リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

コロナワクチン4回目接種のオンライン予約は簡単すぎるくらい

2022年05月31日 | 日々の風の吹くまま
5月30日(月曜日)。☁☁。けさも暖房がオン。もっとも、サーモスタットの表示は「炎」が1本だけで、何となく寒いからちょっと温めようかと言う程度だけど、それでも、何だかなあ、もう。午後遅くにもまた「炎1本」レベルでオンになったし、普通なら暖房が不要なはずの5月と6月の電気料金はどんなことになるやら。あぁ~あ・・・。

今日は朝の9時から正午まで、引越しでエレベーターが断続的に止まるので、ウォーキングは午後の1時まで延期。それならばコロナワクチン4回目の予約を入れてしまおうということで、朝ご飯が済んだらいの一番にコンピュータの前に座って、まずはカレシのから。メールにあるリンクをクリックしたら、開いた予約サイトにはメールに「必要」と書いてあった長ったらしい登録番号がすでに入力されていて、10桁の州の医療保険番号を入れるだけで、名前も住所も電話番号も不要。ワクチン接種1回目のときには、オンラインで予約できたのはコロナの前から医療記録をデジタル化していたフレーザー保健局だけで、そのサイトと来たらとにかくやたらと複雑で、カレシの予約を取るのに四苦八苦。ワタシの番が来たときは少しは簡素化されていたけど、それでもやたらと時間がかかって、しかもニューウェストには空いているスロットがなくて、隣のコクィットラムまで行かなければならなかった。州全体を対象にしたオンラインの予約システムができたのは2回目の接種が始まった頃で、簡潔なサイトと手続きの簡単さに驚くやら感動するやら。そのときに住所氏名、電話番号、メールアドレスを登録したので、その後は医療保険番号がパスワードの役目をしているんだろうな。

保険番号を入れて「予約」ボタンをクリックすると、場所や日時を選択するページが開いて、まずは接種の場所選び。市町村を指定して検索できるけど、デフォルトは自宅からの距離のようで、表示されている「10キロ」のままで検索したらずらりと59ヵ所も出て来たので、距離を5キロに縮めて再度検索したら、今度は11ヵ所。そのほとんどが薬局なのは、大規模会場を閉鎖して、その後の接種をすでに予防注射の実績のある薬剤師に委託したからで、薬局は至る所にあるから便利この上ない。でも、ニューウェストミンスター市内には2ヵ所あるけど、どちらも車がいるので、隣のバーナビー市ならどうかと見てみたら、我が家のすぐ外の6番ストリートを15分ほど歩いて市の境界である10番アベニューを越えたところに1ヵ所。便利だわいと選択したら、グレーだったカレンダーがオンになって、6月をクリックしたら、スロットがあるのは最初の数日だけ。そこで2日の木曜日をクリックしたら、15分刻みの予約スロットがオンになったので、カレシもエレベーターも空いている午後が便利そうだと「1時30分」をクリック。すぐに予約確認票が表示されたので、PDF形式で保存して、はい、次はワタシ。

カレシのすぐ後のスロットを誰かに先取りされないように、ワタシ宛のメールのリンクから同じ要領でちゃかちゃかとクリック、クリック、クリック。無事に1時45分のスロットが取れて、予約確認票を保存。すぐに予約確認のメールが来て、コロナワクチン4回目の手続きが完了。あさっての予約だから、明日には「お忘れなく」メールが来るんじゃないかな。ワクチン接種のオンライン予約に関しては、実に簡素でよくできているから、州政府をほめてあげてもいいだろうな。6月はArts Clubの『Kinky Boots』のオープニングとArts Club発展の起爆剤になった『Jacque Brel Is Alive and Well and Living in Paris』 の上演50周年を記念するディナーパーティがあるので、早めにワクチン4回目を済ませておけて、これでひと安心。


コロナのワクチン4回目接種の通知が来た

2022年05月30日 | 日々の風の吹くまま
5月29(日曜日)。☁🌥🌥。月曜日かと思ったらまだ日曜日。起きてみたら暖房が入っていたのでびっくり仰天。朝ご飯が終わった頃に弱々しいながら日が差して来たらオフになったけど、どうなってんだろう。だって、しあさってからはもう6月じゃないの。この調子だとほんとに冷夏になってしまうのかな。やだぁ、もう。きのうに続いてオリーブオイルを大匙1杯をごくっとやって、水をごくんとやって、朝ご飯。けさの体重は夜の間に久しぶりに1キロ半も減っていて、ベースラインは1キロだから、基礎代謝が向上したのかな。このところウォーキングのペースがかなり速くなっていたから、生理的なシステムの効率が良くなったのかな。同じルートを時間を測りながら歩き始めて最初の1週間ほどは19分台(一番遅いのは19分55秒)だったのが、この1週間は16分台(一番速いのは16分31秒)だから、1ヵ月半で3分半近くも速くなった勘定で、カレシは「運動しているという実感が出て来た」。

朝ご飯の後のコーヒーを飲みながらスマホでメールをチェックしていたら、おっ、来たぁ~っ。州の保健省からのコロナワクチン4回目接種の通知メールが、登録してあるワタシのアドレスに2通。ブースター1回目が11月28日だったから、きっかり6ヵ月。予約のためのリンクがあって、(表示されている)9桁の登録確認番号と医療保険番号が必要。オンライン予約なら24時間いつでもできて、接種場所と日時を選べると書いてある。で、ふとメールの送信時間を見たら、何とけさの午前1時18分。ブースター2回目は前回から6ヵ月経過後というのは知っていたけど、経過して1時間ちょっとで通知を送って来るとはすごい。ブースター1回目から6ヵ月経過のデータを感知したら、自動的にメールを送るようにプログラムされているんだな。いやぁ、びっくり。どこかの新聞に2度目のブースターはかなり効果があるという研究結果が出ていたから、カレシの英語レッスンの予定と(いつ完全に復旧するかわからない)エレベーターの引越し予約状況を勘案して、空いている一番早い日に予約を入れなくちゃね。

メールの一番下に、勤務のある日に本人または子供の接種予約をした場合は、法律によって3時間までの「有休」が与えられていると書いてあって、へえ、コロナ休暇かあ。確かインフルエンザのワクチン接種でもそうだと思うけど、「仕事があるから接種に行けない」という口実を使わせないために、従業員が請求すれば雇用者は3時間までの有給休暇を与えなければならないってことで、なるほど、とにかく州民にワクチンをしてもらいたから至れり尽くせりだな。今回もファイザーかモデルナかどっちかを選べるのかな。まあ、とにかくブースターを接種してもらえれば、ブランドはどっちでもいいんだけど。

ほっとした気持になって、いつもの「ダスターかけ、箒で掃き掃除、掃除機」の順に掃除をして、10時にウォーキング。きのうはウォーキングの間だけマスクを外してみたら、あれだけゴロゴロして痛かった目が、1日中コンタクトを入れたままでも問題を起こさなかったから、ほんとに「マスク関連ドライアイ」だったんだな。マスクから上向きに出る呼気と早歩きで強くなる風当たりで、扇風機を当てているような感じ乾燥してしまったんだと思う。帰って来て、カレシがレッスンをやっている間にモップかけを済ませたけど、いつもならこの時点で起きる胸焼けは何となくと言う程度。オリーブオイルは胃の粘膜を保護する効果があると書いてあったから、そういうことなのかもしれない。さて、後は午後に買い物に行くだけになって、せっかく体調が上げ調子になった気がして来たんだから、今日はゆっくりしようっと。


いなか町のお祭のパレードはほのぼのと楽しい

2022年05月29日 | 日々の風の吹くまま
5月28日(土曜日)。☁🌥。何だかパッとしない朝だけど、きのう検査の結果が良好でほっとしたせいか、久しぶりによく眠れた気分。スラニナ先生の処方通りに、まずは大匙1杯のオリーブ油。水を混ぜようか、レモンジュースを混ぜようかとちょっと迷ったけどめんどくさくなって、えいっとスプーン1杯の油を口に入れてごくん。続けて夜の間ベッド脇に置いている瓶の水をごくごくと飲んで、ああ、さっぱり。なぁ~んだ、簡単じゃないの。エクストラヴァージンオリーブオイル(EVOO)には独特のちょっと苦みのある青臭さがあって、ワタシは全然気にならないけど、あの味が苦手な人も多いから「レモンジュースを混ぜて」ということになるんだろうな。まあ、混ぜなくても別にどうってこともないようだから、ごく簡単に「油ごくん、水ごくん」方式で行っちゃおうっと。

ニューウェストミンスター市にはハイアック・フェスティバルという独特のお祭があって、ビクトリアデイの「かなとこの祝砲」(今年はまだ無観客)に始まって、土曜日の今日は2年ぶりにそのパレードがある日。お祭の名称の「ハイアック」はこの地域の先住民の言語で「急げ」という意味だそうで、日本語の「早く」に似ているところがおもしろい。まだ「市」としての機能が整っていなかった草分け時代に結成された消防団が名称として採用してから市のシンボル的な名前になり、ニューウェストミンスター高校のフットボールチームの名前も「ハイアックス」。パレードは今年51回目で、午前11時から我が家の下の6番ストリートを下って、ロイヤルウェストミンスター連隊(予備役歩兵連隊)の兵器廠があるクィーンズアベニューに左折してクィーンズ公園まで、だいたい1時間ほど。その後に公園内のスタジアムで1870年以来続いているイギリス連邦では最古の伝統行事「メイデイ」のイベントがあり、子供たちが飾った柱(メイポール)の周りでフォークダンスをする「メイポールダンス」や第152代メイクィーン(ミス・ニューウェストミンスター)の戴冠式がある。

いつもそうだけど、パレードが始まる1時間近く前から6番ストリートの両側の歩道の縁に見物の場所取りをするローンチェアが並び始めるところが、いかにも「いなか町のお祭」と言う、ほのぼのとする風景。そのうちにサイレンが聞こえて来て、まず警察の(片手で数えるほどしかいないけど)白バイ隊が妙技?を披露しながら現役のパトカーとクラシックなパトカーを先導し、新旧の消防車、カナダ軍の装甲車や海軍の救助艇などが続いた後、(たぶん)退役軍人会のバグパイプバンドを先頭にコミュニティグループの行進が続く。今年はアメリカはワシントン州のりんごの産地ウェナチーから「Apple Blossom Festival」のフロートが参加し、戴冠式に向かうメイクィーンとお付きを載せたきらびやかなフロートが通り、音楽隊や民族衣装を着たグループが通り、そのたびに沿道の(押すな押すなにはほど遠い数の)見物人からパチパチと拍手。そのうちに、あら、若い人たちが担ぐ日本の神輿までが登場して、お祭り気分は満点。












初めは何となく雨がしょぼつき気味だったけど、2年ぶりのパレードは無事に通過。でも、ルーフデッキに出て見物していたら、もう6月だってのに身体が冷え込んでしまった。それでも今日は、(マスクなしでの)ウォーキングは新記録の16分31秒だったし、全然胸焼けがして来る気配もなくて、1日中気分が良かったから不思議。朝のオリーブ油が効いたのかなあ。だったら、掃除日は前屈みになることが多くて胸焼けがして来るのが一番の悩みだから、明日もこんな調子だといいな。断食の方は、最初は最初考えた日曜日は掃除にかなりのエネルギーが必要なので、とりあえず土曜日に決定。カレシは英語レッスンが立て込んでほぼ座りっぱなしだし、ワタシは洗濯だけだからちょうどいいかな。食べないから、昼と夜のご飯支度がいらないし、カレシのバーも「定休日」で、食材やお酒の消費量が減って、思いがけない節約になるかも。ま、うまく軌道に乗ったらの話だけど。


もらった処方箋は薬じゃなくて、オリーブ油と断続的断食

2022年05月28日 | 日々の風の吹くまま
5月27日(金曜日)。☁🌧🌥🌤。ああ、もうまた金曜日か。何だかあっという間に過ぎてしまった感じだけど、毎週同じことを言ってるから、これが当たり前の時間の足の速さなのかもしれないな。とにかく、今日は昼前に2人揃ってスラニナ先生との診療予約があるので、まずはウォーキング。平日の午前中ならクィーンズパーク地区は人とすれ違うことがあまりないし、暑くなればマスクをしての運動は危険なので、今日からはマスクを外しての早歩き。マスクを外したりつけたりしていたきのうは17分を越えたけど、所要時間は16分39秒で、歩いていて気分が爽快だったから、これからは人の姿がまばらなところではマスクを外してしまっていいかな。

サッパートン地区のクリニックでのスラニナ先生との予約は11時40分と50分。見たところ定番の「10分診療」なんだけど、「ご一緒にどうぞ」と診察室に通されたので、ははあ、2人揃って受けた検査の結果を聞くのが目的だから、10分ずつ2人で20分。どうしてもずれ込む時間を勘案しても少なくとも30分、しかも食い込むのは次の患者の時間じゃなくてランチタイム。これなら少しはじっくりと話ができるってもので、先生、なかなかやるなあ。検査結果の報告は検査所から直接来ているので、先生はそれをモニターに表示するだけ。まずはワタシの結果からで「全般的に健康状態は良好」。血液像、ビタミンB12、その他の生化学的項目、甲状腺機能、尿検査、心電図はどれも三重花丸。正直言って、この1年ほどときたま何となく不調を感じることがあったので、何か病気が見つかるんじゃないかと心配だったけど、重大な問題はないようで、ひと安心。

ただし、コレステロール値がやや高めで、善玉コレステロールが悪玉よりも少なく、中性脂肪もちょっぴり高め。血糖値もほんの少し高めだけど、糖尿病ではない(糖尿病予備軍ってヤツかな)から、薬は不要。「こういう薬は飲み出すと一生飲むことになるからね」。スラニナ先生は普段から安易に薬を処方しない人で、薬の代わりに「毎朝オリーブ油を大匙1杯飲みなさい」。はあ。「水とレモンジュースを少し混ぜると飲みやすくなるからね」。はぁい。後でググってみたら、空きっ腹の朝にオリーブ油を飲むのは、血糖値を安定させ、悪玉コレステロールを減らして、善玉コレステロールを増やす効果があって、心臓病や動脈硬化の予防にも役立ち、消化器系の内臓や骨の健康維持にもいいんだそうな。へえ。我が家にはいつもEVOOがあるから、じゃ、さっそく明日の朝から始めてみよっと。

この1年ほどときどき背中に抜けるような猛烈な胸焼けがすると言ったら、「彼に処方したプロトンポンプをのみなさい」。カレシは3ヵ月分処方されたのを(先生の指示で)必要な時にだけ使うので、まだ5、60錠は残っているけど、薬を失敬しちゃってもいいんですかぁと言ったら、「処方箋を出すから、彼のを使い切ったら返せばいいよ」と先生が言い、それを聞いたカレシは「貸してやるんだからな」。そのカレシの検査結果はほぼ全項目で四重花丸の「優等生」で、心電図も異常なし。血圧も(ベータ遮断薬で制御しているからだとしても)ワタシより低いくらいで、コレステロールも(週3回のスタチン服用で)ワタシよりいい数字。さらに、前立腺がんのマーカーのPSA検査も異常なしで、もう言うことなし。最後に先生から2人に「週1回、朝食後から翌朝までカロリーゼロの飲み物だけの断食」の処方。断続的断食ってダイエットの一種だと思っていたけど、医学的にもいろいろな効果が実証されているらしい。先生も週2回の断食を始めたら驚くほど体調がいいそうで、「要するに肝臓や膵臓や消化器を休ませるんだよ。ただし、断食明けに大食いしたら意味がないからダメだよ」。断続的断食は記憶力や脳の機能の向上にも効果があるそうだし、夫婦で一緒にやるなら続けられるかな。カレシも乗り気だから、さっそく日を決めてやってみよっと。いやぁ、内容の濃い30分だった。これが本来の家庭医による診療というものだよね。


のんびりと1日を過ごすのもいいね

2022年05月27日 | 日々の風の吹くまま
5月26日(木曜日)。🌤🌥☁🌧。曇っているんだか、かすんでいるんだか、パッとしない天気。それでも、いつもの時間にウォーキング。エレベーターに管理人のカリードがいて、どうやら引越し予定の貼り紙を取り替えているようで、次は30日の午前中。(ウォーキングは午後だな。)故障しているエレベータの部品はいつ来るのかと聞いたら、「神のみぞ知るさ」とそっけない返事。あはは、神さまだってきっと知らないだろうな。まあ、月末は賃貸の引っ越しがよくあるから、エレベーターの長期不通で一番迷惑しているのは仕事が増えたカリードかもしれないな。この3ヵ月の間、ほんとによくやって来たと思う。理事会が解雇した前任のバレンティーナだったらどうなっていたことやら。

ウォーキングでは、周りに誰もいないときはマスクを顎の下に下ろして、向こうから人が歩いて来たときだけすれ違う前に引っ張り上げるようにしたら、左目は改善したようだけど、今度は右目がちょっとゴロゴロ。何でなの、もう。遠目の右のコンタクトだけの時よりも、近くしか見えない左のコンタクトだけで過ごす方が距離感が掴めなくて難しい。ケイラの農場から今日のマーケットに持って来るものを知らせるニュースレターが来ていて、レタスやサラダミックス、ハーブ類に交じって「Tokyo Bekana」という聞きなれない野菜。調べてみたら「べか菜」という白菜の親戚らしい。どんな意味か知らないけど、ちょっと日本語に聞こえないおもしろい名前だな。ケイラは生でサラダに入れて食べるのが好きと言うので、大いに興味をそそられたけど、如何せん、マーケットの時間になっても右目の調子が良くならないので、今日は断念。来週もまだ採れていたら、持って来てくれるかな。食べてみたいもんね。

午後いっぱいはまめにリウェッティング液を差しながら、目をこすらないように気を付けて、遊びでリラックス。小町横丁の尽きることのない悩み事に、トピックを立てた人たちは深刻に悩んでいるということは重々承知の上で、岡目八目で反応してみたら、何だか昔の新聞にあったDear Abbyみたいな気分。匿名の掲示板だからか、他人の言動に対する文句や愚痴が多いなあ。「お礼がなかった」とか「お返しがなかった」、それと「~された」、「~してくれなかった」。それと、「夫が~」、「彼氏が~」、「友だちが~」。すごいのになると、彼氏とけんかして「どっちが悪いですか」。ひと昔前は「私は悪くないですよね」という言い回しが多かったな。今もたぶん「あなたは悪くない」という言葉を期待しているんだろうな。パン屋の店員さんに惚れちゃった34歳の男性には、応援する人、迷惑だからやめろと言う人、接客なんだから勘違いするなと言う人、怖いと言う人。こういうロマンスの芽生えは微笑ましいと思うけど、小町横丁の女性たちはずいぶんシビアなんだねえ。

だらだら遊んでいるうちに晩ご飯の支度の時間が近づいて、今日のメニューはこごみのパスタ・プリマヴェラ。クリームやバター、白ワインは使わないあっさりバージョン。プロシュットの代わりに道路向かいの肉屋のヴィクターが「うちで作ってるんだけど、食べてみて」と言ってサンプルにくれたパンチェッタを使ってみたら、うん、プロシュットよりも塩気が少なくていい味。店にはいつも自家製のソーセージがいろいろとあって、お父さんがカウンターの向こうの作業台で機械から押し出されて来るひき肉をケーシングに詰めているのを見ることがある。あれ、同じ太さに入れるのってかなりの手加減が必要そうで、職人技だなと思ったっけ。今度、ウクライナ風キルバサを試してみようかな。カレシはマティニを作る前にまずはサラダ作り。ポツポツと水玉模様になって来たルーフデッキに出て、プランターからラディッシュを収穫して、「これを見ろよぉ」と駆け込んで来たのを見たら、おお、ぷりぷりして真ん丸な大きなラディッシュ。ついこの間まではポチっと小さな赤いビーズだったのが、いつの間にか普通のラディッシュに育って来て、どんどん食べごろの大きさになるから、こっちもせっせと食べないとね。逸品のラディッシュはカレシの目の前にぶら下げて写真をパチリ。夜、本格的な雨・・・。



顔のかゆみとドライアイはどうやらマスクのせいらしい

2022年05月26日 | 日々の風の吹くまま
5月25日(水曜日)。☁🌥🌤。夜の間に雨。起き出して「水遣りがいらないっ」と喜んだカレシだけど、よく見たら本格的に降った形跡がない。あはは、残念でした。ちょっと早めに出かけたウォーキングも、雨の装備をして行ったけど、時折ポチャッと感じる程度で、とうとう雨は降らずじまい。雨なんか降るなってわけじゃないけど、早く郊外の農業地帯の土壌が乾いてくれないことにはね。とりあえず、今日のカレシの農作業はトマトの植え替えと、ルーフデッキからバルコニーへのプランターの移動。我が家には大型の植木鉢やプランターを土が入ったままで移動するための便利な道具があって、ワタシの女の細腕(?)でも楽々だけど、2人がかりなら簡単、簡単。


トマトの苗を大きな鉢に植え替え

大型の鉢やプランターを移動するムーバー

今日は白いレウィシアも花盛り

今月に入ってから何だか頬や顎、おでこがかゆくて、特に両側の頬骨の一番高いあたりが薄いかさぶたができているような感触があったので、何かのアレルギーかと思っていろいろググっていたら、どうやら不織布マスクとの摩擦による一種のかぶれらしい。最近は外の空気が乾燥して来ているので、けっこうざらざらしているマスクの表面が皮膚を刺激しているんだろうな。で、どぉすりゃいいんだぁと調べまくっているうちに、もう2週間以上もイライラの原因になっていた左目のコンタクトの不具合も、マスクに関係していることがわかって、うはぁ。オンタリオ州のウォータルー大学の研究所(CORE)がMADE(マスク関連ドライアイ)と名付けて研究しているそうだけど、ゴミが入ったように涙がボロボロ出たり、指先でまぶたを押すとちょっと痛みがあったり、コンタクトを入れていなくても何かゴロゴロするのはどうも角膜に傷がついている感じで、どれもMADEの症状にぴたり。その上、けっこう長時間モニターと(近くを見る左目で)にらめっこしているから瞬きが足りないんだろうな。朝と寝る前に涙成分の点眼薬を入れているんだけど、もっとカレシの顔を見てウィンクしまくるってのはどうかな。

生まれつき角膜がでこぼこで、乱視と近視と遠視を併せ持っていて、元々良くない視力が今では0.05まで落ちていて、コンタクトレンズなしでは危なくて外を歩けないから、MADEは困ったもんだな。家の中では、問題の左目がゴロゴロして来たらレンズを外して、右目のレンズだけで何とかなるんだけど、何時間もそれでやっていると眉間の辺りが重くなって来る。コンタクトレンズはモノヴィションと言って、左は近く、右は遠く見るようになっていて、両方合わせて奥行きのある視界になるわけだけど、家の中で右目にだけコンタクトを入れていると、正常眼になったんじゃないかと錯覚するくらい何でも普通に良く見えることがある。左目で見ると五里霧中なのに、両目だと右目だけの場合と同じに不自由がないから不思議。たぶん脳が右目だけで見て左目を無視しているんだろうと思うけど、じゃあ左目はいらないのかというと、やっぱりそうも行かなくて、右目だけだと画面に目を近づけた時に文字が二重になってよく見えなくて、はっきり見えるところまで離れると今度はキーボードが遠くなってしまう。

それでも、原因がマスクの上から出る息が目の表面に当たって角膜を乾燥させるからだとわかったから、マスクのつけ方を工夫するとか、意識的に瞬きをするとか、まめにリウェッティングするとか、まめにコンピュータの前を離れるとか、レンズを扱う前に手を良く洗うとか、レンズを外したら点眼液を入れるとか、COREのサイトに並んでいた対処法を試してみよう。早歩きするとそれだけ呼気が強くなることも考えられるから、4回目のワクチン接種が済んだら、場合によってはマスクを外すことも考えてもいいかもしれないな。コロナに対する自衛と目の健康を守るのとどっちが重要かとなったら、もちろん目の健康が第一に決まってるものね。そうだ、そろそろ検眼と網膜検査の予約を入れて、バクラ先生の意見も聞いてみよう。


ポイントカードで節約ゲームをやってみる

2022年05月25日 | 日々の風の吹くまま
5月24日(火曜日)。☁☁。5月もあと残り1週間。三連休が終わって、ごく普通の日だけど、短い1週間。何だか荒唐無稽でちょっと奇怪な夢を見ていた後で、目が覚める前に小学校時代からの仲良しが遊びに来た夢。彼女は頑固にスマホもネットも使っていないので、手紙を書いて、彼女の手助けで入手した平治郎の脚本の英語訳の見通しが立って来たことを報告しなきゃと思っていたところ。彼女流に「ぐずぐずしてんじゃないの」と叱咤激励しに来てくれたのかな。ほんと、いつまでもだらだらしていられないな。(ついついだらだらしてしまうのは、もしかしてきのう考えていた「もやもや」と似たような機序なのかなあ。)

でもまあ、今日はまずArts Clubのマッチングキャンペーンに寄付。クルーズの返金を預金口座に返金してもらってゼロになっていたクレジットカードの請求締切日を過ぎたので、6月に支払期限になる請求額はゼロで、今日の分の支払いは1ヵ月半後。締切の直前にカードを使うのは何となく損をするような気分になるからおもしろい。寄付集めのマッチングキャンペーンと言うのは、企業や個人がスポンサーになって、予め設定した金額までの寄付に対して同額を出すもので、謳い文句は「あなたの寄付が2倍になります」。今回は最高500万円だから、それだけ寄付が集まればArts Clubには1千万円、400万円しか集まらなければ800万円入る仕組みで、最高額以上集まった分にはマッチングはないけど、多く集まればなお良し。キャンペーンとは別に、Arts Clubには毎月5万円ずつ自動的に寄付するように設定してあって、これは演劇界の多様性を促進する目的で設立された(ワタシが非公式のパトロンになっている)「デニス・シンプソン基金」に入るようになっている。まあ、Arts Clubは子無しの私たちの遺産相続人なので、言うなれば「生前贈与」みたいなものかな。

さて、明日は午前11時から午後3時まで引越しでエレベーターが断続的に止まるので、今日のうちに買い物。と言っても、金曜日に三連休を賄うだけの買い物をしてボーナスポイントをもらったので、もう一度もらえるほどの買い物にはなりそうにない今日は、逆にポイントで買えるものをまとめて買う日。ときどきポイントカードで何が買えるか、Save-On-Foodsのサイトを見るんだけど、家族向けの商品がほとんどで、ワタシがいつも買うようなものはあまり対象にならないのが悩むところ。でも、今日は珍しくいろいろあって、いつも買うキッチンペーパーのジャンボサイズ3ロールパック、コーヒーを2パック、有機卵1ダース、サラダ野菜のパック1個、板チョコ6枚と、貯まっていたポイントの半分を使って約6千円分。レシートの金額は7500円だったから、かなりいい線を行ってるじゃないの。

最近は日用品を買うのに使うクレジットカードの毎月の請求額が減っているから、まとめ買いでボーナスポイントを稼いで、買い物が少ないときはポイントを使うという作戦はけっこう効果があると言う感じ。ポイントを稼ぐためだけに余分な買い物をしないことがコツと言えるのかな。よく商品棚に「2個買ってポイント○○○点ゲット」という札が下がっているけど、それは余分に買わせようと言う誘惑だから、その手には乗らずに要らないものなら買わず、普段買っているものでも長持ちしないものや置き場所に困るものはポイントなしで必要なだけ買うのが得策。まあ、一種の節約ゲームみたいなもので、だいたい週2回の買い物のうちで、1回は最低金額を超えるまとめ買いでボーナスポイントを稼いでおいて、もう1回はボーナスポイントがもらえそうになければ、できるだけポイントを使って買い物の金額の方を減らすというのがワタシのゲームプラン。ポイントカードはとにかくたくさん買わせるために向こうから仕掛けて来ているんだから、こっちもそれなりの戦術で対応すれば、買い物も節約もちょっとは楽しくなると思うけど。

レウィシアの花が満開


いつの世も悩み事の種は尽きまじということ

2022年05月24日 | 日々の風の吹くまま
5月23日(月曜日)。☁🌤🌥。曇り空。三連休の最終日で、ビクトリアデイ。窓から見えるガソリンスタンドの看板は219円の表示。週末前はちょっと下がっていたような気がするけど、週明けにはまた上がり出して、240円まで行く可能性があるらしい。それでも、出かけた人たちが一斉に家路につく今日は、アメリカとの国境には早朝から長い、長い行列、バンクーバー島との間のフェリーは午前10時までにこの日の全便が予約でいっぱい、空港も混雑と遅延にさらに輪をかける混雑ぶりだそうで、どこもコロナ以前の人出が戻って来たような大盛況だそうな。まあ、2年も規制、規制、制限、制限だったから、抑うつ感が溜まりに溜まっていて、この日が非公式な夏の始まりとされていることもあって、「連休だぁっ。ガス抜きしようぜっ」ということになったんだろうな。

今日は特にしなければならないこともないので、ウォーキングに行って来たら後はのんびり。すれ違う人たちも休日の散歩のようで、にっこりして「グッドモーニング」の交換。角地にある家の庭では2羽の鴨が芝生の真ん中に座り込んでいて、通りかかる人たちが立ち止まって写真を撮ったり、近づいてくる人に教えてあげたり。しばらく行ったところで、なじみになったニャンコが生垣から出て来て「ニャンッ」。遊んでもらいたそうに後について来るので、あのね、今日は時間を測っているから止まれないの。ごめんね。それで、今日の所要時間は16分39秒で、最速記録に2秒及ばず、歴代2番目。「あ、鴨がいる」で1秒、ニャンコに声をかけられて1秒とスローダウンしたってことかな。あはは。でも、けっこう意識してすたすたと歩いていると、息を切らすことなくけっこう確実に17分を切れるようになったのはいいことだな。終わったところで「運動をした」という感覚があればそれでいいわけなので、手をつないで歩くにはこのあたりがちょうどいいペースのようだから、このままで17分を目安にしようね。

午後はりんご7個でアップルソースを作り始めて、後はだらだら。小町横丁をぶらついていたら、「駐車がなかなかうまくできない」と言う人。はあ、ワタシなんか40年前に免許を取って以来ずっと駐車は大の苦手だけどな。こっちの運転免許は実際の道路で実地試験をやるので、マニュアル車での縦列駐車がうまくできなくて2度も不合格。一計を案じてオートマ車のある教習所で3回ほどレッスンをして、5回目だったか6回目だったかでやっと免許が取れたという武勇伝の持ち主なの。でも、駐車だけは縦列でも並列でもバックでも何でも未だにへたくそ。マンションの住人専用の地下駐車場には。柱の間に2台分並んだスペースが我が家に割り当てられているんだけど、初めは片側にバックで入れるのにさえ5分もかかったくらい。トラックを売ってしまった今は17年落ちのエコー1台だから、2台分の真ん中に余裕で鼻先から乗り入れるようになって、カレシもそれをやって悦に入っているからケッサク。

まあ、浜の真砂は尽きるとも世に悩み事の種は尽きまじというところだけど、それにしてもトピックのタイトルを見るだけでも、お金と人間関係の悩みのオンパレードと言う感じ。バブルが弾けて以来ずっと万年デフレのような環境だったせいかなとも思うけど、お金が絡む悩み事にはええっ?というのが多くて、ほんと、デートにしろ結婚生活にしろ、どっちが何にどれだけ払うかでもめたり、愚痴ったり、不満たらたらだったり。おかげで、「貧すれば鈍する」とか「せこい」とか、新しい日本語を覚えたような気がするな。それと、何かにつけて「もやもや」と悩む人が多いようだけど、この表現はワタシのボキャブラリにはなかったようで、もしかしたらバブル崩壊以後に浮上して来た感情的反応なのかな。へえ、こんなことで?という場面が多いという感じだから、普通に人は人、自分は自分とやり過ごせばいいようなことに引っかかって抜け出せないでいる軽い閉塞感を「もやもや」と表現しているのかな。いつの世も人間は悩み多きものなんだってことなんだね。


異常低温で我が家の農作業も出足が遅れたけど

2022年05月23日 | 日々の風の吹くまま
5月22日(日曜日)。☀🌤。連休中日。何となく春を省略して一足飛びに初夏が来たような感じ。まあ、せっかくのうれしい天気も連休明けの2日くらいまでしか続かないらしいから、今のうちに楽しんでおこうっと。と言っても、どこかに行こうと言うわけじゃなくて、今日はリビングの窓とバルコニーのパティオドアを開け放して掃除。窓を開けるのは今年になって初めてで、去年よりずっと遅い感じ。

近郊の農業地帯では、大雨と低温のダブルパンチで未だに土の温度が上がらず、農作業全体が平年より2ヵ月近く遅れていて、野菜類の供給に影響しそうだという話。おまけに山の積雪量が5月中旬としては10年ぶりの多さで、しかもまだほとんど解けていないため、6月に入って気温が上がると川の水位が上がって氾濫する危険があるらしい。そうなったら、去年の大水害の復旧工事が進んでいないから、まさに泣きっ面に蜂だな。カレシにその話をしたら、「だからオレはいろいろと野菜を作ってるんだよ。備えあれば何とかだからな。クルーズをキャンセルしたおかげで野菜作りに専念できるから良かったじゃないか」と、ごもっともな返事。でも、我が家の菜園も、ルーフデッキもバルコニーもさっぱり暖かくならないし、風も強いしで、園芸ルームでは芽を出した苗がどんどん大きくなっているのに外のプランターに移植できないでいたんだよねえ。

ルーフデッキのプランターに種を蒔いたニンジンは6週間も何もなくて諦めようかと思ったときになって慌ててぽよぽよと芽を出して、その後は鳴かず飛ばず。ラディッシュも冗談にラディシェットと呼んでいるくらいポチっと小さいまま。なぜか元気なのは寒波の冬を生き延びたイチゴで、去年よりずっとたくさん実を付けているから不思議。園芸ルームではそれでも、昼間は低温でも朝方の最低気温がそれほど下がらなくなったので、カレシ菜園の農作業はまずトマトやレタス、シソを外気に慣らすためにバルコニーに出すところから始まり。トマトは少々ひょろっとしているけど、シソはなかなか旺盛に育っているし、バルコニーの温室ボックスに入れてあったレタスも元気いっぱい。


急に大きくなって来たラディッシュ

やっと本葉を出し始めたニンジン

去年植えたシラントロ(コリアンダー)はボランティアで返り咲き

イチゴは元気いっぱい

バルコニーでのんびり育つホウレンソウ

トマト: 外の空気を吸って元気に育ってね

シソ: 外になれたらプランターに移植しないと

レタスはちょっとひょろひょろだけど・・・

温室ボックスで芽を出したレタス

園芸ルームで外に出るのを待っているシソ

掃除はダスターをかけ終わったところでウォーキングに行くのに中断して、汗をかいて帰って来てから箒で掃いて、掃除機をかけて、モップをかけて、終わった頃にはさらに大汗。ランチの後は捨てる前のダスターで掃除機のダストボックスの内側に付いた埃を取ってから、殺菌シートできれいに拭いて、日曜日の掃除の仕上げ。カレシはルーフデッキと園芸ルームとバルコニーの間を行ったり来たりで、せっかく掃除した床がもう汚れ気味。床に落ちた土はブラシと塵取りで掃き取ってくれるようになったからいいけど、あぁ~あ。


高いところなのにときどきハチドリが飛んで来る。何と大きな目だこと。


三連休の始まり/野菜は産菜で山菜が野菜とか・・・

2022年05月22日 | 日々の風の吹くまま
5月21日(土曜日)。☀☀。うはっ、これがほんとの5月の陽気だっという感じのいい天気。ビクトリアデイの三連休の初日。元々ビクトリア女王の誕生日を祝ったもので、エリザベス女王の時代になってからは5月25日の直前の月曜日がその日にということになっている。ビクトリア女王がお気に入りだったロンドンのウェストミンター地区にちなんで直々に名付けたニューウェストミンスターでは昔から重要な祝日。もっとも最近は周辺都市からの人口流入が加速的に増えて、古き良きニューウェストの趣は薄まりつつあるけど、バンクーバーのように見てくれだけ気取って人の温もりを失った住みにくい街にはならないように祈るばかり。(今の市議会の顔ぶれのままだったらそうなるような気がするけど、秋には市町村選挙があるから・・・。)

今日は洗濯日だけど、カレシの朝のレッスンがキャンセルになったので、まずはウォーキング。日が照っているので、Tシャツの上にクルーズ船のブティックで買ったおしゃれなジョギングシャツを重ね着という、今年初めての軽装。連休だからか、クィーンズバークの狭い歩道にはほとんど人の姿がなくて楽々。みんなどこかに遊びに行ってしまったのかな。そう言えば、けさはお湯はもうもうと湯気が立つくらい熱かった。マンションではガスボイラーを使っての集中給湯なので、天気のいい週末や行楽シーズンの連休など家族連れで出かける人が多い日には、使われないままどんどん沸いてしまって、しまいにはやけどをしそうなくらい熱くなるわけ。もっとも、全188戸に給湯するだけの容量があるので、普通の生活時間での使用量でも沸かすのが間に合わなくてぬるま湯が出て来るなんてこともないし、毎月の管理費に水道やガスと共に給湯の費用も含まれているので使い放題と言う感じだから、これも高層マンション暮らしの利便性のひとつかな。戸別に電気の給湯タンクがついているところだと、容量が小さ過ぎて、ひとりが風呂に入ったらタンクの水が温まるまで次の人はお預けなんてこともあると思う。(昔住んでいた賃貸のタウンハウスがそうだった。)

先週は、なぜかマットにメールを送るのを度忘れして山菜を注文し損ねたので、今日こそは忘れまいと、バンクーバーのマーケットがオープンした頃を見計らって、先週は忘れちゃってぇとメール。すぐに「山菜がいろいろあるから、帰りに寄ろうか?」と返事。ああ、よかったぁ。うん、お願ぁ~い。気温が低いおかげでコゴミの季節はまだ過ぎていないと思うから、袋にいっぱい買わなくちゃ。大自然の中でどの山菜もそれぞれの季節に芽生えて育つものだから、その季節の間に食べられるだけ味わって、自然の恵みに感謝しながら楽しむのが一番。それにしても、マットと知り合ってからというもの、自然の中にはこんなにもたくさんおいしいものがあるんだということを教えてもらった気がする。手のひらほどもある豪華なモクレンの花が食べられるなんて想像もしなかったしね。農耕が始まって、農業が組織化され、さらには商業化されるにつれて、管理された「野」で育った植物が「野菜」と呼ばれ、自然の中で育った野生の植物が「山菜」として季節を彩る特別なものになった観があるけど、ファーマーズマーケットの有機野菜はともかく、スーパーに並ぶ野菜は「産菜」で、山菜こそが「野菜」じゃないのかと言う気もするな。

マットから「あと2分」とメールが来たので、大急ぎでロビーへ降りて行ったら、玄関前に止めたSUVのバックドアを上げて「店開き」の準備をしていた。楽しみにしていたコゴミを袋にいっぱい詰め込んで、ユキザサをひと掴み、miner’s lettuceも袋いっぱい。この丸い葉っぱがかわいいminer’s lettuceは、Claytonia perfoliataという北アメリカ西部原産のスベリヒユ科の植物で、開拓時代に金鉱を探しに未開地に入った人たちが壊血病を防ぐために食べたということで「鉱夫のレタスと言う名前がついたらしい。そう、山菜はおいしくて栄養があるだけじゃなくて、いろんな歴史の逸話が隠されているから興味は尽きないね。来週はどんなものが採れるのかなあ。


高層マンション暮らしは何かとあるけど

2022年05月21日 | 日々の風の吹くまま
5月20日(金曜日)。🌤🌤🌥。いい天気で、なんだか急に気温が上がって来た感じだけど、このままで続くのかなあ。連休中は最高気温が20度まで上がるらしいけど、連休明けにはまた平年以下に戻るようで、もしかしたら「冷夏」の心配をした方がいいのかな。去年のような40度なんて炎暑の夏はごめん被りたいけど、逆に涼し過ぎても農作物に悪い影響があるし、どっちにしても食料不足につながって、さらに物価が上がるなんてことになりかねないし・・・。

仲良しのケイトお姉ちゃんがFBに「とうとうコロナに罹ってしまったけど、ごくごく軽症で済んだ」と投稿していてびっくり。ケイトは83歳で、ドクターに「今どきはどこにでもウィルスがいるから、いつどこで誰からもらったのかなんて調べようがない。ワクチンを3回接種していたから大事に至らずに済んだ」と言われたそうな。さっそくお見舞いのコメントを載せたけど、ほんと、オミクロン株がのさばるようになってからは、もういつどこでウィルスを拾うかわかったもんじゃない。無症状のせいで感染したことさえ知らないでいる人だってごまんといるに違いないね。もしかしたら、ちゃんと3回ワクチンをして、未だにマスクをして歩いている私たちだって知らないうちに感染して回復していたかもしれないね。そうだとしてもどっちがいつどこから拾って来たのかなんてわかりっこない。月末には3回目接種から6ヵ月になるので、そろそろ4回目接種の案内が来そうだけど、来たらささっと予約して受けに行こう。でも、カナダではオミクロン株の流行が下火になって来たと思ったら、今度は普通のインフルエンザにかかる人が増えているらしい。季節性インフルエンザはコロナの勢いに押されて霞んでいたから、盛り返すチャンスが回って来たとでも思っているのかな。インフルエンザのワクチンは去年の秋にしたけど、今ごろはもう効かないんじゃないかな。やぁだねえ、もう。

午後に買い物に出かけたら、3階でキッチンの排水管の掃除をしているお兄ちゃんたちがエレベーターに乗って来た。排水管内の脂の溜まり具合が予想以上で、低層階の各戸で作業に予定よりも時間がかかっているというお知らせが管理会社から出ていたけど、そんなに酷いのか聞いてみたら、「見たいなんて言わない方がいいよ。上の階は部屋数が少ないからそれほど汚れないけど、下の方は上からの排水が全部通るからひどいもんだよ」。うはぁ、ぎとぎと、ねとねと、どろどろってことだね。ラジオで最近盛んに流れていた「トイレに流していいのは大と小とトイレットペーパーだけ」という下水局のCMをまねて、管理会社からキッチンでの油の処理やこういうものは流してはいけないという広報を出したらと理事長に返り咲いたゴードンか管理会社の担当者のジョナサンに進言してみようかな。オーナーに知らせても、低層階は賃貸がほとんどだからテナントにまで伝わらないことが多いのが問題ではあるけど。

スーパーでは仲良くしているランディのレジに並んで、いつものようにランディがちゃかちゃかとスキャンするのとワタシがトロリーのバッグにサイズや形を考えながら詰めるのとどっちが早いか「競争」。(だいたいは互角。)途中でランディが「ポイント使う?」と聞くので、いや、今日はボーナスポイントを稼ぐ日だから使わないで、この次に使うつもり。ボーナスポイントは一定の金額じゃないと付かないから、1週間のサイクルの中でもらう日と使う日があるのよね。「へえ、そういう手もあるんだ」とランディ。そう、ポイントカードも使いようってこと。重いカートを引っ張って帰って来たら、理事会のエリックと相乗りになって、「修理は5月30日だってさ」。あ、2月の末から故障していたエレベーターの修理ね。思わず、何年の?とやったら、エリックはガハハ。ずっと住人の定番ジョークになっているから、エリックは聞き飽きてるかもと言ったら、「ジョークを言ってくれる人には助けられてるよ」。そうか、保証期間中の修理だから、こればかりはコーネの裁量しだいだもんね。でも、新しい部品をドイツから船で送ると言っていたのを談判して空輸させることに成功したのはゴードンとエリックのお手柄だと思うよ。ま、もう3ヵ月だから、みんな1台しか動いていないのが当たり前にみたいになってるけど、エレベーターが2台になるまであと10日ほど。盛大に開通式なんてどうかなあと言ったら、エリックはまたガハハ。いろいろあるけど、このマンションはいいところだな。


空にはにゃんこが2匹


40年ぶりの物価上昇率なんだって

2022年05月20日 | 日々の風の吹くまま
5月19日(木曜日)。🌤🌥。いい天気。空の青も何となく夏っぽい感じの青だし、最高気温も三連休の週末にかけて18度とか19度とか、やれやれやっと5月らしくなるのか、それじゃあ夏物に衣替えしようかなというレベル。きのうの嵐はこのあたりは来たのか来なかったのかというところだけど、バンクーバー島では10万戸が停電したそうで、あちこちで倒木による被害がでたらしい。そう言えば、きのうのウォーキングでは、歩道や芝生のあちこちに折れた木の枝が散らばっていたっけ。天気サイトには庭木が吹き倒される瞬間を家の中から撮影した動画やが載っていたけど、木々が葉を落としている冬と違って、今の季節は若葉が茂っているから、風当たりの強さも冬の比じゃないので、深く根を張っていない木は大木ほど根こそぎ吹き倒されることが多い。

でも、今日は台風一過的な穏やかな日和で、空気も新鮮。そのせいか、ウォーキングのペースがめちゃくちゃ速くて、所要時間は何と16分37秒で、きのうの新記録17分4秒をあっさり更新。歩きながら2人して今日は何だか速いねえと言っていたんだけど、まさか一気に30秒近くも短縮するとは思わなかったな。でも、2人ともちょっと汗をかいた程度で呼吸は速くならなかったし、息切れもしなかったから、この1ヵ月のまじめなエクササイズウォークの効果が表れたってことだろうな。最初は19分30秒前後だったのが、たった1ヵ月で3分も短縮したわけで、お互いに褒めてもいいかな。何たって、その気になってやればやれるんだってことだもの。

揃っておなかが空いたので、今日のランチは余りものの鶏肉を解凍して、ラクサ。中華麺を茹でている間に、さっと炒めた鶏肉とラクサのペーストと(低脂肪の)ココナツミルクでスープを作って、茹で上がった麺と一緒にボウルに入れてシラントロを盛大に散らすだけで、いたって簡単。晩ご飯のマウイリブを冷蔵庫に残っていたマイタケと一緒にスロークッカーに仕込んだら、後は時間を見て市役所の隣の公園で開かれるファーマーズマーケットへ。ずっと木曜日に忙しくて行けなかったので、シーズン到来でケイラに会うのは初めて。ケールの束とルッコラの袋を買って、今年もパティパンかぼちゃを植えるのか聞いてみたら、「一列ずらりと植えるわよぉ」。ばんざぁ~い。パティパンは独楽の形をしたミニカボチャで、緑色と黄色のがあって、ズッキーニの親戚みたいな甘い食感。どっちもワタシの大好物なんだけど、スーパーには出て来ないから、いつもケイラの農場が頼り。ありがとうね。夏が楽しみだなあ。

天気がいいせいか、マーケットにはかなりの人が来ていて、ケイラのスタンドも列ができるくらい。ベーカリーのBread Affairのスタンドも出ていたので、朝ご飯のトーストにする大好きなブリオシュローフを1個。去年は800円だったのが975円になっていて、ここでも押し寄せるインフレを実感してため息。カナダの消費者物価指数は4月現在で前年比6.8%。食料品は1981年以来の上昇率で、全体では9.7%、牛肉は13%、食用油28%(!)、バター15%、パスタ20%(!)、朝食用のシリアル15%、レタス28%(!)、コーヒー12%と、頭がくらくらするようなインフレ。年と共に2人とも特に晩ご飯で1回に食べる量が減っているし、野菜はサラダの摘み菜が育ち始めたので、まだ危機感はないけど、それでも、はあぁ~。夕暮れ時(午後9時少し前)になって、まだ雪が残っているゴールデンイアーズがピンク色に染まって、思わず見とれてしまった。ちょっとまだ寒々としたピンクではあるけど、あぁした天気になぁ~れっ。



年寄りのついうっかりをシニアモーメントと言う

2022年05月19日 | 日々の風の吹くまま
5月18日(水曜日)。☁🌤🌥。何だかヘンな夢を見ていて、カレシに起こされたら、8時40分。外はヘンに静かだけど、予報の嵐はどうなったんだろう。起き出して外を見たら、雨はかなり降ったようだけど、ルーフデッキはそよそよ程度だし、バルコニーもパティオドアの外のゴムマットが動いた形跡がない。もしかして不発だったのかなと思っていたら、外に出て行ったカレシが「風が強い」。へえとスマホで天気サイトを見たら、これから午後にかけて強まるような予報。でも、風向きが南で、午後には南西に移動するらしいから、我が家は安全圏ということかな。

カレシが朝の予定がないので、10時にウォーキングに出るのに、コンタクトレンズを入れて、着替えをして、時間を測るウォッチをジャケットのポケットに入れて、マスクと鍵のフォブを・・・というところで、あら、ワタシのフォブがない。玄関ドアの脇の壁に付けたフックにカレシのフォブとマスク、ワタシのフォブとマスク、予備のマスク、予備のフォブと並んで下がっているんだけど、ワタシのフォブだけがないじゃないの。きのう買い物に行ったときに郵便箱をチェックしたから、キーを差し込んだまま忘れて来ちゃったのかな。でも、フォブがなければエレベーターに乗っても上がって来れないから、ちゃんと帰って来たということは、エレベーターに乗ったときはフォブを持っていたということだよね。重いトロリーを引っ張って、メガサイズ12ロール入りのトイレットペーパーのパックを抱えて、さらに郵便箱にあった通販カタログを持っていたんだけど・・・。

どこを探しても見つからないので、ちゃんとドアを開けて入って来たんだよねえとカレシに言ったら、「オレが内側からロックするのを忘れて空いてたのかもしれないよ」。いや、ワタシが出かけるときはいつもドアのところまできて、じゃあねって廊下に出たらドアを閉めてロックする癖がついていて、きのうもちゃんとカチンと言うロックの音を聞いたから、それはないと思う。ロックの音に耳を澄ますのは、カレシがうっかりドアチェーンをかけてしまわないためで、チェーンはドアの外からは外せないし、カレシには前科があるからね。(あの時はドアの隙間から大きな声でカレシを呼んだけど、居眠りからなかなか覚めてくれなくてひと苦労。)つまり、ドアを開けて入った来たわけだから、ロックを外すまではフォブはちゃんとワタシの手にあった・・・んだよね。ここまで考えたところで、頭の上で突如100ワットの電球がポッ。そっとドアを開けて外側を見たら、あったぁ。

玄関のドアは内側に開くのが普通だし、ドアの上にはクローザーがついていて、中に入って手を離すと自然にすっと閉まる仕組みだから、手一杯の荷物と格闘しているうちに鍵をロックに差し込んだままドアが閉まったもので、フォブはきのうの午後からひと晩中ドアの外にぶら下がっていたというのが事の顛末。ワタシとしたことが何たるヘマをとカレシと大笑いしたけど、まあ、高層マンションは内廊下だし、我が家のあるフロアは5戸しかなくて人の出入りが少ないし、我が家はエレベーターを中心にコの字型になっている廊下の奥まった先端なので、お隣さんも玄関の互いの角度からしてたぶん気づかなかっただろうと思う。でも、こういうのをsenior moment、つまり「年寄りのついうっかり」と言うんだろうなあ。やれやれ。


今日の青空は嵐の前の静けさ

2022年05月18日 | 日々の風の吹くまま
5月17日(火曜日)。🌤🌥☁。すごぉくいい天気。ヒーターも入っていないし、これが5月だぁと言う感じの爽快な朝。でも、夜半過ぎには暴風雨になるという予報で、言うなれば嵐の前の静けさってところか。(ゆうべ231円だったガソリンはけさまた234円。モーニングスペシャルだな、これ。笑うに笑えないけど。

火曜日の朝にレッスンをしていたドイツのエスターは、末期の肺がんを患っていたお母さんの容態が急に悪化したということで、先週から急遽ハンガリーに行っていて、しばらくは休み。エスターはハンガリーの生まれで、お母さんはドイツ人。エスターがティーンだった頃にハンガリー人のお父さんと離婚した後もずっとハンガリーに住んでいたそうで、離婚後はずっとパリで暮らしていたハンガリー人のお父さんが、元妻が余命いくばくもないと聞いて駆けつけて来て、夫婦だった頃に住んでいた家にずっと滞在しているらしい。お母さんは若い頃からチェーンスモーカーだったそうで、自分自身もかなり吸っていたエスターは肺がんと聞いて怖くなったからと禁煙。夫氏のハインツはまだもくもく吸っているそうだけど、吸うときは家の外に出てもらっているし、孫が2人になったことでもあるので、エスターはそのうちにやめる気になるかもと期待中。

今日のウォーキングは気持が良すぎたのか、何と17分10秒の新記録。もしかして17分を切れるかなあと思ったけど、あんまり速くなったらもうジョギングになっちゃいそうで、それは考えもんだな。それでも、時間を測り始めてから1ヵ月で2分以上短縮したから、我ながら大したもんだと思う。ペースが速くなると、自然に背中が伸びて、足を前に振り出すような感じで歩くようになるので、太ももの辺り、特に股の内側の筋肉が締まって来たようで、効果てきめんというところ。万が一(万が一!)メディアかなんかに出るようなことになったら、背中を丸めていかにもしょぼい老人でございなんて姿勢じゃかっこ悪いもん。せっかく上半身が寸詰まりなせいで相対的に足が長く見えるという幸運に生まれついたんだから、立っている時くらいはきりっとした姿勢を心がけないとね。それに背中を伸ばしていると心持も自然とのびやかになるものなんで、心持がのびやかになれば、年なんかいくつだってどうでもいいじゃんという気分になって、エネルギーが沸いて来ると言うもの。

午後になって、銀行サイトをチェックしたら、おお、預金口座に「クレジットカード返金」が入金していて、ワタシのクレジットカードは残高がゼロ。手続きをした時に5日くらいかかる言われたけど、かっきり5日。前3回は3日くらいだったから、やっぱり銀行もVISAもいろんな事務処理が遅れているんだな。カードに上がっていた請求額を全部差し引きして380万円。懐が暖かくなったところで、「着るものがみんなボロくさくなってしまった(それとサイズのミスマッチ?)から、そろそろ新調しないとなあ」とカレシ。じゃあ、いつでもその気になったら注文してあげるからね。シーズンのトリになる『Kinky Boots』のオープニングまであと1ヵ月になったArts Clubは寄付のマッチングキャンペーンを開始。何かタイミングがいいなあ。この勢いで株が上がってくれるともっといいんだけど、それはちょっと欲張りかな。ま、あしたは嵐だそうだから、今日のうちに買い物に言って来ようっと。こっちの方は3日くらい空けて、ボーナスポイントを稼ぐ日とポイント交換できるものと他に必要なものだけを買う日に分けてみたら、インフレだと言うのに毎月のカードの請求額が小さくなったから、何かのゲームみたい。(夜、ガソリン代はまたダウンして232円・・・。)






高層マンションのキッチンの排水管掃除は年中行事

2022年05月17日 | 日々の風の吹くまま
5月16日(月曜日)。☁🌥🌤。雨、降ってない。ヒーターもサーモスタットを見たら炎マークが1本だけで、朝ご飯が終わる頃にはオフになっていたし、少しは気温が上がって来たのかな。でも、明日の夜から大荒れの予報で、何か秋型の嵐のようなことを言ってるけど、まだ夏だって来てないってのに。けさのガソリン価格はまた234円。ゆうべは229円だったから、このスタントは夜になると値下げして、夜明けと共にまた値上げって感じで、何かのゲームじゃないのかと思ってしまう。(今日も夜には231円。はて、明日の朝は・・・?)

今日はキッチンの排水管の清掃があって、管理会社からのお知らせでは、我が家の予定は午後12時30分から2時30分の間。共有設備に当たるメイン排水管は建物全体を上から下まで縦に一直線に通っているわけじゃなくて、間取りの配置が変わるフロアでは横向きに曲がって次のフロアの排水管に接続しているもので、曲がった部分にゴミや脂が溜まって保険事故が起きないように、毎年大がかりな清掃が必要になるわけ。このマンションは、2階に5戸、3階から6階までは同じ間取りの組み合わせで各10戸、7階から22階は各8戸、23階から25階は各5戸、最上階は3戸という構成になっている。つまり、部屋の間取りの組み合わせが変わるフロアでキッチンの排水管の方向が変わるわけで、年に1回業者を呼んで4日がかりで一斉清掃をやるために、それぞれのフロアの掃除口のあるユニットに指定の日時には留守にしないようにというお達しが来る。

我が家のドアにノックがあったのは午後1時。去年も来たお兄ちゃんたちがお久しぶりぃ~みたいな挨拶をしながら機械を運んで来て、園芸ルームで作業開始。去年はキッチンの改装を始める前に清掃があって、そのときに初めて排水管の清掃口がキッチンカウンターの端の壁の中にあったことがわかって、園芸ルーム側の壁に穴をあけてアクセス口を作ったんだけど、リビングから丸見えのデン(おまけのスペース)にアクセスパネルを付けると体裁が悪い(売値に影響しそう)と言うことで、そのまま石膏ボードを取り付けたらしい。マンション開発業者なんてのは、大手も何もコスト削減や利益確保のためにやることはみんな同じ。そんなんだから、改装のときにはリビングとの間を新しい壁で遮断して、アクセスパネルのある壁に取り付けたキャビネットはカウンター下の部分にドアを付けず、清掃の時には置いてあるものをどけておけばいいだけにしておいたら、想定通りにさっと奥のパネルを外して、掃除口のキャップを外して、まずはカメラで排水管内部の様子を観察。汚れ具合は?と聞いたら、「4戸分だけだからあまり汚れていないよ。3階なんかすごいもんだよ」。そうか、3階ともなると上のフロア全部の排水が通るわけで、過去にあったシンクから汚水が逆流した事故はどれも3階の部屋だったっけ。それで、上層階は1日5戸なのに3階は時間がかかるから4戸、という予定になるわけか。

排水管内部を観察したら、電動のスネークを入れてごりごりと掃除。日ごろからコーヒーの滓や食べ物の屑を流さないようにしているし、油を使った調理道具は、一度使って捨てずにとっておいたキッチンペーパーで拭いてからゆすいで食洗機に入れているんだけど、定期的にリキッドプラマーで掃除した方がいいかと聞いたら、「マンションではそれはやめた方がいいよ」。高層マンションのコンクリートの壁や床の中を通る排水管は鋳鉄製なので、リキッドプラマーのような強力な排水管クリーナーを使うと、内部から腐食が進んでいずれ破裂するんだそうな。うはっ、そんなことになったら修理にどえらい費用がかかるだろうな。「だから、マンションではスネークがおススメ」。あ、スネークなら我が家にあるから、詰まったときはそれを使うってことね。野次馬しながらまたいろいろと教えてもらって、今年の排水管掃除はおしまい。じゃあ、また来年ね。