リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

雑種の地球人なんだけど

2014年03月31日 | 日々の風の吹くまま
少しずつ積み上がった懸案を片付ける。いいなあ、こういうスローペース。東京の会議に参
加登録。(カレシは一足先に登録済み。)ランチが不便らしいので、和食弁当(1食1200円
は高いのかな?)も注文して、恒例の会議前夜のパーティにも登録。会場をGoogle Map
で見たら、周囲に「ホテル○○」がたくさんある。はあ、昔「逆さクラゲ」と呼ばれていたあれ
かな。ストリートビューで「散策」してみたら、狭い通りにまさにそれとわかるネーミングの看
板があるある。これがクールジャパンのメッカ、渋谷か・・・。

東京に行くまで後2ヵ月と1週間。劇団の重要イベントの間にはめ込んだもので、東京だけ
に滞在の予定だけど、どんな印象になるかな。2人とも「外国人観光客」として入管を通るの
で、ガイジンおのぼりさん丸出しで、あっちでまごまご、こっちでもたもた。(メイワクをおかけ
してすんませんね。)でも、見ず知らずの東京人だって、ワタシひとりでも日本語を話さなけ
ればすごく親切だし、ひと目で「ガイジン」とわかるカレシと一緒ならもっと親切。結局は、日
本の人は日本の人同士に厳しいということなのかと思う。

小町横丁で、海外で「日本人に外国人と間違われた」というトピックがあって(日本国外では
日本国籍の人が「外国人」なんだけどなあ)、本人はどうやら「白人に見られるのよぉ」と言
いたかったようで失笑を買っていたけど、外国や日本で英語で話しかけられたり、○○人に
見られたという書き込みはおもしろかった。日本人が白人を「欧米人」と括るように、「欧米
人」にとっても日本人も中国人も見分けがつかないから、必然的に当て推量。だから、日本
以外のアジア人だと「思われる」ことはよくあっても、純粋な日本人が白人に「間違われる」
のは、いくら脱亜入欧しても無理だと思うけど。

多民族国家のカナダではよく出身国を聞いたり、推測したりするけど、ワタシの場合は一番
多いのがマレーシアで、後はインドネシアやタイ。聞かれたら、祖先が1万年前までそこに
住んでたの~とやるけど、ワタシは「東南アジア顔」らしい。シンガポールでは自分に似た顔
立ちの人が大勢いたもので、外国で感じる「違和感」がなかった。ま、人類もここまで進化し
たんだから、雑多な遺伝子を交換して来ただろうし、みんな「雑種」みたいなもんじゃないか
と思うけどね。

☆食卓にナショナリズムはいらない

2014年03月30日 | 日々の風の吹くまま
3月29日。先週の小町に『朝食になぜ和食を出さないの?』というトピックが立って、1週間も絶たないうちにあれよあれよという勢いで500本を超えて、もう投稿受付締切り。最近めずらしいくらいの盛況トピックだった。元々は(たぶん専業主婦の)2児の母が「和食が子供の成長に良いと分かっていながら、なぜ朝食にパンを出す母親がこれほどまでに多いのでしょうか」とトピックを立て、「世のお母さんたちはきちんと母親業をしているの???」と叱り飛ばし、「洋食の方がラクなのですか???」とさらに畳み掛けたのが始まり(3つの疑問符はワタシがつけたんじゃないよ)で、最後に「現代の食卓がかなり洋食に傾いている現実に心底驚いています」。(なんでそんなにびっくり?)

大多数の「よけいなお世話」の大合唱に遭遇して、「子ども=朝食=和食=米の良さが分かっていない親が多いのにまたビックリ!!!(肉体的・精神的にうけつけない方は論外ですよ)」とひどく高いところからの物言い(和食がダメだからって「論外」はないでしょ)。あれこれ講釈した挙句に、最後は「あなたの子どもはあなただけの子どもではなく、社会全体の子ですからもう少し食育このこと真剣にやりませんか?」、「今のあなたのほんのちょっとの努力で良い子を社会に送り出せるとしたら和食は面倒だとか、朝はちょっとでも寝ていたいとか言ってないで頑張れば?」と、けんか腰なんだか、イジワル姑なんだか。いや、大多数の人たちが書き込んだように、諸般の事情はいろいろなんで、だから大きなお世話なの。

でも、いかにもNHK的なとことを見ると、たぶん昼間のバラエティ番組で何とか評論家が「良い子供に育てるには和食の朝ごはんが一番。子供のためにそうしないのは母親失格」とか言うのを鵜呑みにして、母親失格の烙印を押されないように和食信仰に改宗したのかな。ヒマなんだろうけど、アベクン基準では優等生かも。つまり、世間に子育てに失敗したと思われたくないから、「日本の良いお母さん」を台本どおりに演じてみたら、これがしんどい。信じている(つもり)だけでは不安だから、周りのママ友に探りを入れてみたら、「うちは簡単だからパンよ~」。はあ、みんな手抜きでラクしてたなんて、今までがんばっていたのはアタクシだけだったなんて許せない。メディア受け売りの信念がぐらりと揺らぐ瞬間か・・・。

賛同を得たくて小町に投稿してみたら、ここでもまた「よけいなお世話」の大合唱。洋食の理由を聞いておきながら無視して、「母親なら」、「子供のために」、「和食は健康食」のマントラでもっぱら和食の効能を、しかもいかにも女性何とか評論家の口調で指南するもので、つい苦笑してしまう。和食は日本民族の「常食」なんだから、子供のためにいいのなら朝でも昼でも夜でも作ればいいのに、人さまも自分と同じでなければ自分を肯定できないのはどうしてなんだろう。子供の成長に大きく影響するのは食べ物よりも食べさせる親の方だと思うけどね。結局は自分がやっていることに自信がないから他人を否定するし、異論を受け付けられなくて、自衛心理が働いて攻撃的になるのかな。小町横丁にはたっくさんいるな、自分がジョーシキだと信じていることのみが世の中のジョーシキである(べき)と思っている人。洗脳されやすいタイプなんだろうと思う。

しまいには、大政翼賛会時代に女性の外見から内面までことごとくチェックして歩いた「大日本婦人会」(姑集団みたいなものか)の亡霊かと思ってしまうような物言いだったもので、もしかしたら今静かに増殖中と言われる「ネットウヨママ」なのかとも思ったけど、世界のどこで誰が言ったのか知らない(日本人が入ったのかもしれない)けど、「日本人であること」は宗教なんだそうだから、「日本人なら○○な(○○する)のが常識/マナー」と叫んで、異端を排除しようとするのは「日本人教」の原理主義者ということなのかな。だとしたら、「外国にあってもその郷には入るべからず」的な締め付けと、西洋に住み着いても西洋化すべからずという某宗教の締め付けとの違いは何なんだろうな。

小町に掲示されるいろんなトピックを10年以上見てきたけど、パンを食べる日本人が増えたのは某小麦生産国の陰謀だとか(給食のコッペパンは食べられたもんじゃなかったけどね)、和食は世界遺産なんだとか(日本が登録申請したからでしょ?)、たかが和食派対洋食派の論争と言い切れない、社会に深く浸透しつつある潮流が感じられたな。その流れがこの1年ほどの間に急になって来て、はっきりとした潮目ができつつあるような気がする。子供の朝食は和食に限ると啓発した後は、どんな「異端」に向かうのかな。左利き?障碍者?同性愛者?(望ましい人種以外の)外国人?まあ、トピックの主も、賛同したり、反論したりしている人たちも、そういう流れは微塵も感じていないのかもしれないけど。

ちなみに、我が家の朝食はほぼ40年変わることなくシリアルかグラノーラ、牛乳、ジュース、トースト、コーヒー。グラノーラは乾燥ベリー(クランベリー、ブルーベリー、レーズン、クコ)がたっぷりで、これにかぼちゃとひまわりの種、麦の胚芽、燕麦のふすま、アーモンドを各自で適量加える。グラノーラは硬いから、必然的によく噛んで食べることになる。寒いときはオートミールも作るし、たまにはベーコンと卵も食べる。「和朝食」は重いから年に2、3回で、玄米粥(たまにキビ粥や麦粥)におかず(焼き魚、明太子、卵焼きなど)、野菜、味噌汁(亡き父は娘の味噌汁が自慢だったそうな)。たまにはいいね、カレシも喜ぶし。

夕食は、たんぱく質(肉、魚)、炭水化物(穀類)、野菜の「一汁なし三菜」。白米ご飯は2人とも甘くて敬遠気味なので、短粒米から長粒米まで、世界のいろんな米(発芽玄米、雑穀米、タイ、インドネシア、ベトナム、中国、インド、ブータン、マダガスカル、イタリア、カリフォルニア)を少量炊いて、野菜を混ぜたりして、付け合せにする。思いつき料理が多いから、我が家の食卓はいつも「風」が付く「国籍不明食」。ランチはラーメン、そば、フォー、ラクサ、ピッツァ、パスタ、チヂミ、たこ焼き、カップめん等々。寝酒はコニャックかアルマニャックにチーズやソーセージ、またはシングルモルトのスコッチにスモークサーモン、ジャーキー、ちりめんじゃこ。この数年は風邪ひとつ引いていないし、徹夜で仕事ができるくらいの体力はまだある。

世界中のおいしいものを食べられる幸せ感ほど体にいいものはないと思うな。何でもあまりこだわらずにほどほどのバランスで食べる方が精神的にも良くて、楽しく長生きできるんじゃないかと思うけど。


サムゲタンを作ってみた

2014年03月30日 | 日々の風の吹くまま
目が覚めて、今日は何曜日だったかな。日曜日?ということは、日本は週明けで、しかも年
度末。始業時間に合わせて請求書を送っておいた。4月1日からの消費税アップで、週末
の小売店は買いだめの客で賑わったそうだけど、高額商品なら「節税」効果は実感できるだ
ろうけど、日用品はどれだけの「節約」になるのかな。州の売上税はよく上がったり下がった
りしたけど、予算発表のときに「即真夜中から施行」なので、買いだめに走るヒマがなかった
な。それが即日施行の狙い。今7%(連邦税とあわせて12%)だけど、長いこと変わってな
いな、そういえば。

おとといチキンを丸ごと買って来たので、今日はサムゲタンを作ってみる。シンガポールで
買ったアジア料理の本の材料(鶏、高麗人参、もち米、にんにく、なつめ、塩、白こしょう)を
ベースにして、別のレシピの松の実やクコ、しょうがも入れて、スロークッカーで3時間30分。
鶏は全体がスープに沈まないので、最初は背の方を上にしておいて、1時間前にひっくり返
して、ねぎを入れた。できあがってみたら、ふっくらとしていてびっくり。

     

本にはどういう風に食卓に出すのか書いてないので、鶏を大皿にとって、胸骨に沿って開
いて詰めてあったもち米とももを深いお皿に取り分け、スープをたっぷり。胸肉はわき腹を
はさみで切って取り分けて別にお皿に。付け合せはしめじとえのきとほうれん草をごま油で
軽く炒めて味つけした温かいナムル風。

スープはあっさり、肉は柔らかで、食べているうちに体がぽかぽか。(高麗人参1本を全部
使ってしまった。)カレシがすごく気に入って、極楽とんぼ亭のサムゲタンは「大ヒット」。背中
の肉とかなりの量のスープが残ったけど、何をつくろうか。チキンうどんはどうかな。すごく
贅沢なランチ、お楽しみに。

心はいつも忘却の彼方の人

2014年03月29日 | 日々の風の吹くまま
めでたく無職になって、3日連続で歩いて出かけたせいか、ふくらはぎが硬い。メガ仕事の
間は1日中座っていたような感じだから、筋肉がダレちゃったらしい。座りっぱなしだと、特に
お尻の辺りに溜まった皮下脂肪が硬くなって、ダイエットや運動では落ちなくなるという記事
があって、ワタシのお尻はあんまりふくよかじゃないからクッション代わりにいいかと思った
けど、硬くなったら意味なしだな。背筋は緩むし、おなかも胃の辺りも少々プヨプヨし過ぎに
なってしまったから、まじめに運動しないといかんなあ・・・。

今週はカレシのスカイプの英語レッスンの時間変更が多くて、きのうはモスクワのビクトリア
とアレクセイの夫婦の合同レッスンに30分「遅刻」。おまけにみんな同じだった教材がずれ
て来て、誰がどれを使っているのか分からんとぼやくことしきり。ほら、FOLIOのダイアリー
をあげたでしょ?あれに書き込んだら?「どこにおいたか忘れるな」。だから、PCのそばに
置いておけばいいじゃない。「書き込むのも忘れるよ。オレ、ぐうたらだから」。ああ、わかる、
わかる。「・・・」。じゃあ、廊下のスケジュールボードに書いたら?通りがかりに見ればいい
でしょ?「見るのを忘れそうだ」。そっかなあ。「オレのMO(手口)はオレが一番よくわかって
るのっ」。はあ・・・。

ということで、ワタシがWordの表機能を使ってちょこちょこっと予定表を作ってみた。1週間
単位で1枚に3週間。曜日の下にセルが3段。上段がランチの後(AM)の時間、中段は生
徒さんの名前や教材のメモ、下段はランチの前(PM)の時間で、水曜日の夜だけは予定を
入れられないように塗りつぶし。ワタシの側からも見えるように、つながったデスクのカレシ
側の本箱の横に小さい釘を打って、クリップで留めたシートを下げた。これなら、いくら心は
忘却の彼方のカレシでも書き込みやすいし、ワタシも真夜中のランチの後に予定があるか
どうかチェックできる。うまく行くかどうかは試してのお楽しみだけど。

先生が遅刻したけど、しっかり1時間のレッスンの後で、揃って遅刻して行ったというビクトリ
アはドイツ系銀行の貿易金融の専門家、アレクセイはアメリカ系IT企業勤務で、クリミア関
連の制裁が強化されたら真っ先に影響が及びそうな2人だけど、プーチンには匙を投げて
いる様子。いずれはロシアを出るつもりだから、英語勉強の方が大事ということかな。うん、
ジェラーユウダーチ!

極楽とんぼ亭は国籍不明食がおいしい

2014年03月28日 | 日々の風の吹くまま
雨っぽいけど運動を兼ねてダウンタウンのHマートへ。郊外の店とは客層が少し違うので、
品揃えも微妙に違うから、郊外にないものはダウンタウンで調達する。目当てはスンドゥブ
のスープの素。今日はハングルのものしかなかったけど、豆腐の他にいろいろ好き勝手に
入れるからいいか。でも、子供っぽいイラストのパッケージが多いところは日本の商品と良く
似ているな。せっかく来たからとあれこれ衝動買いしていて、ふと見たら「韓国より空輸」の
高麗人参。籠に太いのが1本。高いけどつい買ってしまった。よし、サムゲタン、作るぞぉ。

例の「朝食は和食にすべし」トピック、あっという間に投稿受付締切りの大盛況。「よけいな
お世話」の大合唱で、トピックの主は和食信仰とか食育教と言われるほどに文科省学習指
導要領的になり、しまいに大政翼賛会時代の「大日本婦人会」の亡霊かと思うような物言い。
でも、受け売りっぽいところを見ると、今静かに増殖中と言われる「ネットウヨママ」なのか、
でなければ思い入れが異常に激しいのか。子供の成長に大きく影響するのは食べ物よりも
食べさせる親の方だと思うけどね。ちなみに、我が家の朝食はほぼ40年シリアルか硬いグ
ラノーラ(+かぼちゃとひまわりの種、麦の胚芽、燕麦のふすま、アーモンドを適量)、牛乳、
ジュース、トースト、コーヒーで、たまにベーコンと卵。「和食」は年に2、3回で「玄米粥」。

夕食は、たんぱく質(肉、魚)、炭水化物(穀類)、野菜の「一汁なし三菜」で、何でもありの
「国籍不明食」。甘い白米ご飯よりも、世界のいろんな米(発芽玄米、雑穀米、タイ、インドネ
シア、ベトナム、中国、インド、ブータン、マダガスカル、イタリア、カリフォルニア)を食べる。
アジア系人口が増えて、アジア系の大きなスーパーができたし、今は普通のスーパーにも
たいていアジア食品コーナーがあって、スシやベトナム春巻きのパック、冷凍の点心も売っ
ているから、どうしてもこだわるなら毎日「アジア食」で一生暮らせそうだけど。

今夜の夕食は、豆腐に大根、えのき、ねぎ、ニラを入れたら、何となくスンドゥブ風韓国風お
でん風になった。発芽玄米と麦のご飯にちりめんを混ぜて、ししとうを載せて、後はいつも
のサラダ。トピックの主が見たらどんな反応をするのかな。「きちんと日本人業をしていない」
とか?でも、おいしく食べたよ。それが一番大切なことじゃない?

無職になったらなったでけっこう忙しい

2014年03月27日 | 日々の風の吹くまま
朝っぱらからどこかでチェーンソーの音とチッパーの音。外界の騒音には人一倍敏感で、い
つも目を覚ましてむかっ腹を立てるはずのカレシが、あら、何とスヤスヤ。一向に目を覚ま
す気配がないので、ワタシもいつの間にか眠ってしまって、午前11時半に目覚まし。シニア
の睡眠は量よりも質だとどこかで読んだけど。

カレシを英語教室に送り出して、Arts Clubに寄付してきた「座席」のシリーズ最後の小切手
と「芸術監督サークル」の小切手を書いて封筒に入れて、解約する事業所保険の証書を保
険代理店に返しに行く。在宅でも一人前の事業主だから、資材や人身事故に備えて損害保
険をかけていたけど、海の向こうのお客だけになって保険はもう不要と判断。長い付き合い
の代理店まではゴルフ場の周りを歩いて半周。あちこちのサクラ並木が満開でいい気持。
どこかでキツツキが盛大にドラミングしている。うちの煙突もよくやられたな。縄張りを宣言し
ているのか、恋の季節なのか・・・。

小切手を投函して、保険証書を返して、帰って来て、今度はラタトゥイユの仕込み。巨大な
洋ナスと太いズッキーニ2本。我が家のラタトゥイユは赤ワイン酢と料理用の白ワインでコト
コト煮込むシチュー。下ごしらえはけっこう手間がかかるけど、スロークッカーにセットしたら
後はおまかせ。カルファロンの容量4リットルのスロークッカーはほんとにめっけものの優れ
もの。ローストビーフもチキンも丸ごとすっぽり納まって、しかもお二人様料理にはうってつ
け。うん、高麗人参を買って来てサムゲタンを作って、3ヵ月半の疲れを癒す、なんてのもい
いかな。

ラタトゥイユを仕込んだら、次は筍でメンマ作り。薄めにスライスして醤油で煮たのを冷まし
て、オイスターソースとラー油を少々加えて、ごま油に漬け込むのが我が家のレシピ。でも、
ゆうべのランチで、メンマももやしもないので、薄切りの豚肉をざくざくと切ってごま油と醤油
で炒り煮したのを入れた「中華めん」はおいしかったなあ。うん、仕事がないときはこうやっ
て、いろいろと作り置きできていいな。この次の買出しではミニきゅうりを買ってきて、カレシ
の大好物の「きゅうりのしょうが醤油漬け」を作ってあげよう。そうそう、ガーリックも芽が出
て来ないうちにローストしとかなきゃ。あれ、ご隠居さん稼業もけっこう忙しいなあ・・・。

遠くて近いガラパゴスの島

2014年03月26日 | 日々の風の吹くまま
今日は完全に無職で「ご隠居」モード。仕事が途切れると最初の1日、2日は何となく手持ち
ぶさたで落ち着かないんだけど、今日はシーラとヴァルが掃除をしている間に、カレシとモ
ールまで歩いて携帯を取り替えに出かけた。だいぶ前から新世代技術に切り替わるので今
の携帯は使えなくなるとの通知が来ていたんだけど、その期限が今月末。携帯会社はスマ
ホに切り替えて欲しそうだったけど、月2、3回しか使わない我が家は今まで通りに携帯2個
のファミリープラン。この場合の機種は黒のLG製1種類だけ。これって、ガラパゴス?

その電話会社Telusが今ケーブルテレビの売り込み中で、デジタルボックスがワイヤレス
になって、家中どこでも最大6台!のテレビで受信可能。どうもカレシはそこに引かれたらし
い。(契約したら42インチの液晶テレビをおまけにくれるらしいよ。)リビングのもキッチンの
も古いブラウン管テレビだから、買い替え時と言えなくもないし、チャンネルの構成も違うら
しいから、ま、営業さんが来たらいろいろ聞いてみよう。近頃の技術は、うかうかしていると
ガラパゴスから一足飛びに宇宙時代になるからタイヘン・・・。

日英翻訳業界のどこかで巨大案件があるそうで、同業者たちが請負会社の電話とメール
の夜討ち朝駆けに辟易しているらしい。案件は本物のようで、推定何千万語とか言われて
いるけど、料金がワタシの一番安いレートの半分じゃ、ちょっと安すぎ。支払いも遅いと言う
評判らしいし、おまけに質に「こだわらない」なんてプロのプライドが許さない。そんなんで軒
並み断られているうちに時間がなくなって来て、もう必死を通り越して破れかぶれの形相で
の「ヘタな鉄砲も数撃ちゃ当たる」戦術ということか。ワタシは新規顧客は要らないので、こ
ういう(たいていは未確定の)巨大案件(スパム)メールはさっさと削除するから、ワタシにも
来ていたとしても、知らないな。

でも、現実的なところ、仮に「不眠不休」でやって1千万語の訳上がりとして、所要時間は翻
訳者1人ならざっと5000日、10人で500日、100人で50日、200人いたらやっと1ヵ月
以内という計算になる。フリーの日英翻訳者は世界中に散らばっているから、どだいからし
て無理な話。翻訳者はところてん突き器じゃないんだから。ほんとに、この会社、いったい
何を考えていたやら。こういうのをガラパゴス企業というのか・・・。

岡目八目で潮目が見える

2014年03月25日 | 日々の風の吹くまま
ワタシのINBOXに残った最後の仕事は、小1時間もあればできてしまうベイビージョブ。い
わゆる「ペップトーク」というやつだから、日本でしか通じないような「ペップ」は無視して、英
語でもペップに聞こえるように訳すのがコツ。要はフィーリングだから、賑々しい日本語の意
味を深読みしなくてもいいから楽々。鼻歌まじりで仕上げて、ささっと送って、これでやっと無
職。イェ~イ!

まずはバタバタせずにのんびりを心がける。脳みそののんびり化にぴったりなのが小町横
丁で、古風に言うなら縁日の大道将棋の岡目八目というところかな。匿名掲示板は世界中
にあるだろうけど、こういうドラマ性に溢れるものは日本にしかないかもしれないな。もっとも、
匿名性を利用して、嘘八百、罵詈雑言、誹謗中傷のやり放題は世界共通だと思うし、流言
飛語も、ただ煽って反響を楽しむ「釣り」も然り。まあ、今どき社会の「潮目」を見渡せるよう
なところが岡目八目の醍醐味かもしれないな。

トピックのリストを眺めて行くと『朝食になぜ和食を出さないの?』というのがあって、たぶん
専業主婦の2児の母の質問は「和食が子供の成長に良いと分かっていながら、なぜ朝食に
パンを出す母親が多いのか」。もしかして昼間のテレビで「子供の成長には和食が一番。和
食を作るのがきちんとした母親」なんて洗脳されたのかな。(「洋食」で育つ西洋の子供たち
もちゃんと成長してるけど。)それに「現代日本の食卓がかなり洋食に傾いている」ことは、
心底から驚くほどのことかな。昔からどこのお母さんも洋食「風」の家庭料理を作っていたと
思うな。和食の朝ごはんを作っていたのも事実だけど、それは違う時代の話。ワタシも時た
ま和食「風」の朝ごはんを作るけど、外で共働きしていたらとってもできないと思うくらい手間
がかかる。

ちょっと見には和食派対洋食派の大きなお世話トピックなんだけど、「世のお母さんたちは
きちんと母親業しているの???」と3つも疑問符を投げつけて、「洋食の方がラクなのです
か???」とさらに疑問符3つで追い討ちする口調はけんか腰もいいところだから、「自分
は和食の良さを理解して、毎朝子供のために(手間をかけて)作って、きちんと母親業して
(疲弊している?)いるのに、パンなんかでラクしている母親がたくさんいるのは許せない」と
言っているように聞こえてしまう。ふむ、結局は「損したくない病」なのかな、これも・・・。

にっこりしたらダメと言われても

2014年03月24日 | 日々の風の吹くまま
は、またひとつ終わり。人工衛星の話。地球の周りをいろんなことをする衛星がたくさん回っ
ていて、何か朝のラッシュ風景を連想してしまったけど、遠い宇宙のどこかの惑星で天体望
遠鏡を覗いている宇宙人が「太陽系の3番目の惑星は輪を持っている」と思っていたりして
ね。インド洋に墜落したとされるマレーシア航空機の捜索にも衛星が大活躍したな。もっとも、
人工衛星を好きな位置に動かすというわけにはいかないから、大気圏外から見たら小さな
ものの上を通ったというだけでも、干草の山から針を探し出したようなものだと思う。

今日は5年に一度の運転免許証更新の通知が来た。今はほとんどペーパードライバー状
態なんだけど、今度は更新時に申し込めば医療保険の保険証カードと組み合わせることが
できるそうで、持ち歩くカードが1枚減るのはいいことかな。通知の下の方にこんなマンガみ
たいな注意書きがあって笑ってしまった。



「撮影前」、「撮影中」、「撮影後」のスマイリー。横の注意書きが何かタメ口で笑ってしまう。
「笑顔を見せて欲しいのは山々だけど、残念ながら写真では笑顔はダメなの」。説明に曰く、
免許証には個人情報を守るためのセキュリティ機能がいろいろ付いているけど、笑顔では
働かないので、すてきなんだけど撮影中はスマイルしちゃダメよ。辛気くさい世の中だねえ。
パスポート写真もスマイルはダメと言われるけど、笑顔になると相好が崩れて本来の人相
がわからなくなりそうだからダメなのかな。でも、いつも笑顔の人が仏頂面の写真だったら、
人相が違うと思われないのかな。

そうそう、成田空港で入国手続きのときに(外国籍なもので)指紋と写真を取られるんだけ
ど、やっぱり「笑うな」と言われる。あのキカイもわりとマンガみたいなイラストで、こんな風に
人差し指をおいて、と説明してくれるけど、何年前だったか10年ぶりに日本に行ったときに、
写真を撮るのに「ノースマイル」と言われたのについニコッとしたもので、入国管理官におっ
かない顔で「ワンスモア!」と怒られてしまったっけ。亀の子みたいに首を引っ込めて、コチ
コチの顔になって撮り直してオッケー。成田に着くまであと2ヵ月ちょっと。今からノースマイ
ルを練習しておいた方がいいかなあ・・・。

行かなかった道は選ばなかった道

2014年03月23日 | 日々の風の吹くまま
久しぶりにしっかり熟睡したという気分。今日からまた日英方向に回れ右。今はいろんな意
味で英日翻訳は疲れる。最初の10年はカレシがまだ勤め人で、日中は思考を乱されずに
仕事に集中できたから楽だったんだと思う。(日英のときはカレシと話しながらでも訳せるの
に、英日のときは話しかけられると思考がショートする。)カレシの退職とほぼ同時に期せず
して日英方向に大転換したのはもう15年近い昔だから、脳の「送電系統」が変わってしまっ
たのかな。(だから、何年ブログを書いていても日本語が向上しないんだろうなあ・・・。)

ゆうべの就寝前のくつろぎタイムは、カレシの英語教室用の教材の話が「後悔」の話に流れ
た。人間はなぜ後悔するのか。後悔って後出しの「迷い」のようなものだと思うんだけど、迷
わずに決めたから後悔しないかというとそうでもないらしい。じゃあ迷いに迷ってから決断し
たら後悔しないのかというとそうでもないようで、どっちにしても悔悟の念に悩まされる人が
いるから、やっかいな心理。どうしてだろう。やっても後悔、やらなくても後悔。どうせ後悔す
るんだったら、やらない方がいいのか、思い切ってやった方がいいのか。う~ん、決められ
ない。だって、後悔したくないもん・・・。

ワタシはあまり後悔はしない方だと思う。無鉄砲に見えるかもしれないけど、分かれ道に来
たら、フロストの詩「The Road Not Taken」(行かなかった道)のように一応は立ち止まって、
どっちに行こうか考えるし、2つの道を比べて、そのときにある情報のありったけを「分析」し
て、どっちがいいか考えてみる。ぬかるみや獣に出会った場合も少しは考える。でも、たい
ていの危機は何とか切り抜けられる知恵はあると思うから、いざとなったらその知恵を絞れ
ばいいので、決めるのはけっこう早い。

たしかに選ばなかった道はどんな風景かと想像することはあるけど、それはあくまでもワタ
シが描く「夢」。だって「行かなかった道」だもの。あっちの方が平坦だという保証はない。そ
れに、しっかり前を向いて歩かないと、躓いて転ぶかもしれない。その方が後悔しそうだけ
ど、転んだら、また転ばないようにしようと考えても、この道を来なければ良かったとは思わ
ない。反省はするけど、後悔はしないということかな。まあ、昔よく流れていたタイヤのCM
ソングのように、どこまでも行こう、道はきびしくとも、口笛を吹きながら、走って行こう・・・。

それは損得よりも運の問題

2014年03月22日 | 日々の風の吹くまま
心理学仕事がやっと完了。手首はだる~っと疼くし、親指はしくしく痛いしで、英日の仕事は、
頭はまだしゃっきりでも、物理的にはきつくなったと実感。ブログを「打つ」くらいならそうでも
ないけど、連日5千文字も打つのはやっぱりきつい。ローマ字入力だと母音以外は1文字
が2つか3つのキーの組み合わせで、1日あたり1万回以上もキーを叩く勘定。元から白魚
のような指じゃないのに、磨り減ってしまいそう。でもまあ、老後の生活の糧を稼ぎ出してく
れた指だから、不細工でも文句は言えないか。(その老後、なぜかまだお預け状態・・・。)

きのうの「自分が損をするのが許せない」人はいったいどんな大損をしただろうと、ちょっと
興味を持ってトピックを開けてみたら、買った靴が1週間後に半額になっていたとか、1時間
も並んだのにすぐ前で打ち切られたとか、パソコンがフリーズして格安航空券を買えなかっ
たとかいう話で、拍子抜け。それ、「運」の問題じゃないの?たしかに半額で靴を買ったり、
並んだ甲斐があったり、格安航空券を買ったりした不特定多数の人たちがいるわけで、損
したと悶々としてしまうのは、その人たちを「得した」と見て妬ましいのか、「損な」結果になっ
た「自分の決断」を悔やんでいるのか・・・。

ワタシだったら、欲しかったものがたまたま半額になっていたら、ラッキーだと喜ぶだろうし、
すでに買ったものが半額処分になっていたら、タイミング(運)が悪かったと思うだろうな。後
悔は先に立たずというし、その値段に納得して買ったはずなので、少し待てば半額で買えた
のにと悔やんでも何が変わるわけじゃないもの。つまり、さいは投げられたということで、そ
のさいを投げたのは他でもないこのワタシ。出た目が気に入らないからって、自分を恨むわ
けにもいかないでしょ。損得を収支としてみれば、長い間にほぼとんとんになるという話で、
You win one, you lose oneの塞翁が馬というところ。

でも、ひょっとして、すでに買ったものを返品して半額になったのを買い直すなんて人はいる
のかな?バブル崩壊で売れ残ったマンションを大幅に値下げして売ろうとしたら、バブル時
代に高値で買った住人たちが不公平だと差し止め訴訟を起こしたという話を聞いたことがあ
るから、自分は定価で買ったものを半額で売るのは不公平だとクレームをつけてみたらどう
なんだろう?

損得を測るものさし

2014年03月21日 | 日々の風の吹くまま
少し肌寒いけど、外は桜並木が7、8分咲き。二階の窓から見ると、ずっと東の方までピンク
の帯。そういえばサクラ祭をやっていると言う話を聞いたけど、どこでどんなことをやってい
るのかな。我が家の裏庭の北海道のサクラも、まだ「木」というほどではないけど、細い枝に
いくつも花をつけている。今日は毎年庭木の手入れをしてくれる「木のお医者さん」に根の
深いところにポンプで肥料を注入してもらった。

英日の心理学仕事は今日がホームストレッチ。9千語はあるから日本語訳は2万文字くら
いで、それを打ち出すキーストロークの数は相当なものになる。高速で大量に日本語(ロー
マ字)入力していると、親指がばね指になりかねないので、ストレスがテーマの仕事をしな
がら、ワタシのストレスも満開。英語入力なら日本語よりずっと猛スピードで打ち続けても問
題はないのに、日本語だと指も手首もシクシクと痛み出す。どうやらローマ字入力と英語入
力では酷使する指が違うらしい。特に左の親指は漢字変換でほかの指の何倍も使うしね。

小町には相変わらず嫌と怒と妬の他人嫌いが多いなあと思いつつ、タイトルだけ眺めてい
たら、「自分が損をするのが許せない」と言う人がいて、頭に「他人が損をするのはいいけど」
と付くのかなと思ってしまった。小町横丁を徘徊し始めて十何年になるけど、最近は損得の
「感情」が激しくなって来ているような印象だな。損をしたくないと言いながら、実は他人が
「得」をするのが許せないと言っている感じ。まあ、人間関係での損得勘定も相変わらず相
当なものだけど、損をしたと「悔しがる」感情は、あまり後悔しない性質のワタシにはよくわ
からない。

ワタシはお金と交換して手に入れるモノやサービスが自分にとって何らかの価値があれば
満足する方なので、(気に入った品物は買うけど)ブランドには興味がないし、値札で買える
のに安く買えるところを探すのはめんどうだし、いろいろと衝動買いはするけど興味のない
ものは激安でも買わないし、欲しいと思っても買えないものは買わない。損得は自分だけの
ものさしで測るので、自分が他人と比べて損をしているか、得をしているかなんて考えること
はないな。ぎりぎりの貧乏時代も金余り的な時代もあったけど、他人がいくら持っていても
ワタシのお金じゃないし、金持でも貧乏でも「その人」であることに変わりないし・・・。

自己完結型人間の反対は?

2014年03月20日 | 日々の風の吹くまま
春分の日。英語教室に行くカレシを送り出して、あれっ、今日は木曜日。日本の春分の日は
金曜日。でも、春分の日はいつも3月21日だったという記憶があるから、祝日として固定さ
れているということかな。今年の「春分」はUTC(協定世界時)20日16時57分、バンクー
バー(夏)時間で20日午前9時57分。でも、日本時間だと21日午前1時57分だから、金
曜日で良かったんだ。地球は丸い星だからいろいろ・・・。

今日はがっちりと仕事日。原稿は小さな文字が2列に詰まった学会誌の記事。心理学は人
間の根幹に関わる分野だから、原稿を読んでいるだけでおもしろくて、つい翻訳の手を止め
て、ふむふむと心理学の勉強を始めてしまうのが玉に瑕。社会人としての人生の8割を多
民族環境で暮らしたワタシの経験哲学的人間観は、誰であれ人間の本質はさほど大きく違
わないというもので、数知れない文化や宗教は、原始の自然環境によって形作られて来た
個々のヒトの性質や思考、人間観、世界観が社会を形成する過程で集大成されて、その集
団の「性格」になったと思っている。

本質的に違いはなくても、人間界にはあらゆる場面で磁石の両極のように「プラス」の人と
「マイナス」の人がいるからおもしろい。異文化に容易に馴染む人とどうしても馴染まない人、
異言語を楽に取得してしまう人といくら努力してもダメな人、思想や嗜好が異なる人と付き
合える人と付き合えない人、自分の規格に沿わない言動や印象は容認できない人と「ま、
いっか」と容認してみる人、自分の知識や理解を超えることは拒絶する人と興味を持って対
応する人・・・人間のダイコトミーは挙げたら切りがない。

こういう(ワタシにはおもしろくてもたいていの人には雲をつかむようでさっぱりおもしろくな
い)話になると自然に自己完結的な議論になるみたい。日本語のあるサイトが自己完結型
人間を「自分に自信を持ち、自分で考えて行動できて、自分の行動を自分で評価、反省して
前進し、精神的に自立していること」と定義していたけど、日本では「自信過剰で、自己中で、
プライドが高くて、思いやりがない」という逆の定義になることが多いらしい。でも、「完結」の
反対語は「未完」だから、自己完結型人間を否定的に見る人は「自己未完型人間」というこ
とにならないのかなあ・・・あ、また寄り道。

映画と芝居を同時に見ているような

2014年03月19日 | 日々の風の吹くまま
今日は「冬」最後の日。と言っても、別に冷え込んでいるとか、雪が降っているとかいう話で
はなくて、明日の春分の日をもって暦の上で公式に「春」。西洋暦の春夏秋冬は春分、夏至、
秋分、冬至がそれぞれの始まりだけど、春分の日が一番実際の季節感とのずれが大きい
ような気がするな。だって、あちこちにある桜並木が一斉にピンク色になって来たし、こぶし
が満開だし、ライラックの芽もふくらんでいるし、時計の上ではとっくに「夏」になってるし・・・。
まあ、日本の立春、立夏、立秋、立冬も似たようなもんじゃないかと思うけど、

今日は午後いっぱい仕事に集中して、夜はArts Clubの新作『Helen Lawrence』のワール
ドプレミアのオープニングナイト。映像と生の舞台をミックスした「ライブシネマ」という触れ込
みで、Hogan’s Alley(ホーガン小路)という、バンクーバーのチャイナタウンの近くに実在し
た賭博や売春で悪名高かった小路が舞台。(ギタリストの神様ジミ・ヘンドリックスのおばあ
ちゃんが住んでいたことがある。)時は1948年、戦後のまだ落ち着かない時代。賭博や売
春を取り締まる警官が賄賂を取り、警察署長がそれを巻き上げ、戦争で様々な傷を抱え込
んだ人たちが住んでいる小路にある男を捜している女性が現れて・・・。

ストーリーは舞台いっぱいに張られたスクリーンの上でモノクロの「シネマ」として展開する。
ハードボイルドなフィルムノワール風でなかなかいい。「上映」しているスクリーンの後ろで
役者の演技が同時進行で透けて見えるけど、カメラマンらしい人影が前にいたりする。映画
を見ているのか、撮影中の映画を見ているのか。スクリーンを無視して後の舞台を見てい
ると、椅子以外はセットがないのっぺらぼうだし、役者の声は聞こえて来ない。スクリーンを
見ないとストーリーを追えないけど、透けて見える舞台も気になるし・・・。演劇の新たな試
みということだけど、これが二次元と三次元が交錯する何とも不思議な世界。

謎の女性の過去、彼女の出現で慌てる男の過去がおぼろげにわかって来て、殺人が起き
て、逃げる男と追う女。シアトルへ向かう列車の一等車の個室。ドアが開いて、中にいた男
が相手を見る。「やあ、ダーリン」・・・END。衝撃的な終わり方だけど、その後どう展開する
かは予見できる。うん、なかなかおもしろかった。政府や大企業が相当な支援をしたようで、
レセプションには副市長が来ていた。バンクーバーでのプレミアが終わったら、モントリオー
ル、ミュンヘン、エディンバラ、トロントでの上演が決まっているとか。Arts Club旗揚げ50周
年を記念する大作、成功しそうな感じ・・・。

お役所のサービスが良すぎるのは

2014年03月18日 | 日々の風の吹くまま
よく眠っていたのに、ドシャン、ガシャンという騒音で目が覚めてしまった。何かの作業車が
通ったのかなと思ったら、遠ざかる気配がない。何となく我が家の外でエンジンを吹かして
いる感じで、カレシが飛び起きて、即行で身支度をして、飛び出して行った。(アラームの解
除を忘れなかったのはえらい。)ワタシはまだ午前10時だし、そのままうとうと。騒音が遠ざ
かったと思ったら、カレシが戻って来て、「リサイクルの収集に来た」。あれ?今日は収集日
じゃないはずだけど・・・。

きのうが収集日だったけど、またもやリサイクル品の回収をすっぽかされたので、カレシが
市役所のホットラインに電話して苦情。これで2ヵ月に3回目で、(そのまま出しておけと言
われたのか)出しっぱなしにすると怪しげな輩が徘徊するので治安上よろしくない(現に、夕
方までには空き缶はすべてなくなっていた)。したがって今回は取り込んで次回を待つこと
にするけど、責任部署に厳重に注意してほしい、と。その結果がけさの収集ということか。
ガレージの外でエンジンをかけたまま出て来るのを待っていたそうで、ブルーボックスを渡
したら、「すいません、きのうは忙しくて」と、ひたすら低姿勢だったとか。

でも、リサイクル品の回収は5月から(だったか)民間委託になるという話。今は新聞雑誌は
黄色いビニール袋、紙類は青いビニール袋、空き缶や空き瓶、プラスチックはブルーボック
スと決まっていて、収集車の後ろを係員が歩いて、箱も袋も中身をまとめてガシャっとトラッ
クに空ける。それを処理施設の選別場に持って行って、仕分けしてリサイクル業者に売り渡
す手順らしいけど、今度は処理業者に収集から前段階を委託しようということか。市役所に
とっては経費節減、業者にとっては増益につながるような、ウィンウィンの「おいしい話」なの
かな。

穿った見方をすれば、カレシの苦情で?1日遅れて収集に来た人たちは民間委託によって
自分たちの(組合強い後ろ盾があって賃金水準も高い)職場を守るために「サービス作戦」
に出たのかもしれない。民間業者が回収するようになったら、せっかくの「価値ある廃品」を
小遣い稼ぎの輩に横取りされないようにもっと回収に熱を入れるかもしれないし、逆にすっ
ぽかしが増えるかもしれない。まあ、市役所でも民間でも、こっちはちゃんとスケジュール通
りに回収してくれれば文句ないけど、それにしてもサービスが良すぎるなあ・・・。