12月29日(木曜日)。☁🌧🌧☁。予報通りに荒れて来そうな空模様。今年も残すところあと3日になって、嵐で暮れるのかな。荒れていても新年と共に穏やかな朝になればいいなあ。だって、日の出はまだ8時ごろなので、晴れていれば我が家から「初日の出」を拝めそうだもの。ワタシもカレシも2度めの風邪がどうやら抜けつつあるようで、2人とも何となく疲れたような感じもするけど、気分的にはアップビートだから、今日はのんびりの1日と行こう。
天気予報を見て、ちょっと早めの9時半過ぎにきのうスキップしたウォーキングを再開。散歩気分で行けばいいということになって、時計はなし。風がちょっと冷たいけど、外の空気を吸うのは気持がいいね。先月末の大嵐で街路樹が倒れかかった銀行の支店は、ガラスが割れてずっとベニヤを打ち付けてあったけど、今日通りかかったら、あら、新しいガラスが入っていた。たぶん保険の手続きで時間がかかったんだろうな。木があったところは埋めた穴の上にオレンジのセーフティコーン。新しい木を植えるのか、6番アベニューのように、直接歩道に植えないで大きなプランターに植えて置くのか。道路を渡って、いつものルートをてくてく。月曜日に通ったときに歩道脇の芝生に積み上げられていた倒木は、造園業者らしい人が撤去作業中。通る人の頭の上に覆いかぶさるほどの背丈だったのに、根回りはすごく貧弱でびっくり。それで、この夏の大旱魃で弱り切ったところへ寒波と大風と大雪が来たもので、ひとたまりもなかったんだろうな。それにしても、ニューウェストミンスター市はあちこちで街路樹を伐っているようだけど、いいのかなあ。
東京の先生からメールが来て、送った本『The Piano Teacher』の日本語訳について、「どうしても翻訳したいと思うほど好きになる芝居に出会えたのはすばらしいことだよ」。あ、なるほど。翻訳すると言っても、心が入っていなければ単なる言葉の置き換えに過ぎなくなってしまうのよね。法律書類とか心の入れようのないビジネスの翻訳ならそれでもいいんだけど、小説や芝居となると話はまったく別。共感とか共鳴とか、とにかく内容に心が入っていなければ良い翻訳にはならないってことね。押しかけ弟子にとっては大師匠のアドバイスは拝みたくなるくらいにうれしい。肝に銘じておかなくちゃ。試訳を送ってもいいかとお伺いを立てていたのに対しては、「ぜひ読みたいから、でき上ったら送って来なさい」。うわぁ、やったぁ。カナダ演劇の翻訳では第一人者の先生が読んで批評してくれるなんて、もう感謝感激。よぉし、がんばらなくちゃ。
さっそく作者のドロシーにメールを送って、東京の先生に読んでもらえることになったので、日本語訳して先生に送る許可をお願いしたら、折り返し「どうぞ、どうぞ」。ドロシーが著作権や翻訳権について出版社に相談したところ、翻訳版を出版するのであれば元の出版社が関与するけど、翻訳脚本として上演するのであれば、作者とそのエージェントの領域と言うアドバイスをもらったそうで、「外国で上演されるなんて夢のようです。ぜひ翻訳を進めてください」。うん、ワタシの夢も大きく一歩前進。ワタシが夢見ているのは出版じゃなくて日本のステージで日本の演劇人による上演を日本の人たちに観てもらうこと。ワタシにできることなら、先生が拓かれた「カナダと日本の演劇交流」の道を、先生の足跡を追わせてもらいたいの。英語でbig shoes to fill(後継者の重責)と言うように、先生の靴はとてつもなく大きいのは百も承知で、怖いという気持もあるけど、ビビっていたら一歩も進めないよね。こればかりは今やらなきゃ。