リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

なぜ今頃ハードロックにはまったのか

2018年03月31日 | 日々の風の吹くまま
3月30日(金曜日)。曇り時々晴れ。復活祭の連休の初日。法定祝日でない月曜日も休め
る人には四連休。行楽に遠出しようにもハイウェイは混雑するし、ビクトリアに行きたくても
フェリーはとっくに予約満杯だし、アメリカに買い物に行こうかと思っても国境での待ち時間
が2時間と、まるで日本のお盆と似たような状況。でも、国境での行列で2時間もエンジンを
ふかしていたら、ガソリン代がすごいだろうな。いくらアメリカでは安くても、帰って来るときに
また2時間もエンジンをふかしていたら、カナダ側に戻る頃にはガス欠なんてね。

いつも聞いている「60年代、70年代、80年代のロック」が専門のFM局LG104.3は、普
段は80年代のハードロックが中心という感じだけど、連休の週末だけは「70年代のヒット
大特集」。なぜ70年代なのか?たぶん、1980年代半ばにティーンだった人は今は中年の
働き盛り世代で、レジャーや家族サービスに忙しくて、青春時代の音楽を懐かしんでいるヒ
マはなさそうだけど、1970年代半ばの世代なら家でのんびりする向きが多そうだからって
ことじゃないかな。聴取者数と年代はCMスポットのセールスに響く重要なデータで、ローカ
ル局ならコマーシャルもほとんどローカルビジネスだからなおさら。

ワタシがまだ日本にいた70年代前半は学生運動が大学生の闘争ゲームになって暴力が
荒れ狂っていて、20代になっていたワタシは進学しなくて正解だったと安堵し、結婚話を聞
かないのをいいことに天体望遠鏡を覗いていた。好きだったのはサイモン&ガーファンクル、
CCR、浅川マキ等。25歳で人生最大の岐路に遭遇して、フロストの詩のように「踏み均さ
れていない道」を選んで踏み出したのが70年代ど真ん中の1975年。それから先は「選ん
だ道」をひたすら前へと歩くのに精一杯だったから、LG104.3に切り替えたとき、70年代後
半から80年代のディスコやハードロックのリズムが何と新鮮で感動的だったことか。

ハートもイーグルスもクィーンもビリー・ジョエルもユーリズミックスもチリワックもときりがな
いくらいにどれも好きで、体が自然にビートに乗って軽々と動き出してしまう。ワタシにとって、
ハードロックのリズムはかって存分に謳歌できなかった青春の疑似体験なのかもしれない
な。もしも80年代にタイムスリップできたらロックバンドでドラムをやりたいなあ、と言ったと
きには、さすがにカレシも呆れていたけど。

こっちが国語で、あっちが外国語で

2018年03月30日 | 日々の風の吹くまま
3月29日(木曜日)。雨。ルーフデッキの桜はもうひとつも開花。冷たい雨の中で花びらを
寄せ合って健気な風情。今日のカレシはビタミンB12の注射2回目。ワタシは今日もご隠
居さん。もう少しで仕事につかまりそうになったけど、数人に声をかけるラッシュ案件だった
ので、芝居から帰って来た頃には依頼済み。現役100%の頃なら残念と思っただろうけど、
現役15%なら余裕でよかったぁ。楽しく遊ぶことを覚えて、仕事をしていなくても苦にならな
くなったようで、やっとワーカホリックを卒業したってことかな。

というわけで、引き続き遊びモード。ゆうべ観た家族ドラマ『The Humans』に感銘を受けて、
脚本第2作目の流れをつらつらと考え始めたけど、きのう内田樹の言語に関する講演録に
頭をガッツンとやられて、何となく2つの異言語が紡いだ蜘蛛の巣にかかったような感じで
落ち着かない。「新語は母語でしか作れない。それはその母語の話者であれば誰でも新し
い意味を即座に理解できるから」。たしかに日本語はワタシの「母語」なんだけど、日常言
語だったのは生まれてから最初の27年間だけで、その後の43年は英語が日常のコミュニ
ケーション言語(第1言語)で、日本語は仕事で使う第2(secondary)言語だったし、特に最
近の20年は日本語で人と話をするのは年に片手の指で数える程度なので、「新語」は理解
できない・・・。

なので、「まったく新しい概念や感情は母語でしか創り出せない」と言われてみると、そっか
なあと考えてしまう。カナダに住んでいて、ごく普通のカナダ人の悲喜こもごものストーリー
をカナダの「国語」のひとつである英語で書こうとしているんだけど、ワタシにとっては所詮
母語ではない言語で書いたところで、そこには伝えられるものが何もなくて、言葉を無駄に
しているだけだってことになるのかな。そういう点で、母語でしかできないことがあると言わ
れるとため息が出るわけ。だって、英語は43年の間ワタシの人生の喜怒哀楽を営んで来
たほぼ唯一の言語なんで・・・。

ワタシは生まれつき左利きで、幼い頃に右利きを強制されているうちに吃音症になって母を
慌てさせたそうだから、そのときにまだ未完成だった右脳と左脳の配線がめっちゃくちゃに
なって、いろんな言語野の配置や機能が混乱してしまったのかもしれないな。うん、内田氏
と、言語と利き手と脳の関係について、一杯やりながら語り合ってみたらおもしろいかも・・・。

こういう出会いはいくつになっても衝撃的

2018年03月29日 | 日々の風の吹くまま
3月28日(水曜日)。曇りときどき晴れ。朝目が覚めて、そろそろ起きる?と声をかけあって
起き出して、朝ご飯を食べながら今日は何をしようかなあ。この2週間仕事がなかったので、
すっかり「遊びモード」に慣れて、ご隠居さん暮らしってのはいいもんだなあ。バルコニーか
らルーフデッキに移した桜の鉢では2つのつぼみのひとつが開花。ほんとに春なんだぁ。
   

コーヒーを飲みながらメールをチェックして、寝ている間に仕事が飛び込んできていないこと
を確認してから、メディア巡り。カナダのニュースサイトを回ったら、国境の南と大西洋の向
こうのニュース巡りをしてから、太平洋の向こう側で日付が変わったばかりの日本のニュー
ス。ビジネス系の翻訳をやっていると、いきなり最近起きた事件や事故、政局や社会の動
向などを持ちだして来る文書がけっこうあるから、見出しぐらいは見て、うろ覚えぐらいには
記憶しておかないと、ググッて調べるのによけいな時間と労力を取られてしまう。(ネットが
なかった頃は為替倍掛けの値段で日本の新聞や雑誌を講読していたっけ・・・。)

でも、今日はそのネットで、劇的なと言えるのかどうかわからないけど、見えない手がいきな
り目のうろこをべりっと引っ剥がしてくれたと言うか、天地がひっくり返ってああぁ~っと絶叫
するような、ワタシにとっては超新星級の出会い。時々のぞくBLOGOSの「ライフ」のペー
ジで「おもしろそう」と思って開いてみた内田樹という人のブログで、トピック一覧では『日本
人は幼児化した』となっていたけど、中身は『言葉の生成について』という、内田氏の講演録
で、前編、後編と読み通して、さらに3回くらい読み通して、全体をWordにコピーして印刷
したのをそうそう、うんうん、そうなのそうなのと5回くらい読んで、ワタシの「飲みながらじっ
くり話をしてみたい人」2人目に認定。(もうひとりは故リチャード・ファインマン・・・。)

長い間翻訳を生業としていて、2つの言語の間に挟まっているときにいつも思考の隅っこで
感じる、謎とまでは行かないけど不思議なもやもやした感覚にちょこっと光が当たったような、
目の前の窓が急にがぁ~んといっぱいに開いたような、イェ~イ!と叫んで飛び跳ねたくな
るような感じ。初めてカレシと対面したときの感覚と似ていなくもないかな。あれはほんとに
「恋に落ちた瞬間」のときめきだったけど、これは別の意味で「春の訪れ」のときめきかな。

久しぶりに韓国系スーパーで買い出し

2018年03月28日 | 日々の風の吹くまま
3月27日(火曜日)。雨のち曇りのち晴れ。2人とも良く眠れていて、カレシは朝から「今日
はエネルギーがもりもりなんだ」とご機嫌。そういえば、ソファに寝転がっていても、3ヵ月前
には確実に眠りこけていたもんだけど、今はうたた寝がめっきり減って、本を読んでいたり
するね。エネルギーがもりもりなのはそれだけ体力が回復したってことで、危うく死にかけて、
大手術をして4ヵ月足らずでここまで元気になれたのはすごい。顔も何だか若返った感じだ
し、ビタミンB12の注射の効果が出て来たのかな。いやぁ、よかった、よかった。

カレシが1階で英語教室をやっている間、ワタシはダイニングテーブルの上の照明の電球
の取替え。LED電球なんだけど、最近になって朝ご飯を食べているときに1個だけチカッ、
チカッと点滅。この現象が起きるのは点灯後15分くらいの間だけなんだけど、入居当初か
らの電球だし、薄暗い雨の日は1日中点いていることが多いから、そろそろ寿命なのかも。
だけど、取り替えようにも照明器具は脚立の一番上に立ってやっと手が届くところにあって、
天井とシェードの間に手を突っ込んでの手探りの作業。どうしても新しい電球をねじ込めな
くて、諦めて元のに戻したけど、いっそのこと照明器具を取り替えてしまいたいなぁ。

晩ご飯の後でアジア食品の買出しにHマートへ。夜の方が駐車場に止めやすいと目論んだ
とおり、元々止めにくい(というか出にくい)店の前でなければより取り見取り。野菜はカレシ
が大好きなししとうの他にしめじとごぼう。ごぼうはやたらと長いのが2本入りのパックを2つ
テープで止めてあったので4本買う羽目になったけど、ま、いっか。盛大にきんぴらごぼうを
作るのもよし、大好きな煮しめを鍋一杯作るのもよし。魚売り場では冷凍もののニシン(丸ご
と数本)とホッケと寿司用サーモンなど。後は中華めん、麺つゆ、和風パスタソース、パン粉
(1キロ!)、コチュジャン、冷凍タンメン、冷凍の油揚げ、うずらの卵・・・。

店のあるコクィットラムは韓国系が多いところなので、春休みで留学生が大勢来ているのか、
店の中は数人の若いグループが何組もうろうろ。(そういえばニューウェストのスーパーで
は日本語が聞こえていたなあ。)長い行列のレジを通過して、帰り道は日が暮れて夕闇が
迫って来た頃。まだ明かりが残っている西の空には何とも不気味な黒い雲がむくむく。明日
は晴れるはずなんだけど・・・。
   
   北海道では駄々っ子や意地っ張りをごんぼ掘りという・・・

いいとこ取りも損得勘定のうち

2018年03月27日 | 日々の風の吹くまま
3月26日(月曜日)。雨。まだ寒いけど、空が白っぽいせいであまりどんよりとしていないの
で、2人とも朝からいかにもご隠居さん暮らしといった感じでのんびり。芝居のキャラクター
作りのリサーチをしていて遭遇した新語が「割り勘勝ち/負け」。飲み放題の飲み会で割り
勘にすると、ぐいぐい飲む人は割り勘勝ち、飲めない人は割り勘負けってことになるらしい。
生活費は折半なのに相手が大食いなのは不公平だと言うのと同じ心理なのかな。なぁんか
世知辛いね。(あ、「せこい」という言葉も覚えちゃった。)

アクセス上位に急浮上しておもしろくなりそうなのが『日本人が国民としての権利を主張して
何がいけないのでしょうか』。あれ、日本国民ならいけないことはちっともないだろと思ったら、
「海外在住日本人」の投稿。のっけの「アメリカ国際結婚している日本人妻です」という
自己紹介に人柄が見える感じだけど、20年近く在米で「子供の体験入学や(一時的に)国
民保険に入ってアメリカでは高い歯科治療や健康診断や治療をまとめてするために」毎年
帰省している人が、友人に老後は「医療も介護も安い」日本に戻って暮らすつもりだと言っ
たら思わぬ批判を受けて、タイトルの反論・・・。

批判されたことはすべて合法的に日本人としての権利を享受しているだけなのに、(同じ)
日本人なのに「ひどくないですか」って、ワタシは日本国民じゃないから何とも言えないけど、
要するに、日本で税金を払っていないのに滞在中だけ(日本国民として)国保を使ったりす
る一方で、外国の永住権を利用して免税で買い物をしたりJRパスで安く旅行したりといい
とこ取りをした挙句に、めんどうを見てもらう年齢になって日本に住もうなんて図々しいとい
う批判で、昨今の「損得勘定」基準に照らせば一理あると思えなくもないかな。(滞在中には
数十万、百万のお金を使って日本経済に貢献しているんだと反論しているけど。)

カナダでも、移民家族の夫が母国に働きに帰るケースが多くて、カナダでは税金を払ってい
ないのに高級住宅に残った(無収入の)妻子がカナダ人の税金で賄われる医療や教育の
恩恵に与っていることを不快に思う人たちは多いけど、機会さえあれば「いいとこ取り」する
のは人類共通の心理で、損得勘定のうちと言えるんじゃないのかな。英語にだってちゃんと
cherry picking(甘いさくらんぼだけをつまむ)と言う、「いいとこ取り」を意味する言葉がある
もんね。

今日はすごく得したね

2018年03月26日 | 日々の風の吹くまま
3月25日(日曜日)。曇り。寒っ。8時ごろに起きて、バルコニーの気温は3度。ワイヤレス
温度計はガラス戸のすぐ外にあるので、外側の手すりの辺りや吹き曝しのルーフデッキは
もっと低いだろうな。それ、まったくもって冬の気温じゃないの。もう、やぁ~だっ。

今日は園芸センターに出かける日なので、朝ご飯が済んでひと息ついたところで、カレシに
出かけるのは午前中か午後のどっちかと聞いたら、「オレはどっちでもいいけど」。あのねぇ、
あなたの買い物なんだからあなたが決めなさいよ。「別に急いでないからまだ決めてないけ
ど、どうして?」 どうしてって、午後だったら今のうちにスーパーに行って来るつもりなの。
「あ、そっか。じゃあ午後に行くよ」。やれやれ、何とも「半径1メートル」な人。カレシの目に
は半径1メートル以内にある物や事象しか見えないんじゃないかと思うくらいの近視眼的な
目線なんだよねえ・・・。

午後になって腰を上げたカレシ。まずガソリンスタンドで給油。クレジットカードで手こずって
いたけど何とか満タンにして、道路に出るのに信号が変わるのを待っていたら、おじさんが
窓をトントン叩いて「給油キャップが閉まってないぞ」。あぁら。後から来た別のおじさんが
「カチッと言うまで回せばいいんだろ?」と言いながらキャップを閉めてくれて、「はいよ、閉
めたよ」。「とかいなか」のニューウェストはおせっかいなくらいに親切な人が多い。おかげで
ワタシもすんなり手が出るおせっかい焼きになったけど・・・。

北の方の園芸センターに行ったら、お目当てのプランターがない。カレシが売り場を回って
来て「全部売れたみたいだ」。でも、ちょっと待て。前はなかったビニールシートの仕切りの
向こう側になったのかも。半信半疑のカレシを引っ張って植木の売り場を通って外側に回っ
たら、ほぉら、あるじゃないの。在庫一掃らしいので、あるだけ持ってレジへ直行。底のバー
コードをスキャンしたら、同じ品なのにレンガ色のが5千円で黒いのは1700円。黒はひと
つしかなかったし、前に買って値段を知っているから5千円払うと言ったけど、「差額の処理
の仕方がわからないのでいいです」。外で20キロもある園芸土の袋を車に積み込みながら、
「黒いのがもっとあればよかったね」とカレシ。でも、全部バーコードが間違っているという保
証はないよ。ひとつですごく得したんだから、欲張らなくてもいいってば・・・。
   
   新しいプランター4個
   
   ひと袋約20キロは重かった・・・

人生においては春は最後の季節

2018年03月25日 | 日々の風の吹くまま
3月24日(土曜日)。雨。まだちょっと寒いねえ。カレシは小さなプランターに移植したばかり
のほうれん草をルーフデッキから取り込んで、空を見上げて「寒すぎるっ」。だってまだ3月
じゃないの。来週の週末は復活祭だけど、天気予報の予想最高気温は10度くらいで(これ
でもまだ平年より低めだけど)、最低気温は5、6度(だいたい平年並み)とか。夏や秋はそ
うでもないのに、なぜかいつも春はジリジリするくらいに待ち遠しい。北国の最果ての地の
遅い春に生まれ子だからなのかな。

ワタシの70歳の誕生日まであと1ヵ月。生まれてすぐ死んでいたかもしれなくて、子供の頃
は病気ばかりしていた「あの子」が山あり谷ありの人生を70年も生きたんだ。お父さん子で
甘えん坊だったワタシをいつも後押ししてくれた父が70歳を迎えたときは母はすでに他界
していた。もしかしたらワタシもひとりで70歳の日を迎えていたかもしれないと思うと、目の
前にカレシの笑顔があるワタシは神様に祝福された幸せな子なんだという気がする。人生
の季節って、夏、秋、冬と生きて来て最後に春が来るのかもしれない。今がワタシの人生の
爛漫とした春なんだから、60代最後の1ヵ月、大いに羽目を外そうか・・・なぁ~んて。

この1週間、遊びモードに浸っていて床掃除をサボったので、雨なんかで濡れているデッキ
やバルコニーに出入りするカレシの足跡がいっぱい。そろそろガーデニングの季節だもん
ね。洗濯機を回しながらカレシのバスルーム掃除が終わるのを待って、掃き掃除をしてから
モップでごしごし。これがけっこうな力仕事なんだけど、フローリングの床はピカピカ、ワタシ
の広くもないおでこは大汗でテカテカ。昔は料理以外の家事はあまり好きじゃなかったのに、
引っ越してからは掃除も洗濯も(洗濯物を畳むのも)ちっとも苦にならないから不思議。何の
心境の変化か知らないけど。

夕方になって青空が広がって来たら、東から北の山並みは頂上から3分の1くらいまで新雪
でまっ白。ゴールデンイアーズは夕日が映えてばら色。今日の晩ご飯は、カレシが「パスタ
がいいな」と言うので、4色のピーマンでロゼソースのパスタと行こう。カレシが大きなプラン
ターをたくさん買いたいというので、明日は園芸センター巡り。重いものを運ぶの、冬の間に
がっちり鍛えた腕力を貸してあげるね。復活祭の連休の前だから、あまり混んではいないだ
ろうと思うけど・・・。

何でそんなに結婚したがるの?

2018年03月24日 | 日々の風の吹くまま
3月23日(金曜日)。曇りのち晴れのち雹のち晴れ。やれやれ忙しいこっちゃ。ランチの準
備をしていたら、ラジオで「シアトルで雪が降っているんだって」。ずっと南のシアトルで雪?
うはぁ~。ランチを食べていたら、頭の上の照明が一瞬チカッとして、何となく遠いところでゴ
ロゴロ的な音。ランチが終わる頃にはルーフデッキに白い粒がコロコロ。霰かと思ったら、え
んどう豆くらいの雹がバラバラバラ。でも、20分もしたら今度は雲がどんどん白くなって、そ
のうちに青空がちらほら。いやぁ、この変わりようは女心の比じゃないなあ。

女心と言えば、小町横町をぶらついていてふと思った。女心とお金って、夫婦よりも絆が深
そう、と。お金に関する愚痴トピックは百花繚乱だし、結婚のお悩みトピックもだいたいが
(相手の)お金の問題。『世の中お金だなと痛感します』というトピックでは単刀直入に「お金
がないと夫婦喧嘩が絶えなくなります。心のゆとりがなくなるからです。愛があればお金が
なくても、というのは真っ赤な嘘で、お金がなければ愛情は無くなります。お金があるから嫌
な夫にも我慢できるというものです
」。まあ、正直でいいと思うけどね。「金の切れ目が縁の
切れ目」と言うし・・・。

独立した人格である2人が世帯を持てば、それぞれの「私」の領域の他に新しく「私たち」と
いう領域ができて、必然的に「私」の領域と重なって来る。その重なりの部分を自分の領域
が広がったと見るか、侵略されたと見るか、あるいは自分の領域とは別の「セカンドホーム」
と考えるかによって、「結婚」の意義が違って来るだろうし、夫婦の絆も「私たち」の領域の容
量の大きさによって強くも弱くもなると思う。世帯の家計と家事は「私たち」の領域で2人が
やるものだと思うけど、「私たち」がどれだけ「私」の領域と重なっているかによって、それぞ
れの参画意欲も違ってくるだろうな。共働きだとなおさらのことで、重なりが小さいほど家事
の分担を稼ぎの比率に反比例して分けたり、別財布(私のお金は私のもの)で家計を振り
分けて、結局は出資?に対する家事の負担が不公平とか何とか・・・。

今どきは自分が稼いだお金を「私たち」のために拠出するんだから、(相手はどうあれ)自分
が損をするのは平等の精神に反するということなのかもしれないけど、お金で測れないもの
に価値を見出せないんだったら、結婚する意味はあるのかと聞いてみたくなるね。

ゆっくりと過ぎる1日もいいよね

2018年03月23日 | 日々の風の吹くまま
3月22日(木曜日)。雨。何だかヘンな低気圧が接近中だそうで、明日なんか、雷雨がある
かもしれないし、雹が降るかもしれないし、高いところでは雪が降るかもしれないし、青空が
のぞくかもしれないと言うヘンな注意報が発令中。高台の上にあるマンションの23階がどう
も天気予報の「高いところ」に当てはまっちゃうみたいで、この前は雪が降ったから、また今
度も雪が降るのかなあ。そんなの、もうやぁだってば・・・。

でも、仕事がないってのはいいなあ。朝ご飯を食べながら、さて何をしようかなあと考えたり、
お昼が近くなると、さて今日のランチは何がいいかなあ。午後は午後でぶらぶらして、そろ
そろ買い物に行く時間になったら、夕ご飯は何にしようかなあ。夕ご飯の後はカレシのスカ
イプレッスンを聞くともなく聞きながら、ネット界隈でピープルウォッチング。カレシがジムに
行くと言えばくっついて行って、バランスボールで遊んで、拷問道具みたいなごっつい筋トレ
マシンでレッグプレスをぐいぐい、ケーブルマシンでウエイトをぐいぐい。飽きたらラックにず
らっと並んだダンベルを両手に花(5キロ×2)でバンザイ。10時過ぎにシステムを落とした
ら、カレシに熱々のココアを作って、ワタシは「愛しのレミ」を一杯。1日がゆっくりしたペース
で過ぎる暮らしって、いいもんだなあ・・・。

ネット界隈のピープルウォッチングは家族がテーマになる芝居第2作目のリサーチ。夫婦や
家族は文化や宗教の差はあっても、突き詰めると人類共通の人間関係で、だからこそ世界
中で文学の普遍的なテーマとして取り上げられているんじゃないかな。そう思って小町横町
で結婚、離婚、夫婦問題、お金と言ったトピックを読んでいると、なぁんだ、根本的には国境
や人種の壁を超えてもあんまり違わないという感じ。違いがあるとしたらそれは対人観、結
婚観、家族観から垣間見ることができる人間関係の文化の違いだろうと思う。ある社会の
文化はその集団で一番多い「性格」を反映したものだと思うけど、人間の性格は世界のどこ
でも似たり寄ったりだから、文化の違いなんて実は表層的なもので、その下の深いところに
ある喜怒哀楽の感情は同じなんじゃないかと思う。

なぁんて、やたらと小難しいことを考えるから鼻先が冷たくなるんだけど、ストーリーのイメー
ジができて来たような気がする。名作は(駄作もだけど)1日にして成らずって、誰か言って
なかったっけ?

桜の初つぼみ/ロケ撮影の風景

2018年03月22日 | 日々の風の吹くまま
3月21日(水曜日)。曇りのち晴れ。まだちょっと寒い。でも、東京で雪が降ったそうだし、東
部ではまたノーイースターが襲来するそうだから、まあまあってことかな。土曜日には高いと
ころで雪がちらつくかも・・・なんて言ってるけど、3月は荒れやすいし、まだその3月なんだ
し、まあまあってところ。それでも、せっかくバルコニーの桜のつぼみが色づいているんだか
ら、あんまりカチンと冷え込まないようにして欲しいもんだ。
   

この桜、20何年も前に今はもうない実家の庭から持って来た実から育てたもので、鉢植え
のままだったおかげで生き残った最後の1本。最初は旧居の庭の隅に、この3年はルーフ
デッキの隅に放置されて、小さな鉢に閉じ込められてがまんにがまんをしていたんだろうな。
大雪に埋もれたときに主枝が折れてしまって、短い枝が横に3本突き出しているだけで、葉
は出ても花を咲かせることはなかった。それが今月初めにやっとひと回り大きな鉢に植え替
えたら、よっぽどうれしかったのか、初めて花のつぼみを2つ。これからは大事にするから、
新しい枝を伸ばして、たくさん花を咲かせてね。23階のルーフデッキで花見なんて乙なもん
じゃない?
  

オフィスの窓から東のクィーンズパーク地区を見ると、6番アベニューと4番ストリートの角
の家の周りでロケ撮影をしているのが見える。きのうから築100年は経っていそうな家の窓
に大きな投光器で煌々とライトを当てていて、ゆうべはあまりの明るさにつられて、散歩が
てら野次馬しに行ってみたら、庭にはテントが張られていて、道路も路地も大きなトラックや
トレーラーがずらりと並んでいて、撮影のクルーや警備員らしい人たちがうろうろ。今日も家
の中での撮影が続いているようで、ポータブルのトイレを設置してあるところを見ると、本格
的な映画かテレビドラマだろうな。外から窓にライトを当てるのは外の風景は関係ないから
邪魔ってことか。良く手入れされた年代物の家が多いクィーンズパーク地区は映画のロケ
地として人気があって、けっこうな稼ぎになっている家もあるとか。

我が家からすぐそこのパブも『Lucifer』というテレビシリーズの撮影に何度か使われていて、
買い物の途中で前を通ったら「ロサンゼルス警察」のパトカーが止まっていたので、4次元ト
リップしちゃったかと、ぎょっ。もしかしたら、街角でそうとは知らずにハリウッドスターとすれ
違ってたりして・・・。

ガソリン代の値上がりがすごい

2018年03月21日 | 日々の風の吹くまま
3月20日(火曜日)。曇り。春分の日。今日から「公式」に春なのに、ちょっと寒いねえ。おり
しも学校は春休み。でも、行楽に出かけたくてもガソリン代が高騰。今リットルあたり北米最
高の155円で、この先もっと上がるらしいから、手の届くマイホームを求めて遠い郊外に出
て行って長時間の車通勤をしている人たちには頭が痛い話。我が家はあまり使わない小さ
な車1台だけなので懐には直接響かないとしても、そのうち輸送コストの上昇が物価に跳ね
返って来るんだし・・・。

何しろ、戦後にベビーブームが起こった頃は子供ができたら家を買うのが普通で、アパート
も「子供お断り」が当たり前だったので、郊外にどんどん分譲地が造成されて行った。その
頃はモータリゼーションの時代でもあったので、車での移動が前提で、ファミリーカーと言え
ば航空母艦のようなステーションワゴン。時代が進むと車2台のガレージが当たり前。つま
り、北米にも「一億総中流」みたいな時代があったということだけど、おかげで公共交通はな
おざりにされて、郊外の人口が増えるにつれて朝夕の幹線道路は通勤の車で大渋滞・・・。

それでもまだバーナビーやリッチモンドあたりが「郊外」だった頃は、バンクーバーはすぐ隣
だし、ガソリン代もけっこう安かったから、さほどの負担ではなかったかもしれないけど、ベ
ビーブーマーが子育て世代になると住宅バブルが起きて、郊外が東はコクィットラム/ポー
トコクィットラム、南はデルタやサレー、北はノースバンクーバーと広がって、通勤距離も伸
びる一方。おまけにインフレやら高金利やら石油危機やらで通勤コストもうなぎ上り。高架
式の電車が走り出したのは1986年で、ニューウェストミンスター駅が終点だった。公共交
通網整備の財源を補完する税金の上乗せでガソリン代はさらに上昇・・・。

高速輸送システムの延伸が必要な遠い郊外ではまだまだ車が頼りの状況で、ここ10年以
上も続いている住宅バブルで、バンクーバー近辺はマンションも子育て世代には手が届か
なくなり、ポートマン橋が無料化してからは1億円以下で戸建てを買える「郊外」がさらに遠
くなってしまったから、ガソリン代の高騰は巨額のローンを抱えた家計には大打撃だろうな。
石油産地のアルバータ州がBC州が原油のパイプライン建設を拒否した仕返しに石油供
給を止めると脅しているけど、もしも実行したらガソリン代はどこまで上がることやら・・・。

普通の人たちにも悲喜こもごものストーリーがある

2018年03月20日 | 日々の風の吹くまま
3月19日(月曜日)。曇りときどき晴れ。南の方は柔らかそうな白く雲がもくもく、北の方は
灰色がかった雲がもやもや。はて、天気はどっちに向かっているのかな。朝のメールチェッ
ク、仕事メールはゼロ。しめしめ、今日も遊びモードだな。まずは仕事のせいで棚上げ状態
だった脚本の最後の最後の(何回目か忘れたくらい)最後の見直しをして、キャシーに送っ
て、Playwright Theatre Centreに送る前の最後の目通しをお願い。これで大きなひと区切
りがついたので、次はぼちぼち書き始めてこれまた棚上げしていた第2作。ワタシの創作意
欲には波があるみたいなので、大波が押し寄せているときに書きまくらないと。

第1作は都市の高密度化、住居難、マンション環境といった都市の問題を背景にしたラブス
トーリーだったけど、第2作は郊外の分譲住宅地が舞台。結婚と子育ての年代になったベ
ビーブーム世代が続々と開発される郊外の分譲地の広々とした戸建てに大移動して行った
のは60年代の終わりから80年代にかけてのことで、21世紀の今そこで熟年を迎えた夫
婦と成人した子供たちの関係を、ペットの老犬を狂言回しにして、コメディ風に描くという構
想なんだけど、第1作が書いているうちに話がどんどん勝手な方向に展開して行ったことを
考えると、第2作も書き上がる頃にはいったいどんなストーリーになっていることやら。

社会的、政治的なメッセージを前面に押し出した作品が多い昨今、ワタシが描きたいのは
そういう潮流に翻弄されながら「日常」を維持しようとするごく普通のカナダ人。押しも押され
もしない多民族国家になったカナダでは「カナダ人」も見た目は多種多様だけど、比較的新
しい移民も3世の代にもなれば、大半は多様性をひっくるめて緩やかな「カナダ人」のアイデ
ンティティを持つ「普通の人」になって、普通に暮らしている。でも、普通であっても個々の人
間だから、華やかではなくても悲喜こもごものストーリーがその数だけあるわけで、それが
ワタシが書きたい「普通のカナダ人の普遍的な物語」。

そんなわけで、ワタシの芝居の登場人物には苗字がない。ストーリーの展開上どうしても必
要な場合以外はごく一般的な英語のファーストネームだけだから、人種や民族の背景に関
係なくキャスティングできて、演出家のイメージしだい。だって、普通のカナダ人のストーリー
なんだし、ひいては人間関係という世界のどこにでもある普遍的なストーリーなんだから。

ひとりだったら仕事も家事もワンオペでしょ?

2018年03月19日 | 日々の風の吹くまま
3月18日(日曜日)。雨のち曇り。天気予報はそんなこと言ってなかったけどなあ。でも、カ
レシと散歩する道筋ではあちこちの庭で黄色いレンギョウが満開。バンクーバー市には桜
の木が何万本もあるけど、ニューウェストでは窓から見渡しても「もやっとピンク色」はまば
ら。それでも市役所の隣にある「フレンドシップガーデン」は守口市との姉妹都市提携を記
念したとかで日本風なので、まとまった数の桜が見られる。(守口ってどこにあるんだろう。)

目が覚めたら雨模様で、遊ぶ気満々の機先を殺がれた気分。でも、きのうは掃除と洗濯に
大活躍?したから、今日はだらりモードでいいかな。カレシのだらりモードは昼寝だけど、ワ
タシのはネット(特に小町横町)のお散歩。小町を開けたら『共働きって女にとって良いこと
あるんでしょうか?』という問い。えっ、たくさんあるけど?ま、共働きと言えば、家事に協力
せずに妻に家事も仕事もと求めるのは不公平、家事分担を稼ぎの比率(家庭への出資比
率?)で決めるべき、はては専業主婦から「家事はタイヘンなんだから夫も分担すべき」と
言った話になるんだけど、男が「オレが専業主夫になって家事を全部やるから、キミは外で
バリバリ稼いでね」と言うのはナシらしい。

日本の社会事情を(見える範囲で)見る限りでは、平成になって30年経つのに、まだ「女は
家庭、男は仕事」という何とも昭和な図式がしぶとく生きているという印象で、独特の平等感
とバブル後のデフレ社会が「損をしたくない」という、ある意味で自己防衛的な思考の土壌
になったんだろうか。たしかに、仕事も家事もフルタイムでやるのは、子なしのワタシでさえ
一度は燃え尽きたくらいきつい。でも、ひとり親は嫌でも仕事も家事も(子育ても)ワンオペ
なんで、共働き(というより働くこと)が「女にとって良いこと」ってそこにあるんじゃないかな。

つまりは「人格(パーソナリティ)の自立」。オールポートが言う「健康なパーソナリティ」として
自立できたら、人生が豊かになって理想的だと思うけど、まず人間として経済的、社会的に
自立することが第一歩じゃないかな。自分を自分の拠りどころにすれば最強の味方だから。
まあ、実は自立できていない人ほど自己中なところがあって、自己肯定感が低いせいでい
つも身構えていて、他人が自分の気持を満たしてくれないとその人を自己中だと非難する
ことが多いように思えるけど、はて・・・。

80%ヘルシーなら20%はお好きなように

2018年03月18日 | 日々の風の吹くまま
3月17日(土曜日)。晴れ。今日はセントパトリックスデイ。聖パトリックはアイルランドの守
護聖人だけど、今日はアイリッシュでなくてもカトリック教徒でなくても、人種を問わず誰でも
「1日アイリッシュ」になれる日。遠い昔、アイルランドには旅人をもてなす「一宿一飯」の法
律があって、今でもそのおもてなし精神はしっかり生きている。2度行ってすばらしい思い出
を持し帰ったアイルランドはまた行きたい国。他にシンガポールやマルタがあるけど、ひと
つ選ぶとしたらやっぱりアイルランド。いつも心密かにケルト人のはぐれ遺伝子を持ってい
ると信じているワタシとしては、アイルランド人は気持の上で遠い、遠い親戚みたいなもの
かな。聖パトリックにスロンチャ!

今日はまじめ掃除の日。何となく掃除をサボリ気味だったので、日が差し込むと、うひゃぁ、
床は埃だらけ。フローリングの床はこういうときに癪にさわるよなあ。まっ、サボった分も含
めて「春のちょっといり大掃除」をして、ごみ類の処理したら、もうマーケットがオープンする
時間。出かけようとしたら、カレシが「久しぶりにビールを飲みたい」。うん、ふだん何かと気
をつけているから、「ヘルシーでなくてもいい20%」ね。いつもの買い物をして、きのこ屋の
お兄ちゃんにこごみはまぁだ?と聞いたら、「この天気が続けばそろそろかな」。おお、次の
マーケットに間に合えばいいなあ。こごみが大好きなワタシはお兄ちゃんが山に分け入って
採って来る新鮮なこごみが待ち遠しい。

カレシご所望のビールはコーヒー豆を使ったのとジュニパーベリーを使ったのと2本。大瓶
の首を握り締めてテントの後ろのマンション玄関にまっしぐら。地元の醸造所S&Oの限定
版クラフトビールで、ラベルには「コーヒー豆がリッチながらデリケートなココアとタフィーと甘
いベリーの香りを醸し出し、ドイツ式のモルトベースがビスケットの味わいを添えて、キレの
良い喉越し」と、まるでワインみたいな能書き。次の20%までお預けのもう1本は、「ジンの
ような味わいにほのかな柑橘類の香り。ライ麦、カラス麦、大麦のモルトに、ホップに代わっ
てジュニパーベリーがすっきりした苦味を・・・」。

ランチは野菜のピッツァとビール。コーヒー風味のブロンドエール、なかなかイケるね。晩ご
飯はひよこ豆どっさり、ラムちょっぴり、スパイスたっぷりのモロッコ風ラムのシチューで、ま
た「ヘルシーな80%」。

   

夫婦げんかは犬は食わないけど・・・

2018年03月17日 | 日々の風の吹くまま
3月16日(金曜日)。晴れ。気温も上がって来て、うん、春の陽気という感じ。朝ご飯の後で
メールをチェックしたら、おっ、仕事メールがない。日本はもう土曜日だから、この週末は「遊
びモード」ってことで、ばんざぁ~い!仕事はやればその分お金が入って来るけど、やっぱ
り遊ぶ方が楽しいもん。年金をもらい始めてからは、楽しいことをやるために働いているよう
なもんだけど、それでも仕事は仕事。どんなに「業務縮小」しても、頼まれた仕事は片手間
にやれるもんじゃないし、だいたい片手間仕事なんてフリーランス29年目に入ったプライド
が許さないし・・・。

仕事は好きだけど、たぶんお金を稼ぐのが楽しいから好きなんじゃないかと思うし、使うの
も好きだけど、お金の価値は自分のためになることに使って何ぼのものだと思っているので、
特に節約はしないし、生活や仕事に必要なもの以外は使って楽しくないことには使わないし、
買えるだけのお金がなければ欲しくても買わないから、特に浪費しているとは思わない。早
い話、楽しく稼いで、楽しく使うのが私のお金哲学と言えるかもしれないな。これだといくつも
蔵を建てるような金満家にはなれないけど、家計が火の車になることもなさそうで、カレシと
はお金のことで一度もけんかしたことがないのはお金のストレスがあんまりないからかな。

まあ、お金以外のことではけんかをすることはあるけど、あるサイトの原因ランキングで、お
金より上位にあった「ものの言い方」、「生活態度」、「コミュニケーション不足」、「家事のやり
方」についてはあんまりけんかしないなあ。家事のやり方に関しては、昔のカレシは家事の
手伝いさえしなかったし、自主的にしてくれるようになったことにはワタシは我関せずを決め
込んでいるので、けんかになりようがない。ワタシなりの「基準」があることはあるけど、カレ
シの担当はカレシの基準でやってもらってけっこう。衛生上の問題や危険がない限りは目を
つぶると言うのも夫婦円満の知恵かな。

小町横町をぶらついて、主婦さんたちや彼女さんたちや婚活女子たちの悩み多き井戸端会
議を横目で見ながら、何のために結婚するんだろう、夫婦って何なんだろうなんて考えてい
たワタシ。外はせっかく春うららなんだから、ねえねえ、運動がてら散歩に行こうよ。青空の
下で手をつないで、とりとめのないおしゃべりをしながらの散歩は何にも代えがたい「夫婦
の時間」じゃない?