リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

一生の夢の実現に向かって一歩前進!

2022年12月31日 | 日々の風の吹くまま
12月29日(木曜日)。☁🌧🌧☁。予報通りに荒れて来そうな空模様。今年も残すところあと3日になって、嵐で暮れるのかな。荒れていても新年と共に穏やかな朝になればいいなあ。だって、日の出はまだ8時ごろなので、晴れていれば我が家から「初日の出」を拝めそうだもの。ワタシもカレシも2度めの風邪がどうやら抜けつつあるようで、2人とも何となく疲れたような感じもするけど、気分的にはアップビートだから、今日はのんびりの1日と行こう。

天気予報を見て、ちょっと早めの9時半過ぎにきのうスキップしたウォーキングを再開。散歩気分で行けばいいということになって、時計はなし。風がちょっと冷たいけど、外の空気を吸うのは気持がいいね。先月末の大嵐で街路樹が倒れかかった銀行の支店は、ガラスが割れてずっとベニヤを打ち付けてあったけど、今日通りかかったら、あら、新しいガラスが入っていた。たぶん保険の手続きで時間がかかったんだろうな。木があったところは埋めた穴の上にオレンジのセーフティコーン。新しい木を植えるのか、6番アベニューのように、直接歩道に植えないで大きなプランターに植えて置くのか。道路を渡って、いつものルートをてくてく。月曜日に通ったときに歩道脇の芝生に積み上げられていた倒木は、造園業者らしい人が撤去作業中。通る人の頭の上に覆いかぶさるほどの背丈だったのに、根回りはすごく貧弱でびっくり。それで、この夏の大旱魃で弱り切ったところへ寒波と大風と大雪が来たもので、ひとたまりもなかったんだろうな。それにしても、ニューウェストミンスター市はあちこちで街路樹を伐っているようだけど、いいのかなあ。

東京の先生からメールが来て、送った本『The Piano Teacher』の日本語訳について、「どうしても翻訳したいと思うほど好きになる芝居に出会えたのはすばらしいことだよ」。あ、なるほど。翻訳すると言っても、心が入っていなければ単なる言葉の置き換えに過ぎなくなってしまうのよね。法律書類とか心の入れようのないビジネスの翻訳ならそれでもいいんだけど、小説や芝居となると話はまったく別。共感とか共鳴とか、とにかく内容に心が入っていなければ良い翻訳にはならないってことね。押しかけ弟子にとっては大師匠のアドバイスは拝みたくなるくらいにうれしい。肝に銘じておかなくちゃ。試訳を送ってもいいかとお伺いを立てていたのに対しては、「ぜひ読みたいから、でき上ったら送って来なさい」。うわぁ、やったぁ。カナダ演劇の翻訳では第一人者の先生が読んで批評してくれるなんて、もう感謝感激。よぉし、がんばらなくちゃ。

さっそく作者のドロシーにメールを送って、東京の先生に読んでもらえることになったので、日本語訳して先生に送る許可をお願いしたら、折り返し「どうぞ、どうぞ」。ドロシーが著作権や翻訳権について出版社に相談したところ、翻訳版を出版するのであれば元の出版社が関与するけど、翻訳脚本として上演するのであれば、作者とそのエージェントの領域と言うアドバイスをもらったそうで、「外国で上演されるなんて夢のようです。ぜひ翻訳を進めてください」。うん、ワタシの夢も大きく一歩前進。ワタシが夢見ているのは出版じゃなくて日本のステージで日本の演劇人による上演を日本の人たちに観てもらうこと。ワタシにできることなら、先生が拓かれた「カナダと日本の演劇交流」の道を、先生の足跡を追わせてもらいたいの。英語でbig shoes to fill(後継者の重責)と言うように、先生の靴はとてつもなく大きいのは百も承知で、怖いという気持もあるけど、ビビっていたら一歩も進めないよね。こればかりは今やらなきゃ。


マスクが免疫を怠けものにさせているとしたら

2022年12月30日 | 日々の風の吹くまま
12月28日(水曜日)。☁⛅。きのうと打って変わって、今日は天気も風景もいたって平穏。休みを取っている人やどこか遠くに行っている人(あるいは帰りの便が見つからないでいる人)が多いのかな。きのうは川向こうの埠頭の岸壁ぎりぎりまで上昇していた水位はごく普通のレベルに戻ったけど、海岸や入り江に面したところでは潮位が5メートルも上昇して、冠水したところもあったらしい。それでも、どこも大きな被害が出なかったのは何より。今日は何週間ぶりかで天気の注意報や警報がひとつも出ていないんだって。でも、あしたはまた嵐が来て20ミリとかの雨が降るそうで、ほんのひと息ついただけ。いつも3つくらい団子になって来るのが悪名高き「パイナップル特急」なんで、ハワイの方から来るので、大陸の西海岸では昔からそう呼んでいたけど、最近は「大気の川」と呼ばれている、あれ。

午前中にマリルーに電話して、久しぶりに明るい声を聞いて、あれこれおしゃべり。先月は彼女も風邪をひいて、すっかり治るのに3週間もかかったそうで、最初はコロナかと慌てたけど、コロナの抗原検査をしたら陰性だったし、我が家と同じくコロナ5回、インフルエンザ1回のワクチン接種を済ませているので、「風邪でよかった」と言う判断になっているみたい。マリルーの家から道路を隔てて、まさにスープが冷めない距離に住んでいる娘夫婦も高校生のアナベルが学校から持って来たウィルスで咳や鼻水が出て、すわっと自主検査してみんな陰性だったので「風邪で済んでラッキー」。マリルー曰く、「長いことあまり外出しなかったのと、ずっとマスクをしていたせいじゃないのかしらね」。そうそう、長いことマスクをしていると、免疫機能がいろんなバイ菌やウィルスに晒されなくなって怠け癖が付くんじゃないかと思うのよ。今コロナのホットスポットになっているのは、無症状だったり軽症で済むケースが多いオミクロン株が主流になってもマスクを外さなかった中国や日本、韓国だから、何らかの関係があるんじゃないかと思うんだけどね。

まあ、人間のすることって、良かれと思ってやったことでも、一点集中の視野狭窄になって、結果的に裏目に出る方が多いような気がするな。人間がまだ抵抗力を持っていない新種のウィルスに感染して多くの人が重症になったり死んだりして、現代の医療制度が崩壊するのを防ぐためには、人流を制限したり、マスク着用を強制する必要があったということはわかるし、目的の達成には効果があったんだろうと思うけど、その過程で平常時なら他の病原体に対する抵抗力や免疫を自然に得る機会がなくなってしまったと考えられなくもないと思う。人間は地球上で常に変化する自然界の中にいるんだから、生まれてこの方ずっと「ウィズ雑菌」でやって来たようなもんじゃないかと思うんだけど、それも知識偏重、科学偏重、専門家偏重、技術偏重みたいな世の中では「ゼロ雑菌じゃなきゃダメ」なのかもしれないな。無菌ねずみ化なんて、やぁ~だっ。

でも、どれもこれもデジタル化時代の思考の特徴なのかもしれないなと思う。もしかして世界はもうメタバースに入っちゃっているとかね。仮想だから事実でも虚構でもどうでもよくて、仮想の世界で仮想の自分が仮想の他人と仮想の交流をして、仮想の人生を生きる。でも、これって特別に新しい世界でもないような気がするな。習近平やプッチンなんかとっくに仮想の世界が現実世界だと信じているみたいだし、トランプもそんな感じだし、あ、今アメリカで経歴詐称で話題になっているジョージ・サントスもそう。ウソがばれてもあんまり悪びれていないようだけど、今は誰でもちょっとググればいろんな情報を掘り出せるんだから、経歴詐称なんか一発でばれてしまうとは考えなかったのかな。とにかく「大勢に選ばれるすばらしいオレ」をクリエイトして演出することに思考が集中しちゃって、嘘なんかばれたら「シャザイ」すればそれで済むぐらいに考えていたのかな。デジタル人間の思考はアナログ人間にはわからないのかもしれないけど。


めんどうをみているのは風邪の患者、それとも大きな子供?

2022年12月28日 | 日々の風の吹くまま
12月27日(火曜日)。🌧🌧。いやぁ、よく降ってるなあ。風もあるし、雨にかすむの向こうのフレーザー埠頭では、岸壁のすぐ下まで水位が上がっていて、これまで冬の積雪が極端に多かった後の春の融雪シーズンでもこれほどの増水を見たことがなかったな。いや、これじゃあ川下や海沿いの土地はあちこちで冠水しているんじゃないかなあ。月の接近による大潮の強まっているときに、パイナップル特急の大雨と大風と満潮が重なったトリプルパンチ。でも、特にバンクーバー市内はビーチがたくさんあるから、閑散としている冬のさ中でよかったね。



きのうせっかく再開したウォーキングだけど、カレシの風邪がピークに達しているようなので、今日は天気が悪いことを理由にとりあえず中止。ワタシの風邪はほぼ抜けたような気がするけど、カレシは鼻水が止まらなかったり鼻が詰まったりで、リビングのソファに寝転んでスマホをいじりながら、わざわざ大きな声でウぅ~ン、あぁ~、ぐじゅぐじゅ。あのさぁ、子供じゃあるまいし、そんなに一生懸命にならなくたってちゃんと聞こえてるから、安心してよ。でもまあ、その声もひどい風邪声だなあ。何となく微熱もあるみたいだし、もう一度コロナの検査をやってみる?と聞いたら、「きのうやって陰性だったんだし、それに綿棒を突っ込むとくしゃみが出そうになって困るから要らない」。たしかに、きのうは鼻がぐずぐずだったし、前の夜から咳もしていたから、コロナだったらもうウィルスがたっぷり増殖していて、確実に陽性と出て来ただろうね。ワタシは夜寝ている時に咳が出て困った以外は鼻水はそれほどでなくて、昼間はいたって元気だったけど、カレシは1日中ソファにゴロン。ときどき様子を見に行くと、あら、スマホを抱えたままスヤスヤ。やっぱり5歳の年の差は大きいのかな。そう言えば、この頃はちょっと猫背が目立ってきたような気もするなあ。来年は80歳の大台に乗るんだよねえ、風邪とは関係ないけど・・・。

午後になって、あまり食欲がないというので、晩ご飯はごく軽いものを作ることにして、フリーザーにあった小さな豚ヒレを解凍して、にんにくを入れてしょうが炒め。ご飯は発芽玄米と押し麦を解凍した生シイタケを入れてお粥風にとろとろ。カレシは自分は飲みたくないからと、ワタシの分だけマティニを作ってくれたけど、グラスになみなみのラスベガスサイズ。「目分量でひとり分作るのは慣れてないから難しいんだよ」。なるほど。でもまあ、込み入った料理をするわけじゃないから、ちょっぴり酩酊しても大丈夫だよね。できあがった晩ご飯は大きなお皿にお粥風ご飯ちょっぴりと豚ヒレの生姜炒めちょっぴりに煎りごまをパラパラ。コロナのパンデミックが始まって以来、しょうがとにんにくとごま(油)はワタシの免疫強化の三種の神器のようなものになっていて、これにしいたけを加えたら四種の神器。カレシはけっこうぺろりと食べてしまって、「ちょうどいい量だったけど、もうちょっと食べたいような気もする」。あっ、そう。

夜、(義)妹のマリルーからテキストメールが来て、長々と返事を書いて送信したけど、いつまでも「送信中」のサインがくるくる。長すぎたのかと思って、えいっと削除して、今夜か明日に電話するねとメール。折り返し「明日起きたら電話して。それともFace Timeで話そうか」。はて、Face Timeってアップルのアプリじゃなかったっけ。いっそのこと、カレシに手伝わせてZoomでやらないと返事したら、「Zoomは知らないけど、やってみるのもいいわね」。うん、じゃあ、あしたね。


この4ヵ月で2度目の風邪(コロナじゃなくて)

2022年12月28日 | 日々の風の吹くまま
12月26日(月曜日)。☁🌥☁🌧。静かなボクシングデイの休日の朝。バルコニーの気温は日が当たっているわけでもないのに10度。いきなり春のような陽気で、あのマイナス2ケタと大雪の1週間は何だったんだろうと思ってしまうね。大雨警報は解除になって、今度は強風警報。そういえば、こむら返りで目が覚めて、あちこちを歩き回っていたときに、キッチンのレンジフードから風が吹き込んでいたっけ。でも、風の方は朝ご飯が終わる頃には止んでいて、警報が解除されたと思ったら、お次は高潮注意報。夜半からの大雨と強風が明日の朝に最大級の大潮(キングタイド)と重なるので、海岸地帯では高潮による浸水の危険ということで、スタンレー公園の海沿いの遊歩道は通行止め。その後はまた大雨で、元旦まで雨続きと、何とも極端な天気だこと。あ、だから「お天気屋」って言葉があるんだな。

雨がひと休みしている間に久々のウォーキング。時計を持って出たけど、1週間ぶりなので、どうせかなりスローだると思って計時は取りやめ。歩道は雪がほぼ99%洗い流されていて。危なっかしいのは交差点だけ。角を曲がる車のタイヤで車道の雪が歩道の縁まで押しのけられたのが、雨を吸い込んでつるっつるだったりする。ま、それも乗り越えられない幅や高さじゃないから、足を滑らせないように気を付けて、よっこらしょとまたいで通ればオッケー。何ブロックか行ったところで、歩道と車道の間の芝生に針葉樹の枝や幹のこんもりとした塊。クリスマスツリーを捨てたやつがいたのかと思ったけど、飾りつけをしたの形跡がないから風倒木かなと思って、家の方を見て、わかった。だいぶ前から庭から歩道の上に覆いかぶさるようい傾いていて、通るたびに今にも倒れかかって来そうで危ないなあと言っていた大きな庭木が、先週の大雪と強風でとうとうほんとに倒れてしまったんだ。でも、これで安心して歩けるよね。

中国ではコロナが爆発的に広がっていて、上海では今週中に人口2500万人の半数が感染すると予測されているそうで、工場もオフィスも大半が感染して休んでしまってビジネスが機能しなくなっているらしい。まあねえ、世界中から冷笑されながら頑としてやめなかった「ゼロコロナ政策」をいきなりポイっと捨てたらこうなっちゃったということだけど、要するに習近平は決定の基礎となる知識や分析力、総合的な思考や展望は持ち合わせていなくて、命令を出して服従を強要して「オレはエライ」と安心するタイプなんじゃないかな。虚構の人なんだよね。だから独裁者になるわけだけど。案じた通り、上海ではカレシの生徒のセレナもコロナに罹り、時間の問題だったよねと言っていたら今度は南京のチオンが感染して、2人ともレッスンは休み。無事に回復してくれることを祈るばかり。

中国政府が大々的に自国製ワクチンを接種していたのはもう1年も2年も前の話で、効果はとっくになくなっているだろうし、元々従来型のワクチンだからその後の変異株には全く対応できていないだろうと思う。その上に厳しいロックダウンが長く続いて、日常的に市中で他人と接触する機会がなかったせいで、集団免疫ができなかっただけじゃなくて、マスクの常用で人間の身体が本来持っている自然の免疫力そのものが低下したのではないかという見方もあって、あり得ないことじゃないな。自然の免疫力の低下は中国だけじゃなくて、コロナ対策で集団的な行動を規制していたところでもそれはあるだろうから、インフルエンザと風邪がコロナと同時に流行しているんじゃないかな。オミクロン株はインフルエンザや風邪と症状がよく似ていて、しろうとにはどれなのかわからないから、咳や鼻水が出ると「すわコロナ」ってことになりそうだけど、だいたいは普通の風邪なんじゃないかと思う。私たちもそうだもの。クリスマス前にワタシが鼻ぐずぐず、咳ごほごほで、もしやと思って(政府から支給されている)検査をしたら陰性。今度はカレシが同じ症状が出て、移しちゃったかなと思いながら同じ検査をしたら陰性で、熱も喉の痛みもないから、つまりは風邪と判断したわけだけど、ずいぶん長い間風邪ひとつひかなかった2人がこの4ヵ月に2度も風邪をひいたのは免疫力が低下気味だからだとしか考えられないよね。



雨のクリスマスはクリぼっち君をお招きして

2022年12月26日 | 日々の風の吹くまま
12月25日(日曜日)。🌧🌧。クリスマスの朝。雨がじゃぶじゃぶ。バルコニーの気温はプラス6度。外は静か。午前中は掃除。午後は一番で今夜のディナーのポットローストをスロークッカーに仕込んで、3時過ぎに30分ほどのところに住んでいるY君を迎えにタクシーサービス。一緒に来るはずだった友達が来れなくなったので、文字通りの「クリぼっち」。とっても素敵なケーキを持って来てくれて、まずはマティニ乾杯して、ワインとおつまみで前景気。程よい柔らかさにでき上ったポットローストを楽しんで、おいしいケーキとコーヒーでデザート。10時頃に、おいしいランチになるからと残ったローストをおみやげに持たせて、車で送り届けて、無事にクリスマスはおしまい。楽しかったね。静かな、静かなクリスマスの夜更けはちょっと雨が止んで、川面に夜霧が流れて、何だか幻想的な夜景。世界に平和を・・・。






忙しいホリディの時期にこの荒れ模様はフェアじゃないような

2022年12月25日 | 日々の風の吹くまま
12月24日(土曜日)。🌧🌧☁🌧。クリスマスイヴ。窓をパチパチ、パタパタと叩く音で目が覚めたら、予報通りのすごい雨。バルコニーの気温は7度でしっかりプラスで、ゆうべまで真っ白だったルーフデッキも半分以上雪が解けて、残っているのもびしょ濡れのシャーベット。朝ご飯が終わったところで、寝室からルーフデッキを眺めたカレシが「桜が水に浸かっている。このままじゃ死んじゃうよ」。ほんと、桜の鉢だけじゃなくて、他のプランターも解けた雪と雨水がそのまま土の上に溜まって、風でさざ波が立っている。厳寒で土が凍っていたもので、水が浸み込んで行かないんだろうね。よしっと、アノラックを着て長靴を履いてデッキに出て、桜の鉢の縁を掴んでえいっと倒して排水。水が出きったところで雪が消えた窓際まで引きずって行って、作業完了。トマトを植えていた大きな鉢は重過ぎて歯が立たないので、さざ波ざわざわのまま放置。やれやれ。





バンクーバー国際空港は、今日はどうやらほぼ普通に戻っているそうだけど、運よく今日の便に乗る人たちはいいとしても、どの便も満席だろうから、欠航続きで乗れないままで空港で足止めを食っていた人たちはどうなるんだろうな。空港の事業体が行きどころのない旅行者のために近隣のホテルに部屋を借りて回っているそうだけど東部でもカナダのオンタリオ州からアメリカの南部まで、この「bomb cyclone」(爆弾低気圧)の襲来で大雪と寒波になっているそうだから、やっとバンクーバーから飛び立てても、果たして無事に目的地に着けるのかどうか。コロナの規制が解除されて初めてのクリスマスで、2年も3年も帰省できないでいた人たちがどっと動いたところへ、何十年ぶりとか言う大荒れ。みんな楽しみにしていただろうに、気の毒だよね。フェアじゃないよぉと言いたくもなるよね。カレシがトロントの弟デイヴィッドと電話をしていて、「来年のクリスマスにそっちに行こうかなあ」。クリスマスにどこか遠くでお客さんになるってのもいいねえ。でも、天気、大丈夫かなあ・・・。

隣のバーナビー市の警察が置き配泥棒(俗称porch pirates)2人組を逮捕したと発表。コロナでオンラインショッピングが爆発的に普及して、配達してもらえるのは便利至極だけど、どっこい若い世代の家庭は共働きが多くて、配達に行っても留守。今どきはどこもビジネス拡張に躍起で受取署名なしとか追跡なしで「送料無料」を売り込んでいるようで、署名を取らなくてもいいならベルを鳴らす必要はないやと、荷物を玄関先に置いて行ってしまう「置き配」が北米のいたるところで大隆盛。同時に、クーリエの配達トラックを追って、置き配荷物のある玄関先にダッシュして荷物を掴んで逃げる泥棒も大隆盛。先日は、郊外の都市でレンタルの引っ越しトラックを盗もうとしているという通報があって、警察が大雪の中を追跡の末逮捕して、トラックの中を調べたら、盗品らしい宅配荷物がどっさり出て来たというニュースもあった。(トラック泥棒はそれを知らなかったらしい。)ニューウェストミンスター市警察も一計を案じて、住人の同意の下でポーチや玄関先にスマートタグを入れた「囮荷物」を置いて、泥棒を追跡することにしたというニュースがあったし、何とも世知辛い話だけど、コロナによって長引いた「非日常」の鬱々感やインフレによる真っ当な価値観の喪失が、制限が取れたことで一気に表面化したというところまもしれない。

おとといあたりからやたらと鼻がむずむずして、くしゃみを連発したり、咳き込んだりしていて、こんな時にコロナなんて堪ったもんじゃないから、だいぶ前に政府が無料で配布した抗原検査キットを出して来てセルフチェック。熱はないし頭痛もないので杞憂だとは思っていたけど、あはっ、みごとにばっちりと「陰性」。というわけで明日はいよいよクリスマス。ワタシは子供の頃からクリスマスが好き。近所の誰もクリスマスなんて祝っていなかった時代に、どこでどう工面したのか生の木を手に入れて来て飾ってくれて、サンタやツリーの形のガラスのライトがおぼろげにチン、チンと音を立てて点滅するのが楽しかった。クリスマスの朝には枕もとにプレゼントが置いてあって、うちには石炭ストーブの細い煙突しかないのにどうしてサンタが来れたのか父に聞いてみたら、父曰く、「とうさんが外でサンタを待っていて、煙突が細くてすみませんねえと言って、プレゼントを置いて行ってもらったのさ」。うはっ、置き配の逆だ、なつかしいなあ。今年は去年に続いてディナーに招待した役者のY君(ガールフレンドが日本に帰省中で今年は「クリぼっち」)が役者友だちを連れて来るというメール。おお、楽しいクリスマスになりそうだね。はて、即興で即興芝居をしかけてみようかな。


やっとのことで厳冬が去ったら大雨

2022年12月24日 | 日々の風の吹くまま
12月23日(金曜日)。☁/雨氷/🌧。心配されたような大雪にはならず、2、3センチ。バルコニーの気温はマイナス4.8度で、きのうの朝に比べたら急上昇と言う感じ。そのうちに何も降っていないようで、何かが降っている感じになって、外に手を出して見たら、あは、何か細かいものが降っている。午後になって、窓ガラスが雨粒で濡れたように見えて来たけど、気温はまだ氷点下。これが雨氷、つまり着氷性の雨ってやつね。道路に凍り付けばスケートリンクになるし、雪を被った街路樹などに凍り付けば重みで木が倒れて電線を切断してしまったりするから厄介。

今日は我が家から見ると東のポートマン橋と西のアレックスフレーザー橋が朝から通行止め。どっちも郊外のサレーやデルタに通じる大幹線の橋で、斜張橋の設計上の問題なのか、雪が降ると主塔やケーブルから凍った雪の塊が落ちて、通過する車を直撃することがあるから危険極まりない。ケーブルにスクレーパーを装着したけど、風が強いとあまり効果的でないことが多いらしい。でも、迂回に使える橋はニューウェストから川を渡るぽんこつのパタロ橋だけど、下の6番ストリートはいつもより車の数がまばらな感じ。ふむ、今年のクリスマスは日曜日だから、ボクシングデイの月曜日をまたいで火曜日が振替休日になって、黙っていても4連休。だから、今日1日だけ休みを取れば5連休になるわけで、交通機関が不要な外出を避けるように呼びかけているくらいだから、大手を振って「今日は休みまぁ~す」と電話した人が多かったのかもしれないな。

雨氷でできたつらら

気温は1日中ひたすら上がり続けて、午後3時過ぎにはマイナス1度、晩ご飯が終わった頃にはマイナス0.5度、そして8時半にはとうとう「マイナス」が取れて0.1度、9時過ぎにはプラス1度になって、雨がじゃぶじゃぶ。あしたは予想最高気温が7度(!)で50ミリの雨が降るそうで、お騒がせの「冬の嵐」警報は解除になって、入れ替わりに大雨警報発令。つまり、5連休になっても、天気予報は雨、雨、雨だし、空港はまだ遅延と欠航でごたごたしていて、正常化のめどが立っていないそうだし、遠出はあきらめるのが一番なことには変わりはなさそうだけどね。空の便の乱れはとにかくひどかったみたいで、車とフェリーで15時間ほどで行けるところまで、飛行機ではバンクーバーで乗り換えてずぅ~っと東のトロントに飛び、また乗り換えて今度は西の目的地までトータルで30時間以上というチケットが130万円とかいう気絶するような値段だったとか、今度は東部でも吹雪で荒れ始めて、西も東も欠航に次ぐ欠航で飛行機に乗れずに空港に泊まり込みっ放しとか、とにかく絶句するような話がぞろぞろ。とうとうウェストジェットは今日から26日までの予約を自発的にキャンセルしてくれたら、料金を全額払い戻すと発表。まさにお願いだから乗るのはあきらめてくれという苦肉の策だな。


雨氷でつるつるになった吹きだまり

午後10時、天気サイトの気温はプラス1度で、雨。やっとのことで「厳冬」が去ったってことだな。ああ、やれやれ。排水溝に雪や氷が詰まっていて道路が冠水する危険があるそうだけど、とりあえず、あしたは1日じゃんじゃん雨を降らして、歩道も車道も(滑走路も)溜まった雪をきれいに洗い流してくれるといいね。バンクーバー圏では雨の中のグリーンクリスマスが「普通」なの。大雨で外が暗くても、我が家の中はクリスマスカクタス(シャコバサボテン)の赤い花が満開で華やか。クリスマスの頃に花が咲くからそう呼ばれるんだけど、3年連続でとんでもない時期(11月、10月、1月)に花を咲かせていたのが、今年はぴったりクリスマスの彩。それにしても、たった1週間に3度も雪が降って大混乱なんて、もう勘弁してほしいなあ。


クリスマスに咲いたクリスマスカクタス


今夜から大雪、そして凍雨、雨氷、のち大雨だって

2022年12月23日 | 日々の風の吹くまま
12月22日(木曜日)。⛅☁。起床午前8時半、バルコニーの気温はマイナス9.2度、天気サイトの表示はマイナス12度、リビング/ダイニングは21.5度。引っ越して来てからの寒すぎの新記録じゃないのかな、これ。でも、常に上には上があるもので、州のずっと北東のアルバータ州に近いところにある北緯56度のフォートセントジョンと言う町では最低気温が90年ぶりの新記録になるマイナス42度。道産子のワタシが経験した最低気温は、十代の頃住んでいた名寄でのマイナス36度だったけど、まあ、30度でも40度でも、マイナス20度を超えてしまうと「寒い」というよりはただ「痛い」と言う感じかな。きのうの夕暮れは今まで見たことがないような豪華版で、お気に入りのコクィットラム山はひつじ顔ともゴリラ顔ともつかない新しい表情。







聞くところによると、北米大陸の東側も今週末は厳寒と吹雪だそうで、日本列島も雪の予報だそうで、つい「地球温暖化って何の冗談?」と言ってしまいそう。バンクーバー圏は今夜からまた雪という予報で、土曜日にかけて出ている「冬の嵐」警報によると「大雪、凍雨、雨氷、のち(地面の)雪または氷の上に大雨」。つまり、まだ冷え込んでいる今夜はまず雪で始まって、あした金曜日の朝までに10センチくらい積もり、昼前には凍雨となり、午後には雨氷になり、気温はどんどん上がって夜にはプラスになり、雨。夜半過ぎにはいったん小止みになるけど、土曜日の朝には大雨。その後風も強まって午後には大荒れと言うシナリオ。クリスマスの朝までには落ち着くようだけど、こんなんじゃあサンタのそりも「欠航」になっちゃいそう。でも、オフィスの窓の外の雪景色も、大勢の白衣の人影が行進しているような不思議な融け方をしているパラペットの上の雪もも、あと1日か2日で消えてしまうんだなあ。、




何ともびっくり仰天の荒れ模様の天気予報なので、今日のうちに週明けまでの食料を買っておくことにして、午後2時前に気温をチェックしたらマイナス8度。室内着のTシャツの上にセーターを重ね着して、裏地のフリースが分厚いアノラックを着て、月曜日にスーパーで見つけて買った手袋をして、ゴム長靴でいざ出発。歩道はきれいに除雪されているけど、マンション前の車道は市の除雪の優先順が4段階の一番下なので放置されたままで、厄介なのは道路を渡るとき。歩道の縁には除雪で押し出された雪が溜まっていて車道との段差がわからないし、車道は車のタイヤと道路を突っ切る歩行者の靴で半解凍状態になって滑りやすい。おっかなびっくりでモールに着いて、まずは大根と白菜を買うのに上のWalmartに入ったら、うわ、混んでるっ。下のSave-On-Foodsはそれほど混んでいなかったけど、ヴィクターの店もお母さんと手伝いの男の子を動員して忙しそう。みんな天気予報を聞いて今のうちに行かなくちゃと駆けつけて来たのかな。

スーパーの花の売り場で買ったポインセチアをヴィクターにプレゼントして、ローストビーフの大きな塊をクリスマスディナーにするのに、お父さんが半分くらいのところに手を当てて「このくらいかな」、ワタシは手を広げてもう少し大きく、とやりとりして切り分けてもらって、他にソーセージやシュニッツェル、サワークラウトを包んでもらったら、ヴィクターが「ぼくの奥さんが焼いたんだよ」と、Thank youステッカーを貼った小さな袋に入ったジンジャーブレッドマンと星のクッキー。プロ級のできだなあ。そのうちに奥さん、クッキー屋さんを始めちゃったりしてね。うん、メリークリスマス!


空港は混乱、郵便配達はストップだったけど

2022年12月22日 | 日々の風の吹くまま
12月21日(水曜日)。☀。今日は昼の長さが一番短くなる「冬至」。日の出から日没まで8時間12分で、1日の3分の2が夜になる勘定だけど、目に見えて日が長くなって来たなあと感じるのは年が明けてからかな。日の入りが5時まで伸びるのは1月下旬だもんね。起床8時で、バルコニーの気温はマイナス8.3度。うはっ、寒っ。天気サイトの気温はマイナス10度。うひゃっ。でも、晴れ上がった空の下の冬景色はきりっとして、とっても清々しい感じ。

きのうの大雪で、バンクーバー国際空港(通称YVR)は遅延やラキャンセルやらでどえらい混乱だったらしい。何とか搭乗したと思ったら、誘導路や滑走路で除氷作業の順番待ちで何時間も機内に缶詰にされた挙句、除氷を待つ間に燃料が足りなくなって、今度は給油待ちでさらに何時間も缶詰と言う、笑えない事態が続発。そもそも人手不足で空港の除雪作業が遅れているところへして、飛行機が離陸してくれないもので、着陸した到着便もゲートが空くのを待って誘導路などで何時間も待機という混乱ぶりで、とうとう国際線の到着を制限。ANAもJALも対象になったそうだから、日本発の便がキャンセルってことになるのかな。まあ、着陸しても行き場がなくて滑走路で立ち往生なんてことになったら、それこそにっちもさっちも行かなくなるから、やむを得ない処置かな。YVRが正常に戻るまでに1週間くらいかかる見通しだそうだから、旅人の受難はまだまだ続くってことだな。

きのうはカナダポストの郵便配達も「悪天候のため」ストップしたので、クリスマスカードも小包もどこかで立ち往生。それでも、おとといの月曜日に買い物から帰って来た時に、郵便配達員がロビーの郵便箱を開けて仕分け配達していたのを見かけたので、カレシがレッスンで忙しい間にごみを捨てに行って、ついでに郵便箱をチェック。チラシが何枚かと日本からのクリスマスカードと、ああら、小包ロッカーの大きな鍵。注文してあるスープ鍋は来週の予定だし、チオンがカレシ宛に送ったという小包はカナダポストの扱いじゃないし、何なんだろうと思いつつ、エレベーターホールの端の隅にあるロッカー「A」を開けたら、うわ、日本からの小包が入っているじゃないの。日本からは船便でしか送れないということで、親しい友だちがクリスマスに間に合うようにと10月に発送した小包が、奇跡的にクリスマスに間に合って着いたんだっ。うはぁ、あと1日遅かったら配達ストップに引っかかって、間に合わないところだった。まさに、奇跡だなあ、これ。うれしいねえ。それにしても、日本発の小包はどうして昭和の昔みたいな悠長な船便でしか送れないんだろうな。

午後、ドアにノック。外からの訪問者は、まず玄関先(あるいはビジター駐車場)のエントリーパネルで訪問先の部屋番号を入れると出て来るアクセスコードを入力すると、部屋で電話(または携帯)が鳴って、その電話に出た住人が受話器の決められた番号を押すと、玄関のロックが解除になり、訪問先の階までフォブなしでエレベーターで行くことができるんだけど、そんな手順なしでドアにノックなんて、ドキンとしちゃうじゃないの。ご近所さんかもと思ってドアを少しだけ開けたら、大きな段ボール箱を持った男性が「○○さんに配達です」。カレシ宛って、あは、チオンが南京からクーリエを使って航空便で送ったという小包か。中国のクーリエなのでカナダ側での扱い業者が分からず、中国側から追跡してトロントに着いていると言って来たもので、これもクリスマスに間に合って着いちゃった。配達の人に渡されたキカイに指先でサインをして受け取ったけど、呼出しなしで23階までどうやって上がって来たんだろうな。もしかしたら、管理人のカリードがたまたまロビーにいて、置き配専用の棚がいっぱいで周りに置いて行かれると邪魔だからと、気を利かせてエレベーターに乗せてくれたのかな。何であれ配達に関しては、今日はワタシもカレシもクリスマスプレゼントが間に合って、ラッキーな日だったね。

ルーフデッキのパラペットと手すりの上に垂直に積もっていた雪が日が当たって解け出したら、あら不思議




どか雪の後は北極並みの大寒波だって

2022年12月21日 | 日々の風の吹くまま
12月20日(火曜日)。☁☁。いやぁ、降った、降った。寝室の外のルーフデッキにはひと晩で30センチ近くも積もって、プランターはもこもこした白い塊。手すりやパラペットの上には、何だか道具を使ってきっちりと幅に合わせて雪の壁を作ったみたいで、何とも不思議な自然の造形。デッキの雪は見た目にはべた雪に見えるけど、触ってみるとさらさらのパウダースノーだから、もしかしたら無風状態の中をまっすぐ降って来たのかなあ。



おっかなびっくり
市のクリスマスツリー
読書坊やはとんがり帽子
デスク脇の窓の下に貼ったシールの動物たち
寒いから入れてよぉ

でも、雪は一段落したようで、降雪警報は朝のうちに解除になって、入れ替わりにArctic outflow warning(北極寒気警報)発令。どか雪を降らせた低気圧が通過した後に、北極圏の寒気が山脈を超えて強い風となって沿岸地方まで吹き出して来るというもので、一種の大規模な「山おろし」みたいなものかな。警報によると、今日から木曜日にかけては、体感温度がメトロバンクーバーとフレーザーバレー西部でマイナス20度~25度、遠い郊外のフレーザーバレー東部ではマイナス25度~30度になるそうだから、うはぁ。我が家のバルコニーの温度計も今日は1日中マイナス5.5度より上がらなかったから、明日はもっと下がるってことか。うっはぁ。でも、金曜日には雪で始まって、気温の急上昇に伴って雨交じりになり、土曜日は「予定通り」の雨になって、そのままずっと断続的な雨、雨、雨で年越しをするらしい。んっとに極端だなあ。


(天気サイトから拝借)

それでも、外の気温がぐんと氷点下まで下がってしまうと、ベースボードヒーターはまったくの力不足で、いくらがんばっても日中は23.5度に設定してあるサーモスタットの表示は22度のままだから、ちょっと広々し過ぎている感じのダイニングとリビングは何となく寒いし、金魚鉢(ガラス張り)のオフィスは窓際のヒーターのすぐそばに座っているのに膝のあたりが何となく冷え冷えとして来る。西岸海洋性気候帯にあるメトロバンクーバーは冬は概ね温暖なもので、どか雪や北極並みの寒波はめったにない異常気象ということになって、住居の耐寒性や断熱性能はあまり重要視されて来なかったんだからどうしようもない。でも、マイナスふた桁は下がり過ぎだから、リビング/ダイニングには去年の冬は使わなかった高性能の温風ファンヒーター、オフィスには小さいポータブルヒーターを置いて、老骨の防寒対策。電気料金、すごいことになるだろうなあ。去年は一番寒かった2ヵ月の請求額が6万円を超えていたから、インフレの今、どうなることやら。市から何らかの補助金が出るという噂があるけど、はてさて。

今夜は冷え込んでいるせいか、我が家から見える市のクリスマスツリーのライトが冴えて見える。午後11時、気温はマイナス9度・・・。



老後はマンションの方が便利で楽だと思うけど

2022年12月21日 | 日々の風の吹くまま
12月19日(月曜日)。☁❄⛄。さっむぅ~いっ。朝起きて見たバルコニーの気温はマイナス6.7度。てことは地上はもっと寒いだろうなあと天気サイトを見たら、ニューウェストミンスターの(公式の)気温はマイナス9度。普通なら起きる頃には日中の設定温度(23.5度)になっているリビングのサーモスタットの表示もまだ22度。うひゃあ寒いっ。雪は降らなかったようで、ルーフデッキのパターンはゆうべのままだけど、今日から明日にかけてはまた雪。めっちゃくちゃだった3週間前の二の舞にならないといいけどね。

ウォーキングルートのクィーンズパーク地区の歩道は、窓から見える範囲ではまだ除雪していないようで、降雪警報でも滑って転倒する危険があると言っているし、ウォーキングは天気が好転して安全になるまで中止。クリスマスが目の前の今は転んで大けがなんかしたくないもんね。住宅地の歩道の除雪は住人の責任だと言っても、年を取っての雪かきはけっこう危険で、寒さの中での重労働で心臓発作を起こすケースも多いそうだから、除雪していないからって責めるのは酷な気がする。人を雇う手もあるけど、近頃の若い子はそんなバイトには見向きもしないし、業者は住宅地の一軒家の前のたかだか10メートルの歩道の除雪は採算が取れないからまず来てくれないと思う。バンクーバーの旧居は角地だったので、我が家の責任範囲は家の前と横とで全長43メートルもあったから、カレシは「もう思い出すのも嫌だ」。でも、20年前の1月に撮った写真があるよと言ったら、「そんなの見たくもないよ」。そうだよなあ。家の横の歩道33メートルの雪をかいて角まで来て、右に曲がって残りあと10メートルというところ。今はもう無理だよねえ。マンションに住み替えといてよかったじゃないの。



ほんとに、雪が降るたびにつくづく商店街に近いマンションに住んでいて良かったと思うな。小町横丁で、老後の住まいはマンションか戸建てかと言う議論をやっていて、けっこう戸建て派が多いような感じ。そういう人たちは近隣の付き合いや騒音の問題、自治会や管理組合の問題、規約や管理費の問題、エレベーター依存の危険性など、マンションのマイナス面をいろいろ上げているけど、戸建てでも近隣の付き合いや騒音、駐車やゴミ出しの問題があるわけで、年齢やライフスタイル、健康状態によって理想の住居像が違うんだから、一概にどっちがいいとは言えないと思うんだけどね。他人の存在を意識するのが嫌なら、共有するものが多いマンションは住みにくいだろうし、自分の足腰や体力の衰えが心配なら、買い物や公共サービスから離れた戸建ては不便だろうと思う。ワタシとしては、どっちがいいかと聞かれたら迷わず「マンション」と答えるけど、ま、人それぞれだから、他人にどっちがいいかなんて聞いても意味はなさそうな気もするな。

カレシに心筋梗塞の病歴があることを別にしても、共に70代のリタイア組の私たちにとっては、特に今日みたいな日には雪かきをしなくてもいいというだけで「マンション住まい最高」。上階の子供の騒音に悩まされた時期もあったし、商業地区だからイベントなどの騒音もあるけど、日常生活のニーズのほとんどを「徒歩3分」の圏内で満たせるし、管理費には水道もガスも給湯もごみ収集も建物の維持修理費もみんな含まれているから(だから高いんだけど)月々の支払いは電気料金だけだし、管理組合の役員は輪番制じゃなくて選挙制だしで、少々の不便を相殺して余りあるこの利便性から遠く離れた住宅地の戸建てに戻りたいという気持は起きて来ない。まあ、私たちの年齢からして「自宅」での生活は長くてもせいぜあと10年くらいだろうから、とにかく身体的に楽なのがマンション暮らしの最大のメリットかな。さて、雪が降らないうちに買い物に行って来ようっと。


ご近所さんとの楽しいパーティタイム

2022年12月19日 | 日々の風の吹くまま
12月18日(日曜日)。⚡❅☁。何となく目が覚めたとたんに、ブラインドの隙間からまぶしいフラッシュ。次いでゴロゴロゴロッ。カミナリだっ。カミナリを伴う雪はthundersnow(雷雪)と言って、東部の五大湖地方では珍しくないそうだけど、西の端のこの辺ではごくごく稀な現象。ベッド脇の時計を見たらまだ7時前で、外が明るく見えるので、そろりと起き出してダイニングに行ったら、あは、それほどの量じゃないけど、ルーフデッキが白くなっている。その後はすぐ静かになったので眠りに戻ったけど、8時を過ぎて起きてみたら、ダイニングの外のデッキは吹雪模様で、風に煽られた粉雪が渦巻のように舞っていて、起きて来たカレシも「こんなの見たことないな」。うん、ほんと。

日曜日は掃除日で、先週はお呼ばれで掃除をせずにでかけて、そのままとうとう1週間さぼりっ放しだったから、今日は2週間分の大掃除。その上に午後からご近所さんを呼んでのパーティだから、大汗をかきながらいつもより念入りに掃除。秋に引っ越して来た隣の若いカップル以外はみんな「行く」と返事をくれたので、パーティは私たちを含めて全部で6人。ドアからドアまで内廊下を数秒だから、外には雪が積もっていても平気なのがいいね。きれいに掃除をしたら、テーブルやいすを動かしてパーティの設定。クリスマス模様のランナーをテーブルに置いて、とりあえずワインとグラスを置いて、ま、パーティタイムの記念撮影。



白ワインを冷蔵庫に入れて、大皿を何枚か出して来て、まずは一番手間がかかる銀鮭のポケを作って冷蔵庫に。次は作っておいたグラヴラックスをスライスして、ステンレスのお盆の一端いレタスを広げた上に並べ、ガラスのチーズ皿にチーズを並べ、楕円形の大皿にコールドカットやヴィクターのお父さんが作ったウクライナ名物サーロ(豚の脂身の塩漬け)風に作ったパンチェッタを並べて、クラッカー2種類を2つのバスケットに空けて、ポケを底にレタスの葉を敷いた四角いボウルに入れて、グラブラックスの隣に置いて、市販のオリーブのタペナードをミニのキャセロールに空けて、食べ物の準備は完了。テーブルに並べ終わって時計を見たら午後12時50分。うは、後10分だっ。大急ぎで取り分ける小皿とスプーンやおしゃれな楊枝やナプキンをセットして、ほっとしたら1時。ドアの外に「お入りください」と書いた紙を貼って、いよいよパーティタイム。時間ぎりぎりまでかかったおかげで、カメラをそばに置いてあったのに、食べ物を並べたテーブルの写真を撮るのをすっかり忘れてしまったっ。うはぁ、残念っ。もう、一世一代というくらいおしゃれなパーティテーブルのセッティングだったのに・・・。

一番先に来たのは廊下の反対の端(北側の角のお隣さん)のジャネット。L字型の2LDK角部屋の端から端までぐるりとルーフデッキがあって、その面積は部屋とほぼ同じくらいの93平米。スーパーの経理の仕事からリタイアすると同時に戸建てを売って、「デッキが気に入ったから買ったの」だって。ほどなくして次に入って来たのは、おととし引っ越して来た西側の角のエヴァ。年の頃はアラフィフかな。ハンガリー生まれで、まだ現役でマーケティングの仕事。(ジャネットもエヴァもバツイチ組)。それぞれ好きなワインを注いで、カレシはジャネットとおしゃべり。ワタシはエヴァと英語が母国語じゃない同士で英語習得の苦労話や愉快なエピソードをぺちゃくちゃ。話が4人になったところで、エレベーター前の中部屋のクリスとカーラの夫婦が来て、おしゃべりはさらに賑やか。カーラが持って来てくれた手製のクリスマスクッキーがとってもすてき。リタイア計画の一部として、戸建てを売って事前販売で買って、入居まで2年賃貸して待っていたそうで、みんな真っ先の改装した我が家を「見学」したので、雨漏り騒動の話や改装のときのびっくりエピソードを交換し合って大笑い。お開きになったのは日がとっぷり暮れた5時半。こんなに長くいてくれて、カーラが「これからときどき持ち回りでやらない?」と提案したくらいで、ご近所さんパーティは大成功と言えるね。残ったポケを野菜と混ぜて「ポケサラダ」にしてちょっと遅い晩ご飯。外を見たら、あぁ~ら、風が描いたユニークな雪景色。クリスマスまであと1週間・・・。



ヘアドレッサーと客を1人2役で

2022年12月18日 | 日々の風の吹くまま
12月17日(土曜日)。🌧☁。雨で始まって、曇りから一時は何となく青空が顔をだしそうな感じだったけど、そのまま曇り。夜になって降雪警報が出たところを見ると、明日はほんとに雪ってことか。ニューウェストミンスターのあたりは15センチくらい積もるらしい。クリスマスショッピングの最後の週末だから、メトロバンクーバー中いたるところ交通渋滞なんてことにならないといいけどね。クリスマスの予報はまだ雨のままで、激安セールで知られる翌日のボクシングデイなんか何と40ミリ。ああ、やれやれ。もう春の気配が恋しくなって来ちゃったなあ。

カレシがレッスンをしている間に、まずはメール書き。英語訳の声をかけて来たお得意さんの社長には、翻訳チームに加わりたいとメール。ドロシーの作品の日本語訳について、すべて非公式だけどと断ったうえで、可能性があることを手短に報告。社長にはずいぶん引き立ててもらったから、きっと喜んでくれるだろうな。次のメールはクリスマスに呼んである役者のY君。新しい彼女が日本に帰ってクリスマスはひとりなので、どこにも行くあてのない仲間がいたら、クリスマスに来るときに1人か2人連れておいでとメール。だいぶ前に「クリぼっち」とかいう、ちょっと自虐的な流行語があったように思うけど、異国で家族志向の強いクリスマスにひとりぼっちはさびしいと思うよ。私たちは子供がいないから、若い人たちはみんな子供のようなもんだよねえなんて言っているうちに、いつの間にか若い人たちは孫に近い年ごろなっちゃった。というか、私たちが若い人たちのじじばばの年になったってことだけど。

今日の最後の食事になるランチの後は洗濯を始める前にヘアカット。きのうはカレシの床屋さんをしたので、今日はワタシの番。ただし、ヘアドレッサーはワタシで、お客もワタシ。コロナでサロンが休業してしまったので自分でカットするようになったけど、営業再開してもそのまま自分でカット。行きつけのサロンは歩いて2分もかからないのに、何だかめんどうくさくなってしまった感じ。まあ、バリバリのフリーラス現役だった1990年代は、サロンに行く時間なんかなくて、伸び過ぎたら自分でカットするという暮らしだったから、1人2役のヘアカットはお手のもの。今はバリカンがあるから、バスルームの床にビニールを敷いて、裸になってジャッ、ジャッ、じゃジャッと、後ろをちょっと刈り上げ風にしてカットして、そのままシャワーに飛び込むという芸当ができて楽々。コンタクトレンズを止めて眼鏡顔になったので、今までより短めにカットしてみたら、真ん丸な顔とけっこう釣り合いがとれて、おお、若返って見えるじゃないのと、我ながらの自画自賛。シャワーでさっぱりした後で、カレシに不揃いなところがないか見てもらって、あったら小さいはさみで揃えてもらって仕上げ。めったに人を褒めないカレシが、「よくできて入る。似合っているよ」と絶賛したくらいだから、ワタシヘアドレッサーに三重丸の花丸を上げてもいいかな。

夜はのんびりと洗濯物を片付けたり、『The Piano Teacher』の試し訳をしたり。デスクの下の足元が少々寒く感じられるのは、予報通りに気温が急降下して来たってことかな。ま、明日は冬ごもりということにして、ご近所さんを我が家に呼んでのパーティで、廊下を歩いて10秒だから、どか雪が降っても関係なぁ~い。あしたは朝から忙しくなるぞぉ。張り切って行こう。雪よ、降れ、降れ。


気温は上がったり下がったりだけど年金は上がる

2022年12月17日 | 日々の風の吹くまま
12月16日(金曜日)。🌫🌫☁🌫。五里霧中。なぁ~んにも見えない。道路向かいのマンションさえ見えない、白一色の世界。こうなると幻想的なんてもんじゃなくて、何かメリハリが利かないような気分になってしまう。ただただ真っ白で、どんよりの曇り空と違ってそれほど薄暗くならないのが救いだけど、写真を撮れないしね。だって、視界いっぱいの霧なんてぜぇ~んぜんおもしろくないもん。

朝からまた天気の注意報が出ていて、週末は低気圧の通過で雪(か雨)。メトロバンクーバーでは、あしたはおおむね雨だけど、高台では2~4センチの雪。明日の夜から日曜日にかけては雪がちらついて、2~5センチの積雪。日曜日に低気圧が過ぎるに従って北極方面から強い風が吹き出して来て、最低気温が平年より5度~10度も急降下。ニューウェストでは月曜日の朝にマイナス9度まで下がるそうで、続いて火曜日と水曜日は2日で20センチ以上の大雪になり、木曜日からは気温が急上昇して、雪交じりの雨からちょっとした大雨になり、クリスマスイヴとクリスマスの予想最高気温は5~6度で小雨。気温は上がり続けて、28日、29日は大雨になり、その先は晴れるか荒れるかは不明だけど、かなり暖かなお正月になりそうな気配。それにしても最低気温がひと晩で10度も下がって、その1週間後には15度も上がるなんて、異常天候もいいところ。まあ、スーパーまでは街中の徒歩3分、酒屋は角まで1分で、ヴィクターの店は道路向かいだから、生活には支障はないと思うけど。

銀行のサイトでワタシの個人年金の今年分が預金口座に一括で振り込まれたのを確認して、ワタシの老後資金の来年のベースラインを計算。この数字を上回れば投資は黒字、下回れば赤字ということだけど、はて来年はどうなるのかな。毎月の公的年金の入金は、普通は月末だけど、12月だけは早々とクリスマスの前に入って来てしまう。何かと物入りだろうからという配慮のように見えて、ほんとのところはさっさと処理を済ませて休暇に入ろうと言う魂胆じゃないのかな。受け取る方は次の年金が入るのが5週間先になるわけで、生活がカツカツのシニアにはありがたくないかも。でも、その次の年金は毎年インフレ調整(COLA)によって金額が増えるので、年金を減らしている国もあることを考えたら、文句は言えない。

今年はかなりのインフレだったので、公的年金のCOLAは6.3%のアップというから、すごっ。つまり、1月から国民年金(CPP)も老齢年金(OAS)も6.3%増えるってことで、カレシの公務員年金も(基金の懐具合によるけど)だいたいそれに近い率で増えると思うし、さらに来年4月に75歳になるワタシのOASは5月の分から10%増えるから、何だか我が家の懐具合はウハウハと言う感じだな。その上に2人の個人年金を足したら、リタイア夫婦の世帯収入としてはちょっと多過ぎるような気がするけど、年を取ってからお金の心配をしなくてもいいというのは何よりの幸せ。まあ、それが2人の二人三脚の人生の成果であって、結婚して47年、共に働いて築いて来たんだと思えばいうことなし。私たち、がんばったよなあという気持にならない、カレシ?


リタイアしたはずなんだけど

2022年12月17日 | 日々の風の吹くまま
12月15日(木曜日)。☁⛅☁。日の出前に目が覚めて、そっとリビングに行ってみたら、今日もみごとな朝焼け空。毎朝いつも同じようでいて、毎日微妙に違うのは雲の形が刻々と変わるから。日の出まで後20分ちょっとの空はこんなに明るくて、川面も赤く染まっているのに、人間世界はまだ夜のままなところが、M.C.エッシャーの『三つの世界』的でおもしろい。今日公式の日の出は午前8時。



きのうはちょっと興奮気味だったから、今日はちょっとのんびりすることにして、まずはメールチェック。通販のスペシャルセールのお知らせに交じって、Save-On-Foodsから今日から1週間のポイントのお知らせ。最近1ヵ月ほどは1万2千円お買い上げでボーナスポイント1200点だったけど、今日のは1万円で1000点だって。ここんところボーナスポイントが付くような買い物をあまりしなかったので、最低金額を下げて来たってことかな。いや、ボーナスポイントが少なくなったから、ポイントでゲットできるものがたまにしかないのに、ポイントをくれる最低金額の買い物をするのがめんどうくさくなって、必要なものしか買わなくなっただけなんだけどね。もしかしたら、インフレに音を上げて節約モードになっていると思われたのかな。別に我が家の懐を心配してくれなくてもいいんだけど、システムが何を買っているかモニターして、自動的にパーソナルなメールを送るしくみになっているだけの話で、ゲームなんだよね、やっぱり。

ウォーキングでは、歩道があまり滑らなくなっていたし、寒くなって来たせいもあってかなり速いペースで、用心しながら歩いたきのうより1分41秒縮めて17分かっきり。まあ、ググってみたら、ストップウォッチをオンにする地点からオフにする地点までの距離は1.6キロで、普通に歩いて20分かかるそうだから、17分はまあまあというところ。ランチの後で、打ち込んであった『The Piano Teacher』のファイルを開けてお試し訳。舞台を実際に見ているから翻訳そのものは難しくはないけど、ファイルのサイズが2万語以上。出て来る音楽用語や楽曲のリサーチが必要だし、原作と同じレベルに仕上げないとならないし、いざ本番をやるとなると大変そう。そんなときに、日本のお得意さんから英語訳の仕事の打診。年明け早々からの日本語訳の校正編集を引き受けちゃっているのに何なのと思ったけど、ウォーミングアップになりそうな内容で、うは、食指が動いてしまうなあ。ワタシ、リタイアしたんじゃなかったのかなあ。

日曜日の午後に計画したマンションのご近所さんを招いてのフロアパーティに、ほぼみんな来てくれることになったので、晩ご飯の後でレッスンのないカレシにワインを買いに行こうと提案。ついでに角のジーナの店で品切れになっているワタシのムッシュ・ヘネシーとマティニの定番のブードルズも買って来ようと「ついで」を強調して、駅に近い方の州営の酒屋に直行。クリスマスシーズンで駐車場が混んでいるかと思ったら、いたって普通。酒屋もいたって普通の入り。ま、どこに行ってもいたって日常的な店ばかりなのがトカイナカのいいところ。ダウンタウンもアップタウンも商工会は何とか盛り上げようとしているけど、何となく昔ながらのクリスマスの雰囲気が残っている感じで、おしゃれで華やかでも無機質な巨大ショッピングモールと張り合う必要なんかないじゃん。買い物客はどっちみちあっちの方へ行っちゃうんだし。