リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

物理的な距離を置くことで、疎遠にすることじゃないの

2020年03月26日 | 日々の風の吹くまま
3月25日(水曜日)。☀☀☀。日が差しているとやっぱり気分がいいなあ。実質的に「ロックダウン」の状態なので、下の道路の車の数は少なくなったけど、歩いている人はけっこういるし、まだ全面的な外出禁止にはなっていないから、道路脇やオフィスの駐車場にもけっこう車が止まっていて、何だかのんびりした風景。ここのところどっちを向いても「ソーシャルディスタンス!」とうるさかったけど、「ソーシャル」の意味合いを理解できずに「疎遠にする」みたいなニュアンスに取る人もいるらしくて、代わりに「フィジカルディスタンス」と言う言葉が使われ始めている。まさに「物理的な距離」のことで、これなら具体的で誰にもわかりそう。カナダではいろんなレベルの英語が飛び交っているんだから、要請でも勧告でも命令でも効果を上げるにはそのあたりも考慮に入れないとね。

 

その「ソーシャルディスタンス」の解釈について問い合わせが殺到したのか、今日はマンションの管理会社からイラスト入りのお知らせ。前日のお知らせにあった「不要不急(non-essential)の訪問者を入れないように」が「社交目的(social)の訪問者をできるだけ入れないようにすること」になっているのは具体的でわかりやすい。「配達や出前」については、具体的にUber、Doordash、Skip the Dishesのような食事の配達サービスのアクセスを制限するとして、「ロビーか外の路上で受け取るようにすること」にしたのもわかりやすくていいな。エレベーター内では互いに2メートル離れること、(同居家族以外は)3人以上乗らないようにとの勧告。イラスト入りなので英語が不自由な人でもわかりそう。ちょっとびっくりしたのは、下に「不安やストレス、抑うつを感じていたら」と、カウンセリングサービスのURLと電話番号が書かれていたこと。ひとり暮らしの高齢者が多いし、若い人だって群れることを禁じられたら欝っぽくもなるよなあ。だから、フィジカルに距離を置いて、スカイプやズーム、フェイスタイムでソーシャルの接触を保ちなさいって言ってるのね。

オリンピックの延期が決まったところで、東京で市中感染者が増え出したようで、知事がロックダウンの可能性を示唆するところまで来たらしい。まあ、誰もがそうなると思っていたんじゃないかな。ロンドン、ニューヨーク、パリと世界の大都市が次々とロックダウンされる中で、東京のような巨大都市でのいかにもbusiness as usual(平常通り)の人混み風景は、外から見るとちょっと異様だったもの。マスクをしているから大丈夫と思っていたのかな。とりあえず知事が週末の外出の自粛をお願いしたら、さっそくパニックになって食料品の買いだめが始まったらしい。次いで、隣接する3県の住民に東京都内への不要不急の移動を自粛するようにお願いするらしい。何だか国境封鎖みたいで、こりゃタイヘン。だって、千葉、神奈川、埼玉は首都圏で働く人たちのベッドダウンなんだから、大混乱にならないといいけどね。

アメリカでは220兆円ものコロナ対策にトランプ大っ嫌いの民主党が合意して、すぐにでも発動できるような成り行き。危急のときにわっと団結して事に当たれるアメリカ人の底力を見せつけられた気がする。トランプ家を初めとする政権首脳の家族や親戚、姻戚が関わる企業や団体は経済措置の対象外にすることと企業の自社株買いを禁じることで、交渉がまとまったという話で、トランプの支持率は民主党支持者や無党派層まで引き込んで急上昇。さすがアメリカってところかな。さて、日本の安倍クンはどうするのかな。


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