リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

のんびりしていられなくなったのは誰のせい?

2015年09月30日 | 日々の風の吹くまま
今日もいい天気。初夏のような陽気で、橋の周りの朝もやも早々に晴れてしまう。ぐっすり
眠って、機嫌よく起きて、朝食はトーストの代わりにきのうデザートに買ったチョコレート入り
のクロワッサン。カレシが「体重、増えてる?」と聞くので、増えてないよ。このところよく同じ
ことを聞くのでどうしてかと思ったら、「同じものを食べてるんだから、キミの体重が増えたら
オレのも増えてるだろうと思ってチェックしてるの」。はあ?バスルームに秤があるんだから、
自分でチェックすればいいじゃないの。「増えすぎていたらコワイから」ってヘンな人・・・。

保険代理店から保険会社を乗り換えるのにサインする書類をメールで送ってきたので、さっ
そく2人でサインして、PDFにスキャンしてメールで返送。今までアメリカ系の保険会社だっ
たのが、地震保険を加えた付保範囲と保険料の兼ね合いとサービスを勘案するとカナダの
大手損保の方が得だというアドバイスで乗り換えることにしたけど、更新まで10日に迫って
気を揉んでいたところ。秋は転居が多くて損保は忙しいそうだけど、引越し関連の最後の事
務処理が終わって、ほっ。

リサイクルする紙類と容器類と有機ごみを捨てに行くのにエレベーターを呼んだら、超遅い。
月末は引越しのピークで、エレベーターの予約は日曜日まで毎日びっしり。午前と午後に予
約が入っている日もある。ゴミを捨てて、ロビーの階で上りのエレベーターを待っていたら、
ブロックされている方のドアが開いて、若いカップルが荷物を運び出し始めた。外にはU-
Haulのレンタルトラックが見える。若いから自分たちでやるんだな。私たちも若かった頃に
は引越しトラックを借りて、自分たちで引越ししたっけ。その方が格段に安上がりだし、あの
頃は持ち物も少なかったから簡単だった。エレベーターの中の荷物をチラ見したら、あら、
ベビーバスの絵のある大きな箱。赤ちゃんができて手狭になったのかな・・・。

夕食後にタブレットでのんびりゲームをしていたら、あら、仕事メール。それも別々の部署か
ら2つも飛び込んで来て、どっちも日曜日の夕方(日本時間の月曜の朝)が期限。やれやれ、
仕事三昧の週末になりそう。噂をすれば何とやらと言うけど、「カナダドル安だからアメリカド
ルの稼ぎ時だ。どんどん仕事を送れと頼んでやろうか」なんてカレシが言うからだ。カレシの
せいなんだから、週末は掃除の方、よろしくね・・・。

新しい日常はゆったり、のんびり

2015年09月29日 | 日々の風の吹くまま
9月もあと1日。早いもんだなあ。バタバタといろいろあればあるほど早い。8月なんかあっ
という間に終わったけど、9月も早かった。マンション(コンドミニアム)暮らしももうすぐ2ヵ月。
セルフストレージにはまだ本やCDや趣味の道具などの箱が十数個残っているし、客室兼
用のメディアルームはまだ「一時預かり」みたいな様相であるけど、生活そのものは落ち着
きを取り戻して、新しい日常がすっかり定着した感じ。生活時間のシフトはまったくの想定外
だったけど、生活の質は確実に向上して、2人ともゆったり・・・。

ワタシとしてはけっこうまめに「主婦業」をやっているつもりで、洗濯物をため込むところがな
くなったからちょこちょこと洗濯。カーペットと違ってフローリングは汚れが目立つからちょこ
ちょこと床を掃いてモップかけ。今日は室内の窓拭き。端から端までぐるっと、しかも天井か
ら床までの窓なもので、ざっと拭くだけもけっこうタイヘン。始めた勢いで窓の外側もバルコ
ニーとルーフデッキで手が届く範囲をざっと掃除。うちも外も汚れの度合いはあまり変わら
なくてびっくり。先住者は室内の窓を掃除したことがなかったんじゃないかな。もっとも、ワタ
シも旧居では窓拭きなどしたことがなかったから、人のことを言えた義理じゃないけども・・・。

後はのんきに小町横町を散策したり、ブログを書いたり。最近はブログの編集部が「お題」
なるものを出しているけど、ちょっとツイッターっぽく見えるな。子供の頃の遊び?近所の子
供たちが幼児から高校生まで総出で群れて遊んだのがワタシの子供時代。一緒に暮らす
なら犬さんと猫さんのどっちと暮らしたいかって、さん付けするようなペットはいらないなあ。
(しいて選ぶならニャンコかな。)ランチでの贅沢はいくらまでって聞かれても、贅沢の感覚
は人それぞれだし、日本にいないから意味がない。それに、ワタシってけっこう贅沢はすき
な方だけど、ヘンにこのくらいまではOKなんて数字を出したらありがたくない反響が来てし
まいそうだし、とぶつぶつ・・・。

秋の味覚といえばって、やっぱり松茸だろうな。そうそう、今頃はHマートに松茸が出ている
はず。今年は長いことずっとご馳走を作っていないから、10月12日の感謝祭には松茸づく
しってのもいいなあ。ゆったりと流れる暮らしって、ほんとにいいもんだなあ。これが「理想の
老後」ってものなのかどうかはわからないけど。


秋深し、赤いお月さんは収穫の月

2015年09月28日 | 日々の風の吹くまま
明るい朝。でもブラインドを巻き上げたら、川の上流の方で立ち込めた朝靄がポートマン橋
にまとわりついていた。

     

ちょっと幻想的で、うっとりと見とれてしまったけど、いかにも「秋、深まる」という感じ。けさは
冷えていなかったけど、きのうの朝は冷え込んだらしく、5時過ぎに寝室のヒーターがオンに
なった。もっとも朝日が差し込む頃にはオフになったけど、引っ越して初めてのこと。金属が
温まって膨張するときの音なのか、ときどきカンッ、カンッ。賃貸に住んでいた頃はよくこん
な音がしていたっけ。ちょっぴり懐かしいね。最初のマイホームは旧式の蛇腹型の温水暖
房で、新築した旧居はノルウェイ発祥の天井埋め込み型の輻射熱式。どれも一長一短であ
ることに変わりはないけど、一番快適だったのは輻射熱式。太陽のように(人体を含む)物
体を温めてくれるから、寝る頃にはベッドも温まっていたっけ。

ゆうべはお客が帰った後で熱いお風呂に本を読みがならいつまでも浸かっていたカレシが
「くらくらする」と言ってベッドにごろん。それ、「湯あたり」と言うのよ。つまり、長湯をしすぎて
のぼせちゃったのよ、アナタ。大汗をかいたせいで枕カバーは濡れるし、枕はじっとりするし、
夏だったらカビでも生えそうな感じだけど、夜中に乾燥機を使うわけには行かないのでその
まま寝て、今日はまず枕カバーとシーツを洗濯。その間に枕を乾燥機にかけて、ついでだ
からと冬のフランネルのシーツでベッドメーキング。ホテルではよく小柄なアジア人の女性
がやっているけど、マットレスの角を持ち上げてシーツと毛布の端をたくし込むのはかなり
の力仕事。手指の関節炎がしくしくと痛むので、ちょっと難儀・・・。

長年酷使して来たのと老化現象が重なったんだろうと思うけど、このところ痛むのは両手の
中指と利き手である左手の親指。親指は付け根が痛くて、おまけに動きが悪くなって来たの
で、箸を使うのが苦痛なんだけど、まあ麺類を食べるときくらいしか使わないし、「箸使いマ
ナー監視委員会」の目が届かないところだから何とかなっているけど、日本では関節炎など
で手指が不自由になった人でも他人を不快にさせない「正しい箸使い」が要求されるのかな。

夜、ポートマン橋の向こうに上って来たのは赤いハーベストムーン。

     
     

I see a bad moon rising. I see trouble on the way・・・今でも好きなCCRの歌が出て来
たけど、何か予言的な感じ。いや、まだ地平線に近いから赤く見えるだけだってば・・・。

パーティの特別ゲストは皆既食のスーパームーン

2015年09月27日 | 日々の風の吹くまま
朝は高曇りだったけど、朝食が終わる頃にはすばらしい青空。天高く馬肥ゆる秋だからと言
うわけでもないけど、今日はお客があるので、まずはカレシが特製の豆サラダを仕込み、次
にワタシがポットローストを仕込んで、駐車場のトラックに積んだままの段ボール箱の本を
部屋に運び込んで、がら空きの本棚に本を並べて、後はランチをスキップして部屋中の掃
除。家族とはいえ、house warming(新宅祝い)にマリルーとロバート、ジムとドナの2組の
カップルを招待してるんだもの、少しはそれらしく体裁を整えないとね。

メープルリッジからのルートとビジター用の駐車場での手順を細かく説明しておいたので、
迷子にならずに予定の時間に到着。さっそく眺望を満喫してもらって、我が家らしくなった部
屋の中をご案内して、オードブルをテーブルに出し、男同士はビール、女同士はワインで乾
杯。みんなのおしゃべりにワタシもカウンター越しに参加。オープンキッチンはこういうときに
いいもんだね。連邦議会の総選挙の投票日が近づいていることもあって、しばしは政治談
議。かなり白熱したところで、トピックを引越しの動機になった住環境の変化に切り替えて、
今度は環境悪化の度合いの比べ合い。メトロバンクーバーの西端と東端でさして違いがな
いことを発見。

スロークッカーに仕込んだポットローストが出来上がって、スマッシュポテトを作って、枝豆を
蒸して、グレヴィーを作って、ディナーの時間。どれも大皿やボウルに盛って、バケツリレー
よろしくテーブルを一巡。これだと各自で好きなだけお皿に取ってもらえるし、給仕の手間も
省けるというもの。ま、家族だしね。ゲスト出演のベーカー山が夕暮れのピンクに染まり、
フレーザー川の水が大洋の青に変わる頃、みんなテーブルから首を伸ばして、うわっ、きれ
い!とひとしきり感動の声。うん、この夕暮れの風景が一番すてきなのよね。

カレシの豆サラダがテーブルに出る前にみんなでバルコニーに出てほぼ皆既に入ったスー
パームーンの月食を観賞。サラダに続いてデザートのケーキを食べ終わる頃、空には暗赤
色になった月。うっすらと雲がかかっているのか、邪悪で不気味な感じ。食後酒のグラスを
手に三々五々バルコニーで光が満ちてくる月を観賞して、9時頃にお開き。スーパームーン
の皆既月食と言う「特別ショー」付きのディナーは大成功だったね。お月さん、ありがとう。そ
れでは大量の食器を食洗機に入れて、と・・・。

今日のあれこれ

2015年09月26日 | 日々の風の吹くまま
霞たなびく朝の景色。北東方面に連なる丘陵の向こう側から雲が湧き上がって来るのが見
える。日が差しているところと、曇り空のところが一目瞭然で、霞にすっぽり包まれていると
ころは雨が降っているのかもしれないな。空一面の雲の動きを見渡しながらラジオのニュー
ス局の天気予報を聞いていると、けっこう気象の勉強になっていい。そのうちお天気博士に
なれるかも・・・。

今日はMarket Crossingでお酒と食料の調達。赤と白のワイン数本とジンとレミ。明日は
何かと引越し大作戦を手伝ってくれた家族を招いているので、ビールも調達して、となりの
Save-On-Foodsでポットローストビーフにする肩肉の大きな塊も調達。ブルギニョン風にし
ようと、マッシュルームも多めに調達。付け合せのスマッシュポテトにするじゃがいもも調達。
スマッシュポテトはその名の通り「潰しいも」。じゃがいも1個をバシッと潰すのが多いようだ
けど、我が家のは1個を四つ割りくらいにして蒸したものをマドラーでいい加減に潰したもの
で、適当にニンニクや野菜やチーズを混ぜることが多い。

いい天気になった帰り道はセルフストレージに寄って、Folioの本を詰めた段ボール箱3つ、
ワタシの参考書や事務用品の箱2つ、スパイス棚を吊るために旧居から持って来た棚板を
出して来た。でも、今日は午前と午後にエレベーターの予約が入っていて、実質的に1台だ
けなので、トラックの荷台に残しておいた。月末は賃貸契約の変わり目でアパートの引越し
が多くて、我が家のマンションも10月1日まで毎日予約が入っている。開発業者が購入選
択権付賃貸ユニットに指定していたり、投資目的で買われたりして、総戸数の6割近くが賃
貸になっているとか。(ただしエアbnbのような宿泊目的の短期レンタルは規約で禁止され
ている。)

夕方、大きな月が上って来た。スーパームーンなんだそうで、おまけに満月の明日は皆既
月食。Blood moonと呼ばれる赤い月が見られるそうだけど、聖書の使徒行伝に「月が血
の色になる」と最後の審判の日が訪れると書いてあって、アメリカのモルモン教徒の一部が
世界の終わりが来ると言い出して、教会が信者に落ち着くように呼びかけたというニュース
があった。本気で非常用物資を買いだめしている人たちもいるそうだから何をかいわんや。
21世紀なんだけど、宗教(あるいは満月)が人を狂わせることがあるのは今も同じか。でも、
明日は快晴の予報だから、スーパームーンの皆既食、さぞかし見ごたえがあるだろうなあ。

今日はちょっと大工仕事

2015年09月25日 | 日々の風の吹くまま
金曜日。今日の日の出は真東から午前7時3分、日の入りは真西に午後7時4分で、つまり
昼と夜が半々になる。昼と夜が同じ長さになるはずの「秋分の日」から2日ずれるところが
不思議だけど、ちゃんと科学的な説明があるそうな。夜のうちにかなりの雨が降ったらしく、
空は高曇り。最低気温がひと桁になるとのことで、先住者がオフにして行った暖房のサーモ
スタットを寝室は20度、リビング/ダイニングは23度に設定しておいたけど、どちらもオン
になった形跡はなかった。起き抜けは何となく肌寒いような感じもするけど、旧居の23度と
新居の23度では感じ方が違うのかもしれないな。

だらけるつもりでいたら、カレシがCDを並べたまま梱包してロッカーに置いてあったCDの
ラック2つをえっさえっさと2往復して運んで来たので、もうひとつの空のラックと合わせて、
オフィスの外の寝室に通じる廊下の壁に取り付けることにした。壁かけタイプで、きっちり水
平に3つ並べられる自信がないもので、ちょっと芸術作品っぽく数センチずつ高さをずらす
ことにして、まず慎重に2個のネジ穴の距離を測って、水準器を当てながら壁に印をつける。
このあたりは経験豊富でお手のものなんだけど、最初の印にアンカーを入れようとしたら堅
いものにガチッ。ペーパークリップを伸ばして突っ込んでみたら、やだ、金属の間柱が入っ
ている・・・。

木の間柱ならアンカーなしでネジをねじ込めるけど、金属ではどうにもならない。しかたがな
いから位置をずらすことにして、錐で開けた穴にクリップを突っ込むこと3度目で貫通。バン
ザ~イ!反対側の穴もまた慎重に距離を測って、水準器で水平なのを確認して開け直し。
アンカーをねじ込んで、ネジを取り付けて、ラックひとつ目の取り付け完了。色違いの2つ目
は問題なく取り付けて、さて3つ目。最初の2つと同じ間隔にしようとしたら、またまた最初の
穴で間柱にカチン。コツコツと壁を叩いて、1センチほどずらして何とか間柱を外すことがで
きて、最後のラックも取り付け完了。残ったスペースにニューオーリンズで買ったマルディグ
ラのお面・・・。

     

カレシはさっそくCDを並べてご満悦。ひとつ目がジャズ、2つ目がポップス、一番低い3つ
目がワタシのクラシックという計画だったけど、結局はなぜか3つともカレシの専用になった
もので、ワタシのはリビングのCDキャビネットを専用にして、あはは、うまく住み分け・・・。

角の床屋さんがたくさんある町

2015年09月24日 | 日々の風の吹くまま
きのうはArts Clubのシーズン第1作『Disgraced』(アヤド・アクタル作)のオープニング。水
曜日と木曜日の開演時間が30分繰り上がったので、レセプションも30分繰り上がって6時
から。Stanley劇場までは50分はかかると思って、4時45分にが出ようと言ったら、「早す
ぎる」。結局5時過ぎに出て、何とか遅すぎない枠内で着いたけど、カレシはなぜか人を待
たせるのが好きだなあ、ほんと。芝居は宗教や人種、文化の対峙を通してアイデンティティ
とは何かを問いかけていて、自分の中のアイデンティティの葛藤やカレシとの関係の核心を
垣間見た気もする。ミュージカルも楽しいけど、やっぱりドラマはインパクトの桁が違うな。

起きたら南の空が朝焼け。カレシを英語教室に送り出して、夏冬の衣類の入れ替えをする
ついでにクローゼットの整理。どうみてもカレシのものが圧倒的に多い。うまくスペースの住
み分けができれば問題ないけど、それにしてもほんとに場所を取る人だこと。整理が終わっ
たら、注文してあったトートバッグを取りに小包受取りサービスのオフィスへ。いわゆるオー
トロック式のマンションで不便なのは宅配の受け取りで、玄関ドアによく不在通知票が貼っ
てあるのを見かける。旧居でも朝早く来られて不在通知を置いて行かれたけど、新居から
歩いて5分ほどのところに受取り代行屋を見つけて飛びついた。受け取ったらメールで知ら
せてくれて、手数料を払って引き取る仕組みで、普通の重さの小包なら300円以下だから
便利さを考えると安い。

帰り道は降り出した雨の中を歩きながら、何でこの町は歯医者と床屋が多いんだろう。バン
クーバーのスシ屋並みに大通りには1丁ごとに歯医者と床屋があるような感じ。美容室とネ
イルサロンもいたるところにあって、バンクーバー的思考かもしれないけど、こんな小さな町
でこんなに競合していたら採算が取れるのかと思ってしまう。でも、商売はそこそこ成り立っ
ているようで、コンパクトな町(村?)ならではのことかもしれないな。角の床屋さんに近所の
歯医者さん・・・ああ、古き良き時代の面影。

マイペースで我が道を行っちゃうことをmarch to the beat of a different drummerと表現
するけど、成長著しい大きな都市にぐるっと取り囲まれていながら、ニューウェストには何か
につけて「小さいなりに我が道を行く」気概が感じられる。バンクーバーみたいにええかっこ
しいじゃないところがいい。まあ、したくても小さ過ぎてできないのかもしれないけど・・・。

ビール2杯で沈没するとは

2015年09月22日 | 日々の風の吹くまま
寝室が明るくて目が覚めたら午前8時。何となく二日酔いのような気がしないでもないけど、
まあ起きて動き始めたら何とか解消しそうな感じ。参った、参った。きのうはArts Clubの新
シーズンのキックオフパーティに行って、帰って来たのが7時半過ぎ。夕食を作るのがめん
どうだからとマンション前の道路の角を曲がったところにあるUnion Jackと言うけっこうイ
ギリス風のパブに出かけたのが運の尽き。

大小のテレビの画面のバンクーバーカナックスのオープン戦第1戦やフットボールを見なが
らお気に入りの料理に地ビール。ここの自慢は普通はローストビーフの付け合わせで出て
くるヨークシャープディングにローストビーフを詰め込んだStuffed Yorky。山盛りのマッシュ
ポテトの上に大きいのをどかっと載せて、たっぷりのグレヴィーをかけて出て来る、ダイエッ
トをしていたら絶対に食べられないしろもの。スリーブと呼ばれる細長いグラスは約1パイン
ト(415ml)で、これを2杯飲んでほろ酔い加減で帰って来たまでは良かったけど、ワタシの
「うたたねチェア」でくつろいだとたんに猛烈な睡魔。午後9時半頃のこと・・・。

ふと目が覚めて、コンタクトを外しただけで歯磨きもせずにベッドにもぐり込んだのが11時
前でそのまま爆睡。飲兵衛のワタシがたった2杯のビールで沈没なんてありえないんだけ
ど、ありえてしまった。飲んだ生ビールはアルコール分6%で、特に高いってわけでもないし、
2杯なら飲み過ぎってわけでもないのに、どうしちゃったのかな。何とも不甲斐ないなあ、ワタ
シとしたことが。引っ越してからほとんど寝酒をしなくなったし、飲んでもほんの少しになった
もので、許容レベルが下がっちゃったのかな。

それでもランチの後に2人で我が家から見える大きな赤い家の場所を見当をつけて探しに
出かけた。肝心の家は見つからなかったけど、ついでにクィーンズパークを散歩。この地区
にはクィーンアン様式とか、ケープコッド様式とか、ビクトリア朝様式とか、アーツ&クラフツ
様式とか、ワタシが建てて住みたかったドールハウスのような家が多くて、築100年を超え
ていても億の値段が付いている。明るい日差しを浴びながらのんびり歩いたのが良かった
のか、午後にはすっかり元気回復したけど、やれやれ・・・。

風速は時速より秒速の方が実感がある

2015年09月20日 | 日々の風の吹くまま
また週末の嵐。ところにより最大瞬間風速(時速)70キロという予報。日本で(秒速)何メー
トルと言うのに慣れていたから、時速で言われてもピンと来ないな。日本式に換算すると約
20メートル。ちょっと強いけど台風ほどではないかな。でも窓の外を流れる雲の足どりはす
ごく早い。ときどき日が差すけど午後から風雨が強まるという予報なので、ランチの準備を
しながら2人同時に「早めに買い物に行こう」。Great minds think alike(賢人はみんな同じ
ように考える)ということわざがあるけど、40年も一緒に暮らしていると賢人でなくても同じこ
とを思いつくものらしい。

きのうも荒れ模様で買い物に行かなかったので、ランチはchopped egg sandwich(要する
に卵サンドイッチ)。ハワードエンゲル(カナダ)作のミステリーシリーズの主人公でしょぼい
探偵のベニー・クーパーマンがダイナーでいつも注文するのが卵サンドだったな。卵を茹で
ている間にベーコン1枚と玉ねぎ少々を刻んで炒めておいて、ざくざくと切った(chopped)
ゆで卵とマヨネーズとマスタードを混ぜて、トーストしたミニ・フォカッチャに挟んでできあがり。
ビールがあればいいけどないから、飲み物は100%純粋の人参ジュース。

雨の間を縫って夕食の買い物を済ませておいて、汚れが目立っていたバスマットを洗濯機
にかけたら、スピンの段階でエラー。触ったらびしょびしょでずっしり重い。高吸水性の超分
厚いタオル地のようなマットは重すぎてドラム式ではスピンできないらしい。こんなずぶ濡れ
では乾燥機に入れられないし、どうしたもんだろう。バルコニーはいくら屋根付きでも嵐で雨
が吹き込んで来るし、干すのは規約違反。しょうがないからシャワーに持ち込んで、2人で
両端を持って絞ってみたけど、2人分の腕力をもってしても「高吸水性」には勝てない。思い
余ってバルコニーのガラス戸のすぐ外にプラスチックの篭を伏せて広げてみたけど、予想
最低気温8度じゃ乾きそうにない。最後はシャワーの中に篭を置いて広げたけど、乾くのに
何日かかるやら・・・。

風雨は夜半まで続くと言っていたので、停電に備えてLEDのランタンを持ち出して来たら、
ラジオで「嵐が通過して風が弱まったので、強風注意報は解除されたました」だって。夜半
どころかまあ日も暮れていないのに?あんがい風が強すぎたもので、猛スピードで駆け抜
けてしまったのかな。ほっとしたというよりも、何だか拍子抜け・・・。

五里霧中の土曜日は

2015年09月19日 | 日々の風の吹くまま
雨が本気で降っている。雲の中と言うか、窓の外は五里霧中の世界。ときどき道路を隔て
ただけの隣のマンションまでがかすんでしまう。ちょうど飛行機に乗って来て、巡航高度を
飛んでいるうちは雲ひとつなかったのが、雨天の空港に向かって着陸態勢に入ったら外が
白くなって何も見えなくなるのとそっくり。それくらい雨雲が低いんだろうけど、何だか宙に浮
いているような不思議な気分。

今日は掃除の日ということにして、まずはごみと有機ごみとリサイクルごみをごみ置き場に
持って行く。回収日が金曜日なので、たくさん並んだ容器がほぼ空っぽの週末が一番の捨
て時。でも段ボール用のコンテナはまたもや満杯で、掃除をしていたシェリーが「このところ
引越しが多くてすぐに溢れるの」。何でもこのマンションは家賃の一部を積み立てて同じ業
者の物件を購入する頭金に充当するプログラムの対象になっていて、2年の賃貸契約が切
れるのが今月末ということで住人の入れ替わりが増えたらしい。別に小さいユニット6戸が
売りに出ているし、やっぱり多くの人にとってマンションは過渡的な住まいなんだろうな。

ごみ処理の後は、カレシが2つのバスルームのシンクとカウンターと鏡の掃除を担当してく
れたので、ワタシはトイレと床の掃除。くすんでいた洗濯ルームの床のタイルもシーラに教
わった通りにクリーナーとスポンジでごしごしやったら、見違えるほど白くなった。フローリン
グの床全体にモップをかけるのはかなりの重労働だけど、カレシが参加してくれたおかげで
掃除は午前中に終了。カレシが自発的に家事に参加するなんて、どういう心境の変化なん
だろうな。でも、めっちゃうれしいね。

きのう8月のクレジットカードの明細書が来て、太字の6桁の数字を見るとわかってはいた
けどやっぱりドキッ。引越し関連の経費や自動車保険が重なったせいだけど、110万円は
さすがにめったにない数字。横っちょに印刷されている「最低支払額のみ払い続けた場合
の完済までの期間」は何と92年7ヵ月。うはぁ、払い終わる頃にはワタシは160歳に手が
届いてるなあ。借金を残せる子孫がいないけどいいのかな。だけどこの超低金利時代にク
レジットカードの年利は19.99%。雪だるま式に膨れ上がるのに、毎月10ドルの最低支
払額だけ払い続ける人っているんだろうか。ま、支払期日に遅れたらがっぽり利子を取られ
るから、忘れないようにしなくちゃ。

なぜか事件多発の金曜日

2015年09月18日 | 日々の風の吹くまま
朝から雨で薄暗いけど、ブラインドを巻き上げたら十分に明るい。ここがちょっと天気が悪い
とほぼ1日中照明を点けていた旧居と大きく違うところのひとつ。1日の大半を過ごしていた
ベースメントなんか、特に内側のワタシのオフィスなんか、晴れた日でも照明が必要だった。
よくあんな気の滅入るような閉塞的な環境で25年も「もぐら暮らし」を続けられたと思うけど、
やっぱりワタシは空に向かって背伸びをするヒマワリ。太陽と水がないといずれは萎れてし
まうのよね。

朝からバーナビー市北部の住宅地で発砲事件。ニュースを聞いていたら、25歳の夏休み
に初めてカナダに来たときに世話になったビルとメアリが住んでいたブロックだからびっくり。
すでに2人とも故人になったけど、切手収集が縁で文通を始めて、カナダに来てからは親身
になって見守ってくれた恩人。穏やかな住宅地だったのに変わったなあ。刻々と入るラジオ
のニュースを聞いていたら、今度はバンクーバー市内の住宅地で立て篭もり事件。何と友
だちのイアンとバーバラの娘夫婦が家を買って引っ越したばかりのところで、旧居からあま
り遠くない。何なんだろう、今日と言う日は・・・?

雨が上がったので夕食の材料を買いに行こうとしたら、カレシが「財布がない!」と大騒ぎ。
いつも玄関ドアの脇にある鍵のラックに載せておくのに、それがない。きのう使ったトラック
の中を調べたけど、ない。クローゼットのありったけの上着やズボンのポケットを調べたけど、
ない。家中を隅々まで何度調べても見つからないので、カレシは顔面蒼白。きのうスーパー
でぶつかった男に掏られたのかもと言うから、ぶつかって来たの?と聞いたら、「オレがよそ
見していてぶつかった」。はあ。けさ図書館に行ったときに持って出なかったの?と聞いたら、
「ラックになかったけど、必要ないと思ってそのまま出た」。はあ・・・。

クレジットカードや運転免許証が入った財布が行方不明とは困ったもんだけど、どこかで失
くしたのか、ほんとに盗られたのか。ワタシの第6感では(いつものように)「カレシが置いた
ところにある」はずだけど、当人が覚えていないからどうしようもない。諦めて座って待って
いたら、「あったぁ!」と寝室から歓喜の声。発見場所はきのう着用したズボンのポケット。
「ハンガーにかけたまま調べたから、重みで下がっていて奥まで手が入らなかった」。はあ。
おなか、すいた・・・。

何を考えていたんだか

2015年09月17日 | 日々の風の吹くまま
肌寒い雨で始まった木曜日。朝方の最低気温は8度だったと言う話。クィーンズパーク地区
の木々も緑の間に赤や黄色が目に見えて増えて来た。いながらにして観楓会ができたら最
高だな。あ、観楓会って北海道だけのものだったっけ。北海道に多いイタヤカエデは真っ赤
にならないのがほとんどで、あまり感動的じゃない。おまけにもう外で行楽するには寒いか
ら、「楓を観る会」はもっぱら温泉に繰り出して飲めや歌えの宴会。上野の花見も似たような
もんだろうけど・・・。

早めのランチの後でカレシを英語教室に送り出したら、まずは銀行に電話。ワタシの業務
用のクレジットカードの限度額を引き上げたいけど、10月15日までに同意がなければやめ
にするというレターが来ていた。昔は勝手に限度額を上げて寄こしたのが、今は同意を求
められるなんて、時代も変わったもんだな。メディアがいつもカナダ人は借金し過ぎて危険
だと騒ぐもので、銀行としても勝手に限度額を引き上げて借金漬けを助長するといけないか
らという親心なのかな。そんなには必要ないけど、上げちゃっていいよ!と快諾。

次はオフィスの照明の電球の取り替える仕事。カレシのコンピュータデスクをそっと動かして、
踏み台に乗ってシェードを外す。電球は2個で、ソケットに最高60ワットと書いてあって、電
球も60ワットなんだけど、何と小さなもの。これじゃあ暗いはずだなあ。一応は寝室とされ
ている部屋の照明だからかもしれないけど、仕事をするオフィスなんだからもっと明るくなく
ちゃ。手持ちの100ワット相当の昼光タイプのCFLに変えたら、見違えるほど明るくなった。
ウォークインクローゼットの照明も同じ電球だったので60ワット相当のLED電球に変えたら、
こっちもぐんと明るくなった。ムード照明じゃあるまいし、何を考えていたんだか、もう・・・。

最後は乾燥機のピロンピロンを黙らせる方法を探す仕事。聞き覚えがあると思ったら、なぜ
かシューベルトの名曲「鱒」。しゃべったり、メロディを奏でる家電はアジアでは受けるのかも
しれないけど、子供の玩具じゃあるまいし、もう。どうしたら止められるかという質問がぞろ
ぞろあって、結局はサムスン自体のサイトで説明を見つけたけど、待てよ、どうして取扱説
明書に書かなかったんだろうな。せっかく名曲を聞かせるという高尚な趣向を考えたんだか
からぶち壊すなってことかな?何を考えていたんだか、もう・・・。

マンション暮らしに慣れたかな

2015年09月16日 | 日々の風の吹くまま
朝食が終わった頃、きのうはピチョピチョとさえずっていた天井の火災警報器がときどきポ
ケッ、ポケッとしゃっくり。今日から金曜日まで共有部分の防火設備の点検をやっていて、お
知らせには「警報が鳴ることがありますが、不便は最小限にとどめるよう努力をしますので
ご容赦を」と書いてあったので、これがそうかと思っていたら・・・。

カレシが今夜のイベントに着て行くシャツにアイロンをかけていると頭の上で突然飛び上が
るような大音声。よく聞いていると「これから火災警報システムのテストをします。警報が鳴
りますが、避難する必要はありません」という管理会社の担当責任者のアナウンス。へえ、
アナウンスできるなんて知らなかった。我が家には煙探知器3つの他に火災警報器が5つ
ある。(ちなみにスプリンクラーのヘッドは15個もある。)この音量なら5つもいらないよねと
言っていたら、今度はいきなり耳を劈く警報。2、3分鳴り続けて止まったけど、そっか、これ
が「避難してくださ~い」という時の警報なのか。これならどんなにぐっすり眠っていても目が
覚めそうだな。

住み始めてから6週間で集合住宅暮らしならではのいろいろを「初体験」したけど、基本は
壁や天井、床を隔てて生活している人たちが市町村と言う自治体の中にさらに一種の「自
治体」を形成しているということで、だから市条例のような規約があるし、管理組合の理事
会は選挙制だし、管理費と言う「税金」で自治体住民が共有する財産を維持管理している
わけだな。ロビーやエレベーターの中にはモニターがあって、管理会社からのお知らせや
注意が常時表示されている。

理事会の議事録を見ると一番多い苦情はやっぱり「騒音」。小町横町のマンションの騒音
の悩みを読んでいると、日本では子供に起因する音が問題という印象だけど、こっちは昔
から娯楽機器や楽器の音量が中心。でも、廊下では他の部屋のテレビの音が聞こえること
があっても、上や隣の部屋の騒音は幸いにも今のところ皆無。もちろん、たまにコトンという
音がするし、上からトントントンという足音?が聞こえるけど(1歳くらいの双子がいるらしい)、
想定内だし、かすかな音だから気にならない。嘘のように静まり返る深夜には「大いびき」
が聞こえて来るけど、別に気にはならない。ワタシが鈍感なのかもしれないけど、他人の音
がキライなカレシが何も言わないところを見ると、当たりが良かったのかも・・・。

昼前に1日が終わったような気分

2015年09月15日 | 日々の風の吹くまま
朝、自然に目が覚めて、ベッドの中でう~んと伸びをして、またくるっと丸くなって、カレシが
目を覚ますまでうとうと。そろそろ起きようかと言って、2人してごそごそと起きるのがだいた
い8時半。引越しの全日程が終わってからまだ一度も目覚ましをかけていない。こんなにの
どかな毎日が来るなんて、ほんの1ヵ月前までは想像すらできなかった。こういうのを幸せ
と言うんだろうな。小さな幸せなんてもんじゃなくて、ときにはなぜか涙がこぼれて来てしまう
ような幸せ。神さまが一生懸命のご褒美にくれたんだと思う。ほんとにLife is good。

今日は消防法で義務付けられている年に一度の防火装置の点検の日で、管理会社からの
通知には、検査員が部屋に立ち入るので必ず誰か成人が在宅していること、留守の場合
は出直し検査の費用を請求すると書いてあった。何の作業にしても上から始めることになっ
ているらしく、26階から20階までは午前8時半から10時半の間と言うことで、新しい生活
時間なら早起きは不要。ちなみに高層棟には全部で168戸あって、26階は3戸、25、24、
23階が各5戸、22階から17階までが各7戸、16階から7階までが各8戸、6階から3階ま
でが各10戸で、2階はパティオ付きの6戸という構成になっていて、全館禁煙。

洗濯を始めたところで天井の火災警報器がピチョピチョさえずり始めて、15分ほどでドアを
ノックする音。「おはようございまぁす」と検査員のお兄ちゃんが入って来て、天井の煙探知
器に何かシュッと吹きかけたとたんにビーコビーコと甲高い警報。思わず耳に指を突っ込ん
だけど、お兄ちゃんが持っていた板であおいだら鳴り止んだ。そうやって我が家に3ヵ所に
ある探知器をチェックして「すべて正常です」。チェックシートにちょこっと書き込んで、我が
家の玄関ドアのすぐ向かいにある非常階段を下りて行った。しばらくしてさえずり続けてい
た火災警報も止まったから、20階までが終わったのかな。

まだ10時にもならないのに、検査が終わったら何だか1日の仕事が終わったような気分に
なって、2人とも何だかだらけて気合が入らない。でもまあ、こうやって2人揃ってのんびりと
だらけるのも悪くないな。ランドリールームでは乾燥機がピロロン、ピロン、ピロロンロンと
(聞き覚えのある)メロディを奏でて洗濯ものが乾いたことを知らせてくれている。はいはい、
わかってるってば・・・。

隠居暮らしって忙しいもの?

2015年09月14日 | 日々の風の吹くまま
きのうは1日中動き回ってくたびれて、うたた寝で爆睡して、ベッドに入ってまた爆睡して、目
が覚めたら月曜日の朝。リビングの空白だった壁に去年のBCワインフェアのオークション
で獲得したArts Clubの『メリーポピンズ』と『アヴェニューQ』の大きなポスターの額2枚と、
パトロンとしてもらった小さいキャストのサイン入りの『ドライビングミスデイジー』と『さらば愛
しき女よ』の額を2枚、さらにシルクドゥソレイユのコラージュとメリー・コーンの小さな絵をか
けるのに1日がかり・・・。

     
     

今日はカレシがニューウェストのトヨタディーラーにエコーの整備の予約を入れていたので、
一緒に行って、そこからスカイトレインの駅まで歩いて、電車でダウンタウンへ。所要時間は
26分。ベイで化粧品をまとめ買いして、Hマートで薄切りの豚肉と中華麺を買って、1枚の
切符で折り返し。駅に着いてカレシに電話したら車のピックアップは1時だと言うので、歩い
て帰ることにした。でもねえ、どっちを見ても上り坂。急な坂とそれほどでもないところをジグ
ザグに行こうと目論んだはいいけど、駅の外の8番ストリートはカレッジがあって、どこまで
行っても曲がれない。息は切れるし、汗は吹き出すし。そんなワタシを学生たちがおしゃべ
りしながら追い越して行く。う~ん、口惜しい・・・。

ハアハア言いながら帰り着いてひと息ついたと思ったら、カレシが「車を取りに行くのに一緒
に来る?」と来た。まあ、今度は行きは下り坂で帰りは車だからいいか。ところが、一見楽そ
うに見える下り坂だけど、ちょっと急だと膝ががくがく。「この次にサンフランシスコに行った
ら楽だぞ」とカレシ。はあ、これで十分にサンフランシスコだけど。洗車してもらってピカピカ
になった車で帰って来て、ああ、くたびれた。ちょっと遅いランチは豚肉ラーメンとビールとア
イスクリーム。昼寝をしたいところだけど、カレシがバスタブの掃除を買って出てくれた(!)
ので、ワタシは床のモップかけ。ご隠居さん暮らしって、こんなに忙しいもんなのかなあ・・・。

夕方、北東の山あいから虹が出た。短いけど、今まで見たこともないくらいに太い虹。カレシ
曰く、「きっとでかい壷にどっさり金が詰まってるんだ」。あはは、世界の市場の金相場をかく
乱するくらいの量かもしれないね。でも今日はもう膝ががくがくだし、腰も痛いから、金を掘
りに行くのは無理だなあ・・・。