黙のうちに強要することでその不安を取り除こうとしているようにも見える。「気遣
い」とか「おもてなし」は自分が「するもの」であって、人に要求するものじゃないと思うんだけ
どな。もっとも、この男性の気遣いは少々度を越している感じがするけど・・・。

海外では日本は犯罪の少ない、安全でいい国だと口をそろえて自慢しているのとは大違い
で、疑心暗鬼というのか、何ともネクラな人間観が社会に蔓延しているという印象。たぶん
日本人だからこそ日本という国の「表」と「裏」をよく知っていて、外面(建前)と内面(本音)と
して使い分けているんだろうけど、ある意味、良きにつけ悪しきにつけ日本の社会文化や行
動規範の基盤になって来た(とワタシは考える)「ムラ社会」までが崩壊しつつあるんじゃな
いかと思えて来る。もちろん、ムラの廃墟から新しい「コミュニティ意識」が生まれて来れば
前向きの崩壊と言えるだろうけど。ほんとに日本という国はパラドックス・・・。

春初日の日曜日

2016年03月20日 | 日々の風の吹くまま
きのう昼寝をし過ぎたカレシは6時過ぎに起床。もぞもぞしてワタシを起こしておきながら「ま
だ早いから寝てなよ」。でも、一度目が覚めたせいか、うとうとしただけで7時半には起床。
カレシはバルコニーで「庭仕事」の最中で、「日曜日の朝だから静かなもんだ。下のジムにも
誰もいなかった」。あら、運動までしたの?「いや、ちょっと見に行っただけさ」。あはは。夜か
ら雨が降り出す予報だったのにまだ降っていない。今にも降り出しそうな空模様ではあるけ
ど、降るのかな。

今日はまずカレシママのご機嫌伺いに行って、郊外の園芸センターを回る予定。季節柄か
園芸センターは8時開店と言うことで9時前に出たけど、雨が降り出して、急遽トラックのワ
イパーを取り替えることに。と思ったのも束の間で、ゴムがぼろぼろになったワイパーの外
し方がわからない。しばらくあれこれいじった末に「トヨタに持って行って修理をするついでに
取り替えてもらうよ」とカレシ。ほお、トラックを修理する気になったんだ。ワイパーを取り替
えないと、雨の日に使えないもんね。しかたがないから今日は車で行こう。

途中で予定変更して近い方の園芸センターに寄って、カレシが巨大なビニールハウス?に
ずら~っと並んだ野菜や花の苗の品定めをしている間に、ワタシは店の中をうろうろ。ここ
には園芸と関係のない雑貨の類もたくさんあって、いつも「これ、すてき!」と思ったものをつ
いつい衝動買いしてしまうんだけど、今日も「ビーチ」がテーマのインテリア雑貨のコーナー
でひと目惚れしてしまったのがこれ↓

       

あと2ヵ月で99歳になるカレシママはアメリカ系の大手が経営する賃貸介護ホームのバス
ルームと小さいキッチンがついた1寝室のアパート棟に住んでいて、1日2食と掃除以外の
身の回りのことは自分でやっている。お一人様になってからは表情がぐんと明るくなって、こ
の頃は顔までふっくらと若返って見える。話をしていて人の名前を思い出すのに詰まること
はあるけど、気が向けばラウンジに出て世間話をしたり、図書室の本を借りて読んだり、ジ
ムのトレッドミルで歩いたり、ときどきはひとりで近くのモールにでかけたりして、食事の時間
以外は「好きなときに好きなことをやれるから、気楽でいいわよぉ」とにこにこ。ママの満足
そうな顔を見たカレシがこんなところで暮らすのも悪くはないなあという表情になったもので、
ワタシはついクスッ・・・。

春分の日、春めく

2016年03月19日 | 日々の風の吹くまま
きのうはなぜか早々と11時に寝てしまったので、目が覚めたのは7時になるかならぬか。
寝すぎたのか、仕事をしすぎたのか、首が凝って痛いし、頭痛が目の後ろまでずきずき。先
週だったか(30年以上前に傷めた)第2頚椎の古傷をちょっとギクッとやったような気がす
る。下を向いてモップかけをしていたら頭痛がひどくなって来た。頚椎がずれたときには療
法士さんが「人間の頭は重いから、下を向いているとずれがひどくなるのよ」と言われたっ
け。「中身にもよるんだけど」という枕詞が付いていた。自分の頭の中身は知らないけど、頭
が落っこちたら困るので、首用のヒートパッドを電子レンジで温めて、ひたすら温熱療法。こ
れが何よりも一番効くみたい。

カレシはゆうべ歯を磨いていて前歯の充填がとれたというので、今日は朝から歯医者探し
の電話をかけまくり。歯医者はやたらとあるけど、土曜日だからかどこも予約が埋まってい
てすぐに見てもらえない。でも、灯台下暗しとはよく言ったもので、マンションの下にある歯
医者に直接出向いて行ったら、その場で見てくれて、閉めた後の午後4時に充填の処置を
してくれることになった。(表玄関を出たらすぐ隣という便利さ!)まだ開業して2年と言う若
い韓国系の女医さんで、最新の設備やテクニックで、麻酔を使わずにささっと修理。カレシ
が気に入ったと言うので、今度ワタシもさぼりっぱなしの歯の掃除をしてもらおうっと。

今日はファーマーズマーケットの日。天気がいいからかなりの人出。The Salt Dispensary
が出ていたので、まずは楽しみにしていた塩キャラメルを3袋とガーリック味の海塩とりんご
の木で燻製した胡椒を買って、次にお気に入りのブリオッシュパン。ぶらぶら歩いていたら、
山菜やきのこを売っているスタンドに、おおっ、ワタシの大好きなfiddlehead(こごみ)の山。
フレーザー川渓谷の北の方で採れたものだそうで、スーパーに出回るのとは大違いのいか
にも新鮮な色合い。うれしくなって袋に1キロくらい詰めてもらったら2300円。シンプルに茹
でて良し、蒸して良し。さっそく今夜はこごみ入りリングィーニのプリマヴェーラ。茹でたての
ぎちっと巻いたのを味見したら、うわぁ、おいしぃの何のって!おりしも春分の日・・・。

栄養たっぷりのこごみのご利益かどうか知らないけど、いつの間にか首の調子も良くなった
から、さて、仕事にかかろうか・・・。

高所恐怖症の方はお断りの仕事

2016年03月18日 | 日々の風の吹くまま
少し雲。でも、まだ春っぽい天気。リビングとダイニングの間に置いてある湿度計を見たら、
相対湿度が10%くらい下がっているのに気づいた。ほほお、きっとたっぷり水を吸っていた
フローリングの下のアンダーレイが乾いて来たに違いない(違うかもしれないけど)。あとは
日曜日からのまとまった雨を待つばかり。ちょっと風もあると試験としては申し分なし。冬中
雨と風に文句を言っていたのに、その雨と風が待ち遠しいなんてゲンキンなもんだな。

今日はシーツ類を洗濯して、乾きたてのふかふかシーツでベッドメーキング。マットレスはか
さばって重いからちょっと格闘。力こぶがついたかな?ついでに少しだけ溜まっていた普通
の洗濯物も洗って、乾かして、ああ、さっぱり。カレシが遠出の買い物に行く予定を明日にド
タチェンしたので、仕事の方を先にやってしまうことにする。また不祥事のレポートだけど、
今度は生まれ付いてこの方ケータイとメールとネットで育ったみたいな人で、現実的な現実
空間と仮想現実空間の区別がつかない、と言うかデジタル化した頭にはその意識すらない
らしい。でも、専門性の高い仕事をゲットしたくらいだから一流大学で高等教育を受けて来
たんだろうに、何だか高校生のまんまみたいで、おエライさんたちが呆れているのが目に見
えるような・・・。

     

まじめに仕事をしていたら、上から大量のロープがどさっと降って来て、トーマス君が屋上
からするする。デッキに乗って来たボースンチェアを置いて、下の階のバルコニーの屋根
(てすりがない!)の上に出て、灰色の防水塗料の上にクリーム色のペンキを塗る作業。命
綱をしているとは言っても、怖いと思うことはないのかな。まあ、高いところが怖かったら絶
対になれそうにない職業だけど、給料はすごくいいんだろうな。メル曰く、「どんなに高給を
くれても、オレは絶対にいやだね。死の願望でもないとできないよ」。はて、トーマス君には
そんな願望がありそうには見えないけど・・・。

     

     

下から上に戻ることはできないのか、ロープを地面まで垂らして、しばしベーカー山の眺望
を楽しんでから、えいっと手すりを乗り越えて、それじゃあ!どうもごくろうさまでしたぁ。これ
で外壁の修理と修復は終わったのかな。この分だとフローリングの張り替えも思ったより早
いかも・・・。

やっぱり我が家も揺れているの?

2016年03月17日 | 日々の風の吹くまま
久しぶりの快晴!霧も雲もなくて、まだ雪を被っている遠くの山並みの稜線がくっきり。気持
がいいね。今日もトーマス君がロープでするする。きのうコーキングした上に灰色の防水塗
膜を塗ったら、クリーム色の壁がまだら模様。ルーフデッキの手すりの下にあるアンカーに
ロープを固定して、塗料やブラシが入ったバケツを腰のベルトに固定して、手すりを乗り越
えて、逆ロッククライミングよろしく下の方へするする。報告を受けた理事会が風向きの関係
で雨が一番当たる北東と南東の窓の周りをすべて点検するように要求したのかもしれない。

きのうメルが「高層マンションは十数センチもしなるようにできているから、外壁やコーキン
グにひびが入りやすい」と言っていた。で、水はそういう目に見えるか見えないかのひび割
れにすぃっと吸い込まれるんだそうな。毛細管現象というやつかな。地震対策でわざとにし
なるようにしているのかと思ったら風対策なんだそうで、なるほどよくしなる木は大嵐でもあ
まり倒れないな。いつも揺れていると言われてもそんな感じはまったくないんだけど、この冬
は暴風雨が異常に多かったから、実はけっこう揺れていたのかもしれない。

私たちが東京で泊まるのは新宿駅周辺のホテルの高層階だけど、揺れを感じたことはない
し、台風が来たときも窓ガラスが触ると揺れていても建物自体の揺れはほとんどなかった。
(地震があったときはもちろんしっかり揺れたけど。)でも、小町横丁なんかでは「いつも揺れ
ていて船酔いのようになる」なんて怖いことを言う人がいるし、日本語でググると、(又聞きも
多いけど)「揺れる」という話がぞろぞろ。中層階でも揺れを感じると言う人もいるし、めまい
や不眠症で体調不具合になったと言う人もいる。ただし、いろいろと読んだら、建物にもよる
としても、高層は揺れると聞かされていて、(体感できる揺れがなくても)無意識に揺れを想
像して具合が悪くなるような心理的要因を持った人たちかもしれないと思えて来た。まあ、
日本は自然災害大国だし、そうでなくても不安神経症というのか、すごく怖がりな人が多い
ようだから・・・。

それでも、道路に出たときにごくたまに体のバランスが妙にヘンに感じるのは、やっぱりい
つも揺られているってことなのかな。それとも気圧の変化のせい?でもドバイの100階建て
タワーじゃあるまいし、たかだか23階でそんな違いがあるとは思えないけど・・・。

春らしさ一番

2016年03月16日 | 日々の風の吹くまま
 

地面の上をふわふわと霧が流れているけど、空はいい天気。雲と霧の間に真っ白な雪を頂
いた遠い山並み。窓から見るとピンクの綿帽子の数が増えた。ニューウェストにもけっこう
桜の木があるじゃないの。モールに行く途中の道路には3本の大きなモクレンの木があって、
花びらがワタシの手のひらくらいありそうな豪勢な赤紫の花が満載。(ワタシとしては清楚な
コブシの方が好きだけど。)

午前中は開発業者から担当者(顧客サービスマネジャー)メルの再訪。きのうの修理作業
を確認して、床のあちこちに水分計を当ててチェック。北東側の窓に近いふくらみも同じ南
東側の隅の漏れからリビングを斜めに横切って広がったものらしいと結論。「水はひたすら
乾いた方へ、低い方へと這って行くからね」。カレシが「床板を剥がさなくてもいずれは乾く
のか」という質問に、「コンクリートはえらい時間がかかるけど、漏れが止まればいずれは乾
くよ。会社にとっては一番安上がりな対応なんだけど、その間に保証期間が過ぎたり、有毒
なカビが生えて健康被害が起きたりするからね。オレのプライドが許さないし」と。

午後は電車で4駅先のHマートまでひとっ走り。風も止んで絶好の散歩日和なのに、カレシ
は「オレは園芸仕事をやるから、一人でゆっくり行って来いよ」。駅に行ったら、改札ゲート
がほとんど閉まっている。4月4日からいよいよ全面的にCompassに移行するということで、
スカイトレイン開通30年にしてやっと改札口のある普通の交通機関になって、大手を振っ
ての無賃乗車はやりにくくなる。無賃乗車対策として交通警察が抜き打ちの検札をやって
来たそうで、ワーホリなんかの日本人もけっこう摘発されて罰金のチケットを切られていたら
しい。掲示板によく「払わなかったらどうなるか」という投稿があったな。ま、「改札口がない
のが悪い」という理屈でたいていは罰金を払わずに日本にお帰りになったようだけど・・・。

今日の夕ご飯はHマートから買って来たばかりのサケとアルバコアマグロとスシ用イカでお
刺身。担いで来た2キロの発芽玄米に押し麦をたっぷり混ぜて大好きな「麦ご飯」。カレシが
大好きなししとうを焼いて、大根をなんちゃらかつら向きにして、わかめの味噌汁を作って、
冷蔵庫に残っていた桃川(オレゴン州)の「濁り酒」Pearlで、ごはんよぉ~!外はまるで山
から炎が燃え立っているような夕焼け。あしたもいい天気になりそう。